JP3013732B2 - 車体速度検出装置 - Google Patents

車体速度検出装置

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JP3013732B2
JP3013732B2 JP7024314A JP2431495A JP3013732B2 JP 3013732 B2 JP3013732 B2 JP 3013732B2 JP 7024314 A JP7024314 A JP 7024314A JP 2431495 A JP2431495 A JP 2431495A JP 3013732 B2 JP3013732 B2 JP 3013732B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行中の車体速度を検
出する車体速度検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の走行速度すなわち車体速度を検出
するためには、一般に、変速機の出力軸やそれに作動的
に連結された車軸の回転を直接的に或いは間接的に検出
する回転センサが用いられる。その回転センサから出力
される回転信号はパルス状であるが、それ自体車体速度
情報を有するものであり、そのままの信号形態で、或い
は、適当な信号処理を経ることによりたとえば車速を表
す信号に変換されてから、インストルメントパネルの電
子表示器或いはGPSナビゲーション装置に送られる。
インストルメントパネルの電子表示器では、上記の信号
が必要に応じて処理されることにより、車体速度がスピ
ードメータに表示され、走行距離がトリップメータに表
示される。また、上記GPSナビゲーション装置では、
スピードメータには上記の信号が必要に応じて処理され
ることにより車両の速度および走行距離が算出され、そ
れらに基づいて車両の現在位置が表示される。
【0003】上記回転センサには、たとえば光電型回転
センサや電磁ピックアップ型回転センサなどが用いられ
る。光電型回転センサは、多数本の径方向のスリットを
備えて変速機の出力軸や車軸とともに回転するロータ
と、そのロータのスリットの通過を光を用いて検出し、
そのスリットの通過毎にパルス信号を出力するホトカプ
ラとから構成される。また、上記電磁ピックアップ型回
転センサは、外周歯を備えて上記出力軸とともに回転す
る磁性体製のロータと、そのロータの外周歯に対して狭
い間隙を隔てて固設された磁性体製のコアに巻回されて
その外周歯の通過毎に誘導起電圧を出力する電磁コイル
とから構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記回転セ
ンサから出力される回転信号は、変速機の出力軸やその
出力軸に作動的に連結された車軸の回転速度に対応した
周期を有するパルス状の信号であるため、道路の混雑状
態などに関連して車両の走行速度が数km/h程度のように
きわめて低くなると、上記回転信号のパルス周期が長く
なってその信号から検出される車体速度の精度が低下す
る。特に、回転センサが、外周歯を備えた磁性体製のロ
ータと、そのロータの外周歯の通過毎に誘導起電圧を出
力する電磁コイルとから構成される電磁ピックアップ型
であるような場合には、車体速度が低くなると誘導起電
圧が低くなることから、波形整形のための処理を施すと
上記の外周歯の通過に対応するパルス信号が得られ難く
なるので、一層、車体速度の検出精度が低下する欠点が
あった。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、車両の走行速度
がきわめて低い状態であっても検出精度が充分に得られ
る車体速度検出装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、自動変速機の出力側
回転部材の回転を検出する出力側回転センサから出力さ
れる出力側回転信号に基づいて車体速度を検出する形式
の車体速度検出装置において、(a) 前記自動変速機の入
力軸の回転を検出する入力側回転センサと、(b) 車両が
所定車速以下の低速走行状態であるか否かを判定する低
速走行状態判定手段と、(c) 前記自動変速機の動力伝達
方向がその入力軸から出力側回転部材へ向かう方向であ
る車両の駆動走行状態であるか否かを判定する駆動走行
状態判定手段と、(d) 車両が低速走行状態であり且つ車
両の駆動走行状態である場合には、前記出力側回転信号
に基づいて検出される車体速度に替えて、前記入力側回
