JP3008404U - 瓶蓋開放具及びその取付構造 - Google Patents

瓶蓋開放具及びその取付構造

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JP3008404U JP1994012393U JP1239394U JP3008404U JP 3008404 U JP3008404 U JP 3008404U JP 1994012393 U JP1994012393 U JP 1994012393U JP 1239394 U JP1239394 U JP 1239394U JP 3008404 U JP3008404 U JP 3008404U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】瓶蓋を固定し、瓶本体を回動させることで固着
した瓶蓋であっても容易に開放することのできる瓶蓋の
開放具及びその取付構造を提供する。 【構成】約60度の挟角を成す凹窩部における対向する
立壁の一方に、少なくとも1本又は上下2本以上の鋸歯
状の挟持突体が取付られ、前記立壁の両端部が開放状に
なるように適材により主体部を形成した瓶蓋開放具とす
る。そして、この瓶蓋開放具を、キッチンキャビネット
等の引き出しの前板をくり抜いて形成したポケットに取
り出し及び収納自在に組み込む。また前記瓶蓋開放具
を、キッチンキャビネット等の引き出しの前板にスライ
ド自在に取り付けたり、前板上面に、支持ステーを介し
て脱着自在に立設したり、壁面又は扉等の平坦部に取り
付けた取付基台に対して回動自在に枢着する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、瓶蓋を固定し、瓶の本体部分を把持して回動させるだけで、螺子込 み式の瓶蓋をワンタッチ式で且つ容易に開放することのできる瓶蓋開放具の取付 構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、瓶を長い間使用せずに放置しておくことはよくあることであり、再使 用に際して瓶の蓋を開けようとすると、瓶蓋が固く閉まったまま動かず、瓶ごと 廃棄しなければならなくなることがある。そのため、瓶の内容物を全く無駄にし なければならないということがあった。
【0003】 このような瓶蓋の開放不可能な固着状態は、瓶内に加熱料理直後の温度の高い 物を入れて蓋をし、これが冷えた状態で蓋を開けようとする場合や、気温が高い 状態で蓋をし、気温が低い状態のときに瓶蓋を開けようとするような場合(冷蔵 庫に入れた瓶蓋を開ける場合も含む)等に、瓶内の気圧が低下して発生する日常 的に極めて容易に起こり得る現象である。また瓶の内容物に粘着性の高いものを 入れたときも瓶蓋が固着する場合がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
従来にあっては、前述のような瓶蓋の固着が起こった場合に、これを解決する ための特別の手立てはなく、瓶蓋を握力及び腕力の強い人に開けてもらうか、パ イプレンチ等の工具又は挟状の解蓋具を用いて開けるか、更には瓶の全体を湯で 温めて内部を加熱膨張させて内部圧を高めて開けやすくした状態で瓶蓋を開ける 等の一般的な方法が取られていた。
【0005】 然しながら、このような解決方法では、握力及び腕力の強い人が近くに居ない 場合や工具等がない場合は自らの手で瓶蓋を開けることができなかった。また瓶 の全体を加熱する方法は、極めて手間を要し、料理等の作業を中断したり、瓶の 内容物を早急に取り出すことが出来ないという不便があった。
【0006】 更に、瓶の内容物が液体である場合に、無理に瓶蓋をこじ開けたりすると、開 けたときの反動で内容物が周囲に飛散して衣服や床等を汚したりすることがあり 、また薬物等の場合には危険を伴うことさえあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は従来の前記課題に鑑み、これを改良したものであって、瓶蓋を固定し 、瓶本体を回動させることで固着した瓶蓋であっても容易に開放することのでき る瓶蓋開放具の取付構造を提供せんとするものである。
