JP3009274B2 - 角度検出器 - Google Patents
角度検出器Info
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- JP3009274B2 JP3009274B2 JP3285977A JP28597791A JP3009274B2 JP 3009274 B2 JP3009274 B2 JP 3009274B2 JP 3285977 A JP3285977 A JP 3285977A JP 28597791 A JP28597791 A JP 28597791A JP 3009274 B2 JP3009274 B2 JP 3009274B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、角度検出器に関し、更
に詳しくいえば、強磁性体薄膜を備えた磁電変換素子を
用いて、回転体の回転角度を検出する非接触型の角度検
出器に関する。
に詳しくいえば、強磁性体薄膜を備えた磁電変換素子を
用いて、回転体の回転角度を検出する非接触型の角度検
出器に関する。
【0002】
【従来の技術】図7〜図8は、従来例を示した図であ
り、図7は角度検出装置(例1)の説明図、図8は角度
検出装置(例2)の説明図である。
り、図7は角度検出装置(例1)の説明図、図8は角度
検出装置(例2)の説明図である。
【0003】図中、1は回転体、2は磁電変換素子、3
−1は第1の磁気抵抗素子、3−2は第2の磁気抵抗素
子、4は直線パターン(強磁性体薄膜のパターン)、5
は折れ曲がり部(強磁性体薄膜のパターン)、6−1〜
6−3は電極を示す。
−1は第1の磁気抵抗素子、3−2は第2の磁気抵抗素
子、4は直線パターン(強磁性体薄膜のパターン)、5
は折れ曲がり部(強磁性体薄膜のパターン)、6−1〜
6−3は電極を示す。
【0004】従来、非接触型の角度検出器として、図7
に示したような構造の検出器が知られていた。この検出
器は、磁石を備えた回転体1と、該回転体1の近傍に配
置された磁電変換素子2とで構成される。
に示したような構造の検出器が知られていた。この検出
器は、磁石を備えた回転体1と、該回転体1の近傍に配
置された磁電変換素子2とで構成される。
【0005】前記回転体1の外周部には、図示のよう
に、2極のN、S磁極が180度分割配置で設けられて
おり、この回転体1が駆動源と共に回転する時、N、S
磁極により周期的な磁場を発生するようになっている。
に、2極のN、S磁極が180度分割配置で設けられて
おり、この回転体1が駆動源と共に回転する時、N、S
磁極により周期的な磁場を発生するようになっている。
【0006】また、磁電変換素子2は、基板上に強磁性
体薄膜の細条パターンをジグザグ状に形成した一対の第
1、第2の磁気抵抗素子3−1、3−2で構成する。こ
の細条パターンは、回転体1の直径方向の中心線に対
し、左右対称的に設けられており、第1、第2の磁気抵
抗素子3−1、3−2の細条パターンは直列に接続され
ている。
体薄膜の細条パターンをジグザグ状に形成した一対の第
1、第2の磁気抵抗素子3−1、3−2で構成する。こ
の細条パターンは、回転体1の直径方向の中心線に対
し、左右対称的に設けられており、第1、第2の磁気抵
抗素子3−1、3−2の細条パターンは直列に接続され
ている。
【0007】そして、第1、第2の磁気抵抗素子3−
1、3−2の各細条パターンは、長さが全て同じx〔m
m] の複数の直線パターン4と、該直線パターン4の間
を接続する折れ曲がり部5とで構成され、各直線パター
ン4は、前記中心線に対する角度がθ(θ≒45°)
で、一定の間隔をおいて、平行に並べてある。
1、3−2の各細条パターンは、長さが全て同じx〔m
m] の複数の直線パターン4と、該直線パターン4の間
を接続する折れ曲がり部5とで構成され、各直線パター
ン4は、前記中心線に対する角度がθ(θ≒45°)
で、一定の間隔をおいて、平行に並べてある。
【0008】従って、第1の磁気抵抗素子3−1の各直
線パターン4と、第2の磁気抵抗素子3−2の各直線パ
ターン4とは、直交するように配置される。そして、例
えば電極6−1をGNDに接続し、電極6−3を電圧V
