JP2001141514A - 磁気抵抗素子 - Google Patents

磁気抵抗素子

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JP2001141514A
JP2001141514A JP32509899A JP32509899A JP2001141514A JP 2001141514 A JP2001141514 A JP 2001141514A JP 32509899 A JP32509899 A JP 32509899A JP 32509899 A JP32509899 A JP 32509899A JP 2001141514 A JP2001141514 A JP 2001141514A
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magnetic sensing
magnetoresistive
magnetoresistive element
magnet
pattern unit
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JP32509899A
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Shuji Seguchi
修次 瀬口
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B82NANOTECHNOLOGY
    • B82YSPECIFIC USES OR APPLICATIONS OF NANOSTRUCTURES; MEASUREMENT OR ANALYSIS OF NANOSTRUCTURES; MANUFACTURE OR TREATMENT OF NANOSTRUCTURES
    • B82Y25/00Nanomagnetism, e.g. magnetoimpedance, anisotropic magnetoresistance, giant magnetoresistance or tunneling magnetoresistance
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01FMAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
    • H01F10/00Thin magnetic films, e.g. of one-domain structure
    • H01F10/32Spin-exchange-coupled multilayers, e.g. nanostructured superlattices
    • H01F10/324Exchange coupling of magnetic film pairs via a very thin non-magnetic spacer, e.g. by exchange with conduction electrons of the spacer

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁石と磁気抵抗素子とのギャップが小さい場
合でも信号出力端子の中心付近の出力波形が歪むという
ことはなく、回転速度および回転角度を正確に検出する
ことができるとともに、ギャップが大きいというところ
でも高い出力が得られる磁気抵抗素子を提供することを
目的とする。 【解決手段】 強磁性層と非磁性層とを交互に複数層積
層してなる人工格子膜からなる磁気抵抗膜22を磁石3
2のN極およびS極の並び方向の中心軸上を境にして、
上側の磁気抵抗膜22の感磁パターンユニット25,2
6による出力層と、下側の磁気抵抗膜22の感磁パター
ンユニット27,28による出力層とに分離して設けた
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁界の変化を電気
信号に変換し、位置等の制御を行う磁気抵抗素子に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の磁気抵抗素子としては、
回転する磁石の回転速度および回転角度を知り得ること
ができるものとして、図20に示すような磁気抵抗素子
が知られている。
【0003】図20は従来の磁気抵抗素子の平面図、図
21は同磁気抵抗素子のつづら折り感磁パターンユニッ
トの拡大概略図である。
【0004】図20、図21において、1はアルミナ等
からなる方形の絶縁基板である。2は絶縁基板1上にス
パッタ蒸着、フォトリソグラフィー、エッチングの工法
により、Ni−Fe−Co合金からなる磁性層とCuか
らなる非磁性層を交互に複数層積層してなる人工格子膜
により所望のパターンを有するように設けられた磁気抵
抗膜である。3a,3b,3c,3dはそれぞれ絶縁基
板1の四隅に形成された磁気抵抗膜2の配線電極であ
