JP3206042B2 - 新規トリアミノ化合物を用いた電荷輸送材料、このトリアミノ化合物を含有する感光体およびエレクトロルミネセンス素子 - Google Patents
新規トリアミノ化合物を用いた電荷輸送材料、このトリアミノ化合物を含有する感光体およびエレクトロルミネセンス素子Info
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Description
からなる電荷輸送材料、これを含有する感光体およびエ
レクトロルミネセンス素子に関する。
な有機化合物は、従来より、アントラセン誘導体、アン
トラキノン誘導体、イミダゾール誘導体、カルバゾール
誘導体、スチリル誘導体等種々知られており、例えば、
特開昭62−250459号公報には、下記一般式で表
されるようなトリアミノ化合物を含有する感光体が開示
されている。
報中に記載のものを表わす。]
ミノ化合物は、結着樹脂との相溶性に問題があり、塗液
については感光層塗布時に結晶が析出する。また従来の
トリアミノ化合物を含有した感光体においては、未だ十
分な感度が得られず、画像にカブリが生じる欠点を有す
る。
ずれの構造とも異なり、電荷輸送能、あるいは他の材料
との適合性、耐久性、耐候性に優れた新規トリアミノ化
合物を提供し、該新規トリアミノ化合物を感光体の電荷
輸送材料として用いることにより、高感度で、耐オゾン
性に優れた感光体を提供することを目的とする。さらに
本発明は、該新規トリアミノ化合物を電荷輸送層に使用
したエレクトロルミネセンス素子を提供することを目的
とする。
電荷輸送材料を提供する。また、一般式[I]で表され
るトリアミノ化合物を電荷輸送材料として含有する感光
体を提供する。 さらにまた、一般式[I]で表されるト
リアミノ化合物を電荷輸送材料として含有するエレクト
ロルミネセンス素子を提供する。
Ar4は、それぞれ置換基を有してもよいアルキル基、例
えばメチル基、エチル基あるいはプロピル基等;アラル
キル基、例えばベンジル基あるいはフェネチル基等;ア
リール基、例えばフェニル基、トリル基、キシリル基
等;ビフェニル基、例えばメチルビフェニル基あるいは
エチルビフェニル基等;複素環式基、例えばチエニル
基、フリル基、ピロリル基あるいはピリジル基等を表わ
す。これらの基は、アルキル基(メチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基等)またはアルコキシ基(メトキシ
基等)の置換基を有していてもよい。好ましいAr1およ
びAr2はフェニル基、ビフェニル基、特にフェニル基で
あり、相溶性の点から、より立体障害の大きいアルキル
基を有することが好ましい。
原子、アルキル基、例えばメチル基、エチル基あるいは
プロピル基等;アルコキシ基、例えばメトキシ基、エト
キシ基あるいはプロポキシ基等;ハロゲン原子(フッ素
原子、塩素原子、臭素原子等)を表わす。樹脂との相溶
性の点からはアルキル基が好ましい。
化合物は、例えば下記の方法により合成することができ
る。
のそれと同意義。]で表わされるジアミノ化合物と、下
記一般式[III]、[IV]、[V]および[VI]:
のそれと同意義。]で表わされるヨード化合物をUllmann
反応により順次縮合させることにより得られる。
よびAr3は一般式[I]中のそれと同意義。]で表わされ
る化合物をアセチル化し、一般式[III]、[V]で表され
るヨード化合物とを縮合させた後、脱炭酸してから一般
式[IV]、[VI]と縮合させることによって合成することが
できる。
[VIII]および[IX]
般式[I]中のそれと同意義。]で表わされるアミノ化合
物を、塩基性化合物または遷移金属化合物触媒の存在下
で、Ullmann反応により合成することもできる。
0℃での温度で行なわれるが、加圧下で行なってもよ
い。反応終了後、反応液中に折出した固形物を除去した
後、溶媒を除去し生成物を得ることができる。
アルカリ金属の水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩、アルコ
ラートなどが一般的に用いられるが、第4級アンモニウ
ム化合物や脂肪族アミンや芳香族アミンのような有機塩