cの電源に接続すると共に、電極6−2を出力端子側の
電極として使用する。
線パターン4と、第2の磁気抵抗素子3−2の各直線パ
ターン4とは、直交するように配置される。そして、例
えば電極6−1をGNDに接続し、電極6−3を電圧V
cの電源に接続すると共に、電極6−2を出力端子側の
電極として使用する。
【0009】このような構成の角度検出器では、回転体
1の回転角度に応じて、周期的な磁場を発生させるか
ら、この磁場の変化を磁電変換素子2により検出する。
この場合、出力端子OUTからは、略正弦波状の出力信
号が得られるので、この出力信号を波形変換処理して、
前記出力信号に応じた矩形波信号として、これをもと
に、回転角度等の検出を行う。
1の回転角度に応じて、周期的な磁場を発生させるか
ら、この磁場の変化を磁電変換素子2により検出する。
この場合、出力端子OUTからは、略正弦波状の出力信
号が得られるので、この出力信号を波形変換処理して、
前記出力信号に応じた矩形波信号として、これをもと
に、回転角度等の検出を行う。
【0010】また、従来、図8に示した構造の角度検出
器が知られていた。この角度検出器は、2つの磁気抵抗
素子の向きが異なるだけであり、他の構成は図7の検出
器と同じである。
器が知られていた。この角度検出器は、2つの磁気抵抗
素子の向きが異なるだけであり、他の構成は図7の検出
器と同じである。
【0011】図8に示したように、第1の磁気抵抗素子
3−1の各直線パターン4は、図示の中心線に対して9
0°傾けて配置され、第2の磁気抵抗素子3の2の直線
パターン4は、中心線方向に配列されている。従ってこ
の場合にも、第1の磁気抵抗素子3−1の各直線パター
ン4と、第2の磁気抵抗素子3−2の各直線パターン4
とは直交配置されている。
3−1の各直線パターン4は、図示の中心線に対して9
0°傾けて配置され、第2の磁気抵抗素子3の2の直線
パターン4は、中心線方向に配列されている。従ってこ
の場合にも、第1の磁気抵抗素子3−1の各直線パター
ン4と、第2の磁気抵抗素子3−2の各直線パターン4
とは直交配置されている。
【0012】また、各直線パターン4の長さは、全て同
じ長さに設定されている。このような構成の角度検出器
を使用する場合には、例えば電極6−1をGNDに接続
し、電極6−3を電源に接続する。そして電源6−2を
出力端子側の電極として使用すれば、この出力端子か
ら、回転体1の回転角度に応じた出力信号が取り出せ
る。
じ長さに設定されている。このような構成の角度検出器
を使用する場合には、例えば電極6−1をGNDに接続
し、電極6−3を電源に接続する。そして電源6−2を
出力端子側の電極として使用すれば、この出力端子か
ら、回転体1の回転角度に応じた出力信号が取り出せ
る。
【0013】図8に示した、角度検出器と、図7に示し
た角度検出器は、強磁性体薄膜の細条パターンが図示の
ように異なっているが、いずれの角度検出器でも、直線
パターン4の長さが同じであり、ほぼ同等の角度検出特
性が得られる。
た角度検出器は、強磁性体薄膜の細条パターンが図示の
ように異なっているが、いずれの角度検出器でも、直線
パターン4の長さが同じであり、ほぼ同等の角度検出特
性が得られる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。 (1) 細条パターンの長さは全て同じ長さに設定されてい
たため、出力信号における正負反転領域のリニアリティ
(直線性)角が狭い(例えば最高で40度程度)。
のにおいては、次のような課題があった。 (1) 細条パターンの長さは全て同じ長さに設定されてい
たため、出力信号における正負反転領域のリニアリティ
(直線性)角が狭い(例えば最高で40度程度)。
【0015】(2) リニアリティ角が狭いため、出力信号
が回転体の回転角度に正確に対応しない。従って良好な
検出特性が得られない。特に回転角が広くなると検出誤
差が大きくなる。
が回転体の回転角度に正確に対応しない。従って良好な
検出特性が得られない。特に回転角が広くなると検出誤
差が大きくなる。
【0016】本発明は、このような従来の課題を解決
し、回転体の広い回転角度に対して、出力信号の直線性
