JPH0329875A - 強磁性体磁気抵抗素子 - Google Patents

強磁性体磁気抵抗素子

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JPH0329875A
JPH0329875A JP1166056A JP16605689A JPH0329875A JP H0329875 A JPH0329875 A JP H0329875A JP 1166056 A JP1166056 A JP 1166056A JP 16605689 A JP16605689 A JP 16605689A JP H0329875 A JPH0329875 A JP H0329875A
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film magnetoresistive
magnetoresistive
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Hisahiro Ando
安藤 久弘
Tamotsu Horiba
堀場 保
Hitoshi Iwata
仁 岩田
Kenichi Kinoshita
木下 賢一
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Tokai Rika Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、ブリッジ接続された薄膜磁気抵抗部の差動検
出動作により磁界を検出する強磁性体磁気抵抗素子に関
する。
(従来の技術) 従来より、磁気センサとして絶縁基板上に強磁性体を成
膜して或る磁気抵抗素子が供されている。
つまり、磁気抵抗素子は、これに流れる電流方向及び鎖
交磁界との相互関係に応じてその抵抗値を変化する特性
(磁気異方性効果)を有するから、磁気抵抗素子から出
力される電圧信号の変化度合を測定することにより、磁
気抵抗素子に印加されている磁界方向を検出することが
できる。この種の磁気抵抗素子の一例を第5図乃至第7
図に示す。
即ち、第5図に示すように絶縁基板1上に強磁性体を例
えばスパッタ装置或は真空蒸着装置により成膜した後に
フォトリソグラフイを行なうことに?り、長辺部2及び
短辺部3を連結して成る蛇行形状の第1の薄膜磁気抵抗
部4及び第2の薄膜磁気抵抗部5を形或すると共に、そ
れらを直列接続することにより形成されている。また、
第1の薄膜磁気抵抗部4の一端に電源人力端子6が形成
され、第2の薄膜磁気抵抗部5の一端に電源人力端子7
が形成され、各薄膜磁気抵抗部4,5の共通接続点に出
力端子8が形成されている。この場合、各薄膜磁気抵抗
部4,5のパターン形状は、それらの各批抗値が5L<
11つそれらの各長辺部2の指向方向が互いに直交する
ように決定されている。
そして、絶縁■基板1は混成集積回路基板9(第7図参
照)上の所定位置に配置されていると共に、その絶縁基
板1上の各薄膜磁気抵抗部4.5は混成集積回路基板9
に形成された各回路と接続されている。つまり、第6図
に示すように電源人力端子6は正電源ライン10と接続
され、ra y.人力端子7はアースライン11と接続
され、出力端子8は比較器12の反転入力端子(−)と
接続されている。一方、混或集積回路基板9上には第7
図に示すように例えば酸化ルテニウムを印刷して成る第
1の厚膜抵抗部13及び第2の厚膜抵抗部14が直列接
続されて形成されている。そして、第1の厚膜抵抗部1
3の一端は正電源ライン10と接続され、第2の厚膜抵
抗部14の一端はアースライン11と接続され、各厚膜
抵抗部13.14の共通接続点は比較器12の非反転入
力端子(+)と接続されている。以上の構成により、出
力端子8からは電源電圧V。の1/2の電圧信号Va(
=VO/2)’が出力されていると共に、各厚膜抵抗部
1B,1.4の共通接続点からは乱準電圧V。/2が出
力されている。
そして、第7図に示すように混成集積回路基板9を円筒
磁石15の外周面近傍に配置すると、その配置状態で第
1,第2の薄膜磁気抵抗部4,5に円筒磁石15からの
磁界が錯交する。このとき、各薄膜磁気抵抗部4,5の