基を用いることも可能である。このなかでアルカリ金属
や第4級アンモニウムの炭酸塩や炭酸水素塩が好ましい
ものとして用いられる。更に、反応速度及び熱安定性と
いう観点からアルカリ金属の炭酸塩や炭酸水素塩が最も
好ましい。
れる遷移金属又は遷移金属化合物としては、例えばC
u、Fe、Co、Ni、Cr、V、Pd、Pt、Ag等の金属及
びそれらの化合物が用いられるが、収率の点から銅及び
パラジウムとそれらの化合物が好ましい。銅化合物とし
ては特に限定はなく、ほとんどの銅化合物が用いられる
が、ヨウ化第一銅、塩化第一銅、酸化第一銅、臭化第一
銅、シアン化第一銅、硫酸第一銅、硫酸第二銅、塩化第
二銅、水酸化第二銅、酸化第二銅、臭化第二銅、リン酸
第二銅、硝酸第一銅、硝酸第二銅、炭酸銅、酢酸第一
銅、酢酸第二銅などが好ましい。その中でも特にCuC
l、CuCl2、CuBr、CuBr2、CuI、CuO、Cu
2O、CuSO4、Cu(OCOCH3)2は容易に入手可能で
ある点で好適である。パラジウム化合物としても、ハロ
ゲン化物、硫酸塩、硝酸塩、有機酸塩などを用いること
ができる。遷移金属及びその化合物の使用量は、反応さ
せるヨード化合物の0.5〜500モル%とするのが望
ましい。
れる溶媒であれば良いが、ニトロベンゼン、ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリ
ドン等の非プロトン性極性溶媒が好ましく用いられる。
物はいずれもビフェニル基を有する点に構造的特徴を有
しており、このビフェニル基の立体構造により結着樹脂
中における結晶化を抑えることができ、樹脂への良好な
相溶性を示す。
リアミノ化合物を具体的に示すが、これに限定されるも
のではない。
[4]、[6]、[7]、[12]、[13]、[14]、[15]、
[16]および[18]が特に好ましい。
あるが、光感度、電荷の輸送性に優れており、特に電荷
輸送材料として作用する。また上記トリアミノ化合物
は、1種あるいは2種以上混合してもよく、他の電荷輸
送物質、例えばヒドラゾン化合物と混合して使用するこ
とも可能である。
化合物は、感光体の感光材料、特に電荷輸送材料として
利用することができ、光を吸収することにより発生した
電荷担体を、極めて効率よく輸送することで、電荷移動
度、および高速応答性に優れた感光体を提供することが
できる。また、その電荷輸送性を利用してエレクトロル
ミネセンス素子の電荷輸送層に利用することができる。
合物を感光体の電荷輸送材料として利用する場合につい
て説明する。
で表されるトリアミノ化合物を1種あるいは2種以上含
有する感光層を形成することによって、高感度で結着樹
脂との相溶性に優れた感光体を提供することができ、そ
の形態としては、例えば図1から図5に示すようなもの
が挙げられる。
1に電荷発生材料2を含有する電荷発生層5と電荷輸送
材料3を含有する電荷輸送層6とがこの順序で積層され
て成る機能分離型の積層感光体、あるいは図2に示すよ
うな導電性支持体1上に電荷輸送材料3を含有する電荷
輸送層6と光導電材料2を含有する電荷発生層5とが順
に積層されてなる機能分離型の感光体である。図3に示
すような導電性支持体1上に形成される感光層が電荷発
生材料2と電荷輸送材料3とを結着剤とともに配合させ
て感光層4を形成した単層型の感光体、また図4に示す
ように、図1の感光体表面に表面保護層7を設けたもの
や、図5に示すように導電性支持体1と感光層4との間
に中間層8を設けたものであってもよい。
な積層感光体を作製する場合について説明する。この場
合、導電性支持体上に、電荷発生材料を真空蒸着する
か、あるいは適当な溶媒に溶解せしめて塗布するか、顔
料を適当な溶剤もしくは必要があれば結着樹脂を溶解さ
せた溶液中に分散させて作製した塗布液を塗布乾燥した
後、その上に電荷輸送材料および結着樹脂を含む溶液を
塗布乾燥して電荷発生層を形成し、さらにその上に、一
般式[I]で表される本発明のトリアミノ化合物および結
着樹脂を含む溶液を塗布、乾燥して電荷輸送層を形成す
ることによって作製される。このとき電荷輸送層中のト
リアミノ化合物の割合は、少な過ぎると感度が悪く、多
過ぎると帯電性が悪くなったり、感光層の機械的強度が
弱くなったりするため、結着樹脂1重量部に対して0.
