JP3014676B2 - レーザー誘起熱転写のための感光性ドナー要素、組合せ部材、および関連したプロセス - Google Patents

レーザー誘起熱転写のための感光性ドナー要素、組合せ部材、および関連したプロセス

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JP3014676B2 JP10199354A JP19935498A JP3014676B2 JP 3014676 B2 JP3014676 B2 JP 3014676B2 JP 10199354 A JP10199354 A JP 10199354A JP 19935498 A JP19935498 A JP 19935498A JP 3014676 B2 JP3014676 B2 JP 3014676B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレーザー誘起熱転写
プロセスのための感光性ドナー要素に関する。より詳細
には感光性多層ドナー要素に関する。
【0002】
【従来の技術】レーザー誘起熱転写プロセスはカラープ
ルーフやリソグラフィー等の利用においてよく知られて
いる。そのようなレーザー誘起プロセスは、たとえば、
染料昇華、染料転写、溶融転写、および剥離材料転写(a
blative material transfer)を含む。このようなプロセ
スは、たとえば、以下の特許に開示されている:バルド
ック(Baldock) の英国特許第2,083,726号;デ
ボアー(DeBoer)の米国特許第4,942,141号;ケ
ロッグ(Kellogg) の米国特許第5,019,549号;
エバンス(Evans) の米国特許第4,948,776号;
フォーリー(Foley) 等の米国特許第5,156,938
号、エリス(Ellis) 等の米国特許第5,171,650
号、およびコシヅカ(Koshizuka) 等の米国特許第4,6
43,917号。
【0003】レーザー誘起プロセスでは、(a)画像形
成可能な成分、すなわち転写される材料、を含有するド
ナー要素、および(b)それに接触した受容体要素を具
えた、レーザーを照射可能な組合せ部材を用いる。レー
ザーを照射可能な組合せ部材はレーザー、通常は赤外レ
ーザーによって、画像に沿って露光され、ドナー要素か
ら受容体要素への材料の転写を生じさせる。その(画像
に沿った)露光は一度にレーザーを照射可能な組合せ部
材の小さな選択された領域に一度だけ行われるのみなの
で、ドナー要素から受容体要素への材料の転写は一度に
一つのピクセルを築くことができる。コンピューター制
御により、転写を高解像度および高速で行うことができ
る。
【0004】プルーフ用途の画像形成およびフォトマス
ク製作においては、画像形成可能な成分は着色剤であ
る。リソグラフィック印刷版の作成においては、画像形
成可能な成分は印刷時にインクを受容しまた転写する親
油性材料である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】レーザー誘起プロセス
は高速であり、かつ高解像度で材料の転写が得られる。
しかし、多くの場合において、得られる転写された材料
は、転写画像として必要な耐久性を持っていない。染料
昇華プロセスにおいては、光堅牢性がしばしば不足す
る。剥離(ablative)転写または溶融転写においては、弱
い接着力および/または耐久性が問題となる可能性があ
る。米国特許第5,563,019号および米国特許第
5,523,192号において、転写された画像に改善
された接着力および/または耐久性を持たせる改善され
た多層構造のサーマルイメージング要素と関連プロセス
が開示されている。しかし、組み合わせ部材の画像転写
効率が改善されおよび感度がより高い、なお一層改善さ
れたサーマルイメージ形成用組み合わせ部材および関連
プロセスが常に必要とされている。
【0006】浮き彫り(レリーフ)の画像を作成するの
に用いることができる感光性要素はよく知られている。
感光性組成物は一般に光反応開始剤および、化学線に露
すことによって活性化された後に、開始剤と反応するこ
とのできる成分を具える。開始剤と第二の成分との反応
によって層の物理的性質の変化が生じて、露光領域が未
露光領域と区別できるようになる。
【0007】現在知られている感光性要素の画像に沿っ
た露光には、感光性層(たとえば、光画像を形成する層
および/または光重合性層)を覆う透明と不透明の領域
を有するマスク(光マスク)といわれる光ツールの使用
が一般に必要である。光ツールは非画像領域における露
光および光反応を阻止するので、画像を後に現像するこ
とができる。光ツールは画像領域では透明、すなわち化
学線を透過するので、それらの領域は化学線に露光され
る。光ツールは通常、所望の印刷画像のネガ(またはポ
ジ)である。もし最終の画像において修正が必要になる
と、新しいネガ(またはポジ)を作成しなければならな
い。これは時間浪費のプロセスである。加えて、光ツー
ルは気温や湿度の変化に起因して僅かに寸法が変化する
可能性がある。したがって、同一の光ツールを異なる機
会または異なる環境で用いた際に、同一の光ツールを異
なる結果を与える可能性があり、位置合わせの問題が生
じる可能性がある。
【0008】したがって、感光性要素上に光ツールをデ
ジタル的に記録することにより、光ツールを多数回使用
することをやめ、および画像に沿った露光の前に光ツー
ルを正確に位置合わせする必要性を排除して、位置合わ
せの問題を回避することが望ましい。
【0009】
【課題を解決するための手段】一つの態様では、発明は
レーザー誘起熱転写プロセスに使用するレーザーを照射
可能な組合せ部材(200)(図2に示した)であっ
て、 (A)(A1) 支持体(120)と; (A2) 結合剤、少なくとも一つの光硬化性成分、お
よび開始剤を具えた浮き彫り画像を形成しうる光硬化性
層(130)と; (A3) 場合によってはバリア層(140)と; (A4) 場合によってはカバーシート(145)と; (A5) 分解温度T1を有する第一のポリマーを具え
る少なくとも一つの放出層(170)と; (A6) 外側表面を有し、および(i)分解温度T2
を有する第二のポリマーおよび(ii)画像形成可能な
成分を具えた光マスクを形成しうる少なくとも一つのト
ップ層(180)と、をこの順序に具えた感光性ドナー
要素(160)(図1に示した)と; (B)(B1) 受容体支持体と; (B2) 場合によっては画像受容層とをこの順序に具
えた受容体要素(195)とを具えた組合せ部材であっ
て、ここでトップ層(A6)の外側表面が受容体の支持
体(B1)または受容体要素の画像受容層(B2)と隣
接し、および接触しており、そしてここで浮き彫り画像
の調製に使用される光マスクがレーザー誘起熱転写プロ
セスによって感光性ドナー要素上に作成されることを特
徴とする。
【0010】別の態様では、発明はレーザー誘起熱転写
プロセスであって: (1)(A)(A1) 支持体と; (A2) 結合剤、少なくとも一つの光硬化性成分、お
よび開始剤を具えた浮き彫り画像を形成しうる光硬化性
層と; (A3) 場合によってはバリア層と; (A4) 場合によってはカバーシートと; (A5) 分解温度T1を有する第一のポリマーを具え
る少なくとも一つの放出層と; (A6) 外側表面を有し、および(i)分解温度T2
を有する第二のポリマーおよび(ii)画像形成可能な
成分を具えた光マスクを形成しうる少なくとも一つのト
ップ層と、をこの順序に具えた感光性ドナー要素と; (B)(B1) 受容体の支持体と; (B2) 場合によっては画像受容層とをこの順序に具
えた受容体要素と、を具えたレーザーを照射可能な組合
せ部材に対してレーザー照射による画像に沿った露光を
行い、ここでトップ層(A6)の外側表面が受容体の支
持体(B1)または受容体要素の画像受容層(B2)と
隣接し、および接触しており、 (2) ドナー要素を受容体要素から分離し、それによ
り、感光性ドナー要素上に光マスクが形成されることを
特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】A. 感光性ドナー要素 本発明の感光性ドナー要素は: (A1) 支持体と; (A2) 結合剤、少なくとも一つの光硬化性成分、お
よび開始剤を具えた光硬化性層と; (A3) 場合によってはバリア層と; (A4) 場合によってはカバーシートと; (A5) 分解温度T1 を有する第一のポリマーを具え
る少なくとも一つの放出層と; (A6)外側表面を有し、および(i)分解温度T2
有する第二のポリマーと(ii)画像形成可能な成分と
を具えた少なくとも一つのトップ層をこの順序で具備す
る。
【0012】一つの好ましい態様では、画像形成可能な
成分は黒色である。この感光性ドナー要素はドナー要素
上に光マスクを製作(形成)するのに用いられ、そして
それは引き続き浮き彫り画像を形成することに用いられ
る。
【0013】最も好ましくは、本発明の感光性ドナー要
素はフレキソ印刷用印刷版の上に光マスクを製作するの
に用いられ、そしてその光マスクは引き続き浮き彫り画
像の形成に用いられる。
【0014】1. 支持体 支持体は感光性要素に慣用的に使用されるいかなる材
料、および特にフレキソ印刷用印刷版またはフォトレジ
ストを作成する際に使用されるいかなる材料であっても
よい。適切な支持体材料の例は、付加重合体および直鎖
状縮合体で形成されたフィルムのようなポリマーフィル
ム、半透明な発泡体、および織物を含む。好ましい支持
体はポリエステルフィルムであり;特に好ましいのはポ
リエチレンテレフタレートである。支持体は典型的には
2から10milまで(0.0051から0.025c
m)の厚さを有し、好ましくは3から8mil(0.0
076から0.020cm)の厚さを有する。さらに、
支持体は接着改善のために下塗りをしても、または表面
処理をしてもよい。
【0015】2. 光硬化性層 光硬化性層は一般に、化学線に感受性のある光開始剤、
および化学線の照射により活性化された後に開始剤と反
応できる成分を具える。開始剤と当該成分の相互作用に
よって、層の物理的性質が変化する。露光区域および非
露光区域の物理的性質の光誘起の差によって、光硬化性
層の化学線により露光された区域が露光されなかった区
域と区別される。本発明のプロセスにおいて有利に使用
できる光硬化性層で変化する物理的性質の種類は、溶解
性、膨潤性、または分散性の変化、軟化点の変化、粘着
性の変化、処理溶液の透過性の変化、等々を含む。
【0016】特に浮き彫り画像の形成において、重要な
ことは化学線に対する露光が光反応性層の溶解性の変化
をもたらすことである。ここで用いられているように、
“溶解性”という言葉は現像液の作用により取り除かれ
る能力を意味することを意図しており、また膨潤性およ
び分散性のみならず完全な溶解性をも包含することを意
図している。溶解性の変化は光可溶化反応によって増加
してもよいし、または光重合あるいは光架橋のどちらか
の光硬化反応によって減少してもよい。光可溶化反応
は、一般に、予備整形されたポリマーが側鎖の反応性基
または他の分子のいずれかと反応して、光反応性材料の
溶解性(またはその溶解速度)が増大する反応である。
光架橋反応は、予備整形されたポリマーが架橋して、溶
解性の低いポリマー架橋ネットワークを形成する反応で
ある。この反応は、ポリマー鎖に直接結合した側鎖の反
応性基の二量化反応、またはポリマーと別個の多官能性
光活性架橋剤との反応のいずれかで起こすことができ
る。光重合反応は、比較的低分子量のモノマーまたはオ
リゴマーが光開始のカチオンまたはフリーラジカル重合
を行って、より低溶解性のポリマーを形成するときに生
じる。
【0017】光硬化性材料は、本発明のプロセスにおけ
る光硬化性層として用いられる。光硬化性材料は、光架
橋性、光重合性、またはこの両者の組み合わせであって
もよい。光硬化性材料は、一般に、結合剤、光開始剤ま
