JPH0754350Y2 - 擁壁用ブロック - Google Patents

擁壁用ブロック

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JPH0754350Y2
JPH0754350Y2 JP1993020563U JP2056393U JPH0754350Y2 JP H0754350 Y2 JPH0754350 Y2 JP H0754350Y2 JP 1993020563 U JP1993020563 U JP 1993020563U JP 2056393 U JP2056393 U JP 2056393U JP H0754350 Y2 JPH0754350 Y2 JP H0754350Y2
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JP
Japan
Prior art keywords
retaining wall
block
end surface
wall block
horizontal direction
Prior art date
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Application number
JP1993020563U
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English (en)
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JPH0674645U (ja
Inventor
通夫 田中
Original Assignee
新生興産株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は擁壁用ブロックに関し、
特に水平方向に内側あるいは外側に湾曲するとともにブ
ロックの長手方向側に向けて傾斜するような場所(法
面)にも同一段のブロックを自由に水平方向及び上下方
向の連接角度が調節できる擁壁用ブロックに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】法面が内側あるいは外側に湾曲した部分
に用いる擁壁用ブロックとしては、例えば実開昭59―
111832号公報に開示されたものがある。ここに開
示された擁壁用ブロックは、図8に示すように、互いに
平行に垂直擁立した複数の板状壁体81の下部前方に土
留板82を、また下部後方に梁材83を夫々一体に形成
し、板状壁体81下辺の前後に左右に突出する突出片8
4を設けるように構成してある。
【0003】そして、この擁壁ブロックの使用方法とし
ては、法面が水平方向に直線状のものである場合には図
9に示すような積み方をし、法面が水平方向に外側に湾
曲している場合には図10に示すような積み方をし、ま
た、法面が水平方向に内側に湾曲している場合には図1
1に示すような積み方をしている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来技術にあっては、土留板は長方形をしていることか
ら、水平方向に外側に湾曲した積み方をした場合には、
水平方向に隣り合う土留板の接合部の前面側の両側に隙
間ができ、この部分に補修作業を必要とし、作業の煩雑
化を招いていた。ブロックを積み重ねていった際にこの
様な隙間をなくすためには、形状や大きさの異なる土留
板を有したブロックを用意しておけばよいが、これでは
ブロックの製作費用が高額化し、擁壁の施工費用も高く
つくといった欠点を有していた。また、施工時におい
て、水平方向のみならず、上下方向にも連接角度を調節
する必要のある場合があるが、従来の擁壁用ブロックに
おいては、水平方向と上下方向の連接角度を調節するも
のは存在しなかった。このため、複数の種類のブロック
を用意せねばならず、擁壁の施工費用が高額となってい
た。
【0005】本考案は上記従来技術の課題に鑑みて提案
されたもので、水平方向に湾曲面を有する法面であり、
かつ、上下方向にも湾曲(傾斜)した擁壁をつくる場合
であっても、1つの形状の擁壁用ブロックを用いて、水
平方向及び上下方向の連接角度を調節しながら同一段の
水平方向に隣り合う擁壁用ブロック同士を相互に面接触
させることができる擁壁用ブロックを提供し、作業の煩
雑化を防止するとともに、擁壁の施工費用の低廉化を図
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、水平方向に同
一段を形成する擁壁用ブロックを長手方向に連接すると
ともに、上下方向に積み重ねることによって法面の擁壁
を形成する擁壁用ブロックにおいて、擁壁用ブロックの
水平方向側の一方の連接側端面を半球面状に形成し、か
つ、他方の連接側端面を該一方の連接側端面と相互に面
接触するような半球面状凹部に形成することを特徴とす
る。
【0008】
【作用】上記構成の本考案によれば、擁壁用ブロックの
水平方向側の一方の連接側端面を半球面状に形成し、か
つ、他方の連接側端面を該一方の連接側端面と相互に面
接触するような凹部に形成しているので、同一段の水平
方向に隣り合う擁壁用ブロック同士が水平方向に回動自
在に連接される。
【0009】また、本考案において、擁壁用ブロックの
水平方向側の一方の連接側端面を擁壁(法面)の前後方
向(水平方向)に円弧面状に形成するとともに、上下方
向においても円弧面状に形成し、かつ、他方の連接側端
面を該一方の連接側端面と相互に面接触するような凹部
に形成し、同一段の擁壁用ブロックをユニバーサルジョ
イント方式に連接すれば、擁壁(法面)が水平方向に外
側または内側に湾曲した擁壁の場合に、擁壁用ブロック
を上下方向にも回転させることができ、法面の傾斜角度
や湾曲度に応じて擁壁用ブロックを法面の傾斜前後方向
に微調整することも可能となる。
【0010】
【実施例】以下、添付の図面を参照して本考案の実施例
について説明する。図1に示すように、本考案の実施例
における擁壁用ブロック1は略長方体状をしており、第
1の端面1aは、半球面状に突出している。そして、該
第1の端面1aとは反対側の第2の端面1bは、擁壁用
ブロックを水平方向に連接したときに、前記第1の端面
1aの円弧状突出部と面接触する半球面状の凹部が形成
されている。
【0011】図2は、前記構成の擁壁用ブロック1を直
線状に連接した状態を示した平面図であり、後の擁壁用
ブロック1の球面状突出部となっている第1の端面1a
が前の擁壁用ブロック1の球面状凹部に形成された第2
の端面に嵌り込むようにして接続される。
【0012】図3は法面が外側に向けて突出する湾曲部
を有した場合における擁壁用ブロック1の連接状態を示
したもので、図4は法面が内側に向けて湾曲する場合に
おける擁壁用ブロック1の連接状態を示したものであ
る。この場合においても第1の端面1aが球面状であ
り、水平方向(H方向)に突出した円弧面をしており、
また第1の端面を収受する第2の端面1bも水平方向に
窪んだ円弧面をしているので、第1の端面1aと第2の
端面1bとが面接触した状態を維持しながら曲折状態に
接続することができる。
【0013】本考案の基本的特徴としては、第1の端面
1aを水平方向に突出した半球面状にに形成し、第2の
端面1bに、これに対応する凹面を形成しておくことで
足り、これによって擁壁用ブロック1を長手方向に連接
した場合に、水平方向に連接角度を変えることができ
る。
【0014】ところで、湾曲面を有する擁壁の実際の施
工に際しては、下側のブロック段と上側のブロック段と
は曲率半径が異なっていることから、擁壁用ブロックを
微妙に上下方向に回動させる必要がある。この場合に
は、第1の端面の突出部および第2の端面1bの凹部が
球面状となっているので、前記上下方向(V方向)にも
擁壁用ブロック1を回転させて、施工時に擁壁用ブロッ
クの姿勢をB調整することが可能となる。
【0015】なお、上下の擁壁用ブロックの位置決めを
確実かつ容易にするために、擁壁用ブロック1の上下面
となる一方の側の面(例えば下面)に突起部を所定数形
成し、他方の側の面(例えば上面)に該突起部を係合収
容する凹部(例えば溝状)を形成しておいてもよい。ま
た、上記実施例における擁壁用ブロックは柱状となって
いるが、鉄筋を挿通させる孔を適宜形成しておいても良
い。さらには、本考案の擁壁用ブロックを、法面に植木
や芝生等を植えておくための植栽用ブロックに応用する
場合には、図5に示すように、法面の外側と盛土側とを
貫通するような透通窓13を形成し、また、法面側に植
土の土留部15を形成しておくことになる。図6および
図7は、この植栽用ブロックで擁壁を形成した場合の正
面図と側面断面図である
【0016】
【考案の効果】上記した本考案によれば、同一段の水平
方向に隣り合う擁壁用ブロック同士を擁壁の湾曲面の曲
率半径に応じた連接角度で自由に連接することができ
る。しかも、連接される相互の擁壁用ブロックの接合面
が面接触状態を維持しているので、施工時のブロックの
安定性が向上すると共に、接合部の強固な擁壁を得るこ
とができる。また、各ブロックを独立して上下方向にも
回動させるように形成しておく場合には、上下の段の微
妙なずれを調整することができる。また、本考案によれ
ば、一つの擁壁用ブロックのみを使用して、前記したよ
うな湾曲法面の擁壁を形成することができるので、擁壁
用ブロックの製造費用を低廉化させ、ひいては擁壁の施
工費用を低廉化させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の擁壁用ブロックを示す斜視図。
【図2】本考案の擁壁用ブロックを水平方向に直線的に
連接した状態を示す説明図。
【図3】本考案の擁壁用ブロックを水平方向に外側円弧
状にに湾曲して連接した状態を示す説明図。
【図4】本考案の擁壁用ブロックを水平方向に内側円弧
状に湾曲して連接した状態を示す説明図。
【図5】本考案の擁壁用ブロックを植栽ブロックとして
応用した場合の一例を示す説明図であって、 (a)は背面図。 (b)は正面図。 (c)は側面図。 (d)は平面図。 (e)は底面図。
【図6】図5に示した植栽ブロックの施工状態を示した
正面図。
【図7】図5に示した植栽ブロックの施工状態を示した
擁壁の側面断面図。
【図8】従来の擁壁用ブロックを示した斜視図。
【図9】図8に示した従来の擁壁用ブロックを水平方向
に直線状に延在するように連接した状態を示した説明図
であって、 (A)は平面図。 (B)は背面図。
【図10】図8に示した従来の擁壁用ブロックを水平方
向に外側円弧状に湾曲して連接した状態を示した説明図
であって、 (A)は平面図。 (B)は背面図。
【図11】図8に示した従来の擁壁用ブロックを水平方
向に内側円弧状に湾曲して連接した状態を示した説明図
であって、 (A)は平面図。 (B)は背面図。
【符号の説明】
1 擁壁用ブロック 1a 擁壁用ブロックの第1の端面 1b 擁壁用ブロックの第2の端面

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に同一段を形成する擁壁用ブロ
    ックを長手方向に連接するとともに、上下方向に積み重
    ねることによって法面の擁壁を形成する擁壁用ブロック
    において、 同一段連接側の一方の端面が略半球面状に突出形成され
    ており、かつ、他方の連接側端面が該一方の連接側端面
    と相互に面接触するような半球面状凹部に形成されてい
    ることを特徴とする擁壁用ブロック。
JP1993020563U 1993-03-30 1993-03-30 擁壁用ブロック Expired - Lifetime JPH0754350Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993020563U JPH0754350Y2 (ja) 1993-03-30 1993-03-30 擁壁用ブロック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993020563U JPH0754350Y2 (ja) 1993-03-30 1993-03-30 擁壁用ブロック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0674645U JPH0674645U (ja) 1994-10-21
JPH0754350Y2 true JPH0754350Y2 (ja) 1995-12-18

Family

ID=12030644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993020563U Expired - Lifetime JPH0754350Y2 (ja) 1993-03-30 1993-03-30 擁壁用ブロック

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Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4210433Y1 (ja) * 1964-08-15 1967-06-08
JPS5397153A (en) * 1977-02-02 1978-08-25 Kanji Imazaike Gear
JP2596733B2 (ja) * 1986-10-08 1997-04-02 千葉特殊コンクリ−ト工業 株式会社 壁体構築用ブロツク

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JPH0674645U (ja) 1994-10-21

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