JP2688563B2 - ガラスマイクロビーズを含むフィルター - Google Patents

ガラスマイクロビーズを含むフィルター

Info

Publication number
JP2688563B2
JP2688563B2 JP6026456A JP2645694A JP2688563B2 JP 2688563 B2 JP2688563 B2 JP 2688563B2 JP 6026456 A JP6026456 A JP 6026456A JP 2645694 A JP2645694 A JP 2645694A JP 2688563 B2 JP2688563 B2 JP 2688563B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
filtration
glass
beads
micrometer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6026456A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06339606A (ja
Inventor
ウィリアム・ビクター・バルシモ
スティーブン・ジェイムズ・セント・メアリィ
Original Assignee
ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー filed Critical ミネソタ マイニング アンド マニュファクチャリング カンパニー
Publication of JPH06339606A publication Critical patent/JPH06339606A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2688563B2 publication Critical patent/JP2688563B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D39/00Filtering material for liquid or gaseous fluids
    • B01D39/02Loose filtering material, e.g. loose fibres
    • B01D39/06Inorganic material, e.g. asbestos fibres, glass beads or fibres
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D37/00Processes of filtration
    • B01D37/02Precoating the filter medium; Addition of filter aids to the liquid being filtered

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Filtering Materials (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、濾過補助剤としてガラ
スマイクロビ−ズを含む層状の濾過用複合体に関する。
別の面では、フィルタ−あるいはプレフィルタ−として
ガラスマイクロビ−ズを用いて、液体から懸濁した固体
を取り除く方法が開示されている。
【0002】
【従来技術と発明が解決すべき課題】濾過媒体を通し
て、液体から懸濁した固体を濾過するための方法におい
ては、しばしば濾過補助剤を用いて液体ベ−スの混合物
をあらかじめ濾過し、そして濾過媒体の寿命を延ばして
いる。濾過補助剤は、典型的には、濾過媒体を通して処
理する前に濾過される液体に加えるか、あるいは液体を
処理する濾過媒体の上に加える。濾過補助剤は、濾過処
理の間に濾過媒体の表面上に形成される固体物質の密に
詰まったフィルムあるいは塊りの形成を阻害する。
【0003】懸濁した固体は、一般的には、変形性と非
変形性の2つの群に分けられ得る。変形性固体は、特に
問題がある。なぜならば、そのような固体は、圧縮さ
れ、しばしばフロックまたはスライムと呼ばれる密に詰
まったベッドに容易になり得るからである。このような
固体はもともと生物学的なものであり、そして、ちょう
ど1より下から数十マイクロメ−タ−の間の範囲の非常
に限られたサイズになり易い。変形性固体は、動かない
水系(湖および池)中により高い濃度で存在している。
【0004】これに対して、動く水系(河、流れ、な
ど)は、非変形性粒子を高濃度で有する傾向にある。非
変形性固体は、典型的には、無機の性質であり、そし
て、寸法がサブマイクロメ−タ−からミリメ−タ−まで
様々であり得る。
【0005】濾過補助剤は、全体の有孔率を増加させ、
濾過システムの充填容量を増大させる機能を有する。濾
過補助剤は、詰まった固体のフィルムやケーキの形成を
防止する。しかしながら、濾過補助剤は、懸濁した変形
性粒子に対するのに比べて、懸濁した非変形性粒子を取
り除く効果が乏しい。非変形性固体と共に用いた場合、
濾過補助剤は、非変形性固体が濾過媒体の表面に進行す
るのを遅らせるが、これを阻止しない。非変形性固体が
濾過媒体の表面に達した場合、これは容易に濾過媒体の
孔の構造に浸入し、完全に液体の流れをブロックし得
る。
【0006】Chemical Engineers Handbook(第5版、M
cGraw Hill Book Co., New York(1973) p19-63)には、
好ましい濾過補助剤は、多孔性で沈殿を最小限にするた
めに、低いバルク密度を有することが教示されている。
従来の濾過補助剤は、天然の素材であり、これらの性質
に従うものである。典型的な濾過補助剤は、珪藻土、
砂、セルロ−スファイバ−(紙パルプ)、パ−ライト、
標布土、アスベスト、おがくず、マグネシア、塩、石
膏、およびカ−ボンである。最もよく用いられる濾過補
助剤は、珪藻土である。
【0007】さらに、材料の形も濾過補助剤としての機
能の能力に関わる。不規則な材料は、非常に密に詰まっ
たベッドをより形成しやすい。このベッドは、相応のよ
り小さいサイズの孔を有し、これが、高い圧力ドロップ
および早期の目詰まりの原因となる。不規則な形と関連
した他の現象は、これらの粒子の表面が、ぎざぎざした
縁からなる場合も有り得、そして機械的に隣り合う粒子
と連結して、これらの連結の力が負けないならば、ベッ
ドの形成を妨害し得ることである。このことは、濾過補
助剤の目的の効果を打ち消す「ス−パ−孔」あるいはチ
ャンネルの形成につながる。懸濁した固体が濾過媒体へ