たは光開始剤系(以降、光開始剤系と称する)、および
光硬化性成分を具える。この光硬化性成分は、(i)重
合可能な低分子量モノマーまたはオリゴマー、(ii)
互いに反応する能力を有する結合剤の側鎖の反応性基、
または(iii)結合剤の側鎖の反応性基およびその反
応性基と反応する能力を有する架橋剤のうちの少なくと
も一つである。
【0018】結合剤として使用できる材料は、両性共重
合体も含めて、アクリレート、メタクリレート、アクリ
ルアミド、スチレン、酢酸ビニルおよびその一部を水素
化した誘導体の重合体および共重合体を含む。さらにゼ
ラチンおよびセルロースのエステルおよびエーテル、お
よびブタジエンおよびイソプレンの重合体および共重合
体のようなエラストマー材料も使用できる。光開始剤系
は、化学線の照射時に、フリーラジカルまたはカチオン
性の架橋または重合反応を開始する化学種を生成するも
のである。化学線とは紫外線、可視光線、電子ビーム、
X線等の高エネルギー放射を意味するが、これらに限定
されるものではない。
【0019】現在使用されているフリーラジカル反応の
大抵の光開始剤系は、光フラグメント化および光誘起水
素引き抜きの二種の機構の一方に基づいている。第一の
種類の好適な光開始剤系は、過酸化ベンゾイルのような
過酸化物、2,2′−アゾビス(ブチロニトリル)のよ
うなアゾ化合物、ベンゾインおよびベンゾインメチルエ
ーテルのようなベンゾイン誘導体、2,2−ジメトキシ
−2−フェニルアセトフェノンのようなアセトフェノン
誘導体、ベンゾインのケトキシムエステル類、トリアジ
ン類、およびビイミダゾール類等である。第二の種類の
好適な光開始剤系は、アントラキノンおよび水素供与
体、ベンゾフェノンおよび第三級アミン、ミヒラーズケ
トン(Michler's ketone)単独およびミヒラーズケトンと
ベンゾフェノンの系、チオキサントン類、および3−ケ
トクマリン類である。
【0020】カチオン性の架橋または重合に好適な光開
始剤系は、照射時に、エチレンオキシドやエポキシ誘導
体の重合を開始する能力のあるルイス酸またはプロトン
性ブレンステッド酸を生成する系である。この種の大抵
の光開始剤系は、ジアゾニウム塩、ヨードニウム塩、お
よびスルホニウム塩のようなオニウム塩類である。
【0021】上記の光開始剤系とともに、増感剤を含む
ことも可能である。一般に、増感剤は、反応開始成分が
吸収する放射線と異なる波長の放射線を吸収し、吸収し
たエネルギーをその反応開始成分に移動する能力を有す
る材料である。従って、活性化する放射線の波長を調整
することが可能である。
【0022】上述のように、結合剤はフリーラジカル誘
起またはカチオン性の架橋反応を行うことができる側鎖
置換基を有することができる。フリーラジカル誘起の架
橋反応を行うことのできる側鎖置換基は、一般にエチレ
ン性不飽和部を有する基であり、モノおよびポリ不飽和
アルキル基、アクリル酸のおよびメタクリル酸の酸およ
びエステルのようなものである。いくつかの場合には、
側鎖にシンナモイル基やN−アルキルスチルバゾリウム
基を有する場合のように、側鎖の架橋性置換基自身が感
光性である。カチオン性の架橋反応を行うことのできる
側鎖置換基は、置換および無置換のエポキシドおよびア
ジリジン置換基を含む。
【0023】フリーラジカル誘起の重合反応を行うモノ
マーは、典型的にはエチレン性不飽和化合物である。こ
れらの例は、アクリル酸およびメタクリル酸のアルコー
ルとのエステル、およびそれらの低分子量オリゴマーを
含む。フリーラジカル誘起の付加反応を行うことができ
る不飽和部位を2つ以上有する適切なモノマーおよびオ
リゴマーの例は、トリエチレングリコール、トリメチロ
ールプロパン、1,6−ヘキサンジオール、ペンタエリ
スリトールのようなポリオールのポリアクリル酸エステ
ルおよびポリメタクリル酸エステル、およびそれらの低
分子量モノマーを含む。各ヒドロキシル基が数分子のエ
チレンオキシドと反応したところの、エトキシル化トリ
メチロールプロパンのエステル類は、ビスフェノールA
のジグリシジルエーテルから誘導されたモノマーおよび
ウレタン類から誘導したモノマーと同様に使用すること
ができる。カチオン重合を行うモノマーは、一官能性お
よび多官能性のエポキシド類およびアジリジン類であ
る。結合剤中に残余の反応部位、たとえば残余の不飽和
結合またはエポキシド基、を有するような場合、架橋剤
は結合剤と反応することも可能である。
【0024】しかし、本発明においては上述した感光性
材料はいずれも利用することが可能であるが、フレキソ
印刷用印刷版および/またはフォトレジストの調製に適
切な光硬化性材料が好ましく、通常は使用され、そして
より詳細を以下に述べる。
【0025】本発明に従ってフレキソ印刷用印刷版上ま
たはフォトレジストに浮き彫りの画像を形成するため、
光硬化性材料は、結合剤、少なくとも一つの光硬化性成
分(たとえばモノマー)、および開始剤系を具え、ここ
で開始剤系が化学線に対して感受性を有する。大抵の場
合、開始剤は可視線または紫外線に感受性を有する。フ
レキソ印刷用印刷版の形成または画像が形成されたレジ
ストパターンに適切ないかなる光硬化性成分をも本発明
に利用できる。フレキソ印刷用印刷版に適切な組成の例
は、例えばチェン(Chen)等の米国特許第4,323,6
37号、グルツマハー(Gruetzmacher)等の米国特許第
4,427,759号、およびファインバーグ(Feinber
g)等の米国特許第4,894,315号に開示されてい
る。
【0026】フレキソ印刷用印刷版上に浮き彫りの画像
を作成するためには、エラストマー結合剤が選択され
る。エラストマー結合剤は、水系、準水系、または有機
溶媒現像液に可溶性または分散性である、単独のポリマ
ーまたはポリマーの混合物である。水系または準水系現
像液に可溶性または分散可能である結合剤の例は、アレ
ス(Alles) の米国特許第3,458,311号、ポール
(Pohl)の米国特許第4,442,302号、パイン(Pin
e)の米国特許第4,361,640号、イノウエ(Inou
e) 等の米国特許第3,794,494号、プロスコウ
(Proskow) の米国特許第4,177,074号、プロス
コウ(Proskow) の米国特許第4,431,723号、お
よびウォーンズ(Worns) の米国特許第4,517,27
9号等に開示されている。有機溶媒現像液に可溶性また
は分散可能な結合剤は、ポリイソプレン、1,2−ポリ
ブタジエン、1,4−ポリブタジエン、ブタジエン/ア
クリロニトリル、ブタジエン/スチレン、およびイソプ
レン/スチレンのような熱可塑性エラストマーブロック
共重合体、および他の共重合体を含む、共役ジオレフィ
ン性炭化水素の天然または合成ポリマーを含む。チェン
(Chen)の米国特許第4,323,636号、ハインツ(H
einz) 等の米国特許第4,430,417号、およびト
ダ(Toda)等の米国特許第4,045,231号で議論さ
れたブロック共重合体を利用できる。光硬化性層の重量
の少なくとも50重量%の量の結合剤が存在することが
好ましい。
【0027】ここで使用しているように、“結合剤”と
いう言葉は、フライド(Fryd)等の米国特許第4,95
6,252号に開示されているもののように、コア−シ
ェルミクロゲル類およびミクロゲル類の混合物および予
備整形された高分子のポリマー類を包含している。
【0028】本発明のフォトレジスト用途に対しては、
感光性要素の感光性および/または光硬化性層の結合剤
成分はカルボン酸含有共重合体が好ましく、これは米国
特許第3,458,311号、および米国特許第4,2
73,857号に開示されたようなものであり、および
該特許に記載された方法のように当業者に既知のいかな
る付加重合技術を使用しても合成できるものである。与
えられた組成物について、水性アルカリ現像液中での良
好な現像に必要な量を最適化することによって、カルボ
ン酸置換基の水準が決定される。好ましい結合剤は、下
式に示したコモノマーから構成されたものであって、
【0029】
【化1】
【0030】ここで、R1 は水素またはアルキル基であ
り;R2 はフェニル基またはCO23 であり;および
3 は水素または無置換または置換されたアルキル基で
ある。アルキル基は1個から12個の炭素原子を含有
し、および好ましくは1個から4個である。結合剤共重
合体を形成するのに適当なコモノマーは、スチレン、お
よび不飽和カルボン酸およびその誘導体であって、アク
リル酸(メタクリル酸)、およびアクリルレート(メタ
クリルレート)のようなものである。アクリル酸、メタ
クリル酸、メタクリル酸メチル、スチレン、アクリル酸
エチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチルおよ
びアクリル酸ブチルが好ましい。
【0031】本発明の結合剤共重合体は、1つまたは2
つ以上のエチレン性不飽和カルボン酸無水物またはそれ
に対応するアルキルジエステルと、1つまたは2つ以上
の上記コモノマーとの直接的共重合によって合成するこ
とができる。適切なエチレン性不飽和カルボン酸無水物
は、たとえば、無水マレイン酸、無水イタコン酸、およ
び無水シトラコン酸であり、さらには無水マレイン酸の
ジイソブチルエステルのようなアルキルジエステルであ
る。酸無水物官能基を有する共重合体結合剤は、第一級
脂肪族アミンまたは第一級芳香族アミンと反応すること
ができる。
【0032】レーザーを照射可能な組合せ部材に感光性
要素を用い、そしてレジストの浮き彫り画像を形成する
ために続いて処理するときには、フォトレジスト塗布組
成物を水性アルカリ現像液で現像可能にしておくために
結合剤材料が充分にカルボン酸置換基を含有するべきで
あることを、組成物の現像が要求する。当該要素から形
成された塗布層のうち放射線に露光されなかった部分は
除去されるが、露光部分は、30℃において2分以内の
時間で1重量%炭酸ナトリウムまたは炭酸カリウムの完
全に水性の溶液のような水性アルカリ液による現像中、
実質的に影響されない。共重合体結合剤の酸価は5から
500の範囲にあるべきで、好ましくは20から200
の範囲にあるべきである。
【0033】光硬化性層中の共重合体結合剤の合計の量
は、光硬化性層組成物の約10から90重量部である。
【0034】製造性、現像または剥離の性質の最適化の
ために、または電解銅メッキまたは電解銅エッチングの
ようなプリント基板プロセスの実行のために、1つまた
は2つ以上の共結合剤を含有してもよい。
【0035】光硬化性層には、透明でくもりの無い感光
性層が形成される限りにおいて、結合剤と相溶性のあ
る、単独のモノマーまたはモノマー混合物を含有しても
よい。光硬化性層に使用できるモノマーは当該技術にお
いてよく知られている。このようなモノマーの例はチェ
ン(Chen)の米国特許第4,323,636号、フライド
(Fryd)等の米国特許第4,753,865号、フライド
(Fryd)等の米国特許第4,726,877号、およびフ
ァインバーグ(Feinberg)等の米国特許第4,894,3
15号に見いだされる。モノマーは、光硬化性層の少な
くとも5重量%の量で存在することが好ましい。
【0036】光開始剤系は、化学線に感受性のあるいか
なる単独の化合物または化合物の群であってもよく、過
剰な停止反応を伴わずに、モノマーまたはモノマー類の
重合を開始するフリーラジカルを生成するものである。
光開始剤は、一般に、可視線または紫外線に感受性を有
し、好ましくは紫外線に感受性を有するものである。そ
れは、185℃以下の温度で熱的に不活性であるべきで
ある。適切な光開始剤の例として、置換または無置換の
多核性キノンがある。適切な光開始剤系の例はグルツマ
ハー(Gruetzmacher)等の米国特許第4,460,675
号、およびファインバーグ(Feinberg)等の米国特許第
4,894,315号に開示されている。光開始剤は、
一般に光硬化性組成物の重量の0.001%から10.
