JP3014999B2 - ハフマン復号化装置 - Google Patents

ハフマン復号化装置

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洋之 山田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、JPEG(Joint
Photographic Coding Experts Group )などのハフマン
符号と、それに付随する可変長の付加ビットからなる圧
縮データを復号する復号装置に関するものである。
【0002】なお、ハフマン符号は、符号化の対象とな
るデータの数値を複数のカテゴリに分け、それらのうち
どのカテゴリに属するかを示すものであり、付加ビット
は、あるカテゴリの中から符号化の対象となるデータの
数値を特定するためのものである。
【0003】
【従来の技術】図3は、従来のハフマン復号化装置の全
体構成を示すブロック図である。図3に示されるよう
に、このハフマン復号化装置はビットストリームが記録
された記録媒体1と、記録媒体1に接続されたフリップ
フロップ2と、フリップフロップ2に接続されたフリッ
プフロップ3と、フリップフロップ2,3に接続された
シフタ回路4と、シフタ回路4に接続された復号器5
と、復号器5に接続された加算器6と、加算器6に接続
された累積加算器7とを備え、復号器5は、シフタ回路
4に接続されたハフマン符号長算出回路50と、シフタ
回路4およびハフマン符号長算出回路50に接続された
発生頻度算出回路51と、発生頻度算出回路51に接続
されたハフマンRAM52と、シフタ回路4とハフマン
符号長算出回路50およびハフマンRAM52に接続さ
れた付加ビット算出回路53とを含む。
【0004】次に、このハフマン復号化装置の動作を図
4を参照して説明する。シフタ回路4は記録媒体1よ
り、フリップフロップ2,3を介して、それぞれ32ビ
ットのビットストリームを入力する。ここでビットスト
リームは、図4(a)に示されるように、ハフマン符号
HC1,HC2,HC3,HC4とそれらに付随する可
変長の付加ビットAB1,AB2,AB3,AB4とに
より構成される符号ワードからなる。また、シフタ回路
4は、累積加算器7から既に処理を終えた符号ワードの
ビット数を示す制御信号を入力して、ハフマン符号の頭
出しをし、さらにハフマン符号の後に付加ビットを付随
した可変長符号ワードを出力する。
【0005】そして、シフタ回路4で頭出しされたハフ
マン符号は、復号器5によりハフマン符号長とNNNN
/SSSS(NNNNはランレングス、SSSSはグル
ープ番号、すなわち付加ビット長)が算出され、復号器
5から出力される。
【0006】また、上記ハフマン符号長とSSSSは加
算器6に供給され、加算器6は1サイクル毎に、(ハフ
マン符号長+付加ビット長)を示すデータを累積加算器
7に供給する。累積加算器7は次の符号ワードの処理の
ため、既に処理を終えた符号ワードのビット数を示す制
御信号をシフタ回路4へ供給する。
【0007】一方、復号器5に含まれた付加ビット算出
回路53は、シフタ回路4から出力された可変長符号ワ
ードとハフマン符号長算出回路50から出力されたハフ
マン符号長およびハフマンRAM52から出力されたS
SSSとにより付加ビットを算出し出力する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、図3に
示される従来のハフマン復号化装置では、シフタ回路4
は可変長符号ワードとしてハフマン符号と付加ビットと
を出力し、図4(b)〜(e)に示されるように、1つ
のサイクルで1つのハフマン符号とそれに付随する付加
ビットとが処理される。すなわち、図4(a)に示され
るビットストリームがシフタ回路4に入力する場合は、
1サイクル目で図4(b)に示されるハフマン符号HC
1と付加ビットAB1とが処理され、2サイクル目で図
4(c)に示されるハフマン符号HC2と付加ビットA
B2とが処理され、3サイクル目で図4(d)に示され
るハフマン符号HC3と付加ビットAB3とが処理さ
れ、4サイクル目で図4(e)に示されるハフマン符号
HC4と付加ビットAB4とが処理される。
【0009】ここで、JPEGの場合、ハフマン符号は
最大16ビット、付加ビットは最大11ビットであるの
で、図4(b)〜(e)に示されるように、1つの符号
処理のためにシフタ回路4は、27ビットの可変長符号
ワードを出力する必要がある。そのため、シフタ回路4
は、フリップフロップ2,3から供給される64ビット
の符号ワードから27ビットの可変長符号ワードを選択
するものとなり回路規模が大きくなってしまう。
【0010】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたもので、シフタ回路の回路規模がより小さ
なハフマン復号化装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るハフマン
復号化装置は、ハフマン符号とハフマン符号に付随する
付加ビットとからなるデータを復号するものであって、
奇数サイクルではハフマン符号を、偶数サイクルではハ
フマン符号に付随する付加ビットをそれぞれ出力するデ
ータシフト手段と、データシフト手段に接続され、各サ
イクル毎にデータシフト手段から供給されたデータを復
号する復号手段とを備えるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下において本発明の実施の形態
を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号
は同一または相当部分を示す。
【0013】図1は、本発明の実施の形態に係るハフマ
ン復号化装置の全体構成を示すブロック図である。
【0014】図1に示されるように、このハフマン復号
化装置は、少なくとも1フレームのビットストリームを
記録する記録媒体1と、記録媒体1に接続されたフリッ
プフロップ2と、フリップフロップ2に接続されたフリ
