JP3011652U - 逆ｔ隔壁底版組合せ多目的ブロック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、土木工事に使用する隔壁水路又は
地下埋設キャブシステムとしての製品を型枠の変化を容
易とし、その製品の機能、作用、効果をより多目的に求
めた製品の提供を目的としている。 【構成】床版合渠を有した逆Ｕ字状門型ブロックと目的
に応じた種類の中仕切を、低版と一体とした逆隔壁低版
ブロックとに分割製造し、現地でこれを組合せ合体する
様に構成してなる多目的用途コンクリートブロック。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、土木工事に使用する隔壁水路又は、地下埋設キャブシステムとして 縦設して多目的にその機能、作用、効果を求めたコンクリートプレキャスト製品 に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の隔壁分離水路（用水と生活排水を分離して流す水路）又は、キャブシステ ム、コンクリート製品としては、 施工現場で直接、型枠を取り付け、鉄筋組立、コンクリート打設、養生して 完成させる方法。 製品の全断面を２ｍの標準長（特殊なものでは５ｍも有る）として施工時上 面となす部分を開孔として一体化して工場において製造し現地施工する方法。 逆Ｕ字状本体かＢＯＸ状として、仕切壁とを別々に製造し施工現場で合体し て養生し完成する方法があった。

【０００３】 しかし、これらの方法では、施工時期によっては、施工経費の掛かり増しを余 儀なくされ、兼用型枠が難しいので型枠設備にも膨大な資金を必要としたばかり か、次の様な欠点も有った。

【０００４】 施工現場で直接、型枠を取り付け、現場施工する方法は、狭い所での作業ス ペースの確保の困難、一連の工程が長く交通渋滞を招いていた。

【０００５】 隔壁を有する製品は、中仕切壁の使用目的による種類、高さ、左右の水路の 巾の違いで型枠が根本から改造する必要が有り、大変な労力と時間を必要として いたばかりか膨大な型枠改造経費を必要としていた。加えて、他にこの型枠の転 用がきかぬ欠点が有った。

【０００６】 逆Ｕ字状本体かＢＯＸ状として現地で仕切壁を組立る方法も狭い側壁内の作 業のために能率が上がらず、施工出来ばえも余り期待出来無かった。 そこで、本考案出願人は、この考案の解決課題を次の様にしたものである。

【０００７】

【考案の解決課題】 門型型枠は、巾のスライド、両側壁高さ（製品深さ）の調整出来る様にする と共に型枠のコストを低減出来る様にする。

【０００８】 加えて、底版型枠は中間壁高さをも調整出来る様にし、底版と一体として製 造し、その巾も現地施工現場の地耐力の関係で広くしたり狭くしたり出来る様に する。

【０００９】 使用目的により、中間壁を変化させて多様な土木工事に使用出来る様にする 。

【００１０】 施工が安全に迅速、容易に出来る様にする。 以上の解決課題を考慮して本考案の解決手段を次の様にしたものである。

【００１１】

【考案が解決しょうとする手段】

床版合渠を有した逆Ｕ字状門型ブロックと中仕切壁を一体とした逆Ｔ底版ブロッ クとを工場で分割製造し現地で組立合体する様にする。

【００１２】 これを実施例の図面で順次説明する。

【００１３】

【考案の実施例】

実施例図１．は、本考案の代表製品の用水と排水を流す製品の断面概要図である 、これで説明すると、現地施工現場の地盤地耐力に合わせた底版１．の底版巾Ｗ ．を確保出来る型枠で逆Ｔ底版ブロックＡ．に用水Ｃ．と排水Ｄ．の必要巾を構 築する位置に中仕切壁２．を設けて製造し、これと必要巾と高さ調整か型枠で床 版合渠３．を介して、側壁４．４．をほぼ垂直平行に有した逆Ｕ字状門型ブロッ クＢ．を分割製造し現地で、逆Ｔ底版ブロックＡ．とＵ字状門型ブロックＢ．と の接合部６．をコンクリートモルタル（水蜜性の時は接着剤）５．で合着一体化 してなる逆Ｔ隔壁床版組合せ多目的ブロック。

【００１４】 実施例図２．は、道路面８．と水田圃場地１０．に大きく高低差を有する現場に 使用する製品で、底版巾Ｗ．を道路よりに仮想背面底版１−１．として一方に長 くして盛土土圧及び車等の上載荷重に製品の転倒、滑動に耐えられる様にした中 仕切壁２．を有した底版ブロックＡ．とし、門型ブロックＢ．と組合せ、用水Ｃ ．と排水Ｄ．を分流する様にしたものである。