0%の範囲の量で存在する。
【0037】光硬化性層は、最終的に所望とされる性質
に依存して、他の添加剤を含有してもよい。そのような
添加剤は、熱重合禁止剤、増感剤、可塑剤、着色剤、酸
化防止剤、オゾン劣化防止剤、増量剤または強化剤を含
む。
【0038】光硬化性層は、結合剤、モノマー、開始
剤、および他の材料を種々の方法で混合して調製するこ
とができる。光硬化性組成物を熱溶融液の形にして、所
望の厚さに圧延することが好ましい。押し出し成形機
が、組成物の溶融、混合、脱気、および濾過の各機能を
実行するのに使用される。押し出された混合物は、次に
支持体と一時的な除去可能なカバーシートとの間で圧延
する。この一時的なカバーシートには一般にあらかじめ
バリア層が塗布されている。バリア層と一時的カバーシ
ートとの間の接着力は弱くして、バリア層は一時的カバ
ーシートが除去されるときにそのまま光硬化性層上に残
留し、そしてその除去は、一般には、レーザーを照射可
能な組合せ部材を作成するのに用いられる直前に行われ
るようにすることが必要である。あるいはまた、金型の
中の支持体とバリア層を塗布した一時的カバーシートの
間に光硬化性材料を置くことができる。ついで、材料の
層は、熱および/または圧力を加えることによって平面
状にプレスされる。
【0039】感光性要素を連続的印刷要素の形態に作成
することは、特に有利である。平面シートの感光性受容
性要素、すなわち支持体、感光性層、およびバリア層、
トップ層、および必要に応じて設けてもよいその他の層
は、筒状体(通常、印刷用スリーブまたは印刷用シリン
ダー自身)の周囲に巻き付け、感光性層の端を融合さ
せ、継ぎ目の無い連続的要素に再加工できる。好ましい
方法では、光硬化性層は筒状体の周囲に巻き付けられ、
端が結合した状態である。端を結合する一つの方法がド
イツ特許DE28 44 426号に開示されている。
作成することが可能な受容体要素はスリーブ形態であ
り、そして感光性要素(ドナー要素)の周囲に巻き付け
て、ドナー要素のトップ層が受容体要素(受容体の支持
体または画像受容層)と隣接する。得られた構造はレー
ザーを照射可能な組合せ部材である。
【0040】連続印刷要素は、壁紙、装飾、および贈答
品の包み紙のような連続したデザインのフレキソ印刷の
用途を有する。さらに、このような連続印刷要素は、従
来型のレーザー装置にマウントするのに非常に好適であ
る。エッジが融着したときに印刷要素が巻き付けらたス
リーブないしシリンダーは、レーザー装置に直接マウン
トすることが可能であり、これはレーザー露光工程中は
回転ドラムとして機能する。
【0041】特に明記しない限りにおいて、“フレキソ
印刷用印刷版または要素”という言葉は、フレキソ印刷
に適したいかなる形態の印刷版または要素を包含し、平
面シートおよび継ぎ目の無い連続体を含むが、これらに
限定されるものではない。
【0042】上で議論したように、フレキソ印刷用印刷
版を調製するために、感光性ドナー要素および受容体要
素から成るレーザーを照射可能な組合せ部材は、最初に
熱転写工程において赤外レーザー放射を用いて画像に沿
って露光され、感光性ドナー要素上に光マスクを作成
し、それはフレキソ印刷用印刷版のプレカーサーであ
る。これにより、光硬化性層(またはバリア層あるいは
カバーシート)に付着したパターン状の化学線不透明マ
スクが得られる。この要素の全体をマスクを通して化学
線、好ましくは紫外線によって露光し、そして次に現像
して光硬化性層の未露光部、すなわち光硬化しなかった
区域、を除去する。もしバリア層が存在する場合、少な
くともその未露光区域は除去される。
【0043】フレキソ印刷用印刷版を調製するのに使用
される光硬化性要素に使用可能な現像液は、有機溶媒現
像液、水性および準水性溶液を含む。適切な有機溶媒現
像液としては、芳香族または脂肪族炭化水素、および芳
香族または脂肪族ハロゲン化炭化水素溶媒、またはそれ
らの溶媒と適切なアルコールとの混合物を含む。その他
の有機溶媒現像液は、ドイツ特許出願公開第38 28
551号に開示されている。適切な準水性現像液は、
通常水および水と混合する有機溶媒およびアルカリ材料
を含有する。適切な水性現像液は水およびアルカリ材料
を含有する。その他の水性現像液の組み合わせは、米国
特許3,796,602号に記載されている。
【0044】現像時間は変化してもよいが、2分から2
5分の範囲にあることが好ましい。現像液は浸漬、噴
霧、およびブラシまたはローラーによる塗布を含めた慣
用の方法によって利用できる。組成物の未重合部分を取
り除くために、ブラッシング補助器具を使用することが
できる。光硬化系に対しては、露光された画像が構成す
る浮き彫りとフロアを残して、版の未露光部を取り除く
ために現像液と機械的ブラッシングを用いた自動処理装
置による洗浄がしばしば行われる。
【0045】現像に続いて、浮き彫りの印刷版は一般的
に吸引または拭き取り乾燥され、そして次に強制通風炉
または赤外オーブンで乾燥される。乾燥時間および温度
は変化してもよいが、しかしフレキソ印刷版は典型的に
は60℃で60分から120分にわたり乾燥される。支
持体が収縮し、そして位置合わせの問題が発生する可能
性があるので、高い温度は好ましくない。
【0046】エラストマー光硬化性要素を用いたフレキ
ソ印刷印刷版の調製において、付加的工程を行うことが
できる。
【0047】一つの追加工程は、その要素に化学線によ
る支持体を通したブランケット露光(Blanket exposure)
を行うことである。この露光は、一般的にはバックフラ
ッシュ露光(Backflash exposure)と呼ばれているが、こ
の露光を用いて、光硬化性層の支持体側に薄い光硬化し
た材料の層、またはフロア、を形成し、および光硬化性
層を増感する。そのフロアは支持体と光硬化性層との間
の改善された接着力を付与し、および版の浮き彫りの深
さをも確定させる。バックフラッシュ露光は他のイメー
ジング工程の前、後、またはその間に行うことができ
る。放射線不透明マスクを通した露光工程の直前に、本
工程を行うことが好適である。いかなる慣用の化学線源
をもこの露光工程に使用することができる。バックフラ
ッシュの露光時間は、一般的には数秒から1 分である。
【0048】大抵のフレキソ印刷用印刷版は、光硬化過
程(例えば、光重合または光架橋)が完了し、版が印刷
および保存時に安定であることを保証するために、均一
に後露光を行う。この後露光過程では、主露光と同じ放
射源が用いられる。
【0049】非粘着化(Detackification) は、もし表面
がまだ粘着性でありその粘着性が一般的に後露光では除
去されない場合に適用することのできる、必要に応じて
用いることのできる現像後処理である。臭素または塩素
溶液で処理するような、当該技術においてよく知られて
いる方法で粘着性を除去することができる。このような
処理は例えば、米国特許第4,400,459号、米国
特許第4,400,460号、およびドイツ特許第28
23 300号に開示されている。また、欧州特許公
開第0 017927号およびギブソン(Gibson)の米国
特許第4,806,506号に開示されているように、
300nm以下の波長を有する放射線源を用いて照射す
ることによっても非粘着化(Detackification) を行うこ
とができる。
【0050】3. バリア層 レーザーを照射可能な組合せ部材においては、感光性ド
ナー要素の光硬化性層とトップ層すなわち放出層との間
に挿入される少なくとも一つのバリア層を有することが
しばしば望ましい。光硬化性層、特にフレキソ印刷用印
刷板を作成するための光硬化性層は、本質的に粘着性と
することができる。バリア層は、適切な接着力のバラン
スをとるために役立つ。さらに、光硬化性層からトップ
層すなわち放出層へのモノマーの移動がもし存在するな
らば、バリア層はその移動を防止する。もしモノマーが
トップ層に使用されている材料と相溶性があるかおよび
/またはモノマーが移動性である場合、モノマーの移動
は時間とともに進行して、接着力のバランスを大きく変
化させる可能性がある。もしモノマーがトップ層と実質
的に相溶性がない、またはモノマーが実質的に移動性で
ない場合には、移動は起きないであろう。しかし、もし
限界の相溶性あるいは適合性(compatibility) でさえ存
在すれば、移動は起こり得る。それらの要素が一緒に合
わされた後直ちにイメージングおよび現像されない場合
には、バリア層が存在することが好ましい。
【0051】バリア層は化学線に対して透明であって、
トップ層中にまたはトップ層から、あるいはドナー要素
中に形成された光マスクを通して化学線にさらす際に、
化学線は強度の著しい低下をきたすことなしにバリア層
を貫通して光硬化性層に到達するようにすべきである。
【0052】バリア層は、初期(すなわち化学線への露
光前)において、光重合層の現像液溶媒中で可溶性、膨
潤性、または分散性であるか、またはその溶媒中で除去
可能(リフタブル)であることが望ましい。ここで、
“リフタブル”とは、溶媒が少なくとも部分的には無傷
でバリア層をリフトオフする、すなわち取り除くことが
可能であることを意味する。
【0053】2種類のバリア層が使用可能である。第一
の種類は、化学線に反応せず、そして化学線の照射の前
後いずれにおいても、光重合性層の現像液中で、可溶
性、膨潤性、分散性、またはリフタブルである。この種
のバリア層は、現像液による処理の間に、露光区域も非
露光区域も光重合性層の非露光区域とともに完全に除去
される。
【0054】第一の種類のバリア層として用いるのに適
合した材料の例はフレキソ印刷素子の剥離(release) 層
に慣用的に使用されている材料、たとえば、ポリアミ
ド、ポリビニルアルコール、ヒドロキシアルキルセルロ
ース、エチレンおよび酢酸ビニルの共重合体、両性の共
重合体、およびこれらの組み合わせのようなものを含
む。ポリアミドが好ましい。
【0055】第二の種類のバリア層は、化学線露光前は
現像液溶媒に可溶性、膨潤性、または分散性であるが、
しかし化学線露光後は現像液溶媒に影響されないもので
ある。この種のバリア層を用いたときは、化学線未露光
区域のみが現像液溶媒によって除去される。化学線に露
光された領域区域のバリア層は、光重合性層の重合した
領域の表面上に残留して、印刷版の実際の印刷面とな
る。
【0056】この種のバリア層は、それ自身で感光性で
あってもよいし、すなわちモノマーおよび開始剤を含有
してもよいし、または、光重合性層と接触した場合に感
光性になってもよい。この第二の種類のバリア層は一般
にエラストマー組成物の層である。この組成物は、単に
光重合性層における結合剤に類似の非感光性のエラスト
マー結合剤の層から成ってもよいし、またはモノマーお
よび開始剤を組み合わせた結合剤であってもよい。好ま
しいバリア層は、エラストマーのポリマー結合剤、第二
のポリマー結合剤、および必要に応じて非移動性の染料
または顔料を具えたエラストマーの組成物である。エラ
ストマー組成物中のエラストマーポリマー結合剤は、一
般に、光重合性層に存在するエラストマー結合剤と同一
または類似のものである。バリア層に好適な組成物は、
グルツマハー(Gruetzmacher)等の米国特許第4,42
7,759号および第4,460,675号に記載され
た、多層構造のカバー要素中のエラストマー組成物とし
て開示された組成物である。
【0057】2つ以上のバリア層を用いることも可能で
ある。たとえば、光硬化性層のすぐ隣にエラストマーバ
リア層が存在することができ、そして次にはこの層を化
学線照射前後双方において可溶なバリア層でオーバーコ
ートすることができる。バリア層の的確な選択は、感光
性要素の光硬化性層および転写層すなわちトップ層の性
