JP3012834U - 分岐・分配器のケ−ブル取付け部の構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】同軸ケ−ブルの分岐・分配器への取付け作業を
軽減し、かつ取付け部をコンパクトに仕上げ、モ−ルド
タイプの同軸分岐ケ−ブルにも適用できる分岐・分配器
のケ−ブル取付け部の構造の提供を目的とする。 【構成】分岐・分配器１に固定した、同軸ケ−ブル２の
絶縁体３及び導体４を装着する挿入孔５を有し、先端部
に向かって先細りのテ−パ６を設けて成るレセプタクル
８の挿入孔５に、同軸ケ−ブル２の導体４と絶縁体３を
挿入するとともに、同軸ケ−ブル２の外部導体９とシ−
ス１０を、レセプタクル８の外周部に装着し、金属リン
グ１１を圧縮することによって、レセプタクル８に締着
させる。また、金属リング１１の替りに、カップリング
１６によって締着させてもよい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、分岐・分配器のケ−ブル取付け部の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、図１に示すように、同軸ケ−ブル１００の導体２００と絶縁体３００ を所定の長さ露出させ、それらを、カップリング４００に、図２に示すように装 着し、カップリング４００のテ−パ部６００上に装着された同軸ケ−ブル１００ の内部導体とシ−スを、アルミリング５００をかしめることによって、カップリ ング４００に締着させてのち、ついで図３に示すように、カップリング４００を 、分岐・分配器本体７００のレセプタクル８００に螺合していた。

【０００３】 したがって、同軸ケ−ブル１００にカップリング４００を取り付ける作業 と、カップリング４００を分岐・分配器本体７００にねじ込む作業とを要し、手 間がかかるという欠点と、同軸ケ−ブル１００に引張り力がかかると、カップリ ング４００部で同軸ケ−ブル１００が抜けてしまうという欠点があった。また、 取り付け後の全長が長くなり、この方式を使用して加工したモ−ルドタイプの同 軸分岐ケ−ブルは、モ−ルド部が嵩み、実用的でないという欠点もあった。

【０００４▲ 【考案が解決しようとする課題】 この考案は、従来の技術で述べた欠点を解消するためになされたもので、分 岐・分配器本体への取り付け作業を軽減し、コンパクトに仕上げることができる 分岐・分配器のケ−ブル取付け部の構造の提供を目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

分岐・分配器本体に固設され、同軸ケ−ブルの絶縁体及び導体を装着する挿 入孔を有し、先端部に向かってやや先細りのテ−パと、このテ−パの終端部に連 続して、テ−パの最小外径よりも若干大きい外径を有する円筒部を設けて成るレ セプタクルに、所定の長さ露出させた同軸ケ−ブルの導体と絶縁体を、前記の挿 入孔に挿入するともに、同軸ケ−ブルの外部導体とシ−スを、レセプタクルの外 周部に装着し、テ−パ部上で金属リングを圧縮し、外部導体とシ−スをセプタク ルに締着する。

【０００６】 分岐・分配器本体に固定した雄ネジ部を基部に設け、同軸ケ−ブルの絶縁体 及び導体を装着する挿入孔を有し、先端部がやや先細りのテ−パを設けたレセプ タクルに、所定の長さ露出させた同軸ケ−ブルの導体と絶縁体を、前記の挿入孔 に挿入するともに、同軸ケ−ブルの外部導体とシ−スを、レセプタクルの外周部 に装着し、先端内側に前記の雄ネジ部に螺合する雌ネジ部を設け、後端部が先細 りのテ−パを設けたカップリングを雄ネジ部に螺合し、同軸ケ−ブルをレセプタ クルに締着する。

【０００７】

【作用】

分岐・分配器本体に固設したレセプタクルに、同軸ケ−ブルの導体、
絶縁 体を装着するので、取り付け作業が簡単になる。金属リングを圧縮しているので 、内部導体と絶縁体とはレセプタクルの外周に強固に締着され、引張り力に強い 構造になる。また、カップリングの場合には、圧縮機等の特殊な工具は一切不要 であり、金属リングの場合よりもさらに簡単に、ワンタッチで内部導体と絶縁体 をレセプタクルに締着でき、先細りのテ−パ部において、内部導体とシ−スを強 固に押圧するので、引張り力に対しても強い構造になる。

【０００８】

【実施例】

この考案の実施の一例を示す図面について説明するに、図４に示すように、 分岐・分配器本体１に固設し、同軸ケ−ブル２の絶縁体３及び導体４を装着する 挿入孔５（図４においては点線で示している。）を有し、先端部に向かってやや 先細りのテ−パ６と、このテ−パ６の終端部に連続して、テ−パ６の最小外径よ りも若干大きい外径を有する円筒部７を設けて成るレセプタクル８に、予め所定 の長さ露出させた同軸ケ−ブル２の導体４と絶縁体３を、前記の挿入孔５に挿入 するともに、同軸ケ−ブル２の外部導体９とシ−ス１０を、図５に示すように、 前記のレセプタクル８の外周部に装着し、テ−パ６上で、金属リング１１を、円 形や四角、六角形等の多角形のダイスと圧縮機を使用して、圧縮することによっ て、外部導体９とシ−ス１０をレセプタクル８に締着させる。

【０００９】 又は、図６に示すように、分岐・分配器本体１に固定した雄ネジ部１３を基 部に設け、同軸ケ−ブル２の絶縁体３及び導体４を装着する挿入孔５を有し、先 端部がやや先細りのテ−パ６を設けたレセプタクル１２に、所定の長さ露出させ た同軸ケ−ブル２の導体４と絶縁体３を、前記挿入孔５に挿入するともに、同軸 ケ−ブル２の外部導体９とシ−ス１０を、図７に示すように、前記のレセプタク ル１２の外周部に装着し、先端内側に前記の雄ネジ部１３に螺合する雌ネジ部１ ４を設け、後端部が先細りのテ−パ１５を設けたカップリング１６を雄ネジ部１ ３に螺合させる。

【００１１】

【効果】

この考案は上述のように構成されているので、次のような効果を呈する。

【００１２】 従来に比し、同軸ケ−ブルの分岐・分配器本体への取り付け作業を一つに削 減できたので、取り付けの手間を軽減できる。

【００１３】 カップリングによる取り付けは、ワンタッチで行なうことができる。

【００１４】 従来に比し、取り付け部の抗張力が向上する。

【００１５】 コンパクトに仕上がるので、モ−ルドタイプの同軸分岐ケ−ブルに適用する ことができる。 この考案は以上のような効果を有し、その工業的利用価値は顕著である。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来一実施例を示す正面図である。

【図２】図１の部品を組立た状態を示す正面図である。

【図３】従来の取り付け例を示す斜視図である。

【図４】考案の一実施例を示す平面図である。

【図５】取り付け部の実施例を示す一部切欠断面図であ
る。

【図６】考案の別の一実施例を示す一部切欠平面図であ
る。

【図７】取り付け部の実施例を示す一部切欠断面図であ
る。

【符号の説明】

１ 分岐・分配器本体 ７００ 分岐・分
配器本体 ２ 同軸ケ−ブル ８００ レセプタ
クル ３ 絶縁体 ４ 導体 ５ 挿入孔 ６ テ−パ ７ 円筒部 ８ レセプタクル ９ 内部導体 １０ シ−ス １１ 金属リング １２ レセプタクル １３ 雄ネジ部 １４ 雌ネジ部 １５ テ−パ １６ カップリング １００ 同軸ケ−ブル ２００ 導体 ３００ 絶縁体 ４００ カップリング ５００ アルミリング ６００ テ−パ部

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】分岐・分配器本体（１）に固定した、同軸
   ケ−ブル（２）の絶縁体（３）及び導体（４）を装着す
   る挿入孔（５）を有し、先端部に向かってやや先細りの
   テ−パ（６）と、テ−パ（６）の終端部に連続して、テ
   −パ（６）の最小外径よりも若干大きい外径を有する円
   筒部（７）を設けて成るレセプタクル（８）に、所定の
   長さ露出させた同軸ケ−ブル（２）の導体（４）と絶縁
   体（３）を、前記挿入孔（５）に挿入するともに、同軸
   ケ−ブル（２）の外部導体（９）とシ−ス（１０）を、
   前記のレセプタクル（８）の外周部に装着し、テ−パ
   （６）上で、金属リング（１１）を圧縮することによっ
   て、外部導体（９）とシ−ス（１０）をレセプタクル
   （８）に締着することを特徴とする分岐・分配器のケ−
   ブル取付け部の構造
2. 【請求項２】分岐・分配器本体（１）に固定した雄ネジ
   部（１３）を基部に設け、同軸ケ−ブル（２）の絶縁体
   （３）及び導体（４）を装着する挿入孔（５）を有し、
   先端部がやや先細りのテ−パ（６）を設けたレセプタク
   ル（１２）に、所定の長さ露出させた同軸ケ−ブル
   （２）の導体（４）と絶縁体（３）を、前記挿入孔
   （５）に挿入するともに、同軸ケ−ブル（２）の外部導
   体（９）とシ−ス（１０）を、前記のレセプタクル（１
   ２）の外周部に装着し、先端内側に前記の雄ネジ部（１
   ３）に螺合する雌ネジ部（１４）を設け、後端部が先細
   りのテ−パ（１５）を設けたカップリング（１６）を雄
   ネジ部（１３）に螺合することを特徴とする分岐・分配
   器のケ−ブル取付け部の構造