JP3010437B2 - ワイヤソー及びその使用方法 - Google Patents

ワイヤソー及びその使用方法

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JP3010437B2
JP3010437B2 JP10191854A JP19185498A JP3010437B2 JP 3010437 B2 JP3010437 B2 JP 3010437B2 JP 10191854 A JP10191854 A JP 10191854A JP 19185498 A JP19185498 A JP 19185498A JP 3010437 B2 JP3010437 B2 JP 3010437B2
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ワッカー・ジルトロニク・ゲゼルシャフト・フュア・ハルブライターマテリアリエン・アクチェンゲゼルシャフト
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    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
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    • B23D57/00Sawing machines or sawing devices not covered by one of the preceding groups B23D45/00 - B23D55/00
    • B23D57/003Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts
    • B23D57/0053Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts of drives for saw wires; of wheel mountings; of wheels

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤソーによっ
て加工片から多数のウェハを切断する分野に関し、特に
ワイヤソー並びに該ワイヤソーで実施され得る改良され
た方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤソーは一つの加工工程において、
特に筒状結晶から多数の半導体ウェハを切断するのに使
用される。二つ又はそれ以上の回転可能に取り付けられ
たワイヤ案内ローラ1のまわりに巻かれる鋸ワイヤはワ
イヤ束を形成し、少なくとも一束がウェハを切断するの
に使用され得る。このワイヤ束は二つのワイヤ案内ロー
ラ1によって境界付けられ、ワイヤ案内ローラ1の長手
方向軸線がワイヤ束内の鋸ワイヤに対して垂直になるよ
うに調製される。ワイヤソーのワイヤ案内ローラ1は少
なくとも一つの駆動装置によって回転させられる。切断
作業の最中、相対的な運動が、送り装置によって結晶と
ワイヤ束との間に発生し、その間で結晶がワイヤ束を通
過する。又、この方法においては、「スラリ(泥しょ
う)」と名付けらた切断粒を含む懸濁液がワイヤ束に供
給される。ただし、鋸ワイヤは固く結合された切断粒で
覆われるかも知れず、その場合、懸濁された切断粒は必
要としないが、その代わりに除去することができ、且つ
必要ならば液体冷却潤滑剤が供給される。
【0003】結晶から半導体ウェハを切断する際には高
い精度が要求される。切断された半導体ウェハは出来る
だけ互いに平らで且つ平行な側面を有するか又は他の所
望の形状を持たねばならない。所望のウェハ形状からの
ずれは、ワイヤ束内の鋸ワイヤが切断作業の最中に所望
の位置から離れるとき、その結果としていつでも生じ
る。これは、例えば、切断作業がワイヤ案内ローラ1の
長手方向に向けられる動作を有する場合は、結晶か又は
ワイヤ束が巻かれる少なくとも一つワイヤ案内ローラ1
の供給装置の動作によって引き起こされる可能性があ
る。特に、ワイヤ案内ローラ1及びそれらの軸受を冷却
するための広範囲な処置にもかかわらず、ワイヤ案内ロ
ーラ1の熱膨張が引き起こす、ワイヤ束内の鋸ワイヤの
望ましくない不正な転移を結果として生じるかも知れ
ず、それに伴ってワイヤ案内ローラ1の軸方向運動を完
全に回避することができない可能性がある。
【0004】ヨーロッパ特許第733429A1号にお
いて、ワイヤ案内ローラ1又は送り装置の望ましくない
