JP2579824Y2 - 磁気抵抗素子 - Google Patents

磁気抵抗素子

Info

Publication number
JP2579824Y2
JP2579824Y2 JP1992082766U JP8276692U JP2579824Y2 JP 2579824 Y2 JP2579824 Y2 JP 2579824Y2 JP 1992082766 U JP1992082766 U JP 1992082766U JP 8276692 U JP8276692 U JP 8276692U JP 2579824 Y2 JP2579824 Y2 JP 2579824Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetoresistive
stripes
magnetoresistive element
magnet body
center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1992082766U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0641165U (ja
Inventor
立美 米田
顕一 保科
Original Assignee
株式会社三協精機製作所
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社三協精機製作所 filed Critical 株式会社三協精機製作所
Priority to JP1992082766U priority Critical patent/JP2579824Y2/ja
Publication of JPH0641165U publication Critical patent/JPH0641165U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2579824Y2 publication Critical patent/JP2579824Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Measuring Magnetic Variables (AREA)
  • Brushless Motors (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、例えば近接スイッチ、
流量センサー等に適用可能な磁気抵抗素子に関する。
【0002】
【従来の技術】磁極が形成された磁石体の位置検出素子
として磁気抵抗素子がある。磁気抵抗素子は磁石体に所
定のギャップをおいて対向配置される。図5はこのよう
な磁気抵抗素子の従来例を示す。図5において、基板1
8の上面には強磁性体からなる第1の磁気抵抗ストライ
プ11と第2の磁気抵抗ストライプ12が形成されてい
る。これら磁気抵抗ストライプ11,12は複数回折り
返されて全体として矩形状になっている。第1の磁気抵
抗ストライプ11と第2の磁気抵抗ストライプ12はそ
の長手方向が直交する向きに形成されている。第1の磁
気抵抗ストライプ11と第2の磁気抵抗ストライプ12
の隣接した端部は接続されており、この接続部は基板1
8の外側方向に延長されて出力端子13が形成されてい
る。また、第1及び第2の磁気抵抗ストライプ11,1
2の各端部もそれぞれ基板18の外側方向に延長され
て、電極14及び電極15が形成されている。このよう
な磁気抵抗素子として、特公昭57−5067号公報記
載のものがある。
【0003】上記のような磁気抵抗素子以外に、実開平
2−58358号公報に記載されているものがある。こ
れは、基板上に第1、第2の磁気抵抗ストライプを有
し、この第1、第2の磁気抵抗ストライプ近傍に上記基
板の面にほぼ平行な磁場成分を有する磁石体を配置して
使用する磁気抵抗素子であって、磁石体の上記第1、第
2の磁気抵抗ストライプに対向された磁極の中心を通り
上記基板面にほぼ平行な法線を基準線としたとき、第1
の磁気抵抗ストライプは上記基準線に対して所定の角度
δだけ傾斜させ、第2の磁気抵抗ストライプは上記基準
線に対しδ+90度だけ傾斜させたものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の何れの磁気
抵抗素子においても、着磁された磁石体と磁気抵抗素子
の取り付け精度の影響を受けやすい。このため、磁気抵
抗素子の取り付け精度が悪く磁石体と磁気抵抗素子の距
離がばらついていると、磁気抵抗出力に違いが大きくば
らつく。
【0005】また、磁気抵抗出力に違いが生じるのは、
以上のような場合のみばかりではなく、第1の磁気抵抗
ストライプ11と第2の磁気抵抗ストライプ12の距離
が異なることによっても磁気抵抗出力に違いは生じる
し、磁気抵抗素子の取付け精度は良くても、磁石体が真
円でない場合は、回転するたびに磁石体と磁気抵抗素子
の距離が異なるため磁気抵抗出力に違いが生じてしま
う。特に、磁石体の径が小さくなればなるほど、磁石体
と磁気抵抗素子との距離のばらつきの影響を受けやす
く、かつ、第1、第2の磁気抵抗ストライプ間距離のば
らつきの影響を受けやすいという難点がある。
【0006】本考案は以上のような問題点を解決するた
めになされたもので、磁石体や磁気抵抗素子の取り付け
精度や距離に左右されることなく、安定した磁気抵抗出
力を得ることが可能な磁気抵抗素子を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上のような目的を達成
するために本考案は、基盤上に強磁性体膜からなる第1
及び第2の磁気抵抗ストライプを形成し、この第1及び
第2の磁気抵抗ストライプの電流通路を互いに直列に接
続し、第1及び第2の磁気抵抗ストライプの接続点に出
力端子を設け、第1及び第2の磁気抵抗ストライプの他
端側には電流供給用の電極を夫々形成し、上記第1及び
第2の磁気抵抗ストライプを形成した面を磁石体の磁界