直接通過するのを許容してしまうからである。これらの
詰まり現象を最小限にするための従来の技術は、液体を
迅速に処理しない、従って、密に詰まったベッドを形成
しない低い密度の材料および/あるいは密な詰まりの影
響を最小限にするのに役立つ本来の多孔性を有するもの
を用いることである。
【0008】濾過補助剤として球状の材料を用いること
は、従来技術において、広く記載されている。特公昭5
9−40767号には、サイズが0.05〜0.1マイ
クロメ−タ−の範囲の非晶質の非融解チタニア粒子であ
って、濾過補助剤として広く開示されているものの調製
方法が記載されている。米国特許第4,713,338
号には、5から500マイクロメ−タ−のサイズおよび
100から600m2/gの表面積を有する、金属酸化
物ベ−スの多孔性球状ビ−ズが記載されている。これ
は、濾過への応用に有用であるとして述べられており、
ゲル浸透クロマトグラフィ−に関する利用の実施例も記
載されている。
【0009】米国特許第5,128,291号には、ク
ロマトグラフィ−用の性質を有する多孔性のチタニアあ
るいは酸化ジルコニウム球を作成するための同様の方法
が記載されている。そして、このような材料の触媒サポ
−トとしての利用についてもまた、言及している。
【0010】濾過産業における他の標準的な技術は、勾
配のついたベッドを用いて、粒子の除去効率を最大限に
することである。この技術は、一群の濾過媒体の別々の
層を形成することを含み、この中では、ベッドの底に最
小の平均粒径の濾過媒体があり、順々に前の層より大き
な粒径を有する層がある。典型的な実施では、無煙炭、
玄武岩、凝灰岩、砂、および粒状の活性化カ−ボンを含
む少なくとも2つの層を用い、ベッドのうえから液相を
入れる。例えば、A.Adinら、Filtration & Separation,
January/February 1991, pp 33-36を参照のこと。
【0011】米国特許第4,153,661号は、ガラ
スビ−ズを上に散りばめた繊維状のポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)マトリックスを含み得る複合体に
関するものである。この複合体は、半浸透性のメンブレ
ンとして有用であると言われている。米国特許第4,8
10,381号、4,906,378号、および4,9
71,736号は、目のなかに膨張しない吸着性の粒子
を有する繊維状PTFEマトリックスを含み、任意に、
適当な調節剤および処理補助剤として作用するガラスビ
−ズを含む、クロマトグラフ用複合体に関するものであ
る。
【0012】特公昭51−32728号公報には、ポリ
アミドを溶解遠心させる方法が開示されている。ここ
で、2層フィルタ−は、70〜150メッシュのガラス
ビ−ズの層および焼成した金属あるいはワイヤ−メッシ
ュの層を含み得る。
【0013】C. Ghilagliaら、Journal of Physics D:
Applied Physics, 24 (1991) 2111-2114には、濾過の過
程を研究するのに有用なモデルとして、大きなガラス球
のベッドが開示されている。
【0014】
【発明の要旨】要約すれば、本発明は、以下のものを含
む層状のフィルタ−を提供する。すなわち、濾過媒体お
よびその上表面に、濾過補助剤として、小孔のない実質
的に球状のガラスマイクロビ−ズである。濾過補助層
は、均質、あるいはそれぞれの層が異なる平均サイズの
ガラスマイクロビ−ズを含む異なる層の勾配のついた複
合体であり得る。
【0015】他の面では、本発明は、懸濁した固体を含
む液体混合物を濾過あるいはプレ濾過する方法を提供す
る。この方法は、ガラスマイクロビ−ズの層に液体混合
物を通過させることを含む。さらに、選択できる工程で
は、得られた濾過(すなわち、プレ濾過)した液体混合
物を従来の濾過媒体あるいは固相抽出物質に通過させ
る。
【0016】上述したように、低密度および多孔性の材
料は、当該分野で、濾過補助剤として用いるのに好まし
いと考えられている。驚くべきことに、本発明者らは、
高密度で、小孔のないガラスビ−ズが、従来の濾過補助
剤よりしばしば性能がよくなることを見出した。我々
は、ビ−ズが、重い密度によって、チャンネルを開かな
い、よりきつく詰まったベッドとなると考える。ビ−ズ
は球状であるので、最大のボイドボリュ−ムを得られる
と普遍的に認められている、詰まった密なベッド(体心
の立方体構造を形成する傾向にある)になるようであ
る。最大のボイド空間は、システムの中で圧力ドロップ
を最小にすることに加え、懸濁している固体のためのよ
り多い「貯蔵区画」を提供する。従って、濾過媒体が詰
まるのを最大限に防御し、その有用期間を長くする効果
がある。
【0017】本明細書においては、「濾過」とは、多相
を分離するためのサイズ排除(物理的)機構のみを言
う。特に、液体から固体を除去するための機構をいい、
溶解している種の除去のための機構ではない。
【0018】「ガラスビ−ズ」とは、少なくとも1つの
非晶質の融解金属あるいは非金属酸化物を含み、滑らか
な、火で研磨した表面を有する球状のビ−ズを意味す
る。
【0019】「実質的に球の」とは、形成の過程でのラ
ンダムな動きによる、本当の球からの自然な多様性を有
するビ−ズを意味する。
【0020】「勾配のついた」とは、それぞれのマイク
ロビ−ズの層が異なる平均サイズおよび/あるいは平均
バルク密度を有する、多層の構造を意味する。一般的に
は、最も低い密度のマイクロビ−ズが最上層を形成して
おり、勾配の順に層が変化し、最も高い平均バルク密度
を有する層が濾過媒体に直接接している。好ましくは、
最も小さいサイズのマイクロビ−ズの層が濾過媒体に直
接接している。
【0021】「濾過補助剤」とは、液体からある種の懸
濁した固体を、該固体が濾過媒体に到達し孔の構造に詰
まる前に、あらかじめ濾過するのに、標準的な濾過媒体
と共に用いられる材料を言う。濾過補助剤は、濾過媒体
の有効期間を延ばすのに有用である。
【0022】「吸着」とは、固体表面および溶解した化
学種の間の相互作用を意味する。
【0023】「上表面」とは、濾過する液体源に向けて
配置されている表面を言う。
【0024】「均質な」とは、単一の層全体に均一な平
均サイズの分布を有していることを意味する。
【0025】「小孔のない」とは、最大でも5.0m2
/gの表面積しか有さないことを意味する。
【0026】本発明は、液体から懸濁した固体を除去す
るために、小孔のない、実質的に非吸着性の、球状のガ
ラスビ−ズを、フィルタ−あるいは濾過補助剤として、
好ましくは均質な層に用いることについて、開示してい