る。4a,4b,4c,4dはそれぞれ配線電極3a,
3b,3c,3dから分岐される補助電極である。5,
6,7,8はそれぞれ磁界の変化を効率よく抵抗値の変
化に変換するために形成された2重つづら折り感磁パタ
ーンユニットであり、2重つづら折り感磁パターンユニ
ット5は補助電極4aと4bに連結されている。また、
同様に2重つづら折り感磁パターンユニット6は補助電
極4bと4cに、2重つづら折り感磁パターンユニット
7は補助電極4aと4dに、2重つづら折り感磁パター
ンユニット8は補助電極4cと4dにそれぞれ連結され
ている。9は2重つづら折り感磁パターンユニット5の
長手方向(矢印方向)と垂直な感磁パターンである主感
磁部であり、長さをlとし、複数個互いに平行に配置さ
れている。10は主感磁部9をつなぐ幅をmとする副感
磁部で、この副感磁部10は前記主感磁部9を挟んで交
互に斜めに対向するように、つづら折り感磁パターンユ
ニット11a,11bを形成し、そしてそれぞれがスペ
ースsを介して直列に接続されて2重つづら折り感磁パ
ターンユニット5を形成している。ここで、最も外側に
ある副感磁部10で挟まれる主感磁部9の長手方向の長
さをdとすると、この2重つづら折り感磁パターンユニ
ットではd=l+m+sとなる。
【0005】なお、補足であるが、2重つづら折り感磁
パターンユニットを形成する理由は下記の通りである。
人工格子膜を用いた磁気抵抗素子は、パーマロイのよう
な強磁性薄膜を用いた磁気抵抗素子と比べ磁界に対する
抵抗値の変化の絶対量が3倍以上もあり、そして強磁性
薄膜のように磁気異方性はなく等方性であることが知ら
れている。また、図22(a)に示すように磁界と感磁
パターンの長手方向が平行な場合は、図22(b)に示
す磁界と感磁パターンの長手方向が垂直の場合に比べ
て、異方性磁界Hkが小さく磁気感度が高くなることが
知られている。従って、磁気感度を最も生かすパターン
設計は、磁界と2重つづら折り感磁パターンユニットの
主感磁部9が平行となるように配置し、しかも感磁パタ
ーンの抵抗値の向上を図るために、主感磁部9を複数個
互いに平行に配置し、副感磁部10で主感磁部9をつづ
ら折りさせ、2つのつづら折りパターンユニットを形成
し、さらにそれらの2つのつづら折りパターンユニット
を直列に接続することが必要であると考えられる。この
ため、感磁パターンユニットとして、2重つづら折り感
磁パターンユニットを採用している。
【0006】以上のように構成された磁気抵抗素子につ
いて、次にその動作を説明する。
【0007】図23は従来の磁気抵抗素子の使用例を示
す斜視図、図24は同磁気抵抗素子における磁気抵抗膜
と磁石との位置関係を表した模式図、図25は同磁気抵
抗素子における磁気抵抗膜の等価回路図である。
【0008】図23において、12はN極から隣接する
N極までの距離をλとして等間隔に複数連続して着磁し
た磁石である。13は磁気センサで、この磁気センサ1
3は磁気抵抗素子14と、この磁気抵抗素子14を組み
込んだケース15と、前記磁気抵抗素子14の配線電極
に接続された外部接続端子16とにより構成されてい
る。そして前記磁気抵抗素子14と磁石12とはギャッ
プgを隔てて面対向するように配置されている。
【0009】図24において、磁気抵抗膜2を構成する
2重つづら折り感磁パターンユニット5と6、7と8は
どちらも3λ/4隔てて配置され、かつ前記2重つづら
折り感磁パターンユニット5と7、6と8はどちらもλ
/8隔てて配置されている。また、図25に示すよう
に、2重つづら折り感磁パターンユニット5,6,7,
8はブリッジ回路を構成しており、そしてそれぞれの2
重つづら折り感磁パターンユニットの抵抗値をR5,R
6,R7,R8としている。そしてまた、配線電極3a
には電源電圧(Vcc)端子が、配線電極3cには接地
(Gnd)端子がそれぞれ接続され、かつこの配線電極
3b,3dをそれぞれ信号出力端子S1,S2としてい
る。
【0010】図23において、磁石12が回転すること
により、漏れ磁界が印加される。これにより、図24、
図25における各種2重つづら折り感磁パターンユニッ
ト5,6,7,8の抵抗値R5,R6,R7,R8が変
動する。この場合、配線電極3a,3cには電源電圧V
ccが印加されているため、2重つづら折り感磁パター
ンユニット5と6の抵抗の分圧比、2重つづら折り感磁
パターンユニット7と8の抵抗の分圧比が変動する。こ
の漏れ磁界の強度が変動すると、信号出力端子S1およ
びS2の出力電圧が漏れ磁界の強度に応じて、正弦波的
に位相差がそれぞれ90゜ずれて変動する。この出力電
圧の変動を検出することにより、磁石12の回転速度お
よび回転角度を検出して制御していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の磁気抵抗素子においては、隣接する2重つづら折り
感磁パターンユニット5,7間および6,8間の距離が
λ/8と短いため、2重つづら折り感磁パターンユニッ