軸方向運動が、どのようにして測定され且つ補償され得
るかについて提案がなされている。しかしながら、これ
らの提案はワイヤ案内ローラ1の軸方向に対する熱膨張
に対し都合のよい手段とはならない。この課題は本発明
によって解決される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】公知のワイヤソーのワ
イヤ案内ローラ1を交換するときの課題は、幾分複雑で
且つワイヤソーを使用できない長い停止時間を伴うとい
うことである。これは、ワイヤ案内ローラ1が非常に重
く、それゆえ操作が難しいという理由からくる。ワイヤ
案内ローラ1の除去は、可動軸受又は邪魔になっている
他の機械部品の除去を必要とする作業なので複雑であ
り、その除去には多くの取扱時間がかかる。
【0006】本発明にまず要求されることは、ワイヤ案
内ローラ1の交換を実質上より簡単にするワイヤソーを
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】更に、本発明の主題とな
るワイヤソーは、回転可能に取り付けられた二つのワイ
ヤ案内ローラ1を有し、更に鋸ワイヤが前記ワイヤ案内
ローラ1に巻かれ、更に一定の幅を有するワイヤ束を境
界付けるために前記ワイヤ案内ローラ1が互いに隣接
し、更に前記ワイヤ案内ローラ1を回転させる少なくと
も一つの駆動装置を有し、更に一端で機枠に接続され且
つ反対側に自由端を有する細長い支持体により前記ワイ
ヤ案内ローラ1を支持する、加工片から多数のウェハを
切断するワイヤソーにおいて、前記支持体が前記ワイヤ
案内ローラ1の長手方向に通され、更に機枠と固定ユニ
ットを形成し、且つワイヤ束を境界付ける前記ワイヤ案
内ローラ1がスリーブとして設計され、該スリーブが支
持ローラ3上に載置され、更に少なくとも一つのスラス
ト軸受が、熱膨張による前記ワイヤ案内ローラの軸方向
中心の転移を妨げるべく前記ワイヤ案内ローラ内に割り
当てられ、前記スラスト軸受が、転がり軸受として設計
され、且つ前記支持体上に載置され、且つ前記ワイヤ案
内ローラ1の軸方向中心に又は該軸方向中心から前記ワ
イヤ束の軸方向幅に対して20%以内の距離に配置され
ることを特徴とするワイヤソーである。
【0008】公知のワイヤソーのワイヤ案内ローラ1
は、原則として、固定及び可動の軸受により軸方向に取
り付けられる。ワイヤ束を境界付けるワイヤ案内ローラ
1が熱膨張をする最中、ワイヤ束内の鋸ワイヤが軸方向
に転移させられる距離はすべて、固定軸受からの鋸ワイ
ヤの距離が大きければ大きいほど長い。半導体ウェハの
平坦性及び平行性はそれゆえワイヤ束のワイヤ案内ロー
ラ1が切断の最中に軸方向に対し熱膨張したならば、及
び半導体ウェハの製造された位置が固定軸受から比較的
離れていたならば、損なわれ、したがって所望の形状又
は値から非常にずれる。
【0009】本発明によるワイヤソーにおいてはスラス
ト軸受が提案されるため、熱膨張がワイヤ束を境界付け
るワイヤ案内ローラ1に対して導く、ワイヤ束内の鋸ワ
イヤの不適切な位置は実質上僅かである。ワイヤ案内ロ
ーラ1の膨張は軸方向中心又は軸方向中心から離れてい
ない位置から起こる。本発明において、軸方向中心と
は、ワイヤ案内ローラ1の長手方向軸線に対して垂直に
広がる中心面であり、且つ該中心面がワイヤ案内ローラ
1を半体に分け、少なくともほぼ同一数の鋸ワイヤの巻
線がワイヤ案内ローラ1の各半体のまわりに巻かれてい
る。軸方向中心からのワイヤ束内の鋸ワイヤまでの距離
はワイヤ案内ローラ1の長さの半分より長くない。
【0010】加えて、ワイヤソーのワイヤ案内ローラ1
は支持ローラ3上に載置されるスリーブとして設計され
る。ワイヤ案内ローラ1の好ましい軸受配置と組み合わ
せて、この型の構造はワイヤ案内ローラ1を交換すると
きの簡単化及び時間節約を可能にする。係る簡単化は、
スリーブが通常のワイヤ案内ローラ1より実質上軽く、
それゆえ操作が行い易いという事実の結果として生じ
る。ワイヤ案内ローラ1を交換するときの時間節約は、
これまでは必要であり且つ時間のかかった、邪魔になっ
ているか又は取り外しが難しい他の機械部品である可動
軸受の取り外しが、もはや必要が無いという事実の結果
として生じる。又、ワイヤ案内ローラ1の取り付けはそ
れに対応してより簡単になる。
【0011】本発明の主題は、ワイヤ案内ローラ1がワ
イヤ束を境界付け、且つ前記ワイヤ案内ローラ1が、一
端で機枠に接続され反対側の自由端で細長い支持体上に
支持される、ワイヤソー内のワイヤ案内ローラ1を交換
するワイヤ案内ローラ1の交換方法において、前記支持