ップフロップ3と、フリップフロップ2,3に接続され
たシフタ回路8と、シフタ回路8に接続された復号器9
と、復号器9に接続された選択器10と、選択器10に
接続された累積加算器7と、同じく選択器10に接続さ
れたフリップフロップ11と、インバータ12とを備え
る。
【0015】ここで、復号器9はシフタ回路8に接続さ
れたハフマン符号長算出回路50と、シフタ回路8およ
びハフマン符号長算出回路50に接続された発生頻度算
出回路51と、発生頻度算出回路51に接続されたフリ
ップフロップ54と、フリップフロップ54に接続され
たハフマンRAM52と、ハフマンRAM52に接続さ
れた付加ビット算出回路53とを含む。
【0016】次に、本実施の形態に係るハフマン復号化
装置の動作を図2を参照しつつ説明する。
【0017】図2(a)に示されるビットストリームが
シフタ回路8に入力する場合は、シフタ回路8は、フリ
ップフロップ2,3からそれぞれ16ビットの符号ワー
ドを入力し、図2(b),(d)に示されるように、奇
数サイクルではハフマン符号HC1,HC2の頭出し
(付加ビットの付随は必要なし)を行ない、図2
(c),(e)に示されるように、偶数サイクルでは前
のサイクルで処理したハフマン符号に付随する付加ビッ
トAB1,AB2の頭出しを行なう。
【0018】ここで、シフタ回路8へは累積加算器7よ
り、前サイクルまでの間に既に処理を終えた符号ワード
のビット数を示す制御信号が供給される。
【0019】また、奇数サイクルでは、シフタ回路8で
頭出しをしたハフマン符号から、復号器9に含まれたハ
フマン符号長算出回路50でハフマン符号長が算出さ
れ、発生頻度算出回路51で発生頻度が算出される。こ
こで、算出されたハフマン符号長は選択器10に供給さ
れ、選択器10で選択されて処理済ビット長として累積
加算器7に出力される。一方、算出された発生頻度はフ
リップフロップ54に入力される。
【0020】次に、偶数サイクルでは、前のサイクルで
処理したハフマン符号の発生頻度がフリップフロップ5
4からハフマンRAM52へ出力され、ハフマンRAM
52からはNNNN/SSSS(NNNNはランレング
ス、SSSSはグループ番号、すなわち付加ビット長)
が出力される。このとき、付加ビット算出回路53はシ
フタ回路8で頭出しをした付加ビット(頭出ししただけ
のもの)と、ハフマンRAM52から出力されたSSS
Sとを入力し、付加ビットを算出し出力する。また、S
SSSは選択器10に供給され、選択器10で選択され
て処理済ビット長として累積加算器7に出力される。な
お、上記のように選択器10は奇数サイクルでハフマン
符号長を、偶数サイクルでは付加ビット長を選択的に出
力するが、この選択は、フリップフロップ11から供給
されサイクル周波数を有する周期信号に応じて開閉する
ゲートによって実現される。また、フリップフロップ1
1へはサイクル周波数を有するクロック信号CLKが入
力するとともに、1フレーム毎にリセットするためのフ
レーム処理スタート信号が供給される。
【0021】以上より、本実施の形態に係るハフマン復
号化装置によれば、シフタ回路8において、奇数サイク
ルではハフマン符号(最大16ビット)の頭出し、偶数
サイクルでは付加ビット(最大11ビット)の頭出しを
行なうため、シフタ回路8の出力は従来27ビット必要
だったのに対し16ビットで足りることとなる。
【0022】したがって、本実施の形態に係るハフマン
復号化装置においては、シフタ回路の回路規模を縮小す
ることができる。
【0023】なお、今回開示された実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特
許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の
意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意
図される。
【0024】
【発明の効果】請求項1に係るハフマン復号化装置によ
れば、データシフト手段の回路規模を従来より小さくす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るハフマン復号化装置
の全体構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示されたハフマン復号化装置の動作を説
明するための図である。
【図3】従来のハフマン復号化装置の全体構成を示すブ
ロック図である。
【図4】図3に示されたハフマン復号化装置の動作を説
明するための図である。
【符号の説明】
8 シフタ回路 9 復号器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハフマン符号と前記ハフマン符号に付随
    する付加ビットとからなるデータを復号するハフマン復
    号化装置であって、前サイクルまでの間に既に復号を終えた前記データのビ
    ット数を示す制御信号に基づいて前記ハフマン符号およ
    び前記付加ビットの頭出しを行ない、 奇数サイクルでは
    前記ハフマン符号を、偶数サイクルでは前記ハフマン符
    号に付随する付加ビットをそれぞれ出力するデータシフ
    ト手段と、 前記データシフト手段に接続され、各サイクル毎に前記
    データシフト手段から供給された前記データを復号する
    とともに、奇数サイクルでは前記ハフマン符号のハフマ
    ン符号長を、偶数サイクルでは前記付加ビットの付加ビ
    ット長をそれぞれ出力する復号手段と 奇数サイクルでは前記ハフマン符号長を、偶数サイクル
    では前記付加ビット長を選択して出力する選択手段と、 前記選択手段から供給された前記ハフマン符号長および
    前記付加ビット長を累積的に加算して前記制御信号を出
    力する累積加算手段と を備えた、ハフマン復号化装置。
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