に対してほぼ平行になるように配置することにより、
板の面に対する磁石体の磁場成分の方向の変化に応じ
て、出力端子の電圧の変化を検出する磁気抵抗素子にお
いて、磁石体には自らが回転するための中心になる回転
中心軸を設けるとともに周方向にN極とS極とを形成
し、磁石体の中心と磁気抵抗素子の中心とを結ぶ線を基
準線としたとき、第1及び第2の磁気抵抗ストライプ
を、基準線に対して50度〜70度の傾斜角度で、互い
ハの字形に形成した。
【0008】
【作用】第1及び第2の磁気抵抗ストライプを形成した
面を磁石体の磁界に対してほぼ平行になるように配置し
た磁気抵抗素子において、磁石体の中心を通り、基板面
の中央と直交する基準線に対し、各磁気抵抗ストライプ
を50度〜60度の傾斜角度をつけて、互いにハの字形
に形成することにより、磁気抵抗素子の取付け精度や、
磁石体と磁気抵抗素子の距離の変化の影響を受けにくく
なり、磁気抵抗素子の出力値はほぼ一定となる。
【0009】
【実施例】以下、本考案にかかる磁気抵抗素子の実施例
について図面を参照しながら説明する。図1、図2にお
いて、磁石体7と一定の距離rをおき、かつ、磁石体7
の磁場成分とほぼ平行に配置された基板8の一方の面に
は、第1の磁気抵抗ストライプ1と第2の磁気抵抗スト
ライプ2が形成されている。すなわち、基板8の第1及
び第2の磁気抵抗ストライプ1、2が形成された面が磁
石体7の磁界に対してほぼ平行となるように配置されて
いる。磁気抵抗ストライプ1,2はそれぞれ複数回折り
返されてジグザグ状に形成されている。磁気抵抗ストラ
イプ1,2は、その隣接した一端部がお互いに接続され
ることにより直列に接続され、この接続された部分は基
板8の外側方向に引き延ばされて出力端子3が形成され
ている。一方、磁気抵抗ストライプ1,2の他端部も出
力端子3と同様に基板8の外側方向に引出され、電極
4,5が形成されている。磁気抵抗ストライプ1,2は
基板8の中心線に対し傾斜して形成されて、双方の磁気
抵抗ストライプ1、2でハの字形を描いている。磁石体
7の中心を通り基板8の中央部と直交する基準線6に対
する磁気抵抗ストライプ1,2の傾斜角δは、それぞれ
50〜70°の範囲となるように設定されている。磁石
体7は自らが回転するための中心になる回転中心軸を有
するとともに周方向にN極とS極とを有している。
【0010】次に、磁気抵抗ストライプ1,2の基準線
6に対する傾斜角度δと磁気抵抗との関係について説明
する。傾斜角δを30°にしたときの磁気抵抗素子と磁
石体との距離rと磁気抵抗出力の変化を、直径8.0m
mで180°ずつN極とS極が着磁された磁石体7を使
用して調べた。その結果を、図3のグラフに示す。グラ
フの縦軸は磁気抵抗素子の出力、横軸は磁石の回転角度
である。測定は磁石体7と磁気抵抗素子との距離rが0
mmの場合、1.0mmの場合、2.0mmの場合、
3.0mmの場合の4つのケースについて行った。図3
のグラフから、磁気抵抗出力は確かに距離rのちがいに
よって、異なっていることがわかる。
【0011】次に、磁気抵抗ストライプ1,2の基準線
6に対する傾斜角度δを15°から90°まで変化さ
せ、磁石体7と磁気抵抗素子との距離rが0と4mmに
おける磁気抵抗出力の最大値の差を測定した。これを評
価した結果を図4のグラフに示す。グラフの縦軸が磁気
抵抗出力の距離変動に対する出力差を、横軸が傾斜角δ
を示している。測定は磁気抵抗素子間距離gが0mmの
場合、0.5mmの場合、1.0mmの場合、1.5m
mの場合、2.0mmの場合の5つのケースについて行
った。図4のグラフから、50°≦δ≦70°付近が磁
気抵抗出力の距離変動に対する出力差が小さい。しか
も、距離rが異なっても、磁気抵抗出力の最大値の変動
が小さいことがわかった。
【0012】図4のグラフからもわかるように、磁気抵
抗素子の磁気抵抗ストライプ1、2の傾斜角δを基準線
6に対して傾斜角度δを50°〜70°の範囲に設定す
れば、磁気抵抗素子の取付け精度や、磁石体と磁気抵抗
素子との距離のばらつきにさほど左右されることなく、
安定した磁気抵抗出力を得ることができる。
【0013】なお、上記実施例では第1及び第2の磁気
抵抗ストライプ1,2を複数回折り返して形成した場合
について説明したが、これに限られたものではない。例
えば、2つの磁気抵抗ストライプを接続部から両端の電
極に向けて一直線に延びるように形成しても良い。この
場合も、基準線に対する磁気抵抗ストライプの傾斜角度
δを50°〜70°の範囲に設定しておけば、磁気抵抗
素子の取付け精度や磁石体との距離の影響を受けること
なく、安定した磁気抵抗出力を得ることが可能である。
【0014】
【考案の効果】本考案によれば、第1及び第2の磁気抵
抗ストライプを形成した面を磁石体の磁界に対してほぼ
平行になるように配置した磁気抵抗素子において、第1
及び第2の磁気抵抗ストライプを、磁石体の中心を通
り、基板面の中央と直交する基準線に対し、50度〜7
0度の傾斜角度をつけて、互いにハの字形に形成したた
、磁気抵抗素子の取付け精度や磁石体との距離等に左
右されることなく、安定した磁気抵抗出力を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案にかかる磁気抵抗素子の実施例を示す平
面図。
【図2】同上磁気抵抗素子の使用状態を示す斜視図。
【図3】磁気抵抗ストライプの傾斜角度を一定としたと
きの磁石体と磁気抵抗素子との距離の違いによる磁気抵
抗素子出力の違いを示すグラフ。
【図4】磁気抵抗ストライプの傾斜角度と磁気抵抗素子
出力のばらつきとの関係を示すグラフ。
【図5】従来の磁気抵抗素子の例を示す平面図。
【符号の説明】
1 第1の磁気抵抗ストライプ 2 第2の磁気抵抗ストライプ 3 出力端子 4,5 電極 6 基準線 7 磁石体 8 基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 43/08 G01R 33/09

