JP3013474B2 - 新規ヒドラゾン化合物、このヒドラゾン化合物を用いた感光体およびエレクトロルミネセンス素子 - Google Patents
新規ヒドラゾン化合物、このヒドラゾン化合物を用いた感光体およびエレクトロルミネセンス素子Info
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Description
る新規な化合物に関する。該ヒドラゾン化合物は、感光
材料として利用することができ、さらに具体的には感光
体あるいはエレクトロルミネセンス素子の電荷輸送物質
として利用することができる。
な有機化合物は、従来より、例えばアントラセン誘導
体、アントラキノン誘導体、イミダゾール誘導体、カル
バゾール誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチリル誘導体等
種々知られており、また特開平1−142646号公報
には下記一般式:
表される化合物、特開昭54−59143号公報には下
記一般式:
表される化合物、また特開平1−257850号公報に
は下記一般式:
が開示されている。しかし、上述した材料を、例えば感
光体に適用する場合、感光性あるいは電荷輸送性等に優
れていることを基本的に要求されるが、さらに他の部材
との適合性、耐久性、耐候性等も要求され、このような
特性を満足する材料は殆ど無いのが実情である。
鑑みなされたものであり、上記したいずれの構造とも異
なり、かつ新規なヒドラゾン化合物を提供することを目
的とする。本発明は、さらに該新規なヒドラゾン化合物
を使用した感光体を提供することを目的とする。本発明
は、さらに該新規なヒドラゾン化合物を電荷輸送層に使
用したエレクトロルミネセンス素子を提供することを目
的とする。
[I]:
ぞれ、アリール基、例えばフェニル、ナフチル等を表
し、それらの基はアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン
原子等の置換基を有していてもよい。Ar2、Ar3およ
びAr4はそれぞれ、アリーレン基、例えばフェニレ
ン、ナフチレン等のアリーレン基を表し、それらの基は
アルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子等の置換基を
有してもよい。R1、R2およびR3はそれぞれ、アルキ
ル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基あるいは
ブチル基等、アラルキル基、例えば、ベンジル基あるい
はフェネチル基等、アリール基、例えばフェニルあるい
はナフチル等、または複素環、例えばピロールあるいは
チオフェン等の残基を表す。それらの基はアルキル基、
アルコキシ基、ハロゲン原子等の置換基を有してもよ
い。Ar5とR3はAr 5 とR 3 が結合する窒素原子と一体
となってトリヒドロキノリン環あるいはカルバゾール環
を形成してもよい。但し、Ar1、R1およびR2がフェ
ニル基で且つAr 2 、Ar3およびAr4がフェニレン基
の場合にはAr1〜Ar4、R1およびR2のうち少なくと
も1つは置換基を有する。好ましくは、アルキル基、ア
ルコキシ基あるいはハロゲン原子で置換されていること
が望ましい。
有する化合物の具体例としては、下記構造式のものを挙
げることができる。
物は、以下の方法により合成することができる。すなわ
ち、下記一般式[II]:
前記一般式[I]と同義]で表されるアルデヒド化合物
と、下記一般式[III]:
表されるヒドラジン化合物を脱水縮合して合成すること
ができる。反応は一般に、ベンゼン、トルエンあるいは
キシレン等の芳香族溶剤や、メタノール、エタノール、
プロパノール、ブタノール等のアルコール系の溶媒を用
い、生成した水を共沸によって除いたり、酢酸カリウ
ム、p−トルエンスルホン酸、酢酸等の触媒を用いて行
われる。
物は、光感度、電荷の輸送性に優れており、光導電性材
料として極めて有効に使用することができ、特に電荷輸
送性に優れている。
ン系化合物は、感光体の感光材料、特に電荷輸送物質と
して利用することができる。また、その電荷輸送性を利
用してエレクトロルミネセンス素子の電荷輸送層に利用
することができる。
系化合物を感光体の電荷輸送材料として利用する場合に
ついて説明する。感光体としては、各種の形態の感光体
が知られており、本発明のヒドラゾン系化合物は、その
