JP3013265U - 名刺用の紙箱 - Google Patents

名刺用の紙箱

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JP3013265U
JP3013265U JP1994017326U JP1732694U JP3013265U JP 3013265 U JP3013265 U JP 3013265U JP 1994017326 U JP1994017326 U JP 1994017326U JP 1732694 U JP1732694 U JP 1732694U JP 3013265 U JP3013265 U JP 3013265U
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JP1994017326U
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Inventor
貞利 原田
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有限会社原田印刷所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造コストを低減させることができ、しかも
廃棄した場合にも環境汚染の問題が生じることのない名
刺用のケースを提供する。 【構成】 1枚の紙面を折り畳むことにより、紙製の名
刺用ケースを組み立てる。破線を谷折りすると、底面1
0の四辺には、4つの側面21〜24が起き上がり、そ
の上に、蓋面30が被さって立体的な箱が形成される。
このとき、4つの連結面41〜44を谷折りして、スリ
ットAおよびBにスリットCを係合させ、スリットDお
よびEにスリットFを係合させる。収容した名刺の氏名
の部分は、開口部31を通して外部から確認できる。U
字状切抜部11を内部に折り上げると、収容した名刺が
押し上げられ、枚数が少なくなっても容易に取り出すこ
とができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は名刺を収容するための紙箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
現代社会において、ビジネスの上での初対面の相手には、名刺を手渡すことが 習慣となっており、名刺の需要は非常に大きなものとなっている。通常、名刺は 100枚単位で印刷され、ケースに収容された状態で納品される。現在、一般に 利用されている名刺用ケースは、透明あるいは半透明のプラスチック製のケース であり、外部から名刺の印刷面を確認することができるようになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来から用いられているプラスチック製のケースは、製造コス トが高いという問題がある。また、名刺を使い終わった場合、不要になった名刺 用ケースは廃棄されることになるが、一般にプラスチック製のケースは不燃物で あり、廃棄した場合に環境汚染の問題が生じることになる。
【0004】 そこで本考案は、製造コストを低減させることができ、しかも廃棄した場合に も環境汚染の問題が生じることのない名刺用のケースを提供することを目的とす る。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1) 本考案の第1の特徴は、名刺用の紙箱において、1枚の紙面上に、紙箱 を構成する底面、4つの側面、蓋面、の少なくとも6つの面と、所定の連結面と をそれぞれ互いに隣接するように定義し、これら各面の境界部分を折り畳むこと により立体的な紙箱を形成し、かつ、6つの面および連結面のうちのいくつかの 面に、互いに係合しあうスリットを形成し、これらスリットを係合させることに より、4つの側面が底面に対してほぼ垂直な状態を維持するように組み立てたも のである。
【0006】 (2) 本考案の第2の特徴は、名刺用の紙箱において、1枚の紙面上に、矩形 からなる底面と、この底面の各辺にそれぞれ1辺が重なる矩形からなる4つの側 面と、この4つの側面のうちの1つの側面の底面とは反対側の辺に1辺が重なる 矩形からなる蓋面と、を定義し、これら各面の境界部分を折り畳むことにより立 体的な紙箱を形成し、更に、同一紙面上に、第1の側面と第2の側面とを位置決 めするための第1の連結面と、第2の側面と第3の側面とを位置決めするための 第2の連結面と、第3の側面と第4の側面とを位置決めするための第3の連結面 と、第4の側面と第1の側面とを位置決めするための第4の連結面と、を設け、 各連結面は、それぞれ特定の一側面に対しては折り目によって連結するようにし 、かつ、別な側面もしくは別な連結面に対してはスリットの係合によって連結す るように構成したものである。
