JP3011931B2 - マイクロプロセッサと監視装置とを同期させる方法ならびに該マイクロプロセッサを監視するための電子装置 - Google Patents
マイクロプロセッサと監視装置とを同期させる方法ならびに該マイクロプロセッサを監視するための電子装置Info
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Description
サの動作性を検査するための監視方法の分野、特にこの
マイクロプロセッサが休止モードから動作モードに移行
する場合の、このマイクロプロセッサの動作性を検査す
るための監視方法の分野に関する。
止モードから動作モードに移行する際に、このマイクロ
プロセッサの動作監視を行うための電子装置(ウォッチ
ドッグ)と、このマイクロプロセッサとを同期させるた
めの方法に関する。ここで、 a) この同期にはトリガ信号の供給が含まれる。この
トリガ信号は、マイクロプロセッサで生成され、監視装
置に送信され、マイクロプロセッサが動作可能状態であ
ることを通知する。
めに、CLOSED窓状態とOPEN窓状態とを時間的
に切り換える。CLOSED窓状態では、監視装置はト
リガ信号を検出することができない。OPEN窓状態で
は、受信したトリガ信号によって、マイクロプロセッサ
と監視装置との間の同期が行われる。
た、マイクロプロセッサの動作監視を行うための電子装
置(ウォッチドッグ)に関する。このトリガ信号入力側
は、遮断状態(CLOSED窓)と開放状態(OPEN
窓)とをクロック制御により切り換わる。これによりマ
イクロプロセッサと監視装置との間の同期を行うための
トリガ信号が、OPEN窓において受信される。
とも称される。このようなウォッチドッグの特殊な形態
がいわゆる窓ウォッチドッグである。この窓ウォッチド
ッグには、時間的に互いに分離した、複数の時間窓が設
定されている。この時間窓内では、移行中のマイクロプ
ロセッサが動作可能状態に到達したことを通知するトリ
ガ信号を受信可能であり、これによりマイクロプロセッ
サと監視装置との間の所望の同期を行う。この時間イン
ターバルは通例はOPEN窓と称される。これらのOP
EN窓は、いわゆるCLOSED窓によって互いに分離
されている。このCLOSED窓では、トリガ信号検出
は不可であり、監視装置のトリガ信号入力側は遮断され
ている。OPEN窓ないしはCLOSED窓の時間幅
は、所望の応用方法に応じて同じに形成しても、相互に
異なるように形成してもよい。CLOSE窓とOPEN
窓とは時間的に交互に現れ、CLOSE窓状態から開始
される。
期は、つぎのようにして行われる。マイクロプロセッサ
は動作可能状態に達するとトリガ信号を生成する。この
トリガ信号は、監視装置の相応のトリガ信号入力側に供
給される。監視装置がこのトリガ信号を検出すると、同
期リセット(Synchronisations-Reset)が行われる。この
同期リセットにおいては、トリガ信号を受信すると監視
装置は直ちにOPEN窓状態を終了させ、CLOSED
窓によって開始される切り換え動作を開始する。この同
期リセットにおいては、クロック発生器は刻時し続ける
ため、同期のために必要な時間は極めてわずかである。
モードから出発すると、マイクロプロセッサは、このマ
イクロプロセッサの入力側にウェイクアップ可能な信号
が供給されている場合には、Wake−up割り込みを
生成する。移行の際にマイクロプロセッサの電流消費が
増すことによって、監視装置は活性化される。監視装置
は、CLOSED窓状態とOPEN窓状態との切り換え
動作をCLOSED窓から開始する。しかし切り換え動
作の開始時点では、マイクロプロセッサのクロック発生
器は、まだ規則的な振動状態ではなく安定していない。
このマイクロプロセッサが動作可能状態にはじめて達す
るのは、クロック発生器が規則的な振動状態となり安定
してからである。この時点でマイクロプロセッサはトリ
ガ信号を生成する。この時点は、所定の範囲内ではある
が不定である。したがって、トリガ信号が最初のCLO