ト5,6,7,8の最も外側にある副感磁部10で挟ま
れる主感磁部9の長手方向の長さdはλ/8未満で形成
しなければ、隣接する感磁パターンユニット同士が干渉
し、パターンを形成することができなかった。そのた
め、磁石12と磁気抵抗素子14とのギャップgを小さ
くして接近させると、2重つづら折り感磁パターンユニ
ット5,6,7,8の抵抗値が磁気飽和し、これによ
り、信号出力が端子S1,S2の中心付近の出力波形が
図26のように歪み、その結果、回転速度および回転角
度を正確に検出することができないという課題を有して
いた。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、磁石と磁気抵抗素子とのギャップが小さい場合でも
信号出力端子の中心付近の出力波形が歪むということは
なく、回転速度および回転角度を正確に検出することが
できるとともに、ギャップが大きいところでも高い出力
が得られる磁気抵抗素子を提供することを目的とするも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の磁気抵抗素子は、所定の磁極幅でN極および
S極とを等間隔に複数連続して着磁した磁石と面対向す
るように配置され、前記磁石と磁気抵抗膜との相対的な
位置の移動変化による磁界の変化を前記磁気抵抗膜で検
出し、電圧の変化として少なくとも2相の信号出力を出
力する磁気抵抗素子において、前記磁気抵抗膜は強磁性
層と非磁性層とを交互に複数層積層してなる人工格子膜
からなり、かつ前記磁気抵抗膜は前記磁石のN極および
S極の並び方向の中心軸上を境にして、上側の磁気抵抗
膜の感磁パターンユニットによる出力相と、下側の磁気
抵抗膜の感磁パターンユニットによる出力相とに分離し
て設け、それぞれの磁気抵抗膜の感磁パターンユニット
の形状は、前記磁石の着磁方向と平行に配置される主感
磁部と、主感磁部同士をつなぐ副感磁部とがつづら折り
状に接続された感磁パターンユニットで、さらに前記主
感磁部は、λ/4×0.8<d<λ/4×1.0(但
し、λは磁石のN極から隣接するN極までの距離、dは
最も外側にある副感磁部で挟まれる主感磁部の長手方向
の長さ)の関係に設けたもので、この構成によれば、磁
石と磁気抵抗素子とのギャップが小さい場合でも信号出
力端子の中心付近の出力波形が歪むということはなく、
回転速度および回転角度を正確に検出することができる
とともに、ギャップが大きいところでも高い出力が得ら
れるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、所定の磁極幅でN極およびS極とを等間隔に複数連
続して着磁した磁石と面対向するように配置され、前記
磁石と磁気抵抗膜との相対的な位置の移動変化による磁
界の変化を前記磁気抵抗膜で検出し、電圧の変化として
少なくとも2相の信号出力を出力する磁気抵抗素子にお
いて、前記磁気抵抗膜は強磁性層と非磁性層とを交互に
複数層積層してなる人工格子膜からなり、かつ前記磁気
抵抗膜は前記磁石のN極およびS極の並び方向の中心軸
上を境にして、上側の磁気抵抗膜の感磁パターンユニッ
トによる出力相と、下側の磁気抵抗膜の感磁パターンユ
ニットによる出力相とに分離して設け、それぞれの磁気
抵抗膜の感磁パターンユニットの形状は、前記磁石の着
磁方向と平行に配置される主感磁部と、主感磁部同士を
つなぐ副感磁部とがつづら折り状に接続された感磁パタ
ーンユニットで、さらに前記主感磁部は、λ/4×0.
8<d<λ/4×1.0(但し、λは磁石のN極から隣
接するN極までの距離、dは最も外側にある副感磁部で
挟まれる主感磁部の長手方向の長さ)の関係に設けたも
ので、この構成によれば、磁気抵抗膜を磁石のN極およ
びS極の並び方向の中心軸上を境にして、上側の磁気抵
抗膜の感磁パターンユニットによる出力層と、下側の磁
気抵抗膜の感磁パターンユニットによる出力層とに分離
して設けているため、磁気抵抗膜の感磁パターンユニッ
トにおける最も外側にある副感磁部で挟まれる主感磁部
の長手方向の長さdを長くすることができ、これによ
り、磁石と磁気抵抗素子とのギャップが小さい場合でも
信号出力端子の中心付近の出力波形が歪むということは
なく、その結果、回転速度および回転角度を正確に検出
することができるとともに、前記ギャップが大きいとこ
ろでも、磁気抵抗膜が強磁性層と非磁性層とを交互に複
数層積層してなる人工格子膜であるため、高い出力が得
られるという作用を有するものである。
【0015】請求項2に記載の発明は、主感磁部と、主
感磁部同士をつなぐ副感磁部とがつづら折り状に接続さ
れた感磁パターンユニットを、λ/2の整数倍に間隔を
おいて配置するとともに、すべて直列に接続するように
したもので、この構成によれば、外乱磁界の影響を受け
た場合の出力波形の大小の繰り返しを改善することがで
きるとともに、抵抗値を大きくでき、これにより、磁気
抵抗素子による消費電力を小さくできるという作用を有
するものである。