各長辺部2の指向方向が直交している関係から、鎖交磁
界の方向に応じて例えば第1の薄膜磁気抵抗部4の抵抗
値が高くなったときは、第2の薄膜磁気抵抗部5の抵抗
値が低くなり、これに伴って出力端子8からの電圧信号
Vaは鎖交磁界の方向に応じてV。/2から変動する。
そして、比較器12において電圧信号Vaと基準電圧V
。/2とが比較され、以てこの比較器12から鎖交磁界
の方向を示すパルス信号が出力されるから、そのパルス
信号に基づいて鎖交磁界の方向を検出することができる
6しかして、比較器12からのパルス信号が鎖交磁界の
方向を正確に示すためには、第1,第2の厚膜抵抗部1
3,14の抵抗値を一致させて基準電圧をV。/2に正
確に設定しなければならない。ところが、酸化ルテニウ
ムを印刷しただけでは各厚膜抵抗部13.14を所望の
抵抗値に設定することは困難であるから、例えば第2の
厚膜抵抗部14の抵抗値を第1の厚膜抵抗部13の抵抗
値よりも予め低く設定した上で、第2の厚膜抵抗部14
をトリミングすることにより(トリミング位置を第7図
に14aで示す)、各厚膜抵抗部13.14の抵抗値を
一致させるようにしている。このため、製造行程が複雑
となるばかりでなく、厚膜抵抗はトリ5 ミング精度を高めるために、厚膜抵抗部13,14の必
要面積が大きくなって混成集積回路基板9の小形化を図
ることが難しい。また、トリミングを施して各厚膜抵抗
部13.14を同一抵抗値にすることにより基準電圧を
正確にV。/2に設定した場合であっ七も、各厚膜抵抗
13.1’4の温度係数が異なることは通常であるから
、温度変化に伴って各厚膜抵抗部13.14の抵抗値が
変化して基準電圧がV。/2から変動してしまう。
そこで、厚膜抵抗を利用しない構成の磁気抵抗素子が考
えられている。つまり、第8図に示すように長辺部16
及び短辺部17を連結して或る蛇行形状の第1薄膜磁気
抵抗部18,第2の薄膜磁気抵抗部19,第3の薄膜磁
気抵抗部20及び第4の薄膜磁気抵抗部21を絶縁基板
22上に成膜することにより形成されている。この場合
、第1及び第2の薄膜磁気抵抗部18及び19は所定ピ
ッチ(円筒磁石15の隣接N,S間の着磁ピッチがλの
場合は(λ/2+nλ(nは自然数))となるように並
列配置されていると共に、第3及び6 第4の薄膜磁気抵抗部20及び21も同所定ピッチで形
威されている。また、第1及び第4の薄膜磁気抵抗部1
8及び21は縦列配置されていると共に、第2及び第3
の薄膜磁気抵抗部1つ及び20も縦列配置されている。
そして、これら各薄膜磁気抵抗部18乃至21は第9図
に示すようにブリッジ接続されている。つまり、第1,
第2の薄膜磁気抵抗部18.19は直列接続され、第3
,第4の薄膜磁気抵抗部20.21は直列接続されると
共に、第1,第2の薄膜磁気抵抗部18,19から成る
直列回路と第3,第4の薄膜磁気抵抗部20.21から
成る直列回路とは並列接続されている。そして、第1,
第3の薄膜磁気抵抗部18,20の共通接続点は正電源
ライン23と接続され、第2,第4の薄膜磁気抵抗部1
9.21の共通接続点はアースライン24と接続されて
いる。
また、第1,第2の薄膜磁気抵抗部18.19の共通接
続点は比較器25の反転入力端子(−)と接続され、第
3,第4の薄膜磁気抵抗部20,21の共通接続点は比
較器25の非反転入力端子(+)と接続されている。以
上の構成により、第1,第2の薄膜磁気抵抗部18.1
9の共通接続点からは電圧信号Va  (−V。/2)
が出力されると共に、第3,第4の薄膜磁気抵抗部20
,21の共通接続点からは電圧信号Vb  (−V。/
2)が出力される。
そして、上記構成の混戊集積回路基板を円筒磁石15の
外周面近傍に位置させると、上記配置寸法関係により第
1,第4の薄膜磁気抵抗部18.21に同一方向の磁界
が印加されると共に、第2,第3の薄膜磁気抵抗部19
.20には薄膜磁気抵抗部18.21に印加された磁界
方向と略直交する方向の磁界が印加される。そして、円
筒磁石15が回転すると、第1,第4の薄膜磁気抵抗部
]8,21に印加されている磁界方向と第2,第3の薄
膜磁気抵抗部19.20に印加されている磁界方向は、
互いに略直交した関係を保ちながら回転するようになる
。このとき、鎖交磁界の方向に応じて例えば第1,第4