【００１５】 次に、実施例図３．は、比較的施工現場の地盤地耐力を有する現場に中仕切壁を 格子状中仕切壁２−１．とし、北国の流雪溝としての製品で説明すると、底版１ ．の底版巾Ｗ．を計算より決定し、中仕切壁２−１．を格子状とし投雪水路巾を 広く流水専用水路Ｃ−１．の巾を狭くして設ける様にし、投雪詰まりが有った場 合でも流水専用水路Ｃ−１．を水を流し除除に雪を溶かし投雪詰まりの無い流雪 溝として構築したもので有る。

【００１６】 図６．は、底版を凹部段差７．とし、漏水の排水溝としての役目を持ち、中間壁 に開孔を設け支台８．を取り付けて電線や水道、ガス等の埋設物Ｅ．の共同溝と して使用し、天端部に開孔土留ブロックＦ．を設けて、時代のニーズにより、よ り多目的に本考案製品を構築したもので有る。 以上の様な本考案製品には次の 様な作用、効果が有る。

【００１７】

【考案の作用、効果】 製品の型状で従来の型枠を最も複雑でコストも高かった、中仕切壁の部分を 底版と合体し、門型カバー部分（逆Ｕ字状門型ブロック）と分割して製造する事 により、底版巾と仕切壁の高さをアタッチメントで容易に変化調整出来るので、 型枠コストも低減出来、変化に富んだ製品でも門型ブロックを変化させる事無く 、製造が容易であり、門型ブロックの型枠は、普通可変製品や可変ＢＯＸに転用 出来る利点を有する。

【００１８】 中間壁と底版の左右の長さを変化させるだけで、用水と排水の分流又は、流 雪溝の投雪詰り防止水路あるいは、キャブシステム溝としての多用製品としても 使用出来る。

【００１９】 又、中仕切壁付きでも巾広い底版部と床版門型部との分割製造組立のために 、製品は安定し、施工セッテングも安全で迅速容易である。

【００２０】 加えて、一方が盛土か切土の現場では、図４．図５．図６の如く開孔部を構 築する土留ブロックとを更に組合せる事により、土地を有効に利用出来る組合せ 多目的ブロックと言える。

【図面の簡単な説明】

【図１】用水と排水を流す本考案の代表的製品の断面概
要図。

【図２】道路面と水田圃場地に大きく高低差が有る場合
で一方の仮想背面版長くした製品の断面概要図。

【図３】中間仕切壁を格子状として、投雪詰りを無くし
た流雪溝の断面概要図。

【図４】前面開孔の土留壁を本考案製品に合体させた施
工状態の概要斜視図。

【図５】流雪溝製品に前面開孔土留を合体させた施工状
態の概要斜視図。

【図６】底版を凹部段差排水としたキャブシステム製品
に前面開孔土留を合体させた施工状態の概要斜視図。

【符号の説明】

Ａ 逆Ｔ底版ブロック Ｂ 逆Ｕ字状門型ブロック Ｃ 用水 Ｃ−１ 流水専用水路 Ｄ 排水 Ｄ−１ 流雪 Ｅ 埋設物（電線ケーブル、水道、ガスパイプ等） Ｅ−１ 埋設物 Ｆ 開孔土留ブロック Ｇ 花壇ブロック Ｈ マンホール Ｗ 底版巾 １ 底版 １−１ 仮想背面底版 ２ 中仕切壁 ２−１ 格子状中仕切壁 ２−２ キャブシステム中仕切壁 ３ 床版合渠 ４．４． 側壁 ５ コンクリートモルタル（又は接着剤） ６ 接合部 ７ 凹部段差（排水溝） ８ 道路面 ９ 蓋 １０ 水田圃場地 １１ 砂又は均しコンクリート １２ 基礎材 １３ インバートコンクリート

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 地盤地耐力により底版巾Ｗ．の変化する
   底版１．を介して、中仕切壁２．を一体として成る逆Ｔ
   底版ブロックＡ．と床版合渠３．を介し、側壁４．４．
   をほぼ垂直平行とした逆Ｕ字状門型ブロックＢ．とし、
   これを現地施工現場で接合部６．をコンクリートモルタ
   ル５．で合着一体化して成る逆Ｔ隔壁底版組合せ合せの
   多目的コンクリートブロック。