【0016】請求項3に記載の発明は、主感磁部の幅を
副感磁部の幅より狭くしたもので、この構成によれば、
外乱磁界の影響を受けた場合の出力の低下を低減するこ
とができるため、安定した出力波形が得られるという作
用を有するものである。
【0017】請求項4に記載の発明は、磁気抵抗素子が
3相以上の信号出力を出力するようにしたもので、この
構成によれば、磁気抵抗素子が3相以上の信号出力を出
力するようにしているため、信号出力が2相であるもの
に比べ、さらに高精度に位置制御を行うことができると
いう作用を有するものである。
【0018】(実施の形態1)以下、本発明の実施の形
態1における磁気抵抗素子について、図面を参照しなが
ら説明する。
【0019】図1は本発明の実施の形態1における磁気
抵抗素子の平面図、図2は同磁気抵抗素子の2重つづら
折り感磁パターンユニットの拡大概略図である。
【0020】図1、図2において、21はアルミナ等か
らなる長方形の絶縁基板である。22は絶縁基板21上
にスパッタ蒸着、フォトリソグラフィー、エッチングの
工法により、Ni−Fe−Co合金からなる磁性層とC
uからなる非磁性層を交互に複数層積層してなる人工格
子膜により所望のパターンを有するように設けられた磁
気抵抗膜である。23a,23b,23c,23dはそ
れぞれ絶縁基板1の四隅に形成された磁気抵抗膜22の
配線電極である。24a,24b,24c,24dはそ
れぞれ配線電極23a,23b,23c,23dから分
岐される補助電極である。25,26,27,28はそ
れぞれ磁界の変化を効率よく抵抗値の変化に変換するた
めに形成された2重つづら折り感磁パターンユニットで
あり、25,26は絶縁基板21の上側に、27,28
は絶縁基板21の下側にそれぞれ形成されている。ま
た、2重つづら折り感磁パターンユニット25は補助電
極24aと24bに連結され、同様に2重つづら折り感
磁パターンユニット26は補助電極24bと24cに、
2重つづら折り感磁パターンユニット27は補助電極2
4aと24dに、2重つづら折り感磁パターンユニット
28は補助電極24cと24dにそれぞれ連結されてい
る。29は2重つづら折り感磁パターンユニット25の
長手方向(矢印方向)と垂直方向の感磁パターンである
主感磁部であり、長さをl、幅をnとして複数個互いに
平行に配置されている。30は主感磁部29同士をつな
ぐ幅をmとする副感磁部で、この副感磁部30は主感磁
部29を挟んで交互に斜めに対向するように、つづら折
り感磁パターンユニット31a,31bを形成し、そし
てそれぞれがスペースsを介して直列に接続されて2重
つづら折り感磁パターンユニット25を形成している。
ここで、最も外側にある副感磁部30で挟まれる主感磁
部29の長手方向の長さをdとすると、この2重つづら
折り感磁パターンユニットではd=l+m+sとなる。
【0021】以上のように構成された磁気抵抗素子につ
いて、次にその動作を説明する。
【0022】図3は本発明の実施の形態1における磁気
抵抗素子の使用例を示す斜視図、図4は同磁気抵抗素子
における磁気抵抗膜と磁石との位置関係を表した模式
図、図5は磁気抵抗素子における磁気抵抗膜の等価回路
図である。
【0023】図3において、32はN極から隣接するN
極までの距離をλとして等間隔に複数連続して着磁した
磁石である。33は磁気センサで、この磁気センサ33
は磁気抵抗素子34と、この磁気抵抗素子34を組み込
んだケース35と、前記磁気抵抗素子34の配線電極に
接続された外部接続端子36とにより構成されている。
そして前記磁気抵抗素子34と磁石32とはギャップg
を隔てて面対向するように配置されている。
【0024】前記磁気抵抗膜22を構成する2重つづら
折り感磁パターンユニット25と26は図4に示すよう
に磁石32のN極およびS極の並び方向の中心軸上を境
にして、上側の部分で3λ/4隔てて配置され、また2
重つづら折り感磁パターンユニット27と28は磁石3
2のN極およびS極の並び方向の中心軸上を境にして、
下側の部分で3λ/4隔てて配置され、かつ前記2重つ
づら折り感磁パターンユニット25と27および2重つ
づら折り感磁パターンユニット26と28はいずれもλ
/8隔てて配置されている。さらに、図2に示す2重つ
づら折り感磁パターンユニットの最も外側にある副感磁
部30で挟まれる主感磁部29の長手方向の長さdはd
=λ/4×0.9の関係で形成されている。また、図5
に示すように、2重つづら折り感磁パターンユニット2
5,26,27,28はブリッジ回路を構成しており、
そしてそれぞれの2重つづら折り感磁パターンユニット
の抵抗値をR25,R26,R27,R28としてい
る。そしてまた、配線電極23aには電源電圧(Vc
c)端子が、配線電極23cには接地(Gnd)端子が
それぞれ接続され、かつこの配線電極23b,23dを
それぞれ信号出力端子S1,S2としている。
【0025】図3において、磁石32が回転することに
より、漏れ磁界が印加される。これにより、図4、図5