の薄膜磁気抵抗部18.21の抵抗値が高くなったとき
は、第2,第3の薄膜磁気抵抗部19.20の抵抗値は
低くなるから、比較器25において各電圧信号Va,V
bの電圧差に基づいて差動検出動作が行なわれる。とこ
ろが、この磁気抵抗素子では、円筒磁石15の着磁ピッ
チがλのときはその円筒磁石15からの磁界方向を効率
良く検出することができるものの、着磁ビッチがλてな
い円筒磁石からの磁界を検出しようとすると差動検出動
作が行なわれず、出力が低下するという欠点がある。
しかして、上述の如く第1乃至第4の薄膜磁気抵抗部を
ブリッジ接続して成る磁気抵抗素子の欠点を解決する構
成として、第10図及び第11図に示す磁気抵抗素子を
本発明者は考えた。つまり、第10図に示す磁気抵抗素
子は、蛇行形状を威す第1の薄膜磁気抵抗部26の長辺
部26aの指向方向と蛇行状を威す第2の薄膜磁気抵抗
部27の長辺部27aの指向方向とを互いに直交させて
形成すると共に、同様に蛇行状を成す第3.第4の薄膜
磁気抵抗部28.29の各長辺部28a,29aの各指
向方向を互いに直交させて形成されて9 いる。また、直列接続された第1,第2の薄膜磁気抵抗
部26.27と直列接続された第3,第4の薄膜磁気抵
抗部28.29は並列配置されている。そして、各薄膜
磁気抵抗部26乃至29は第9図に示すようにブリッジ
接続されている。以上の措成により、各薄脱磁気抵抗部
26乃至2つに円筒磁石15からの磁界が鎖交すると、
例えば第1,第4の薄膜磁気抵抗部26.29の長辺部
26a,29aに沿った方向に磁界が印加されたときは
、第2.第3の薄膜磁気抵抗部27.28にはこれらの
長辺部27a,28aに直交する方向に磁界が印加され
るから、第8図に示す磁気抵抗素子と同様に差動検出動
作が行なうことができると共に、固筒磁石15の着磁ピ
ッチの変更に対して対応することができる。
また、第11図に示す磁気抵抗素子は、第10図に示す
磁気抵抗素子を一部変形した例であり、この磁気抵抗素
子は、第1.第2の薄膜磁気抵抗部26.27から成る
直列回路と第3,第4の薄膜磁気抵抗部28.29から
成る直列回路とは直10 線上に配置されているだけで、その他の構成は第10図
に示す磁気抵抗素子と同一である。従って、この磁気抵
抗素子においても、第1乃至第4の薄膜磁気抵抗部26
乃至2つにより効率良く差動検出を行なうことができる
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、第10図に示す磁気抵抗素子の場合、第
1乃至第4の薄膜磁気抵抗部26乃至29が矩形状に配
置されている関係から、第3,第4の薄膜磁気抵抗部2
8.29が円筒磁石15の着磁面から離れ過ぎてしまう
。このため、第3,第4の薄膜磁気抵抗部28.29に
印加される磁界強度が検出に最適な200ガウス以下と
なって検出特性が悪化してしまう。また、磁界強度を維
持するために各薄膜磁気抵抗部26乃至28の奥行き寸
法を172に縮小した場合は、各薄膜磁気抵抗部26乃
至2つの抵抗値が半減してしまう。
また、第11図に示す磁気抵抗素子の場合、第1乃至第
4の薄膜磁気抵抗部26乃至29は直線上に配置されて
いることにより鎖交磁界の強度を11 最適に保つことができるものの、例えば第1,第4の薄
膜磁気抵抗部26.28が離れて形成されているために
それらの磁気抵抗特性が一致しないという問題がある。
その原因の第1として、スパッタ装置或は真空蒸着装置
により絶縁基板に成膜された強磁性体薄膜はその形成部
位によって成膜厚さが不均一となることがあり、このよ
うな場合、同一検出動作特性を示すはずの例えば第1,
第4の各薄膜磁気抵抗部26.29の検出動作特性が一
致しなくなって全体の検出特性が悪化してしまうのであ
る。その原因の第2として同一検出動作特性を示すはず
の例えば第1,,第4の各薄膜磁気抵抗部26.29の
距離が離れているため、各薄膜磁気抵抗部26.29に
同一方向磁場が印加出来なくなり、印加される磁場に方
向差を生じる。
このため、本来なら鎖交磁界の方向変化に伴って第12
図に実線で示すように変化する電圧信号Va (第1,
第2の薄膜磁気抵抗部26.27の共通接続点からの電
圧信号)に対応して、一点鎖線で示すように変化すべき
