JP3013077B2 - 瓦 - Google Patents

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JP3013077B2
JP3013077B2 JP7314837A JP31483795A JP3013077B2 JP 3013077 B2 JP3013077 B2 JP 3013077B2 JP 7314837 A JP7314837 A JP 7314837A JP 31483795 A JP31483795 A JP 31483795A JP 3013077 B2 JP3013077 B2 JP 3013077B2
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tiles
tile
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JP7314837A
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JPH09132953A (ja
Inventor
政則 沢田
Original Assignee
高浜工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、瓦の製造工程にお
いて結束・出荷の前工程における積み重ねの際に、前後
方向または左右方向への位置ずれを防止し、損傷を防止
することができる瓦に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、重なり部が設けられた丸瓦や冠瓦
などの瓦は、工場出荷前に4枚に積み重ねられ結束され
ることが一般的であったが、これらの瓦は重なり部に隆
起部分があり、その隆起部分が胴部の高さと異なるから
隆起部分が結束の妨げとならないように、積み重ねられ
る際には一枚毎に瓦の頭・尻方向に交互に互い違いにな
るように積み重ねられていた。
【0003】すなわち、丸瓦や冠瓦では、胴部の一側か
ら略同心状に延設された重なり部の上面に、積み重ねら
れる別の瓦の胴部の他側寄りの下面が当接し、また胴部
の他側の上面には積み重ねられる瓦の重なり部の下面が
当接することになる。
【0004】
【0005】従って、位置ずれ防止措置を特に施さなか
った従来の瓦では、結束前の積み重ねの際に前後または
左右方向に瓦同士の位置ずれが生じ、確実に結束でき
ず、瓦同士の接触などによる損傷が発生していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の欠点を除くためになされたものであって、その
目的とするところは、要するに、瓦の胴部底面の他側寄
りに、重なり部の外径面の一部が略嵌合する一対の嵌合
と、重なり部の胴部の内径面に設けられた一対の面取
り部とにより、瓦同士が位置ずれを起こすことなく積み
重ねることができるようにし、結束の際には確実に結束
を行うようにし、瓦同士の接触などによる損傷を防ぐこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・効果】要するに
本発明の請求項1記載の瓦は、断面略半円状の胴部と、
胴部の一側から略同心円状に延設された重なり部とが設
けられ、重なり部の内径が胴部の外径に略合致する瓦で
あって、胴部に設けられた底面の他側寄りに、重なり部
の外径面の一部が略嵌合する一対の嵌合部が設けられ、
かつ、重なり部の胴部の内径面に一対の面取り部が設け
られたことを特徴とする瓦である。
【0008】
【0009】つぎにこの発明の作用を説明すると、断面
略半円状の胴部と、胴部の一側から略同心円状に延設さ
れた重なり部を有する瓦の複数個をその頭尻方向が互い
違いとなるように積み重ねると、瓦の胴部の一側に設け
られた重なり部の外径面が、胴部の他側寄りの裏面に設
けられた一対の嵌合部に嵌合する。他方、瓦の胴部の外
径面が重なり部の胴部の内径面に設けられた一対の面取
り部に嵌合する。
【0010】
【0011】本発明は、上記のように構成されており、
上記のように一対の嵌合部と重なり部の外径面が嵌合す
るとともに面取り部と胴部の外径面が嵌合するので以下
の効果を奏する。瓦を積み重ねても前後方向あるいは左
右方向に位置ずれを生じることがないので、確実に結束
することが可能となる。また瓦を結束した後でも瓦同士
の不必要な動きが抑制されるので、瓦同士の接触などに
よる損傷を防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照して説明する。図1はこの発明の実施例にかかる瓦を
裏面側からみた斜視図、図2は4枚の瓦が交互に積み重
ねられた状態を示す側面図、図3は施工時における使用
状態を示す断面図である。
【0013】図1を参照して説明すると、本発明にかか
る瓦10は、当業界では紐丸瓦や冠瓦と呼ばれる瓦であ
り、断面略半円状の胴部12と胴部12の一側から略同
心状に延設された重なり部14とを備えている。
【0014】まず胴部12について説明すると、胴部1
2の外径面16は、後述する重なり部14の内径面18
と略合致する大きさの外径に設けられており、施工時に
連続的に瓦10を接続することができる(図3を参
照)。
【0015】胴部12の裏面側には、内径面20と一対
の底面22が備えられている。そして、胴部12の一側
には、胴部12と略同心状に延設された重なり部14が
設けられている。
【0016】この重なり部14の外径面24は断面略円
弧状であって、胴部12から膨出されたように形成され
ている。さらに重なり部14の内径面18は、施工時に
胴部12の外径面16が略合致する大きさの内径に構成
されている。
【0017】この重なり部14が設けられていない他側
の胴部12の裏面側には、瓦10が結束のために積み重
ねられる際に、積み重ねられる他の瓦の重なり部14の
表面の一部が略嵌合される嵌合部28が設けられてい
る。
【0018】この嵌合部28について詳しく述べると、
底面22の他側寄りに、対向して一対設けられている。
また、嵌合部28は底面22の内径面20寄りから内径
面20の底面22側寄りにわたって設けられている。そ
して嵌合部28は、重なり部14の外径面24が嵌合で
きるように設けられている。
【0019】結束前に瓦10は、頭・尻方向が交互に互
い違いになるように積み重ねられる。 この際に下側に
位置する瓦10の重なり部14の外径面24は、上側に
位置する瓦10の嵌合部28に略嵌合するように積み重
ねられ、上側の瓦10は重なり部14側が低くなる姿勢
となる。
【0020】したがって、上側に位置する瓦10の嵌合
部28と下側に位置する重なり部14が略嵌合するの
で、前後方向に位置ずれを生じることがないのは明白で
ある。この嵌合部28は、重なり部14の外径面24の
一部が略嵌合さえすればよいので、その形状は特に制限
されるものではない。例えば、この実施例では重なり部
14の外径面24と略同一で外径面24よりもわずかに
広い溝として設けられている。
【0021】また、より確実に位置ずれを防止するため
に、上側に位置する瓦10の重なり部14側の胴部12
の内径面20に一対の面取り部30を設けてもよい。こ
うすることにより、下側に位置する瓦10の胴部12の
外径面16とがより一層深い嵌合となるので、左右方向
の位置ずれが防止できる。
【0022】面取り部30が設けられることによって面
接触となるので瓦10の突起部分の接触による損傷の防
止や左右方向の位置ずれの防止をより確実に図ることが
できる。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例にかかる瓦の斜視図であ
る。
【図2】 この発明の実施例にかかる瓦4枚が積み重ね
られた状態を示す側面図である。
【図3】 この発明の実施例にかかる瓦の施工時におけ
る使用状態を示す底面図である。
【符号の説明】
10 瓦 12 胴部 14 重なり部 16 外径面 18 内径面 20 内径面 22 底面 24 外径面 28 嵌合部 30 面取り部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 1/30 601 E04D 1/02 - 1/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面略半円状の胴部と、胴部の一側から
    略同心円状に延設された重なり部とが設けられ、 重なり部の内径が胴部の外径に略合致する瓦であって、 胴部底面の他側寄りに、重なり部の外径面の一部が略嵌
    合する一対の嵌合部が設けられ、かつ、重なり部の胴部
    の内径面に一対の面取り部が設けられたことを特徴とす
    る瓦。
JP7314837A 1995-11-07 1995-11-07 Expired - Lifetime JP3013077B2 (ja)

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JP7314837A JP3013077B2 (ja) 1995-11-07 1995-11-07

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JP7314837A JP3013077B2 (ja) 1995-11-07 1995-11-07

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JPH09132953A JPH09132953A (ja) 1997-05-20
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ID=18058204

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Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
「絵で見る建設図解事典 第5巻 屋根・板金・左官工事」,(1990−12−15),建築資料研究社

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Publication number Publication date
JPH09132953A (ja) 1997-05-20

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