JP3013700B2 - ゴム成形品の成形用型 - Google Patents

ゴム成形品の成形用型

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JP3013700B2
JP3013700B2 JP6114353A JP11435394A JP3013700B2 JP 3013700 B2 JP3013700 B2 JP 3013700B2 JP 6114353 A JP6114353 A JP 6114353A JP 11435394 A JP11435394 A JP 11435394A JP 3013700 B2 JP3013700 B2 JP 3013700B2
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倫宏 鈴木
智司 山下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透孔を有するゴム成形
品を成形する成形用型に関し、例えば透孔として水抜孔
を有するウエザストリップの成形に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】図7に示すようなルーフサイドウエザス
トリップ1が知られている。このルーフサイドウエザス
トリップ1はドア開口部の周囲において車体のルーフ部
に取り付けられるもので、サッシュレスドアのガラス2
に2箇所で接触する中空部3とリップ部4とを備えてい
る。中空部3及びリップ部4の間には排水溝5が形成さ
れ、排水溝5の終端には中空部3の内側に連通する水抜
孔6が設けられている。そして、ドアの内側に侵入した
水を排水溝5、水抜孔6及び中空部3を通してドア開口
部の後方から室外に排出するようになっている。なお、
ルーフサイドウエザストリップの排水構造は、特開昭6
3−235143号公報等により公知の技術である。
【0003】このルーフサイドウエザストリップ1は、
従来、図8に示すような成形用型によって成形されてい
た。この成形用型31は、中空部3の内面を成形する内
側金型32と、中空部3の車体取付面3a、リップ部4
及び排水溝5を成形する外側金型33とを備えている。
内側金型32には水抜孔6を成形する凸部32aが設け
られている。外側金型33は下型34と上型35と中型
36とに3分割されて構成され、中型36の被当接部に
は凸部32aが当接する。そして、凸部32aの回りに
ゴム材料が注入され、該ゴム材料から凸部32aを抜く
ことにより、ルーフサイドウエザストリップ1に水抜孔
6が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、中型36の
被当接部と凸部32aとの間には、金型精度の関係で、
例えば0.02〜0.06m程度の隙間が生じることが
ある。従って、従来の成形用型31によると、ゴム材料
が凸部32aの周囲から前記隙間に侵入して、図9に示
すような薄膜状のバリ37を形成し、このバリ37が水
抜孔6を完全に閉塞してしまうことがあった。また、バ
リ37は薄膜状であるから、仕上工程でこれを見落とし
やすく、たとえ発見できたとしても、例えば引きちぎろ
うとすると、途中で破れて一部残ってしまうため、その
除去作業が大変面倒であった。
【0005】そこで、本発明の課題は、透孔を有するゴ
ム成形品を成形するに当たり、バリが生じたとしても、
そのバリが透孔を完全に閉塞してしまうおそれがなく、
透孔の少なくとも主要部は開口させることができるとと
もに、そのバリ取り作業を容易にできるゴム成形品の成
形用型を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、第一型の被当接部に第二型の凸部を当
接させ、該凸部の回りにゴム材料を注入し、該ゴム材料
から凸部を抜くことにより、成形品に透孔を形成するよ
うに構成されたゴム成形品の成形用型において、第一型
の被当接部と第二型の凸部との間に該間へ侵入したゴム
材料を溜める空間部を形成したことを特徴とする。
【0007】また、第一型と第二型との少なくとも一方
を、被当接部と凸部との当接方向に対して略直角方向に
スライド可能なスライド型とすることが好ましい。
【0008】空間部としては、次のものを例示できる。 (1)第一型の被当接部に凹部を形成し、この凹部と第
二型の凸部との間に形成した空間部。この空間部には、
さらに次の態様がある。 第一型の凹部の途中にまで第二型の凸部が入り込む
態様。 第一型の凹部の開口縁と第二型の凸部の先端縁とが
合致し、凹部に凸部が入り込まない態様。 第一型の凹部の開口面積が第二型の凸部の先端面よ
り小さく、凹部に凸部が入り込まない態様。 (2)第二型の凸部の先端面に凹部を形成し、この凹部