質、およびレーザーを照射可能な組合せ部材のその他の
物理的要求条件に依存している。
【0058】4. カバーシート カバーシートは、光硬化性層および/または必要に応じ
て設けてもよいバリア層との適切な接着力の調和を付与
するべきである。一般には、カバーシートは寸法安定性
を有するポリマー性フィルムである。カバーシートは一
般には、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、フッ素化ポリマー、ポリスチレン、ポリエチレン、
ポリプロピレン、またはその他剥ぐことのできる材料製
の薄い透明なフィルムである。典型的には、カバーシー
トは0.1から10mil(0.00025から0.0
25cm)の厚さを有し、好ましくは0.5から5mi
l(0.0013から0.013cm)の厚さを有す
る。カバーシートは感光性ドナー要素のもう一つの必要
に応じて設けてもよい層である。好ましい態様において
は、カバーシートは感光性ドナー要素の調製の間に除去
され、そしてこの要素中に存在しない。
【0059】5. 放出層 この層は画像形成可能な成分の受容体要素への転写をも
たらす力を付与する。加熱時に、この層は気体分子に分
解して、画像形成可能な成分を受容体要素上に推進し、
ないしは射出するのに必要な圧力を付与する。これは、
比較的低い分解温度(約350℃未満、好ましくは約3
25℃未満、およびより好ましくは約280℃未満)を
有するポリマーを使用することで実現される。もし二つ
以上の分解温度を有するポリマーの場合には、第一の分
解温度が約350℃未満であるべきである。さらに、放
出層が適切に高い柔軟性と適合性(conformability)を有
するために、2.5ギガパスカル(GPa)以下、好ま
しくは1.5GPa未満、およびより好ましくは1ギガ
パスカル(GPa)未満の引張弾性率を有するべきであ
る。選択するポリマーはさらに寸法的に安定であるべき
である。もしレーザーを照射可能な組合せ部材がドナー
の柔軟な放出層を通してイメージングされるならば、柔
軟な放出層はレーザー放射を透過させることが可能であ
るべきであり、かつこの放射により有害な影響を受けな
いべきである。
【0060】適切なポリマーの例としては、(a)ポリ
プロピレンカーボネートのような低分解温度(Td)を
有するポリカーボネート;(b)ポリ(α−メチルスチ
レン)のような低分解温度を有する置換スチレンポリマ
ー;(c)ポリメチルメタクリレートおよびポリブチル
メタクリレートのようなポリアクリレートおよびポリメ
タクリレートエステル;(d)酢酪酸セルロースおよび
ニトロセルロースのような低分解温度(Td)を有する
セルロース系材料;および(e)ポリ塩化ビニル、ポリ
(クロロビニルクロリド);ポリアセタール;ポリ塩化
ビニリデン;低Tdを有するポリウレタン;ポリエステ
ル;ポリオルソエステル;アクリロニトリルおよび置換
されたアクリロニトリルポリマー;マレイン酸樹脂;お
よびそれらの共重合体のようなその他のポリマーを含
む。ポリマーの混合物も使用可能である。低い分解温度
を有するポリマーの他の例は、フォーリー(Foley)等の
米国特許第5,156,938号に見出すことができ
る。これらは酸触媒分解反応を起こすポリマーを含む。
これらのポリマーに対しては、ポリマー中に1種または
2種以上の水素供与体を含むことがしばしば望ましい。
【0061】放出層として好ましいポリマーは、ポリア
クリレートおよびポリメタクリレートエステル類、低T
d のポリカーボネート、ニトロセルロース、ポリ塩化ビ
ニル(PVC)および塩素化ポリ塩化ビニル(CPV
C)である。最も好ましいのは、ポリ塩化ビニルおよび
塩素化ポリ塩化ビニルである。
【0062】放出層の本来の機能を妨げない限りにおい
て、放出層中に他の材料が添加剤として存在することが
できる。このような添加剤の例は、塗布助剤、流動添加
剤、スリップ剤、アンチハレーション剤、帯電防止剤、
界面活性剤、およびその他塗膜の処方中で用いられるこ
とが知られているものを含む。
【0063】本発明の好ましい実施の形態は比較的柔軟
な放出層を有するようなものである。ポリマー組成物の
柔軟性を増大させるために、放出層ポリマー組成物に1
種または2種以上の可塑剤を加えることができる。柔軟
性の増大は2つの重要な物理的パラメータ、すなわち引
張弾性率およびガラス転移温度(GTT) の大きさの変化を
により示される。これら両方のパラメータは可塑剤の量
が増大するにつれてその大きさが減少する傾向を示し、
このことはポリマー組成物の柔軟性が増大したことを示
す。
【0064】放出層ポリマー組成物の柔軟性を増大させ
るために、広範囲の種類の異なる可塑剤を使用できる。
適切な可塑剤は以下を含むが、これらに限定されるもの
ではない:フタル酸ジフェニルおよびフタル酸ジ(2−
エチルヘキシル)のようなフタル酸誘導体、リシノール
酸ブチルおよびプロピレングリコールリシノレートのよ
うなリシノール酸誘導体、セバシン酸ジブチルおよびセ
バシン酸ジメチルのようなセバシン酸誘導体、ステアリ
ン酸n−ブチルおよびプロピレングリコールモノステア
レートのようなステアリン酸誘導体、コハク酸ジエチル
のようなコハク酸誘導体、N−エチル−o,p−トルエ
ンスルホンアミドのようなスルホン酸誘導体、リン酸ト
リクレジルおよびリン酸トリブチルのようなリン酸誘導
体、約40〜70%の塩素を含有する塩素化パラフィン
のようなパラフィン誘導体、パルミチン酸イソプロピル
およびパルミチン酸メチルのようなパルミチン酸誘導
体、オレイン酸ブチルおよびグリセロールトリオレート
のようなオレイン酸誘導体、ミリスチン酸イソプロピル
のようなミリスチン酸誘導体、トリメリット酸トリカプ
リルおよびトリメリット酸トリイソデシルのようなメリ
ット酸エステル、マレイン酸ジ−n−ブチルおよびマレ
イン酸ジ(2−エチルヘキシル)のようなマレイン酸誘
導体、リノール酸メチルのようなリノール酸誘導体、ラ
ウリン酸メチルのようなラウリン酸誘導体、イソフタル
酸ジフェニルおよびイソフタル酸ジメチルのようなイソ
フタル酸誘導体、2,2,4−トリメチル−1,3−ペ
ンタンジオールジイソブチレートのようなイソ酪酸誘導
体、グリセロールトリアセテートのようなグリセロール
誘導体、フマル酸ジブチルのようなフマル酸誘導体、エ
ポキシステアリン酸n−オクチルのようなエポキシ誘導
体、クエン酸トリ−n−ブチルおよびアセチルクエン酸
トリエチルのようなクエン酸誘導体、ジエチレングリコ
ールジベンゾエートおよびジプロピレングリコールジベ
ンゾエートのような安息香酸誘導体、アゼライン酸ジイ
ソデシルおよびアゼライン酸ジメチルのようなアゼライ
ン酸誘導体、および、アジピン酸ジカプリルおよびアジ
ピン酸ジイソデシルのようなアジピン酸誘導体。
【0065】可塑剤または他の付形剤を添加しない限
り、結合剤ポリマーが一般的に放出層の重量の100%
を構成する。可塑剤の結合剤に対する相対重量パーセン
トは、ポリマー結合剤の柔軟性に依存して変化する。可
塑剤の重量パーセントは、通常、放出層の総重量の0〜
20%の範囲にわたる。特定のポリマー組成および所望
の引張弾性率および柔軟性に依存して、可塑剤の量はこ
のパーセント範囲を越えて変化してもよい。少なくとも
隣接する加熱層の近傍に、有効に分解しかつ転写層を推
進するために、十分な結合剤が存在するべきである。
【0066】放出層が単一層または付加的な柔軟なボト
ム層(随意)を持たない複合層として存在するときに
は、本発明のドナー放出層は典型的には約12.5マイ
クロメートル(0.5mil)から約250マイクロメ
ートル(10mil)までの厚さを有する。この実施例
における柔軟な放出層(複数)の厚さは重要である。も
し柔軟な放出層(複数)の厚さが約12.5マイクロメ
ートル(0.5mil)未満の場合、柔軟な放出層は容
易に適切に取り扱うのに十分な強度を持たない;もし柔
軟な放出層の厚さが約250マイクロメートル(10m
il)を越える場合、柔軟な放出層は減少した柔軟性お
よび適合性を有する傾向にある。好ましい厚さは、約2
5マイクロメートル(1mil)から約100マイクロ
メートル(4mil)までである。最も好ましい厚さは
約50マイクロメートル(2mil)から約75マイク
ロメートル(3mil)までである。
【0067】一つの放出層を有することが好ましいにも
かかわらず、2つ以上の放出層または柔軟なボトム層の
上に一つまたは複数の放出層、たとえば少なくとも四層
の系、を有することが可能である。放出多層系の場合の
別個の放出層は、上述の機能を果たす限りにおいて、同
一または異なる組成を有してもよい。全ての放出層およ
び/または放出層(単一または複数)と柔軟なボトム層
の厚さの合計は、上述の範囲、すなわち約12.5マイ
クロメートル(0.5mil)から約250マイクロメ
ートル(10mil)までの範囲にあるべきである。本
発明の放出層多相系の数個の異なる実施の形態を以下に
記載する。本発明はこれらの詳細な実施例により例示す
るが、これらの実施の形態のみに限定されるものではな
い。もし柔軟なボトム層を使用した場合、放出層を1m
il未満、例えば1milよりも極薄の層にすることが
できる。
【0068】もし乾燥により得られた放出層が充分に透
明であってレーザーの散乱が少ないかまたはないという
条件下では、放出層は適切な溶媒中の分散物として塗布
することができる。しかし、大抵の場合、放出層を溶液
により塗布して透明な放出層が得られるのを保証するこ
とが好ましい。組合せ部材の特性に悪い影響を与えない
限りは、例えばグラビア印刷で用いられる溶媒のよう
に、慣用の塗布または印刷技術を用いて、いかなる適当
な溶媒を塗布溶媒として使用することができる。
【0069】熱増幅添加物を、必要に応じて放出層また
はトップ層中に存在させても良い。添加物は、これら層
の両方に存在させることもできる。
【0070】この添加物の機能は加熱層で発生した熱の
効果を増幅することにあり、そしてそれにより感度を一
層増大させることである。この添加物は室温において安
定であるべきである。この添加物は、(1)加熱時に分
解して気体状の副生成物を生成する化合物、(2)入射
するレーザー放射を吸収する染料、または(3)発熱的
な熱誘起の単分子転位反応を行う化合物、である。これ
ら種類の化合物を組み合わせたものも使用できる。
【0071】加熱時に分解する熱増幅添加物は、ジアゾ
アルキル類、ジアゾニウム塩類、およびアジド(−N
3 )化合物類のように分解して窒素を生成するもの、ア
ンモニウム塩類、分解して酸素を生成する酸化物類、炭
酸塩類、過酸化物類を含む。添加物の混合物もまた使用
できる。この種類の熱増幅添加物として好ましいもの
は、4−ジアゾ−N,N′−ジエチル−アニリン フル
オロホウ酸塩(DAFB)のようなジアゾ化合物類であ
る。
【0072】吸収を行う染料を放出層に混合する場合、
その機能は入射放射を吸収し、そしてその放射を熱に変
換して、効率的な加熱を行うことにある。染料が赤外領
域を吸収することが好ましい。イメージング用途では、
染料が可視域において非常に低い吸収を有することもさ
らに好ましい。単独または組み合わせて用いることので
きる好適な赤外吸収染料の例は、ポリ(置換)フタロシ
アニン化合物および金属含有フタロシアニン化合物;シ
アニン染料;スクアリリウム染料;カルコゲノピリオア
クリリデン染料;クロコニウム染料;金属チオラート染
料;ビス(カルコゲノピリロ)ポリメチン染料;オキシ
インドリジン染料;ビス(アミノアリール)ポリメチン
染料;メロシアニン染料;およびキノイド染料を含む。
【0073】米国特許第4,778,128号;第4,
942,141号;第4,948,778号;第4,9
50,639号;第5,019,549号;第4,94