いずれの形態の感光体にも適用できる。たとえば、支持
体上に電荷発生材料と、電荷輸送材料を樹脂バインダー
に分散させて成る感光層を設けた単層感光体や、支持体
上に電荷発生材料を主成分とする電荷発生層を設け、そ
の上に電荷輸送層を設けた所謂積層型感光体等がある。
本発明のヒドラゾン系化合物1種または2種以上を電荷
輸送材料に用い、また他の電荷輸送材料、例えばスチリ
ル化合物等と混合して使用してもよい。該ヒドラゾン化
合物は電荷輸送物質として作用し、光を吸収することに
より発生した電荷担体を、極めて効率よく輸送すること
ができる。
ゾン性、光安定性に優れているので、耐久性に優れた感
光体を得ることができる。さらに、本発明のヒドラゾン
化合物は、バインダー樹脂との相溶性がよく、結晶が析
出しにくく、塗工性、感度、繰り返し特性の向上に寄与
している。
トリアリールメタン系染料、チアジン系染料、オキサジ
ン系染料、キサンテン系染料、シアニン系色素、スチリ
ル系色素、ピリリウム系染料、アゾ系顔料、キナクリド
ン系顔料、インジゴ系顔料、ペリレン系顔料、多環キノ
ン系顔料、ビスベンズイミダゾール系顔料、インダスロ
ン系顔料、スクアリウム塩系顔料、アズレン系色素、フ
タロシアニン系顔料等の有機物質や、セレン、セレン・
テルル、セレン・砒素などのセレン合金、硫化カドミウ
ム、セレン化カドミウム、酸化亜鉛、アモルアァスシリ
コン等の無機物質が挙げられる。これ以外でも、光を吸
収し極めて高い確率で電荷担体を発生する材料であれ
ば、いずれの材料であっても使用することができる。
るものではないが、飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド
樹脂、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、イオ
ン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)、スチレン−
ブタジエンブロック共重合体、ポリカーボネート、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロースエステル、ポ
リイミド、スチロール樹脂等の熱可塑性樹脂;エポキシ
樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹
脂、メラミン樹脂、キシレン樹脂、アルキッド樹脂、熱
硬化アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂;光硬化性樹脂;ポリ
ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルア
ントラセン、ポリビニルピロール等の光導電性樹脂であ
る。これらは単独で、または組合せて使用することがで
きる。これら電気絶縁性樹脂は単独で測定して1×10
12Ω・cm以上の体積抵抗を有することが望ましい。
生材料の微粒子を樹脂溶液もしくは電荷輸送材料と樹脂
を溶解した溶液中に分散せしめ、これを導電性支持体上
に塗布乾燥すればよい。この時の感光層の厚さは3〜3
0μm、好ましくは5〜20μmがよい。使用する電荷発
生材料の量が少な過ぎると感度が悪く、多過ぎると帯電
性が悪くなったり、感光層の機械的強度が弱くなったり
し、感光層中に占める割合は樹脂1重量部に対して0.
01〜2重量部、好ましくは、0.2〜1.2重量部の
範囲がよい。
体上に電荷発生材料を真空蒸着するか、あるいは、アミ
ン等の溶媒に溶解せしめて塗布するか、顔料を適当な溶
剤もしくは必要があればバインダー樹脂中を溶解させた
溶液中に分散させて作製した塗布液を塗布乾燥した後、
その上に電荷輸送材料およびバインダーを含む溶液を塗
布乾燥して得られる。このときの電荷発生層の厚みは4
μm以下、好ましくは2μm以下がよく、電荷輸送層の厚
みは3〜30μm、好ましくは5〜50μmがよい。電荷
輸送層中の電荷輸送材料の割合はバインダー樹脂1重量
部に対して0.2〜2重量部、好ましくは、0.3〜
1.3重量部である。
に、ハロゲン化パラフイン、ポリ塩化ビフエニル、ジメ
チルナフタレン、ジブチルフタレート、O−ターフエニ
ルなどの可塑剤やクロラニル、テトラシアノエチレン、
2,4,7−トリニトロフルオレノン、5,6−ジシアノ
ベンゾキノン、テトラシアノキノジメタン、テトラクロ