体が、前記ワイヤ案内ローラ1の長手方向において該ワ
イヤ案内ローラ1を通し、且つ機枠と固定ユニットを形
成し、そして前記ワイヤ案内ローラ1が、支持体上に載
置するスリーブとして設計され、且つ保持要素によって
前記支持ローラ3に固定され、更に前記保持要素が、前
記ワイヤ案内ローラ1を交換するときに除去され、そし
て前記ワイヤ案内ローラ1が前記支持体の自由端で前記
支持ローラ3から軸方向に引っ張られることを特徴とす
るワイヤ案内ローラ1の交換方法である。
【0012】本発明の一実施例においては、ワイヤ案内
ローラ1のスラスト軸受装置が、転がり軸受として設計
され、且つ前記支持体上に載置され、且つ前記ワイヤ案
内ローラ1の軸方向中心の位置又は該軸方向中心からワ
イヤ束の幅に対して20%以内の距離の位置に配置され
る。
【0013】本発明の他の実施例においては、ワイヤ案
内ローラ1の軸受装置は逆の性質を持つ二種の軸受とし
て、すなわち流体静力学的又は空気静力学的スラスト軸
受として設計され、且つ支持ローラ3に圧力を与える。
この型の軸受装置は、主として、該ワイヤ案内ローラ1
が軸方向に熱膨張する間、該ワイヤ案内ローラ1の軸方
向中心が機枠に対しその位置を変化しないという作用を
達成することを意図して設計される。スラスト軸受はそ
れゆえ支持ローラ3上に同一の圧力を働かさねばならな
い。このことはスラスト軸受を介して供給される流体
(圧力油又は圧力ガス)の流量が両方のスラスト軸受に
おいて同一であるということによって達成される。ただ
し、両方のスラスト軸受について特に変化させた異なる
流量も可能である。それにより、ワイヤ案内ローラ1の
制御された軸方向移動は切断作業の最中に発生され得
る。ワイヤ案内ローラ1の軸方向移動は屈曲側面を有す
る半導体ウェハを得るのに使用され得る。
【0014】本発明の主題はそれゆえ、ワイヤソーにお
けるワイヤ束が巻かれるワイヤ案内ローラ1を軸方向に
動かす方法でもある。その方法は以下の事実によって特
徴づけられる。すなわち、支持ローラ3に載置されるス
リーブとして、ワイヤ案内ローラ1が設計され、更に、
二種のスラスト軸受が設置され且つそれらの軸受が流体
静力学的又は空気静力学的なスラスト軸受であり、該ス
ラスト軸受を介して供給されるある流量の流体が支持ロ
ーラ3に軸方向圧力を与え、該流量が変化し且つ両方の
スラスト軸受において異なることによって特徴づけられ
る。
【0015】前記軸受装置並びにワイヤ案内ローラ1及
びワイヤソーの構造は、ワイヤ案内ローラ1の直径が加
工片に比べて大きい場合に、その使用を好都合なものに
する。かつては、係るワイヤ案内ローラ1はそれらの重
量及びそれに係る問題のために使用を回避されていた。
しかし、今や、係る大きな直径のワイヤ案内ローラ1の
利点がすでに見い出されている。これらのワイヤ案内ロ
ーラ1の使用は、鋸ワイヤが屈曲され且つ曲率半径が小
さい場合に特に望ましい。大きな直径のワイヤ案内ロー
ラ1ならば鋸ワイヤが過度に屈曲される危険がない。
【0016】加えて、ワイヤ束を境界付ける両ワイヤ案
内ローラ1は、これらのワイヤ案内ローラ1間で最も狭
い点で加工片用の空間がないように共に密接して設置す
ることが出来る。ワイヤ束とワイヤ案内ローラ1の互い
に最も近い点におけるV形状の中間空間は、切断作業
後、加工片から分割されたウェハを受容するのに十分で
ある。公知のワイヤソーのワイヤ案内ローラ1は、常
に、ワイヤ案内ローラ1間のいずれかの点において加工
片に用いる空間があるように配置されてる。大径のワイ
ヤ案内ローラ1の上記のような配置の利点はワイヤ束内
の鋸ワイヤの自由なワイヤ長さが従前の装置に比して短
いということにある。比較的短い自由なワイヤ長さは、
ワイヤ束が所望の位置から外れて鋸ワイヤを配置するか
も知れないという不安を少なくする。
【0017】
【発明の実施の形態】以下で、本発明に記載された特徴
及び更に他の特徴を、図を参照してより詳細に説明す
る。これらの図には本発明の理解に必要とされる特徴の
みが示されている。
【0018】まず、図1を参照すると、この図は、ワイ
ヤ束を境界付ける、ワイヤソーのワイヤ案内ローラ1を
示している。このワイヤ案内ローラ1はスリーブ2とし
て設計され且つ支持ローラ3上に載置される。スリーブ
2は、例えば保持リング4のような保持装置によって軸
方向に対して固定され、且つプラスチックの線模様5を
備え、更に該プラスチックの線模様5上に鋸ワイヤ37
の巻線が巻装される。
【0019】加えて、ワイヤソーは機枠6及び長手方向
にワイヤ案内ローラ1を貫通する支持体7からなる。支
