JP3014954U - カフスボタン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】簡易な構造で安価に製造することができ、ネク
タイとデザイン上の統一がとれたおしゃれなカフスボタ
ンを提供する。 【構成】カフス本体２と、このカフス本体の表面側に固
着される装飾体５とからなり、この装飾体５の表面に、
ネクタイ地の一部を貼着する等して、ネクタイ６の柄と
共通の模様を施す。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ワイシャツの袖口に装着するカフスボタンに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種装飾用のカフスボタンは、同時に使用するネクタイピンと一組で 構成されることが多く、ネクタイピンと同一の素材を用い、ネクタイピンと共通 の色や光沢，装飾部の外観等のデザインで形成し、さらにコーディネイトに便利 なように、ネクタイピンとセットにして販売されることが多かった。つまり、従 来のカフスボタンは、ネクタイピンとの釣り合いのみを考慮に入れて作られてい た。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来のカフスボタンにあっては、ネクタイピンと同時に着用した場合は、ネク タイピンとのコーディネイトを介して装飾機能を発揮できるが、ネクタイピンを 使用しない場合には、ワイシャツやネクタイとの組合せによっては全体の装飾バ ランスが不統一となり、装飾機能を発揮できないときがあった。

【０００４】 このような場合、カフスボタン装飾部の色柄が、着用するネクタイの色柄と同 一であれば、ネクタイピン以上に目立つネクタイとのコーディネイトが図れ、よ り大きな装飾機能を発揮することができ、おしゃれな服飾の演出が可能となる。 しかし、ネクタイとデザイン上の統一がとれるように形成されたカフスボタンは 従来なかった。

【０００５】 本考案は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、 その目的とするところは、ネクタイとデザイン上の統一がとれるように形成され たおしゃれなカフスボタンを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため本考案のカフスボタンは、カフス本体と該カフス本体 の表面側に固着される装飾体からなり、この装飾体表面にネクタイ柄の模様を施 したことを特徴としている。 上記装飾体は、ネクタイ地の一部を貼着して形成することがより好ましい。 また、カフス本体は、表面に装飾が施された基部を固着してなるカバー体と、 このカバー体に回動自在に嵌合する切欠部を有した挟持体とからなり、袖ボタン 止着糸部に切欠部を差し込み、挟持体とカバー体を嵌着して袖ボタンに装着でき るようにすることが好ましい。

【０００７】

【作用】

装飾体の表面模様とネクタイの表面模様が共通しているため、ネクタイとデザ イン上の統一がとれ、おしゃれな服飾を演出できる。また、カフスボタンは、挟 持体とカバー体の間にボタンを挟み込むことができ、挟持体がカバー体に密嵌し ているので、ボタンに安定的に装着される。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の好適な一実施例を図面を参照して説明すれば、１は本例のカフ スボタン、６はこのカフスボタン１との組合せで使用するネクタイ、７はワイシ ャツの袖ボタンである。 カフスボタン１は、カバー体３及び挟持体４よりなりボタンに係止してこれを 被覆するカフス本体２と、カフス本体２の表面に貼着される装飾体５により構成 されている。

【０００９】 カフス本体２のカバー体３は、金属薄板を一体成型し、袖ボタン７の径よりも 若干大きい径を有する略円形の天板部３ａと、その周縁に周壁部３ｂとを設けて 天面塞がり筒状に形成してある。周壁部３ｂの下方部位には穴部３ｃを設け、周 壁部３ｂの下端には僅かな折り返し部３ｄを設けて形成してある。

【００１０】 挟持体４は、カバー体３の開口底面を閉塞可能な大きさ有する金属薄板であっ て、周縁の一部から中心部にかけて袖ボタン７のボタン止着糸部８が進入可能な 巾で切欠部４ａを設け、周縁の他端部には鉤状に屈曲させた係止片４ｂを設けて 形成し、この係止片４ｂをカバー体周壁部３ｂの穴部３ｃに差し込んで巻き付け 、係止片４ｂ部分を回転軸部分として挟持体４がカバー体３に回動自在に取り付 けてある。