【0008】 前記課題を解決するために本考案が採用した請求項1の手段は、約60度の挟 角を成す凹窩部における対向する立壁の一方に少なくとも1本又は上下2本以上 の、隅角方向に起立端面を形成した鋸歯状の挟持突体を任意の方法で固定すると 共に、前記立壁の両端部が開放状になるように適材により主体部を形成したこと を特徴とする瓶蓋開放具である。
【0009】 本考案が採用した請求項2の手段は、約60度の挟角を成す凹窩部における対 向する立壁の一方に少なくとも1本又は上下2本以上の、隅角方向に起立端面を 形成した鋸歯状の挟持突体を任意の方法で固定すると共に、前記立壁の両端部が 開放状になるように適材により主体部を形成した瓶蓋開放具を、キッチンキャビ ネット等の引き出しの前板をくり抜いて形成したポケットに取り出し及び収納自 在に組み込んだことを特徴とする瓶蓋開放具の取付構造である。
【0010】 また本考案が採用した請求項3の手段は、約60度の挟角を成す凹窩部におけ る対向する立壁の一方に少なくとも1本又は上下2本以上の、隅角方向に起立端 面を形成した鋸歯状の挟持突体を任意の方法で固定すると共に、前記立壁の両端 部が開放状になるように適材により主体部を形成した瓶蓋開放具を、キッチンキ ャビネット等の引き出しの前板前面又は開閉扉の前面に取り付けたことを特徴と する瓶蓋開放具の取付構造である。
【0011】 本考案が採用した請求項4の手段は、約60度の挟角を成す凹窩部における対 向する立壁の一方に少なくとも1本又は上下2本以上の、隅角方向に起立端面を 形成した鋸歯状の挟持突体を任意の方法で固定すると共に、前記立壁の両端部が 開放状になるように成した瓶蓋開放具を、引き出し底板の下面側に一体的に形成 したことを特徴とする瓶蓋開放具である。
【0012】 更に、本考案が採用した請求項5の手段は、約60度の挟角を成す凹窩部にお ける対向する立壁の一方に少なくとも1本又は上下2本以上の、隅角方向に起立 端面を形成した鋸歯状の挟持突体を任意の方法で固定すると共に、前記立壁の両 端部が開放状になるように適材により主体部を形成した瓶蓋開放具を、キッチン キャビネット等の引き出しの前板上面に、支持ステーを介して脱着自在に立設し たことを特徴とする瓶蓋開放具の取付構造である。
【0013】 本考案が採用した請求項6の手段は、約60度の挟角を成す凹窩部における対 向する立壁の一方に少なくとも1本又は上下2本以上の、隅角方向に起立端面を 形成した鋸歯状の挟持突体を任意の方法で固定すると共に、前記立壁の両端部が 開放状になるように適材により主体部を形成した瓶蓋開放具を、壁面又は扉等の 平坦部に取り付けた取付基台に対して回動自在に枢着して成り、前記瓶蓋開放具 は非使用時に前記平坦部と平行な面内に位置し、使用時に前記平坦部から略90 度起立するものであることを特徴とする瓶蓋開放具の取付構造である。
【0014】
【作用】
本考案の請求項1の手段によれば、約60度の挟角を成す凹窩部における対向 する立壁の一方に、鋸歯状の挟持突体が固定されている。 瓶蓋の開放は、片方の手で瓶本体を把持して瓶蓋を、前記約60度の挟角を成 す凹窩部の立壁に押し当ててひねることで行われる。この場合に、瓶蓋はその回 動が前記鋸歯状等の挟持突体によって抑止されているので瓶本体のみが回動する ことになり、結果として瓶蓋が開放されることになる。この瓶蓋の開放動作は、 片方の手で行うことが可能である。
【0015】 また瓶蓋が固着しているような場合は、両方の手で瓶本体を回動させることが できる。従来は、一方の手で瓶本体を把持し、他方の手で瓶蓋を回動させて開け なければならず、この場合に比較して、瓶蓋開放のための力を倍増させることが 可能であり、極めて容易に開放することが可能である。 更に、瓶本体は瓶蓋よりも外径が極めて大きいのが通常であり、瓶蓋に対する 瓶本体の回動は小さな力でも十分である。
【0016】 本考案の請求項2の手段によれば、基本的に瓶蓋開放具の構成は請求項1の手 段と同じであって、この瓶蓋開放具は、キッチンキャビネット等の引き出し前板 に形成されたポケットに取り出し及び収納自在に組み込まれている。 従って、瓶蓋を開けたい場合は、瓶蓋開放具をキッチンキャビネット等の引き 出し前板のポケットから取り出して使用すればよい。しかも、瓶蓋開放具が引き 出しの前板ポケットに組み込まれているので、これを一々捜し出す必要はなく、 便利である。