2〜2重量部、好ましくは0.3〜1.3重量部とし、電
荷輸送層の膜厚は3〜50μm、好ましくは5〜30μm
とするのが望ましい。また電荷発生層の膜厚は4μm以
下、好ましくは2μm以下とする。
ては、電荷保持能力が十分にあり、暗減衰率は実用に際
して問題のない程度に小さく、感度においても優れてい
ることが確認された。さらに耐オゾン性、光安定性、繰
返し特性に優れている。
ような積層感光体を作製する場合について説明する。
液もしくは電荷輸送材料と樹脂を溶解した溶液中に分散
せしめ、これを導電性支持体上に塗布乾燥して感光体を
作製する。このとき、感光層中の結着樹脂1重量部に対
して0.01〜2重量部、好ましくは、0.2〜1.2重
量部が望ましい。上記電荷発生材料の量については、結
着樹脂に対して、少ない場合は充分な感度が得られず、
多い場合は成膜性が悪い、感光層の機械的強度が弱い等
の問題点を生じるため、感光層中の結着樹脂1重量部に
対して0.01〜2重量部、好ましくは0.1〜1.5重
量部、より好ましくは0.2〜1.2重量部配合するのが
よい。また、通常、感光層の膜厚は3〜30μm、好ま
しくは5〜20μmとするのがよい。
荷保持能力が十分であり、暗減衰率は実用に際して問題
のない程度に小さく高感度である。
中間層を設けたものであってもよく、これによって接着
性の改良、塗工性の向上、支持体の保護、支持体側から
の感光層への電荷注入性の抑制を図ることができる。
ド、ポリアミド、ニトロセルロースポリビニルブチラー
ル、ポリビニルアルコール、酸化アルミニウム等が適当
で、また膜厚は1μm以下が望ましい。
たものであってもよい。表面保護層に用いられる材料と
しては、アクリル樹脂、ポリアリール樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ウレタン樹脂などのポリマーをそのまま、
または酸化スズや酸化インジウムなどの低抵抗化合物を
分散させたものなどが適当である。
できる。有機プラズマ重合膜は必要に応じて適宜酸素、
窒素、ハロゲン、周期律表の第3族、第5族原子を含ん
でいてもよい。
としては、銅、アルミニウム、鉄、ニッケル等の泊ある
いは板を、シート状またはドラム状にしたものが使用さ
れ、る。またこれらの金属を、プラスチックフィルム等
に真空蒸着、無電解メッキしたもの、あるいは導電性ポ
リマー、酸化インジュウム、酸化スズ等の導電性化合物
の層を同様に、紙あるいはプラスチックフィルムなどの
支持体上に塗布もしくは蒸着によって設けたものであ
る。
トリアリールメタン系染料、チアジン系染料、オキサジ
ン系染料、キサンテン系染料、シアニン系色素、スチリ
ル色素、ピリリウム系染料、アゾ系顔料、キナクリドン
系顔料、インジゴ系顔料、ペリレン系顔料、多環キノン
系顔料、ビスベンズイミダゾール系顔料、インダスロン
系顔料、スクアリウム塩系顔料、アズレン系色素、フタ
ロシアニン系顔料等の有機物質や、セレン、セレン・テ
ルル、セレン・砒素などのセレン合金、硫化カドミウ
ム、セレン化カドミウム、酸化亜鉛、アモルアァスシリ
コン等の無機物質が挙げられる。これ以外でも、光を吸
収し極めて高い確率で電荷担体を発生する材料であれ
ば、いずれの材料であっても使用することができる。
着樹脂は電気絶縁性であり、単独で測定して1×1012
Ω・cm以上の体積抵抗を有することが望ましい。例え
ば、それ自体公知の熱か組成樹脂、熱硬化性樹脂、光硬
化性樹脂、光導電性樹脂等の結着剤を使用することがで
きる。具体的には、飽和ポリエステル樹脂、ポリアミド
樹脂、アクリル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、イオ
ン架橋オレフィン共重合体(アイオノマー)、スチレン−
ブタジエンブロック共重合体、ポリカーボネート、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロースエステル、ポ
