JP3067313U - ツリ―プロテクタ― - Google Patents

ツリ―プロテクタ―

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JP3067313U
JP3067313U JP1999006945U JP694599U JP3067313U JP 3067313 U JP3067313 U JP 3067313U JP 1999006945 U JP1999006945 U JP 1999006945U JP 694599 U JP694599 U JP 694599U JP 3067313 U JP3067313 U JP 3067313U
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JP
Japan
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tree
tree protector
protector
trunk
locking
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JP1999006945U
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Inventor
吉田  隆
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株式会社テクノプラス
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 樹木の幹へ容易に装着することのできるツリ
ープロテクターを提供する。 【解決手段】 ツリープロテクター1を、柔軟性を有す
る樹脂製のシートを打ち抜いて作製し、展開した状態が
長方形状のツリープロテクター本体2と、ツリープロテ
クター本体2に一体的に設けられ、ツリープロテクター
本体2を樹木の幹に巻き付けた状態で保持する保持機構
とにより構成する。保持機構を、展開した状態のツリー
プロテクター本体2の一方の短辺に沿って設けられた3
個の係止片3a、3b、3cと、他方の短辺側の表面に
形成され、係止片3a、3b、3cを係止させるための
3種類のスリット4a、4b、4cとにより構成する。
各スリット4a、4b、4cを、ツリープロテクター本
体2の長手方向に沿って複数配置する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案明は、杉や檜等の樹木の樹皮が熊、鹿、兎等の野生動物にめくられるこ とによる獣害を防止するために、樹木の幹に巻き付けて使用するツリープロテク ターに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、熊、鹿、兎等の野生動物が杉や檜等の樹木の樹皮をめくることによる森 林被害が多発しており、深刻な問題となっている。
【0003】 現在、このような獣害を防止するために、樹木の幹にネット状の保護材を巻き 付け、それを針金等を用いて固定するようにされている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上記従来の方法では、ネット状の保護材を樹木の幹に巻き付けた後、 それが動かないように押さえ付けた状態で、針金等を用いて固定しなければなら ないため、少なくとも二人の作業者を必要とする。その結果、作業効率が悪いと 共に、人件費も嵩むといった問題点がある。
【0005】 本考案は、従来技術における前記課題を解決するためになされたものであり、 樹木の幹へ容易に装着することのできるツリープロテクターを提供することを目 的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本考案のツリープロテクターの構成は、柔軟性を有 するシート状のツリープロテクター本体と、前記ツリープロテクター本体に一体 的に設けられ、前記ツリープロテクター本体を巻回した状態で保持する保持機構 とを備えていることを特徴とする。このツリープロテクターの構成によれば、ツ リープロテクター本体を樹木の幹に巻き付け、保持機構によって巻回した状態に 保持することができる。その結果、樹木の樹皮が熊、鹿、兎等の野生動物によっ てめくられることによる獣害を防止することができ、ひいては最近問題となって いる森林被害を未然に防ぐことができる。
【0007】 また、前記本発明のツリープロテクターの構成においては、ツリープロテクタ ー本体が矩形状に形成され、保持機構が、前記ツリープロテクター本体の1つの 辺に設けられた係止片と、前記1つの辺と対向する辺側の表面に前記係止片を係 止させるために設けられたスリットとからなるのが好ましい。この好ましい例に よれば、プロテクター本体を樹木の幹に巻き付け、係止片をスリットに挿入して 係止させるだけで、ツリープロテクター本体を樹木の幹に装着することができる ので、装着作業を短時間で行うことができる。また、この場合には、ツリープロ テクター本体が長方形状に形成され、係止片が前記ツリープロテクター本体の一 方の短辺に設けられ、スリットが前記ツリープロテクター本体の他方の短辺側の 表面に形成されているのが好ましい。また、この場合には、係止片がツリープロ テクター本体の1つの辺に沿って複数個設けられ、それに対応してスリットが形 成されているのが好ましい。この好ましい例によれば、ツリープロテクター本体 を巻回した状態で確実に保持することができる。また、この場合には、1つの係 止片に対応して複数のスリットが形成されているのが好ましい。この好ましい例 によれば、ツリープロテクターを装着する樹木の幹の大きさに応じて、係止片を 係止させるスリットを適宜選択することができる。その結果、樹木の幹にツリー プロテクターを装着する際にツリープロテクター本体を樹木の幹にフィットさせ ることができるので、樹木の幹の周りに巻き付けたツリープロテクターがずれて しまうことはない。