【0017】 また本考案の請求項3の手段によれば、前記瓶蓋開放具は引き出しの前板前面 又は開閉扉の前面等に取り付けられている。更に、請求項5の手段によれば、前 記瓶蓋開放具は、引き出しの前板上面にステーを介して脱着自在に取り付けられ ており、請求項6の手段によれば、前記瓶蓋開放具が壁面等の平面部に取り付け られた取付基台に回動自在に取り付けられている。これらの手段の瓶蓋を開放す る作用効果は、前述した請求項1の手段の場合と同じである。
【0018】 更に、本考案の請求項4の手段によれば、引き出しの底板の下面側に、請求項 1と同じ瓶蓋開放具が一体的に形成されている。従って、瓶蓋を開放する作用効 果は、請求項1の場合と同じである。この請求項4の手段では、瓶蓋開放具が引 き出し底板に一体的に形成されているので、瓶蓋開放具を捜し出す手間が省け、 また材料費を安価にすることが可能である。 しかも、瓶蓋を開放するために、瓶の蓋部分を瓶蓋開放具へ押し付ける方向を 引き出しの摺動方向に対して直交する方向へ形成でき、瓶蓋開放時に引き出しが 前後に摺動するということはない。
【0019】
【実施例】
以下に、本考案の構成を図面に示す実施例に基づいて説明すると、次の通りで ある。 図1乃至図4は本考案の請求項1及び請求項2の手段に係るものであり、キッ チンキャビネット1の引き出し2へ適用した実施例を示すものである。図1の図 (a)は引き出し2の全体を示す斜視図、図(b)は瓶蓋開放具3を取り出した 状態を示す引き出し2の斜視図、図(c)は引き出し2の底面図、図(d)は瓶 蓋開放具3を取り出した状態を示す引き出し2の底面図である。また図2は引き 出し2の内部を示す斜視図、図3は瓶蓋開放具3を示す底面側から見た斜視図、 図4はキッチンキャビネット1の全体を示す斜視図である。
【0020】 図1〜図4に示すように、この実施例にあっては、キッチンキャビネット1の 引き出し2の前板4をくり抜き、ポケット5を形成している。そして、このポケ ット5に瓶蓋開放具3を取り出し自在で且つ収納自在に組み込んでいる。瓶蓋開 放具3の装着は、そのコーナー部の一端側を図示しない枢着ピン等でおよそ90 度開くことができるように枢着すればよい。 なお、図2ではポケット5を、底板11の上面側へ突出して形成した場合を示 しているが、底板11の厚みが20mm以上である場合には、底板11をくり抜 いてポケット5を形成し、底板11の上面を平滑にすることも可能である。 また底板11の下方に取付用空間として20mm以上あれば、引き出し2の底 板11の下面側に別途に瓶蓋開放具3及びそのポケット5を取り付けることも可 能である。
【0021】 瓶蓋開放具3は、平面視すると概略三角形状を呈しており、所定の厚みの主体 部3aを有している。基板3aは、木材であっても、プラスチックであっても、 また金属製であってもよい。この主体部3aの下面側には、凹窩部6が穿設され ている。この凹窩部6は、約60度の挟角を成す立壁(放射状に対向する二側壁 面)7及び8を有している。この立壁7及び8は、瓶蓋9の外周面に当接してこ れを挟持し得る挟持面部とされている。
【0022】 一方の立壁7には、上下2列の鋸歯状の挟持突体10が、埋め込み、ビス止め 、接着等の適宜の方法で取り付けられている。また挟持突体10の鋭角な歯面( 起立端面)は、立壁7及び8が交叉する部分(隅角)へなびくように設定されて いる。
【0023】 次に、上述の如く構成された瓶蓋開放具3の使用態様を説明する。先ず、図1 の図(a)及び図(d)示すように、瓶蓋開放具3を引き出し2の前板4から取 り出す。そして、図3に示すように、瓶本体12を片方の手で把持し、瓶蓋9を 瓶蓋開放具3の凹窩部6に形成した立壁7及び8の間に挿入して瓶蓋9の外周面 が両立壁7及び8と接合するようにする。これは瓶蓋9を両立壁7及び8の交叉 する部位(隅角)の方へ移動させるだけで簡単に行うことが可能である。
【0024】 然る後は、瓶本体12を上から見て時計回りに回動させる。このとき、瓶蓋9 は、鋸歯状の挟持突体10と立壁8とに挟持されて回動が規制されている。その ため、瓶本体12のみが回動し、結果として瓶蓋9が開放される。