リイミド、スチロール樹脂等の熱可塑性樹脂;エポキシ
樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フェノール樹
脂、メラミン樹脂、キシレン樹脂、アルキッド樹脂、熱
硬化アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂;光硬化性樹脂;ポリ
ビニルカルバゾール、ポリビニルピレン、ポリビニルア
ントラセン、ポリビニルピロール等の光導電性樹脂が挙
げられ、これらの結着樹脂は単独もしくは2種以上組み
合わせて使用する。
して使用できる高分子電荷輸送材料である場合には、他
の結着樹脂を使用しなくてもよい。
ゲン化パラフイン、ポリ塩化ビフエニル、ジメチルナフ
タレン、ジブチルフタレート、O−ターフエニルなどの
可塑剤やクロラニル、テトラシアノエチレン、2,4,7
−トリニトロフルオレノン、5,6−ジシアノベンゾキ
ノン、テトラシアノキノジメタン、テトラクロル無水フ
タル酸、3,5−ジニトロ安息香酸等の電子吸引性増感
剤、メチルバイオレット、ローダミンB、シアニン染
料、ピリリウム塩、チアピリリウム塩等の増感剤を使用
してもよい。
化合物はその電荷輸送性を利用してエレクトロルミネセ
ンス素子の電荷輸送層にも適用可能である。
トロルミネセンス素子の電荷輸送層へ適用する場合につ
いて説明する。
に少なくとも有機発光層とトリアミノ化合物を含んだ電
荷輸送層で構成されている。
を模式的に示した。図中、(11)は陽極であり、その上
に、電荷輸送層(12)と有機発光層(13)および陰極
(14)が順次積層された構成をとっており、該電荷輸送
層に上記一般式[I]で表されるトリアミノ化合物を含
有する。陽極(11)と陰極(14)に電圧を印加すること
により有機発光層(13)が発色する。
(11)として使用される導電性物質としては4eVより
も大きい仕事関数をもつものがよく、炭素、アルミニウ
ム、バナジウム、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、
タングステン、銀、スズ、金などおよびそれらの合金、
酸化スズ、酸化インジウムが用いられる。
よりも小さい仕事関数をもつものがよく、マグネシウ
ム、カルシウム、チタニウム、イットリウム、リチウ
ム、ガドリニウム、イッテルビウム、ルテニウム、マン
ガン、およびそれらの合金が用いられる。
は、発光が見られるように、少なくとも陽極(11)ある
いは陰極(14)は透明電極とする。この際、陰極に透明
電極を使用すると、透明性が損なわれやすいので、陽極
を透明電極とすることが好ましい。
上記したような導電性物質を用い、蒸着、スパッタリン
グ等の手段で所望の透光性が確保されるように形成すれ
ばよい。
レクトロルミネセンス素子作製時、蒸着等による熱に悪
影響を受けず、透明なものであれば特に限定されない
が、係るものを例示すると、ガラス基板、透明な樹脂、
例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエーテルサ
ルフォン、ポリエーテルエーテルケトン等を使用するこ
とも可能である。
としてはITO、NESA等の市販品が知られており、
それを使用してもよい。
で表されるトリアミノ化合物を蒸着して形成してもよい
し、該トリアミノ化合物の適当な溶液または樹脂溶液を
スピンコートして形成してもよい。
0.01〜0.3μmであり、スピンコート法で形成する
場合は、トリアミノ化合物が結着樹脂に対して20〜5
00重量%程度の含有量となるように、厚さ0.05〜
1.0μm程度に形成すればよい。このように形成され
た電荷輸送層(12)の上には、有機発光層を形成する。
は、公知のものを使用可能で、たとえばエピドリジン、