ル無水フタル酸、3,5−ジニトロ安息香酸等の電子吸
引性増感剤、メチルバイオレット、ローダミンB、シア
ニン染料、ピリリウム塩、チアピリリウム塩等の増感剤
を使用してもよい。本発明において使用される電気絶縁
性のバインダー樹脂としては、電気絶縁性であるそれ自
体公知の熱可塑性樹脂あるいは熱硬化性樹脂や光硬化性
樹脂や光導電性樹脂等の結着剤を使用できる。本発明の
感光体に用いられる導電性支持体としては、銅、アルミ
ニウム、銀、鉄、ニッケル等の箔ないしは板をシート状
又はドラム状にしたものが使用され、あるいはこれらの
金属を、プラスチックフイルム等に真空蒸着、無電解メ
ッキしたもの、あるいは導電性ポリマー、酸化インジウ
ム、酸化錫等の導電性化合物の層を同じく紙あるいはプ
ラスチックフィルムなどの支持体上に塗布もしくは蒸着
によって設けられたものが用いられる。
の構成例を図1から図5に模式的に示す。図1は、基体
(1)上に光電荷発生材料(3)と電荷輸送材料(2)を結着
剤に配合した感光層(4)が形成された感光体であり、電
荷輸送材料として本発明のヒドラゾン化合物が用いられ
ている。図2は、感光層として電荷発生層(6)と、電荷
輸送層(5)を有する機能分離型感光体であり、電荷発生
層(6)の表面に電荷輸送層(5)が形成されている。電荷
輸送層(5)中に本発明のヒドラゾン化合物が配合されて
いる。図3は、図2と同様に電荷発生層(6)と、電荷輸
送層(5)を有する機能分離型感光体であるが、図2とは
逆に電荷輸送層(5)の表面に電荷発生層(6)が形成され
ている。図4は、図1の感光体の表面にさらに表面保護
層(7)を設けたものであり、感光層(4)は電荷発生層
(6)と、電荷輸送層(5)を有する機能分離型感光体であ
ってもよい。図5は、基体(1)と感光層(4)の間に中間
層(8)を設けたものであり、中間層(8)は接着性の改
良、塗工性の向上、基体の保護、基体からの感光層への
電荷注入性改善のために設けることができる。
ミド、ポリアミド、ニトロセルロース、ポリビニルブチ
ラール、ポリビニルアルコール、酸化アルミニウムなど
が適当で、また膜厚は1μm以下が望ましい。
ン系化合物はその電荷輸送性を利用してエレクトロルミ
ネセンス素子の電荷輸送層にも適用可能である。以下、
本発明のヒドラゾン系化合物をエレクトロルミネセンス
素子の電荷輸送層へ適用する場合について説明する。
に少なくとも有機発光層とヒドラゾン化合物を含んだ電
荷輸送層で構成されている。図6にエレクトロルミネセ
ンス素子を模式的に示した。図中、(11)は陽極であ
り、その上に、電荷輸送層(12)と有機発光層(13)お
よび陰極(14)が順次積層された構成をとっており、該
電荷輸送層に上記一般式[I]で表されるヒドラゾン系
化合物を含有する。陽極(11)と陰極(14)に電圧を印
加することにより有機発光層(13)が発色する。
(11)として使用される導電性物質としては4eVより
も大きい仕事関数をもつものがよく、炭素、アルミニウ
ム、バナジウム、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、
タングステン、銀、スズ、金などおよびそれらの合金、
酸化スズ、酸化インジウムが用いられる。陰極(14)を
形成する金属としては4eVよりも小さい仕事関数をも
つものがよく、マグネシウム、カルシウム、チタニウ
ム、イットリウム、リチウム、ガドリニウム、イッテル
ビウム、ルテニウム、マンガン、およびそれらの合金が
用いられる。
は、発光が見られるように、少なくとも陽極(11)ある
いは陰極(14)は透明電極とする。この際、陰極に透明
電極を使用すると、透明性が損なわれやすいので、陽極
を透明電極とすることが好ましい。透明電極を形成する
場合、透明基板上に、上記したような導電性物質を用
い、蒸着、スパッタリング等の手段で所望の透光性が確
保されるように形成すればよい。透明基板としては、適
度の強度を有し、エレクトロルミネセンス素子作製時、
蒸着等による熱に悪影響を受けず、透明なものであれば
特に限定されないが、係るものを例示すると、ガラス基
板、透明な樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケ
トン等を使用することも可能である。ガラス基板上に透
明電極が形成されたものとしてはITO、NESA等の
市販品が知られており、それを使用してもよい。
で表されるヒドラゾン化合物を蒸着して形成してもよい