SE窓において発生し、このトリガ信号によって所望の
同期リセットが行われないことが起こりうる。トリガ信
号がこのCLOSED窓に続くOPEN窓において偶然
発生した場合にのみ、同期リセットが行われる。この時
点から監視装置の切り換え動作がマイクロプロセッサと
同期して行われる。
い場合には、最初のCLOSED窓およびOPEN窓の
時間インターバル経過後に、マイクロプロセッサの完全
なリセットがトリガされる。このリセットにより最終的
にはマイクロプロセッサと監視装置との間の同期が行わ
れるが、これはマイクロプロセッサの完全に新しいスタ
ートである。このリセットに要する時間においては、マ
イクロプロセッサを所望の動作の実行に使用することは
できない。さらにこのようなリセットにおいては、記憶
素子に記憶されているデータは消去されることがある。
しかし記憶されていたデータが消去されることは望まし
くないことが多い。例えば記憶されたデータがアクチュ
エータの位置データであり、このアクチュエータ動作の
位置検出が相対的な基準に基づいて行われる場合であ
る。
成したトリガ信号は、監視装置の切り換え動作の、最初
のCLOSED窓に発生することは極めて頻繁にある。
これによって、このCLOSED窓に続くOPEN窓の
経過後しばらくして、マイクロプロセッサの完全なリセ
ットがトリガされ、さらにクロック発生器の新らたな刻
時がトリガされる。これは同期のために消費する電流が
多く不都合であるばかりでなく、またマイクロプロセッ
サの応答所要時間がかかりすぎるという問題がある。
信号入力側を有する別の監視装置も公知である。この監
視装置では、上記の問題は発生しない。しかし上に説明
したマイクロプロセッサと監視装置との間の所要の同期
にもとづく窓ウォッチドックの監視機能は優れている。
術を出発点として、窓ウォッチドックをマイクロプロセ
ッサと同期させる方法を提供することである。この方法
によれば、通常に動作するマイクロプロセッサにおいて
は、このマイクロプロセッサを完全にリセットすること
はなく、これらの2つのユニットを同期することが可能
である。
ッサとの同期が相応に可能な窓ウォッチドッグを提供す
ることである。
題は、本発明によりつぎのようにして解決される。すな
わち c) 監視装置の活性化後、この監視装置によって所定
の時間インターバルの間、OPEN窓領域を設定し、 c1) ここで通常条件下で動作するマイクロプロセッ
サが生成するトリガ信号を検出するためにこの時間イン
ターバルを選定する ことを特徴とする方法により解決される。
りつぎのように解決される。すなわち、監視装置の活性
化後、この監視装置から最初に設定された窓領域は、O
PEN窓の特性を有し、この窓領域の時間的な長さは、
通常条件下で動作するマイクロプロセッサが生成するト
リガ信号を検出するために設定されており、このOPE
N窓領域の特性を有する窓領域には、CLOSED窓か
らはじまり、CLOSED窓とOPEN窓とが交互に現
れる窓の列が続いていることを特徴とする装置を構成す
ることによって解決される。
ッグを構成することによって、すなわちこの窓ウォッチ
ドッグの切り換え動作は、この窓ウォッチドッグが活性
化された後にOPEN窓領域から始まり、このOPEN
窓領域は複数の時間インターバルを含み、この時間イン
ターバルは十分長く、通常に動作するマイクロプロセッ
サのトリガ信号を受信することの可能な窓ウォッチドッ
グを構成することによって、つぎのことが保証される。
すなわち本発明による監視装置は、トリガ信号を受信す
るために必要な時間インターバル内においてOPEN窓
状態にあり、これによって受信可能状態であることが保
証される。
期リセットが行われる。この同期リセットではマイクロ
プロセッサのクロック発生器は刻時し続ける。この時点
において監視装置がCLOSED窓からはじまる、CL
OSED窓状態とOPEN窓状態との間の切り換え動作
に直ちに切り換えることによって同期は行われる。この
監視装置においてクロック発生器の新規の刻時を含む、