と第一型の被当接部との間に形成した空間部。
【0009】
【作用】本発明の成形用型においても、第一型の被当接
部と第二型の凸部との間に、金型精度の関係で隙間が生
じ、凸部の回りに注入したゴム材料が、この隙間に侵入
することがある。しかし、この隙間に侵入したゴム材料
は、続いて第一型の被当接部と第二型の凸部との間に形
成した空間部に侵入して溜る。この侵入量はわずかであ
るから、侵入したゴム材料は空間部の周縁部のみに付着
して太いバリを形成し、空間部に満ちるようなことはな
い。従って、凸部を抜くことにより成形品に形成される
透孔が、このバリによって完全に閉塞されてしまうおそ
れはなく、透孔の少なくとも主要部は開口させることが
できる。また、太いバリは、仕上工程で発見しやすく、
しかも、例えば引きちぎることによって簡単かつ確実に
除去することもできる。
【0010】さらに、第一型と第二型との少なくとも一
方を、被当接部と凸部との当接方向に対して略直角方向
にスライド可能なスライド型とした場合には、離型時に
このスライド型をスライドさせると、第一型の被当接部
と第二型の凸部との剪断作用により、バリが自動的に切
除される。このため、離型後の手作業によるバリ取り作
業が不要になる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化した実施例を図面に基
づいて説明する。実施例で成形する図7のウエザストリ
ップ1は、既述したように、サッシュレスドアのガラス
2に2箇所で接触する中空部3とリップ部4とを備え、
それらの間に排水溝5が形成され、排水溝5の終端には
中空部3に連通する水抜孔6(本発明における透孔に相
当)が設けられている。
【0012】図1は第一実施例の成形用型11を示し、
図2はこの成形用型11で成形されたルーフサイドウエ
ザストリップ1を示している。この成形用型11は、中
空部3の内面を成形する内側金型12(本発明における
第二型に相当)と、中空部3の車体取付面3a、リップ
部4及び排水溝5を成形する外側金型13とを備えてい
る。内側金型12には水抜孔6を成形する凸部12aが
水抜孔6の深さよりも高く突設されている。外側金型1
3は、車体取付面3aを成形する下型14と、リップ部
4を成形する上型15と、排水溝5を成形する中型16
(本発明における第一型に相当)とに3分割されて構成
されている。そして、中型16には途中にまで凸部12
aが入り込んで嵌合する凹部16aが形成され、この凹
部16aと凸部12aとの間に、侵入したゴム材料を溜
める空間部18が形成されるようになっている。
【0013】上記のように構成された第一実施例の成形
用型11においても、中型16と内側金型12の凸部1
2aとの間に、金型精度の関係で隙間が生じ、凸部12
aの回りに注入したゴム材料(EPDMゴムが一般的)
が、この隙間に侵入することがある。しかし、この隙間
に侵入したゴム材料は、続いて空間部18に侵入して溜
る。この侵入量はわずかであるから、侵入したゴム材料
は空間部18の周縁部のみに付着して太い環状のバリ1
7を形成し、空間部18に満ちるようなことはない。従
って、図2に示すように、凸部12aを抜くことにより
ルーフサイドウエザストリップ1に形成される水抜孔6
が、このバリ17によって完全に閉塞されてしまうおそ
れはなく、水抜孔6の少なくとも主要部は開口させるこ
とができる。また、バリ17は水抜孔6から突出する筒
状部17aを備えて太い環状に形成されるから、仕上工
程で発見しやすく、しかも、例えば引きちぎることによ
って簡単かつ確実に除去することもできる。
【0014】次に、図3は第二実施例の成形用型22の
要部を示している。この成形用型22は、中型16の凹
部16aの開口縁と内側金型12の凸部12aの先端縁
とが合致し、従って凹部16aに凸部12aが入り込ま
ず、この凹部16aと凸部12aとの間に空間部18が
形成されるようになっている点においてのみ、第一実施
例と相違している。
【0015】また、図4は第三実施例の成形用型23の
要部を示している。この成形用型23は、中型16の凹
部16aの開口面積が内側金型12の凸部12aの先端
面より小さく、従って凹部16aに凸部12aが入り込
まず、この凹部16aと凸部12aとの間に空間部18
が形成されるようになっている点においてのみ、第一実
施例と相違している。
【0016】また、図5は第四実施例の成形用型24の
要部を示している。この成形用型24は、中型16に凹
部が形成されるのではなく、内側金型12の凸部12a
の先端面に凹部19が形成され、この凹部19と中型1
6との間に空間部18が形成されるようになっている点
においてのみ、第一実施例と相違している。
【0017】これら第二,三,四実施例の成形用型2
2,23,24によっても、第一実施例と同様の効果が
