JP3011455B2 - 非水電解液電池 - Google Patents

非水電解液電池

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浩志 渡辺
修弘 古川
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、正極と、リチウムを活物質とする負極と、
非水系電解液とを備えた非水系電解液電池において、特
に電解液の改良に関するものである。
(ロ) 従来の技術 正極とリチウムを活物質とする負極とを用いた非水系
電解液電池は、その高エネルギー密度や優れた保存特性
などが注目され、現在も活発に研究開発が行われている
が、この種電池を実用化する上で最も重要な課題となっ
ているのが、保存特性あるいはサイクル特性が良好な電
解液の探索である。
特に、この種電池では、負極側ではリチウムを活物質
とする負極との反応が起こり、また正極側では高電位に
保たれるため、負極、正極それぞれにおいて電解液は分
解され易い状況になる。従って、電解液の選択において
はこれらの点を考慮した組成とすることが必要不可欠で
ある。そのため、これまでにも種々の電解液を用いるこ
とが提案されているが、それらの大部分は、溶媒として
プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、γ−
ブチロラクトンなどの高沸点溶媒に、1,2−ジメトキシ
エタンや、1,3−ジオキソランなどの低粘度溶媒を混合
したものであり、一方、溶質としては過塩素酸リチウ
ム、テトラフルオロホウ酸リチウムなどを使用したもの
であった。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 しかしながら、上述したような電解液を用いても、必
ずしも十分な特性が得られるわけではなかった。
そこで、本発明は前記問題点に鑑みてなされたもので
あって、この種電池の高活性な正負極と、電解液との反
応性を制御することにより、保存特性並びにサイクル特
性に優れた非水系電解液電池を提供することを目的とす
る。
(ニ) 課題を解決するための手段 本発明の非水系電解液電池は正極と、リチウムを活物
質とする負極と、非水系電解液とを備えるものであっ
て、前記非水系電解液が、全ての水素をハロゲンで置換
したシラン置換体である溶媒を含有しているものであ
る。
ここで、前記非水系電解液の溶質は、トリフルオロメ
タンスルホン酸リチウム、ヘキサフルオロリン酸リチウ
ム、テトラフルオロホウ酸リチウム、ヘキサフルオロヒ
酸リチウム、ヘキサフルオロアンチモン酸リチウム、過
塩素酸リチウムからなる群より選択された少なくとも1
つを使用するのが望ましい。
(ホ) 作用 前述した如く、この種電池では、電解液の分解反応が
生じ易く、これが種々の電池特性を劣化させる主因とな
っていると考えられる。しかしながら、溶媒に全ての水
素をハロゲンで置換したシラン置換体を用いると、保存
特性に優れサイクル特性も良好な電池が得られる。即
ち、電解液の溶媒にテトラクロロシラン、テトラブロモ
シラン、テトラヨードシランなど、全ての水素をハロゲ
ンで置換したシラン置換体を使用すると、H原子を持た
ないため還元され難く、C原子を持たないため酸化され
難いため、電気化学的に安定で分解反応が起こりにくく
なると考えられる。
尚、この場合溶質としては、トリフルオロメタンスル
ホン酸リチウム、ヘキサフルオロリン酸リチウム、テト
ラフルオロホウ酸リチウム、ヘキサフルオロヒ酸リチウ
ム、ヘキサフルオロアンチモン酸リチウム、過塩素酸リ
チウムなどが使用可能である。
(ヘ) 実施例 以下に本発明非水系電解液電池の実施例と比較例との
対比に言及し詳述する。
◎ 実験 1(非水系電解液二次電池の場合) (実施例1) 第1図は本発明の一実施例としての扁平型非水系電解
液二次電池の断面図を示す。
同図において1はリチウム・アルミニウム合金より成
る負極であり、負極缶2の内底面に固着せる負極集電体
3に圧着されている。4は正極であって充電可能な活物