【0007】 (3) 本考案の第3の特徴は、上述の第1または第2の特徴に係る名刺用の紙 箱において、 蓋面の中央部に開口部を形成するとともに、底面の中央部にU字状切抜部を形 成し、収容した名刺の氏名の部分を、開口部を通して外部から確認できるように するとともに、U字状切抜部を箱の内側に折り曲げることにより、収容した名刺 の下面を押し上げることができるように構成したものである。
【0008】
【作 用】
(1) 本考案の第1の特徴によれば、1枚の紙面を折り畳むことによって、名 刺用のケースを構成することができる。しかも、側面や連結面をスリットによっ て係合させて組み立てる構造としたため、糊づけのような付加的な工程を行うこ となしに簡単に組み立てることが可能になる。原料となる紙は、プラスチックに 比べて安価であり、製造工程も単純になるため、従来のプラスチック製のケース に比べて製造コストを低減させることができる。また、紙は可燃性の材料である ため、廃棄する場合でも環境問題は生じない。
【0009】 (2) 本考案の第2の特徴によれば、矩形状の底面の周囲に4枚の側面が形成 され、このうちの1枚には蓋面が隣接することになる。したがって、これら各面 の境界部分を折り畳むことにより立体的な紙箱が形成できる。しかも、それぞれ 隣接する側面の間には、それぞれ連結面が設けられ、合計4枚の連結面が形成さ れる。各連結面は、2つの側面を位置決めする機能を果たし、特定の一側面に対 しては折り目によって連結し、別な側面もしくは連結面に対してはスリットの係 合によって連結するように構成されている。そのため、糊などを必要とすること なく、スリットを係合させるだけで組み立てを行うことが可能になる。
【0010】 (3) 本考案の第3の特徴によれば、蓋面の中央部に開口部が形成され、底面 の中央部にU字状切抜部が形成される。通常、名刺には、その中央部に氏名が印 刷される。したがって、蓋面の中央部に開口部を形成しておけば、この開口部を 通して箱の外部から名刺の氏名を確認することができ便利である。また、底面に 形成したU字状切抜部を箱の内側に折り曲げれば、収容した名刺の下面を押し上 げることができ、収容した名刺の枚数が少ない場合にも、容易に取り出すことが 可能になり便利である。
【0011】
【実施例】
以下、本考案を図示する実施例に基いて説明する。図1は、本考案の一実施例 に係る名刺用の紙箱の展開図である。この図1では、実線は切断線を示し、破線 は谷折線を示している。この展開図に示されているように、この紙箱のすべての 構成要素は1枚の紙面から切り出される。この紙箱の主たる構成面は、底面10 ,第1の側面21,第2の側面22,第3の側面23,第4の側面24,蓋面3 0,第1の連結面41,第2の連結面42,第3の連結面43,第4の連結面4 4であり、これらの構成面はいずれもほぼ矩形をしている。底面10,各側面2 1〜24,蓋面30は、この紙箱の基本的な6面を形成する面であり、各連結面 41〜44は、各側面21〜24が底面10に対してほぼ垂直な状態を維持する ように組み立てる機能を果たす面である。図1において破線で示す谷折線は、こ れら各面を連結する境界部分であり、この谷折線に沿ってほぼ垂直に折り曲げる ことにより、立体的な紙箱が形成されることになる。
【0012】 また、第2の側面22にはスリットAが、第1の連結面41にはスリットBが 、第2の連結面42にはスリットCが、第4の側面24にはスリットDが、第4 の連結面44にはスリットEが、第3の連結面43にはスリットFが、それぞれ 形成されている。これらのスリットは互いに係合しあい、これらスリットを係合 させることにより、4つの側面21〜24が底面10に対してほぼ垂直な状態を 維持するように、この箱を組み立てることができる。