し、該ヒドラゾン化合物の適当な溶液または樹脂溶液を
スピンコートして形成してもよい。蒸着法で形成する場
合、その厚さは、通常0.01〜0.3μmであり、スピ
ンコート法で形成する場合は、ヒドラゾン化合物が結着
樹脂に対して20〜500重量%程度の含有量となるよ
うに、厚さ0.05〜1.0μm程度に形成すればよい。
上には、有機発光層を形成する。有機発光層に用いられ
る有機発光体としては、公知のものを使用可能で、たと
えばエピドリジン、2,5−ビス[5,7−ジ−t−ペンチ
ル−2−ベンゾキサゾリル]チオフェン、2,2'−(1,
4−フェニレンジビニレン)ビスベンゾチアゾール、2,
2’−(4,4'−ビフェニレン)ビスベンゾチアゾール、
5−メチル−2−{2−[4−(5−メチル−2−ベンゾ
キサゾリル)フェニル]ビニル}ベンゾオキサゾール、2,
5−ビス(5−メチル−2−ベンゾキサゾリル)チオフェ
ン、アントラセン、ナフタレン、フェナントレン、ピレ
ン、クリセン、ペリレン、ペリノン、1,4−ジフェニ
ルブタジエン、テトラフェニルブタジエン、クマリン、
マクリジンスチルベン、2−(4−ビフェニル)−6−フ
ェニルベンゾオキサゾール、アルミニウムトリスオキシ
ン、マグネシウムビスオキシン、ビス(ベンゾ−8−キ
ノリノール)亜鉛、ビス(2−メチル−8キノリノラー
ト)アルミニウムオキサイド、インジウムトリスオキシ
ン、アルミニウムトリス(5−メチルオキシン)、リチウ
ムオキシン、ガリウムトリオキシン、カルシウムビス
(5−クロロオキシン)、ポリ亜鉛−ビス(8−ヒドロキ
シ−5−キノリノニル)メタン)ジリチウムエピンドリジ
オン、亜鉛ビスオキシン、1,2−フタロペリノン、1,
2−ナフタロペリノンなどを挙げることができる。ま
た、一般的な蛍光染料、例えば蛍光クマリン染料、蛍光
ペリレン染料、蛍光ピラン染料、蛍光チオピラン染料、
蛍光ポリメチン染料、蛍光メロシアニン染料、蛍光イミ
ダゾール染料等も使用できる。このうち、特に好ましい
ものとしてはキレート化オキシノイド化合物が挙げられ
る。有機発光層は上記した発光物質の単層構成でもよい
し、発光の色、発光の強度等の特性を調整するために、
多層構成としてもよい。次に、有機発光層の上に、前記
した陰極を形成する。
発光層(13)および陰極(14)を順次積層して有機ルミ
ネセンス素子を形成する場合について説明したが、陰極
(14)上に発光層(13)、電荷輸送層(12)および陽極
を順次積層してもよい。
線、銅線、白金線等の適当なリード線(15)を接続し、
有機ルミネセンス素子は両電極に適当な電圧(Vs)を印
加することにより発光する。
は各種の表示装置、あるいはディスプレイ装置等に適用
可能である。以下、具体的実施例を挙げながら本発明を
説明する。なお、以下の実施例中、「部」とあるのは、
特に断らない限り、「重量部」を意味するものとする。
0mlに溶解し、さらに少量の酢酸を添加した。得られ
た溶液を還流温度下で2時間加熱撹拌して反応させた。
反応終了後、反応物を冷水中に加え、結晶を析出させ
た。析出物を濾過し、酢酸エチル−メタノ−ルで再結晶
精製を行い、黄色の結晶5.9gを得た(収率83
%)。融点(mp)は104〜106℃であった。元素
分析の結果は以下の通りである(C51H42N4として)。
した。
記式:
200mlに溶解し、さらに小量の酢酸を添加した。得
られた溶液を還流温度下で2時間加熱撹拌して反応させ
た。反応終了後、反応物を冷水中に添加し、結晶を析出
させた。析出物を濾過、酢酸エチルで再結晶精製を行
い、黄色の結晶5.5gを得た(収率84.9%)。融点
(mp)は92〜94℃であった。元素分析の結果は以
下の通りである。(C46H40N4として)
た。
紡績社製)0.45部をシクロヘキサノン50部ととも
にサンドミルにより分散させた。得られたビジスアゾ化
合物の分散物を厚さ100μmのアルミ化マイラー上に
フィルムアプリケーターを用いて、乾燥膜厚が0.3g
/m2となる様に塗布した後乾燥させた。
ヒドラゾン化合物[1]70部およびポリカーボネート樹
脂(パンライトK−1300;帝人化成社製)70部を1,
4−ジオキサン400部に溶解した溶液を乾燥膜厚が1
6μmになるように塗布し、乾燥させて電荷輸送層を形
成した。このようにして、2層からなる感光層を有する
電子写真感光体が得られた。
複写機(ミノルタカメラ社製;EP−470Z)を用い、
