JPH0596612A - ブロー成形の排気構造 - Google Patents

ブロー成形の排気構造

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JPH0596612A
JPH0596612A JP3257744A JP25774491A JPH0596612A JP H0596612 A JPH0596612 A JP H0596612A JP 3257744 A JP3257744 A JP 3257744A JP 25774491 A JP25774491 A JP 25774491A JP H0596612 A JPH0596612 A JP H0596612A
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JP
Japan
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blow
blow pin
parison
pin
air
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Withdrawn
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JP3257744A
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Toshio Sakamoto
敏男 坂本
Keiji Fukuhara
啓二 福原
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH0596612A publication Critical patent/JPH0596612A/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/42Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C49/58Blowing means
    • B29C49/60Blow-needles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/42Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C49/58Blowing means
    • B29C49/60Blow-needles
    • B29C2049/6072Blow-needles being movable, e.g. blow needles move to pierce the parison
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/02Combined blow-moulding and manufacture of the preform or the parison
    • B29C49/04Extrusion blow-moulding

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブロー成形において、ブローピンの径を小径
に維持してブロー成形品の開口寸法を小さく維持しなが
らも、排気行程の時間の短縮を図る。 【構成】 成形型2に、ブローピン9をパリソンPに向
って進退自在に挿入するブローピン挿入孔10を形成す
る。このブローピン挿入孔10を、小径部13と、ブロ
ーピン9の外側面との間で第1通路10bを形成する第
1孔部10aとによって成す。ブローエア供給時には、
ブローピン9が前記小径部13に挿入されてこの小径部
13を塞ぐことにより前記パリソン内部空間Sと第1通
路10bとを非連通状態とする。ブローエア排気時に
は、ブローピン9が後退して、前記ブローピン9が前記
小径部13から抜脱されて前記パリソン内部空間Sと第
1通路10bとを連通状態とするようにして第1通路1
0bからも排気が行えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ブロー成形の排気構造
に係り、特に、パリソン内部空間にブローエアを導入す
るべく該パリソンに突き刺されるブローピンを備えたも
のの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、中空の樹脂成形品の成形方法
としてブロー成形が知られている。このブロー成形は、
例えば、特開平2−209220号公報に示されている
ように、一組の割型を型開きした状態として、この両割
型間に溶融した筒状パリソンを導入し、その後、型閉じ
してパリソンを成形型内に位置させる。そして、この状
態で、図4に示すように、パリソンaの側面からブロー
ピンbを突き刺し、このブローピンbの先端開口部をパ
リソン内部空間cに臨ませる。そして、このブローピン
bによってパリソン内部空間cにエアを吹き込んで、こ
の内部空間cを大気圧以上の圧力にする。これによっ
て、パリソンaの外側面が前記各型d,eの成形面に沿
った形状に形成される。このようにしてパリソンaを所
定形状に形成した後、前記パリソンaの内部空間c内の
エアを抜いた後、型開きしてブロー成形品を得るように
している。
【0003】そして、前記パリソンaの内部空間c内の