2,5−ビス[5,7−ジ−t−ペンチル−2−ベンゾキサ
ゾリル]チオフェン、2,2'−(1,4−フェニレンジビ
ニレン)ビスベンゾチアゾール、2,2’−(4,4'−ビ
フェニレン)ビスベンゾチアゾール、5−メチル−2−
{2−[4−(5−メチル−2−ベンゾキサゾリル)フェニ
ル]ビニル}ベンゾオキサゾール、2,5−ビス(5−メチ
ル−2−ベンゾキサゾリル)チオフェン、アントラセ
ン、ナフタレン、フェナントレン、ピレン、クリセン、
ペリレン、ペリノン、1,4−ジフェニルブタジエン、
テトラフェニルブタジエン、クマリン、マクリジンスチ
ルベン、2−(4−ビフェニル)−6−フェニルベンゾオ
キサゾール、アルミニウムトリスオキシン、マグネシウ
ムビスオキシン、ビス(ベンゾ−8−キノリノール)亜
鉛、ビス(2−メチル−8キノリノラート)アルミニウム
オキサイド、インジウムトリスオキシン、アルミニウム
トリス(5−メチルオキシン)、リチウムオキシン、ガリ
ウムトリオキシン、カルシウムビス(5−クロロオキシ
ン)、ポリ亜鉛−ビス(8−ヒドロキシ−5−キノリノニ
ル)メタン)ジリチウムエピンドリジオン、亜鉛ビスオキ
シン、1,2−フタロペリノン、1,2−ナフタロペリノ
ンなどを挙げることができる。また、一般的な蛍光染
料、例えば蛍光クマリン染料、蛍光ペリレン染料、蛍光
ピラン染料、蛍光チオピラン染料、蛍光ポリメチン染
料、蛍光メロシアニン染料、蛍光イミダゾール染料等も
使用できる。このうち、特に好ましいものとしてはキレ
ート化オキシノイド化合物が挙げられる。
でもよいし、発光の色、発光の強度等の特性を調整する
ために、多層構成としてもよい。
形成する。
発光層(13)および陰極(14)を順次積層して有機ルミ
ネセンス素子を形成する場合について説明したが、陰極
(14)上に発光層(13)、電荷輸送層(12)および陽極
を順次積層してもよい。
線、銅線、白金線等の適当なリード線(15)を接続し、
有機ルミネセンス素子は両電極に適当な電圧(Vs)を印
加することにより発光する。
は各種の表示装置、あるいはディスプレイ装置等に適用
可能である。
明する。以後の実施例に用いられる本発明のトリアミノ
化合物は前記合成例またはこれと類似の方法により合成
を行ったものである。
化合物を感光体の電荷輸送材料として使用した場合の具
体例を下記に示す。
40000)0.45重量部をシクロヘキサノン50重量
部とともにサンドグラインダーにより分散させた。
100μmのアルミ化マイラー上にフィルムアプリケー
ターを用いて、乾燥膜厚が0.3g/m2となる様に塗
布した後乾燥し電荷発生層を形成した。この上にトリア
ミノ化合物[1]70重量部およびポリアリレート樹脂
(U−100;ユニチカ社製)70重量部を1,4−ジ
オキサン400重量部に溶解した溶液を乾燥膜厚が16
μmになるように塗布し、乾燥させて電荷輸送層を形成
して、2層からなる感光層を有する電子写真感光体を作
製した。こうして得られた感光体を市販の電子写真複写
機(ミノルタカメラ社製;EP−470Z)に組み込
み、−6kVでコロナ帯電させ、初期表面電位V
0(V)、初期電位を1/2にするために要した露光量E
1/2(lux・sec)、1秒間暗中に放置したときの初期電位
の減衰率DDR1(%)を測定した。結果を表1に示す。
リアミノ化合物[2]、[3]を用いた以外は実施例1
と同様の方法で2種類の積層感光体を作製した。各々の
感光体について実施例1と同様の方法でV0、
E1/2、DDR1を測定し、結果を表1に示す。
(パンライトK−13000:帝人化成社製)0.45重量
部をジクロルエタン50重量部とともにサンドミルによ
り分散させた。得られた多環キノン系顔料の分散液を厚
さ100μmのアルミ化マイラー上にフィルムアプリケ
ーターを用いて、乾燥膜厚が0.4g/m2となる様に塗布
し電荷発生層を形成した。この上にトリアミノ化合物