転センサから出力される入力側信号に基づいて仮車体速
度を検出する仮車体速度検出手段とを、含むことにあ
る。
【0007】
【作用】このようにすれば、車両が低速走行状態である
ことが低速走行状態判定手段により判定され、且つ車両
の駆動走行状態であることが駆動走行状態判定手段によ
り判定された場合には、前記出力側回転信号に基づいて
検出される車体速度に替えて、仮車体速度検出手段によ
り、前記入力側回転センサから出力される入力側信号に
基づいて仮車体速度が検出される。
【0008】
【発明の効果】したがって、車両においては自動変速機
の入力軸は、車体速度が低い状態となる程低速ギヤ段に
切り換えられることにより出力軸回転速度よりも高い回
転速度とされることから、車両の走行速度がきわめて低
い状態であっても、入力側回転センサから出力される入
力側信号の単位時間当たりのパルス数が大幅に多くされ
るので、出力側回転信号に基づいて検出される車体速度
に替えて、入力側回転センサから出力される入力側信号
に基づいて仮車体速度が検出されることにより、車体速
度の検出精度が充分に得られるようになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施例の車体速度検出
装置を備えた車両の構成を説明する図である。図におい
て、エンジン10のクランク軸12から出力された動力
は、トルクコンバータ14および自動変速機16に伝達
され、さらに、その自動変速機16からプロペラシャフ
ト18、差動歯車装置20、および一対の車軸22L
よび22R を経て左右一対の駆動輪24L および24R
へそれぞれ伝達されるようになっている。
【0011】上記自動変速機16は、たとえば「トヨタ
クラウンマジェスタ新型車解説書」(1991年10月11日ト
ヨタ自動車株式会社サービス部発行)の第3−1頁乃至
第3−15頁に記載されたオートマチックトランスミッ
ションと同様のものであって、前記トルクコンバータ1
4に連結される入力軸26および前記プロペラシャフト
18に連結される出力軸28と、複数の前進ギヤ段たと
えば第1速ギヤ段乃至第4速ギヤ段を達成するための図
示しない複数組の遊星歯車装置および複数個の油圧式摩
擦係合装置と、少なくとも第1速ギヤ段が達成されてい
るときには入力軸26と連結されるクラッチドラム30
とを備えている。この自動変速機16は、一つの摩擦係
合装置の係合作動或いは解放作動によってギヤ段を切り
換えるための複数の図示しない一方向クラッチを含み、
エンジンブレーキモードに切り換えられていないとき
に、惰行走行のように動力伝達方向が駆動輪24からエ
ンジン10へ向かう方向である非駆動状態となると、上
記一方向クラッチの滑りによって、入力軸26の回転速
度NINと出力軸28の回転速度NOUT との間に一定の関
係(NIN=i×NOUT :但し、iは変速比)が成立しな
い状態となる場合がある。
【0012】上記車両のエンジン10にはエンジン回転
速度NE を検出するためのエンジン回転センサ34が設
けられている。また、上記自動変速機16のハウジング
36には、入力軸26の回転を検出するための入力軸回
転センサ38および出力軸28の回転を検出するための
出力軸回転センサ40が設けられるとともに、図示しな
いシフトレバーの操作により選択される前進走行レン
ジ、ニュートラルレンジ、後進走行レンジなどのシフト
操作位置PSHを検出するためのシフト操作位置検出スイ
ッチ42が設けられている。また、車体には、左右一対
の駆動輪24L および24R の回転速度NWLおよびNWR
を検出するための一対のホイール回転センサ44L およ
び44R がそれぞれ設けられている。
【0013】上記入力軸回転センサ38は、図2に詳し
く示すように、前記クラッチドラム30に固設された磁
性体製のロータ50の外周部に等角度間隔に形成された
多数の外周歯52の通過を検出するためにハウジング3
6に固定された電磁ピックアップ型のセンサである。こ
の入力軸回転センサ38は、先端面を上記ロータ50の
外周歯52に接近させた磁性体製のコア54と、そのコ
ア54の外周に設けられたコイル56と、コア54の基
端面に当接した状態で配置されてコア54内に長手方向
の磁束を発生させる永久磁石58と、それらを収容する
ためのセンサハウジング60およびそれに固定された先
端カバー62とを備えている。ロータ50の回転に伴っ
てその外周歯52が上記コア54の先端部の近傍を通過
すると、コア54内の磁束数が周期的に変化してコイル
56に誘導起電力が発生させられ、単位時間当たりの外