8,776号;第4,948,777号;および第4,
952,552号に開示された赤外吸収材料もまた、こ
の場合に適切である。例えば、放出層の実重量組成の全
体に対する熱増幅添加物の重量パーセントは、0〜20
%の範囲とすることができる。転写層中に存在する場合
は、熱増幅添加物の重量パーセントは通常0.95−1
1.5%の水準にある。このパーセントは、転写層の合
計重量パーセンテージの25%に至るまで変化させるこ
とができる。これらのパーセントは非限定的であり、当
業者は、放出層または転写層の詳細な組成に依存して、
それらパーセントを変化させることができる。
【0074】6. トップ層 トップ層は(i)放出層のアブレーション性成分中のポ
リマーとは異なるポリマー結合剤、および(ii)画像
形成可能な成分を具える。光マスクの形成に好ましい実
施の形態においては、画像形成可能な成分は黒色であ
る。
【0075】結合剤はフィルムを形成するべきものであ
り、かつ溶液または分散液で塗布可能であるべきであ
る。250℃未満の融点を有する結合剤、またはガラス
転移温度が70℃未満である範囲で可塑化される結合剤
が好ましい。しかし、ワックスのような熱溶融性結合剤
は単独の結合剤としては避けるべきである。その理由
は、そのような結合剤はトップ層の融点を降下させるた
めの共結合剤としては有用であるとはいえ、耐久性が高
くないからである。
【0076】結合剤(ポリマー)はレーザー露光中に到
達する温度において自己酸化、分解、または劣化しない
で、画像形成可能な成分および結合剤は改善された耐久
性のために無傷で転写されることが好ましい。適切な結
合剤の例は、スチレン−メタクリル酸メチル共重合体の
ようなスチレンとアクリレートまたはメタクリレートエ
ステルとの共重合体、スチレン−エチレン−ブチレン共
重合体のようなスチレンとオレフィンモノマーとの共重
合体、スチレンとアクリロニトリルの共重合体、フッ素
化ポリマー類、アクリレートまたはメタクリレートエス
テルとエチレンおよび一酸化炭素との共重合体、高分解
温度を有するポリカーボネート、アクリレートまたはメ
タクリレートエステルの単独重合体類および共重合体、
ポリスルホン、ポリウレタン、ポリエステルを含む。上
記のポリマーのモノマーは置換されていてもまたは無置
換でもよい。ポリマーの混合物も使用できる。
【0077】結合剤(ポリマー) は、通常、トップ層の
総重量に対して約15〜50重量%の濃度を有し、好ま
しくは30〜40重量%の濃度を有する。
【0078】イメージング用途では、画像形成可能な成
分は着色剤である。その着色剤は顔料または非昇華性の
染料である。着色剤の安定性および色濃度およびさらに
高分解温度のため、顔料を着色剤として用いることが好
ましい。適切な無機顔料としては、カーボンブラックや
黒鉛がある。適切な有機顔料は、ルビン(Rubine) F6B
(C.I.No. Pigment 184) ;クロモフタル・イエロー(Cro
mophtal (登録商標)Yellow) 3G(C. I. No. Pigment Y
ellow 93) ; ホスタパーム・イエロー(Hostaperm(登
録商標)Yellow) 3G(C. I. No. Pigment Yellow 154)
;モナストラル・バイオレット(Monastral(登録商
標) Violet ) R (C. I. No. Pigment Violet19) ;
2,9−ジメチルキナクリドン(C. I. No. Pigment Red
122) ;インドファスト・ブリリアント・スカーレット
(Indofast (登録商標)Brilliant Scarlet) R6300(C.
I. No. Pigment Red 123) ; キンド・マゼンタ(Quind
o Magenta) RV 6803;モナストラル・ブルー(Monastral
(登録商標)Blue) G(C. I. No.Pigment Blue 15);モ
ナストラル・ブルー (Monastral (登録商標) Blue) B
T383D(C. I. No. Pigment Blue 15) ;モナストラル・
ブルー (Monastral (登録商標) Blue) G BT 284D(C.
I. No. Pigment Blue 15) ;およびモナストラル・グリ
ーン(Monastral(登録商標) Green) GT 751D(C. I. N
o. Pigment Green 7)を含む。顔料および/または染料
の組み合わせもまた利用できる。
【0079】当業者にとってよく知られている原則に従
って、着色剤の濃度は最終的な画像に必要な光学濃度に
達するように選択される。着色剤の量は活性な塗膜の厚
さと着色剤の吸収の強さに依存する。典型的には、最大
吸収波長において光学濃度1.3以上が必要である。よ
り高い濃度が好ましい。本発明で好ましい光学濃度は約
2を越えるものであり、および、より好ましくは約3を
越えるものである。
【0080】最大の色の濃さ、透明性、および光沢を実
現するために、顔料を転写する場合には通常は分散剤が
存在する。分散剤は一般的には有機ポリマー化合物であ
り、そして微細な顔料粒子を分離し、および凝結および
凝集を防止するために用いられる。広い範囲の分散剤が
商業的に利用可能である。当業者が実施するように、顔
料表面および組成物中の他の成分の性質にしたがって分
散剤は選択される。しかし、本発明の実施に適切な分散
剤の一つの種類は、AB分散剤という種類である。分散
剤のAセグメントは顔料の表面に吸着する。Bセグメン
トは、顔料が分散される溶媒の中に加えられる。Bセグ
メントは顔料粒子間に障壁を提供して、粒子の吸引力を
打ち消し、それにより凝集を防止する。Bセグメントは
使用する溶媒と良好な相溶性あるいは適合性(compatibi
lity) を有するべきである。選り抜きのAB分散剤につ
いては、“非水塗布系におけるABブロックポリマーの
分散剤としての利用(Use of AB Block Polymers as Dis
persants for Non-aqueousCoating Systems) ”エイチ
・シー・ジャクバウスカス(H. C. Jakubauskas) 、ジャ
ーナル・オブ・コーティング・テクノロジー、58巻、
736号、71−82頁に一般的に記載されている。適
切なAB分散剤は、英国特許第1,339,930号、
および米国特許第3,684,771号;第3,78
8,996号;第4,070,388号;第4,91
2,019号;および第4,032,698号にも開示
されている。ボールミル粉砕やサンドミル粉砕等のよう
な慣用の顔料分散技術を利用できる。
【0081】光マスク用途に対しては、一般的に黒色染
料である染料および/またはカーボンブラックや他の濃
色材料の顔料が、画像形成可能な成分として転写層に存
在する。光マスク用途の画像形成可能な成分を適切に選
択して、材料が転写された受像体要素の領域の光学濃度
が、好ましくは少なくとも2.0、およびより好ましく
は約3.0あるいはそれ以上になるようにする。
【0082】一般に、本発明について、トップコーティ
ングの総重量に対して、画像形成可能な成分は25重量
%から95重量%までの量で存在する。カラープルーフ
および光マスク作成用途に対しては、画像形成可能な成
分の量は好ましくは35−65重量%であり;リソグラ
フィー用途においては、画像形成可能な成分の量は好ま
しくは65−85重量%である。
【0083】本層の本質的機能を妨げない限りにおい
て、他の材料が添加剤としてトップ層に存在することが
できる。そのような添加剤の例としては、塗布助剤、可
塑剤、流動添加剤、スリップ剤、アンチハレーション
剤、帯電防止剤、界面活性剤、およびその他コーティン
グ膜を作成するのに用いられることが知られているもの
がある。しかし、本層中の付加的な材料の量を最小限に
することが好ましい、なぜならそれらが転写後の最終製
品に有害な影響を与える可能性があるからである。添加
剤はカラープルーフ用途において不必要な色を付加して
しまう可能性があり、あるいはリソグラフィー印刷用途
では耐久性や印刷寿命を低下させてしまう可能性があ
る。
【0084】トップ層は、一般に、約0.1から5マイ
クロメートルの範囲の厚さを有し、好ましくは約0.1
から1.5マイクロメートルの厚さを有する。約5マイ
クロメートルを越える厚さは、受容体に効果的に転写す
るために過度のエネルギーを必要とするために、一般に
好ましくない。
【0085】単一のトップ層を有することが好ましい
が、上述の機能を発揮する限りは、2つ以上のトップ層
を設けることも可能であり、そして異なる層は同一また
は異なる組成を有してもよい。組み合わせた転写層の全
体の厚さの合計は、上述の範囲にあることが望ましい。
【0086】トップ層は、ドナーの放出層上または一時
的支持体の上に適当な溶媒中の分散液として塗布するこ
とは可能であるが、しかしこの層を溶液を用いて塗布す
ることが望ましい。組合せ部材の特性に有害な影響を与
えない限りにおいて、たとえばグラビア印刷のような慣
用の塗布技術または印刷技術で用いられる任意の適当な
溶媒を、塗布溶媒として使用できる。
【0087】なお、ドナー要素は付加的な層も有するこ
とができる。たとえば、柔軟な放出層の、トップ層とは
反対側に、アンチハレーション層を用いることができ
る。アンチハレーション剤として使用される材料は、当
該技術においてよく知られている。他の固定(anchorin
g) 層または下塗り層を柔軟な放出層のいずれの側にも
存在することが可能であり、およびこれらも当該技術に
おいてよく知られている。
【0088】本発明のいくつかの実施の形態において
は、カーボンブラックのような顔料がトップ層と称する
単一の層に存在する。この種の顔料は熱吸収剤および着
色剤の双方として機能し、したがってトップ層が加熱層
および着色剤担持層の双方としての二種の機能を有す
る。好ましい熱吸収剤/着色剤はカーボンブラックであ
る。
【0089】B. 受容体要素 受容体要素はレーザーを照射可能な組合せ部材の第二の
構成部分であり、そこへ画像形成可能な成分と非分解性
ポリマー(ポリマー結合剤)が転写される。大抵の場
合、受容体要素がないときは、画像形成可能な成分はド
ナー要素から除去されることはない。すなわち、ドナー
要素単独でレーザー放射にさらしても、材料が除去され
あるいは空気中へ転写されることは起きない。レーザー
放射にさらされ、ドナー要素が受容体要素と接触し、す
なわちドナー要素が受容体要素と実際に接触している場
合にのみ、ドナー要素から材料、すなわち画像形成可能
な成分と結合剤が除去される。
【0090】受容体要素は受容体支持体、および必要に
応じて画像受容層を具える。受容体支持体は寸法的に安
定なシート状材料を具える。もし受容体支持体が透明な
らば、組合せ部材は受容体支持体を通してイメージング
を行うことができる。透明なフィルムの例は、例えばポ
リエチレンテレフタレート、ポリエーテルスルホン、ポ
リイミド、ポリ(ビニルアルコール−コ−アセター
ル)、または酢酸セルロースのようなセルロースエステ
ルを含む。不透明な支持体材料の例としては、二酸化チ
タンのような白色顔料を充填したポリエチレンテレフタ
レート、アイボリー紙、またはTyvek (登録商標)スパ
ンボンディッドオレフィンのような合成紙等がある。紙
支持体は典型的であり、および本発明の大抵の用途に好
ましいものである。リソグラフィー印刷用途に対して
は、陽極処理アルミニウムのようなアルミニウムの薄板
またはポリエステルが代表的な支持体である。粗い面を
有する支持体も受容体要素に使用可能である。
【0091】画像形成可能な成分は受容体支持体に直接
転写可能であるが、画像受容体は、典型的には、支持体