【0008】 また、前記本発明のツリープロテクターの構成においては、ツリープロテクタ ー本体の材料がポリプロピレン又はポリエチレンであるのが好ましい。
【0009】
【考案の実施の形態】 以下、実施の形態を用いて本考案をさらに具体的に説明する。
【0010】 図1は本考案に係るツリープロテクターを示す展開図、図2は当該ツリープロ テクターを筒状に組み立てた状態を示す斜視図である。
【0011】 図1に示すように、本実施の形態におけるツリープロテクター1は、柔軟性を 有する樹脂製のシートを打ち抜いて作製されており、展開した状態が長方形状の ツリープロテクター本体2と、ツリープロテクター本体2に一体的に設けられ、 ツリープロテクター本体2を樹木の幹に巻き付けた状態で保持する保持機構とに より構成されている。
【0012】 保持機構は、以下のように構成されている。すなわち、展開した状態のツリー プロテクター本体2には、一方の短辺に沿って3個の係止片3(3a、3b、3 c)が等間隔で一体的に設けられている。ここで、係止片3は、ツリープロテク ター本体2の長手方向と直交する方向に長い六角形状に形成されている。また、 展開した状態のツリープロテクター本体2には、他方の短辺側の表面に係止片3 を係止させるためのスリット4が形成されている。ここで、係止片3の長さは、 スリット4の長さよりも大きく設定されている。このため、係止片3を一旦スリ ット4に係止させれば、係止片3がスリット4から容易に外れてしまうことはな い。スリット4は、3個の係止片3a、3b、3cに対応して、ツリープロテク ター本体2の長手方向と直交する方向に等間隔で3種類設けられており(スリッ ト4a、4b、4c)、各スリット4a、4b、4cはツリープロテクター本体 2の長手方向に沿って10mmから20mm間隔で8個設けられている。
【0013】 このようにツリープロテクター本体2の一方の短辺に係止片3を設け、他方の 短辺側の表面に係止片3を係止させるためのスリット4を形成したので、ツリー プロテクター本体2を筒状に丸め、係止片3をスリット4に挿入して係止させる ことにより、ツリープロテクター1を図2に示すような筒状に組み立てることが できる。
【0014】 また、係止片3と対応するスリット4を、ツリープロテクター本体2の長手方 向に沿って複数個設けたので、ツリープロテクター1を装着する樹木の幹の大き さに応じて、係止片3を係止させるスリット4を適宜選択することができる。
【0015】 ツリープロテクター1の材料としては、例えば、厚みが0.1mmから1.0 mm程度ののPP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)等を挙げることが できる。
【0016】 展開した状態のツリープロテクター本体2の具体的寸法は、例えば、長辺が1 200mm、短辺が600mmであり、係止片3のツリープロテクター本体2の 長手方向と直交する方向に沿った長さは105mm、スリット4の長さは100 mmである。
【0017】 以上のように、本実施の形態におけるツリープロテクター1を用いれば、ツリ ープロテクター本体2を樹木の幹に巻き付け、係止片3をスリット4に挿入して 係止させるだけで、ツリープロテクター本体2を樹木の幹に装着することができ るので、装着作業を短時間で行うことができる。
【0018】 次に、上記のような構成を有するツリープロテクターの使用方法について、図 1〜図4を参照しながら説明する。
【0019】 まず、図3に示すように、樹木5の下部に位置する幹の周りにツリープロテク ター本体2を巻き付け、ツリープロテクター本体2の一方の短辺に沿って設けら れた3個の係止片3a、3b、3cを、ツリープロテクター本体2の他方の短辺 側の表面に形成されたスリット4a、4b、4cに挿入して係止させる。この場 合、各スリット4a、4b、4cはツリープロテクター本体2の長手方向に沿っ て複数個設けられているので、ツリープロテクター1を装着する樹木5の幹の大 きさに応じて、係止片3a、3b、3cを係止させるスリット4a、4b、4c を適宜選択することができる。その結果、樹木5の幹にツリープロテクター1を 装着する際にツリープロテクター本体2を樹木5の幹にフィットさせることがで きるので、樹木5の幹の周りに巻き付けたツリープロテクター1がずれてしまう ことはない。以上の作業により、第1番目のツリープロテクター1Aの装着が完 了する。
【0020】 次に、図4に示すように、装着が完了した第1番目のツリープロテクター1A の直上の樹木5の幹の周りに、同様にして第2番目のツリープロテクター1Bを 装着する。そして、第3番目、第4番目、・・・・のツリープロテクター1C、 1D、・・・(第4番目のツリープロテクター1D以降については、図示せず) を順次樹木5の幹の周りに装着し、樹木5の幹を複数のツリープロテクター1に よって被覆する。以上により、樹木5への複数のツリープロテクター1の装着作 業が終了する。
【0021】 以上のように、ツリープロテクター1を樹木5の幹に装着すれば、樹木5の樹 皮が熊、鹿、兎等の野生動物によってめくられることによる獣害を防止すること ができ、ひいては最近問題となっている森林被害を未然に防ぐことができる。こ の場合、ツリープロテクター本体2に多数の通気孔を穿設しておけば、ツリープ ロテクター1を装着することによる樹木5の生育への悪影響を小さく抑えること ができる。しかし、必ずしもツリープロテクター本体2に通気孔を設ける必要は なく、樹木5の幹に装着されたツリープロテクター1の上下端部から外気が入り 込むようにしておけばよい。
【0022】 尚、本実施の形態においては、係止片3を3個設けているが(3a、3b、3 c)、係止片3の数は3個に限定されるものではなく、1個であっても2個であ っても、さらには、4個以上であってもよい。図5に、他の例として、係止片3 が4個の場合を示す(3a、3b、3c、3d)。