【００１１】 また、挟持体４の周縁には、外側に僅かに湾曲させた係止爪４ｃ，４ｃが設け てあり、挟持体４をカバー体３に嵌め合わせたときに、この係止爪４ｃ，４ｃが カバー体３の折り返し部３ｄに嵌め込まれるようになっている。

【００１２】 装飾体５は、金属薄板を半円球状に成形してなる基部５ａと装飾用の生地５ｂ からなり、基部５ａの表面に装飾用の生地５ｂを貼着し、好ましくは基部５ａの 底面にまで吊り込んで貼着し、接着剤により基部５ａ底面をカバー体３の天板部 ３ａ表面に固着して設けてある。

【００１３】 生地５ｂは、紙や樹脂フィルム，繊維等の適宜の材質からなり、ネクタイ６と 外観模様が共通するように、その表面にネクタイの一部と同色且つ同柄の模様を 施してある。より好ましくは、ネクタイ６を形成する生地をそのまま使用し、基 部５ａに貼着して用いる。

【００１４】 カフスボタン１の袖ボタン７への装着は、先ず、挟持体４をカバー体３が開放 している状態で、袖ボタン７のボタン止着部糸部８に切欠部４ａを差し込み、袖 ボタン７の裏側に挟持体４を係止させる。 その上で、カバー体３を、図３に示すように挟持体４に嵌合させ、挟持体４の 係止爪４ｃ，４ｃと折り返し部３ｄを係止させ、このようにして袖ボタン７を挟 持させて装着が完了する。 また、取り外すときは、カバー体３の周縁を指先でつかみ、カバー体３を引っ 張り外して開放状態にし、この状態でカフスボタン１を袖ボタン７から引き抜い て行なう。

【００１５】 上記構成よりなるカフスボタン１は、カバー体３と挟持体４の間に袖ボタン７ を挟み込み、係止爪４ｃ，４ｃにより挟持体４とカバー体３が密嵌するので、袖 ボタン７に安定的に装着する。 そして、図４に示すように、装飾体５の表面模様とネクタイ６の表面模様が共 通しているため、ネクタイ６とデザイン上の統一がとれ、おしゃれな服飾を演出 できる。

【００１６】

【考案の効果】

以上のように本考案のカフスボタンによれば、装飾部にネクタイと共通の外観 模様が施されているので、同時に着用するネクタイとのデザイン上の統一がとれ た、おしゃれな服飾を演出することができる。 この場合、カフスボタンの構造は簡易であり、特に複数種の装飾模様を施した 多数の装飾体を同形状のカフス本体に貼着して、異なる外観模様の多数のカフス ボタンを容易且つ安価に製造できる。従って、ネクタイとのコーディネイトに便 利なようにネクタイとセットにして構成すれば、ネクタイ購入者はネクタイとセ ットのカフスボタンを利用して手軽且つ安価でおしゃれが可能となる。 また、基部を、接着剤を剥離するようにして外せば、別の装飾体を貼着しなお して使用することも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例のカフスボタンの分解斜視図
である。

【図２】図１のカフス本体の分解斜視図である。

【図３】図１のカフスボタンをボタンに取付けた状態の
断面図である。

【図４】本考案の一実施例のカフスボタンの使用状態図
である。

【符号の説明】

１ カフスボタン ２ カフス本体 ３ カバー体 ４ 挟持体 ５ 装飾体 ６ ネクタイ ７ 袖ボタン ８ ボタン止着糸部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 カフス本体と該カフス本体の表面側に固
   着される装飾体からなり、この装飾体表面にネクタイ柄
   の模様を施して形成したカフスボタン。
2. 【請求項２】 装飾体にネクタイ地の一部を貼着して形
   成した請求項１に記載のカフスボタン。
3. 【請求項３】 カフス本体は、表面に装飾が施された基
   部が固着されるカバー体と、このカバー体に回動自在に
   嵌合する切欠部を有した挟持体とからなり、袖ボタン止
   着糸部に切欠部を差し込み、挟持体とカバー体を嵌着し
   て袖ボタンに装着できるようにしたことを特徴とする請
   求項１又は２に記載のカフスボタン。