電圧信号Vb  (第3,第12 4の薄膜磁気抵抗部28.29からの電圧信号)が破線
で示すように正規の検出波形から変動してしまうので、
第13図に実線で示すように変化すべき差動電圧信号(
電圧信号Vaと電圧信号vbとの電圧差)が破線で示す
ように変動してしまい、これにより、差動電圧信号に基
づく磁界検出を正確に行なえなくなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は
、基板上に形成した薄膜磁気抵抗部をブリッジ接続して
或るものにおいて、差動検出動作を確実に行なうことが
できる強磁性体磁気抵抗素子を提供するにある。
[発明の構成コ (課題を解沫するための手段) 本発明の強磁性体磁気抵抗素子は、基板上に強磁性体を
成膜して成る蛇行形状の第1乃至第4の薄膜磁気抵抗部
を、第1及び第2の薄膜磁気抵抗部を直列接続するとノ
(に第3及び第4の薄膜磁気抵抗部を直列接続し且つ上
記第1及び第2の薄膜磁気抵抗部の直列回路と上記第3
及び第4の薄膜1 3 磁気抵抗部の直列回路とを並列接続すると共に、前記第
1及び第3の薄膜磁気抵抗部の共通接続点と前記第2及
び第4の薄膜磁気抵抗部の共通接続点との間に電圧を印
加した状態で、前記第1及び第2の薄膜磁気抵抗部の共
通接続点と第3及び第4の薄膜磁気抵抗部の共通接続点
との間から差動電圧信号を得るものにおいて、前記第1
及び第4の薄膜磁気抵抗部の薄膜パターンを互いに近接
した並列パターンとなるように配置すると共に、第2及
び第3の薄膜磁気抵抗部の薄膜パターンを互いに近接し
た並列パターンとなるように配置したものである。
(作用) 第1乃至第4の薄膜磁気抵抗部に同一方向の磁界が印加
されると、第1,第2の薄膜磁気抵坑部の共通接続点と
第3,第4の薄膜磁気抵抗部の共通接続点との間から差
動電圧信号が出力される。
このとき、第1及び第4の薄膜磁気抵抗部の薄膜パター
ンは互いに近接した並列パターンとなるように配置され
ていると共に、第2及び第3の薄1 4 膜磁気抵抗部の薄膜パターンは互いに近接した並列パタ
ーンとなるように配置されているので、第1及び第4の
薄膜磁気抵抗部は同一検出動作特性を示すと共に、第2
及び第3の薄膜磁気抵抗部は同一検出動作特性を示す。
また、第1及び第4の薄膜磁気抵抗部は基板上の同一部
位に形成されているから、基板上の形成位置が異なるこ
とによる不具合を生じない。従って、ブリッジ接続され
た各薄膜磁気抵抗部から出力される差動電圧信号に基づ
いて鎖交磁界を正確に検出することができる。
(実施例) 以下、本発明の一実施例を第1図乃至第4図を参照して
説明する。
まず、第1図において、絶縁基板31上には蛇行形状の
第1の薄膜磁気抵抗部32.第2の薄膜磁気抵抗部33
,第3の薄膜磁気抵抗部34及び第4の薄膜磁気抵抗部
35が夫々同一抵抗値で形成されている。これら各薄膜
磁気抵抗部32乃至35は、絶縁基板31上に強磁性体
を例えばスパッタ装置或は真空蒸着装置を用いて成膜し
た後に15 フォトリソグラフィを行なうことにより形成されるもの
で、例えば第1の薄膜磁気抵抗部32は複数の長辺部3
2a及び複数の短辺部32bを交互に連結状態で形成す
ることにより或る。この場合、第1の薄膜磁気抵抗部3
2の長辺部32aの指向方向と第2の薄膜磁気抵抗部3
3の長辺部33aの指向方向とは互いに直交するように
形成されていると共に、第3の薄膜磁気抵抗部34の長
辺部34aと第4の薄膜磁気抵抗部35の長辺部35a
の指向方向とは略直交するように形成されている。そし
て、第1及び第2の薄膜磁気抵抗部32及び33は直列
接続され、第3及び熱4の薄膜磁気抵抗部34及び35
は直列接続されている。
しかして、第4及び第3の薄膜磁気−抵抗部35及び3
4は、上記第1及び第2の薄膜磁気抵抗部32及び33
と略同一パターンに夫々形成されており、そのパターン
形成位置は各薄膜磁気批抗部32及び33と近接した並
列パターンとなるように配置されている。つまり、第4
の薄膜磁気抵抗部35は、これの長辺部35a及び短辺
部35b16 が第1の薄膜磁気抵抗部32の長辺部32a及び短辺部
32bと夫々近接した並列パターンとなるように配置さ
れている。同様に、第3の薄膜磁気抵抗部34の長辺部
