JP2603276Y2 - スライドファスナー用スライダーの装飾引手 - Google Patents

スライドファスナー用スライダーの装飾引手

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JP2603276Y2
JP2603276Y2 JP1993066827U JP6682793U JP2603276Y2 JP 2603276 Y2 JP2603276 Y2 JP 2603276Y2 JP 1993066827 U JP1993066827 U JP 1993066827U JP 6682793 U JP6682793 U JP 6682793U JP 2603276 Y2 JP2603276 Y2 JP 2603276Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、スライドファスナー用
スライダーの引手で、特に意匠を施した引手本体をスラ
イダーに交換して取付けることができる装飾引手に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、スライドファスナー用スライダー
に装飾体を取付けた引手は色々なものがあった。例え
ば、実開昭60−146411号公報に記載のスライド
ファスナー用スライダーの引手があり、引手本体に飾り
取手を止着するもので、飾り取手は、板体内にほぼT字
形の空隙部をその相対向する周面部を開放した状態で設
け、空隙部によって上下に分離された上半部と下半部の
対向面にそれぞれ突部を設けたものである。この飾り取
手を引手本体に取付けるには、引手本体の先端部を空隙
部の一方の口より突部に向かって挿入し、突部に至り更
に強く差し込むことにより、突部がスナップ的(一旦広
がり再び元の状態に窄まる作用)に引手本体に設けてい
る穴に係合するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし上記引手である
と、飾り取手を既成のスライダーに有する引手に後から
取付けることができるが、取付けた際に、突部が引手本
体の穴にがたつきが無く強固に取付ける必要があること
から、引手本体の穴寸法と突部の寸法とが合致するもの
を選んで取付ける必要があり、引手本体の穴の形状やそ
の寸法に応じた飾り取手を成形しなければならず、互換
性に欠けているという問題点があった。
【0004】本考案は上記実情に鑑みて研究開発された
ものであり、装飾体の脱着が容易であり、しかも自分の
好みに合った装飾を施した引手本体を取付けることがで
きるスライドファスナー用スライダーの装飾引手を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案による上記課題の
解決手段は、装飾を施した基板と係止孔を備える引手本
体と、スライダー本体に設けたクランパーに取付ける引
手基部材と、引手基部材と引手本体とを結合する連結部
材と、からなり、引手基部材は連結部材を嵌め込むため
の開放口を備えた空間部と、空間部の上下に通じ且つ開
放口までつながる窓孔とを設け、連結部材は引手本体の
係止孔に係合する一対の弾性爪と、引手基部材にスナッ
プ結合する支持部とを備え、さらに連結部材を介在して
引手基部材に装着された引手本体の基板は、引手基部材
を上方より隠蔽する大きさを備えていることを特徴とす
る。
【0006】
【作用】本考案によるスライダーの装飾引手によれば、
引手本体の脚片に連結部材を弾性爪を介して取付け、そ
の連結部材をクランパーに取付けている引手基部材にス
ナップ的に係止することにより取付けることができる。
尚、引手本体と連結部材は揺動自在に連結されるもので
ある。従って、連結部材と引手基部材とが規定された寸
法で成形してあれば、がたつきが無く連結され、その既
成の連結部材と引手基部材であっても、引手本体と連結
部材は前記窓孔を介して係止孔と一対の弾性爪によって
スナップ的に係合するものであるから、装飾を種々に施
してある引手本体から適宜選んで取付けることができる
ようになる。
【0007】
【実施例】本考案によるスライドファスナー用スライダ
ーの装飾引手を実施例の図面に基づいて説明する。
【0008】図1に示すように、装飾が施される引手本
体1と、スライダー本体4に設けたクランパー5に取付
ける引手基部材2と、引手基部材2と引手本体1を結合
する連結部材3とからなる。尚、図示するスライダー本
体4は隠しスライドファスナー用のものであるが、この
種のスライダーに限ることはない。
【0009】図1に示す引手本体1は合成樹脂材あるい
は木製の基板20のみを示しているが、この基板20の
表面に布、宝石類、貝殻などを付着して装飾を施すか、
あるいは基板15の表面に彫刻を施すものである。しか
し引手本体1は上記基板に限らず、合成樹脂で当初より
装飾を施した製品に成形する場合もある。また引手本体
1の形状は図示の円形に限らず方形や多角形、あるいは
不定形に形成しても良い。上記引手本体1の裏面に脚片
6が突設してあって、その脚片6に係止孔7が明けてあ
る。
【0010】引手基部材2は引出しが嵌まる箱体の如
く、前面を開放した合成樹脂または金属製の箱体よりな
り、該箱体の開放口8とは反対側面にリング状のフック
9を突設している。更に箱体の両側面にそれぞれ透孔1
0,10を、箱体内の空間部21に通じるように明けて
あり、箱体の上面と下面に前記開放口8までつながって
おり且つ連結部材3の巾より狭い窓孔11,11を設け
ている。上記フック9は金属製のクランパー5に差し込
んで取付けるものであり、その際、合成樹脂特有の弾性
を利用してスナップ的に嵌め込むものである。しかしこ
れに限ることがなく、図3に示しているようにリング状
に形成したフック9にクランパー5を取付けて成形して
おき、そのクランパー5をスライダー本体4に加締めて
取付たものであっても良い。尚、スライダー本体4は自
動停止装置付きのものである。
【0011】連結部材3は、合成樹脂あるいはバネ性を
保有する金属でU字状に形成し、その両端部の内面に、