質であるマンガン酸化物85重量%に、導電剤としてアセ
チレンブラック10重量%及び結着剤としてフッ素樹脂5
重量%の割合で加え、十分混合したのち、成形したもの
である。そしてこれを正極缶5の内底面に固着せる正極
集電体6に圧着した。7はポリプロピレン製多孔性膜よ
りなるセパレータであって、本発明が要旨とする全ての
水素をハロゲンで置換したシラン置換体としてのテトラ
クロロシランと、エチレンカーボネイトとの混合物(5
0:50体積%)にリチウム塩としてのヘキサフルオロリン
酸リチウム(フッ素系ルイス酸リチウム)を1モル/
の割合で溶解した電解液が含浸されている。尚、この電
解液には缶材の腐食防止剤としての硝酸リチウムが500p
pm添加されている。8は絶縁パッキングであり、この電
池寸法は直径24mm、高さ3mmである。そしてこの電池を
本発明電池Aとした。
(比較例1) 有機溶媒としてプロピレンカーボネイトとエチレンカ
ーボネイトとの混合物(50:50体積%)を用いた以外は
前記実施例1と同様の電池を作製した。そしてこの電池
を比較電池Wとした。
これらの電池を用い、保存前後の放電特性を調べた。
このときの条件は、各電池を充電状態で60℃で20日間保
存したのち、放電電流2mAで放電するものである。この
結果を第2図に示す。同図によれば保存前の各電池A、
Wはどちらも40時間の放電時間を有し差がないが、保存
後の電池A′、W′ではA′が33時間であるのに対し、
W′は30.5時間と2.5時間の寿命の差が生じる。これよ
り本発明電池Aは、比較電池Wに比べて保存特性に優れ
ていることが理解される。
次に、これらの電池を用い、保存後のサイクル特性を
比較した。このときの充放電条件は、充放電電流を1.5m
A、充放電時間を3時間とし、放電時間内に電池電圧が
1.5Vに達した電池をサイクル寿命とした。この結果を第
3図に示す。
同図によれば本発明電池Aは416サイクル目で1.5Vに
達するのに対し、比較電池Wは401サイクル目と本発明
電池Aよりも早く寿命となる。
これより、本発明電池Aは、比較電池Wに比べて保存
後のサイクル特性にも優れていることが分かる。
(実施例2) 正極に充放電可能なコバルト酸化物を用い、有機溶媒
として全ての水素をハロゲンで置換したシラン置換体と
してのテトラブロモシランとγ−ブチロラクトンとの混
合物(30:70体積%)を用いた以外は前記実施例1と同
様の電池を作製した。そしてこの電池を本発明電池Bと
した。
(比較例2) 有機溶媒にγ−ブチロラクトンを用いた以外は前記実
施例2と同様の電池を作製した。そしてこの電池を比較
電池Xとした。
これらの電池を用い、前記実施例1と同一条件にて電
池保存前後の放電特性を調べた。この結果を第4図に示
す。本発明電池Bの場合は30時間であり、比較電池Xの
29時間に比べて1時間長く放電する。
これより、本発明電池Bは、比較電池Xに比べて保存
特性に優れていることが理解される。
次に、各電池B、Xの保存に伴う内部抵抗の変化をし
らべた。この結果を、第5図に示す。同図によれば10日
間の保存では、本発明電池Bでは8Ωから13Ωへ上昇、
比較電池Xでは8Ωから略倍の17Ωへ上昇し、20日間に
なるとさらに本発明電池Bでは19Ωへ上昇し、比較電池
Xにあっては30Ωにも達する。
これより本発明電池Bは内部抵抗の上昇が比較電池X
に比べて小さく保存後の放電特性も優れていることが分
かる。
(実施例3) 負極にリチウムの吸蔵・放出可能なカーボンを用い、
有機溶媒として全ての水素をハロゲンで置換したシラン
置換体としてのテトラヨードシランとスルホランとの混
合物(30:70体積%)を用いた以外は前記実施例2と同
様の電池を作製した。そしてこの電池を本発明電池Cと
した。
(比較例3) 有機溶媒にスルホランを用いた以外は前記実施例3と
同様の電池を作製した。そしてこの電池を比較電池Yと
した。
これらの電池を用い、前記実施例1と同一条件にて電
池保存前後の放電特性を調べた。この結果を第6図に示
す。本発明電池Cは31時間、比較電池Yは29.5時間と1.