持体7は自由端を有し、その逆端部において、支持体7
は機枠6に接続され且つ該機枠と固定ユニットを形成す
る。ワイヤ案内ローラ1を交換するときには、保持リン
グ4は取り外され、更にワイヤ案内ローラ1は支持体の
自由端において支持ローラ3から軸方向に引っ張り出さ
れる。支持体7は、中空体として設計され且つ駆動軸9
を収納し、更に該駆動軸9を支持している。
【0020】機枠6及び支持体7に設けられるのは、温
度調整冷却媒体を循環させるための冷却通路8である。
又、ワイヤ案内ローラ1の熱膨張を出来る限り小さくす
るために、温度調整冷却媒体は孔10(又は仕切り空
間)を通って支持ローラ3に向けられる。冷却媒体は環
状の仕切り空間11を経由し、且つ駆動軸9を通じて供
給され、更に収集用の仕切り空間12を経由して供給タ
ンクに戻される。駆動軸9は支持体7に通され、且つ一
方でモータ14にカップリング13を介して結合され、
他方で支持ローラ3に接続される。支持ローラ3はモー
タ14によって直接回転させられ、それらの間において
支持体7は静止している。支持ローラ3を直接駆動させ
る装置を設けることは確かに好ましいが、絶対に必要と
いうものではない。又、支持ローラ3は駆動軸に作用す
る駆動ベルトによって駆動されてもよい。支持ローラ3
によって転動し得るラジアル軸受が支持体7と支持ロー
ラ3との間に設けられる。図示例示実施例において、ラ
ジアル軸受は転がり軸受15として設計される。
【0021】本発明の必須の特徴は、ワイヤ案内ローラ
1に割り当てられるのが少なくとも一つのスラスト軸受
であり、その作用目的は、ワイヤ案内ローラ1がその軸
方向に熱膨張を生じさせたとき、ワイヤ案内ローラ1の
軸方向中心の転移を無くす又は僅かだけ転移することで
ある。本発明において、軸方向中心とは、ワイヤ案内ロ
ーラ1の長手方向軸線に対して垂直に広がる中心面であ
り、且つ該中心面がワイヤ案内ローラ1を半体に分け、
少なくともほぼ同一数の鋸ワイヤの巻線がワイヤ案内ロ
ーラ1の各半体のまわりに巻かれている。
【0022】図1に示される例示実施例に設けられるの
はスラスト軸受であり、該スラスト軸受は転がり軸受1
6として設計され、支持体7上に載置し且つワイヤ案内
ローラ1の軸方向中心17上に配置される。転がり軸受
16の設置される場所が前記軸方向中心であるか又は該
軸方向中心から幅Bの20%以内のずれである場合は、
熱の作用によって発生するワイヤ束内の鋸ワイヤの転移
は小さく問題の無い量である。熱の作用の最中、ワイヤ
案内ローラ1はスラスト軸受の両側で膨張する。本発明
の過程内で引き起こされるワイヤ束内の鋸ワイヤの転移
は、従来技術における鋸ワイヤにおけるそれの半分以下
である。転がり軸受16が軸方向中心に正確に配置され
るならば、ワイヤ案内ローラ1の軸方向中心における鋸
ワイヤの位置は、たとえワイヤ案内ローラ1が熱の作用
の結果として膨張するとしても、不変のままである。
【0023】図2には、図1の例示実施例と異なり、二
つのスラスト軸受がワイヤ案内ローラ1に割り当てられ
。更にこれらのスラスト軸受は流体静力学的スラスト
軸受18として設計され(又は空気静力学的スラスト軸
受として設計され得る)そして対向側部で支持ローラ3
に圧力を与える。圧力油(空気静力学的軸受装置の場合
には圧力ガス)を供給するポンプ(図示せず)によっ
て、例えば、100バールの流体静力学的圧力が軸受装
置の外部に発生し、更に好ましくは二つの調製可能なチ
ョーク19によって30バールの比較的小さい圧力に低
減される。圧力油は通路20を通って支持ローラ3の両
側でポケット21に向けられ、更にポケットから流れる
フィルムによってスラスト軸受と支持ローラ3との間の
接触面を隔離する。前記フィルムは好ましくは40μm
以下の厚さ(空気静力学的装置の場合においては10μ
m以下)である。流れ出る圧力油は更に他の通路を介し
て支持ローラ3の回転によって収集用の仕切り空間12
に向けられ、そして戻りパイプ22を介して供給タンク
(図示せず)に戻される。又、圧力油を一定の温度に保
持するための適切な手段が設けられる。加えて、圧力油
及び温度調整冷却媒体が化学的に相違しないならば好都
合である。ラジアル軸受15の領域への侵入は密封要素
23(係る密封要素は空気静力学的軸受装置の場合に又
は図3による流体静力学的ラジアル軸受が使用される場
合には省かれ得る)によって阻止される。
【0024】流体静力学的スラスト軸受18中の圧力油
の流量が同一であるならば、ワイヤ案内ローラ1の軸方
向中心17と機枠6との間の距離はワイヤ案内ローラ1