【0023】 また、本実施の形態においては、各スリット4a、4b、4cを8個ずつ設け ているが、各スリット4a、4b、4cの数は8個に限定されるものではなく、 1個であっても、2個以上であってもよい。図6に、他の例として、各スリット 4a、4b、4cの数が5個の場合を示す。
【0024】 また、本実施の形態においては、係止片3がツリープロテクター本体2の長手 方向と直交する方向に沿って長い六角形状に形成されているが、係止片3の形状 は必ずしもこの形状に限定されるものではなく、図7に示すように、例えば半楕 円形状に形成してもよく、その他あらゆる形状が許容される。
【0025】 また、本実施の形態においては、展開した状態のツリープロテクター本体2の 一方の短辺に沿って係止片3を設け、他方の短辺側の表面に係止片3を係止させ るためのスリット4を形成しているが、必ずしもこの構成に限定されるものでは ない。図8に示すように、ツリープロテクター本体2の一方の長辺に沿って8個 の係止片3a、3b、3c、3d、3e、3f、3g、3hを設け、他方の長辺 側の表面に各係止片3a、3b、3c、3d、3e、3f、3g、3hを係止さ せるための8種類のスリット4a、4b、4c、4d、4e、4f、4g、4h を形成してもよい。このようにツリープロテクター本体2を縦長にすれば、1つ のツリープロテクター1によって樹木5の大部分の幹を被覆することができるの で、樹木5へのツリープロテクター1の装着作業の作業効率がさらに向上する。
【0026】 また、本実施の形態においては、係止片3とスリット4を用いて、ツリープロ テクター本体2の一辺を、ツリープロテクター本体2の他辺側の表面に係止させ ているが、必ずしもこの構成に限定されるものではない。ツリープロテクター本 体2に一体的に設けられた他のあらゆる係止機構が許容される。
【0027】 また、本実施の形態においては、長方形状のツリープロテクター本体2を用い ているが、ツリープロテクター本体2の形状は必ずしも長方形に限定されるもの ではなく、例えば、正方形でもよく、さらには、長楕円形等であってもよい。
【0028】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、ツリープロテクター本体を樹木の幹に 巻き付け、ツリープロテクター本体に一体的に設けられた保持機構によって保持 するだけで、ツリープロテクターを樹木の幹に装着することができるので、装着 作業を短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るツリープロテクターを示す展開図
【図2】本考案に係るツリープロテクターを筒状に組み
立てた状態を示す斜視図
【図3】本考案に係るツリープロテクターを1つだけ樹
木に装着した状態を示す斜視図
【図4】本考案に係るツリープロテクターを複数個樹木
に装着した状態を示す斜視図
【図5】本考案に係るツリープロテクターの他の例を示
す展開図(係止片の数が相違)
【図6】本考案に係るツリープロテクターの他の例を示
す展開図(各スリットの数が相違)
【図7】本考案に係るツリープロテクターに用いる係止
片の形状の他の例を示す展開図
【図8】本考案に係るツリープロテクターの他の例を示
す展開図(ツリープロテクター本体が縦長)
【符号の説明】
1、1A、1B、1C ツリープロテクター 2 ツリープロテクター本体 3、3a、3b、3c、3d、3e、3f、3g、3h
係止片 4、4a、4b、4c、4d、4e、4f、4g、4h
スリット 5 樹木

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柔軟性を有するシート状のツリープロテ
    クター本体と、前記ツリープロテクター本体に一体的に
    設けられ、前記ツリープロテクター本体を巻回した状態
    で保持する保持機構とを備えたツリープロテクター。
  2. 【請求項2】 ツリープロテクター本体が矩形状に形成
    され、保持機構が、前記ツリープロテクター本体の1つ
    の辺に設けられた係止片と、前記1つの辺と対向する辺
    側の表面に前記係止片を係止させるために設けられたス
    リットとからなる請求項1に記載のツリープロテクタ
    ー。
  3. 【請求項3】 ツリープロテクター本体が長方形状に形
    成され、係止片が前記ツリープロテクター本体の一方の
    短辺に設けられ、スリットが前記ツリープロテクター本
    体の他方の短辺側の表面に形成されている請求項2に記
    載のツリープロテクター。
  4. 【請求項4】 係止片がツリープロテクター本体の1つ
    の辺に沿って複数個設けられ、それに対応してスリット
    が形成されている請求項2に記載のツリープロテクタ
    ー。
  5. 【請求項5】 1つの係止片に対応して複数のスリット
    が形成されている請求項2〜4のいずれかに記載のツリ
    ープロテクター。
  6. 【請求項6】 ツリープロテクター本体の材料がポリプ
    ロピレン又はポリエチレンである請求項1に記載のツリ
    ープロテクター。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004298004A (ja) * 2003-03-28 2004-10-28 Shinano Kagaku Kogyo Kk 成長物用カバー
JP2009005635A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Shiroma Katsuko つる植物誘引支柱
JP2013042720A (ja) * 2011-08-25 2013-03-04 Phytoculture Control Co Ltd ツリープロテクタ
JP2014064506A (ja) * 2012-09-25 2014-04-17 Phytoculture Control Co Ltd ツリープロテクタおよびその支持構造

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