における各種2重つづら折り感磁パターンユニット2
5,26,27,28の抵抗値R25,R26,R2
7,R28が変動する。この場合、配線電極23a,2
3cには電源電圧Vccが印加されているため、2重つ
づら折り感磁パターンユニット25と26の抵抗の分圧
比および2重つづら折り感磁パターンユニット27と2
8の抵抗の分圧比が変動する。この漏れ磁界の強度が変
動すると、信号出力端子S1およびS2の出力電圧が漏
れ磁界の強度に応じて、正弦波的に位相差がそれぞれ9
0゜ずれて変動する。この出力電圧の変動を検出するこ
とにより、磁石32の回転速度および回転角度を検出し
て制御する。
【0026】このようにパターン配置された磁気抵抗素
子においては、磁石32とのギャップgを20μmと接
近させても、図6のように信号出力端子S1,S2の中
心付近の出力波形に歪みは生じなかった。
【0027】さて、ここで、この磁気抵抗素子の2重つ
づら折り感磁パターンユニットの最も外側にある副感磁
部30で挟まれる主感磁部29の長さdと磁石32のピ
ッチλとの関係について述べる。図7(a)〜(f)は
それぞれ主感磁部29の長さdを変化させたときのギャ
ップg=20μmにおける信号出力端子S1の出力波形
図、図8は主感磁部29の長さdを変化させたときのギ
ャップgと、信号出力端子S1の出力電圧との関係を示
した図である。
【0028】図7に示すように、(a)d=λ/4×
0.2,(b)d=λ/4×0.4,(c)d=λ/4
×0.6,(d)d=λ/4×0.8,(e)d=λ/
4×1.0,(f)d=λ/4×1.2という具合に最
も外側にある副感磁部30で挟まれる主感磁部29の長
さdを大きくするにしたがって、信号出力端子S1の中
心付近の出力波形の歪みは少なくなっていくもので、d
=λ/4×0.8以上にすると、ギャップgを20μm
としても歪みが生じないことがわかる。また、図8から
も明らかなように、主感磁部29の長さdを大きくする
にしたがって、同じギャップでの出力電圧は小さくなる
もので、d=λ/4×1.0以上にすると、出力電圧の
大きさが急激に低下することがわかる。したがって、主
感磁部29の長さdは、λ/4×0.8<d<λ/4×
1.0の関係で形成することが望ましい。
【0029】以上のように本発明の実施の形態1におけ
る磁気抵抗素子は、磁石32と磁気抵抗素子のギャップ
gが小さい場合でも信号出力端子S1の中に中心付近の
出力波形に歪みが生じるということはなく、その結果、
磁石32の回転速度および回転角度を正確に検出するこ
とができ、一方、前記ギャップgが大きいところでも人
工格子膜を用いているため、高い出力が得られるという
効果を有するものである。
【0030】(実施の形態2)以下、本発明の実施の形
態2における磁気抵抗素子について、図面を参照しなが
ら説明する。
【0031】図9は本発明の実施の形態2における磁気
抵抗素子における磁気抵抗膜と磁石との位置関係を表し
た模式図、図10は磁気抵抗素子における磁気抵抗膜の
等価回路図である。
【0032】本発明の実施の形態2と上記本発明の実施
の形態1との相違点は、本発明の実施の形態1では4本
の2重つづら折り感磁パターンユニット25,26,2
7,28を設けたものについて説明したが、本発明の実
施の形態2では8本の2重つづら折り感磁パターンユニ
ット35a,35b,36a,36b,37a,37
b,38a,38bを設け、そして35aと35b、3
6aと36b、37aと37b、38aと38bはそれ
ぞれλ/2の整数倍に間隔をおいて配置するとともに、
すべて直列に接続するようにしている点である。
【0033】したがって、これらの2重つづら折り感磁
パターンユニット35a,35b,36a,36b,3
7a,37b,38a,38bの抵抗値をそれぞれ、R
35a,R35b,R36a,R36b,R37a,R
37b,R38a,R38bとすると、等価回路図は図
10のようになる。
【0034】上記本発明の実施の形態1のようなパター
ン配置では、2重つづら折り感磁パターンユニットが、
磁石からの漏れ磁界の他に、磁石からの漏れ磁界と平行
方向に外乱磁界の影響を受けた場合、図11のように出
力波形に大小の繰り返しが生じる場合があったが、本発
明の実施の形態2のように、各種2重つづら折り感磁パ
ターンユニットを、λ/2の整数倍に間隔をおいて配置
するとともに、すべて直列に接続するようにすることに
より、上記本発明の実施の形態1の効果に加え、外乱磁
界の影響を受けた場合の出力波形の大小の繰り返しを改
善することができるとともに、抵抗値を大きくでき、こ
れにより、磁気抵抗素子による消費電力を小さくできる
という効果を有するものである。
【0035】なお、上記本発明の実施の形態2において
は、各種2重つづら折り感磁パターンユニットを、λ/
2の整数倍に間隔をおいて配置するとともに、すべて直
列に接続するようにしたものについて説明したが、図1
2のように直列接続した1重のつづら折り感磁パターン
ユニットを、λ/2の整数倍に間隔をおいて配置するよ