の一つの表面に付加的な画像受容層を有している。画像
形成用途に対しては、画像受容層は例えば、ポリカーボ
ネート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ塩化ビニ
ル、スチレン/アクリロニトリル共重合体、ポリ(カプ
ロラクトン)、またはそれらの混合物の塗膜でもよい。
この画像受容層は、意図する目的に有効ないかなる量で
も存在することができる。一般的には、1から5g/m
2 の塗布量において好結果が得られた。リソグラフィー
用途に対しては、典型的にはアルミニウム板を処理し
て、その表面に陽極処理アルミニウムの層を受容層とし
て設ける。このような処理は、リソグラフィー技術でよ
く知られている。
【0092】受容体要素は、画像形成可能な成分の最終
目的の支持体である必要はない。言い換えると、受容体
要素は中間的要素であってもよく、そしてレーザーイメ
ージング工程に続いて一段階またはそれ以上の転写工程
を行い、それによって画像形成可能な成分が最終支持体
に転写される。これは多色プルーフ用途に最も有りうる
事例であり、そこにおいては受容体要素上に多色イメー
ジを作成し、次に恒久的な紙支持体に転写される。
【0093】処理プロセス 1. 露光 本発明の第一工程は、レーザーを照射可能な組合せ部材
のレーザー放射に対する画像に沿った露光である。上述
のように、レーザーを照射可能な組合せ部材はドナー要
素および受容体要素を具える。ドナー要素(160)お
よび受容体要素(195)を任意に一緒にラミネートし
てレーザーを照射可能な組合せ部材を作成してもよい
し、または必要に応じて周辺部を融着してレーザーを照
射可能な組合せ部材を作成してもよい。
【0094】組合せ部材は、普通はカバーシートが存在
する場合には、このカバーシートを除去した後に、ドナ
ー要素と受容体要素を接触させることによって作成され
るので、転写層すなわちトップ層の塗膜が受容体要素上
の受容体支持体または画像受容層と実際に接触する。い
くつかの事例では、カバーシートは除去されないが、こ
の場合にはドナー要素の転写層すなわちトップ層の塗膜
は受容体要素のカバーシートと接触する。真空および/
または圧力を用いて二つの要素を一緒に保持しておくこ
とに使用される。一つの別法として、周辺部において層
を融着させることで、ドナー要素および受容体要素とを
一緒に保持しておくことができる。もう一つの別法とし
て、ドナー要素と受容体要素とをテープではり合わせ、
テープでイメージング装置に固定することもできるし、
またはピン/クランプ系も使用できる。さらにもう一つ
の別法として、受容体要素に対してドナー要素をラミネ
ートすることでレーザーを照射可能な組合せ部材を提供
することもできる。レーザーを照射可能な組合せ部材を
ドラムにマウントすることで、レーザーイメージングを
容易にすることも好都合である。
【0095】レーザーを照射可能な組合せ部材を露光す
るためには、種々の種類のレーザーを使用できる。レー
ザーは赤外、近赤外、または可視域で発光するものが好
ましい。特に有効なものは、安定性、信頼性、耐久性、
および変調の容易さの観点から実質的な利点を提供す
る、750nmから870nmの領域で発光するダイオ
ードレーザーである。780nmから850nmの領域
で発光するダイオードレーザーが最も好ましい。このよ
うなレーザーは、例えば、スペクトラ・ダイオード・ラ
ボラトリーズ(Spectra Diode Laboratories(San Jose,
California))から入手可能である。
【0096】ドナー要素の柔軟な放出層および受容体要
素がレーザー放射に対して実質的に透明であるならば、
ドナー要素の柔軟な放出層を通しても、あるいは受容体
要素を通しても露光を行うことができる。驚くべきこと
には、画像形成用赤外化学線がトップ層に到達するため
に光硬化性層を通過しなければならないにもかかわら
ず、感光性ドナー要素を通して高解像度で本発明のレー
ザーイメージングを効果的に行えることを発見した。当
業者は化学線が光硬化性層を通過する際の光散乱によっ
て相当な解像度の損失が発生することを予測するかも知
れない、何故ならば光硬化性層は多くの異なる屈折率値
を有してもよい数多くの成分を含有する多相の組成物だ
からである。
【0097】それにもかかわらず、実施例に示したよう
に感光性ドナー要素を通したこの方法によるイメージン
グにより、優秀なイメージング結果を得た。より明確に
言えば、実施例(以下に示した) により、レーザーを用
いたサーマルイメージングにより着色されたトップ層の
材料の所望しないピクセル区域が感光性ドナー要素から
受容体要素に高解像度を持って転写されて、形成された
光マスク上の透明ピクセル区域が高い透明性を有するこ
とを特徴として得られて、これら透明ピクセル区域は化
学線を透過するのに有効であることを、例示する。さら
に、トップ層の着色材料の所望のピクセル領域はレーザ
ーサーマルイメージングプロセスの間、感光性ドナー要
素上に残存した。これら所望のピクセル領域は高い光学
濃度を有し、そして化学線を遮閉するのに有効である。
正味の結果は、サーマルイメージングにより感光性ドナ
ー要素から高解像度光マスクを作成したことである。
【0098】本発明では、感光性ドナー要素を通した画
像形成(すなわち、光は最初にドナー要素の支持体を通
過することを特徴とする)が好ましい、何故なら特にこ
の場合には不透明な紙を受容体要素として使用できるか
らである。
【0099】しかし別法として、受容体が赤外線に対し
て実質的に透明ならば、イメージングを受容体要素を通
して行うことも可能である。この場合の画像形成プロセ
スは受容体要素を赤外レーザー放射に対する画像に沿っ
て露光することで行うことができる。
【0100】レーザーを照射可能な組合せ部材が画像に
沿って露光されるので、材料、すなわち結合剤および画
像形成可能な成分が、受容体にパターン状に転写され
る。そのパターンそれ自体は、たとえば、コンピュータ
によって作成されたドットまたは線による作品の形態、
複写すべき美術品を走査することによって得られた形
態、オリジナルの美術品から得たデジタル化イメージの
形態、またはレーザー露光前にコンピュータ上で電子的
に組み合わされるこれらの形態のどの組合せであっても
よい。レーザービームとレーザーを照射可能な組合せ部
材は互いに一定の運動をしているので、その組合せ部材
の各微小区域、すなわちピクセルは、レーザーにより個
別にアドレスされる。これは一般的にレーザーを照射可
能な組合せ部材を回転ドラム上に取り付けることにより
実現される。また、平台式記録装置も利用することがで
きる。
【0101】浮き彫り画像を形成するために引き続き用
いられる感光性要素上に光マスクを形成するのに使用さ
れる本発明のドナー要素に対しては、ドナー要素から受
容体に転写されてマスク区域になる材料、または、ある
いはまた別の実施の形態においてドナー上にマスク区域
として残留する材料は、“化学線に対して実質的に不透
明”でなければならない。“化学線に対して実質的に不
透明”という用語は、その下にある感光性層または光硬
化性層に透過する化学線の量が無視し得る程度であっ
て、感光性層または光硬化性層において実質的に光誘起
反応が起きないことを意味する。
【0102】2. 分離 本発明の次のステップは、受容体要素からドナー要素を
分離することである。通常、このステップは単純に二つ
の要素を引き剥がすことで行われる。これは一般に剥離
力をほとんど必要とせず、受容体要素からドナー要素の
支持体を単純に分離することによって行われる。これ
は、いずれの慣用の分離技術を用いても可能であるし、
および手動またはオペレータの介在なしに自動で行うこ
とが可能である。
【0103】3. 光マスク態様における追加プロセス 感光性層上に光マスクを作成し、ついで浮き彫り画像を
形成するためにその後の光マスクを使用する本発明の実
施の形態のために、以下で議論する幾つかの追加処理工
程がある。これらの追加処理工程には、通常、光硬化し
た区域と光硬化しないまま残る他の区域(光硬化性が残
る区域)とを形成するための、感光性要素に対する画像
に沿った露光を含むが、これに限定されるものではな
い。光硬化しなかった材料を除去するための次の現像工
程が、光硬化した区域が現像工程中残存する条件の下で
行われ、それにより光マスクを用いて感光性要素上に浮
き彫りの画像が形成される。さらに詳細を以下に示す。
【0104】画像に沿った露光はしばしば、感光性層上
に光マスクを形成した後に光マスクを通して化学線を全
体にわたり露光することで行われるが、これに限定され
るものではない。使用される放射線の種類は、光硬化性
層中の光開始剤の種類に依存して、紫外線、可視線、お
よび近赤外線を使用することができるが、これらに限定
されるものではない。光硬化性層上の光マスク中の化学
線に不透明な材料によって、その真下に存在する材料が
化学線に露光されることを防止する。光硬化性システム
では、化学線に不透明なマスクに覆われた区域は重合お
よび架橋を行わない。化学線に不透明なマスクに覆われ
ていない区域は化学線に露光されて光硬化する。大抵の
光開始剤は可視線または紫外線に感受性を有する。適切
な可視線または紫外線の光源の例としては、炭素アー
ク、水銀蒸気アーク、蛍光灯、エレクトロニックフラッ
シュユニット、電子ビーム装置、写真用フラッドランプ
等がある。紫外光の最適の光源は水銀灯であり、特に太
陽灯である。標準的な光源は、中心発光波長が約354nm
のシルバニア350 ブラックライト(Sylvania 350 Black
light )蛍光ランプ(FR48T12/350 VL/VHO/180, 115W)
である。
【0105】感光性層上に光マスクを作成するためのサ
ーマルイメージングの間のレーザーを照射可能な組合せ
部材に対する化学線による露光と、および(光硬化した
区域を作成し、その他の区域を未光硬化のままにするた
めの)それに続く化学線による全体にわたる露光とを、
同一の装置で行うことができることも考えている。これ
はドラムを用いて行うことが好ましく、すなわち、要素
上の異なる区域の露光を実行するために回転するドラム
の上に感光性要素を取り付ける。
【0106】光硬化性システムに対しては、この露光過
程を酸素が存在しない状態で行うことが好ましい。光硬
化性反応は酸素が存在しても進行するが、より長い露光
時間が必要となり、およびその結果として再現性が低下
する。露光過程においてその要素は真空枠の中に置くこ
とも可能である。もし光硬化性層が粘着性であるなら
ば、それが真空枠のカバーに張り付くことを防止するた
めに、その層の上に何らかの種類の着脱可能なカバーリ
ングを施すべきである。さらに露光は、たとえば窒素の
ような、不活性雰囲気中で行い、または不活性雰囲気で
表面を清掃しながら行うこともできる。
【0107】もしバリア層が存在する場合には、それが
光硬化性層と酸素の相互作用を効果的に防止するので、
したがって、露光工程を酸素ガスの存在化で行うことが
できる。
【0108】その放射線の強度およびスペクトルエネル
ギー分布、感光性要素からの距離、感光性組成物(例え
ば光硬化性組成物)の性質および量に依存して、化学線
の露光時間は数秒から数分まで変化し得る。本発明の感
光性要素に対して、典型的には、水銀蒸気アークまたは
太陽灯を受容体要素から約1.5インチから約60イン
チ(約3.8cmから約153cm)の距離で使用す
る。露光時の温度は、好ましくは周囲温度またはそれよ
り若干高温であり、すなわち約20℃から約35℃であ
る。
【0109】化学線に不透明な材料で形成された光マス
クを通しての化学線の全体にわたる露光に続いて、画像