周歯52の通過数に対応した電圧変化を有する信号がコ
イル56からリード線64を通して出力されるのであ
る。そのコイル56の出力信号は、図示しない増幅回路
および波形整形回路において増幅されるとともに矩形の
パルス信号に波形整形されてから後述の電子制御装置8
4へ供給される。
【0014】また、前記出力軸回転センサ40は、図3
に示すように、出力軸(出力側回転部材)28に固設さ
れた磁性体製のロータ66の外周部に等角度間隔に形成
された多数の外周歯68の通過を検出するためにハウジ
ング36に固定された電磁ピックアップ型のセンサであ
る。このロータ66は、ロータ50よりも数分の1程度
の小径であってその歯数GINよりも少ない歯数GOUT
備えている。上記出力軸回転センサ40も、先端面を上
記ロータ66の外周歯68に接近させた磁性体製のコア
70と、そのコア70の外周に設けられたコイル72
と、コア70の基端面に当接した状態で配置されてコア
70内に長手方向の磁束を発生させる永久磁石74と、
それらを収容するためのセンサハウジング76およびそ
れに固定された先端カバー78とを備えている。ロータ
66の回転に伴ってその外周歯68が上記コア70の先
端部の近傍を通過すると、コア70内の磁束数が周期的
に変化してコイル72に誘導起電力が発生させられ、単
位時間当たりの外周歯68の通過数に対応した電圧変化
を有する信号がコイル72からリード線80を通して出
力されるのである。そのコイル72の出力信号も、図示
しない増幅回路および波形整形回路において増幅される
とともに矩形のパルス信号に波形整形されてから後述の
電子制御装置84へ供給される。
【0015】ホイール回転センサ44L および44
R は、車軸22L および22R に固設された磁性体製の
ロータ82L および82R の外周部に等角度間隔に形成
された多数の外周歯の通過を検出するために車体に固定
された電磁ピックアップ型のセンサであって、上記入力
軸回転センサ38および出力軸回転センサ40と同様の
構成を備えており、それらの出力信号も、図示しない増
幅回路および波形整形回路において増幅されるとともに
矩形のパルス信号に波形整形されてから後述の電子制御
装置84へそれぞれ供給される。
【0016】電子制御装置84は、ROM、RAM、C
PU、入出力インターフェースなどを含む所謂マイクロ
コンピュータであり、RAMの一時記憶機能を利用しつ
つ予めROMに記憶されたプログラムに従って入力信号
を処理し、車体速度Vおよび走行距離Dを表す信号を速
度表示器駆動回路86およびトリップメータ駆動回路8
8へそれぞれ出力し、速度表示器90に車体速度Vを、
トリップメータ92に走行距離Dを、それぞれアナログ
表示或いは数字表示させる。それら速度表示器90およ
びトリップメータ92は、たとえば、運転者の前面に位
置するインストルメントパネル94内に配置される。
【0017】図4は、上記電子制御装置84の演算制御
機能の要部を示す機能ブロック線図である。図におい
て、車体速度検出手段100は、自動変速機16の出力
軸28の回転を検出する出力軸回転センサ40から出力
される出力側回転信号に基づいて車体速度Vを検出す
る。低速走行状態判定手段102は、車体速度Vに基づ
いて車両が所定以下の低速走行状態であるか否かを判定
する。また、駆動走行状態判定手段104は、上記自動
変速機16の動力伝達方向がその入力軸26から出力軸
28へ向かう方向である車両の駆動走行(所謂パワーオ
ン走行)状態であるか否かを判定する。仮車体速度検出
手段106は、上記低速走行状態判定手段102によっ
て車両の低速走行状態が判定され且つ上記駆動走行状態
判定手段104によって車両の駆動走行状態が判定され
た場合には、前記出力側回転信号に基づいて検出される
車体速度Vに替えて、入力軸回転センサ38から出力さ
れる入力側信号に基づいて仮車体速度Vk を検出する。
【0018】図5は、上記電子制御装置84の演算制御
作動の要部である車体速度算出ルーチンを説明するフロ
ーチャートである。図において、前記低速走行状態判定
手段102に対応するステップ(以下、ステップを省略
する)SA1では、出力軸回転センサ40からの出力側
回転信号に基づいて検出された出力軸回転速度NOUT
予め設定された判断基準値NAOより低いか否か、すなわ
ち実質的には車体速度V(=NOUT ×id ×60×2π
t ×10-3km/h:但し、id は差動歯車装置20のギ
ヤ比、Rt は駆動輪24L 、24R の径である)が判断