る。本発明において、フィルタ−あるいは濾過補助剤と
して有用なガラスマイクロビ−ズは、金属酸化物ガラス
である。例えば、チタニウム、バリウム、ナトリウム、
シリコン、ホウ素、あるいは亜鉛、またはこれらの組合
せの酸化物であり、平均粒径(直径)は、1から90マ
イクロメ−タ−、好ましくは、10から60マイクロメ
−タ−、より好ましくは、20から40マイクロメ−タ
−である。好ましくは、ビ−ズは、球形である。ビ−ズ
の表面積は、BETで測定して、0.01および5.0
平方メ−トル/グラムの間、より好ましくは、0.01
から2.0m2/g、そして最も好ましくは、0.5か
ら1.0m2/gである。ビ−ズの実際の平均絶対密度
は、好ましくは、2.0から6.0グラム/ccの範
囲、最も好ましくは、3.0から5g/cc、そして、
より好ましくは、バルク密度が、1.2および4.0グ
ラム/ccの範囲、そして、最も好ましくは、2.0か
ら3.0g/ccの範囲である。マイクロビ−ズは、米
国特許第3,493,403号の特に表1のカラム6〜
8に開示されているように調製される組成物を有し得
る。他の調製方法は、米国特許第2,960,594号
に開示されている。
【0027】本発明のガラスビ−ズは、600平方メ−
トル/グラムの表面積を有する従来のクロマトグラフィ
−的に活性な粒子と違って、表面積が小さい(小孔のな
い球であって、好ましくは、5.0m2/g、より好ま
しくは、2.0m2/gの表面積を有し、そして最も好
ましくは、表面積は、0.5から1.0m2/gであ
る)点で、クロマトグラフィ−的に活性ではない。この
小さな表面積の故に、分析用途のために理想的な濾過補
助剤となる。なぜならば、このようなビ−ズは、液体中
の溶解している化合物にあまり影響を与えず、分析に適
し、さらに固体物質を物理的に包むからである。
【0028】我々は、ガラスマイクロビ−ズの利用が、
専ら小さいサイズのマイクロビ−ズを用いることによ
り、最適化されることを発見した。我々は、天然の材料
に比べ、非常に小さな平均粒径および粒径の狭い分布を
有するサイズの範囲を調べた。そして、最適な効率のた
めの好ましい平均粒径の範囲は、10から60マイクロ
メ−タ−であり、最も好ましくは、20から40マイク
ロメ−タ−の範囲の平均粒径であることがわかった。こ
の平均粒径および狭い分布では、変形したおよび変形し
ていない固体物質の両方のための最善の濾過効率が達成
され得る。
【0029】本発明では、マイクロビ−ズの層は、好ま
しくは、少なくとも1mm厚であり、より好ましくは、
5mmから1m厚であり、そしてまた、いずれの厚さで
もよく、例えば、数センチメ−タ−、あるいは数メ−タ
−厚でも用いられ得る。実験的(分析的)応用の多くで
は、標準的な濾過媒体の全表面を覆う約1cm厚さの層
が好ましい。大きいスケ−ルの過程(清掃用あるいは工
業的応用)では、1m以上のベッドを用い得る。濾過補
助剤として用いる場合、マイクロビ−ズの層は、濾過媒
体の上に置く。層状のフィルタ−複合体は、通常、フィ
ルタ−ホルダ−あるいは濾過貯蔵庫あるいはタンクのよ
うな、ある種の容器に密閉される。
【0030】ガラスマイクロビ−ズのベッドは、濾過補
助剤として用いられる場合、好ましくは、単一の均質な
層である。勾配のついた構造では、マイクロビ−ズのそ
れぞれの層は、それぞれの層の成分を保つために、乾燥
した状態でセットするのが好ましい。フィルタ−とし
て、ガラスマイクロビ−ズのベッドが用いられる場合、
別の濾過媒体は用いず、勾配のついた構築物を用いるの
が好ましい。
【0031】濾過媒体は、フィルタ−紙、メンブレン、
ワイヤ−スクリ−ン、布、ガラスフリット、ポリマ−フ
リット、あるいは金属フリット、カラム中で吸着性のあ
るいは活性の粒子、あるいは他の適当な濾過媒体であり
得、せいぜい25マイクロメ−タ−の所望の好ましい小
さい孔のサイズを有するものである。好ましい濾過媒体
には、固相抽出に有用な編んでいない織物を持つ粒子が
含まれる。例えば、米国特許第5328758号に開示
されているような、ポリテトラフルオロエチレン(PT
FE)織物(EmporeTMメンブレン、3M、St.Paul, M
N)を持つ 粒子、およびポリアミド、ポリオレフィン、
ポリエステルなどのポリマ−の茶色のマイクロ繊維織物
を有する粒子、あるいは、ガラス繊維(Toxi-DiskTM, T
oxi-Lab Inc., Irvine, CA)を有する粒子、あるいは織
物を有するセルロ−ス粒子(MeadpaperTM 963C Desicca
nt Paper およびActivated Carbon Paper, Mead Corpor
ation, South Lee, MA 01260)である。
【0032】ビ−ズがフィルタ−として設置されたな
ら、あるいは、プレフィルタ−として用いられる場合に
濾過媒体の上表面に層として設置されたなら、液体サン
プルを注入、デカント、汲み出し、あるいは重力による
流れによって導入する。注入あるいはデカントは、好ま
しい形態である。ビ−ズを用いると、サンプルが懸濁し
た固体を含む場合、好ましいことに、ベ−ス濾過媒体が
詰まるまでに処理し得るサンプルの容量が増えるか、あ
るいは、サンプルの所定の容量の処理時間が減少する。
【0033】本発明の小孔のないガラスマイクロビ−ズ
は、実験室での評価において、驚くべき性能を有してい
た。珪藻土(Fisher Scientific Inc.)、砂、セルロ−
ス、あるいはパ−ライトを広げた非晶質の火山岩(Silb
rico Inc., Hodgkins, IL)のような、従来の濾過補助
剤の性能と比較すると、1リッタ−の水を処理する時間
で決定した性能は、少なくとも従来の濾過補助剤の最善
のものに匹敵するものであり、そして、濾過速度は、一
貫して全体的に改善される。例えば、マイクロビ−ズを
プレフィルタ−として用いると、ほとんどの場合、他の
濾過補助剤に比べて、すべての水マトリックスでの濾過
時間が、非常に改善された。
【0034】性能上の利点のいくつかは、ビ−ズの球形
からくると推定される。球形では、一旦ベッドの中に、
固められると、理論上のボイドボリュ−ムは、32%で
あり、実測値は、35から40%のボイドボリュ−ムで
ある。このことにより、懸濁している固体を最大限に負
荷することができ、そしてさらに、すべての濾過補助剤
(そのほとんどが不規則な形である)の中で最も少ない
圧力ドロップの原因となる。最大限の負荷および低い圧
力ドロップの両方とも、濾過補助剤の望ましい性質であ
る。低い圧力ドロップは、特に、駆動力が1大気圧に限
られる真空システムには重要である。