を改善し、良好な検出特性が得られるようにすることを
目的とする。
し、回転体の広い回転角度に対して、出力信号の直線性
を改善し、良好な検出特性が得られるようにすることを
目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
あり、図中、図7、図8と同符号は同一のものを示す。
あり、図中、図7、図8と同符号は同一のものを示す。
【0018】本発明は上記の課題を解決するため、次の
ように構成した。即ち、回転源に連動して回転駆動さ
れ、直径方向に着磁された磁極を有する円柱状の回転体
1と、前記回転体1の近傍に配置され、該回転体の磁極
の変位に伴う周期的磁界を基に、回転体の回転に応じた
周期的な信号を出力する磁電変換素子2とから成り、前
記磁電変換素子2を、回転体1の直径方向の中心線に対
し、左右対称に設けた一対の磁気抵抗素子3−1、3−
2を直列に接続した構成とし、かつ、各磁気抵抗素子3
−1、3−2を、強磁性体薄膜から成るジグザグ状の連
続した細条パターンで構成した角度検出器において、前
記細条パターンを、前記中心線に対し、ほぼ45°の角
度で、一定間隔をあけて、平行して並べた長さの異なる
複数の直線パターン4と、前記直線パターン4間を接続
する折れ曲がり部5とで構成し、該折れ曲がり部5を介
して、短い直線パターンから長い直線パターンへ、更に
長い直線パターンから短い直線パターンへと連続的につ
ながるように構成し、端子電極取り出し用のパッドを、
前記回転体(1)とは反対方向に設けた。
ように構成した。即ち、回転源に連動して回転駆動さ
れ、直径方向に着磁された磁極を有する円柱状の回転体
1と、前記回転体1の近傍に配置され、該回転体の磁極
の変位に伴う周期的磁界を基に、回転体の回転に応じた
周期的な信号を出力する磁電変換素子2とから成り、前
記磁電変換素子2を、回転体1の直径方向の中心線に対
し、左右対称に設けた一対の磁気抵抗素子3−1、3−
2を直列に接続した構成とし、かつ、各磁気抵抗素子3
−1、3−2を、強磁性体薄膜から成るジグザグ状の連
続した細条パターンで構成した角度検出器において、前
記細条パターンを、前記中心線に対し、ほぼ45°の角
度で、一定間隔をあけて、平行して並べた長さの異なる
複数の直線パターン4と、前記直線パターン4間を接続
する折れ曲がり部5とで構成し、該折れ曲がり部5を介
して、短い直線パターンから長い直線パターンへ、更に
長い直線パターンから短い直線パターンへと連続的につ
ながるように構成し、端子電極取り出し用のパッドを、
前記回転体(1)とは反対方向に設けた。
【0019】
【作用】上記構成に基づく本発明の作用を、図1を参照
しながら説明する。回転体1は、回転源によって回転駆
動されるが、例えば所定の角度の範囲内で、図示矢印方
向(中心線に対し、±φの角度内)に回転する。
しながら説明する。回転体1は、回転源によって回転駆
動されるが、例えば所定の角度の範囲内で、図示矢印方
向(中心線に対し、±φの角度内)に回転する。
【0020】また、磁電変換素子2の一対の磁気抵抗素
子3−1、3−2は、直列接続されており、その接続点
を出力端子OUT側の電極6−2に接続する。そして、
例えば第1の磁気抵抗素子3−1側の電極6−1をGN
Dに接続し、第2の磁気抵抗素子3−2側の電極6−3
を電源Vcに接続する。
子3−1、3−2は、直列接続されており、その接続点
を出力端子OUT側の電極6−2に接続する。そして、
例えば第1の磁気抵抗素子3−1側の電極6−1をGN
Dに接続し、第2の磁気抵抗素子3−2側の電極6−3
を電源Vcに接続する。
【0021】このような接続により、第1、第2の磁気
抵抗素子3−1、3−2には電流が流れるが、磁気抵抗
素子を構成している強磁性体薄膜の細条パターンは、回
転体1で発生した磁界により、その抵抗値が変化する。
即ち、回転体1の変位に応じて細条パターンの抵抗値が
変化する。
抵抗素子3−1、3−2には電流が流れるが、磁気抵抗
素子を構成している強磁性体薄膜の細条パターンは、回
転体1で発生した磁界により、その抵抗値が変化する。
即ち、回転体1の変位に応じて細条パターンの抵抗値が
変化する。
【0022】この細条パターンの抵抗変化は、出力端子