うに本発明の実施の形態2と同様の効果が得られること
は言うまでもない。
【0036】(実施の形態3)以下、本発明の実施の形
態3における磁気抵抗素子について、図面を参照しなが
ら説明する。
【0037】図13は本発明の実施の形態3における磁
気抵抗素子の2重つづら折り感磁パターンユニットの拡
大概略図である。
【0038】この本発明の実施の形態3における2重つ
づら折り感磁パターンユニットでは、主感磁部29のパ
ターン幅mを副感磁部30のパターン幅nより狭くして
いるものである。
【0039】このような構成とすることにより、本発明
の実施の形態3においては、上記本発明の実施の形態1
または2の効果に加え、つづら折りの折り返し部分の抵
抗値が小さくなるため、磁石からの漏れ磁界の他に、外
乱磁界の影響を受けた場合においても、出力の低下を低
減することができ、これにより、安定した出力波形が得
られるという効果を有するものである。
【0040】(実施の形態4)以下、本発明の実施の形
態4における磁気抵抗素子について、図面を参照しなが
ら説明する。
【0041】図14は本発明の実施の形態4における磁
気抵抗素子の平面図、図15は同磁気抵抗素子の2重つ
づら折り感磁パターンユニットの拡大概略図である。
【0042】図14、図15において、41はアルミナ
等からなる長方形の絶縁基板である。42は絶縁基板4
1上にスパッタ蒸着、フォトリソグラフィー、エッチン
グの工法により、Ni−Fe−Co合金からなる磁性層
とCuからなる非磁性層を交互に複数層積層してなる人
工格子膜により所望のパターンを有するように設けられ
た磁気抵抗膜である。43a,43b,43c,43
d,43e,43f,43gはそれぞれ絶縁基板41の
長辺端部に形成された磁気抵抗膜42の配線電極であ
る。44a,44b,44c,44d,44e,44
f,44g,44hはそれぞれ配線電極43a,43
b,43c,43d,43e,43f,43gから分岐
される補助電極であり、配線電極43dのみ2組の補助
電極44d,44hを分岐している。45,46,4
7,48,49,50,51,52はそれぞれ磁界の変
化を効率よく抵抗値の変化に変換するために形成された
2重つづら折り感磁パターンユニットであり、45,4
6,49,50は絶縁基板41の上側に、47,48,
51,52は絶縁基板41の下側にそれぞれ形成されて
いる。また、2重つづら折り感磁パターンユニット45
は補助電極44aと44bに連結され、同様に2重つづ
ら折り感磁パターンユニット46は補助電極44aと4
4hに、2重つづら折り感磁パターンユニット47は補
助電極44bと44cに、2重つづら折り感磁パターン
ユニット48は補助電極44cと44dに、2重つづら
折り感磁パターンユニット49は補助電極44gと44
hに、2重つづら折り感磁パターンユニット50は補助
電極44fと44gに、2重つづら折り感磁パターンユ
ニット51は補助電極44dと44eに、2重つづら折
り感磁パターンユニット52は補助電極44eと44f
にそれぞれ連結されている。53は2重つづら折り感磁
パターンユニット45の長手方向(矢印方向)と垂直方
向の感磁パターンである主感磁部であり、長さをl、幅
をnとして複数個互いに平行に配置されている。54は
主感磁部53同士をつなぐ幅をmとする副感磁部で、こ
の副感磁部54は主感磁部53を挟んで交互に斜めに対
向するように、つづら折り感磁パターンユニット55
a,55bを形成し、そしてそれぞれがスペースsを介
して直列に接続されて2重つづら折り感磁パターンユニ
ット45を形成している。ここで、最も外側にある副感
磁部54で挟まれる主感磁部53の長手方向の長さをd
とすると、この2重つづら折り感磁パターンユニットで
はd=l+m+sとなる。
【0043】以上のように構成された磁気抵抗素子につ
いて、次にその動作を説明する。
【0044】図16は本発明の実施の形態4における磁
気抵抗素子の使用例を示す斜視図、図17は同磁気抵抗
素子における磁気抵抗膜と磁石との位置関係を表した模
式図、図18は磁気抵抗素子における磁気抵抗膜の等価
回路図である。
【0045】図16において、56はN極から隣接する
N極までの距離をλとして等間隔に複数連続して着磁し
た磁石である。57は磁気センサで、この磁気センサ5
7は磁気抵抗素子58と、この磁気抵抗素子58を組み
込んだケース59と、前記磁気抵抗素子58の配線電極
に接続された外部接続端子60とにより構成されてい
る。そして前記磁気抵抗素子58と磁石56とはギャッ
プgを隔てて面対向するように配置されている。
【0046】前記磁気抵抗膜42を構成する2重つづら
折り感磁パターンユニット45と46、49と50は図
17に示すように、磁石56のN極およびS極の並び方
向の中心軸上を境にして、上側の部分でどちらも3λ/
4隔てて配置され、また2重つづら折り感磁パターンユ
ニット47と48および2重つづら折り感磁パターンユ
ニット51と52は磁石56のN極およびS極の並び方