【0025】 この瓶蓋9の開放は、従来の方法では、片方の手で瓶本体12を把持し、残り の手で瓶蓋9を握ってひねる必要があり、瓶蓋開放のための力の集中が行われ難 く、瓶蓋9が固着しているような場合は、尚更のことであった。然しながら、本 実施例にあっては、前述した通り、瓶本体12を片方の手で把持して瓶蓋9を開 放することが可能である。
【0026】 また瓶蓋9が固着した場合は、両方の手で瓶本体12を把持して回動させるこ とができ、瓶蓋9の開放のために両方の手を使用できるので、大きな力を得るこ とができ、容易に開放することができる。 更に、通常は、瓶本体12の方が瓶蓋9の装着される注ぎ口の部分よりかなり 大きく設定されているので、小さな力でも大きな瓶蓋開放のための回動力を得る ことができ、腕力の乏しい婦女子や老人、子供であっても容易に固着した瓶蓋9 を開けることが可能である。
【0027】 更にまた、瓶蓋9が固着した場合、従来ではこの瓶蓋9を温めた上で瓶蓋9を 把持して開放することがあり、火傷を負う虞れがあったが、本実施例ではこのよ うに瓶蓋9を温めたときであっても瓶蓋9を直接握る必要がないので、火傷の心 配等は不要である。
【0028】 次に、本考案の請求項3の手段の実施例について説明する。図5は、引き出し 2の前板4の前面に、右側面側からスライド溝(蟻溝)23を形成し、このスラ イド溝23に蟻足状凸部24を介して瓶蓋開放具3を脱着自在に装着するように した実施例である。瓶蓋開放具3の基本的な構成は、図1乃至図4に示す実施例 のものと同じである。
【0029】 この実施例では、引き出し2をキャビネット本体等から引き出してスライド溝 23を露出させ、この位置で瓶蓋開放具3の蟻足状凸部24をスライド溝23へ 嵌合させる。そして、一旦、引き出し2をキャビネット本体内へ押し込んで、瓶 蓋開放具3の一部をキャビネット本体内へ収納し、瓶蓋開放具3が不用意に横滑 りして外れることがないようにした状態で瓶蓋9を開放するようにすればよい。 瓶蓋9の開放動作は、前述した実施例の場合と同じである。
【0030】 図6乃至図8は、請求項3の手段に係る別の取付態様を示すものである。図6 に示す実施例にあっては、前板4の上部背面側にスライド溝25を穿設し、瓶蓋 開放具3の後部下面側に、前板4の上端面へ嵌合する凹部26と前記スライド溝 25へ嵌合する凸部27とを形成することで、前板4の上端面側へ横方向からス ライド自在に脱着できるようにしたものである。
【0031】 また図7に示す実施例は、前板4の下端面側にスライド溝(蟻溝)28を穿設 し、瓶蓋開放具3の後端側にアーム部29と前記スライド溝28へ嵌合する蟻足 状の凸部30とを形成し、瓶蓋開放具3を前板4の下端面側へ脱着自在に取り付 けるようにしている。
【0032】 なお、請求項3の手段にあっては、図5乃至図7に示す実施例の他にも、前記 図1〜図4に示す瓶蓋開放具3の主体部3aを、引き出し2の前板4の前面又は 水屋、その他の開閉扉等の前面にビス等を介して取り付けることも可能である。 この場合は、瓶蓋開放具3の鋸歯状の挟持突体10が露出するので、瓶蓋開放具 3の前面側を覆うカバーを取り付けるようにすれば安全である。 カバーは、三角形の頂点を支点として回動できるようになり、通常の状態では 凹窩部6の立壁7及び8が露呈しないようにし、カバーを揺動させたときに、立 壁7及び8が露出して瓶蓋9を開放できるようにすればよい。またカバーは、挟 持突体10及びその取り付け壁面である立壁7の部分のみを覆う断面コ字状のも のを開閉自在に枢着し、挟持突体10の部分をワンタッチ式で開け閉めできるよ うにしてもよい。
【0033】 図8は、本考案の請求項5の手段に係る瓶蓋開放具31を示す引き出し2を底 面側から見た斜視図である。同図に示すように、この実施例は、瓶蓋開放具31 を引き出し2の底板11へ一体的に形成している。瓶蓋開放具自体の基本的な構 成並びに作用効果は、前述した瓶蓋開放具3と同じである。 引き出し2の底板11へ一体的に形成することにより、瓶蓋開放具31を捜し 出す必要がなく、また部品を削減して安価に提供することが可能である。
【0034】 図9及び図10は、本考案の請求項4の手段に係る実施例を示すものである。 図9の図(a)は瓶蓋開放具13を引き出し2の前板4へ立設した使用状態を示 す斜視図であり、同図の図(b)は同縦断面側面図である。また図10は瓶蓋開 放具13の他の立設支持構造を示すものであり、図(a)はステー14と瓶蓋開 放具13との係合関係を示す側面図、図(b)は同縦断面正面図である。