の軸方向の熱膨張の最中でも不変である。ワイヤソー全
体の移動は従来のワイヤソーにおけるそれより実質上小
さい。
【0025】しかしながら、両方のスラスト軸受におい
て異なるように特に流量を変化することも出来る。その
結果として、支持ローラ3とスラスト軸受との間のフィ
ルムは支持ローラ3の一方でより広くなり且つ反対のス
ラスト軸受の方でより狭くなり、そしてワイヤ案内ロー
ラ1の意図的な軸方向の移動が発生する。切断作業の最
中ワイヤ案内ローラ1を任意に移動するこの方法は、例
えば、その側面が互いに平行であるけれども屈曲される
ような半導体ウェハを製造するのに利用され得る。又、
ワイヤ案内ローラ1が所望の位置を離れたことが判った
ならばワイヤ案内ローラ1の軸方向中心に戻すのにも使
用され得る。ワイヤ案内ローラ1の移動は、好ましくは
センサ25及びチョーク19に接続されたコンピュータ
24によって制御され、更にチョーク手段によって必要
な流量を制御する。センサ25は支持体7に固定され且
つワイヤ案内ローラ1の軸方向中心17の軸方向の移動
ごとに検出する。
【0026】図3には、図2から変更された例示実施例
が示される。ころがり軸受によって形成されたラジアル
軸受装置に代わって、この例示実施例におけるラジアル
軸受は流体静力学的ラジアル軸受18aとして設計され
る(空気静力学ラジアル軸受は、図示されない、更に他
の実施例において設けられる)。ラジアル軸受のポケッ
ト21aを通って流れる圧力油の量はチョーク手段によ
って設定される。この型のラジアル軸受装置により、例
えば補修作業のためにワイヤソーが一時的に停止されね
ばならない場合に、鋸ワイヤを取り除くことが出来る。
この場合に、ラジアル軸受を通る圧力油の流れを止める
ことが好ましい。流体圧力の不足により、支持ローラ3
は支持体に近づき、それにより鋸ワイヤ上の応力をある
程度開放する。
【0027】図2による例示実施例との差異は、スラス
ト軸受のポケット21aを通って流れる圧力油の量を設
定するのに、一つのチョークのみが設けられるというこ
とにある。チョークは常に同一量の圧力油を両方のスラ
スト軸受に供給するので、この実施例においては、ワイ
ヤ案内ローラ1の軸方向の移動を故意に引き起こすこと
はない。
【0028】図4には、図2から部分的に変更された例
示実施例が示される。この実施例においても又、流体静
力学的スラスト軸受を通して圧力油の流量を適合させる
ために一つのチョークのみが設けられる。必須の特徴は
ワイヤ案内ローラ1の駆動装置であり、この駆動装置は
支持ローラ3内に収納されている。ワイヤ案内ローラ1
は電気的駆動装置、例えば、非同期モータによって駆動
される。モータのステータ26は支持体7に取り付けら
れ、更にステータを取り囲んでいるロータ27は支持ロ
ーラ3に固定される。モータは支持体7に延びる電流供
給装置28を介して電気的エネルギを供給される。カッ
プリング又は駆動ベルトの如き駆動要素が完全に省かれ
るので、この型の駆動装置によって、ワイヤ案内ローラ
1の特に滑らかな運動が達成される。
【0029】ワイヤソーの使用はワイヤ案内ローラ1の
交換を繰り返して必要とする。交換の理由は、例えば、
磨耗した線模様又はワイヤ束内の鋸ワイヤの巻回の新た
な間隔へのリセットである。本発明によるワイヤソーは
特に簡単で、時間を節約して交換され得るワイヤ案内ロ
ーラ1を有する。
【0030】以下で、二つのワイヤ案内ローラ1を有す
るワイヤソーを略示している図5を参照しながら、ワイ
ヤ案内ローラ1を交換する方法をより詳細に説明する。
ワイヤ案内ローラ1は支持ローラ3上に載置するスリー
ブ2として設計され、且つ機枠6内と係留している支持
体7に支持される。ワイヤ案内ローラ1を交換するため
に、ワイヤ案内ローラ1は工具29により支持ローラ3
から軸方向に引っ張られる。これを実施するために、邪
魔である可動軸受を除去する必要はない。このワイヤ案
内ローラ1の交換には軸受装置について又は冷却装置に
ついて巧みな操作を必要としない。工具29は自動でワ
イヤ案内ローラ1を交換する手段内に構造組織化され得
る。自動交換方法はモータ31及びスピンドル32によ
って軸方向に可動で、更に枢動可能なグリップ30を有
する把持装置からなる。
【0031】図示された例示実施例において、別個のグ
リップが各ワイヤ案内ローラ1に設けられる。調整特徴
33によって、把持装置は駆動軸9又は支持体(但し、
駆動装置が支持ローラ3内に収納される)とドッキング
させられる。グリップ30はワイヤ案内ローラ1の後ろ
で把持され、且つモータによって駆動され、支持体マン