エアを抜く動作について説明すると、図5に示すよう
に、前記ブローピンbを前記パリソンaの内部空間cか
ら僅かに後退させた状態とし、この状態においてブロー
ピンbからエアを吸引することによって強制的に排気す
るようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うな動作によってエアを抜くようにしたものにおいて、
その排気時間を短縮してブロー成形品の成形サイクルを
短くしようとした場合、ブローピンを大径に形成して排
気通路の断面積を大きくすることが考えられるが、これ
では、ブローピンの突き刺り性が悪化してしまうばかり
でなく、成形されたブロー成形品に大きな開口が形成さ
れてしまうことになり、このブロー成形後において、こ
の孔を塞いだりする後加工が煩雑になるため、このブロ
ーピンを大径にすることは実用性に欠けるものである。
従って、従来の排気構造では、ブロー成形品の開口寸法
を小さく確保することと、排気行程の時間を短縮するこ
ととの両立を図ることはできなかった。
【0005】本発明は、これらの点に鑑みてなされたも
のであって、ブローピンの径を小径に維持して、ブロー
ピンの突き刺り性を確保し且つブロー成形品に形成され
る孔の開口寸法を小さく維持しながらも、排気行程の時
間の短縮を図ることができる構成を得ることを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、ブローエア供給時にはブローピンのみ
をパリソンに突き刺してエアの供給をし、排気行程にあ
っては、ブローピンを後退させることで排気通路を大き
く確保するような構成とした。具体的には、パリソンを
成形型によって型閉めすると共に、少なくとも1個の成
形型の成形面からブローピンを突出させてパリソンに突
き刺し、該ブローピンからブローエアをパリソン内部空
間へ供給し、その後、このブローエアを排気してブロー
成形品を得るようにしたブロー成形の排気構造を対象と
している。そして、前記成形型に、前記ブローピンをパ
リソンに向って進退自在に挿入するブローピン挿入孔を
形成する。そして、このブローピン挿入孔を、前記成形
型の成形面に開放し前記ブローピンの外形に略一致した
内形を有する小形部と、該小形部に隣接され該小形部よ
りも大形に形成されて前記ブローピンの外側面との間で
排気通路を形成する大形部とを備えて成す。更に、前記
ブローピンのパリソンへの突き刺し状態にあっては、前
記ブローピンが前記小形部に挿入されてこの小形部を閉
塞することにより前記パリソン内部空間と排気通路とを
非連通状態とし、ブローピンの後退状態にあっては、前
記ブローピンが前記小形部から抜脱されてこの小径部に
より前記パリソン内部空間と排気通路とを連通状態とす
るような構成とした。
【0007】
【作用】上記の構成により、本発明では、ブロー成形の
際に、先ず、パリソンを成形型によって型閉めし、その
後、成形型の成形面からブローピンを突出させてパリソ
ンに突き刺す。このブローピンの突き刺し状態では、前
記ブローピンが前記小形部に挿入されてこの小形部を閉
塞することにより前記パリソン内部空間と排気通路とを
非連通状態としている。この状態で、ブローピンからブ
ローエアをパリソン内部空間へ供給してパリソンを所定
形状に成形する。その後、このブローエアを排気する際
には、ブローピンを後退移動させる。このブローピンの
後退状態にあっては、該ブローピンが前記小形部から抜
脱されて前記パリソン内部空間と排気通路とが小形部に
よって連通状態とされており、ブローエアの排気は、前
記ブローピンばかりでなく大径の排気通路からも行われ
ることになる。このため、ブローピンの径を大径にしな
くとも排気効率が向上される。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。
尚、本例では、本発明に係るブロー成形によって成形さ
れる本発明でいうブロー成形品として自動車用燃料タン
クを採用した場合について説明する。
【0009】図1には、燃料タンクTのブロー成形行程
における成形型1周辺の縦断面を示している。この成形
型1は左右一対の割型2,3で成り、右型2によって前
記燃料タンクTの上側半分が、左型3によって燃料タン
クTの下側半分が夫々成形されるようになっている。つ
まり、この図1に示すような型閉め状態にあっては、両
型2,3の形成面2b,3b間によって形成されるキャ
ビティが所定の燃料タンク形状を構成するように成って
いる。
【0010】また、左右両型2,3の内部には、ブロー
成形時に各型2,3を冷却するための冷却水が流通され
るプール通路4が形成されている。このプール通路4
は、図1における紙面鉛直方向に穿設された複数のプー
ル孔4a,4a,…と、このプール孔4aに冷却水を供
給する供給孔4bとを備えており、各プール孔4a,4
a,…及び供給孔4bが夫々連通されて前記プール通路
4を形成している。また、各型2,3には、該型2,3
の温度を夫々検出するための図示しない型温度センサが
挿入配置されるセンサ取付穴5が形成されている。ま
た、各型2,3には前記キャビティと型外部(大気)と
を連通するエア抜き孔6が形成されており、ブロー成形
時において成形品である燃料タンクTの外側面と成形面
2b,3bとの間に残っているエアを大気中に放出する
ようになっている。