−6Kvでコロナ帯電させ、初期表面電位V0(V)、初期
電位を1/2にするために要した露光量E1/2(lux・se
c)、1秒間暗中に放置したときの初期電位の減衰率DD
R1(%)を測定した。
1で用いたヒドラゾン化合物[1]の代わりにヒドラゾン
化合物[2]、[3]を各々用いる感光体を作製した。こう
して得られた感光体について、実施例1と同様の方法で
V0、E1/2、DDR1を測定した。
45部をシクロヘキサノン50部とともにサンドグライ
ンダーにより分散させた。
00μmのアルミ化マイラー上にフィルムアプリケータ
ーを用いて、乾燥膜厚が0.3g/m2となる様に塗布し
た後乾燥させた。このようにして得られた電荷発生層の
上にヒドラゾン化合物[4]70部およびポリアリレート
樹脂(U−100;ユニチカ社製)70部を1,4−ジオ
キサン400部に溶解した溶液を乾燥膜厚が16μmに
なるように塗布し、乾燥させて電荷輸送層を形成した。
このようにして、2層からなる感光層を有する電子写真
感光体を作製した。
4で用いたヒドラゾン化合物[4]の代わりにヒドラゾン
化合物[6]、[7]、[8]を各々用いる感光体を作製し
た。こうして得られた感光体について、実施例1と同様
の方法でV0、E1/2、DDR1を測定した。
3000:帝人化成社製)0.45部をジクロルエタン5
0部とともにサンドミルにより分散させた。得られた多
環キノン系顔料の分散物を厚さ100μmのアルミ化マ
イラー上にフィルムアプリケーターを用いて、乾燥膜厚
が0.4g/m2となる様に塗布した後乾燥させた。この
ようにして得られた電荷発生層の上にヒドラゾン化合物
[9]60部およびポリアリレート樹脂(U−100;ユニ
チカ社製)50部を1,4−ジオキサン400部に溶解し
た溶液を乾燥膜厚が18μmになるように塗布し、乾燥
させて電荷輸送層を形成した。このようにして、2層か
らなる感光層を有する電子写真感光体を作製した。
8で用いたヒドラゾン化合物[9]の代わりにヒドラゾン
化合物[10]、[11]を各々用いる感光体を作製した。
こうして得られた感光体について、実施例1と同様の方
法でV0、E1/2、DDR1を測定した。
製)0.45部をジクロルエタン50部とともにサンド
ミルにより分散させた。得られたペリレン系顔料の分散
物を厚さ100μmのアルミ化マイラー上にフィルムア
プリケーターを用いて、乾燥膜厚が0.4g/m2となる
様に塗布した後乾燥させた。このようにして得られた電
荷発生層の上にヒドラゾン化合物[12]50部およびポ
リカーボネート樹脂(PC−Z;三菱ガス化学社製)50
部を1,4−ジオキサン400部に溶解した溶液を乾燥
膜厚が18μmになるように塗布し、電荷輸送層を形成
した。このようにして、2層からなる感光層を有する電
子写真感光体を作製した。
例11で用いたヒドラゾン化合物[12]の代わりにヒド
ラゾン化合物[13]、[14]を各々用いる感光体を作製
した。こうして得られた感光体について、実施例1と同
様の方法でV0、E1/2、DDR1を測定した。
(BX−1;積水化学工業社製)0.45部をジクロルエ
タン50部とともにサンドミルにより分散させた。得ら
れたフタロシアニン顔料の分散物を厚さ100μmのア
ルミ化マイラー上にフィルムアプリケーターを用いて、
乾燥膜厚が0.3g/m2となる様に塗布した後乾燥させ
た。このようにして得られた電荷発生層の上にヒドラゾ
ン化合物[20]50部およびポリカーボネート樹脂(P
C−Z;三菱ガス化学社製)50部を1,4−ジオキサン
400部に溶解した溶液を乾燥膜厚が18μmになるよ
うに塗布し、電荷輸送層を形成した。このようにして、
2層からなる感光層を有する電子写真感光体を作製し
た。
例14で用いたヒドラゾン化合物[20]の代わりにヒド
ラゾン化合物[22]、[24]を各々用いる感光体を作製
した。こうして得られた感光体について、実施例1と同
様の方法でV0、E1/2、DDR1を測定した。
ン0.2部を98%濃硫酸500部に充分撹拌しながら
溶解させ、これを水5000部にあけ、銅フタロシアニ
ンとテトラニトロ銅フタロシアニンの光導電性材料組成
物を析出させた後、濾過、水洗し、減圧下120℃で乾
燥した。こうして得られた光導電性組成物10部を熱硬
化性アクリル樹脂(アクリディクA405;大日本インク
社製)22.5部、メラミン樹脂(スーパーベッカミンJ
820;大日本インク社製)7.5部、ヒドラゾン化合物