OUTの電位変化として出力されるから、この出力信号
を取り出して信号処理を行うことにより、回転体1の回
転角度を検出することができる。
OUTの電位変化として出力されるから、この出力信号
を取り出して信号処理を行うことにより、回転体1の回
転角度を検出することができる。
【0023】この場合、本発明では、細条パターンを構
成する直線パターンの長さが異なっていて、上記のよう
に構成されているため、角度検出器から出力される検出
信号は、極めて広範囲にわたって直線性(リニアリテ
ィ)の良好な信号となる。
成する直線パターンの長さが異なっていて、上記のよう
に構成されているため、角度検出器から出力される検出
信号は、極めて広範囲にわたって直線性(リニアリテ
ィ)の良好な信号となる。
【0024】このため、回転体1の回転角度が大きい場
合(変位量が大きい場合)でも、検出誤差が少なく、常
に正確な角度検出が可能となる。
合(変位量が大きい場合)でも、検出誤差が少なく、常
に正確な角度検出が可能となる。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2〜図6は、本発明の実施例を示した図であ
り、図2は角度検出器の構成説明図、図3は磁電変換素
子の平面図、図4は磁電変換素子の一部拡大図、図5
は、実装時の出力波形図、図6は角度−出力特性例を示
す。
する。図2〜図6は、本発明の実施例を示した図であ
り、図2は角度検出器の構成説明図、図3は磁電変換素
子の平面図、図4は磁電変換素子の一部拡大図、図5
は、実装時の出力波形図、図6は角度−出力特性例を示
す。
【0026】図中、図1、図7、図8と同符号は同一の
ものを示す。また、7は出力端子を示す。この実施例の
角度検出器は、図2に示したように、回転体1と磁電変
換素子2とで構成されている。この回転体1は、回転源
に連動して回転駆動されるものであり、円柱状に形成さ
れている。
ものを示す。また、7は出力端子を示す。この実施例の
角度検出器は、図2に示したように、回転体1と磁電変
換素子2とで構成されている。この回転体1は、回転源
に連動して回転駆動されるものであり、円柱状に形成さ
れている。
【0027】そして、回転体1には磁石が備えてあり、
周期的配列の磁極を設けてある。例えば、この磁石は、
残留磁束密度が8〜15KGのサマリウム−コバルト磁
石で構成し、その直径方向にN極とS極とを180度分
割配置する。
周期的配列の磁極を設けてある。例えば、この磁石は、
残留磁束密度が8〜15KGのサマリウム−コバルト磁
石で構成し、その直径方向にN極とS極とを180度分
割配置する。
【0028】また、回転体1の高さをH、直径をRとし
た場合、H/R≦2の関係となるように寸法を決める。
磁電変換素子2の配置としては、回転体1の高さの半分
(H/2)の面上に、一対の磁気抵抗素子がくるように
する。
た場合、H/R≦2の関係となるように寸法を決める。
磁電変換素子2の配置としては、回転体1の高さの半分
(H/2)の面上に、一対の磁気抵抗素子がくるように
する。
【0029】前記磁電変換素子は、図2、図3のように
構成されている。図示のように、この磁電変換素子2
は、基板上に、第1の磁気抵抗素子3−1と第2の磁気
抵抗素子3−2とを図の中心線に対して左右対称に形成
する。
構成されている。図示のように、この磁電変換素子2
は、基板上に、第1の磁気抵抗素子3−1と第2の磁気
抵抗素子3−2とを図の中心線に対して左右対称に形成
する。
【0030】この中心線は、回転体1の直径方向に合わ
せて配置する。前記第1、第2の磁気抵抗素子3−1、
3−2は、前記従来例と同様に、基板上に強磁性体薄膜
の細条パターンをジグザグ状に形成するが、直線パター
ンの長さは異なる。
せて配置する。前記第1、第2の磁気抵抗素子3−1、
3−2は、前記従来例と同様に、基板上に強磁性体薄膜
の細条パターンをジグザグ状に形成するが、直線パター
ンの長さは異なる。
【0031】前記強磁性体薄膜から成る細条パターン
は、複数の直線パターン4と、該直線パターン4間を接
続する折れ曲がり部5とで構成し、各直線パターン4
は、中心線に対し、角度θ(θ≒45°)だけ傾けて形
成する。