【0035】性能のなかの別のファクタ−は、従来の濾
過補助剤に比べて、ビ−ズの密度が高いことである。こ
の性質により、より密に詰まった濾過ベッドができると
考えられ、そして特に、分析者が濾過補助剤の破壊を避
けたいと思う場合に、液体サンプルの導入に便利であ
る。低密度の濾過補助剤では、濾過補助剤の表面上に液
体を注入する行為により、乱れることにより、ベッドは
簡単に破壊され得る。例えば、珪藻土は、沈澱するのが
遅い懸濁液を形成し得る。一方、ビ−ズは、短い時間内
(通常1分以内)に、詰まったベッド中に容易に沈澱
し、このため濾過補助剤ベッドのもともとの厚さを保持
する。
【0036】他の性能上の利点は、これらのビ−ズの不
活性な性質に関する。その調製の最終工程が、約800
℃で行なわれる火による研磨であるため、ビ−ズは、非
常に小さい表面積および少ない表面化学活性を有する。
この低表面積および活性は、分析者が濾過補助剤の表面
上に化学物質が吸着するのを防ごうと思う場合、価値あ
るものとなり得る。実際、上述したように、珪藻土は、
吸着性のクロマトグラフィ−用媒体として用いられてい
る。以下の実施例で、ビ−ズが用いられた場合に、一連
のフタレ−トの回収率は減少しないことが示されてい
る。このことから、ビ−ズが、分析物の回収を妨害しな
かったことがわかる。
【0037】以下の実施例では、プレフィルタ−の応用
のためのビ−ズの効力が示されている。1つの例では、
飲料を、ガラスビ−ズ濾過補助剤のある状態およびない
状態でEmporeTM Extraction Diskに通過させて濾過し
た。デ−タから、本発明の濾過補助剤が用いられると、
濾過時間が75%も減少したことがわかる。比較するた
めに、濾過補助剤として砂(140〜240マイクロメ
−タ−直径)を用い、同じ飲料を濾過したところ、濾過
時間は70%増加した。他の例では、いくつかの異なる
水マトリックスをガラスビ−ズ濾過補助剤のある状態お
よびない状態でEmporeTM Extraction Diskに通過させて
濾過した。本発明では、1リッタ−のサンプルの濾過時
間は、50および75%の間分減少した。様々な水マト
リックスについて、ガラスビ−ズ濾過補助剤と他の濾過
補助剤とを比べる複数のテストが行なわれた。平均し
て、ガラスビ−ズでは、変形性および非変形性懸濁して
いる固体の両方について、濾過時間が一貫して減少し
た。
【0038】懸濁した、あるいは沈澱した、有機固体、
無機固体、あるいは生物学的固体を含む液体混合物は、
ガラスマイクロビ−ズをプレフィルタ−として用いて、
効果的に濾過され得る。本発明の方法および層状のフィ
ルタ−複合体は、分析、工業、および清掃用に有用であ
り、特に、懸濁したあるいは沈澱した固体を含む濁った
水あるいは他の液体をきれいにすることが望ましい場
合、有用である。
【0039】以下の実施例では、特に断らない限り、下
記の通りである。
【0040】ガラスビ−ズ(25、40、60、あるい
は80マイクロメ−タ−、平均絶対密度4.7g/c
c、平均バルク密度2.75g/cc)は、米国特許第
3,493,403号、カラム6〜8、および米国特許
第2,960,594号に記載の方法によって調製され
た。ビ−ズは、TiO2 55wt.%、BaO 38wt.%、およびZnO7w
t%の組成を有していた。特定の直径およびサイズ分布の
ビ−ズは、篩によって得られた。
【0041】米国特許第3,493,403号、カラム
6〜8、および米国特許第2,960,594号に記載
の方法によって調製されたガラスビ−ズ(40、60、
あるいは80マイクロメ−タ−、平均絶対密度3.7g
/cc、平均バルク密度2.2g/cc)は、以下の組
成を有していた:TiO2 47wt.%、BaO 28wt.%、SiO2 13w
t.%、 Na2O 8wt.%、 B2O3 3wt.%、 K2O 1wt.%。
【0042】他の濾過補助剤および濾過媒体の同定およ
び起源は、以下の通りである。
【0043】パ−ライト−膨張した非晶質の鉱岩、Silb
rico, Hodgkins, IL; Empore Extraction Disk−3M, St. Paul, MN; GMFTM150−WhatmanTMガラスマイクロファイバ−
プレフィルタ−、Whatman Co., Inc.; 珪藻土(浸滴虫土とも言われる)−Fisher Scientific
Co., Pittsburgh, PA,cat. no. I22-3; 砂−Fisher Scientific Co., cat. no. S150-3; 紙パルプ−Schleicher & Schuell, Keene, NH, cat. n
o. 07250; SpheriglassTM (ソ−ダ石灰ガラス球 A5000TM
平均直径12マイクロメ−タ−)、Potter Industries,
Inc. Parsippany, NJ; ソ−ダ石灰あるいはホウ珪酸塩破砕ガラス、212マイ
クロメ−タ−未満のサイズ、2000TM、Potter Indus
tries, Inc., Parsippany, NJ; 粉セルロ−ス−20および50マイクロメ−タ−、Sigm
a Chemical Co., St.Louis, MO; ScotchliteTM ガラスバブル−3M, St. Paul, MN; MacroliteTM ブランドセラミック球−3M, St. Paul, M
N; セルロ−スフィルタ−紙、グレ−ド40および41、Wh
atman Co., Inc., Clifton, NJ; 酢酸セルロ−ス濾過媒体、Sartorius Filters, Inc., H
ayward, CA; グラスファイバ−濾過媒体−GF/Fグレ−ド、Whatman C
o., Inc.。
【0044】
【実施例】実施例1 100ミリリッタ−の麦芽飲料サンプル(ハイネケンオ
−ルドスタイルビ−ル)を、47ミリリッタ−直径の濾
過装置(Millipore Corporation Catalog No.XX10-047-
30)に設置した、EmporeTM Extraction Disk(3M, St.
Paul, MN)を通過させた。濾過媒体の下の受け取りフラ
スコ中の圧力は、約125mmマ−キュリ−(約25イ
ンチのマ−キュリ−真空とも言う)に減少させ、濾過の
ための駆動力を供給した。濾過補助剤がない時の処理時
間は、23.9分であった。3立方センチメ−タ−の4
0マイクロメ−タ−直径のガラスビ−ズ(米国特許第
3,493,403号、に記載の方法によって得られ、
TiO2 55wt.%、BaO 38wt.%、およびZnO7wt%の組成を有
し、平均絶対密度4.7g/cc、平均バルク密度2.