[4]60重量部およびポリアリレート樹脂(U−100;
ユニチカ社製)50重量部を1,4−ジオキサン400重
量部に溶解した溶液を乾燥膜厚が18μmになるように
塗布し、乾燥させて電荷輸送層を形成して、2層からな
る感光層を有する電子写真感光体を作製した。この感光
体について実施例1と同様の方法でV0、E1/2、DDR
1を測定し、結果を表1に示す。
リアミノ化合物[6]、[7]を用いた以外は実施例4
と同様の方法で3種類の感光体を作製した。この感光体
について実施例1と同様の方法でV0、E1/2、DD
R1を測定し、結果を表1に示す。
脂(BX−1;積水化学工業社製)0.45重量部をジ
クロルエタン50重量部とともにサンドミルにより分散
させた。得られたフタロシアニン顔料の分散液を厚さ1
00μmのアルミ化マイラー上にフィルムアプリケータ
ーを用いて、乾燥膜厚が0.3g/m2となる様に塗布
した後乾燥し電荷発生層を形成した。この上にトリアミ
ノ化合物[12]50重量部およびポリカーボネート樹
脂(PC−Z;三菱ガス化学社製)50重量部を1,4
−ジオキサン400重量部に溶解した溶液を乾燥膜厚が
18μmになるように塗布し電荷輸送層を形成して、2
層からなる感光層を有する電子写真感光体を作製した。
この感光体について実施例1と同様の方法でV0、E
1/2、DDR1を測定し、結果を表1に示す。
トリアミノ化合物[13]、[14]を用いた以外は実
施例7と同様の方法で2種類の積層感光体を作製した。
この感光体について実施例1と同様の方法でV0、E
1/2、DDR1を測定し、結果を表1に示す。
0.2重量部を98%濃硫酸500重量部に充分攪拌し
ながら溶解させ、これを水5000重量部と混合し、銅
フタロシアニンとテトラ銅フタロシアニンの光導電性材
料組成物を析出させた後、濾過、水洗し、減圧下120
℃で乾燥させた。こうして得られた光導電性組成物10
重量部を熱硬化性アクリル樹脂(アクリディクA40
5;大日本インク社製)22.5重量部、メラミン樹脂
(スーパーベッカミンJ820;大日本インク社製)
7.5重量部、トリアミノ化合物[15]15重量部
を、メチルエチルケトンとキシレンとを同量に混合した
混合溶剤100重量部とともにボールミルポットに入れ
て48時間分散して感光性塗液を調整し、この塗液をア
ルミニウムドラム基体上に塗布、乾燥して厚さ約15μm
の感光層を形成し単層型感光体を作製した。こうして得
られた感光体について、実施例1と同様の方法、但しコ
ロナ帯電を+6kVで行い、V0、E1/2、DDR1
を測定した。結果を表1に示す。
写真複写機(ミノルタカメラ社製;EP−350Z)によ
る正帯電時の繰り返し実写テストを行なったところ、1
000枚のコピーを行なっても、初期および最終画像に
おいて階調性に優れ、感度変化が無く鮮明な画像が得ら
れ、本発明の感光体は繰り返し特性においても安定して
いることが確認された。
にトリアミノ化合物[16]、[18]を用いた以外は
実施例10と同様の方法で2種類の感光体を作製した。
この感光体について実施例10と同様の方法でV0、E
1/2、DDR1を測定し、結果を表1に示す。
に下記に示すアミノ化合物[E]、[F]、[G]、
[H]を用いた以外は実施例10と同様の方法で4種類
の感光体を作製した。この感光体について実施例10と
同様の方法でV0、E1/2、DDR1を測定し、結果
を表1に示す。
に下記に示すアミノ化合物[I]、[J]、[K]を用
いた以外は実施例10と全く同様にして3種類の感光体
を作製した。この感光体について実施例10と同様の方
法でV0、E1/2、DDR1を測定し、結果を表1に
示す。
[H]および[I]を用いた感光性塗液については、感光層
塗布時に一部結晶が析出したことが観測された。
アミノ化合物を提供した。さらに本発明のトリアミノ化
合物を含有する感光層を有した感光体においては、樹脂