5時間の差が生じる。
これより、本発明電池Cは、比較電池Yに比べて保存
特性に優れていることが理解される。
◎ 実験 2(非水系電解液1次電池の場合) (実施例4) 負極に、リチウム金属を用い、正極には350〜430℃の
温度範囲で熱処理した二酸化マンガンを活物質として用
い、有機溶媒にテトラクロロシランを用いた以外は、実
施例1と同様の電池を作製した。そしてこの電池を、本
発明電池Dとした。
(比較例4) 有機溶媒としてプロピレンカーボネイトと1,2−ジメ
トキシエタンとの混合物(30:70体積%)を用いた以外
は、実施例4と同様の電池を作製した。そしてこの電池
を、比較電池Zとした。
これらの電池を用い、前記実施例1と同一条件にて電
池保存前後の放電特性を調べた。この結果を第7図に示
す。保存前の各電池D、Zはともに103.5時間である。
保存後の本発明電池D′では97.5時間放電が持続するの
に対し、比較電池Z′では90時間しか持続しない。
これより、本発明電池Dは、比較電池Zに比べて保存
特性の向上に大きな効果があることがわかる。
(ト) 発明の効果 本発明は上述した如く、正極と、リチウムを活物質と
する負極と、非水系電解液とを備えるものであって、前
記非水系電解液が、テトラクロロシラン、テトラブロモ
シラン、テトラヨードシランなど、全ての水素をハロゲ
ンで置換した硅素化合物である溶媒を用いることによ
り、この種電池の保存特性及びサイクル特性を向上させ
るものであり、その工業的価値は極めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明電池の断面図、第2図及び第7図は保存
前後の電池の放電特性図、第3図は保存後電池のサイク
ル特性図、第4図及び第6図は保存後の電池の放電特性
図、第5図は保存による電池内部抵抗の変化を示す図で
ある。 1……負極、2……負極缶、 3……負極集電体、4……正極、 5……正極缶、6……正極集電体、 7……セパレータ、 8……絶縁パッキング、 A、B、C、D……本発明電池、 W、X、Y、Z……比較電池。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 浩志 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 古川 修弘 大阪府守口市京阪本通2丁目18番地 三 洋電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−8263(JP,A) 特開 平3−155061(JP,A) 特開 昭62−211873(JP,A) 特開 昭57−80670(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 10/40 H01M 6/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正極と、リチウムを活物質とする負極と、
    非水系電解液とを備えるものであって、前記非水系電解
    液が、全ての水素をハロゲンで置換したシラン置換体で
    ある溶媒を含有していることを特徴とする非水系電解液
    電池。
  2. 【請求項2】全ての水素をハロゲンで置換した硅素化合
    物である前記溶媒が、テトラクロロシラン、テトラブロ
    モシラン、テトラヨードシランであることを特徴とする
    上記請求項(1)記載の非水系電解液電池。
  3. 【請求項3】前記非水系電解液の溶質が、トリフルオロ
    メタンスルホン酸リチウム、ヘキサフルオロリン酸リチ
    ウム、テトラフルオロホウ酸リチウム、ヘキサフルオロ
    ヒ酸リチウム、ヘキサフルオロアンチモン酸リチウム、
    過塩素酸リチウムからなる群より選択された少なくとも
    1つであることを特徴とする上記請求項(1)または
    (2)記載の非水系電解液電池。
  4. 【請求項4】前記正極が、マンガン酸化物、或いはコバ
    ルト酸化物であることを特徴とする上記請求項(1)ま
    たは(2)または(3)記載の非水系電解液電池。
  5. 【請求項5】前記負極が、リチウム金属、或いはリチウ
    ムの吸蔵・放出可能な合金、酸化物、カーボンであるこ
    とを特徴とする上記請求項(1)または(2)または
    (3)または(4)記載の非水系電解液電池。
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DE10027626A1 (de) * 2000-06-07 2001-12-13 Merck Patent Gmbh Silanverbindungen als Additive in Elektrolyten für elektrochemischen Zellen
KR100477751B1 (ko) * 2002-11-16 2005-03-21 삼성에스디아이 주식회사 비수계 전해액 및 이를 채용한 리튬 전지
CN117497861B (zh) * 2023-12-28 2024-03-12 江苏天鹏电源有限公司 锂离子电池电解液及锂离子电池

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