75g/cc)を濾過装置の貯蔵器に注ぎ入れ、そし
て、第二のEmpore Extraction Diskの表面上に約2.6
mm深さの詰まったベッドを形成した。処理時間は、7
4%減少して、6.3分となった。第三のEmpore Extra
ction Disk上に、3立方センチメ−タ−のシリカ砂(Fi
scher Catalog No. S-150-3)を濾過装置の貯蔵器中に
注ぎ入れ、そして、Empore Extraction Diskの表面上
に、ガラスマイクロビ−ズとほぼ同じ深さの詰まったベ
ッドを形成した。しかしながら、シリカ砂を加えても、
処理時間は減少するどころか、71%増加して、40.
8分となった。
【0045】実施例2 以下の表1に示す一群の特性のフタレ−ト化合物に、1
リッタ−の水を100ppbレベル添加して、実施例1
の濾過装置(2つの異なる密度のガラスマイクロビ−ズ
の存在および非存在下で評価した)を通過させ、Empore
Extraction Diskの抽出効率を比較した。ジメチル−、
ジエチル−、ジ−n−ブチル−、およびジ−n−オクチ
ルフタレ−トの4つのフタレ−ト化合物を調べた。回収
率は、Empore Extraction Diskから抽出された化合物
を、サンプルにもともと加えられていた量で割った割合
に100をかけて求めた。実験は、実施例1の濾過装置
で、濾過媒体の下の受け取りフラスコ中の圧力が125
mmマ−キュリ−の条件で行なった。水マトリックスサ
ンプルサイズは、1リッタ−であった。デ−タは、以下
の表1に示す通りである。
【表1】 フタレ−ト化合物の回収率の比較 サンフ゜ル シ゛メチルフタレ - シ゛エチルフタレ - シ゛フ゛チルフタレ - シ゛オクチルフタレ - Empore ExtractionDisk (比較) 68 98 99 76 Empore Extraction Disk +10cc 4.7g/cc 77 100 102 95 av.絶対密度ヒ゛-ス゛、 40 マイクロメ - - Empore Extraction Disk +10cc 3.7g/cc 78 111 105 91 av. 絶対密度ヒ゛-ス゛、 40 マイクロメ - -
【0046】表1のデ−タから、ガラスビ−ズが不活性
で、不可逆的にフタレ−ト化合物に吸着しなかったこと
がわかる。
【0047】実施例3 絶対密度が4.7g/ccで粒径が40マイクロメ−タ
−のガラスマイクロビ−ズを、様々な水マトリックスを
用いて、濾過補助剤の並列比較で評価した。様々なプレ
濾過媒体もまた評価した。すべての場合において、この
評価に用いられた濾過媒体は、EmporeTM Extraction Di
skであったが、例外として、ガラスマイクロビ−ズをフ
ィルタ−として用いた場合に濾過媒体を用いなかった実
験が1つあった。数種類の型の水マトリックスを調べ
た:湖水(新鮮な水の補給のある、動かない水の例)、
沼水(あふれ出しのみのある動かない水の例)、河水
(緩やかな流れの動く水の例:この水の2つの例が調べ
られた。「スロ−A」とラベルしたサンプルは、通常の
濃度の懸濁した固体を有していると考えられた。「スロ
−B」とラベルしたサンプルは、懸濁した固体がずっと
多く含まれていると考えられた。なぜならば、激しい雨
の12時間後に回収されたからである。)、POTW水
(公共事業設備から流れ出た)、および小川の水(速い
流れの動く水の例)。テストされた他の濾過補助剤に
は、珪藻土、砂、フィルタ−紙、紙パルプ、およびパ−
ライトが含まれる。すべてのテストは、90mm濾過装
置(Millipore Corp. Catalog No. 90-753-2)上で、受
け取りフラスコ中の圧力が、250mmHg(20イン
チのマ−キュリ−真空)の条件で行なった。サンプルサ
イズは、1リッタ−であった。結果を以下の表2に示
す。
【表2】様々な1リッタ−の水サンプルで、様々なフィ
ルタ−および濾過補助剤を用いた場合の濾過時間 表中の時間は分で、すべての場合において、EmporeTM Extraction Diskが用いられた サンフ゜ル 調製 動かない 動かない 動く 動く 動く POTW あふれ出し a スプリング b ( スロー A) ( スロー B) (速い) 濾過補助剤 あるいはフィルタ -なし 303.0 20.37 46.5 83.7 33.0 22.2 (比較) GMF 150フ゜レフィルタ - 55.5 14.3 12.0 163.2 − 11.8 (比較) 4.7g/ccヒ゛-ス゛、40 マイクロメ - - 63.8 9.4 4.9 6.3 16.0 10.9 珪藻土(比較) 107.6 − − − − − 砂(比較) 244.5 − − − − − パルプ(比較) 180.9 − − − − − ハ゜ - ライト (比較) − − − 38.8 − − 4.7g/ccヒ゛-ス゛c 80 マイクロメ - - − − 3.6 − − − a 沼水、 b 湖水、 c マイクロビ−ズがフィルタ−として用いられ、他の濾過媒体は存在しない (−)は、実験が行なわれなかったことを意味する。
【0048】表2のデ−タから、本発明の層状のフィル
タ−複合体が、テストされた水サンプルの濾過時間を最
もよく改善したことが示される。さらに、デ−タから、
ガラスマイクロビ−ズのみでも、有用な濾過媒体となっ
たことがわかった。
【0049】実施例4 ガラスマイクロビ−ズを、様々な水マトリックスを用い
て、様々な濾過補助剤の並列比較で評価した。絶対密度
が4.7g/ccおよび3.7g/ccで粒径が様々の
ガラスマイクロビ−ズを、様々な市販の濾過補助剤材料
と比較した。これらの実験に用いられた濾過媒体は、Em
pore Extraction Disk、グラスファイバ−フィルタ−
(GF/Fグレ−ド、Whatman Co., Inc.)、セルロ−ス
(グレ−ド40および41、Whatman Co., Inc.)、フ
ィルタ−紙、および0.45マイクロメ−タ−酢酸セル
ロ−ス濾過媒体、Sartorius Co.であった。2つの型の
水マトリックスを調べた。沼水および流れだしたPOT
W水である。調べられた他の濾過補助剤には、珪藻土、
砂、粉セルロ−ス(Schliecher & Schuell, Keene, N
H)、パ−ライト、MacroliteTM ブランドホロウセラミ
ック球(3M Company, St.Paul, MN)、ScotchliteTM
ラスバブル(3M Company, St. Paul, MN)、およびSphe
riglassTM固体ガラス球(Potter Industries, Parsippa
ny, NJ)が含まれる。すべてのテストは、実施例3の濾
過装置および同じ条件で行なった。結果を以下の表3に
示す。
