JPH0353580Y2 - - Google Patents

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JPH0353580Y2
JPH0353580Y2 JP1983151338U JP15133883U JPH0353580Y2 JP H0353580 Y2 JPH0353580 Y2 JP H0353580Y2 JP 1983151338 U JP1983151338 U JP 1983151338U JP 15133883 U JP15133883 U JP 15133883U JP H0353580 Y2 JPH0353580 Y2 JP H0353580Y2
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JP
Japan
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stator
end portion
insulating mat
stator core
stator winding
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JP1983151338U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 この考案は回転電機の固定子、特に固定子巻線
エンド部の支持装置に関するものである。
〔従来技術〕
従来この種装置の構成を第1図に示す。この図
において、1は固定子鉄心、2は固定子クラン
パ、3はこのクランパにボルト14によつて固定
された支え腕、4は上記支え腕と一体に形成さ
れ、固定子鉄心1に対して固定された支えリン
グ、5は支えリングに施された絶縁、6は上記固
定子鉄心1に巻装されかつ固定子鉄心の軸方向端
から突出した固定子巻線のエンド部、7はその巻
線導体、8は同じく巻線絶縁、9は上記エンド部
を上記支えリング4に結束固定する縛り紐で、固
定子巻線絶縁8と支えリング4との間に絶縁マツ
ト10を介装して固定子巻線絶縁8と支えリング
4との間に隙間をなくした状態で両者を強固に固
定している。
従来の装置は上記の如き構成で固定子巻線エン
ド部6の真空含浸ワニス処理を行なうため、固定
子巻線絶縁8、絶縁マツト10および支えリング
絶縁5にワニスが浸透して固まり、これらが一体
化される結果、回転電機の運転中に固定子巻線エ
ンド部6に熱的、電気的な力が生じた場合には、
固定子巻線エンド部6と支えリング4との間にそ
の力が作用して固定子巻線エンド部6の巻線絶縁
8を損傷し大事故につながる恐れがある。そのた
め第2図に示すような構成とすることが提案され
た。即ち、従来のものの絶縁マツト10を絶縁導
体7の方向に分割されて互いに対向する二つの絶
縁マツト片11,12で構成し、絶縁マツト片1
1,12の間に平板状の滑り板13を介装させる
ことが従来提案されたわけである。この滑り板1
3は絶縁ワニスに対して接着性のないテフロン
(米国デユポン社のポリテトラフルオロエチレン
の商標名)等によつて構成されており、これらの
滑り板13を互いに対向した状態で介装するが、
一方の滑り板は絶縁マツト片11に固定され、他
方の滑り板は絶縁マツト12に固着されている。
その他の構成は第1図の装置と同様であるため詳
細な説明を省略する。
このような構成のもとに固定子巻線エンド部6
に真空含浸ワニス処理を施すと、固定子巻線絶縁
8、絶縁マツト片11,12および支えリング絶
縁5にワニスが浸透し、これらが完全に一体化さ
れるが絶縁マツト片11,12間にワニスに対し
て接着性のない滑り板13が介装されているため
回転電機の運転中に固定子巻線に電気的、機械的
な力が作用した場合には二枚の滑り板13相互間
で滑りが生じ固定子巻線エンド部6は第2図に矢
印で示す方向に摺動することになる。しかしなが
らこの場合、第2図の矢印で示す方向の摺動に対
しては、固定子巻線エンド部6の径方向の保持力
を失うことなく、しかも固定子巻線エンド部6が
摺動可能となるが、軸方向に力が働いた場合には
二枚の滑り板13の間に隙間が生ずる傾向にあり
固定子巻線エンド部6に対して径方向の保持効果
が充分でなく、また周方向の力が働いた場合に
は、滑り板13が平板状であるため固定子巻線エ
ンド部6と支えリング4との間の周方向の相対的
な摺動が滑らかに行なわれず、固定子巻線エンド
部6の巻線絶縁8が損傷するという欠点がある。
〔考案の概要〕
この考案はこのような欠点を除去するためにな
されたもので、軸方向に力が働いた場合にも、固
定子巻線に対する径方向の保持力を確保すること
ができ、また周方向に力が働いた場合にも固定子
巻線エンド部の巻線絶縁が損傷することのないよ
うにした回転電機の固定子を提供するものであ
る。
〔考案の実施例〕
以下、第3図に示すこの考案の一実施例につい
て説明する。
この図に示す如く、この考案においては、絶縁
マツト片11,12を第2図のものの巻線導体7
の方向とは違つて固定子鉄心1の軸方向に分割し
て固定子鉄心1の径方向に互いに対向した構成に