【0013】 4つの側面21〜24は、底面10の各辺にそれぞれ1辺が重なる矩形からな り、谷折線に沿って図の紙面に対して垂直に折ることにより、立体的な箱が形成 されることになる。蓋面30の1辺は、第1の側面21の底面10とは反対側の 辺に重なっており、蓋面30は立体的な箱の蓋として機能する。また、第1の連 結面41は、第1の側面21と第2の側面22とを位置決めするための面であり 、第2の連結面42は、第2の側面22と第3の側面23とを位置決めするため の面であり、第3の連結面43は、第3の側面23と第4の側面24とを位置決 めするための面であり、第4の連結面44は、第4の側面24と第1の側面21 とを位置決めするための面である。これら4つの連結面41〜44によって、4 つの側面21〜24が相互に位置決めされることになる。すなわち、各側面21 〜24は、底面10に対して垂直な状態を維持し、かつ、隣接する2つの側面も 互いに垂直な状態を維持することになる。
【0014】 なお、底面10の中央部には、U字状切抜部11が形成されており、蓋面30 の中央部には、開口部31が形成されている。また、蓋面30には、フラップ3 2が連結されており、第2の連結面42にはフラップ45が連結されており、第 3の連結面43にはフラップ46が連結されている。これらの機能については後 述する。
【0015】 続いて、図1に展開図を示す紙箱の組み立て方法を、図2〜図5の斜視図を参 照しながら説明する。まず、図2に矢印で示すように、第2の側面22および第 4の側面24を谷折線に沿って起こす。続いて、図3に矢印で示すように、第1 の側面21を谷折線に沿って起こしながら、第1の連結面41を第2の側面22 に重ね、第4の連結面44を第4の側面24に重ねるように折る。次に、第3の 側面23を谷折線に沿って起こしながら、第2の連結面42を第2の側面22( および第1の連結面41)に重ね、第3の連結面43を第4の側面24(および 第4の連結面44)に重ねるように折る。そして、第2の側面22のスリットA および第1の連結面41のスリットBに、第2の連結面42のスリットCを係合 させ、第4の側面24のスリットDおよび第4の連結面44のスリットEに、第 3の連結面43のスリットFを係合させる。その結果、第2の側面22,第1の 連結面41,第2の連結面42は、重なったまま位置決めされて容易には動かな い状態となり、同様に、第4の側面24,第3の連結面43,第4の連結面44 も、重なったまま位置決めされて容易には動かない状態となる。
【0016】 図4は、スリットを互いに係合させる作業を示し、図5は、このようにしてこ の紙箱を組み立てた状態を示している。図5の状態は、箱を開いた状態であるが 、箱を閉じるには、フラップ45,46を内側へと折り込み、蓋面30を閉じな がら、フラップ32を箱の内側へと挿入すればよい。フラップ32,45,46 は、このようにこの箱を閉じた状態において、内部に収容した名刺が箱の外部へ こぼれ出ないようにする役目を果たす。また、蓋面30の中央部に設けられた開 口部31は、収容した名刺の氏名の部分を外部から確認できるようにする役目を 果たす。すなわち、ごく一般的な名刺は、その中央部に氏名が印刷されているた め、名刺を表向きにしてこの箱の中に収容すると、開口部31を通して名刺の氏 名が確認できる。したがって、不透明な紙製の箱であっても、従来のプラスチッ ク製のケースと同様に、外部から中の名刺の確認が可能になる。一方、底面10 の中央部に設けられたU字状切抜部11は、収容した名刺の下面を押し上げる役 目を果たす。すなわち、図5の矢印に示す方向に、U字状切抜部11を折り上げ るようにすれば、U字状切抜部11の上端部によって、名刺の下面が押し上げら れることになる。収容した名刺の枚数が減ってきたときには、このようにU字状 切抜部11によって名刺全体を押し上げるようにすれば、名刺を取り出しやすく なり便利である。
【0017】 このように、本考案に係る名刺用の紙箱は、1枚の紙面からすべての構成面を 切り出すことができ、原料費は非常に安価になる。また、組み立ては、上述のよ うに各面を折り曲げながら、スリットを係合する作業だけですみ、糊づけなどの 工程は一切必要ない。このため、従来のプラスチック製の名刺ケースに比べて、 製造コストは大幅に削減できる。しかも、可燃性の紙製品であるため、廃棄する 場合にも環境問題は生じなくなる。