[25]15部を、メチルエチルケトンとキシレンを同量
に混合した混合溶剤100部とともにボールミルポット
に入れて48時間分散して感光性塗液を調製し、この塗
液をアルミニウム基体上に塗布、乾燥して厚さ約15μ
mの感光層を形成させ感光体を作製した。こうして得ら
れた感光体について、実施例1と同様の方法、但しコロ
ナ帯電を+6Kvで行ない、V0、E1/2、DDR1を測定
した。
例17で用いたヒドラゾン化合物[25]の代わりにヒド
ラゾン化合物[26]、[28]、[29]を各々用いる感光
体を作製した。こうして得られた感光体について、実施
例17と同様の方法でV0、E1/2、DDR1を測定し
た。
例17で用いたヒドラゾン化合物の代わりに下記化合物
[E]、[F]、[G]、[H]を各々用いる以外は実施例17
と全く同様にして感光体を作製した。
方法でV0、E1/2、DDR1を測定した。
例17で用いたヒドラゾン化合物の代わりに下記化合物
[I]、[J]、[K]を各々用いる以外は実施例17と全く
同様にして感光体を作製した。
方法でV0、E1/2、DDR1を測定した。実施例1〜2
0、比較例1〜7で得られた感光体のV0、E1/2、DD
R1の測定結果を表3および表4にまとめて示す。
の感光体は積層型でも単層型でも電荷保持能が充分あ
り、暗減衰率も感光体としては充分使用可能な程度に小
さく、また、感度においても優れている。更に、市販の
電子写真複写機(ミノルタカメラ社製;EP−350Z)
による正帯電時の繰り返し実写テストを実施例8の感光
体において行なったが、1000枚のコピーを行なって
も、初期、最終画像において階調性が優れ、感度変化が
無く、鮮明な画像が得られ、本発明の感光体は繰り返し
特性も安定していることがわかる。
供した。本発明が提供したヒドラゾン化合物は、感光
体、エレクトロルミネセンス素子の電荷輸送層に使用す
ることができる。本発明のヒドラゾン化合物を電荷輸送
層に適用した感光体は、感度、電荷輸送性、初期表面電
位、暗減衰率の感光体特性に優れ、繰り返し使用に対す
る光疲労も少ない。
型感光体の模式図である。
層を積層してなる機能分離型感光体の模式図である。
層を積層してなる機能分離型感光体の模式図である。
形成した感光体の模式図である。
した感光体の模式図である。
表わす。
トルを示す図である。
トルを示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記一般式[I]: 【化1】 [式中、Ar1およびAr5はそれぞれ、置換基としてア
ルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を有しても
よいアリール基を表す;Ar2、Ar3およびAr4はそ
れぞれ、置換基としてアルキル基、アルコキシ基または
ハロゲン原子を有してもよいアリーレン基を表す;
R1、R2およびR3はそれぞれ、置換基としてアルキル
基、アルコキシ基またはハロゲン原子を有してもよい、
アルキル基、アラルキル基、アリール基、チオフェン残
基あるいはピロール残基を表す;Ar5とR3はAr 5 と
R 3 が結合する窒素原子と一体となってトリヒドロキノ
リン環あるいはカルバゾール環を形成してもよい;但し
Ar1、R1およびR2がフェニル基で且つAr 2 、Ar3
およびAr4がフェニレン基の場合にはAr1〜Ar4、
R1およびR2のうちの少なくとも1つは置換基としてア
ルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を有す
る。]で表されるヒドラゾン化合物。 - 【請求項2】 下記一般式[I]: 【化2】 [式中、Ar1およびAr5はそれぞれ、置換基としてア
ルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を有しても
よいアリール基を表す;Ar2、Ar3およびAr4はそ
れぞれ、置換基としてアルキル基、アルコキシ基または
ハロゲン原子を有してもよいアリーレン基を表す;
R1、R2およびR3はそれぞれ、置換基とし てアルキル
基、アルコキシ基またはハロゲン原子を有してもよい、
アルキル基、アラルキル基、アリール基、チオフェン残
基あるいはピロール残基を表す;Ar5とR3はAr 5 と
R 3 が結合する窒素原子と一体となってトリヒドロキノ
リン環あるいはカルバゾール環を形成してもよい;但し