34a及び短辺部34bは、第2の薄膜磁気抵抗部33
の長辺部33a及び短辺部33bと夫々近接した並列パ
ターンとなるように配置されている。そして、第1の薄
膜磁気抵抗部32の一端に電源人力端子36が形成され
、第2の薄膜磁気抵抗部33の一端に電源人力端子37
が形成され、各薄膜磁気抵抗部32.33の共通接続点
に出力端子38が形成されている。また、第3の薄膜磁
気抵抗部34の一端に電源人力端子3つが形威され、第
4の薄膜磁気抵抗部35の一端に電源入力端子40が形
成され、各薄膜磁気抵抗部34.35の共通接続点に出
力端子41が形威されている。
そして、絶縁址板31は第3図に示すように混成集積回
路越板42上に配設されており、その配設状態で絶縁基
板31上の各端子は混成集積回路基板42上の各回路と
接続されている。
1 7 次に第2図に基づいて電気的接続関係を説明する。
絶縁基板31上の各電源入力端子36.39は混或集積
回路基板42に形成された正電源ライン43と接続され
、各電源人力端子37.40はアースライン44と接続
されている。以上の構成により、各出力端子38.41
からは電源電圧V。
の1/2の電圧信号Va(−V。/2)が出力されてい
る。また、混成集積回路基板42には比較器45が実装
されており、絶縁基板31上の出力端子38は比較器4
5の反転入力端子(一)と接続され、出力端子41は比
較器45の非反転入力端子(+)と接続されている。そ
して、比較器45の出力端子は分周回路46と接続され
ている。
この分周回路46は入力パルスを1/2に分周して出力
するもので、その分周動作により、出力端子41の波形
の波長が同じであれば、比較器45からの出力のデュー
テイ比によらず分周回路46の出力のデューティ比は5
0%となる。
次に上記構成の作用について説明する。
18 第3図に示すように混成集積回路基板42を円筒磁石4
7の外周面(着磁面)に対向配置する。
すると、第4図に示すように円筒磁石47の外周面から
はN極からS極に向かう磁力線が放出されているから、
その磁力線中に混成集積回路基板42が位置することに
より第1乃至第4の薄膜磁気抵抗部32乃至35に磁界
が鎖交する。
ここで、各第1乃至第4の薄膜磁気抵抗部32乃至35
にあっては、鎖交磁界の方向がそれらの長辺部に沿った
方向となったときはその抵抗値が最大値となり、鎖交磁
界の方向が長辺部と直交する方向となったときはその抵
抗値が最小値となる性質(磁気異方性効果)を有するか
ら、円筒磁石47の回転に伴って各薄膜磁気抵抗部32
乃至35に印加されている鎖交磁界の・方向が回転する
と、その方向に応じて各薄膜磁気抵抗部の抵抗値が変化
する。この場合、第1の薄膜磁気抵抗部32の長辺部3
2aの指向方向は第2の薄膜磁気抵抗部33の長辺部3
3aの指向方向と直交しているから、鎖交磁界の方向に
応じて例えば第1の薄膜磁19 気抵抗部32の抵抗値が高くなったときは、第2の薄膜
磁気抵抗部33の抵抗値は低くなり、これにより出力端
子38からの電圧信号VaはV。/2から低くなる。
しかして、第4の薄膜磁気抵抗部35は、第1の薄膜磁
気抵抗部32と略同一パターン形状であると共に絶縁基
板31上の略同一部位に形成されているから、第1の薄
膜磁気抵抗部32の抵抗値が鎖交磁界の影響を受けて上
述の如く高くなったときは、第4の薄膜磁気抵抗部の抵
抗値も同様に高くなる。さらに、第3の薄膜磁気抵抗部
34は、第2の薄膜磁気抵抗部33と同一パターンであ
ると共に絶縁基板31上の同一部位に形威されているか
ら、第2の薄膜磁気抵抗部33の抵抗値が錯交磁界の影
響を受けて低くなったときは、第3の薄膜磁気抵抗部3
4の抵抗値も低くなり、これにより出力端子41からの
電圧信号vbはV。/2から高くなる。要するに、鎖交
磁界の影響を受けて電圧信号VaがV。/2から変動し
たときは、その変動分だけ電圧信号vbが電圧信号Va
の変20 化方向と反対極性方向に変動するという差動検出がブリ
ッジ接続された第1乃至第4の薄膜磁気抵抗部32乃至
35において行なわれるのである。
そして、電圧信号Vaが電圧信号vbを上回っていると
き、つまり比較器45に対する差動電圧信号が負極性と
なるときは比較器45からロウレベル信号が出力され、