との相溶性がよく、電荷輸送性、繰り返し使用に対する
光疲労が少なく、高感度な感光体を提供することができ
た。また本発明のトリアミノ化合物を含有するエレクト
ロルミネセンス素子においては、十分な発光の強度を有
するエレクトロルミネセンス素子を提供することができ
た。
層を積層してなる機能分離型感光体の概略断面図であ
る。
層を積層してなる機能分離型感光体の概略断面図であ
る。
型感光体の概略断面図である。
形成した感光体の概略断面図である。
した感光体の概略断面図である。
表わす。
Claims (3)
- 【請求項1】 下記一般式[I]: 【化1】 [式中、Ar1およびAr2はそれぞれ置換基を有して
もよいアルキル基、アラルキル基、アリール基、ビフェ
ニル基または複素環式基を示す。Ar 3 は置換基を有し
てもよいアリール基、ビフェニル基または複素環式基を
示す。R1、R2、R3およびR4はそれぞれ水素原
子、アルキル基、アルコキシ基またはハロゲン原子を表
す。]で表されるトリアミノ化合物を用いた電荷輸送材
料。 - 【請求項2】 請求項1記載のトリアミノ化合物を電荷
輸送材料として含有する感光体。 - 【請求項3】 請求項1記載のトリアミノ化合物を電荷
輸送材料として含有するエレクトロルミネセンス素子。
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JP28615991A JP3206042B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 新規トリアミノ化合物を用いた電荷輸送材料、このトリアミノ化合物を含有する感光体およびエレクトロルミネセンス素子 |
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JP28615991A JP3206042B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 新規トリアミノ化合物を用いた電荷輸送材料、このトリアミノ化合物を含有する感光体およびエレクトロルミネセンス素子 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH05127403A JPH05127403A (ja) | 1993-05-25 |
JP3206042B2 true JP3206042B2 (ja) | 2001-09-04 |
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ID=17700705
Family Applications (1)
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JP28615991A Expired - Fee Related JP3206042B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 新規トリアミノ化合物を用いた電荷輸送材料、このトリアミノ化合物を含有する感光体およびエレクトロルミネセンス素子 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114436861A (zh) * | 2020-10-30 | 2022-05-06 | 阜阳欣奕华材料科技有限公司 | 一种化合物与有机电致发光器件 |
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1991
- 1991-10-31 JP JP28615991A patent/JP3206042B2/ja not_active Expired - Fee Related
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