JP3012197B2 - ブロー成形方法 - Google Patents
ブロー成形方法Info
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- JP3012197B2 JP3012197B2 JP8163976A JP16397696A JP3012197B2 JP 3012197 B2 JP3012197 B2 JP 3012197B2 JP 8163976 A JP8163976 A JP 8163976A JP 16397696 A JP16397696 A JP 16397696A JP 3012197 B2 JP3012197 B2 JP 3012197B2
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- blow
- hollow container
- blow pin
- parison
- molding method
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- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
プラスチック製品のブロー成形方法に関し、詳しくは、
中空容器内に吹き込んだ冷却用圧縮気体の排気時間の短
縮を図るブロー成形方法に関するものである。
成形は、図5に示すように、押出機から出たパリソンと
呼ばれる筒状の溶融樹脂101を半割りの金型102,
103で挟み込んだ後、ブローピン104にて冷却用圧
縮気体をパリソン内に吹き込み、該パリソンを膨らませ
て金型キャビティ形状を付与して冷却し、その後、該冷
却用圧縮気体を排気することにより、所望の中空容器完
成品を得るものである。
クトブロー成形では、その容積が小さいものでは排気時
間が短くて済むが、その容積が2リットル、3リットル
と大きな容器になってくると、その排気時間は3秒〜4
秒も要する。
きても、数百ショット成形すると、次第にブローピン1
04に設けられる排気管105内に樹脂カス(ミスト)
が付着し、該排気管105が詰まってきて排気に4秒以
上もかかってしまう。
体を積極的にバキュウムせずに、大気圧になるまで放置
しているためである。また、排気管105が細く長いた
めに、大気圧になるまでの時間が長くなってしまうため
である。そこで、バキュウム装置を用いることも考えら
れるが、そうするとブロー工程が複雑になりコスト高と
なってしまう。また、排気管105を太くすることも考
えられるが、口径は各製品によって決まっているため、
該排気管105の径を大きくすることはできない。
は、両端が密閉されたパリソンに小径の中空針を刺して
流体を吹き込み、次いでパリソンに内圧が印加されてい
る状態で大径の中空針を刺して流体を大流量で吹き込む
ようにした、中空容器の成形方法が記載されている。
縮させる方法については開示されているが、排気時間を
短縮させることについての方法は、一切開示されていな
い。
に短縮することができ、成形サイクルの短縮化が実現で
きる工業的生産性に優れたブロー成形方法を提供するこ
とにある。
ソンにガスを吹き込み、該パリソンを膨らませて開口部
を有する中空容器を成形するブロー成形方法において、
ブローピン先端より上記中空容器内部に冷却用圧縮気体
を吹き込んで冷却し、その後該ブローピン先端より該中
空容器内部の該冷却用圧縮気体を排気する際に、該ブロ
ーピンを上記金型より1.0mm〜50.0mm上昇さ
せて、該中空容器の開口部内面と該ブローピン先端外周
との間に隙間を設け、該隙間から該冷却用圧縮気体を排
気することを特徴とするブロー成形方法を提供すること
により、上記の目的を達成したものである。
一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は
本実施形態のブロー成形方法に用いたブロー成型機の断
面図、図2は上部に開口部を有する中空容器を成形する
工程を順次示す断面図、図3はブローピンの拡大断面
図、図4はブローピンを金型より若干上昇させて、中空
容器の開口部内面とブローピン外周との間に隙間を設
け、その隙間から冷却用圧縮気体を排気する状態を示す
断面図である。
図2に示すように、金型1,2内でパリソン3にガスを
吹き込み、該パリソン3を膨らませて上部に開口部を有
する中空容器4を成形する方法であって、ブローピン5
先端より上記中空容器4内部に冷却用圧縮気体を吹き込
んで冷却し、その後該ブローピン5先端より該中空容器
4内部の該冷却用圧縮気体を排気する際に、該ブローピ
ン5を上記金型1,2より若干上昇させて、該中空容器
4の開口部内面と該ブローピン5外周との間に隙間を設
け、該隙間から該冷却用圧縮気体を排気するようにした
ものである。
詳しく説明する。パリソン3は、図1に示すように、熱
可塑性樹脂6を押出機7で可塑化し、チューブ状に押し
出すことにより形成される。そして、上記パリソン3
は、図2(a)及び(b)に示すように、冷却固化しな
いうちに2分割された金型1,2に加え込まれ、その上
端部と下端部が、上記金型1,2の喰い切刃により喰い
切られる。なお、パリソン3の上部は、一点鎖線で示す
位置でカットされる。
れた金型1,2内でブローピン5の先端よりパリソン3
にガスを吹き込み、該パリソン3を膨らませる。その
時、ブローピン5先端より該中空容器4内部に冷却用圧
縮気体を吹き込んで冷却し、その後該ブローピン5先端
より該中空容器4内部の該冷却用圧縮気体を排気する。
排気が終了したら、図2(d)に示すように、金型1,
2を開いて上部に開口部8を有する中空容器完成品9を
取り出す。
に、ガスを吹き込むための吹込管10が設けられてい
る。かかる吹込管10は、ブローピン5の中心に、その
基端部より先端部に亘って断面円形状のストレート孔と
して形成されている。ガスは、吹込管10の基端部に設
けられる吹込口10aよりその吹込管10に吹き込ま
れ、ブローピン5先端に設けられる吹出孔10bより吹
き出されるようになされている。
ガスを排気するための排気管11が設けられている。か
かる排気管11は、上記吹込管10の周囲に、円環状を