は、複数の直線パターン4と、該直線パターン4間を接
続する折れ曲がり部5とで構成し、各直線パターン4
は、中心線に対し、角度θ(θ≒45°)だけ傾けて形
成する。
【0032】また、各直線パターン4は長さが異なって
おり、これらの各直線パターン4は、一定の間隔をあけ
て平行に並べてある。従って、第1、第2の磁気抵抗素
子3−1、3−2の各直線パターン4は、ほぼ直交する
ように配置され、中心線に対して左右対称になってい
る。
おり、これらの各直線パターン4は、一定の間隔をあけ
て平行に並べてある。従って、第1、第2の磁気抵抗素
子3−1、3−2の各直線パターン4は、ほぼ直交する
ように配置され、中心線に対して左右対称になってい
る。
【0033】そして、第1、第2の磁気抵抗素子3−
1、3−2は、それぞれ、折れ曲がり部5を介して、短
い直線パターンから長い直線パターンへ、更に長い直線
パターンから短い直線パターンへ連続的につながるよう
に設定され、その折れ曲がり部5の包絡線が各直線パタ
ーン5の方向に対して、ほぼ45°の角度となるように
設定されている。
1、3−2は、それぞれ、折れ曲がり部5を介して、短
い直線パターンから長い直線パターンへ、更に長い直線
パターンから短い直線パターンへ連続的につながるよう
に設定され、その折れ曲がり部5の包絡線が各直線パタ
ーン5の方向に対して、ほぼ45°の角度となるように
設定されている。
【0034】理想的な寸法は次のとおりである。、今、
強磁性体薄膜の形成された領域を、幅がAで、奥行きが
Bとすると、A=R/3〜R/5(R:回転体1の直
径)、B=A/1.5 〜A/2.5 とする。また、最近接回
転体外周面の接線を0とした時、強磁性体薄膜が全て0
〜6mm以内に入るようにする(例えばA=2mm、B=1
mm)。
強磁性体薄膜の形成された領域を、幅がAで、奥行きが
Bとすると、A=R/3〜R/5(R:回転体1の直
径)、B=A/1.5 〜A/2.5 とする。また、最近接回
転体外周面の接線を0とした時、強磁性体薄膜が全て0
〜6mm以内に入るようにする(例えばA=2mm、B=1
mm)。
【0035】これは、強磁性体薄膜を全ての領域におい
て、飽和磁化させて使用するためである。また各細条パ
ターンの幅をW、細条パターン間の間隔をD、細条パタ
ーンの長さをLとした場合、長さと幅の比は、L/W=
10〜100の範囲内とする。
て、飽和磁化させて使用するためである。また各細条パ
ターンの幅をW、細条パターン間の間隔をD、細条パタ
ーンの長さをLとした場合、長さと幅の比は、L/W=
10〜100の範囲内とする。
【0036】また、細条パターンの幅は、好ましくはW
=5〜25μmとし、D/Wの値はD/W≦1で、好ま
しくはD=5μm程度とする。強磁性体薄膜の厚みは、
0.2μm以下で、一般的には0.05〜0.1 μm程度とす
る。
=5〜25μmとし、D/Wの値はD/W≦1で、好ま
しくはD=5μm程度とする。強磁性体薄膜の厚みは、
0.2μm以下で、一般的には0.05〜0.1 μm程度とす
る。
【0037】以上の各寸法に設定した場合の出力例を図
5に示す。測定条件としては、磁電変換素子の印加電圧
をVc=5〔V〕とし、環境温度Taを、Ta=40
℃、Ta=10℃、Ta=−20℃とした。図の縦軸は
出力電圧〔mV〕、横軸は角度[deg]を表す。
5に示す。測定条件としては、磁電変換素子の印加電圧
をVc=5〔V〕とし、環境温度Taを、Ta=40
℃、Ta=10℃、Ta=−20℃とした。図の縦軸は
出力電圧〔mV〕、横軸は角度[deg]を表す。
【0038】また、出力電圧の温度係数は、0.21 [%/
deg]である。上記の角度検出器の効果を確認するため、
従来例との比較実験を行った。その結果を次に説明す
る。
deg]である。上記の角度検出器の効果を確認するため、
従来例との比較実験を行った。その結果を次に説明す
る。
【0039】本実施例の角度検出器は、図3、図4に示
したように、強磁性体薄膜から成る細条パターンの直線
パターンが電源側とGND側とで直交するようにパター
ニングされている。即ち、各直線パターン4は、回転体
1の直径方向に合わせた中心線に対してほぼ45°傾け
て形成されている。