が現像されて浮き彫りを形成する。現像工程は、光硬化
性層の化学線に露光した区域および露光しなかった区域
との物理的性質の差に基づいている。現像は、たとえ
ば、光硬化性層のより溶解性の高い部分を洗い落とすこ
と、あるいは光硬化性層の区域を他の基板に転写するこ
とを含む。化学線に対する露光が溶解性の差に帰着する
系を用いた場合は、現像は適切な現像溶媒で洗浄するこ
とで行われる。現像は通常約室温において行われる。現
像液は有機溶媒、水性または準水性溶液とすることがで
きる。現像液の選択は除去すべき感光性材料(例えば、
感光性要素の光硬化性層中の材料)の化学的性質に依存
する。
【0110】以下の用語を明細書および/または実施例
を通して使用し、これら用語は以下に述べる意味を持
つ。
【0111】定義 DSC 示差走査熱分析であって、Tg値および他の特
性温度を決定するのに有用なよく知られている熱分析技
術である。
【0112】Td 所定のポリマーの熱分解温度を℃単
位で測定した値。この値は通常熱重量分析または示差走
査熱分析(DSC)のような熱分析を用いて決定され
る。
【0113】GTT 所定のポリマーのガラス転移温
度。ポリマーのGTTまたはTg は二次転移の一種であ
る。加熱されているポリマーが、ガラス状態(Tg
下)からゴム状の柔軟な弾力性のある状態(Tg 以上)
への相転移を意味する特性温度であると定義されてい
る。一般的に、もしポリマーが高度に柔軟性のある鎖を
有するときには、それは低いTg を有し、一方、もしポ
リマーが剛直ならば、それは高いTg を示す。所定のポ
リマーに対して、そのTg より低い温度ではそのポリマ
ーは固くガラス質であり;そのTg より高い温度ではそ
れは軟らかく弾力性がある。所定のポリマーのTg はし
ばしばDSCで決定される。
【0114】Tg 0 これは可塑剤を含まない純粋なポリ
マーまたは可塑剤をごく少量しか含まないポリマーのサ
ンプルを用いて、DSCにて測定した所定のポリマーの
ガラス転移温度であって、測定されたガラス転移温度が
可塑化されていないポリマーのガラス転移温度±3℃以
内である。この温度は、所定のポリマーの特性温度であ
る。特に断りがない限り、この温度は℃単位である。
【0115】Tg 1 これは一種またはそれ以上の既知の
可塑剤を含むポリマーのサンプルを用いてDSCにて測
定した所定のポリマーのガラス転移温度であるので、こ
のサンプルのガラス転移温度の測定値はTg 0に代えてい
まやTg 1であり、ここでTg 0− Tg 1>3℃である。こ
の温度Tg 1は所定の可塑剤を所定の程度(可塑化の程
度、可塑剤の存在比率等)用いた場合の所定のポリマー
の特性温度である。
【0116】弾性率 これは引張弾性率または簡単にイ
ンストロン(Instron(登録商標))装置を用い
て測定した弾性率である。
【0117】応力−歪み曲線 これらはあるサンプルを
一定の引張速度で引き伸ばした際に、発生した力を連続
的に測定することにより決定される。応力−歪み曲線は
弾性率、降伏応力、破断点伸びを含めた数個の量を定め
るために役に立つ。弾性率は曲線の勾配である。
【0118】感度 これは転写要素の感度またはアブレ
ーションの閾値である。この数値は転写または材料の除
去が行われるのに必要なレーザーフルエンスの最小値に
相当する。フルエンスとは単位面積あたりのレーザーエ
ネルギー(例えばミリジュール毎cm2 )である。
【0119】以下の結合剤は本発明に容易に利用されて
いる結合剤である。
【0120】放出層結合剤 PVC ポリ(塩化ビニル) (アルドリッチ(Aldrich) ) Td1=282℃、Td2=465℃トップ層結合剤 PEO ポリエチレンオキシドMW =100,000 (イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー (E. I. du Pont de Nemours and Company, Wilmington, DE ) )その他の材料 CyHex シクロヘキサノン(アルドリッチ(Aldrich) ) MC 塩化メチレン(アルドリッチ(Aldrich) ) MEK メチルエチルケトン(アルドリッチ(Aldrich) ) PET ポリエチレンテレフタレート(デュポン(DuPont) Mylar (登録商標) 200D) これらの非限定的な実施例によって、特許請求し、およ
びここに記載したイメージ形成されたレーザーを照射可
能な組合せ部材およびプロセスを説明する。特に記述の
ない限り、明細書を通じて全ての温度は℃(摂氏温度)
で表記し、全てのパーセントは重量パーセントである。
【0121】
【実施例】これらの実施例は、たとえばフレキソ印刷用
印刷版やフォトレジストのようなフォトポリマー要素上
に光マスクを作成するために本発明のレーザーを照射可
能な組合せ部材を使用することを包含する。下記の一般
的手順は、各実施例にて模倣される。各実施例または各
組の実施例のより詳細は、実施例または実施例の組の表
題の下に記述する。
【0122】実施例において、光マスク作成時に受容体
(通常、紙) 上に画像が得られる。これは、レーザーイ
メージング時に(感光性) ドナー要素から受容体要素に
転写された所望しない着色材料によるものであり、ドナ
ー要素上に化学線に対して透明な領域を与える。光マス
ク作成のためのレーザー画像形成完了時に、ドナー要素
上に、着色材料が除去された(すなわち、紙に転写され
た)化学線に対して透明である領域および化学線に対し
て透明でなくなるように着色された領域を有する、光マ
スクが形成される。紙上の画像は、クレオ(CREO)露光エ
ンジン(クレオ・インコーポレーテッド(Creo Inc., Va
ncouver, Canada))を用いて得られた。システムは、長
さ30インチ(76.2cm)、直径12インチ(3
0.5cm)の外部回転ドラムを具える。ドナー要素お
よび紙(受容体要素)を具えるレーザーを照射可能な組
合せ部材に、32個の赤外ダイオードレーザーのアレイ
を用い、830nmの波長で、1マイクロ秒のパルス幅
で書き込んだ。ビームのサイズは5.8ミクロンに調整
され、ドラムの速度は100RPMから25RPM刻み
で300RPMまで変化させ感度を測定した。
【0123】これらの実施例において、(受容体要素と
しての)紙はドラム表面に真空を用いて固定し、およ
び、黒色顔料を塗布した(フォトポリマーおよび/また
は光硬化性)感光性要素(たとえばフレキソ印刷用印刷
版またはフォトレジスト) を紙の上に置いて、黒色顔料
を塗布した層が紙と直接接触させた。この黒色顔料を塗
布した感光性要素がドナー要素であって、そして裏面か
ら露光した(すなわち、化学線が図1に示した支持体
(120)を最初に通過する)。感光性要素は、その下
に位置する紙受容体よりも、長く、かつ幅広く裁断し
た。
【0124】実施例1 この実施例は、上述のクレオ(CREO(登録商標))書き
込みエンジンを使用して、サイレル(Cyrel (登録商
標))67HOSフレキソ印刷用印刷版(イー・アイ・
デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー(E. I.
du Pont de Nemours and Company, Wilmington, DE))
上にデジタル的に書かれた黒マスクを形成するための本
発明の適用について例示する。サイレル(Cyrel (登録
商標))67HOS版は、カバーシートの除去後におい
て、支持体、フォトポリマー層、およびポリアミド剥離
(release )バリア層から構成されている。フレキソ印
刷用印刷版の剥離層の上に、二つの異なる層を二回の塗
布ステップで、二層のサーマルフィルムを塗布した。最
初に、市販のサイレル(Cyrel (登録商標))67HO
Sフレキソ印刷用印刷版上に、10重量%のPVC溶液
を用いて、1ミクロンの柔軟な放出層を塗布した。PV
C溶液中の固形分は粘度が300から400センチポワ
ズになる様に調整した。フタル酸ジフェニルが本溶液中
の可塑剤であった。(柔軟な)放出層の処方は以下の通
りである。
【0125】 7.5g ポリ塩化ビニル(アルドリッチ(Aldrich) ) 2.5g フタル酸ジフェニル(アルドリッチ(Aldric
h) ) 90g メチルエチルケトン(アルドリッチ(Aldrich)
) この溶液を、塗布に先立ち8時間にわたり室温にて攪拌
した。この塗膜は、#4のワイヤーロッドを使用して、
1ミクロンの厚さになるように手塗りし、その塗膜の厚
さはプロフィルメーター(デクタク(Dektak) IIA )を
用いて測定した。この柔軟なPVC放出層のガラス転移
温度は〜60℃であった。放出層を乾燥した後に、水溶
性黒色マスク層(トップ層)を、柔軟な放出層の上に直
接、#4のワイヤーロッドを使用して、1ミクロンの厚
さになるように塗布した。この層の処方を以下に記載す
る。
【0126】カーボンブラック/結合剤を含有する黒色
分散液を使用した。結合剤は、水溶性を与えるために水
酸化アンモニウムで中和したポリエチレンオキシド(分
子量=100,000(Mw −重量平均分子量))であ
った。
【0127】顔料/結合剤15%水分散液 50g 水酸化アンモニウム 0.833g 水 8.054g 本実施例の結合剤に対する顔料の比は2:1であった。
【0128】異なる二つのトップ層を持つサーマルフィ
ルムを作成し、および試験した。二つのトップ層を、ト
ップ層1およびトップ層2と呼称する。これらの2つの
トップ層の各々の塗料の組成を以下に示す。
【0129】トップ層塗料1 黒色分散液(固形分15%) 18g ここで黒色分散液はカルビン・ブラック(Calvin Black)
(デグッサ・カンパニー(Degussa Co., Germany))であ
る。 15%ポリエチレンオキシド水溶液 2g トップ層塗料2 黒色分散液(固形分15%) 16g ここで黒色分散液はカルビン・ブラック(Calvin Black)
である。 15%ポリエチレンオキシド水溶液 4g 本実施例のドナー要素である、得られた二層サーマルフ
ィルムを塗布したフレキソ印刷用印刷版を、以下の組み
合わせでクレオ(CREO(登録商標))レーザー装置
を用いて露光した。一枚の受容紙(受容体要素)をドラ
ム上に置き、そして塗布済みのフレキソ印刷用印刷版の
黒色塗布面を受容紙に直接接触させて置いた。真空を利
用してこの構造を保持することで、黒色塗布層および受
容紙の間の良好な接触を維持した。レーザーダイオード
ヘッドを黒色着色層に焦点を合わせ、そしてフレキソ印
刷板を背面から露光した(すなわち、入射レーザー光は
フレキソ印刷用印刷版の支持体層を最初に通過する) 。
すなわち、レーザーはフレキソ印刷用印刷版の背面から
入射し、放出層/黒色層界面に焦点を合わせた。この界
面における光吸収は、局所的な温度上昇と(PVC)放
出層の部分的分解をもたらした。大きな運動エネルギー
を持って捕らえられた気体生成物が、黒色層の紙支持体
への転写をもたらした。125RPMにおいて、露光し
た材料を受容体に転写して、パーセントドットパターン
をマスク上にデジタル的に描いた。焦点の大きさは8ミ
クロンを維持した。ベタの光学濃度3.05(トップ層
1使用時)および2.66(トップ層2使用時)を持つ
露光されたマスクは、インチ当たり150ラインのスク
リーン上で、2%から99.28%のドットを保持し
た。これらの結果より、フレキソ印刷用印刷版の上に高
解像度光マスクが得られたと結論を下した。
【0130】実施例2 以下の付加的な実施例もまた、上述のクレオ(CREO(登
録商標))書き込みエンジンを使用して、サイレル(Cy
rel (登録商標))67HOSフレキソ印刷用印刷版
(イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カ