得られる。
【0018】次に、図6は第五実施例の成形用型25を
示している。この成形用型25は、中型16が、該中型
16と凸部12aとの当接方向に対して略直角方向にス
ライド可能なスライド型とされた点においてのみ、第二
実施例と相違している。
【0019】この第五実施例の成形用型25によれば、
第一実施例と同様の効果が得られるのに加え、離型時に
中型16をスライドさせると、該中型16と内側金型1
2の凸部12aとの剪断作用により、バリ17が自動的
に切除される。このため、離型後の手作業によるバリ取
り作業が不要になる。
【0020】なお、本発明は、前記実施例の構成に限定
されるものではなく、例えば次のように、発明の趣旨を
逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもでき
る。 (1)前記実施例では外側金型13が3分割されて構成
されているが、リップ部4の形状によっては外側金型を
2分割して構成してもよい。 (2)ドア用、トランク用等の各種ウエザストリップの
成形用型として具体化すること。 (3)ウエザストリップ以外にも、各種ゴム成形品の成
形用型として具体化すること。透孔は水抜孔に限定され
ない。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1の発明に
よれば、透孔を有するゴム成形品を成形するに当たり、
バリが生じたとしても、そのバリが透孔を完全に閉塞し
てしまうおそれがなく、透孔の少なくとも主要部は開口
させることができるとともに、そのバリ取り作業を容易
にできるという優れた効果を奏する。
【0022】上記効果に加え、請求項2の発明によれ
ば、離型時にバリを自動的に切除でき、離型後の手作業
によるバリ取り作業が不要になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の成形用型を示す断面図で
ある。
【図2】同成形用型で成形されたルーフサイドウエザス
トリップの断面図である。
【図3】本発明の第二実施例の成形用型の要部を示す断
面図である。
【図4】本発明の第三実施例の成形用型の要部を示す断
面図である。
【図5】本発明の第四実施例の成形用型の要部を示す断
面図である。
【図6】本発明の第五実施例の成形用型を示す断面図で
ある。
【図7】ルーフサイドウエザストリップの斜視図であ
る。
【図8】従来例の成形用型の断面図である。
【図9】同成形用型で成形されたルーフサイドウエザス
トリップの断面図である。
【符号の説明】
1 ルーフサイドウエザストリップ 2 ガラス 3 中空部 4 リップ部 5 排水溝 6 水抜孔 11,22,23,24,25 成形用型 12 内側金型 12a 凸部 13 外側金型 16 中型 16a 凹部 17 バリ 18 空間部 19 凹部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 31:30 (56)参考文献 特開 平4−223114(JP,A) 実開 平1−161007(JP,U) 実開 平2−34216(JP,U) 実開 平1−91517(JP,U) 実開 平3−64719(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 45/26 - 45/44 B29C 33/00 - 33/76

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一型の被当接部に第二型の凸部を当接
    させ、該凸部の回りにゴム材料を注入し、該ゴム材料か
    ら凸部を抜くことにより、成形品に透孔を形成するよう
    に構成されたゴム成形品の成形用型において、前記第一
    型の被当接部と前記第二型の凸部との間に該間へ侵入し
    たゴム材料を溜める空間部を形成したことを特徴とする
    ゴム成形品の成形用型。
  2. 【請求項2】 前記第一型と前記第二型との少なくとも
    一方を、前記被当接部と前記凸部との当接方向に対して
    略直角方向にスライド可能なスライド型とした請求項1
    記載のゴム成形品の成形用型。
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JP5711528B2 (ja) * 2010-12-22 2015-04-30 西川ゴム工業株式会社 ウェザーストリップの排水構造
JP2019172135A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 シロキ工業株式会社 車両用ドアフレームの防水構造

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