前記引手本体1の係止孔7に係合する一対の弾性爪1
2,12を相対向して設け、また両端部の外面に、引手
基部材2の透孔10,10に係合する支持部13,13
を突設したものである。ところで、この連結部材3は引
手本体1の脚片6に取付けてから引手基部材2内に嵌め
込むもので、その際、何れにもスナップ的に係合できる
ように、脚片6の肉厚、引手基部材2内の寸法に応じて
成形してある。
【0012】以上の各部材を組み付けた状態を図2に示
しているが、クランパー5に既に引手基部材2に取付け
たものであれば、引手本体1の脚片6に連結部材3をス
ナップ的に取付け、その連結部材3を引手基部材2内に
同様にスナップ的に係合することにより取付けられるも
のである。つまり、引手基部材2に設けた上下に通じる
窓孔11,11が、開放口8までつながっており、引手
本体1と連結部材3が前記窓孔11,11を介して係止
孔7と一対の弾性爪12,12により係合しているもの
である。
【0013】次に図4に示す例は、連結部材3を引手本
体1にスナップ的に取付ける手段、及び連結部材3を引
手基部材2に同様にスナップ的に取付ける手段は前記例
と同様であるが、その構造を異にするものである。
【0014】連結部材3は、枠状体に形成し、その内面
の相対向する両面に弾性爪12,12を突設したもの
で、該弾性爪12の形状は突片に先端に下向きUまたは
V字状部を設けたものである。更に、枠状体の表面端部
に隆起条よりなる支持部13を設けたものである。
【0015】断面C字状のフック9を突設した引手基部
材2は、前記例とほぼ同様に箱体で形成したもので、そ
の違いは、前記例の透孔10に代えて、箱体空間部21
の開放口8側の縁部に、連結部材3の隆起条をなす支持
部13が嵌まる凹溝14を設けたものである。
【0016】更に、図5に示す例の連結部材3は、図4
に示す前記例の引手基部材2内に嵌合する板体よりな
り、板体の上面に起立部を設け、その起立部の上面に弾
性爪12,12を設け、前記例と同様に隆起条をなす支
持部13を設けたものである。この連結部材3を用いた
場合には、引手本体1に脚片6が不用であって、引手本
体1に両弾性爪12,12が嵌まる一対の係止孔7,7
を設けるものである。しかし、弾性爪12と係止孔7は
一対に限らず複数設けても良く、ボタンの形状を呈する
ものとなる。
【0017】
【考案の効果】本考案によるスライドファスナー用スラ
イダーの装飾引手によれば、クランパーを有するスライ
ダー本体と引手基部材、及び連結部材と脚片を備えた引
手本体をそれぞれ別個に提供するか、引手基部材をスラ
イダー本体のクランパーに既に取付けたものと、連結部
材及び脚片を備えた引手本体を個々にして提供すること
ができ、引手本体は予め装飾を施した製品として、ある
いは装飾を施す基板として提供することにより、使用者
側でその中から好みに応じて選択して取付けられるもの
であり、殊に引手本体が基板であると、好みの装飾を施
しオリジナルの引手に成形することができるようにな
る。
【0018】しかも、引手本体と引手基部材の材質が硬
質であっても、両者を結合する連結部材に弾性爪とスナ
ップ的に係合する支持部とを設けたものであるから、連
結部材を引手本体と引手基部材とにスナップ力で簡単に
取付つけることができ、また弾性爪及び支持部を絞るよ
うに縮めることにより、引手本体及び引手基部材より取
外すことができ、引手本体を取り替えることが自由に行
うことができる。
【0019】また、引手本体の装飾を施された基板は、
引手基部材を上方から隠蔽するので、引手基部材が外観
として目視されることがなく、基板の装飾が一段と引き
立ち、洗練された外観を呈する商品を提供できる。
【0020】更に、スライダーは一般にスライドファス
ナーに既に取付けて提供されるものであり、縫製メーカ
ーではこのスライドファスナーを縫い付けるが、その
際、引手本体を取付けてない状態で縫製し、縫製後に取
付けることができることから、縫製操作が容易になると
共に、引手本体に施した装飾に傷を付けることなく提供
することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるスライドファスナー用スライダー
の装飾引手を分解して示す斜視図である。
【図2】同じく組み立てた状態で要部を切欠して示す側
面図である。
【図3】本考案によるスライドファスナー用スライダー
の装飾引手における類例のスライダー本体を示す斜視図
である。
【図4】更に他の変形例を分解して示す斜視図である。
【図5】図4に示す引手基部材に取付ける連結部材の類
例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 引手本体 2 引手基部材 3 連結部材 4 スライダー本体 5 クランパー 6 脚片 7 係止孔 8 開放口 11 窓孔 12 弾性爪 13 支持部 20 基板 21 空間部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装飾を施した基板(20)と係止孔
    (7)を備える引手本体(1)と、スライダー本体
    (4)に設けたクランパー(5)に取付ける引手基部材
    (2)と、引手基部材(2)と引手本体(1)とを結合
    する連結部材(3)と、からなり、 引手基部材(2)は連結部材(3)を嵌め込むための開
    放口(8)を備えた空間部(21)と、空間部(21)
    の上下に通じる窓孔(11)とを設け、 連結部材(3)は引手本体(1)の係止孔(7)に係合
    する一対の弾性爪(12)と、引手基部材(2)にスナ
    ップ結合する支持部(13)とを備え、さらに連結部材
    (3)を介在して引手基部材(2)に装着された引手本
    体(1)の基板(20)は、引手基部材(2)を上方よ
    り隠蔽する大きさを備えていることを特徴とするスライ
    ドファスナー用スライダーの装飾引手。
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