JP3014178U - ファイルの表紙 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストダウンを著しく図るばかりでなく、中
蓋及び上蓋の開閉操作を極めて容易にし、且つ底板、右
背板、中蓋、左背板、上蓋等の相隣接する接合部が破損
するのを確実に防止する。 【構成】 上側に名画、思いでの写真、大切な書類、切
抜き新聞等を綴込む綴込具Ａが装着された底板１の右側
縁に右背板２、中蓋３又は上蓋７を、略Ｕカット状の各
折目４，５を介して上方、左側方へ順次折曲自在に連設
し、且つ前記底板１の左側縁に左背板６、上蓋７又は中
蓋３を、同じく略Ｕカット状の各折目８，９を介して上
方、右側方へ順次折曲自在に連設する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、主として名画、思いでの写真、大切な書類、切抜き新聞等を綴込む のに好適なファイルの表紙に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

通常、この種のファイルの表紙は、紙厚が厚いため、 1枚の板紙では底板の右 側に右背板、中蓋を、上方、左側方へ順次折曲げられ、且つ底板の左側に左背板 、上蓋を、上方、右側方へ順次折曲げられるように開閉自在に成形することが困 難で、特に、これらの底板、右背板、中蓋、左背板、上蓋等の相隣接する接合部 に折目を成形することが難しいことから、前記底板、右背板、中蓋、左背板、上 蓋等を別体に夫々成形し、そして、その底板の右側に右背板、中蓋を順次相隣接 させて配置し、且つ底板の左側に左背板、上蓋を順次相隣接させて配置し、これ らの底板、右背板、中蓋、左背板、上蓋の上面及び下面に、適当な印刷が施され た薄い板紙を、その右背板、中蓋が上方、左側方へ順次折曲げられ且つ左背板、 上蓋が上方、右側方へ順次折曲げられるように開閉自在に夫々貼着するように製 作されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、別体に夫々成形された底板、右背板、中蓋、左背板、上蓋の上 面及び下面に薄い板紙を夫々貼着するように製作されていたため、製作が面倒で コストアップの要因になっていたばかりでなく、底板、右背板、中蓋、左背板、 上蓋等の相隣接する接合部からの折曲げを円滑に行うことができず、中蓋及び上 蓋の開閉操作も面倒であり、しかも、底板、右背板、中蓋、左背板、上蓋等の相 隣接する接合部の強度が弱く、中蓋及び上蓋の開閉時に、右背板、中蓋、左背板 、上蓋等の折曲操作を繰返しているうちに、底板、右背板、中蓋、左背板、上蓋 等の相隣接する接合部が破損する虞があった。

【０００４】 そこで、本考案は、上述のような課題を解決するために案出されたもので、製 作を容易にして、コストダウンを著しく図れるようにするばかりでなく、中蓋及 び上蓋の開閉操作を極めて容易にできるようにし、且つ底板、右背板、中蓋、左 背板、上蓋等の相隣接する接合部の強度を強くして、中蓋及び上蓋の開閉時に、 右背板、中蓋、左背板、上蓋等の折曲操作を繰返しても、底板、右背板、中蓋、 左背板、上蓋等の相隣接する接合部が破損するのを確実に防止できるようなファ イルの表紙を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上述のような目的を達成するために、上側に名画、思いでの写真、 大切な書類、切抜き新聞等を綴込む綴込具が装着された底板の右側縁に右背板、 中蓋又は上蓋を、略Ｕカット状の各折目を介して上方、左側方へ順次折曲自在に 連設し、且つ前記底板の左側縁に左背板、上蓋又は中蓋を、同じく略Ｕカット状 の各折目を介して上方、右側方へ順次折曲自在に連設したものである。

【０００６】

【作用】

そして、上述のような技術的手段により、紙厚が厚い板紙で底板、右背板、中 蓋、左背板、上蓋等を一体に成形できて、従来のように別体に夫々成形された底 板、右背板、中蓋、左背板、上蓋の上面及び下面に薄い板紙を夫々貼着するよう に製作したものより、製作を遥かに容易にできるようにする。

【０００７】 しかも、右背板、中蓋又は上蓋を、略Ｕカット状の各折目を介して上方、左側 方へ順次折曲げることができ、且つ左背板、上蓋又は中蓋を、同じく略Ｕカット 状の各折目を介して上方、右側方へ順次折曲げることができるため、底板、右背 板、中蓋、左背板、上蓋等の相隣接する接合部からの折曲げを円滑に行えるよう にする。

【０００８】 それに、底板、右背板、中蓋、左背板、上蓋等の相隣接する接合部の強度を強 くする。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