ンパニー(E. I. du Pont de Nemours and Company, Wil
mington, DE ) )上にデジタル的に書かれた黒マスクを
形成するための、本発明の適用について例示する。サイ
レル(Cyrel(登録商標)) 67HOS版は、カバーシー
トの除去後において、支持体、フォトポリマー層、およ
びポリアミド剥離(release )バリア層から構成されて
いる。フレキソ印刷用印刷版の剥離層の上に、二つの異
なる層を二回の塗布ステップで、二層の熱フィルムを塗
布して、感光性ドナー要素を作成した。最初に、市販の
サイレル(Cyrel (登録商標))67HOSフレキソ印
刷用印刷版上に、10重量%のPVC溶液を用いて、1
ミクロンの(柔軟な)放出層を塗布した。PVC溶液中
の固形分は粘度が300から400センチポワズになる
ように調整した。フタル酸ジフェニルが本溶液中の可塑
剤であった。(柔軟な) 放出層の処方は以下の通りであ
る。
【0131】 7.5g ポリ塩化ビニル(アルドリッチ(Aldrich) ) 2.5g フタル酸ジフェニル(アルドリッチ(Aldric
h) ) 90g メチルエチルケトン(アルドリッチ(Aldrich)
) この溶液を、塗布に先立ち8時間にわたり室温にて攪拌
した。この塗膜は、#4のワイヤーロッドを使用して、
1ミクロンの厚さになる様に手塗りし、この塗膜の厚さ
はプロフィルメーター(デクタク(Dektak) IIA )を用
いて測定した。この柔軟なPVC放出層のガラス転移温
度は〜60℃であった。放出層を乾燥した後に、水溶性
黒色マスク層(トップ層)を、柔軟な放出層の上に直
接、#4のワイヤーロッドを使用して、1ミクロンの厚
さになるように塗布した。この水溶性黒色マスク層の処
方を以下に記述する。
【0132】使用した黒色分散液はカーボンブラック/
結合剤を含有する。結合剤は、AおよびBブロックがコ
ポリマーとして、各々メタクリル酸n−ブチル(10)
/メタクリル酸メチル(5)//メタクリル酸(10)
の組成を有するA//Bタイプのブロック共重合体であ
った。これを水酸化アンモニウムを用いて中和した。こ
れはグループトランスファー重合(米国特許第4,41
7,034号参照)で合成した。トップ層の組成を以下
に示した。
【0133】顔料/結合剤15%水分散液 50g 水酸化アンモニウム 0.833g 水 8.054g この実施例において顔料と結合剤の比は2:1であっ
た。
【0134】この実施例では、顔料はカボット・コーポ
レーション(Cabot Corp)から入手したカーボンブラッ
クであった。
【0135】本実施例のドナー要素である、得られた二
層サーマルフィルムを塗布したフレキソ印刷用印刷版
を、以下の組み合わせでクレオ(CREO(登録商標))レ
ーザー装置を用いて露光した。一枚の受容紙(受容体要
素)をドラム上に置き、塗布済みのフレキソ印刷用印刷
版の黒色塗布面を直接受容紙に接触させて置いた。真空
を利用してこの構造を保持し、黒色塗布層および受容紙
との間の良好な接触を維持した。レーザーダイオードヘ
ッドを黒色着色層に焦点を合わせ、フレキソ印刷板を背
面から露光した(すなわち、入射レーザー光はフレキソ
印刷用印刷版の支持体層を最初に通過する) 。すなわ
ち、レーザーはフレキソ印刷用印刷版の背面から入射
し、柔軟な放出層/黒色層界面に焦点を合わせた。この
界面における光吸収は、局所的な温度上昇と(PVC)
放出層の部分的分解をもたらした。大きな運動エネルギ
ーを持って捕らえられた気体生成物が、黒色層の紙支持
体への転写をもたらした。125RPMにおいて、露光
した材料を受容体に転写して、パーセントドットパター
ンをマスク上にデジタル的に描いた。焦点の大きさは8
ミクロンを維持した。ベタの光学濃度2.97である露
光したマスクは、インチ当たり150ラインのスクリー
ン上で、1.5%から99%のドットを保持した。これ
らの結果より、フレキソ印刷用印刷版の上に高解像度光
マスクが得られたと結論した。
【0136】
【発明の効果】本発明の感光性ドナー要素、組合せ部
材、および関連したプロセスは、フレキソ印刷用印刷版
およびフォトレジストを含めて、種々の光硬化性材料の
上に光マスクを作成する際に有用である。最も好ましく
は、これらの光マスクは、フレキソ印刷用印刷版または
フォトレジストのような、感光性要素を用いた浮き彫り
画像の作成に有用である。これらのプロセスは高速であ
り、得られた光マスクの光学濃度が高く、かつ高解像度
の光マスクを与えることが可能である。なお、本発明の
要旨および実施の形態は以下の通りである。 1. レーザー誘起熱転写プロセスに使用するための組
合せ部材であって: (A)(A1) 支持体と; (A2) 結合剤、少なくとも一つの光硬化性成分、お
よび開始剤を具えた光硬化性層と; (A3) 場合によってはバリア層と; (A4) 場合によってはカバーシートと; (A5) 分解温度T1を有する第一のポリマーを具え
る少なくとも一つの放出層と; (A6) 外側表面を有し、および(i)分解温度T2
を有する第二のポリマーおよび(ii)画像形成可能な
成分を具えたトップ層と、 をこの順序に具えたドナー要素と; (B)(B1) 受容体の支持体と; (B2) 場合によっては画像受容層と、 をこの順序に具えた受容体要素と、を具え、ここでトッ
プ層(A6)の外側表面が受容体要素の受容体の支持体
(B1)または画像受容層(B2)と隣接しおよび接触
していること、およびここで浮き彫り画像を形成するの
に用いられる光マスクが、レーザー誘起熱転写プロセス
により感光性ドナー要素上に作成されることを特徴とす
る組合せ部材。 2. 前記1.記載の組合せ部材において、感光性ドナ
ー要素の光硬化性層の結合剤がエラストマー性であるこ
とを特徴とする組合せ部材。3. 前記1.記載の組合
せ部材において、感光性ドナー要素の光硬化性層の結合
剤が酸または塩基官能基を充分なレベルで含有して、化
学線に対する画像に沿った露光に続いて、酸性または塩
基性のいずれかの水性現像液を用いて光硬化性層が水性
現像されることを特徴とする組合せ部材。4. レーザ
ー誘起熱転写プロセスであって、 (1)(A)(A1) 支持体と; (A2) 結合剤、少なくとも一つの光硬化性成分、お
よび開始剤を具えた光硬化性層と; (A3) 場合によってはバリア層と; (A4) 場合によってはカバーシートと; (A5) 分解温度T1を有する第一のポリマーを具え
る少なくとも一つの放出層と; (A6) 外側表面を有し、および(i)分解温度T2
を有する第二のポリマーおよび(ii)画像形成可能な
成分を具えたトップ層と、をこの順序に具えたドナー要
素と; (B)(B1) 受容体の支持体と;および (B2) 場合によっては画像受容層と、 をこの順序に具えた受容体要素と、を具えたレーザー照
射可能な組合せ部材に対してレーザー放射に対して露光
し、ここで、トップ層(A6)の外側表面が、受容体要
素の受容体の支持体(B1)または画像受容層(B2)
と隣接および接触しており;および (2) 受容体要素からドナー要素を分離し、それによ
り感光性ドナー要素上に光マスクが形成されるようにす
ること、を具備することを特徴とするプロセス。 5. 前記4.に記載のプロセスにおいて、さらに、 (3) 化学線に対する光マスクを通したステップ
(2)で作成した感光性ドナー要素の全体的に露光する
ことと; (4) 少なくとも光マスクおよび光硬化性層(A2)
の化学線に対して露光されなかった領域を除去するため
に、ステップ(3)の生成物を少なくとも一つの現像液
を用いて処理することと; を具備することを特徴とするプロセス。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光性ドナー要素を示す断面図であ
る。
【図2】ドナー要素と、紙シートのような受容体要素を
接触させて作成し、そこでトップ層と受容体要素が接触
しているレーザーを照射可能な組合せ部材を示す断面図
である。
【符号の説明】
120 支持体 130 光硬化性層 140 バリア層(場合によっては設けてもよい) 145 カバーシート(場合によっては設けてもよい) 160 感光性ドナー要素 170 放出層 180 トップ層 195 受容体要素 200 レーザーを照射可能な組合せ部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−113356(JP,A) 特開 平1−118842(JP,A) 特開 平9−300823(JP,A) 特開 平7−1841(JP,A) 特開 平6−239032(JP,A) 特開 平8−20166(JP,A) 特開 平8−11438(JP,A) 特開 平11−78261(JP,A) 特表 平4−506709(JP,A) 特表 平6−510490(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/26 G03F 1/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザー誘起熱転写プロセスに使用する
    ための組合せ部材であって: (A)(A1) 支持体と; (A2) 結合剤、少なくとも一つの光硬化性成分、お
    よび開始剤を具えた浮き彫り画像を形成しうる光硬化性
    層と; (A3) 場合によってはバリア層と; (A4) 場合によってはカバーシートと; (A5) 分解温度T1を有する第一のポリマーを具え
    る少なくとも一つの放出層と; (A6) 外側表面を有し、および(i)分解温度T2
    を有する第二のポリマーおよび(ii)画像形成可能な
    成分を具えた光マスクを形成しうる少なくとも一つのト
    ップ層と、 をこの順序に具えた感光性ドナー要素と; (B)(B1) 受容体の支持体と; (B2) 場合によっては画像受容層と、 をこの順序に具えた受容体要素と、 を具え、ここでトップ層(A6)の外側表面が受容体要
    素の受容体の支持体(B1)または画像受容層(B2)
    と隣接しおよび接触していること、およびここで浮き彫
    り画像を形成するのに用いられる光マスクが、レーザー
    誘起熱転写プロセスにより感光性ドナー要素上に作成さ
    れることを特徴とする組合せ部材。
  2. 【請求項2】 レーザー誘起熱転写プロセスであって、 (1)(A)(A1) 支持体と; (A2) 結合剤、少なくとも一つの光硬化性成分、お
    よび開始剤を具えた浮き彫り画像を形成しうる光硬化性
    層と; (A3) 場合によってはバリア層と; (A4) 場合によってはカバーシートと; (A5) 分解温度T1を有する第一のポリマーを具え
    る少なくとも一つの放出層と; (A6) 外側表面を有し、および(i)分解温度T2
    を有する第二のポリマーおよび(ii)画像形成可能な
    成分を具えた光マスクを形成しうる少なくとも一つのト
    ップ層と、 をこの順序に具えた感光性ドナー要素と; (B)(B1) 受容体の支持体と;および (B2) 場合によっては画像受容層と、 をこの順序に具えた受容体要素と、 を具えたレーザー照射可能な組合せ部材に対してレーザ
    ー放射に対して露光し、ここで、トップ層(A6)の外
    側表面が、受容体要素の受容体の支持体(B1)または
    画像受容層(B2)と隣接および接触しており; および (2) 受容体要素からドナー要素を分離し、それによ
    り感光性ドナー要素上に光マスクが形成されるようにす
    ること、 を具備することを特徴とするプロセス。
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