基準値VAO(=NAO×id ×60×2πRt /103 km
/h)よりも低いか否かが判断される。この判断基準値V
AOは、車両が確実に第1速ギヤ段の走行となり且つ出力
軸回転速度NOUT に基づく車体速度Vでは充分な精度が
得られないような値、たとえば4乃至5km/h程度の値に
設定される。
【0019】上記SA1の判断が否定された場合には、
前記車体速度検出手段100に対応するSA5におい
て、予め記憶された算出式(=NOUT ×id ×60×2
πRt/103 km/h)から実際の出力軸回転速度NOUT
に基づいて車体速度Vが算出され且つそれを表す信号が
出力される。なお、上記出力軸回転速度NOUT (min
-1)は、出力軸回転センサ40に用いられるロータ6
6の歯数をGOUT とし、出力軸回転センサ40から出力
される出力側信号の単位時間当たりのパルス数をnOU T
(1/min )とすると、nOUT /GOUT により算出され
る。同時に、SA5では、その車体速度Vから算出され
た単位時間あたりの走行距離を前回の走行距離に加算す
ることにより今回の走行距離Dが算出され且つそれが出
力される。
【0020】しかし、上記SA1の判断が肯定された場
合は、SA2においてエンジン10が作動中であるか否
かがエンジン回転速度NE に基づいて判断される。この
SA2の判断が否定された場合には前記SA5が実行さ
れるが、肯定された場合には、SA3においてシフトレ
バーが走行(R、D、2、L)レンジへ操作されている
か否かが判断される。
【0021】上記SA3の判断が否定された場合には、
N或いはPレンジであることから、前記SA5が実行さ
れるが、肯定された場合には、SA4においてシフトレ
バーが中立(P、N)レンジから走行(R、D、2、
L)レンジへ操作されてから計数される経過時間Tが予
め設定された判断基準値tO を超えたか否かが判断され
る。この判断基準値tO は、シフトレバーが中立(P、
N)レンジから走行(R、D、2、L)レンジへ操作さ
れたときに自動変速機16のギヤ段が達成されて動力伝
達可能な状態となるまでの応答時間或いはそれに若干の
余裕値を加えた時間であり、たとえば1秒程度の時間に
設定される。上記SA2、SA3、SA4は、本実施例
では、前記駆動走行状態判定手段104に対応してい
る。
【0022】上記SA4の判断が否定された場合は前記
SA5が実行されるが、肯定された場合には、車両が低
速走行状態であり、且つ自動変速機16がその入力軸2
6から出力軸28へ向かって動力を伝達する動力伝達状
態であるので、SA6において、予め記憶された算出式
(=NIN×i1ST ×id ×60×2πRt /103 km/
h:但し、i1ST は自動変速機16の第1速ギヤ段の変
速比である。)から実際の入力軸回転速度NINに基づい
て仮車体速度Vk が算出され且つそれが出力される。な
お、上記入力軸回転速度NIN(min -1)は、入力軸回転
センサ38に用いられるロータ50の歯数をGINとし、
入力軸回転センサ38から出力される入力側信号の単位
時間当たりのパルス数をnIN(1/min )とすると、n
IN/GINにより算出される。同時に、上記SA6では、
その仮車体速度Vk から算出された単位時間あたりの走
行距離を前回の走行距離に加算することにより今回の走
行距離Dが算出され且つそれが出力される。
【0023】上述のように、本実施例によれば、車両が
低速走行状態であることが低速走行状態判定手段102
に対応するSA1により判定され、且つ車両の駆動走行
状態であることが駆動走行状態判定手段104に対応す
るSA2乃至SA4により判定された場合には、出力軸
回転センサ40から出力される出力側信号(出力軸回転
速度NOUT )に基づいて検出される車体速度Vに替え
て、仮車体速度検出手段106に対応するSA6によ
り、入力軸回転センサ38から出力される入力側信号
(入力軸回転速度NIN)に基づいて仮車体速度Vk が検
出される。一般に、車両において、自動変速機16の入
力軸26は、車体速度Vが低い状態となる程低速ギヤ段
に切り換えられることにより出力軸回転速度NOUT より
も高い回転速度とされることから、車両の走行速度がき
わめて低い状態であっても、入力軸回転センサ38から
出力される入力側信号の単位時間当たりのパルス数が大
幅に多くされるので、出力側回転信号に基づいて検出さ
れる車体速度Vに替えて、入力軸回転センサ38から出
力される入力側信号に基づいて仮車体速度Vk が検出さ
れることにより、車体速度の検出精度が充分に得られる