ドレル34上へ支持ローラ3から軸方向にワイヤ案内ロ
ーラ1を引っ張る。支持マンドレル上に転送されるワイ
ヤ案内ローラ1は搬送容器内に又は容易に保持されるト
レイ上に適切に配置される。このために、押し出し装置
35によって支持マンドレルから軸方向に押される。新
しい又は修繕されたワイヤ案内ローラ1は上記説明と同
様な方法ではあるが逆の順序において取り付けられる。
最後に、鋸ワイヤが取り付けられたワイヤ案内ローラ1
のまわりに巻かれる。ただし、鋸ワイヤを巻装したワイ
ヤ案内ローラ1が工具の支持マンドレル上に引っ張られ
るかぎり、鋸ワイヤはワイヤ案内ローラ1上にすでに巻
装することが出来る。この場合に、ワイヤ案内ローラ1
は支持ローラ3上へ鋸ワイヤと共に押される。
【0032】図6には、本発明によるワイヤソーの実施
例の斜視図が示される。このワイヤソーにおいて、ワイ
ヤ案内ローラ1の直径は実質上加工片36の直径より大
きい。ワイヤ案内ローラ1の比較的大きい曲率半径とい
う理由により、該ワイヤソーは結合された切断粒で被覆
される鋸ワイヤによる作業に好ましくは適する。大きな
ワイヤ案内ローラ1により、該ワイヤ案内ローラ1の長
手方向軸線間の距離は、ワイヤ案内ローラ1間が最も狭
い点では加工片用の空間がないほどに極めて小さくする
ことが出来る。これは、ワイヤ束を境界付けるワイヤ案
内ローラ1の間で自由に伸張される鋸ワイヤ37の長さ
が、加工片からウェハを切断する必要最小限に近いとい
う利点を有する。ワイヤ束39裏側のV形状の中間空間
38は、加工片36がワイヤ束を通過した後、前記加工
片を受容し得るのに十分である。ワイヤソーは更に他の
ワイヤ束39を有し、その結果二つの加工片が同時にウ
ェハに分割されることが可能である。
【0033】このことは図7に略示されている。この図
は断面図でワイヤソーのワイヤ案内ローラ1を示してい
る。ワイヤ案内ローラ1のまわりに巻かれた鋸ワイヤ3
7は、供給リールから巻き取りリールへ矢印の方向に走
行する(これらのリールは図示されない)。本発明によ
れば、ワイヤ案内ローラ1は支持ローラ3上に載置する
スリーブ2として設計される。該スリーブはプラスチッ
クの線模様5を有している。鋸ワイヤは溝内に埋め込ま
れるような形で線模様上に横たわる。ワイヤ案内ローラ
1が二つの対向したワイヤ束39を境界付ける。ウェハ
を切断するために、2枚の加工片36が送り装置(図示
せず)によってワイヤ束に向かって同時に案内される。
切断作業後、ウェハに分割される加工片はワイヤ束後方
のV形状の中間空間38内に置かれる。落下する鋸クズ
から底部加工片を保護するカバー40がワイヤ束間に設
けられ得る。
【0034】以下に、本発明の実施形態を要約する。
【0035】<1> 回転可能に取り付けられた二つの
ワイヤ案内ローラ1を有し、更に鋸ワイヤが前記ワイヤ
案内ローラ1に巻かれ、更に一定の幅を有するワイヤ束
を境界付けるために前記ワイヤ案内ローラ1が互いに隣
接し、更に前記ワイヤ案内ローラ1を回転させる少なく
とも一つの駆動装置を有し、更に一端で機枠に接続され
且つ反対側に自由端を有する細長い支持体により前記ワ
イヤ案内ローラ1を支持する、加工片から多数のウェハ
を切断するワイヤソーにおいて、前記支持体が前記ワイ
ヤ案内ローラ1の長手方向に通され、更に機枠と固定ユ
ニットを形成し、且つワイヤ束を境界付ける前記ワイヤ
案内ローラ1がスリーブとして設計され、該スリーブが
支持ローラ3上に載置され、更に少なくとも一つのスラ
スト軸受が、熱膨張による前記ワイヤ案内ローラの軸方
向中心の転移を妨げるべく前記ワイヤ案内ローラ内に割
り当てられ、前記スラスト軸受が、転がり軸受として設
計され、且つ前記支持体上に載置され、且つ前記ワイヤ
案内ローラ1の軸方向中心に又は該軸方向中心から前記
ワイヤ束の軸方向幅に対して20% 以内の距離に配置さ
れることを特徴とするワイヤソー。 <2> 回転可能に取り付けられた二つのワイヤ案内ロ
ーラ1を有し、更に鋸ワイヤが前記ワイヤ案内ローラ1
に巻かれ、更に一定の幅を有するワイヤ束を境界付ける
ために前記ワイヤ案内ローラ1が互いに隣接し、更に前
記ワイヤ案内ローラ1を回転させる少なくとも一つの駆
動装置を有し、更に一端で機枠に接続され且つ反対側に
自由端を有する細長い支持体により前記ワイヤ案内ロー
ラ1を支持する、加工片から多数のウェハを切断するワ
イヤソーにおいて、前記支持体が前記ワイヤ案内ローラ
1の長手方向に通され、更に機枠と固定ユニットを形成
し、且つワイヤ束を境界付ける前記ワイヤ案内ローラ1
がスリーブとして設計され、該スリーブが支持ローラ3