【0011】また、前記各型2,3は図示しない成形機
に連繋されており、右型2にあってはスペーサ7及び成
形機取付け板8を介して成形機が連結されている。ま
た、前記スペーサ7の上面には、該スペーサ7と共に各
型2,3を吊下げ移動させる際に吊下げ用のワイヤが取
付けられるハンガー7aが配設されている。
【0012】次に、ブローエアを供給するためのブロー
ピン9及びその周辺構造について説明する。このブロー
ピン9は、ブロー成形の際に、パリソンPの側面に突き
刺されることによって、その開口先端部9aがパリソン
Pの内部空間Sに臨んでブローエアの供給を行うように
なっていると共に、型開き前に、このブローエアの強制
排気も行うようになっている。
【0013】そして、前記右型2には前記ブローピン9
を移動自在に挿入するためのブローピン挿入孔10が形
成されていると共に、この右型2の右側面2aにはブロ
ーピン9の移動を行う駆動手段11が配設されている。
つまり、前記ブローピン9は、その基端部(図1におけ
る右側端部)が前記駆動手段11に連結されており、こ
の駆動手段11の駆動に伴って図1及び図2に実線で示
す状態と仮想線で示す状態との間を前記ブローピン挿入
孔10内において移動することができるように構成され
ている。また、このブローピン9は、その延長方向に対
して、その先端部9aが所定角度だけ傾斜されており、
このブローピン9のパリソンPへの突き刺し動作が容易
に行えるようになっている。
【0014】先ず、前記駆動手段11について説明する
と、この駆動手段11は、前記右型2の右側面に取付け
られた支持フレーム11aにエアシリンダ11bが取付
けられ、このエアシリンダ11bの駆動力によって前記
ブローピン9の移動を行うようになっている。つまり、
このエアシリンダ11bのピストン先端には連結ロッド
11cが螺着されており、この連結ロッド11cは、そ
の左側端部に、左側方向へ開放する空間11dが形成さ
れており、この空間11dにおける左側端部に図示しな
いメネジ部が形成されている。そして、前記ブローピン
9の基端部の外周面には図示しないオネジが形成されて
おり、この基端部が前記連結ロッド11cのメネジ部に
螺合されることによって、ブローピン9が連結ロッド1
1cを介して前記エアシリンダ11bに取付けられてい
る。また、前記連結ロッド11cに形成されている空間
11dは、該連結ロッド11cの下面に開放されてお
り、この開放部分には図示しないエアポンプに向って延
びるエアパイプ11eが連結されている。このような構
成により、前記ブローピン9の内部は、前記連結ロッド
11cに形成されている空間11d及びエアパイプ11
eを介してエアポンプに接続されていることになり、こ
のエアポンプの駆動に伴って、ブローピン9の先端部9
aの開口からブローエアの噴出、吸引を行うことができ
るようになっている。
【0015】一方、前記ブローピン挿入孔10は、図1
における左右方向の略中央部分が前記ブローピン9の外
径よりも所定寸法だけ大径に形成された本発明でいう大
形部としての第1孔部10aを備えている。従って、図
2にも示すように、ブローピン9の外周面と、この第1
孔部10aの内周面との間には環状の本発明でいう排気
通路となる第1通路10bが形成されることになる。そ
して、前記ブローピン挿入孔10の第1孔部10aの右
側には大径の第2孔部10cが形成されている。この第
2孔部10cは、左側端が前記第1孔部10aに連続し
て形成されていると共に右側端が右型2の右側面2aに
おいて開放されており、ブローピン9の外周面との間で
第2通路10dを形成している。このため、前記第1孔
部10aによって形成されている第1通路10bは、こ
の第2孔部10cによって形成されている第2通路10
dを介して大気と連通されていることになる。
【0016】そして、本例の特徴とする構成としては前
記ブローピン挿入孔10の第1孔部10aの左側に形成
されたテーパ部12及び本発明でいう小形部としての小
径部13にある。前記テーパ部12は前記第1孔部10
aの左側端部に連続して形成されており、図1における
左側(キャビティに向う側)に向って所定のテーパ角度
をもって次第に小径となるような形状とされている。ま
た、前記小径部13は、前記テーパ部12の左側端部に
連続して形成されており、前記ブローピン9の外径と略
一致した内径(図2にあっては僅かに大径)を備えて形
成されており、その左側端部は前記キャビティに開放さ
れている。
【0017】このようにしてブローピン挿入孔10の左
側端部にテーパ部12及び小径部13が形成されている
ことにより、図1及び図2の実線で示すようなブローピ
ン9が後退位置にある場合には、前記ブローピン挿入孔
10の内部がキャビティと連通されることになる。つま
り、このキャビティが前記小径部13、テーパ部12、
第1通路10b及び第2通路10dを経て大気に連通さ
れることになる。一方、図1及び図2の仮想線で示すよ
うなブローピン9がパリソンPに突き差された状態の場
合には、ブローピン9が前記小径部13を閉塞すること
になって、前記ブローピン挿入孔10の内部はキャビテ
ィと区画されることになる。つまり、このキャビティが
大気に連通されない状態となる。
【0018】次に、上述の如く構成された成形型1によ
るブロー成形行程について説明する。先ず、駆動手段1