向の中心軸上を境にして、下側の部分でいずれも3λ/
4隔てて配置され、かつ前記2重つづら折り感磁パター
ンユニット45と47、46と48、49と51および
50と52はいずれもλ/8隔てて配置され、さらに前
記2重つづら折り感磁パターンユニット46と49は7
λ/8、そしてまた前記2重つづら折り感磁パターンユ
ニット46と51は3/4λ隔てて配置されている。ま
た、図15に示す2重つづら折り感磁パターンユニット
の最も外側にある副感磁部54で挟まれる主感磁部53
の長手方向の長さdはλ/4×0.8<d<λ/4×
1.0の関係で形成されている。そしてまた、図18に
示すように、2重つづら折り感磁パターンユニット45
〜52はブリッジ回路を構成しており、それぞれの2重
つづら折り感磁パターンユニットの抵抗値をR45,R
46,R47,R48,R49,R50,R51,R5
2としている。さらに配線電極43dには電源電圧(V
cc)端子が、配線電極43bおよび43fには接地
(Gnd)端子がそれぞれ接続され、そして配線電極4
3a,43c,43e,43gをそれぞれ信号出力端子
S1,S2,S3,S4としている。
【0047】図16において、磁石56が回転すること
により、漏れ磁界が印加される。これにより、図17、
図18における各種2重つづら折り感磁パターンユニッ
ト45〜52の抵抗値R45〜R52が変動する。この
場合、配線電極43dには電源電圧(Vcc)端子が接
続され、かつ配線電極43b,43fには接地(Gn
d)端子が接続されているため、2重つづら折り感磁パ
ターンユニット46と45の抵抗の分圧比、48と47
の抵抗の分圧比、49と50の抵抗の分圧比、51と5
2の抵抗の分圧比がそれぞれ変動する。この漏れ磁界の
強度が変動すると、信号出力端子S1,S2,S3およ
びS4の出力電圧が漏れ磁界の強度に応じて、正弦波的
に位相差がそれぞれ90゜ずつずれて変動する。この出
力電圧の変動を検出することにより、磁石56の回転速
度および回転角度を検出して制御する。
【0048】このようにパターン配置された磁気抵抗素
子においても、磁石56とのギャップgを20μmと接
近させても、図19のように信号出力端子S1,S2,
S3およびS4の中心付近の出力波形に歪みが生じるこ
とはなく、しかもギャップgが大きいところでも人工格
子膜を用いているため、高い出力が得られ、その結果、
磁石56と磁気抵抗素子のギャップgの調節も容易に行
うことができ、さらに4相の出力波形が得られるため、
2相の場合よりもさらに高精度に位置制御を行うことが
できるものである。
【0049】なお、上記本発明の実施の形態4において
は、4相の信号出力を出力する磁気抵抗素子について説
明したが、3相以上の信号出力を出力する磁気抵抗素子
を用いた場合でも、本発明の実施の形態4と同様の効果
が得られることは言うまでもない。また、上記本発明の
実施の形態2および3の効果を組み合わせることも可能
であることは言うまでもない。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明の磁気抵抗素子は、
所定の磁極幅でN極およびS極とを等間隔に複数連続し
て着磁した磁石と面対向するように配置され、前記磁石
と磁気抵抗膜との相対的な位置の移動変化による磁界の
変化を前記磁気抵抗膜で検出し、電圧の変化として少な
くとも2相の信号出力を出力する磁気抵抗素子におい
て、前記磁気抵抗膜は強磁性層と非磁性層とを交互に複
数層積層してなる人工格子膜からなり、かつ前記磁気抵
抗膜は前記磁石のN極およびS極の並び方向の中心軸上
を境にして、上側の磁気抵抗膜の感磁パターンユニット
による出力相と、下側の磁気抵抗膜の感磁パターンユニ
ットによる出力相とに分離して設け、それぞれの磁気抵
抗膜の感磁パターンユニットの形状は、前記磁石の着磁
方向と平行に配置される主感磁部と、主感磁部同士をつ
なぐ副感磁部とがつづら折り状に接続された感磁パター
ンユニットで、さらに前記主感磁部は、λ/4×0.8
<d<λ/4×1.0(但し、λは磁石のN極から隣接
するN極までの距離、dは最も外側にある副感磁部で挟
まれる主感磁部の長手方向の長さ)の関係に設けたもの
で、この構成によれば、磁気抵抗膜を磁石のN極および
S極の並び方向の中心軸上を境にして、上側の磁気抵抗
膜の感磁パターンユニットによる出力層と、下側の磁気
抵抗膜の感磁パターンユニットによる出力層とに分離し
て設けているため、磁気抵抗膜の感磁パターンユニット
における最も外側にある副感磁部で挟まれる主感磁部の
長手方向の長さdを長くすることができ、これにより、
磁石と磁気抵抗素子とのギャップが小さい場合でも信号
出力端子の中心付近の出力波形が歪むということはな
く、その結果、回転速度および回転角度を正確に検出す
ることができるとともに、前記ギャップが大きいところ
でも、磁気抵抗膜が強磁性層と非磁性層とを交互に複数
層積層してなる人工格子膜であるため、高い出力が得ら