【表3】 3つの水マトリックスを用いた様々な濾過補助剤の比較 条件 沼水 POTW流れ出し EmporeTM Extraction Disk 濾過媒体 130.0 70.02 25マイクロメ-タ-ヒ゛-ス゛(米国特許第3,493,403号の 30.3 37.0 ように調製)、絶対密度4.7g/cc,10mm深さ 40マイクロメ-タ-ヒ゛-ス゛、4.7g/cc,10mm深さ 58.8 26.1 60マイクロメ-タ-ヒ゛-ス゛、4.7g/cc,10mm深さ 76.0 31.9 80マイクロメ-タ-ヒ゛-ス゛、4.7g/cc,10mm深さ 64.2 51.4 40、60、および80マイクロメ-タ-ヒ゛-ス゛、絶対密度 3.7g/cc,15mm深さ 67.2 24.8 40マイクロメ-タ-ヒ゛-ス゛、3.7g/cc,10mm深さ 63.6 41.4 60マイクロメ-タ-ヒ゛-ス゛、3.7g/cc,10mm深さ 68.2 32.9 80マイクロメ-タ-ヒ゛-ス゛、3.7g/cc,10mm深さ 91.5 39.2 40、60、および80マイクロメ-タ-ヒ゛-ス゛、絶対密度 4.7g/cc,15mm深さ 83.5 34.3 G2000TM 破砕カ゛ラス、10mm深さ(比較) 165.7 64.2 Spheriglass A5000TM カ゛ラス球、10mm深さ 38.0 40.2 珪藻土、10mm深さ、Fisher Scientific Co., Inc. (比較) 116.0 54.0ハ゜ -ライト25M,Silbrico Co.,Hodgkins, IL, 10mm深さ(比較) 122.5 35.6ハ゜ -ライト40M、10mm深さ(比較) 101.8 42.0ハ゜ -ライト25Mおよび40M、10mm深さ(比較) 115.4 46.1 砂280から520マイクロメ-タ-サイス゛(30から50メッシュ) (Fisher Scientific Co.,Inc., Pittsburgh, PA)(比較) − 95.1 20マイクロメ-タ-粉セルロ-ス(Sigma Chemical Co., St. Louis, MO), 10mm 深さ(比較) 54.4 49.7 60マイクロメ-タ-ScotchliteTMカ゛ラスハ゛フ゛ル (3M,St.Paul,MN),10mm 深さ − 62.3 20/40ク゛レ-ト゛ MacroliteTMフ゛ラント゛セラミック球 3M,St.Paul,MN, 10mm 深さ(比較) − 145.47 20/40,30/50,40/60ク゛レ-ト゛ MacroliteTM フ゛ラント゛セラミック 球,3M,St.Paul,MN, 15mm深さ(比較) − 69.1 セルロ−ス紙濾過媒体(Whatman Co., Inc.) 20マイクロメ-タ-フィルタ-紙、ク゛レ-ト゛41(比較) 2.4 1.4 20マイクロメ-タ-フィルタ-紙(ク゛レ-ト゛41)および 40マイクロメ-タ-、4.7g/ccカ゛ラスヒ゛-ス゛、10mm深さ 5.6 2.9 8マイクロメ-タ-フィルタ-紙(ク゛レ-ト゛40)(比較) 13.8 9.8 8マイクロメ-タ-フィルタ-紙(ク゛レ-ト゛40)および40 マイクロメ - - 4.7g/cc カ゛ラスヒ゛ - ス゛、 10mm深さ 24.1 3.8 酢酸セルロ−ス濾過媒体(Sartorius, Inc.) 0.45マイクロメ-タ-酢酸セルロ-スフィルタ-(比較) 23.4 − 0.45マイクロメ-タ-酢酸セルロ-スフィルタ-および40 マイクロメ - - 4.7g/cc ヒ゛ - ス゛、 10mm深さ 6.4 − グラスファイバ−濾過媒体(グレ−ドGF/F,Whatman Co., Inc.) 1マイクロメ-タ-ク゛ラスファイハ゛-(比較) 2.6 2.8 1マイクロメ-タ-ク゛ラスファイハ゛-および40 マイクロメ - - 4.7g/cc ヒ゛ - ス゛、 10mm深さ 4.8 2.8 (−)は、実験を行なわなかったことを意味する。
【0050】表3のデ−タから、一般的により小さな直
径のプレフィルタ−粒子で濾過媒体を通過する流れの速
さが増すことがわかる。40マイクロメ−タ−のガラス
ビ−ズが好ましく、従来の濾過補助剤と少なくとも同等
およびしばしばそれよりよい性能を有している。ガラス
ビ−ズの勾配のついたベッド(例えば、40、60、8
0マイクロメ−タ−)が用いられ、濾過補助剤として有
用であることが示された。
【0051】実施例5 密度の影響は、水サンプルの導入および貯蔵器が再び透
明になる時点の間の時間を測ることによって、調べた。
液体を濾過装置の貯蔵器に注入すると、液体が貯蔵器の
底に自由落下する間に生じる運動エネルギ−によって、
乾燥した濾過補助剤が移動する。このことにより、濾過
補助剤が貯蔵器の底に再び詰まったベッドになるよう沈
澱するまで、貯蔵器は濁った外観になる。我々は、液体
サンプルを加えた時点から、再び貯蔵器が透明になるま
でに経過した時間を測定した。実験は、実施例2の濾過
装置を用い、同様の条件で行なった。この評価のデ−タ
は、以下の表4に示す。
【表4】 沈殿のデ−タ (ク゛レ-ト゛40) (ク゛レ-ト゛41) 濾過補助剤 8マイクロメ-タ- 20マイクロメ-タ- 濾過媒体** 濾過媒体** 40マイクロメ-タ-カ゛ラスヒ゛-ス゛、 沈殿時間 0.5分 0.5分 4.7g/cc,10mm深さ 濾過時間 3.8分 2.8分 珪藻土、10mm深さ(比較) 沈殿時間 4.0分* 1.8分* 濾過時間 4.0分 1.8分 珪藻土、10mm深さ 沈殿時間 実験は 0.6分(詰まったもの)(比較) 濾過時間 行なわれず 2.3分 *沈澱せず **セルロ−スフィルタ−紙
【0052】表4のデ−タから、ガラスビ−ズは、珪藻
土より速く沈殿(再びベッドになる)することがわか
る。珪藻土は、あらかじめ濡らしておくことによりより
速く沈澱するように作成され得る。これによって、ベッ
ドがよりきつく詰まり、濾過速度が遅くなる。
【0053】実施例6 濾過装置中の圧力ドロップに与える濾過補助剤の影響も
また調べた。40マイクロメ−タ−、4.7g/ccビ
−ズによって生じる、圧力ドロップの増加を、珪藻土に
よって生じるそれと比較した。珪藻土は、3つの型で調
べた。ガラスビ−ズと同じ詰まりが緩んだ容積、ガラス
ビ−ズと同じ詰まりの珪藻土の容積、およびガラスビ−
ズと同じ重さである。圧力ドロップのみの影響を測定す
るために、我々は、超純水をこの評価の液体相として用
い、処理時間が濾過媒体の目詰まりによって影響されな
いようにした。圧力ドロップの増加は、全処理時間を濾
過補助剤を用いない場合の処理時間で割った値の増加と
相関していた。8および20マイクロメ−タ−に値する
セルロ−スフィルタ−紙の2つの濾過媒体を調べた。評
価は、実施例2の濾過装置を用い、同じ条件で行なっ
た。デ−タを下記の表5に示す。