する。そして、各絶縁マツト片11,12の互い
に対向する面に、第2図における滑り板13と同
じ目的で滑り板15A,15Bを介装させ、滑り
板15Aは絶縁マツト片11に固着し、滑り板1
5Bは絶縁マツト片12に固着している。この滑
り板15A,15Bは滑り板13と同様絶縁ワニ
スに対して接着性のない材料によつて構成され、
また、上述のように滑り板15Aが絶縁マツト片
11に固着され、滑り板15Bが絶縁マツト片1
2に固着される点は第2図のものと同様である
が、滑り板15Aと15Bとの対向面が固定子鉄
心1の軸とほぼ平行になる点が第2図のものと異
なる。
このように構成することにより軸方向の力が作
用しても固定子巻線に対する径方向の保持力を確
保しながら固定子巻線が摺動することができるも
のである。
また、この考案によれば、滑り板15A,15
Bはそれぞれ固定子鉄心1の円周方向に彎曲した
円弧状として構成される。このように円弧状に構
成することにより、固定子鉄心1の円周方向の力
が生じても、固定子巻線エンド部6と支えリング
4とは円周方向に相対的に滑ることができるた
め、固定子巻線エンド部6の巻線絶縁8が破損す
ることはない。
なお、この実施例では滑り板15A,15Bは
それぞれ絶縁マツト片11,12とは別体として
構成してこれに固着する例を示したが、この考案
はこの構成に限られるものではなく絶縁マツト片
11,12のそれぞれの対向面にテフロン等を塗
布してもよい。また、支えリング4は、1個の場
合を示しているが、これは2個以上装着されるも
のであつても同様な効果を奏し得るものである。
〔考案の効果〕
この考案は以上のように構成され、固定子巻線
エンド部と支えリングとの間の絶縁マツトに絶縁
ワニスに対して接着性のない滑り板を、軸方向お
よび円周方向に滑り得るように介装したため、固
定子巻線の径方向の保持力を失うことなく固定子
巻線と支えリングとが軸方向および周方向に相対
的に摺動可能となり、回転電機の運転中における
固定子巻線絶縁の損傷を防止すると共に大事故の
発生を効果的に防止できるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は従来装置の構成を示す概
略図、第3図はこの考案の一実施例を示す概略図
である。 図中、4は支えリング、6は固定子巻線エンド
部、8は固定子巻線絶縁、9は縛り紐、11,1
2は絶縁マツト片、15A,15Bは滑り板であ
る。なお、同一符号はそれぞれ同一または相当部
分を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 固定子鉄心の軸方向端から突出した巻線エンド
    部の巻線絶縁と上記固定子鉄心に対して固定され
    て上記固定子巻線エンド部を支持する支えリング
    との間に絶縁マツトを介在させた上で、上記固定
    子巻線エンド部と上記支えリングとを縛り紐で結
    束し、上記巻線絶縁と絶縁マツトに絶縁ワニスを
    含浸させてなる回転電機の固定子において、上記
    絶縁マツトを上記固定子鉄心の軸方向に分割され
    かつ固定子鉄心の径方向に互いに対向した二つの
    絶縁マツト片で構成し、各絶縁マツト片の互いに
    対向する面に、上記固定子鉄心の周方向に彎曲し
    た円弧状であつて上記絶縁ワニスに対して接着性
    のない滑り板をそれぞれ固着したことを特徴とす
    る回転電機の固定子。
JP15133883U 1983-09-27 1983-09-27 回転電機の固定子 Granted JPS6059764U (ja)

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JPS6059764U JPS6059764U (ja) 1985-04-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007229731A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 J Craft:Kk 揚げカス処理装置

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JPS5298101U (ja) * 1976-01-21 1977-07-23

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007229731A (ja) * 2006-02-28 2007-09-13 J Craft:Kk 揚げカス処理装置
JP4531707B2 (ja) * 2006-02-28 2010-08-25 株式会社 ダーウィン 揚げカス処理装置

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Publication number Publication date
JPS6059764U (ja) 1985-04-25

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