電圧信号Vaが電圧信号vbを上回っているとき、つま
り差動電圧信号が正極性のなるときは比較器45からハ
イレベル信号が出力されるから、円筒磁石47の回転に
伴って比較器45からは第2図に示すようなパルス信号
が出力される。そして、出力端子41の信号波形の波長
は円筒磁石47の着磁ピッチにより決まる。
円筒磁石47の着磁ピッチは容易に略等しくできるから
比較器45の人力端子41の波長も略等しくなる。
従って、分周回路46の出力のデューティ比は、比較器
45からの出力のデューティ比によらず、略50%とな
る。
要するに、上記構成のものによれば、ブリッジ21 接続された第1乃至第4の薄膜磁気抵抗部32乃至35
において、第1の薄膜磁気抵抗部32と第4の薄膜磁気
抵抗部35とを絶縁基板31上の略同一部位に形或する
と共に、第2の薄膜磁気抵抗部33と第3の#膜磁気抵
抗部34とを絶縁基板31上の略同一部位に形成して、
夫々の薄膜磁気抵抗部32乃至35に同一強度で且つ同
一方向の磁界を印加するようにしたので、第1乃至第4
の薄膜磁気抵抗部32乃至35において差動検出動作を
確実に行なうことができる。
さらに、第1,第4の薄膜磁気抵抗部32,35及び第
2,第3の薄膜磁気抵抗部33.34は、絶縁基板31
上において互いに近接した位置に形成されているから、
絶縁基板上における形成部位が異なることにより生じる
検出動作特性の不〒致を生じることはない。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明の磁気抵抗素子
は、直列接続された第1及び第2の薄膜磁気抵抗部と直
列接続された第3及び第4の薄膜22 磁気抵抗部とを並列接続したものにおいて、第1及び第
4の薄膜磁気抵抗部の薄膜パターンを互いに近接した並
列パターンとなるように配置すると共に、第2及び第3
の薄膜磁気抵抗部の薄膜パターンを互いに近接した並列
パターンとなるように配置したので、基板上に形成した
薄膜磁気抵抗部をブリッジ接続して成るものにおいて、
差動検出動作を確実に行なうことができるという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は本発明の一実施例を示すもので、第
1図は絶縁基板の平面図、第2図は電気配線図、第3図
は検出状態で示す斜視図、第4図は検出状態で示す平面
図である。また、第5図乃至第13図は従来例を示して
おり、第5図,第8図,第10図及び第11図は第1図
相当図、第6図及び第9図は第2図相当図、第7図は第
3図相当図、第12図は電圧信号を示す信号波形図、第
13図は差動電圧信号を示す信号波形図である。 図中、31は絶縁基板(基板)、32は第1の23 薄膜磁気抵抗部、33は第2の薄膜磁気抵抗部、34は
第3の薄膜磁気抵抗部、35は第4の薄膜磁気抵抗部、
42は混戊集積回路越板、45は比較器、46は分周回
路、47は円筒磁石である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、基板上に強磁性体を成膜して成る蛇行形状の第1乃
    至第4の薄膜磁気抵抗部を、第1及び第2の薄膜磁気抵
    抗部を直列接続すると共に第3及び第4の薄膜磁気抵抗
    部を直列接続し且つ上記第1及び第2の薄膜磁気抵抗部
    の直列回路と上記第3及び第4の薄膜磁気抵抗部の直列
    回路とを並列接続したものであって、前記第1及び第3
    の薄膜磁気抵抗部の共通接続点と前記第2及び第4の薄
    膜磁気抵抗部の共通接続点との間に電圧を印加した状態
    で、前記第1及び第2の薄膜磁気抵抗部の共通接続点と
    第3及び第4の薄膜磁気抵抗部の共通接続点との間から
    差動電圧信号を得る強磁性体磁気抵抗素子において、前
    記第1及び第4の薄膜磁気抵抗部の薄膜パターンを互い
    に近接した並列パターンとなるように配置すると共に、
    第2及び第3の薄膜磁気抵抗部の薄膜パターンを互いに
    近接した並列パターンとなるように配置したことを特徴
    とする強磁性体磁気抵抗素子。
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