【表5】 濾過補助剤の圧力ドロップの影響 (ク゛レ-ト゛40) (ク゛レ-ト゛41) サンプル 8マイクロメ-タ- 20マイクロメ-タ- 濾過媒体* 濾過媒体* 濾過補助剤なし(比較) 1.04分 0.23分 40マイクロメ-タ-ヒ゛-ス゛、10mm深さ 25.8ク゛ラム、4.7g/cc 絶対密度 3.8 分 2.8 分 珪藻土、10mm深さ (緩い)(比較) 4.0 分 1.8 分 珪藻土、10mm深さ (緩い)(比較) − 2.3 分 40マイクロメ-タ-ヒ゛-ス゛、12ク゛ラム、 4.7g/cc 1.5 分 −珪藻土 同重量(比較) 7.6 分 − (−)は、実験が行なわれなかったことを意味する *セルロ−スフィルタ−紙
【0054】表5のデ−タから、処理速度が遅くなる
と、珪藻土は、より詰まり、より密になる傾向にあり、
そのため、処理時間がさらに延びる。この影響は、より
重い珪藻土が用いられると、悪化する。流れの速い系で
は、珪藻土は、密に詰まることを防止するのに十分長く
懸濁している。しかしながら、平均すると、ガラスビ−
ズ濾過補助剤は、珪藻土に比べ、ユニット容積あたり、
あるいはユニット重量あたりの圧力ドロップが少ない。
【0055】実施例7 中程度の沈殿物(変形していない)を含む動く水サンプ
ルで、40マイクロメ−タ−、4.7g/ccビ−ズ対
珪藻土の効率の詳細な比較を行なった。濾過は、実施例
2の濾過装置で、同じ条件で行ない、Empore Extractio
n Disksを濾過媒体として用いた。デ−タは、以下の表
6に示す。
【表6】 表6のデ−タから、同容量あるいは同重量のどちらに基
づいている場合でも、水から沈殿を除去することに関し
て、ガラスビ−ズは、珪藻土より性能がよかった(処理
時間が短かった)。
【0056】当該分野の当業者にとっては、本発明の様
々な改変および変形が、本発明の範囲および意図すると
ころから離れることなく、明らかである。そして、本発
明は、ここに前述した具体的な態様に不当に限定される
ことはない。
【発明の効果】ガラスマイクロビ−ズを含む濾過用に用
いられる層状の濾過複合体フィルタ−および液体から懸
濁している固体を取り除く濾過方法が提供される。
フロントページの続き (72)発明者 スティーブン・ジェイムズ・セント・メ アリィ アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州 セント・ポール、スリーエム・センター (番地の表示なし) (56)参考文献 特開 昭59−145012(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最大で25マイクロメ−タ−の孔径を有
    する濾過媒体、およびその上表面に濾過補助剤として小
    孔のない実質的に球状のガラスマイクロビ−ズの層を有
    する層状のフィルター複合体であって、該ガラスマイク
    ロビ−ズが金属酸化物を含み、平均サイズが1〜90マ
    イクロメ−タ−の範囲であり、表面積が0.01〜5.
    0m2/gの範囲であり、そして、該ガラスマイクロビ
    −ズの層が厚さ少なくとも1mmである、層状のフィル
    タ−複合体。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の層状のフィルタ−複合
    体であって、懸濁した固体を含む液体混合物を濾過する
    ための方法に有用であり、該方法が、該液体混合物を該
    層状のフィルタ−複合体に通す工程を含むものである、
    層状のフィルタ−複合体。
JP6026456A 1993-03-03 1994-02-24 ガラスマイクロビーズを含むフィルター Expired - Fee Related JP2688563B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/025,932 US5366632A (en) 1993-03-03 1993-03-03 Glass microbead filter and method of filtering
US025932 1993-03-03
US25932 1993-03-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06339606A JPH06339606A (ja) 1994-12-13
JP2688563B2 true JP2688563B2 (ja) 1997-12-10

Family

ID=21828848

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6026456A Expired - Fee Related JP2688563B2 (ja) 1993-03-03 1994-02-24 ガラスマイクロビーズを含むフィルター

Country Status (4)

Country Link
US (1) US5366632A (ja)
JP (1) JP2688563B2 (ja)
CA (1) CA2113607C (ja)
DE (1) DE4403359C2 (ja)

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5595653A (en) * 1994-07-15 1997-01-21 Cera, Inc. Microcolumn for extraction of analytes from liquids
US5833860A (en) * 1995-08-28 1998-11-10 Millipore Investment Holdings Limited Centrifugal adsorptive sample preparation device and method
IT1284814B1 (it) * 1996-09-20 1998-05-22 Aldo Onida Procedimento ed impianto di captazione di inqunanti, pigmenti e/o particolati, solidi e/o fluidi, da affluenti fluidi.
US5911883A (en) * 1996-10-04 1999-06-15 Minnesota Mining And Manufacturing Company Flow-by solid phase extraction method
BE1011099A3 (fr) * 1997-04-10 1999-04-06 Meura S A Aide de filtration regenerable, procede de production d'une telle aide et son utilisation.