したように、強磁性体薄膜から成る細条パターンの直線
パターンが電源側とGND側とで直交するようにパター
ニングされている。即ち、各直線パターン4は、回転体
1の直径方向に合わせた中心線に対してほぼ45°傾け
て形成されている。
【0040】そして、各直線パターン4の長さは異なっ
ており、長い直線パターンや短い直線パターンが存在す
る。このような本実施例の角度検出器に対して、比較対
称の従来例は、図8に示した角度検出器である。
ており、長い直線パターンや短い直線パターンが存在す
る。このような本実施例の角度検出器に対して、比較対
称の従来例は、図8に示した角度検出器である。
【0041】この従来例では、各直線パターンの長さが
全て同じであり、この点が本実施例のものと異なる。こ
の実験では、コイルにより静磁界を発生させておき、そ
の中に磁電変換素子を入れ、該磁電変換素子を回転させ
ながら、出力端電位〔mv〕と出力電圧〔mV〕とを計
測した。
全て同じであり、この点が本実施例のものと異なる。こ
の実験では、コイルにより静磁界を発生させておき、そ
の中に磁電変換素子を入れ、該磁電変換素子を回転させ
ながら、出力端電位〔mv〕と出力電圧〔mV〕とを計
測した。
【0042】この場合、角度を、ある基準位置に対し
て、0°〜175°まで回転した時の計測データ例を表
1に示す。
て、0°〜175°まで回転した時の計測データ例を表
1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】前記表1から明らかなように、従来例の角
度検出器では、角度が45°〜135°の範囲でほぼリ
ニアリティが良好である。これに対して本実施例の角度
検出器では、角度が35°〜140°の範囲でリニアリ
ティが良好である。
度検出器では、角度が45°〜135°の範囲でほぼリ
ニアリティが良好である。これに対して本実施例の角度
検出器では、角度が35°〜140°の範囲でリニアリ
ティが良好である。
【0045】この例からも明らかなように、本実施の角
度検出器は、従来例に比べて、広い範囲でリニアリティ
が優れていることがわかる。なお、前記表1のデータを
もとに、座標軸を設定してグラフ化すると図6のように
なる。
度検出器は、従来例に比べて、広い範囲でリニアリティ
が優れていることがわかる。なお、前記表1のデータを
もとに、座標軸を設定してグラフ化すると図6のように
なる。
【0046】図6では、横軸が角度[deg] で縦軸が出力
電位〔mV〕を表す。
電位〔mV〕を表す。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) 強磁性体薄膜から成るジクザグ状の細条パターンを
構成する複数の直線パターンを、長さの異なるパターン
で構成し、長い直線パターンと短い直線パターンとを所
定の配列としたので、回転体の広い回転角度に対して、
直線性の優れた出力特性となる。
のような効果がある。 (1) 強磁性体薄膜から成るジクザグ状の細条パターンを
構成する複数の直線パターンを、長さの異なるパターン
で構成し、長い直線パターンと短い直線パターンとを所
定の配列としたので、回転体の広い回転角度に対して、
直線性の優れた出力特性となる。
【0048】(2) 角度検出器の出力信号が、広い回転角
度で良好な直線性(リニアリティ)を有するので、検出
誤差が少なくなり、良好な検出特性が得られる。
度で良好な直線性(リニアリティ)を有するので、検出
誤差が少なくなり、良好な検出特性が得られる。
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の実施例における角度検出器の構成説明
図である。
図である。
【図3】磁電変換素子の平面図である。
【図4】磁電変換素子の一部拡大図である。
【図5】実装時の出力波形図である。
【図6】角度−出力特性例である。
【図7】従来の角度検出装置(例1)の説明図である。
【図8】従来の角度検出装置(例2)の説明図である。