マイクロプロセッサの完全なリセットが行われるのは、
このマイクロプロセッサが所定の時間インターバル後に
通常動作を開始せず、またこれに相応してこのマイクロ
プロセッサがトリガ信号を生成しなかった場合のみであ
る。しかしながらトリガ信号が到来しなことが、このマ
イクロプロセッサが誤動作していることを推測できるよ
うな時点が選択され、このような時点には完全なリセッ
トが行われる。この場合には、このマイクロプロセッサ
の以降の動作は、マイクロプロセッサを初期化すること
によってのみ行うことが可能である。
作可能なマイクロプロセッサにおいてはどのような場合
においても、このマイクロプロセッサの完全なリセット
なしに行われる。したがって同期を行うために必要な電
流消費は、最小限まで低減される。さらにマイクロプロ
セッサと監視装置との間の同期は、従来公知の窓ウォッ
チドッグよりも迅速に行われる。これに相応してマイク
ロプロセッサの応答所要時間も低減され、所望の動作を
すぐに実行することが可能である。したがってトリガ信
号を受信しなかった場合の、OPEN窓領域終了後の完
全なリセットも設けられているが、このリセットはもっ
ぱら緊急時のリセットに使用される。
インターバルとしては、マイクロプロセッサに配属され
たクロック発生器の最大の過渡過程持続時間に少なくと
も相応する長さが設定される。この際にクロック発生器
の過渡過程最大持続時間とOPEN窓領域終了との間の
時間インターバルが、安全な時間インターバルに相応す
る。
N窓領域として2つのOPEN窓を設定する。これらの
2つのOPEN窓を合計した時間インターバルは、後続
の切り換え動作のCLOSED窓とOPEN窓のなす1
時間インターバルに相応する。
項ならびに以下の説明に記載されている。
説明する。
タが示されている。これらのパラメタは、本発明による
方法の説明ないしは本発明による装置との関連において
関心のあるものである。最上部には、マイクロプロセッ
サの動作電流曲線が示されている。この下には監視装置
の窓状態が示されている。最下部には、完全なリセッ
ト、すなわちマイクロプロセッサが新規にスタートする
リセットが示されている。横軸は時間軸である。
ドからはじまっている。この休止モードでは、マイクロ
プロセッサと監視装置は不活性である。時点tWにおい
て、マイクロプロセッサの1つの入力側にウェイクアッ
プ信号が供給され、これによりWake−up割り込み
が発生する。この割り込みによりクロック発生器は過渡
過程を開始する。振動周波数の増加に伴い、マイクロプ
ロセッサの動作電流が増大する。マイクロプロセッサの
動作電流が所定の閾値IAを上回ると、監視装置が活性
化される。この時点は時間軸t上ではtAで示されてい
る。
SED窓状態とOPEN窓状態との通常の切り換え動作
に移行する前にまず2つのOPEN窓が設定されてい
る。監視装置が、最初の2つのOPEN窓の時間インタ
ーバル内に、マイクロプロセッサの動作可能を通知する
トリガ信号を受信しなかった場合には、マイクロプロセ
ッサの完全なリセットが行われる。したがってこのリセ
ット後に動作可能となったマイクロプロセッサにおいて
は、このマイクロプロセッサと監視装置との間の同期が
行われている。この時点を時間軸t上ではtRで示して
いる。
ッサが動作可能状態に到達した場合の、監視装置の振る
舞いを示している。マイクロプロセッサが動作可能状態
に到達するのは、最大動作電流に到達した場合である。
最大動作電流に到達すると、、この状態を通知するトリ
ガ信号が監視装置に送出される。このトリガ信号は図2
ではTSで示されており、トリガ信号が生成された時点
はtSで示されている。
つの時間インターバルを定める。この時間インターバル
は、マイクロプロセッサに配属されたクロック発生器の
過渡過程最大持続時間よりも長いため、トリガ信号TS
は常に、この2つのOPEN窓によって形成されるOP
EN窓領域において発生する。監視装置はこの時点に、
CLOSED窓からはじまる、CLOSED窓状態とO
PEN窓状態との切り換え動作を開始する。これによっ