US20030104512A1 (en) * 2001-11-30 2003-06-05 Freeman Alex R. Biosensors for single cell and multi cell analysis
JP2005179631A (ja) * 2003-11-28 2005-07-07 Aisin Seiki Co Ltd 複合材料及びその製造方法
GB2409677A (en) * 2003-12-31 2005-07-06 Hydro Int Plc Treatment of wastewater
US20070102358A1 (en) * 2005-11-09 2007-05-10 Cera Inc. Solid phase extraction column
PL2006367T3 (pl) * 2007-06-15 2014-10-31 Mondo Minerals B V Środki pomocnicze do filtrowania, oraz/albo do flokulowania, przeznaczone do oczyszczania płynnej żywności
JP5054194B2 (ja) * 2007-08-01 2012-10-24 日立化成工業株式会社 大容量微粒子サンプル中の病原体検出
JP5042975B2 (ja) * 2008-12-03 2012-10-03 住友重機械工業株式会社 汚泥処理方法及び汚泥処理装置
US20100193442A1 (en) * 2009-02-05 2010-08-05 Ian Tyler Bell Fluidized Bed Method and Apparatus
AU2009222556A1 (en) * 2009-10-02 2011-04-21 Ip Reserve Pty Ltd Filtration medium
DE102010051251A1 (de) * 2009-11-16 2011-05-19 Bräutigam Kunststoffsysteme GmbH Filtermaterial für Filter in Wasserbehandlungs- und Aufbereitungsanlagen
KR101314221B1 (ko) * 2009-12-09 2013-10-02 한국전자통신연구원 호흡기 질환 진단용 진단 키트
WO2012047347A1 (en) * 2010-10-06 2012-04-12 Celanese Acetate Llc Smoke filters for smoking devices with porous masses of active and binder particles having disclosed void volumes
EP3207119B1 (en) 2014-10-17 2020-02-19 Sani-tech West, Inc. Mixing and filtering system
US10138146B2 (en) 2015-12-28 2018-11-27 Mark Malmquist Brine filtration device
DE102016120877A1 (de) 2016-11-02 2018-05-03 Lehmann & Voss & Co. Kg Filtervorrichtung
DE102020116991B3 (de) 2020-06-29 2021-09-02 Franz Durst Atemluftfilter und Verfahren zum Betrieb eines Atemluftfilters
CN113171654A (zh) * 2021-04-28 2021-07-27 广东溢达纺织有限公司 一种过滤纤维层及其制备方法和口罩

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5941969B2 (ja) * 1974-09-09 1984-10-11 住友化学工業株式会社 速効性殺虫、殺ダニ組成物
JPS5840593B2 (ja) * 1975-09-05 1983-09-06 ペンテル カブシキガイシヤ ケイコウインキソセイブツ
US4153661A (en) * 1977-08-25 1979-05-08 Minnesota Mining And Manufacturing Company Method of making polytetrafluoroethylene composite sheet
US4313832A (en) * 1980-06-12 1982-02-02 Rohm And Haas Company Method for treatment of aqueous solutions with ion exchange fibers
JPS5940767A (ja) * 1982-08-30 1984-03-06 Fujitsu Ltd 自動集信機能をもつフアクシミリ装置
JPS59145012A (ja) * 1983-02-07 1984-08-20 Tokyo Electric Power Co Inc:The 微粒子懸濁液の濾過方法
DE3677112D1 (de) * 1985-08-12 1991-02-28 Battelle Memorial Institute Poroese filtrierungsglaskugeln und methode zu deren herstellung.
DD250259A1 (de) * 1986-06-26 1987-10-08 Trisola Steinach Veb Filter aus poroesem glas
DE3626378A1 (de) * 1986-08-04 1988-02-11 Steinecker Maschf Anton Verfahren und filtermaterial zur anschwemmfiltration von getraenken
US4887363A (en) * 1987-07-08 1989-12-19 Nordson Corporation Fluidized bed hopper
US4810381A (en) * 1987-12-28 1989-03-07 Minnesota Mining And Manufacturing Company Composite chromatographic article
US4971736A (en) * 1987-12-28 1990-11-20 Minnesota Mining And Manufacturing Company Method of preparing composite chromatographic article
US4906378A (en) * 1987-12-28 1990-03-06 Minnesota Mining And Manufacturing Company Composite chromatographic article
US5004531A (en) * 1988-01-26 1991-04-02 Tiernan Joan E Treatment of concentrated industrial wastewaters originating from oil shale and the like by electrolysis polyurethane foam interaction
US4906381A (en) * 1988-10-24 1990-03-06 Barbaro Ronald D Modular multi-media filtration unit
US5013459A (en) * 1989-11-09 1991-05-07 Dow Corning Corporation Opthalmic fluid dispensing method
US5190102A (en) * 1990-10-22 1993-03-02 Otis Engineering Corporation Sintered metal substitute for prepack screen aggregate
US5128291A (en) * 1990-12-11 1992-07-07 Wax Michael J Porous titania or zirconia spheres

Also Published As

Publication number Publication date
CA2113607A1 (en) 1994-09-04
DE4403359A1 (de) 1994-09-08
JPH06339606A (ja) 1994-12-13
CA2113607C (en) 2004-09-21
DE4403359C2 (de) 1996-12-19
US5366632A (en) 1994-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2688563B2 (ja) ガラスマイクロビーズを含むフィルター
US5904854A (en) Method for purifying water
US10066197B2 (en) Composition for filtering and removing particles and/or constituents from a fluid
EP2605852B1 (en) Composite filter aids having novel pore size characteristics
US10556221B2 (en) Co-agglomerated composite materials
US6712974B1 (en) Filterable composite adsorbents
EP0041251B1 (en) Method of removing fine suspended solids from effluent streams
JP2013537484A6 (ja) 新規性のある細孔サイズ特性を有する複合濾過補助剤
EP2006367B1 (en) Filtering and/or flocculating aids for the purification of liquid foods
EP3244994B1 (en) Method for producing high purity filter aids
US3992291A (en) Method of filtering oil from liquids
CA1080132A (en) Graduated particulate backwashable filter medium
JPH07185327A (ja) 吸着剤と濾過剤およびそれらの使用方法
KR100394183B1 (ko) 충적작용에사용하기위한개선된필터보조제
JPH0334995B2 (ja)
CZ71898A3 (cs) Zdokonalené částicové médium pro přesnou a selektivní separaci mikročástic podle velikosti, způsoby jeho použití a suspenze mikročástic, získaná separací pomocí zmíněného média
Leclerc et al. Desorption and retentivity of filtering materials

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees