JP3012419B2 - 液晶組成物の精製方法 - Google Patents

液晶組成物の精製方法

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JP3012419B2
JP3012419B2 JP5007525A JP752593A JP3012419B2 JP 3012419 B2 JP3012419 B2 JP 3012419B2 JP 5007525 A JP5007525 A JP 5007525A JP 752593 A JP752593 A JP 752593A JP 3012419 B2 JP3012419 B2 JP 3012419B2
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powder
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伸一 平戸
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、液晶組成物の精製方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の液晶組成物の精製方法は、液晶組
成物にアルミナ、シリカゲル又はモレキュラシーブスの
粉末を混合処理してイオン性不純物の除去をして行なわ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の液晶組成物の精
製方法は、用いる粉末が吸着性が強すぎるため、液晶成
分の一部に対しても吸着性を示すため液晶組成物の組成
が変化し、ネマチック−アイソトロピック相転移温度が
上昇するという問題がある。
【0004】この発明は、上記問題を解決するためにな
されたものであって、液晶組成物の組成変化がなく、ネ
マチック−アイソトロピック相転移温度が上昇せず、イ
オン性不純物を除去して比抵抗を向上することのできる
液晶組成物の精製方法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、液晶
組成物にポリイミド樹脂粉末を混合処理してイオン性不
純物を除去した後、再びポリイミド樹脂粉末を添加する
ことを特徴とする液晶組成物の精製方法が提供される。
なお、このときのポリイミド樹脂粉末の表面は多孔性ま
たは凹凸が形成されていることが好ましい。上記液晶組
成物は、通常液晶表示素子等に用いられる公知の液晶組
成物を用いることができ、精製前には通常液晶表示素子
作製プロセスの複数の工程でイオン性不純物が混入し、
1×1012〜3×1012Ω・cmの非抵抗を呈する。
【0006】上記ポリイミド樹脂粉末は、液晶組成物を
処理するためのものであって、組成変化を起すことな
く、液晶組成物中のイオン性不純物を除去するものであ
って、公知のポリイミド樹脂の粉末を用いることができ
る。このポリイミド樹脂は、液晶表示素子に対して広く
配向膜材料として用いられるポリイミドの粉末等を好適
に用いることができる。
【0007】この粒径は、通常5〜50μmである。こ
の表面は、多孔性にしたり凹凸を形成し吸着面積を増し
てもよいがしなくてもよい。液晶組成物とポリイミド樹
脂粉末との混合は、液晶組成物を液晶又は液体の状態に
なるように適宜温度を制御して行うことができる。
【0008】混合比は、液晶組成物に対するポリイミド
樹脂粉末の割合が、通常1〜10重量%好ましくは2〜
5重量%である。1重量%未満では、液晶組成物中のイ
オン性不純物を十分に除去することができないので好ま
しくない。10重量%超ではポリイミド樹脂粉末量が液
晶組成物に対し、過剰であり必要はない。
【0009】混合時間は、液晶組成物中のイオン性不純
物がポリイミド樹脂粉末に吸着するのに要する時間であ
ればよく、通常約1時間であり必要によって更に短縮す
ることができる。所定時間混合した後、ポリイミド樹脂
粉末と液晶組成物とを分離する。この分離は、例えば混
合物の静置によってポリイミド樹脂粉末を沈澱させ上澄
液を、例えば細管を通して吸引して分離し、更に遠心分
離処理し、再び細管を通して上澄み液を吸引して精製し
た液晶組成物を取出して行うことができる。
【0010】遠心分離処理の代りに、例えば濾過法によ
っても行うことができる。精製した液晶組成物は、精製
前と液晶成分の組成変化を起すことなく、イオン性不純
物が低減される。
【0011】この液晶組成物は、保存すると経時的に吸
湿などによって再び比抵抗が低下するので、直ちに液晶
セル等に封入して用いるのが好ましい。保存は、ポリイ
ミド樹脂粉末と混合した状態で行うと比抵抗の低下がな
いので好ましい。
【0012】
【作用】ポリイミド樹脂粉末が、その極性基によって吸
着性を呈し、その強さが強すぎず適度であるため液晶組
成物を構成する成分を吸着することなく、液晶組成物中
のイオン性不純物を吸着して除去する。
【0013】
【実施例】以下本発明の実施例をグラフ図を用いて説明
する。実施例に於いて、使用した材料は、液晶組成物が
日立化成(株)FH−2000であり、ポリイミド樹脂
粉末が粒径5μmから50μmで平均粒径7.2μmで
あって、液晶配向膜形成用のポリイミド樹脂を粉末化し
たものである。
【0014】イオン性不純物が混入していると考えられ
比抵抗が下がっている液晶組成物の中にポリイミド樹脂
粉末を混ぜ、10〜20分間攪拌した後その上澄み液を
注射器で取り出し、遠心分離機にかけ、更にその上澄み
を注射器で取出すという作業を行い液晶組成物とポリイ
ミド樹脂を分離した。
【0015】ポリイミド樹脂粉末の対液晶組成物量を
1.2重量%〜10重量%まで変えて液晶組成物に混合
し、時間経過に対する液晶組成物の比抵抗と相転移温度
を測定しそれらの関係を図1,図2及び図3に示す。
【0016】図1から、約2重量%以上のポリイミド樹
脂粉末を液晶組成物に混合した後ポリイミド樹脂粉末を
除去することにより液晶組成物の比抵抗に顕著な向上が
見られた。液晶組成物中のイオン性不純物がポリイミド
粉末に吸着して除去されたと考えられる。図2から、混
合時間は1〜24時間でいずれも同様の効果がみられ1
時間で十分であると考えられる。図3から、相転移温度
(TNI、ネマチック相とアイソトロピック相)の上昇が
ないことから液晶組成への影響もないことが理解され
る。
【0017】次に、ポリイミド粉末で処理した液晶組成
物の中に、再びポリイミド粉末を液晶に対して10重量
%添加したものと、比較のためポリイミド粉末を添加し
ないものとを4ヵ月間保存し、液晶の比抵抗の経時的な
変化を測定した。この結果、図4に示すようにポリイミ
ド粉末を添加しないものは、経時的に比抵抗の低下が認
められたが、添加したものは比抵抗の低下は認められず
安定した比抵抗を示した。
【0018】
【発明の効果】この発明によれば、液晶組成物の組成変
化を起すことなく、液晶組成物中のイオン性不純物を除
去できる液晶組成物の精製方法を提供することができ
る。この方法を用いることにより、比抵抗の高い液晶組
成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例で行った液晶組成物の精製に
おけるポリイミド樹脂粉末量と精製した液晶組成物の比
抵抗の関係グラフ図である。
【図2】この発明の実施例で行った液晶組成物の精製に
おける混合時間と比抵抗の関係グラフ図である。
【図3】この発明の実施例で行った液晶組成物の精製に
おける混合時間と相転移温度の関係グラフ図である。
【図4】この発明の実施例で行った液晶組成物の精製に
おける保存期間と比抵抗の関係グラフ図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09K 19/00 C09K 19/52

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶組成物にポリイミド樹脂粉末を混合
    処理してイオン性不純物を除去した後、再びポリイミド
    樹脂粉末を添加することを特徴とする液晶組成物の精製
    方法。
  2. 【請求項2】 前記ポリイミド樹脂粉末の表面は多孔性
    または凹凸が形成されていることを特徴とする請求項1
    に記載の液晶組成物の精製方法。
JP5007525A 1993-01-20 1993-01-20 液晶組成物の精製方法 Expired - Lifetime JP3012419B2 (ja)

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