1 回転体 2 磁電変換素子 3−1 第1の磁気抵抗素子 3−2 第2の磁気抵抗素子 4 直線パターン 5 折れ曲がり部 6−1〜6−3 電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−168018(JP,A) 特開 平2−16413(JP,A) 特開 平3−142320(JP,A) 実開 昭58−47710(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 7/00 - 7/34 G01D 5/245
Claims (1)
- 【請求項1】 回転源に連動して回転駆動され、直径方
向に着磁された磁極を有する円柱状の回転体(1)と、 前記回転体(1)の近傍に配置され、該回転体の磁極の
変位に伴う周期的磁界を基に、回転体の回転に応じた周
期的な信号を出力する磁電変換素子(2)とから成り、 前記磁電変換素子(2)を、回転体(1)の直径方向の
中心線に対し、左右対称に設けた一対の磁気抵抗素子
(3−1、3−2)を直列に接続した構成とし、かつ、 各磁気抵抗素子(3−1、3−2)を、強磁性体薄膜か
ら成るジグザグ状の連続した細条パターンで構成した角
度検出器において、 前記細条パターンを、 前記中心線に対し、ほぼ45°の角度で、一定間隔をあ
けて、平行して並べた長さの異なる複数の直線パターン
(4)と、 前記直線パターン(4)間を接続する折り曲がり部
(5)とで構成し、 該折り曲がり部(5)を介して、短い直線パターンから
長い直線パターンへ、更に長い直線パターンから短い直
線パターンへと連続的につながるように構成し、端子電
極取り出し用のパッドを、前記回転体(1)とは反対方
向に設けたことを特徴とする角度検出器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3285977A JP3009274B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 角度検出器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3285977A JP3009274B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 角度検出器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0642905A JPH0642905A (ja) | 1994-02-18 |
JP3009274B2 true JP3009274B2 (ja) | 2000-02-14 |
Family
ID=17698425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3285977A Expired - Fee Related JP3009274B2 (ja) | 1991-10-31 | 1991-10-31 | 角度検出器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3009274B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100483141C (zh) * | 2005-09-23 | 2009-04-29 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 在线测试仪针床检测装置 |
-
1991
- 1991-10-31 JP JP3285977A patent/JP3009274B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN100483141C (zh) * | 2005-09-23 | 2009-04-29 | 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 | 在线测试仪针床检测装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0642905A (ja) | 1994-02-18 |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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