Ar1、R1およびR2がフェニル基で且つAr 2 、Ar3
およびAr4がフェニレン基の場合にはAr1〜Ar4、
R1およびR2のうちの少なくとも1つは置換基としてア
ルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を有す
る。]で表されるヒドラゾン化合物を電荷輸送物質とし
て含有する感光体。 - 【請求項3】 下記一般式[I]: 【化3】 [式中、Ar1およびAr5はそれぞれ、置換基としてア
ルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を有しても
よいアリール基を表す;Ar2、Ar3およびAr4はそ
れぞれ、置換基としてアルキル基、アルコキシ基または
ハロゲン原子を有してもよいアリーレン基を表す;
R1、R2およびR3はそれぞれ、置換基としてアルキル
基、アルコキシ基またはハロゲン原子を有してもよい、
アルキル基、アラルキル基、アリール基、チオフェン残
基あるいはピロール残基を表す;Ar5とR3はAr 5 と
R 3 が結合する窒素原子と一体となってトリヒドロキノ
リン環あるいはカルバゾール環を形成してもよい;但し
Ar1、R1およびR2がフェニル基で且つAr 2 、Ar3
およびAr4がフェニレン基の場合にはAr1〜Ar4、
R1およびR2のうちの少なくとも1つは置換基としてア
ルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を有す
る。]で表されるヒドラゾン化合物を電荷輸送物質とし
て含有するエレクトロルミネセンス素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3052376A JP3013474B2 (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | 新規ヒドラゾン化合物、このヒドラゾン化合物を用いた感光体およびエレクトロルミネセンス素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3052376A JP3013474B2 (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | 新規ヒドラゾン化合物、このヒドラゾン化合物を用いた感光体およびエレクトロルミネセンス素子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04288369A JPH04288369A (ja) | 1992-10-13 |
JP3013474B2 true JP3013474B2 (ja) | 2000-02-28 |
Family
ID=12913091
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3052376A Expired - Lifetime JP3013474B2 (ja) | 1991-03-18 | 1991-03-18 | 新規ヒドラゾン化合物、このヒドラゾン化合物を用いた感光体およびエレクトロルミネセンス素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3013474B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6242115B1 (en) * | 1997-09-08 | 2001-06-05 | The University Of Southern California | OLEDs containing thermally stable asymmetric charge carrier materials |
CN111233676B (zh) * | 2020-01-17 | 2022-03-29 | 华南理工大学 | 一种高性能空穴传输材料及其制备与应用 |
-
1991
- 1991-03-18 JP JP3052376A patent/JP3013474B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04288369A (ja) | 1992-10-13 |
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