なす孔として設けられている。中空容器4内部に吹き込
まれたガスは、ブローピン5先端に設けられる吸引口1
1aよりその吹込管10に吸い込まれ、ブローピン5の
上端側側面に設けられる排気口11bより排気されるよ
うになされている。
に、上記ブローピン5を上記金型1,2より若干上昇さ
せて、該中空容器4の開口部内面4aと該ブローピン外
周5aとの間に隙間Hを設け、該隙間Hから該冷却用圧
縮気体を排気する。このとき、ブローピン5に設けた排
気管11からも冷却用圧縮気体を排気することはもちろ
んである。
上昇させる量としては、上記中空容器4の開口部内面4
aと該ブローピン外周5aとの間にわずかな隙間Hがで
きればよいが、排気時間のより一層の短縮を考えると、
大きければ大きい程よい。本実施形態では、ブローピン
5の上昇量は、1.0mm〜50.0mmとする。5
0.0mm超であると、動作に時間がかかり過ぎ、1.
0mm未満であると、充分な排気が行われない。本実施
形態では、30mmで良好な結果が得られた。
と該ブローピン外周5aとの間に設けた隙間Hから排気
を行えば、上記排気管11による圧力損失が全くなく、
大気圧になるまでの時間を大幅に短縮でき、結果として
排気時間の大幅な短縮が図れる。
おいて4秒以上もかかっていた排気時間を、0.5秒と
ほぼ装置の動作時間にまで短縮することができた。すな
わち、本実施形態のブロー成形方法によれば、3.5秒
のサイクル短縮、効率化が可能となった。これにより、
数百ショット成形した場合には、トータルとして大幅な
成形時間の短縮を図ることができ、成形サイクルの短縮
化が実現される。
ば、上記冷却用圧縮気体を排気する際にブローピン5を
一段上昇させるだけなので、排気専用の付属装置が必要
なく、現状装置の改良のみで済み、装置コストもかから
ない。さらに、数百ショット成形した場合でも、上記隙
間Hから冷却用気体が金型1,2より排気されるので、
上記排気管11内に樹脂カスが付着して該排気管11が
詰まるようなことはない。
明によれば、排気時間を大幅に短縮することができ、成
形サイクルの短縮化が実現できる工業的生産性に優れた
ブロー成形方法を提供することができる。
型機の断面図である。
を順次示す断面図である。
器の開口部内面とブローピン外周との間に隙間を設け、
その隙間から冷却用圧縮気体を排気する状態を示す断面
図である。
って排気するようにした従来のブロー成形方法により排
気する状態を示す断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 金型内でパリソンにガスを吹き込み、該
パリソンを膨らませて開口部を有する中空容器を成形す
るブロー成形方法において、 ブローピン先端より上記中空容器内部に冷却用圧縮気体
を吹き込んで冷却し、その後該ブローピン先端より該中
空容器内部の該冷却用圧縮気体を排気する際に、該ブロ
ーピンを上記金型より1.0mm〜50.0mm上昇さ
せて、該中空容器の開口部内面と該ブローピン先端外周
との間に隙間を設け、該隙間から該冷却用圧縮気体を排
気することを特徴とするブロー成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8163976A JP3012197B2 (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | ブロー成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8163976A JP3012197B2 (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | ブロー成形方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH106391A JPH106391A (ja) | 1998-01-13 |
JP3012197B2 true JP3012197B2 (ja) | 2000-02-21 |
Family
ID=15784399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8163976A Expired - Lifetime JP3012197B2 (ja) | 1996-06-25 | 1996-06-25 | ブロー成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3012197B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4797309B2 (ja) * | 2001-09-27 | 2011-10-19 | 東洋製罐株式会社 | 中空容器のブロー成形方法およびブロー成形装置 |
US20050129888A1 (en) * | 2003-12-10 | 2005-06-16 | Kwon Hyuk T. | Process for making cosmetic containers having a transparent thermoplastic outer wall |
KR100698512B1 (ko) | 2006-02-09 | 2007-03-21 | 대창기계공업 주식회사 | 패리슨 냉각장치를 갖는 블로우 성형기용 다이스 |
ES2938507T3 (es) | 2018-10-11 | 2023-04-12 | Aoki Technical Laboratory Inc | Dispositivo de moldeo por soplado y estirado y procedimiento de moldeo por soplado |
-
1996
- 1996-06-25 JP JP8163976A patent/JP3012197B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH106391A (ja) | 1998-01-13 |
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