上に載置され、更に、少なくとも二つのスラスト軸受
が、熱膨張による前記ワイヤ案内ローラの軸方向中心の
転移を妨げるべく、前記ワイヤ案内ローラに対向して割
り当てられ、前記スラスト軸受が流体静力学的又は空気
静力学的スラスト軸受として設計され且つ前記支持ロー
ラ3に軸方向圧力を与えることを特徴とするワイヤソ
ー。 <3> 前記駆動装置及び前記支持ローラ3に接続され
る駆動軸が前記支持体内に収納される、前記<1>また
は<2>に記載のワイヤソー。 <4> ラジアル軸受が前記支持ローラ3を取り付ける
ために設けられ且つ転がり軸受又は流体静力学的若しく
は空気静力学的ラジアル軸受として設計される、前記<
1>または<2>に記載のワイヤソー。 <5> 前記駆動装置が前記支持ローラ3内に収納され
且つステータとロータを有する電動機からなり、前記ス
テータが前記支持体に接続され且つ前記ロータが前記支
持ローラ3に接続されている前記<1>または<2>に
記載のワイヤソー。 <6> 前記ワイヤ束を境界付けるワイヤ案内ローラ1
が、該ワイヤ案内ローラ1間の最も狭い点において加工
片用の空間がないように間隔が置かれる、前記<1>ま
たは<2>に記載のワイヤソー。 <7> ワイヤソーの、ワイヤ束を境界付ける、ワイヤ
案内ローラ1を軸方向に移動するワイヤ案内ローラ1の
軸方向移動方法において、前記ワイヤ案内ローラ1が支
持ローラ3上に載置するスリーブとして設計され 、そし
て二つのスラスト軸受が前記ワイヤ案内ローラに対向し
て割り当てられ、これらのスラスト軸受が流体静力学的
又は空気静力学的スラスト軸受として設計され、更に前
記スラスト軸受を通って一定の流量で供給されている流
体によって前記支持ローラ3に軸方向圧力を与え、前記
流量が変化し且つ両方のスラスト軸受において異なるこ
とを特徴とするワイヤ案内ローラ1の軸方向移動方法。 <8> ワイヤ案内ローラ1がワイヤ束を境界付け且つ
一端で機枠に接続され且つ反対側に自由端を有する細長
い支持体上に支持される、ワイヤソーのワイヤ案内ロー
ラ1の交換方法において、前記支持体が前記ワイヤ案内
ローラ1の長手方向において該ワイヤ案内ローラ1を通
され且つ機枠と固定ユニットを形成し、更に前記ワイヤ
案内ローラ1が支持体上に載置するスリーブとして設計
され且つ保持要素によって前記支持ローラ3に固定さ
れ、前記保持要素が前記ワイヤ案内ローラ1を交換する
ために除去され、更に前記ワイヤ案内ローラ1が前記支
持体の自由端で前記支持ローラ3から軸方向に引っ張ら
れることを特徴とするワイヤ案内ローラ1の交換方法。
【0036】
【発明の効果】上記記載のごとく、本発明によるワイヤ
ソーは、支持体がワイヤ案内ローラの長手方向に通さ
れ、更に機枠と固定ユニットを形成し、且つワイヤ束を
境界付ける前記ワイヤ案内ローラがスリーブとして設計
され、該スリーブが支持ローラ上に載置され、更に少な
くとも一つのスラスト軸受が、熱膨張による前記ワイヤ
案内ローラの軸方向中心の転移を妨げるべく前記ワイヤ
案内ローラ内に割り当てられ、前記スラスト軸受が、転
がり軸受として設計され、且つ前記支持体上に載置さ
れ、且つ前記ワイヤ案内ローラ1の軸方向中心に又は該
軸方向中心から前記ワイヤ束の軸方向幅に対して20%
以内の距離に配置されること、または、前記支持体が前
記ワイヤ案内ローラの長手方向に通され、更に機枠と固
定ユニットを形成し、且つワイヤ束を境界付ける前記ワ
イヤ案内ローラがスリーブとして設計され、該スリーブ
が支持ローラ上に載置され、更に、少なくとも二つのス
ラスト軸受が、熱膨張による前記ワイヤ案内ローラの軸
方向中心の転移を妨げるべく、前記ワイヤ案内ローラに
対向して割り当てられ、前記スラスト軸受が流体静力学
的又 は空気静力学的スラスト軸受として設計され且つ前
記支持ローラ3に軸方向圧力を与えることを特徴とする
ので、熱膨張による前記ワイヤ案内ローラの軸方向中心
の転移を妨げることができ、かつ、ワイヤ案内ローラの
交換が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】転がり軸受として設計されたスラスト軸受を有
するワイヤ案内ローラ1を示す断面図である。
【図2】二つの流体静力学的軸受により軸方向に取り付
けられるワイヤ案内ローラ1を示す断面図である。
【図3】流体静力学的推力及び流体静力学的ラジアル軸
受を備えた、図2による変更された例示実施例を示す断
面図である。
【図4】ワイヤ案内ローラ1内に収納される駆動装置を
備えた図2によるワイヤ案内ローラ1を示す断面図であ
る。
【図5】工具による隣接するワイヤ案内ローラ1の交換
を示す概略図である。
【図6】その直径が加工片の直径より実質上大きい、二
つのワイヤ案内ローラ1を有するワイヤソーを示す斜視
図である。
【図7】図6によるワイヤソーによりウェハを切断する
時間節約方法を説明する概略斜視図である。
【符号の説明】
1 ワイヤ案内ローラ1(スリーブ) 2 スリーブ(ワイヤ案内ローラ1) 3 支持ローラ3 4 保持リング 6 機枠 7 支持体 9 駆動軸 14 モータ 15 転がり軸受 16 転がり軸受 17 軸方向中心(ワイヤ案内ローラ1の) 26 ステータ 27 ロータ 36 加工片 37 鋸ワイヤ 39 ワイヤ束
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−90254(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B26D 1/547 B26D 1/46 501 B28D 5/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に取り付けられた二つのワイヤ
    案内ローラ1を有し、更に鋸ワイヤが前記ワイヤ案内ロ
    ーラ1に巻かれ、更に一定の幅を有するワイヤ束を境界
    付けるために前記ワイヤ案内ローラ1が互いに隣接し、
    更に前記ワイヤ案内ローラ1を回転させる少なくとも一
    つの駆動装置を有し、更に一端で機枠に接続され且つ反
    対側に自由端を有する細長い支持体により前記ワイヤ案
    内ローラ1を支持する、加工片から多数のウェハを切断
    するワイヤソーにおいて、 前記支持体が前記ワイヤ案内ローラ1の長手方向に通さ
    れ、更に機枠と固定ユニットを形成し、且つワイヤ束を
    境界付ける前記ワイヤ案内ローラ1がスリーブとして設
    計され、該スリーブが支持ローラ3上に載置され、更に
    少なくとも一つのスラスト軸受が、熱膨張による前記ワ
    イヤ案内ローラの軸方向中心の転移を妨げるべく前記ワ
    イヤ案内ローラ内に割り当てられ、前記スラスト軸受
    が、転がり軸受として設計され、且つ前記支持体上に載
    置され、且つ前記ワイヤ案内ローラ1の軸方向中心に又
    は該軸方向中心から前記ワイヤ束の軸方向幅に対して2
    0%以内の距離に配置されることを特徴とするワイヤソ
    ー。
  2. 【請求項2】 回転可能に取り付けられた二つのワイヤ
    案内ローラ1を有し、更に鋸ワイヤが前記ワイヤ案内ロ
    ーラ1に巻かれ、更に一定の幅を有するワイヤ束を境界
    付けるために前記ワイヤ案内ローラ1が互いに隣接し、
    更に前記ワイヤ案内ローラ1を回転させる少なくとも一
    つの駆動装置を有し、更に一端で機枠に接続され且つ反
    対側に自由端を有する細長い支持体により前記ワイヤ案
    内ローラ1を支持する、加工片から多数のウェハを切断
    するワイヤソーにおいて、 前記支持体が前記ワイヤ案内ローラ1の長手方向に通さ
    れ、更に機枠と固定ユニットを形成し、且つワイヤ束を
    境界付ける前記ワイヤ案内ローラ1がスリーブとして設
    計され、該スリーブが支持ローラ3上に載置され、更
    に、少なくとも二つのスラスト軸受が、熱膨張による前
    記ワイヤ案内ローラの軸方向中心の転移を妨げるべく、
    前記ワイヤ案内ローラに対向して割り当てられ、前記ス
    ラスト軸受が流体静力学的又は空気静力学的スラスト軸
    受として設計され且つ前記支持ロー ラ3に軸方向圧力を
    与えることを特徴とするワイヤソー。
  3. 【請求項3】 ワイヤソーの、ワイヤ束を境界付ける、
    ワイヤ案内ローラ1を軸方向に移動するワイヤ案内ロー
    ラ1の軸方向移動方法において、 前記ワイヤ案内ローラ1が支持ローラ3上に載置するス
    リーブとして設計され、そして二つのスラスト軸受が前
    記ワイヤ案内ローラに対向して割り当てられ、これらの
    スラスト軸受が流体静力学的又は空気静力学的スラスト
    軸受として設計され、更に前記スラスト軸受を通って一
    定の流量で供給されている流体によって前記支持ローラ
    3に軸方向圧力を与え、前記流量が変化し且つ両方のス
    ラスト軸受において異なることを特徴とするワイヤ案内
    ローラ1の軸方向移動方法。
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