て同期が行われる。
る切り換え動作を、本来の窓状態の下方の別の行に示し
た。この図から、時点tRにおける(緊急時の)リセッ
トは、マイクロプロセッサが通常動作を開始しなかった
時にのみトリガされることがわかる。
必要な同期パラメタの時間的変化を示す概略線図であ
る。
ッサの移行を示す、図1に相応する概略線図である。
点) tR 完全なリセットが行われる時点 TS トリガ信号 tS トリガ信号発生時点
Claims (9)
- 【請求項1】 マイクロプロセッサが休止モードから動
作モードに移行する際に、該マイクロプロセッサの動作
性を監視するため電子装置(ウォッチドッグ)と、該マ
イクロプロセッサとを同期させる方法であって、 a) 該同期ではトリガ信号が使用され、該トリガ信号
は、前記マイクロプロセッサによって生成され、前記監
視装置に送信され、前記マイクロプロセッサが動作可能
状態であることを通知し、 b) 前記監視装置は、前記トリガ信号を受信するため
に、CLOSED窓状態と、OPEN窓状態とを時間的
に切り換え、該CLOSED窓状態では、前記監視装置
は、前記トリガ信号を検出することができず、該OPE
N窓状態では、受信した前記トリガ信号が、前記マイク
ロプロセッサと前記監視装置との間の同期を行う形式の
同期方法において、 c) 前記監視装置の活性化後、前記監視装置によって
所定の時間インターバルの間、OPEN窓領域を設定
し、 c1) 通常条件下で動作する前記マイクロプロセッサ
が生成するトリガ信号を検出するために、前記時間イン
ターバルを選定する ことを特徴とする同期方法。 - 【請求項2】 c2)前記時間インターバルの経過後に
は、前記監視装置は、CLOSED窓から開始し、CL
OSED窓状態とOPEN窓状態とを切り換える請求項
1に記載の同期方法。 - 【請求項3】 前記監視装置によって第1のOPEN窓
領域を設定し、該第1のOPEN窓領域の時間的な長さ
を、前記マイクロプロセッサに配属されたクロック発生
器の最大過渡過程持続時間に少なくとも相応させる請求
項1または2に記載の同期方法。 - 【請求項4】 前記マイクロプロセッサが完全な動作可
能状態に到達する前に前記監視装置を活性化する請求項
1から3までのいずれか1項に記載の同期方法。 - 【請求項5】 トリガ信号入力側を備えた、マイクロプ
ロセッサの動作性を監視するための電子装置(ウォッチ
ドッグ)であって、 前記トリガ信号入力側は、遮断状態(CLOSED窓)
と開放状態(OPEN窓)との間でクロック制御により
切り換わり、前記マイクロプロセッサと前記監視装置と
の間の同期を行うための前記トリガ信号の受信が、OP
EN窓において行われる形式の監視装置において、該監
視装置の活性化後、該監視装置によって最初に設定され
た窓領域は、OPEN窓の特性を有し、該窓領域の時間
的な長さは、通常条件下で動作するマイクロプロセッサ
が生成するトリガ信号を検出するために選定されてお
り、 該OPEN窓の特性を有する窓領域には、CLOSED
窓からはじまる、CLOSED窓とOPEN窓とが交互
に現れる窓の列が続いていることを特徴とする電子装
置。 - 【請求項6】 前記最初のOPEN窓領域は時間インタ
ーバルを含み、 該時間インターバルの長さは、前記マイクロプロセッサ
に配属するクロック発生器の過渡過程最大持続時間に少
なくとも相応する請求項5に記載の監視装置。 - 【請求項7】 前記最初のOPEN窓領域は時間インタ
ーバルを含み、 該時間インターバルの長さは、前記マイクロプロセッサ
に配属するクロック発生器の過渡過程最大持続時間より
わずかに長い請求項5に記載の監視装置。 - 【請求項8】 前記最初のOPEN窓領域は、複数の別
個のOPEN窓からなる請求項5から7までのいずれか
1項に記載の監視装置。 - 【請求項9】 前記最初のOPEN窓領域は、2つの別
個のOPEN窓からなる請求項5から7までのいずれか
1項に記載の監視装置。
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