【００１０】 本考案のファイルの表紙は、図１乃至図３に示すように、紙厚が厚い板紙で一 体成形され、上側に名画、思いでの写真、大切な書類、切抜き新聞等を綴込む綴 込具Ａが装着された底板１の右側縁には右背板２、中蓋３を、略Ｕカット状の各 折目４，５を介して上方、左側方へ順次折曲自在に連設し、且つ前記底板１の左 側縁には左背板６、上蓋７を、同じく略Ｕカット状の各折目８，９を介して上方 、右側方へ順次折曲自在に連設するように製作したものである。

【００１１】 また、本考案のファイルの表紙は、底板１の右側縁に右背板２、中蓋３を、略 Ｕカット状の各折目４，５を介して上方、左側方へ順次折曲自在に連設し、且つ 底板１の左側縁に左背板６、上蓋７を、同じく略Ｕカット状の各折目８，９を介 して上方、右側方へ順次折曲自在に連設するように説明及び図示されているが、 これに何等限定されることなく、底板１の右側縁に右背板２、上蓋７を、略Ｕカ ット状の各折目４，５を介して上方、左側方へ順次折曲自在に連設し、且つ底板 １の左側縁に左背板６、中蓋３を、同じく略Ｕカット状の各折目８，９を介して 上方、右側方へ順次折曲自在に連設するようにしても良い。

【００１２】 それに、前記綴込具Ａとしては、底板１の上側の左側端部に接着手段等にて取 付けられた断面コ字形状の挟着板Ｂに、名画、思いでの写真、大切な書類、切抜 き新聞等を後端口部等から挿入して綴込む適数枚の綴込袋Ｃの左側端部を挟着す るように図示されているが、これに限らず、前記挟着板Ｂに、名画、思いでの写 真、大切な書類、切抜き新聞等を接着して綴込む適数枚の台紙の左側端部を挟着 するようにしても良い。

【００１３】

【考案の効果】

本考案のファイルの表紙は、上述のように、上側に名画、思いでの写真、大切 な書類、切抜き新聞等を綴込む綴込具Ａが装着された底板１の右側縁に右背板２ 、中蓋３又は上蓋７を、略Ｕカット状の各折目４，５を介して上方、左側方へ順 次折曲自在に連設し、且つ前記底板１の左側縁に左背板６、上蓋７又は中蓋３を 、同じく略Ｕカット状の各折目８，９を介して上方、右側方へ順次折曲自在に連 設したことにより、紙厚が厚い板紙で底板１、右背板２、中蓋３、左背板６、上 蓋７等を一体に成形できるため、従来のように別体に夫々成形された底板、右背 板、中蓋、左背板、上蓋の上面及び下面に薄い板紙を夫々貼着するように製作し たものより、製作が遥かに容易にでき、コストダウンを著しく図ることができる 。

【００１４】 しかも、底板１、右背板２、中蓋３、左背板６、上蓋７等の相隣接する接合部 に略Ｕカット状の各折目４，５，８，９を設けたことによって、右背板２、中蓋 ３又は上蓋７を、略Ｕカット状の各折目４，５を介して上方、左側方へ順次折曲 げることができ、且つ左背板６、上蓋７又は中蓋３を、同じく略Ｕカット状の各 折目８，９を介して上方、右側方へ順次折曲げることができるため、底板１、右 背板２、中蓋３、左背板６、上蓋７等の相隣接する接合部からの折曲げを円滑に 行うことができ、中蓋３及び上蓋７の開閉操作が極めて容易である。

【００１５】 それに、底板１、右背板２、中蓋３、左背板６、上蓋７等の相隣接する接合部 に略Ｕカット状の各折目４，５，８，９を設けたことによって、底板１、右背板 ２、中蓋３、左背板６、上蓋７等の相隣接する接合部の強度が強いため、中蓋３ 及び上蓋７の開閉時に、右背板２、中蓋３、左背板６、上蓋７等の折曲操作を繰 返しても、右背板２、中蓋３、左背板６、上蓋７等の相隣接する接合部が破損す るのを確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のファイルの表紙の一実施例を示す斜視
図である。

【図２】同じく縦断正面図である。

【図３】同じく表紙を開いた状態の一要部の拡大縦断正
面図である。

【符号の説明】

１ 底板 ２ 右背板 ３ 中蓋 ４ 折目 ５ 折目 ６ 左背板 ７ 上蓋 ８ 折目 ９ 折目 Ａ 綴込具 Ｂ 挟着板 Ｃ 綴込袋

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上側に名画、思いでの写真、大切な書
   類、切抜き新聞等を綴込む綴込具が装着された底板の右
   側縁に右背板、中蓋又は上蓋を、略Ｕカット状の各折目
   を介して上方、左側方へ順次折曲自在に連設し、且つ前
   記底板の左側縁に左背板、上蓋又は中蓋を、同じく略Ｕ
   カット状の各折目を介して上方、右側方へ順次折曲自在
   に連設したことを特徴とするファイルの表紙。