1により、ブローピン9を図1及び図2の実線で示すよ
うな後退位置としておき、図示しない成形機によって、
左右の各型2,3が所定間隔を存するような状態、つま
り、型開き状態にする。そして、この型開き状態におい
て、この両型2,3の間の空間に、溶融した筒状のパリ
ソンPを導入する。その後、成形機を駆動させて左右の
型2,3を互いに近付く方向へ移動させることによって
型閉じし、各型2,3によって形成されるキャビティ内
にパリソンPを位置させる。この状態では、略袋状のパ
リソンPがキャビティ内に位置されていることになる。
そして、この状態において、駆動手段11を駆動させ、
ブローピン9を図1及び図2の仮想線で示すように右型
2の成形面から突出させて、その先端開口部をパリソン
Pの側面に突き刺して、該パリソンPの内部空間Sに臨
ませる。これにより、前記ブローピン9の内部空間がパ
リソンPの内部空間Sに連通された状態となる。また、
この状態にあっては、前記ブローピン9が前記小径部1
3に挿入されてこの小径部13を閉塞することにより前
記パリソン内部空間Sと第1通路10bとを非連通状態
としている。その後、前記エアポンプを駆動させて、ブ
ローエアをエアパイプ11e、連結ロッド11cに形成
されている空間11d及びブローピン9を経てパリソン
Pの内部空間Sに供給する。そして、このブローエアの
供給によりパリソンPは、各型2,3の成形面に沿った
形状に膨張し、所定の燃料タンク形状に形成される。こ
の際、パリソンPの外側面と各型2,3の成形面との間
の空間に残っていたエアは前記エア抜き孔6によって大
気中に放出されることになる。また、前記ブローエアの
供給は、パリソンPの内部空間Sの圧力が大気圧以上
(例えば7kgf/cm2 )になるまで行われ、この圧力に達
すると、ブローエアの供給を停止して、この内部圧力を
所定時間維持させる。また、このとき、前記プール通路
4には冷却水が流通されて、型温度を低下させ、パリソ
ンPの冷却を促進するようにしている。そして、前記セ
ンサ取付穴5に取付けられた図示しない型温度センサに
よって検出される型温度が所定温度以下に低下すると、
本例における特徴とする動作としてのブローエアの排気
動作を行った後、型開き動作が行われる。
【0019】このブローエアの排気動作について説明す
ると、前記エアポンプを上述とは逆動作を行わせてブロ
ーピン9によってパリソンPの内部空間Sのブローエア
を強制的に吸引すると同時に、前記駆動手段11を駆動
させて、ブローピン9を図1及び図2に仮想線で示す状
態から実線で示す状態まで後退させる。そして、このよ
うにしてブローピン9を後退させると、該ブローピン9
が前記ブローピン挿入孔10の小径部13から抜脱され
て、パリソンPの内部空間Sは、小径部13、テーパ部
12、第1通路10b及び第2通路10dを経て大気と
連通されることになる。このようにして、パリソンPの
内部空間Sが大気に連通されると、このパリソンPの内
部空間Sの圧力は大気圧以上になっているために、この
内部空間S内のブローエアが、この圧力差によって大気
中に放出される。従って、ブローエアは、エアポンプに
よるブローピン9からの強制的な排出の他に、大径の通
路であるブローピン挿入孔10から自然排出されること
になる。これにより、従来では、ブローピン9のみによ
って排出されていたブローエアの排気効率が大幅に向上
されることになる。そして、このようにして、パリソン
Pの内部空間Sのブローエアを排出して、この内部空間
Sの内部圧力を大気圧に戻した後、成形機の駆動により
型開きしてブロー成形品としての燃料タンクTを得る。
【0020】このように、従来では、ブローピン9のみ
によってブローエアを排出するようにしていたため、排
気効率を向上させようとすれば、このブローピン9の径
を大きくせねばならなかったが、本例にあっては、ブロ
ーピン9の径が小径であっても排気効率を十分に向上さ
せることができるので、ブローピンの突き刺り性を確保
し、且つブロー成形後の製品に残る孔を小さく確保して
後工程の簡略化を図りながら、ブロー成形時の排気効率
の向上を図ることができる。実際に、本発明の発明者ら
が行った実験によれば、パリソンの内部圧力が7kgf/cm
2 の状態からブローピンのみで排気する場合には30se
c を要していた排気行程が、本例の構成によれば8sec
に大幅に短縮された。
【0021】(変形例)次に、本発明の変形例について
説明する。本例は、ブローピン9の先端部分の変形例で
あって、その他の構成は上述した実施例と同様であるた
めに説明を省略し、特徴部分のみについて説明するに止
める。図3に示すように、本例におけるブローピン9の
先端部分は、円錐状に形成されており、その周面の複数
箇所にブローエアを噴出、吸引するためのエア孔9b,
9bが穿設されている。このようなブローピン9によれ
ば、ブローピン9のパリソンPへの突き刺し動作が行い
易く成り、また、ブローピン9を僅かに後退させるのみ
で、パリソンPの内部空間とブローピン挿入孔10との
連通面積を大きく確保することができるため、更に、排
気効率の向上を図ることができる。
【0022】尚、上述した実施例にあっては、ブロー成
形品として自動車用燃料タンクを採用した場合について
説明したが、本発明は、これに限るものではなく、その
他種々のブロー成形品についても採用することができ
