JP3029139U

JP3029139U - エプロン

Info

Publication number: JP3029139U
Application number: JP1996002909U
Authority: JP
Inventors: 愛子上沢
Original assignee: 愛子上沢
Priority date: 1996-03-19
Filing date: 1996-03-19
Publication date: 1996-09-27
Anticipated expiration: 2002-03-19

Abstract

(57)【要約】【課題】通常風の前掛だが，簡単な手段でズボン風に
もなるエプロンとする。【解決手段】結び紐１の下方に，幅広でほぼ長方形の
２枚の布２及び３が，一長辺部を平行にして重ね合わせ
た上，結び紐１より適当長まで縫い止めて合わせ留め部
４とし，その下方は開放させ，少なくとも裾辺部５近傍
の両辺には，布２及び３が互いに筒状にし得てズボン状
とするための係止手段６を有して成るエプロン。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は，前掛けの改良に関し，特にズボン状ともすることのできるエプロンである。

【０００２】

【従来の技術】

エプロンでも足の動きを束縛しないように，例えば実開昭５６−１７３６１６号のエプロンのように，中央部下部を分離したものがある。しかし，これはより行動しやすいズボン状とすることまでは考えていない。

【０００３】ズボン状とするものとして，実開昭６０−１６７１５号の荷役用変形エプロンがあるが，これは膝から下が完全に筒状としているので，最早ズボンであり，いちいち足を通す煩わしさがある。

【０００４】ズボンの汚れ防止として，ズボンへの着脱容易な実開昭５６−３９４１０号の二股前掛があるが，これはズボン専用となってしまい，和服用の前掛けとはならない。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は，上記の問題点に鑑み，和服やスカートを着用しているときでも，ズボンやパンタロンを穿いているときでも，簡単な操作で変形させ，いずれのときにも使用できるエプロンとするようにした。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案の構成を図面に基づいて説明する。結び紐１を上方として，その下方に幅広でほぼ長方形の２枚の布２及び３が，一長辺部を平行にして重ね合わせ，結び紐１より適当長の間を縫い止めて，合わせ留め部４とする。その合わせ留め部４の下方は開放としておく。そして，少なくとも裾辺部５近傍の両辺には，布２及び３が互いに筒状にし得てズボン状とするための係止手段６を有して成るエプロンとした。

【０００７】加えて，裏側の両膝に当接する部分に，ポケット７をそれぞれ有したものとするもよい。

【０００８】また，結び紐１と２枚の布２及び３とは，引っ張れば互いに離反し合うよう，両者を縫い止めせず，その両者の係着手段として，前出の係止手段６を用いたものとするもよい。

【０００９】

【考案の実施の形態】

この考案のエプロンは，前掛として用いるときは，その儘で結び紐１にて腰に結び着けて用いる。即ち，布２及び３同士に重ね合わさっている部分があるから，前が開くことはなく通常のエプロンとして使用することができる。

【００１０】ズボンやタイトスカート等を穿いているときは，布２と３の間が開くから，布２及び３とをそれぞれ両足に巻くようにして係止手段６を用いて留めれば，図３に示すように，ズボン状となる。

【００１１】係止手段６としては，両者を互いに圧迫して係着する咬合子を有するテープのようなものを採用した方が便利であろう。

【００１２】裏側の両膝に当接する部分のポケット７には，床等に膝をついて長時間の作業をするときのために，スポンジ等の緩衝材を入れておく。

【００１３】また，結び紐１と２枚の布２及び３とを，両者を縫い止めせず，前出の係止手段６を用いたものとしたものは，引っ張れば互いに離反するようにするためである。

【００１４】

【実施例】

以下、この考案の実施例について各図に基づき説明する。図１は, 丈を80cm，裾辺部５の長さをそれぞれ65cmとし，結び紐１から合わせ留め部４までを15cmとして，10cm重ね合わせた。また，結び紐１と布２及び３との縫合部に，ギャザーを適当数設けてその縫合間を60cmとした。

【００１５】係止手段６としては，フック，ボタン等多々あるが，最も便利なのは両者を互いに圧迫して係着する咬合子を有するテープ（商品名マジックテープ等）を用いた。

【００１６】裏側の両膝に当接する部分のポケット７には，床等に膝をついて長時間の作業をしても，膝が痛くならないようにするためにスポンジ等を入れておくのだが，綿等他の物を入れてもよいし，表側にポケットを設けても構わない。勿論，通常のポケットとして用いてもよい。

【００１７】また，図示省略したが，結び紐１と２枚の布２及び３とを，引っ張れば互いに離反するように両者を縫い止めせず，係止手段６を用いたものとするならば，その手段として前出のテープを用いるのが妥当であろう。なお，結び紐１は，図示に限らず慣用されている様々なものでよいことはいうまでもない。

【００１８】更には，上半身をも汚さぬように，上衣のついた割烹着風のものとするのもよいだろう。この場合，上衣を着脱自在とするもよい。また，しゃがんで仕事をするときを考えて，エプロンの裾辺部５を汚さぬように，捲くし上げられるよう前出と同様な係止手段６を，適当位置に数カ所設けるのもよいだろう。

【００１９】

【考案の効果】

この考案のエプロンは，その儘で結び紐１にて腰に結び着ければ，通常の前掛となり。ズボンやタイトスカート等を穿いているときは，布２と３とをそれぞれ両足に巻くようにして係止手段６を用いて留めればよいから，簡単に，和服にもズボン用にもなる。

【００２０】裏側の両膝に当接する部分のポケット７には，スポンジ等を入れておくと，床等に膝をついて長時間作業をするときでも，膝が痛くならない。

【００２１】また，結び紐１と２枚の布２と３とを，両者を縫い止めせず，前出の係止手段６を用いたものとしたものは，引っ張れば互いに離反するから，裾なりが機械に巻き込まれても，身体まで巻き込まれるという心配がないなど数々の利点を有した便利なエプロンである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例にて，裾の一部を捲くった
状態で示した斜視図である。

【図２】図１の背面図である。

【図３】図２の裾辺部を閉じて，ズボン状とした状態で
示す斜視図である。

【符号の説明】

１結び紐２布３布４合わせ留め部５裾辺部６係止手段７ポケット

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】結び紐(1) を上方として，その下方に幅
広でほぼ長方形の２枚の布(2) 及び(3) が，一長辺部を
平行にして重ね合わせて上記結び紐(1) より適当長まで
縫い止めて合わせ留め部(4) とし，該合わせ留め部(4)
の下方は開放として，少なくとも裾辺部(5) 近傍の両辺
には，上記布(2) 及び(3) が互いに筒状にし得てズボン
状とするための係止手段(6) を有して成ることを特徴と
するエプロン。
【請求項２】膝に当接する部分に，ポケット(7) を有
した請求項１記載のエプロン。
【請求項３】係止手段(6) を、両者を互いに圧迫して
係着する咬合子を有するテープとした請求項１又は請求
項２記載のエプロン。
【請求項４】結び紐(1) と２枚の布(2) 及び(3) と
は，引っ張れば互いに離反し合うように，両者を縫い止
めせず係止手段(6) を用いた請求項１乃至請求項３のい
ずれかに記載のエプロン。