ようになる。すなわち、入力軸回転センサ38から出力
される入力側信号に基づいて仮車体速度Vk が検出され
ることにより、速度表示器90、トリップメータ92、
或いは図示しないGPSナビゲーション装置における車
体速度や走行距離の検出精度が充分に得られるようにな
る。
【0024】また、本実施例では、入力軸回転センサ3
8に用いられるロータ50は出力軸回転センサ40に用
いられるロータ66よりも数倍程度の大径であって、ロ
ータ50の歯数GINはロータ66の歯数GOUT よりも大
幅に多いので、入力軸回転センサ38から出力される入
力側信号(入力軸回転速度NIN)から算出される仮車体
速度Vk の精度が一層高められる利点がある。
【0025】また、本実施例では、自動変速機16がそ
の入力軸26から出力軸28へ向かって動力を伝達する
動力伝達状態が判定されるときにのみ、入力軸回転セン
サ38から出力される入力側信号(入力軸回転速度
IN)に基づいて仮車体速度Vkが検出されるので、一
層精度が高められる。車両が低車速走行状態であって
も、駆動輪24L 、24R からエンジン10が駆動され
る被動力伝達状態である場合には、自動変速機16内の
一方向クラッチのすべりによって、入力軸回転センサ3
8から出力される入力側信号(入力軸回転速度NIN)か
ら算出される仮車体速度Vk の精度が低下する場合があ
るのである。
【0026】次に、本発明の他の実施例を説明する。な
お、以下の説明において前述の実施例と共通する部分に
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0027】図6および図7は、本発明の他の実施例に
おける図1および図5にそれぞれ相当する図である。図
6において、電子制御装置84は、パルス状の車速信号
を速度メータ用PLA(ブログラマブルロジックアレ
イ)110およびトリップメータ用PLA112へ供給
する。それらPLA110、112は、上記パルス状の
車速信号の周期から車速或いは走行距離を示す数値に変
換する論理回路であり、速度および走行距離を表示する
ための駆動信号を速度表示器90およびトリップメータ
92に供給する。
【0028】図7において、SB1乃至SB4は図5の
SA1乃至SA4と同様である。第1速ギヤ段よりも高
速側ギヤ段で比較的高い車速での走行時、或いは第1速
ギヤ段で比較的低い車速での走行であっても車両の被駆
動走行(所謂パワーオフ走行)状態であるときに実行さ
れるSB5(車体速度検出手段100に対応)において
は、出力軸回転センサ40から出力される出力側信号と
同様の周期のパルス状の車速信号すなわちパルス周期に
より車体速度Vを表す信号が出力される。しかし、第1
速ギヤ段での比較的低い車速での走行であって車両の駆
動走行状態であるときに実行されるSB6(仮車体速度
検出手段106に対応)においては、入力軸回転センサ
38から出力される入力側信号に基づいて車速信号が発
生させられて出力される。たとえば、入力軸回転センサ
38から出力される入力側信号の単位時間当たりのパル
ス数をnIN(1/min )とすると、ロータ66の歯数G
OU T とロータ50の歯数GINとの歯数比(GOUT
IN)を上記入力側信号の単位時間当たりのパルス数n
INに乗算したパルス数(nIN・GOUT /GIN)を有する
車速信号すなわち上記出力側信号と同様の前提条件にお
いてパルス周期により仮車体速度Vk を表す信号に変換
され、且つ出力される。すなわち、入力軸回転センサ3
8から出力される入力側信号に基づいて仮車体速度Vk
が検出されるのである。
【0029】本実施例においても、車両が低速走行状態
であることが低速走行状態判定手段102に対応するS
B1により判定され、且つ車両の駆動走行状態であるこ
とが駆動走行状態判定手段104に対応するSB2乃至
SB4により判定された場合には、出力軸回転センサ4
0から出力されて車体速度Vを示す車速信号(出力側信
号)に替えて、仮車体速度検出手段106に対応するS
B6により、入力軸回転センサ38から出力される入力
側信号に基づいて仮車体速度Vk を示す車速信号が出力
されるので、前述の実施例と同様の効果が得られる。
【0030】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0031】たとえば、前述の実施例の入力軸回転セン
サ38は、少なくとも第1速ギヤ段が達成されていると
きにクラッチを介して入力軸26と一体的に回転するク
ラッチドラム30の回転を検出するものであったが、入