る。また、上述したテーパ部12は必ずしも必要なもの
ではなく、第1孔部10aと小径部13とが隣接される
ような構成としてもよい。更に、ブローピン9は右型2
ばかりでなく左型3にも配設するような構成としてもよ
い。
【0023】
【発明の効果】上述してきたように、本発明によれば、
成形型に、前記ブローピンをパリソンに向って進退自在
に挿入するブローピン挿入孔を形成し、このブローピン
挿入孔を、前記成形型の成形面に開放し前記ブローピン
の外形に略一致した内形を有する小形部と、該小形部に
隣接され該小形部よりも大形に形成されて前記ブローピ
ンの外側面との間で排気通路を形成する大形部とを備え
て成し、更に、前記ブローピンのパリソンへの突き刺し
状態にあっては、前記ブローピンが前記小形部に挿入さ
れてこの小形部を塞ぐことにより前記パリソン内部空間
と排気通路とを非連通状態とし、ブローピンの後退状態
にあっては、前記ブローピンが前記小形部から抜脱され
て前記パリソン内部空間と排気通路とを連通状態とする
ような構成としたために、ブローエアの供給時にはブロ
ーピンが突き刺し状態となって、前記ブローピンが前記
小形部に挿入されてこの小形部を閉塞することにより前
記パリソン内部空間と排気通路とを非連通状態とする一
方、ブローエアの排気時には、パリソン内部空間と排気
通路とが小形部によって連通状態とされて、ブローエア
の排気は、前記ブローピンばかりでなく大径の排気通路
からも行われることになるため、ブローピンの径を大径
にすることなしに排気効率が向上される。従って、ブロ
ーピンの突き刺り性を確保し且つブロー成形品に形成さ
れる開口の寸法を小さく確保しながらも、排気行程の時
間を短縮してブロー成形サイクルの大幅な短縮を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】成形型周辺の縦断面図である。
【図2】ブローピン先端部周辺の縦断面図である。
【図3】変形例における図2相当図である。
【図4】従来のブロー成形におけるブローエア供給状態
を示す縦断面図である。
【図5】従来のブロー成形におけるブローエア排気状態
を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 成形型 2 右型 2b 成形面 3 左型 9 ブローピン 10 ブローピン挿入孔 10a 第1孔部(大形部) 10b 第1通路(排気通路) 13 小径部(小形部) T 燃料タンク(ブロー成形品) P パリソン S パリソン内部空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パリソンを成形型によって型閉めすると
    共に、少なくとも1個の成形型の成形面からブローピン
    を突出させてパリソンに突き刺し、該ブローピンからブ
    ローエアをパリソン内部空間へ供給し、その後、このブ
    ローエアを排気してブロー成形品を得るようにしたブロ
    ー成形の排気構造であって、 前記成形型には、前記ブローピンをパリソンに向って進
    退自在に挿入するブローピン挿入孔が形成されており、
    このブローピン挿入孔は、前記成形型の成形面に開放し
    前記ブローピンの外形に略一致した内形を有する小形部
    と、該小形部に隣接され該小形部よりも大形に形成され
    て前記ブローピンの外側面との間で排気通路を形成する
    大形部とを備えて成っており、 前記ブローピンのパリソンへの突き刺し状態にあって
    は、前記ブローピンが前記小形部に挿入されてこの小形
    部を閉塞することにより前記パリソン内部空間と排気通
    路とを非連通状態とし、ブローピンの後退状態にあって
    は、前記ブローピンが前記小形部から抜脱されてこの小
    形部により前記パリソン内部空間と排気通路とを連通状
    態とするように構成されていることを特徴とするブロー
    成形の排気構造。
JP3257744A 1991-10-04 1991-10-04 ブロー成形の排気構造 Withdrawn JPH0596612A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US5736170A (en) * 1994-12-01 1998-04-07 Stoner; Theodore A. Apparatus for blow molding interlocking drink containers
KR100710856B1 (ko) * 2005-09-28 2007-04-23 (주)모야 멀티 인서트캡 블로성형방법 및 이를 이용한 차량용스포일러

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US5736170A (en) * 1994-12-01 1998-04-07 Stoner; Theodore A. Apparatus for blow molding interlocking drink containers
KR100710856B1 (ko) * 2005-09-28 2007-04-23 (주)모야 멀티 인서트캡 블로성형방법 및 이를 이용한 차량용스포일러

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