JP3014428B2 - 架空送電線用非磁器碍子装置 - Google Patents
架空送電線用非磁器碍子装置Info
- Publication number
- JP3014428B2 JP3014428B2 JP2265022A JP26502290A JP3014428B2 JP 3014428 B2 JP3014428 B2 JP 3014428B2 JP 2265022 A JP2265022 A JP 2265022A JP 26502290 A JP26502290 A JP 26502290A JP 3014428 B2 JP3014428 B2 JP 3014428B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- porcelain insulator
- overhead transmission
- transmission line
- transmission lines
- clamp
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Insulators (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、架空送電線の相間絶縁や懸垂支持などに用
いられる非磁器碍子装置に関するものである。
いられる非磁器碍子装置に関するものである。
磁器碍子は重く、取扱いが不便であることから、最
近、架空送電線の相間絶縁や懸垂支持などに非磁器碍子
が使用されるようになってきている。この非磁器碍子
は、FRPなどの中心ロッドの外周にシリコン樹脂やエチ
レンプロピレンゴムなどのポリマーで所要段数の傘部と
軸部を形成してなるものである。この場合、ポリマーは
二つ割のモールド金型によって成形されるため、成形さ
れたポリマーの傘部と軸部の表面には、モールド金型の
合わせ目によって、中心軸線に対し対称な位置に中心軸
線方向に連続する線状凸部が残る。
近、架空送電線の相間絶縁や懸垂支持などに非磁器碍子
が使用されるようになってきている。この非磁器碍子
は、FRPなどの中心ロッドの外周にシリコン樹脂やエチ
レンプロピレンゴムなどのポリマーで所要段数の傘部と
軸部を形成してなるものである。この場合、ポリマーは
二つ割のモールド金型によって成形されるため、成形さ
れたポリマーの傘部と軸部の表面には、モールド金型の
合わせ目によって、中心軸線に対し対称な位置に中心軸
線方向に連続する線状凸部が残る。
従来、非磁器碍子は、この線状凸部を特に考慮するこ
となく架空送電線に取り付けられているが、架空送電線
の場合、電位傾度が強いので、線状凸部に汚損物がたま
りやすく、これが湿気等により導電性を帯び、放電経路
となって、エロージョンやトラッキングが発生し、碍子
の劣化が生じるという問題があった。
となく架空送電線に取り付けられているが、架空送電線
の場合、電位傾度が強いので、線状凸部に汚損物がたま
りやすく、これが湿気等により導電性を帯び、放電経路
となって、エロージョンやトラッキングが発生し、碍子
の劣化が生じるという問題があった。
本発明の目的は、上記のような従来技術の問題点に鑑
み、線状凸部に沿う非磁器碍子の劣化を生じ難くした非
磁器碍子装置を提供することにある。
み、線状凸部に沿う非磁器碍子の劣化を生じ難くした非
磁器碍子装置を提供することにある。
この目的を達成するため本発明は、モールド金型の合
わせ目によって、表面の、中心軸線に対し対称な位置に
中心軸線方向に連続する線状凸部が形成されている非磁
器碍子と、その非磁器碍子の少なくとも一端に取り付け
られた架空送電線のクランプとを備えた非磁器碍子装置
において、前記非磁器碍子の線状凸部を含む面を、クラ
ンプが把持する架空送電線の方向と同方向にしたことを
特徴とするものである。
わせ目によって、表面の、中心軸線に対し対称な位置に
中心軸線方向に連続する線状凸部が形成されている非磁
器碍子と、その非磁器碍子の少なくとも一端に取り付け
られた架空送電線のクランプとを備えた非磁器碍子装置
において、前記非磁器碍子の線状凸部を含む面を、クラ
ンプが把持する架空送電線の方向と同方向にしたことを
特徴とするものである。
図−７および図−８に示すように、非磁器碍子１は、
FRPなどの中心ロッド２の外周にシリコン樹脂やエチレ
ンプロピレンゴムなどのポリマーで所要段数の傘部３と
軸部４を形成してなるもので、その端部にクランプ５を
取り付け、そのクランプ５によって架空送電線６を支持
するものである。
FRPなどの中心ロッド２の外周にシリコン樹脂やエチレ
ンプロピレンゴムなどのポリマーで所要段数の傘部３と
軸部４を形成してなるもので、その端部にクランプ５を
取り付け、そのクランプ５によって架空送電線６を支持
するものである。
このように非磁器碍子１は架空送電線６に対しほぼ直
角に配置される。また架空送電線６に電圧が加わること
により発生する電界は点線のように電線６を中心として
同心円状となる。その結果、非磁器碍子１の表面、特に
傘部３の上下面3a、3bでは、電線６と同方向には電位差
がほとんど生じないが、電線６と直角方向には電位差が
生じることとなる。
角に配置される。また架空送電線６に電圧が加わること
により発生する電界は点線のように電線６を中心として
同心円状となる。その結果、非磁器碍子１の表面、特に
傘部３の上下面3a、3bでは、電線６と同方向には電位差
がほとんど生じないが、電線６と直角方向には電位差が
生じることとなる。
したがって非磁器碍子の線状凸部を含む面を、架空送
電線と同方向に向けておくと、傘部の上下面に位置する
線状凸部には電位差がほとんど生じないため、たとえ線
状凸部に汚損物が付着したとしても、エロージョンやト
ラッキングが発生する可能性は格段に小さくなる。
電線と同方向に向けておくと、傘部の上下面に位置する
線状凸部には電位差がほとんど生じないため、たとえ線
状凸部に汚損物が付着したとしても、エロージョンやト
ラッキングが発生する可能性は格段に小さくなる。
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
る。
図−１ないし図−３は本発明を架空送電線の相間スペ
ーサに適用した場合の一実施例を示す。図において１は
FRPなどの中心ロッド２の外周にポリマーで所要段数の
傘部３と軸部４を形成してなる非磁器碍子、５はその両
端に取り付けられたクランプであり、これらは相間スペ
ーサ７を構成している。両端のクンランプ２はそれぞれ
異なる相の架空送電線６を把持する。
ーサに適用した場合の一実施例を示す。図において１は
FRPなどの中心ロッド２の外周にポリマーで所要段数の
傘部３と軸部４を形成してなる非磁器碍子、５はその両
端に取り付けられたクランプであり、これらは相間スペ
ーサ７を構成している。両端のクンランプ２はそれぞれ
異なる相の架空送電線６を把持する。
非磁器碍子１には、その表面の中心軸線に対し対称な
位置に、モールド金型の合わせ目によって出来た中心軸
線方向に連続する線状凸部８がある。この相間スペーサ
７は、この２条の線状凸部８を含む面が架空送電線６と
同方向を向くように、非磁器碍子１とクランプ５を連結
したものである。
位置に、モールド金型の合わせ目によって出来た中心軸
線方向に連続する線状凸部８がある。この相間スペーサ
７は、この２条の線状凸部８を含む面が架空送電線６と
同方向を向くように、非磁器碍子１とクランプ５を連結
したものである。
図−４ないし図−６は本発明を架空送電線の懸垂支持
装置に適用した場合の実施例を示す。図において１は前
記実施例と同様の非磁器碍子、９はその下端に取り付け
られた懸垂クランプであり、これらは懸垂支持装置10を
構成している。非磁器碍子１の上端は鉄塔アーム11に取
り付けられ、懸垂クランプ９は架空送電線６を支持す
る。
装置に適用した場合の実施例を示す。図において１は前
記実施例と同様の非磁器碍子、９はその下端に取り付け
られた懸垂クランプであり、これらは懸垂支持装置10を
構成している。非磁器碍子１の上端は鉄塔アーム11に取
り付けられ、懸垂クランプ９は架空送電線６を支持す
る。
非磁器碍子１には、その表面の中心軸線に対し対称な
位置に、モールド金型の合わせ目によって出来た線状凸
部８がある。この懸垂支持装置10は、この２条の線状凸
部８を含む面が架空送電線６と同方向を向くように、非
磁器碍子１と懸垂クランプ９を連結したものである。
位置に、モールド金型の合わせ目によって出来た線状凸
部８がある。この懸垂支持装置10は、この２条の線状凸
部８を含む面が架空送電線６と同方向を向くように、非
磁器碍子１と懸垂クランプ９を連結したものである。
以上説明したように本発明によれば、非磁器碍子の端
部に架空送電線のクランプを、非磁器碍子の線状凸部を
含む面が架空送電線と同方向に向くように取り付けたこ
とにより、傘部の上下面では線状凸部に電位差がほとん
ど発生しなくなるので、たとえ線状凸部に溜まった汚損
物が湿気等により導電性を帯びても、エロージョンやト
ラッキングに発展する可能性は格段に小さくなる。した
がって非磁器碍子の劣化が少なく、寿命の長い非磁器碍
子装置を構成できる利点がある。
部に架空送電線のクランプを、非磁器碍子の線状凸部を
含む面が架空送電線と同方向に向くように取り付けたこ
とにより、傘部の上下面では線状凸部に電位差がほとん
ど発生しなくなるので、たとえ線状凸部に溜まった汚損
物が湿気等により導電性を帯びても、エロージョンやト
ラッキングに発展する可能性は格段に小さくなる。した
がって非磁器碍子の劣化が少なく、寿命の長い非磁器碍
子装置を構成できる利点がある。
図−１ないし図−３は本発明の一実施例に係る非磁器碍
子を使用した相間スペーサを示す正面図、側面図、III
−III線断面図、図−４ないし図−６は本発明の他の実
施例に係る非磁器碍子を使用した懸垂支持装置を示す正
面図、側面図、VI−VI線断面図、図−７および図−８は
架空送電線による電界と非磁器碍子の関係を示す正面図
および側面図である。 1:非磁器碍子、2:中心ロッド 3:傘部、4:軸部 5:クランプ、6:架空送電線 7:相間スペーサ、8:線状凸部 9:懸垂クランプ、10:懸垂支持装置 11:鉄塔アーム
子を使用した相間スペーサを示す正面図、側面図、III
−III線断面図、図−４ないし図−６は本発明の他の実
施例に係る非磁器碍子を使用した懸垂支持装置を示す正
面図、側面図、VI−VI線断面図、図−７および図−８は
架空送電線による電界と非磁器碍子の関係を示す正面図
および側面図である。 1:非磁器碍子、2:中心ロッド 3:傘部、4:軸部 5:クランプ、6:架空送電線 7:相間スペーサ、8:線状凸部 9:懸垂クランプ、10:懸垂支持装置 11:鉄塔アーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H01B 17/00 - 17/54 H02G 1/02
Claims (1)
- 【請求項１】モールド金型の合わせ目によって、表面
の、中心軸線に対し対称な位置に中心軸線方向に連続す
る線状凸部が形成されている非磁器碍子と、その非磁器
碍子の少なくとも一端に取り付けられた架空送電線のク
ランプとを備えた非磁器碍子装置において、前記非磁器
碍子の線状凸部を含む面を、クランプが把持する架空送
電線の方向と同方向にしたことを特徴とする架空送電線
用非磁器碍子装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2265022A JP3014428B2 (ja) | 1990-10-04 | 1990-10-04 | 架空送電線用非磁器碍子装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2265022A JP3014428B2 (ja) | 1990-10-04 | 1990-10-04 | 架空送電線用非磁器碍子装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04144014A JPH04144014A (ja) | 1992-05-18 |
| JP3014428B2 true JP3014428B2 (ja) | 2000-02-28 |
Family
ID=17411495
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2265022A Expired - Lifetime JP3014428B2 (ja) | 1990-10-04 | 1990-10-04 | 架空送電線用非磁器碍子装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3014428B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105484551B (zh) * | 2016-01-24 | 2017-12-05 | 浙江江山博奥电气有限公司 | 一种用于架设高压输电导线的铁塔 |
-
1990
- 1990-10-04 JP JP2265022A patent/JP3014428B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04144014A (ja) | 1992-05-18 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3058883B2 (ja) | 高電圧絶縁器およびその製造方法 | |
| JP2760497B2 (ja) | 成端電気ケーブル | |
| AU655083B2 (en) | Surge voltage arrester | |
| JP2011087447A (ja) | 架空線取合いブッシング | |
| JPS63167626A (ja) | 高電圧ケーブル間の接続部およびその形成方法 | |
| JP3014428B2 (ja) | 架空送電線用非磁器碍子装置 | |
| US6997758B2 (en) | Connector for connecting two electrical power cables and a connection including the connector | |
| JP3199639B2 (ja) | 電線分岐接続部の被覆チューブ | |
| JPS5851367B2 (ja) | 熱回復性物品の製造方法 | |
| JPS585298Y2 (ja) | 物体を電気的に絶縁するための収縮可能な物品 | |
| JPH1014080A (ja) | プラスチック電力ケーブルの接続部 | |
| DK156351B (da) | Fremgangsmaade ved retablering af halvledende lag omkring en kabelsplejsning samt manchet til brug ved udoevelse af fremgangsmaaden | |
| JPH0753363Y2 (ja) | 活線作業ロボット上腕絶縁構造 | |
| JP2594208Y2 (ja) | ケーブル接続部 | |
| JPH0424751Y2 (ja) | ||
| JPH0528894Y2 (ja) | ||
| JPH1118260A (ja) | 送電線路 | |
| JPH0353580Y2 (ja) | ||
| JPH0229777Y2 (ja) | ||
| JPH0357074Y2 (ja) | ||
| JPH0130808Y2 (ja) | ||
| KR100235555B1 (ko) | 초고압용 절연 전력케이블의 외부반도전층 말단부 가공방법 | |
| JPH0341373Y2 (ja) | ||
| JPS6339861Y2 (ja) | ||
| JP2939317B2 (ja) | 電力ケーブル接続用絶縁成形体とそれを用いた接続方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071217 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081217 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081217 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091217 Year of fee payment: 10 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101217 Year of fee payment: 11 |
|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |