JP3013065U - 前立開き付き衣類 - Google Patents
前立開き付き衣類Info
- Publication number
- JP3013065U JP3013065U JP1994015977U JP1597794U JP3013065U JP 3013065 U JP3013065 U JP 3013065U JP 1994015977 U JP1994015977 U JP 1994015977U JP 1597794 U JP1597794 U JP 1597794U JP 3013065 U JP3013065 U JP 3013065U
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- JP
- Japan
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- sewn
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- cloth
- folded
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- Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 縫着に使用する糸の節約が可能で、かつ、生
地の裁ち目からの糸のほつれを防止して効率的に製造で
きる前立開き付き衣類を提供する。 【構成】 トランクス1は表地2、3、4と股下襠5を
縫着してなるが、袋状開き部として形成された外側重合
部13を表地2に形成すると共に、内持出部8を内側に
折返す等して表地3に内側重合部14を形成し、これら
内外重合部を重ねて前立開き12を形成して製造する。
外側重合部13は、二つ折りした前立持出布15の長手
開放縁辺15bを外持出部7の縁辺に沿わせて袋縫い状
にして縫着する。このようにすることによって生地の裁
ち目が表に現れなくなるため、ロック縫いをせずに前立
開き12を形成でき、糸の節約を図ることができる。
地の裁ち目からの糸のほつれを防止して効率的に製造で
きる前立開き付き衣類を提供する。 【構成】 トランクス1は表地2、3、4と股下襠5を
縫着してなるが、袋状開き部として形成された外側重合
部13を表地2に形成すると共に、内持出部8を内側に
折返す等して表地3に内側重合部14を形成し、これら
内外重合部を重ねて前立開き12を形成して製造する。
外側重合部13は、二つ折りした前立持出布15の長手
開放縁辺15bを外持出部7の縁辺に沿わせて袋縫い状
にして縫着する。このようにすることによって生地の裁
ち目が表に現れなくなるため、ロック縫いをせずに前立
開き12を形成でき、糸の節約を図ることができる。
Description
【0001】
本考案は男性用下着として使用されるトランクス或いはやズボン、スカート等 の前立開きが形成された前立開き付き衣類に関する。
【0002】
前開きを形成した衣類はズボン、スカート等、従来から数多く見受けられる。 この内、男性用の下着として使用されているトランクスについても前開きが形成 されているものがある。トランクスに形成された前開きは、通常前開きを閉じる ためのボタン乃至ボタンホールを隠す目的で、前開きの上面に前立てが設けられ た前立開きとなっているものが多い。
【0003】 従来のトランクスに設けられた前立開きは、二つ折りにした前立持出布に予め ボタンホールを設けた上で生地裁ち目のほつれを防止するために予めロックミシ ンで生地裁ち目の縫着を行っておき、その上でこの前立持出布を左右前身頃のい ずれか一方の裏側に対しミシンで縫着するか、或いは上記前立持出布に予めロッ ク縫いをせず、前身頃と一緒にした状態でまとめてロック縫いをして左右前身頃 に縫着することにより形成していた。
【0004】
しかしながら、ロックミシンでの縫着は、通常のミシンの縫着に比べて5倍程 度の糸が必要となるためトランクス全体の縫製コストを割高にする一因となって おり、しかも、縫い終わりの部分での糸の始末がかなりの手間を要するため、大 量の糸クズを発生させる原因にもなっていた。
【0005】 そこで、本考案は、このような欠点を解消すべくなしたものであってその目的 とするところは、縫着に使用する糸の節約が可能で、かつ、生地の裁ち目からの 糸のほつれを防止し得ると共に、糸クズの発生を防止して効率的に縫製すること ができる前立開き付き衣類を提供することにある。
【0006】
上記課題を解決するために本考案は、前立開きの外側重合部が、一方の表地2 端部に突設された外持出部7を裏側に折返し、この外持出部7に二つ折り状の前 立持出布15を重ねると共に、重合した内側端辺沿いにこれらを袋縫い状に縫着 して形成され、内側重合部が、他方の表地3端部に突設した内持出部8を内側に 折返して縫着して形成された構成を有してなる前立開き付き衣類としたものであ る。
【0007】 また、前立開きの外側重合部が、一方の表地2端部とその内側に縫着した前立 持出布15とによって袋状開き部として形成された構成とし、内側重合部が、他 方の表地3端部に突設した内持出部8を内側に折返し縫着させた構成としてなる 前立開きの構成を有し、上記外側重合部13は、上記一方の表地2端部に突設し た外持出部7の裏側に二つ折りした前立持出布15を、外持出部7の縁辺と前立 持出布15の長手開放縁辺とが合致するようにして沿わせ、その縁辺沿いを縫着 して縫着部16とし、前立持出布15を上記縫着部16付近で折曲し、かつ外持 出部7の外側ヘ折返し、縫着部16が袋縫い状となるようにこの縫着部16付近 で前立持出布15と外持出部7とを縫着して縫着部17とし、さらに外持出部7 を表地2の裏側に折返し、上記表地2と折返した外持出部7と前立持出布15の 重合部のうち、上記縫着部16の外側を縫着して縫着部18とした構成としてな る前立開き付き衣類とすることもできる。
【0008】 さらに、前立持出布にはボタンホール等の止着手段の一方が形成され、内持出 部にはボタン等の止着手段の他方が形成されている前立開き付き衣類とすれば好 適である。
【0009】
前立持出布を外持出部の縁辺に沿わせて袋縫い状となるように生地の裁ち目を 包み込むようにして縫着したため、生地の裁ち目が表に現れることがなくなるこ とから、予め外持出部または表地の縁辺にロック縫いを施す必要がなくなり、糸 の節約を図ることができる。
【0010】
以下、本考案の前立開き付き衣類の一実施例として、男性用下着として使用さ れるトランクスに前立開きを設けたものについて図面を用いて説明する。
【0011】 図1は本考案にかかる前立開きを設けたトランクス1を図示したもの、図2は トランクス1を製造するのに使用する各布の裁断状態の一例を図示したものであ る。
【0012】 トランクス1は左右二枚の前身頃としての表地2、3と、後身頃としての表地 4とを、股下部分に股下襠5を介在させて縫着したものであるが、これら各布は 平織生地6から以下の如く裁断してなるものである。 すなわち、右前身頃としての表地2は縦方向一側部を一部切欠し、この切欠部 aの上側を外持出部7となし、切欠部aの下側の縁辺を二枚の表地2、3の縫着 辺2aとし、さらにその下側の縁辺を股下襠5の縫着用の襠縫着辺9として裁断 し、左前身頃としての表地3は縦方向一側端部に内持出部8を突設すると共に、 その下側を切欠してこの切欠部bの下側の縁辺を二枚の表地2、3の縫着辺3a とし、さらにその下側の縁辺を股下襠5の縫着用の襠縫着辺10として裁断し、 表地4は下端中央部を若干下方に突出させて持出し分を確保し、その下側端辺を 襠縫着辺11として裁断したものであり、股下襠5は前側長手辺5aを上記襠縫 着辺9及び10の長さの和に合致させると共に、後側長手辺5bを上記襠縫着辺 11に合致させて裁断したものである。
【0013】 トランクス1に設けた前立開き12は上記各布を縫着する前の段階で、袋状開 き部として形成された構成としての外側重合部13を表地2に形成すると共に、 内持出部8を内側に折返す等して表地3に内側重合部14を形成し、これら外側 重合部13と内側重合部14とを重ね合せる等して形成したものである。
【0014】 この外側重合部13を形成するには、表地2の裏面に対して図3に示す如く、 外持出部7に縦長布を短手幅方向二つ折りにしてその下端を若干切欠した前立持 出布15を縫着することにより行う。この前立持出布15には前立開き12をボ タンで閉鎖するため、ボタン掛止用のボタンホール15aを形成しておくのが好 ましい。
【0015】 先ず、表地2の裏面に対し、図4に示す如くこの前立持出布15の二枚重ね状 になった縦長方向の開放縁部15bを外持出部7の縁側7aに沿わせて三枚重ね 状になった部分を縫着して縫着部16とし、続いて図5に示す如く縫着部16を 内側に包み込むように外持出部7及び前立持出布15を縫着部16付近で外持出 部7の外側に折返した上で袋縫い状となるように縫着部16付近で縫着して縫着 部17とし、さらに、図6に示す如く外持出部7を表地2の裏側に折返し、表地 2、及び折返した外持出部7と前立持出布15の重合部分のうち、縫着部16の 外側部分を縫着して縫着部18とすることにより、前立持出布15を外持出部7 に縫着して外側重合部13を形成することができる。
【0016】 また、内側重合部14を縫着するには図7に示す如く表地3を裏側にしておき 、内持出部8の縦方向の縁辺8aを若干手前側に折り込んで折込み8bとした上 で、さらに内持出部8を短手幅方向二つ折り状に折返し、続いて折込み8bを含 んで内持出部8を表地3に縫着して縫着部19とすることにより行う。このとき 内持出部8の下側には予め袋縫い8cを施しておき、また、内持出部8の表側に はボタンを止着しておくのが好ましい。
【0017】 以上のようにして得られた表地2、3を表側に返して図9に示す如く襠縫着辺 9及び10を股下襠5の前側長手辺5aに縫着すると共に、縫着辺2aと縫着辺 3aとを縫着し、次いで外側重合部13の裏側に内側重合部14を重ね合わせて 重合部分の下側を横方向に縫着して縫着部20とすると共に、上側には縦及び横 方向に縫着して縫着部21とすることにより、図1に示す如く、縫着部20と、 縫着部21との間の部分に前立開き12を形成することができる。
【0018】 このように、前立開き12はロックミシンを使用せずに通常の縫着で製造する ことができるため、製造時に必要とされる糸の使用量を大幅に削減することがで きる。また、縫着工程からロックミシンを使用する工程を排除できるため、製造 も容易となり効率的な生産が可能となる。さらに、生地の裁ち目を袋縫い状にし てしまい込むことになるため、仕上がりの美観が良好なものとなっている。
【0019】 また、上記では本考案にかかる前立開き付き衣類の一例としてトランクスに前 開きを製造したものについて説明したが、衣類としてはトランクスに限ることは なく、ズボンやスカート等の衣類についても適用することができる。 なお、上記の前立開き12の製造についての説明は縫着順序を定めるものでは なく、工程に支障がない限りは順序を入れ換えて製造することもできる。また、 前立持出布15にボタンホール15aを形成する変わりに雄雌ホックの一方を止 着する等すると共に、他方のホックを内持出部8に止着する等しても良い。
【0020】
本考案の前立開き付き衣類は、前立開きを生地の裁ち目を袋縫い状にしてしま い込み表に出さないようにして形成できるため、表地の内外持出部及び前立持出 布にロックミシンでロック縫いをせずに前立開きを形成することができる。した がって、通常の縫着で前立開きを製造することができることとなり、製造時に必 要とされる糸の使用量を大幅に削減することができる。しかも、縫着工程からロ ックミシンを使用する工程を排除できるため、製造も容易となり効率的な生産が 可能となる。さらに、生地の裁ち目からの糸のほつれを防止し、幾度の洗濯にも 耐えられるような強度を高めたものとなり、仕上がりの美観を良好なものとする ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の前立開き付き衣類の一例としてのトラ
ンクスを示す正面図である。
ンクスを示す正面図である。
【図2】図1のトランクスの製造に用いる生地及び各布
地の裁断状態の一例を示す正面図である。
地の裁断状態の一例を示す正面図である。
【図3】一方の表地の裏側に前立持出布を縫着して外側
重合部を形成した状態を示す部分斜視図である。
重合部を形成した状態を示す部分斜視図である。
【図4】前立持出布を外持出部に縫着する過程を示す要
部断面図である。
部断面図である。
【図5】図5の後続過程を示す要部断面図である。
【図6】図3のVIーVI線断面図である。
【図7】他方の表地の裏側に内持出部を縫着して内側重
合部を形成した状態を示す部分斜視図である。
合部を形成した状態を示す部分斜視図である。
【図8】図7のVIIIーVIII線断面図である。
【図9】図1に示した製造途中のトランクスを示してお
り、内側及び外側重合部を一部縫着した状態を示す斜視
図である。
り、内側及び外側重合部を一部縫着した状態を示す斜視
図である。
1 トランクス 2,3,4 表地 5 股下襠 6 平織生地 7 外持出部 8 内持出部 9,10,11 襠縫着辺 12 前立開き 13 外側重合部 14 内側重合部 15 前立持出布 16,17,18 縫着部 19,20,21 縫着部
Claims (3)
- 【請求項1】 前立開きの外側重合部が、一方の表地2
端部に突設された外持出部7を裏側に折返し、この外持
出部7に二つ折り状の前立持出布15を重ねると共に、
重合した内側端辺沿いにこれらを袋縫い状に縫着して形
成され、内側重合部が、他方の表地3端部に突設した内
持出部8を内側に折返して縫着して形成された構成を有
してなる前立開き付き衣類。 - 【請求項2】 前立開きの外側重合部が、一方の表地2
端部とその内側に縫着した前立持出布15とによって袋
状開き部として形成された構成とし、内側重合部が、他
方の表地3端部に突設した内持出部8を内側に折返し縫
着させた構成としてなる前立開きの構成を有し、上記外
側重合部13は、上記一方の表地2端部に突設した外持
出部7の裏側に二つ折りした前立持出布15を、外持出
部7の縁辺と前立持出布15の長手開放縁辺とが合致す
るようにして沿わせ、その縁辺沿いを縫着して縫着部1
6とし、前立持出布15を上記縫着部16付近で折曲
し、かつ外持出部7の外側ヘ折返し、縫着部16が袋縫
い状となるようにこの縫着部16付近で前立持出布15
と外持出部7とを縫着して縫着部17とし、さらに外持
出部7を表地2の裏側に折返し、上記表地2と折返した
外持出部7と前立持出布15の重合部のうち、上記縫着
部16の外側を縫着して縫着部18とした構成としてな
る前立開き付き衣類。 - 【請求項3】 前立持出布にはボタンホール等の止着手
段の一方が形成され、内持出部にはボタン等の止着手段
の他方が形成されている請求項1又は2に記載の前立開
き付き衣類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994015977U JP3013065U (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 前立開き付き衣類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1994015977U JP3013065U (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 前立開き付き衣類 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3013065U true JP3013065U (ja) | 1995-06-27 |
Family
ID=43148739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1994015977U Expired - Lifetime JP3013065U (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | 前立開き付き衣類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3013065U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3364490B1 (ja) | 2001-08-29 | 2003-01-08 | カイタック株式会社 | パンツ |
JP2020180384A (ja) * | 2019-04-23 | 2020-11-05 | 株式会社ワコール | 男性用下衣 |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP1994015977U patent/JP3013065U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3364490B1 (ja) | 2001-08-29 | 2003-01-08 | カイタック株式会社 | パンツ |
JP2020180384A (ja) * | 2019-04-23 | 2020-11-05 | 株式会社ワコール | 男性用下衣 |
JP7295398B2 (ja) | 2019-04-23 | 2023-06-21 | 株式会社ワコール | 男性用下衣 |
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