力軸26またはそれと一体的に連結されたトルクコンバ
ータ14のタービン翼車の回転速度を検出するものであ
ってもよい。また、前述の実施例の出力軸回転センサ4
0は、出力軸(出力側回転部材)28に固定されたロー
タ66を用いてその回転を直接的に検出するものであっ
たが、出力軸28に作動的に連結されたケーブルを介し
て検出するものであってもよい。
【0032】また、前述の実施例では、出力軸28の回
転を検出するために出力軸回転センサ40が用いられて
いたが、前記ホイール回転センサ44L および44R
用いられてもよい。この場合には、ホイール回転センサ
44L に基づいて検出された駆動輪24L の回転速度を
WLとし、ホイール回転センサ44R に基づいて検出さ
れた駆動輪24R の回転速度をNWRとすると、出力軸回
転速度NOUT は(NWL+NWR)/2id により算出さ
れ、車体速度Vは〔(NWL+NWR)/2〕×60×2π
t ×10-3km/hにより算出される。
【0033】また、前述の実施例では、低速走行状態判
定手段102は、出力軸回転速度N OUT が判断基準値N
AOより小さいときに車両の低車速走行状態を判定してい
たが、自動変速機16の実際のギヤ段が第1速ギヤ段で
あることを以て車両の低車速走行状態を判定してもよ
い。このようにしても、本発明の目的が達成される。
【0034】また、前述の実施例において、駆動走行状
態判定手段104は、エンジン10が作動中であり、シ
フトレバーが走行レンジへ操作されており、しかもシフ
トレバーが走行レンジへ操作されからの経過時間Tが判
断基準値tO を超えたときに車両の駆動走行状態を判定
していたが、たとえばトルクセンサからの信号の正負に
基づいて車両の駆動走行状態を判定したり、或いはスロ
ットル開度が零であるにも拘わらず車体速度Vが所定の
判断基準値以上である非駆動走行状態ではない状態を検
出するものであってもよい。また、図5においてSA4
は必ずしも設けられていなくても一応の効果を享受でき
る。
【0035】また、前述の実施例の電子制御装置84
は、エンジン制御用電子制御装置、変速制御用電子制御
装置などの他の電子制御装置と共用されるものであって
も差支えない。
【0036】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の車体速度検出装置を備えた
車両用の動力伝達装置を説明する図である。
【図2】図1の実施例の入力軸回転センサの構成を詳し
く説明する断面図である。
【図3】図1の実施例の出力軸回転センサの構成を詳し
く説明する断面図である。
【図4】図1の実施例の電子制御装置の演算制御機能の
要部を説明する機能ブロック線図である。
【図5】図1の実施例の電子制御装置の制御作動の要部
を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の他の実施例の図1に相当する図であ
る。
【図7】図6の実施例の電子制御装置の制御作動の要部
を説明するフローチャートであって、図5に相当する図
である。
【符号の説明】
16:自動変速機 26:入力軸 28:出力軸 38:入力軸回転センサ(入力側回転センサ) 40:出力軸回転センサ(出力側回転センサ) 100:車体速度検出手段 102:低速走行状態判定手段 104:駆動走行状態判定手段 106:仮車体速度検出手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動変速機の出力側回転部材の回転を検
    出する出力側回転センサから出力される出力側回転信号
    に基づいて車体速度を検出する形式の車体速度検出装置
    において、 前記自動変速機の入力軸の回転を検出する入力側回転セ
    ンサと、 車両が所定車速以下の低速走行状態であるか否かを判定
    する低速走行状態判定手段と、 前記自動変速機の動力伝達方向がその入力軸から出力側
    回転部材へ向かう方向である車両の駆動走行状態である
    か否かを判定する駆動走行状態判定手段と、 車両が低速走行状態であり且つ車両の駆動走行状態であ
    る場合には、前記出力側回転信号に基づいて検出される
    車体速度に替えて、前記入力側回転センサから出力され
    る入力側信号に基づいて仮車体速度を検出する仮車体速
    度検出手段とを、含むことを特徴とする車体速度検出装
    置。
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