れるというすぐれた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における磁気抵抗素子の
平面図
【図2】同磁気抵抗素子の2重つづら折り感磁パターン
ユニットの拡大概略図
【図3】同磁気抵抗素子の使用例を示す斜視図
【図4】同磁気抵抗素子における磁気抵抗膜と磁石との
位置関係を表した模式図
【図5】同磁気抵抗素子における磁気抵抗膜の等価回路
【図6】同磁気抵抗素子の出力波形図
【図7】(a)〜(f)同磁気抵抗素子の最も外側にあ
る副感磁部で挟まれる主感磁部の長さdを変化させたと
きの出力波形図
【図8】同磁気抵抗素子のギャップと出力電圧の関係を
表した特性図
【図9】本発明の実施の形態2における磁気抵抗素子の
磁気抵抗膜と磁石との位置関係を表した模式図
【図10】同磁気抵抗素子における磁気抵抗膜の等価回
路図
【図11】本発明の実施の形態1における磁気抵抗素子
が外乱磁界の影響を受けた場合の出力波形図
【図12】本発明の実施の形態2における磁気抵抗素子
の1重つづら折り感磁パターンユニットと磁石との位置
関係を表した模式図
【図13】本発明の実施の形態3における磁気抵抗素子
の2重つづら折り感磁パターンユニットの拡大概略図
【図14】本発明の実施の形態4における磁気抵抗素子
の平面図
【図15】同磁気抵抗素子の2重つづら折り感磁パター
ンユニットの拡大概略図
【図16】同磁気抵抗素子の使用例を示す斜視図
【図17】同磁気抵抗素子における磁気抵抗膜と磁石と
の位置関係を表した模式図
【図18】同磁気抵抗素子における磁気抵抗膜の等価回
路図
【図19】同磁気抵抗素子の出力波形図
【図20】従来の磁気抵抗素子の平面図
【図21】同磁気抵抗素子のつづら折り感磁パターンユ
ニットの拡大概略図
【図22】(a)磁界と感磁パターンの長手方向が平行
な場合の磁気感度を示す特性図 (b)磁界と感磁パターンの長手方向が垂直の場合の磁
気感度を示す特性図
【図23】従来の磁気抵抗素子の使用例を示す斜視図
【図24】同磁気抵抗素子における磁気抵抗膜と磁石と
の位置関係を表した模式図
【図25】同磁気抵抗素子における磁気抵抗膜の等価回
路図
【図26】同磁気抵抗素子の出力波形図
【符号の説明】
22 磁気抵抗膜 25,26,27,28 2重つづら折り感磁パターン
ユニット 29 主感磁部 30 副感磁部 32 磁石 33 磁気センサ 34 磁気抵抗素子 35a,35b,36a,36b,37a,37b,3
8a,38b 2重つづら折り感磁パターンユニット 42 磁気抵抗膜 45,46,47,48,49,50,51,52 2
重つづら折り感磁パターンユニット 53 主感磁部 54 副感磁部 56 磁石 57 磁気センサ 58 磁気抵抗素子
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 43/08 G01P 3/487 D // G01P 3/487 G01R 33/06 R

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の磁極幅でN極およびS極とを等間
    隔に複数連続して着磁した磁石と面対向するように配置
    され、前記磁石と磁気抵抗膜との相対的な位置の移動変
    化による磁界の変化を前記磁気抵抗膜で検出し、電圧の
    変化として少なくとも2相の信号出力を出力する磁気抵
    抗素子において、前記磁気抵抗膜は強磁性層と非磁性層
    とを交互に複数層積層してなる人工格子膜からなり、か
    つ前記磁気抵抗膜は前記磁石のN極およびS極の並び方
    向の中心軸上を境にして、上側の磁気抵抗膜の感磁パタ
    ーンユニットによる出力相と、下側の磁気抵抗膜の感磁
    パターンユニットによる出力相とに分離して設け、それ
    ぞれの磁気抵抗膜の感磁パターンユニットの形状は、前
    記磁石の着磁方向と平行に配置される主感磁部と、主感
    磁部同士をつなぐ副感磁部とがつづら折り状に接続され
    た感磁パターンユニットで、さらに前記主感磁部は、λ
    /4×0.8<d<λ/4×1.0(但し、λは磁石の
    N極から隣接するN極までの距離、dは最も外側にある
    副感磁部で挟まれる主感磁部の長手方向の長さ)の関係
    に設けた磁気抵抗素子。
  2. 【請求項2】 主感磁部と、主感磁部同士をつなぐ副感
    磁部とがつづら折り状に接続された感磁パターンユニッ
    トを、λ/2の整数倍に間隔をおいて配置するととも
    に、すべて直列に接続するようにした請求項1記載の磁
    気抵抗素子。
  3. 【請求項3】 主感磁部の幅を副感磁部の幅より狭くし
    た請求項1または2記載の磁気抵抗素子。
  4. 【請求項4】 磁気抵抗素子が3相以上の信号出力を出
    力するようにした請求項1〜3のいずれかに記載の磁気
    抵抗素子。
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