【0018】 以上、本考案を図示する一実施例に基いて説明したが、本考案はこの実施例に 限定されるものではなく、この他にも種々の態様で実施可能である。特に、スリ ットを用いて各面を係合させる方法は、この他にも種々の方法が考えられる。た とえば、図1において、スリットBは第1の連結面41の上方に形成されている が、逆に下方に形成しておいてもかまわない。この場合は、スリットAに、スリ ットB,Cが係合することになる。同様に、スリットEを第4の連結面44の下 方に形成しておけば、スリットDに、スリットE,Fが係合することになる。要 するに、各連結面は、それぞれ特定の一側面に対しては折り目によって連結する ようにし、別な側面もしくは別な連結面に対してはスリットの係合によって連結 するように構成しておけばよい。
【0019】
【考案の効果】
以上のとおり、本考案によれば、1枚の紙面を折り畳みながらスリットを係合 させて名刺用の紙箱を組み立てるようにしたため、製造コストを低減させること ができ、しかもこの箱を廃棄する場合にも環境汚染の問題が生じることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る名刺用の紙箱の展開図
であり、実線は切断線、破線は谷折線を示す。
【図2】図1に示す紙箱を組み立てる第1段階の状態を
示す斜視図である。
【図3】図1に示す紙箱を組み立てる第2段階の状態を
示す斜視図である。
【図4】図1に示す紙箱を組み立てる第3段階の状態を
示す斜視図である。
【図5】図1に示す紙箱を組み立てた状態を示す斜視図
である。
【符号の説明】
10…底面 11…U字状切抜部 21…第1の側面 22…第2の側面 23…第3の側面 24…第4の側面 30…蓋面 31…開口部 32…フラップ 41…第1の連結面 42…第2の連結面 43…第3の連結面 44…第4の連結面 45…フラップ 46…フラップ A〜F…スリット

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚の紙面上に、紙箱を構成する底面、
    4つの側面、蓋面、の少なくとも6つの面と、所定の連
    結面とをそれぞれ互いに隣接するように定義し、これら
    各面の境界部分を折り畳むことにより立体的な紙箱を形
    成し、かつ、前記6つの面および前記連結面のうちのい
    くつかの面に、互いに係合しあうスリットを形成し、こ
    れらスリットを係合させることにより、前記4つの側面
    が前記底面に対してほぼ垂直な状態を維持するように組
    み立てたことを特徴とする名刺用の紙箱。
  2. 【請求項2】 1枚の紙面上に、矩形からなる底面と、
    この底面の各辺にそれぞれ1辺が重なる矩形からなる4
    つの側面と、この4つの側面のうちの1つの側面の前記
    底面とは反対側の辺に1辺が重なる矩形からなる蓋面
    と、を定義し、これら各面の境界部分を折り畳むことに
    より立体的な紙箱を形成し、更に、前記紙面上に、第1
    の側面と第2の側面とを位置決めするための第1の連結
    面と、第2の側面と第3の側面とを位置決めするための
    第2の連結面と、第3の側面と第4の側面とを位置決め
    するための第3の連結面と、第4の側面と第1の側面と
    を位置決めするための第4の連結面と、を設け、各連結
    面は、それぞれ特定の一側面に対しては折り目によって
    連結するようにし、かつ、別な側面もしくは別な連結面
    に対してはスリットの係合によって連結するように構成
    したことを特徴とする名刺用の紙箱。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の名刺用の紙箱
    において、 蓋面の中央部に開口部を形成するとともに、底面の中央
    部にU字状切抜部を形成し、収容した名刺の氏名の部分
    を、前記開口部を通して外部から確認できるようにする
    とともに、前記U字状切抜部を箱の内側に折り曲げるこ
    とにより、収容した名刺の下面を押し上げることができ
    るように構成したことを特徴とする名刺用の紙箱。
JP1994017326U 1994-12-28 1994-12-28 名刺用の紙箱 Expired - Lifetime JP3013265U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002240475A (ja) * 2001-02-16 2002-08-28 Masayuki Takashima カード収納容器

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