JPH0135683Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はクリツプ型頭飾品の改良に関する。

「従来の技術」 第６図に示すように、外観をリボン、花等の装
飾的形態とすると共に一端縁部を髪挾み部とし他
端縁部を操作片とし且つ中間位置内面に開閉支点
形成用支腕を一体的に突設した一対のヘヤークリ
ツプ片が、開閉支点形成用支腕相互の枢支結合と
バネ付勢により髪挾み部が閉じられるよう開閉自
在に組立てられた構成のもの或いは、断面切欠き
リング状の筒形バネ部材を一対のヘヤークリツプ
片に貫通させ、筒形バネ部材の切欠き端縁の夫々
をヘヤークリツプ片の外側面に係着して開自在と
したもの（図示せず）等がある。

「考案が解決しようとする問題点」 従来品の前者は、周側面から見る場合には頭飾
品として奇麗な立体品となるが、操作片が対向す
る開口面がわから見ると、開閉のための機構部が
丸見えとなつて体裁が悪い。又後者は、筒形バネ
部材がヘヤークリツプ片の周側面へ露呈してこれ
がヘヤークリツプ片に付加した装飾性を阻害し体
栽が悪くなる。

本考案はこのような外観体栽の悪さを解消する
だけでなく、より以上の装飾性を具備し、頭飾品
として最適のものを提供することを目的としてい
る。

「問題点を解決するための手段」 外観をリボン、花等の装飾的形態とすると共に
一端縁部を髪挾み部１とし、他端縁部を操作片２
とし且つ中間位置内面に開閉支点用支腕３，３′
を一体的に突設した一対のヘヤークリツプ片４，
４′が、開閉支点形成用支腕３，３′相互の枢支結
合とバネ付勢により開閉自在となつたものにおい
て、各操作片２，２の向い合う開口面５に、ヘヤ
ークリツプ片４，４′に係着支持され且つ装飾性
を具備ししかも髪挾み部１相互の所要の開度を確
保するところの補助飾体６が取付いている構成と
する。

「作用」 上記構成のクリツプ型頭飾品は、操作片２，２
の外側部に親指と人差指を当がい、バネ力に抗し
て内方へ力を加えた状態で髪挾み部１，１を頭髪
内へ差入れ髪を挾むのであるが、操作片２，２の
向い合う開口面５に補助飾体６を取付けることに
より、該開口部に表われる開閉支点形成用支腕
３，３′の枢着部とバネ介在部及び挾まれ髪の毛
の全部若しくは一部が、補助飾体により隠れ、補
助飾体に具備させた装飾性が外観されるようにな
る。

又、この補助飾体をヘヤークリツプ用片４，
４′に対し分離交換することにより、ヘヤークリ
ツプ用片４，４′に形成した装飾的形態との共同
で異なる頭飾品を形成するようになる。

「実施例」 第１図〜第４図は、補助飾体６を開閉支点形成
用支腕３，３′に脱着自在に取付けた組立平面図
（第１図）、補助飾体正面図Ａとこれを装着した頭
飾品正面図Ｂ（第２図）、分離状態側面図（第３
図）、取付部詳細部分断面図（第４図）であつて、
正面リボン形をしたヘヤークリツプ用片４，４′
を、操作片２，２に十字形の嵌設孔７を設けて、
ここへ背面にリング状の取付脚８を突設した文字
等を形成する付加飾体９を嵌着し、対向するヘヤ
ークリツプ片４，４′の内面には、突起１０と支
孔１１の係合で開閉自在となるよう開閉支点形成
用支腕３，３′が突設されている。一方のヘヤー
クリツプ片４の開閉支点形成用支腕３は、他方の
ヘヤークリツプ片４′の開閉支点形成用支腕３′の
外方で重なつて、突起１０と支孔１１とが係合さ
れるようにすると共に外方となつた開閉支点形成
用支腕３の外側面に受孔１２を開設する。

そして補助飾体６は、前記受孔１２に入る嵌合
用突起１３を突設した正面形の基体１４に、串
刺しだんご形の揺動ヒゲ飾体１５が差込み接着若
しくは一体形型により形成された構成となつてお
り、嵌合突起１３を受孔１２へ嵌めることによ
り、開閉支点形成用支腕３，３′とその間に装設
されている板バネ１６の一部及びその両側の開口
面５を基体１４と揺動ヒゲ飾体１５で隠すように
なる。

第５図は別の補助飾体６の平面図Ａと正面図Ｂ
であつて、上凸となる樹脂製のバネ基体１４′に
揺動ヒゲ飾体１５′を張設した構成となつており、
対向する操作片２，２の内面部にその係止縁部１
７，１７′を取付け、バネ板１６を使用せずに開
口面５を覆うようにしたものである。

「考案の効果」 クリツプ型頭飾品の操作片間が補助飾体で覆わ
れるから、体栽の悪い開閉のための機構部が隠れ
ると共に補助飾体自体に具備させた装飾性、例え
ば揺動ヒゲ飾体、色合等が外観されるようになつ
て、全体が極めて優れた装飾性を発揮するように
なる。又補助飾体の交換によつて、一つの頭飾品
をベースとする種々形態の頭飾品を構成できる。
特に実施例の如く揺動ヒゲ飾体を設ける時には、
頭の動き等で揺動し或いはこれが雌しべとして花
形のヘヤークリツプ用片と融合し、全体として雅
趣に富んだクリツプ型頭飾品が提供できる効果が
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は組立平面図、第２図は補助飾体の正面
図Ａとこれを装着した組立正面図Ｂ、第３図は分
離状態側面図、第４図は取付部詳細部分断面図、
第５図は別の補助飾体の平面図Ａと正面図Ｂ、第
６図は従来品の平面図を示す。 図中１は髪挾み部、２は操作片、３，３′は開
閉支点形成用支腕、４，４′はヘヤークリツプ片、
５は開口面、６は補助飾体、１５は揺動ヒゲ飾
体、１６は板バネ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 外観をリボン、花等の装飾的形態とすると共
   に一端縁部を髪挾み部とし、他端縁部を操作片
   とし且つ中間位置内面に開閉支点形成用支腕を
   一体的に突設した一対のヘヤークリツプ片が、
   開閉支点形成用支腕相互の枢支結合とバネ付勢
   により開閉自在となつたものにおいて、 操作片の向い合う開口面に、装飾性を具備す
   ると共に髪挾み部相互の所要の開度を確保して
   ヘヤークリツプ片に係着支持されるところの補
   助飾体が取付いていることを特徴とする合成樹
   脂製のクリツプ型頭飾品。 (2) 補助飾体が、開閉支点形成用支腕相互の枢支
   部に樹脂弾性力を利用して嵌着されるものであ
   る実用新案登録請求の範囲第１項記載のクリツ
   プ型頭飾品。 (3) 補助飾体が、バネを樹脂製としこれに飾りを
   付したものであつて、操作片相互の内面に外方
   へ凸としてその両端を係着させる構成である実
   用新案登録請求の範囲第１項記載のクリツプ型
   頭飾品。 (4) 補助飾体の装飾性の具備が串刺しだんご状の
   揺動ヒゲ飾体で構成されている実用新案登録請
   求の範囲第１項記載のクリツプ型頭飾品。