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に強磁性体膜からなる第1及び第
    2の磁気抵抗ストライプが形成され、この第1及び第2
    の磁気抵抗ストライプの電流通路が互いに直列に接続さ
    れ、上記第1及び第2の磁気抵抗ストライプの接続点に
    出力端子が設けられ、上記第1及び第2の磁気抵抗スト
    ライプの他端側には電流供給用の電極が夫々形成され、
    上記第1及び第2の磁気抵抗ストライプが形成された面
    が磁石体の磁界に対してほぼ平行になるように配置され
    ることにより、上記基板の面に対する上記磁石体の磁場
    成分の方向の変化に応じて、上記出力端子の電圧の変化
    を検出する磁気抵抗素子において、上記磁石体は自らが回転するための中心になる回転中心
    軸を有するとともに周方向にN極とS極とが形成され、
    上記磁石体の中心と磁気抵抗素子の中心とを結ぶ線を基
    準線としたとき、上記第1及び第2の磁気抵抗ストライ
    プは、上記基準線に対して50度〜70度の傾斜角度を
    もち、互いにハの字形に形成されていることを特徴とす
    る磁気抵抗素子。
JP1992082766U 1992-11-05 1992-11-05 磁気抵抗素子 Expired - Lifetime JP2579824Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992082766U JP2579824Y2 (ja) 1992-11-05 1992-11-05 磁気抵抗素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992082766U JP2579824Y2 (ja) 1992-11-05 1992-11-05 磁気抵抗素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0641165U JPH0641165U (ja) 1994-05-31
JP2579824Y2 true JP2579824Y2 (ja) 1998-09-03

Family

ID=13783565

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992082766U Expired - Lifetime JP2579824Y2 (ja) 1992-11-05 1992-11-05 磁気抵抗素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2579824Y2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH084041B2 (ja) * 1987-01-27 1996-01-17 日本電装株式会社 ポテンシヨメ−タ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0641165U (ja) 1994-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3465059B2 (ja) 磁化反転導体と一又は複数の磁気抵抗レジスタとからなる磁界センサ
JP3455706B2 (ja) テーパー付きの二極の磁石を用いる非接触式のポジションセンサ
US7141967B2 (en) Sensor arrangement
JP4234004B2 (ja) 対象物の角位置を測定するための装置
US6831456B2 (en) Angle sensor and method of increasing the anisotropic field strength of a sensor unit of an angle sensor
US6556007B1 (en) Bearing sensor having magneto resistive elements
US9175943B2 (en) Angle measurement system including magnet with substantially square face for through-shaft applications
JP2003234520A (ja) 磁気抵抗センサ
JPH06148301A (ja) 磁気センサ
JPH07190804A (ja) 磁気抵抗式センサ装置を備えた磁界測定装置
JP3609645B2 (ja) 回転検出センサ
JP2579824Y2 (ja) 磁気抵抗素子
JP3549076B2 (ja) 磁気抵抗素子装置
JPS58201041A (ja) テ−プ張力検出装置
JP2576763B2 (ja) 強磁性磁気抵抗素子
JPS63212803A (ja) 変位計測装置
JPH06174752A (ja) 電流センサ
JPH0329875A (ja) 強磁性体磁気抵抗素子
JP3009274B2 (ja) 角度検出器
JPH063158A (ja) 検出器
JPH0473087B2 (ja)
JP3344605B2 (ja) 磁気抵抗センサ
JP2576136B2 (ja) 磁気方位測定装置
KR900000980B1 (ko) 자기저항소자를 이용한 각도 측정 장치 및 패턴 형성 방법
JP2586577B2 (ja) 磁気抵抗素子