【0035】 この図9に示す実施例の瓶蓋開放具13は、引き出し2の前板4上面側へステ ー14を介して立設するようにしている。その他の瓶蓋開放具13の基本的な構 成は、図1〜図4に示す瓶蓋開放具3と同じである。ステー14は、支持本体部 14aと係止部14bとを有している。
【0036】 前記支持本体部14aは、その下端面が引き出し2の底板11上へ載置される ようになっており、上端面部は瓶蓋開放具13へピン等の回り止め部材15を介 して嵌合装着され、瓶蓋開放具13を支持するようになっている。また係止部1 4bは、前板4の上端面と概略同一高さ部分において、前記支持本体部14aか ら分岐し、前板4の前面側でL字状に折曲されて下方へ伸び、前板4に係止され るようになっている。
【0037】 従って、この実施例にあっては、瓶蓋開放具13を使用したいときにのみ、引 き出し2の前板4へステー14を介して瓶蓋開放具13を立設し、瓶蓋9の開放 作業を行えばよい。瓶蓋9を開放する要領については、前述した実施例の場合と 同じである。
【0038】 尚、ステー14の瓶蓋開放具13との係合は、図10の図(a)及び図(b) に示すように、瓶蓋開放具13の下面側に二個一対のフランジ16を突設し、該 フランジ16に設けた挿通孔17へピン等の回り止め部材15を挿通することで 行うことも可能である。
【0039】 図11は、本考案の請求項6に係る実施例を示す分解斜視図である。この実施 例は、台所壁面又はキッチンキャビネット1の扉内面側等の平坦部18に取付基 台19を固定し、該取付基台19に立設したフランジ20にピン21を介して瓶 蓋開放具22を回動自在に枢支した実施例である。
【0040】 瓶蓋開放具22は、その平面形状が舌状を成している以外は、前述した各実施 例のものと基本的に同じである。従って、この瓶蓋開放具22の場合は、非使用 時は瓶蓋開放具22を取付基台19へ密着させて収納しておき、瓶蓋9を開けた いときに、当該具22を回動起立させて水平状態にして使用すればよい。瓶蓋9 を開ける要領は、前述した各実施例の場合と同じであり、ここでの再度の説明は 省略する。
【0041】 ところで、本考案は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば、引き 出し2は、キッチンキャビネット1のものでなくても水屋や洗面化粧台等のもの であってもよく、特に限定する必要はない。また瓶蓋開放具3,13,22の平 面形状は、円盤形状、ハート形状、四角形状等の任意の形状が可能である。 更に、ステー14は平板状のものであってもよく、またステー14と瓶蓋開放 具13とは螺子嵌合方式であってもよい。更にまた、瓶蓋開放具の凹窩部が形成 する立壁の成す角度は、60度以外であってもよく、使用頻度の高い瓶蓋の大き さ等によって適宜選択するようにすればよい。更に、挟持突体10は、1本以上 あればよく、その本数は適宜設定することが可能である。
【0042】
【考案の効果】
以上説明したように本考案にあっては、約60度の挟角を成す凹窩部における 対向する立壁を、瓶蓋の外周面に当接してこれを挟持し得る面とし、該立壁のい ずれか一方に、鋸歯状等の挟持突体を設けて瓶蓋開放具としたから、瓶蓋を開放 する動作は、瓶本体を把持して瓶蓋を前記立壁に押し当て、この状態で瓶本体を ひねるだけの簡単なワンタッチ動作でよい。これにより、瓶蓋はその回動が前記 鋸歯状等の挟持突体によって抑止されているので、瓶本体のみが回動することに なり、結果として瓶蓋が開放される。
【0043】 この場合に、瓶本体を片手で把持して回動させて瓶蓋を開放することが可能で あり、従来のように片手で瓶本体を把持し、他方の手で瓶蓋を把持して開放する 場合のように両方の手を用いる必要がなく、極めて簡単である。しかも、瓶蓋が 固着しているような場合は、両方の手で瓶本体を把持して開けることができ、両 手を瓶蓋開放のために用いることができるので、大きな力を作用させることがで き、瓶蓋の開放作業が容易である。 更に、瓶本体は瓶蓋よりも外径が極めて大きいのが通常であり、瓶蓋に対する 瓶本体の回動は小さな力でも十分である。つまり、固着した瓶蓋を腕力のない婦 女子や子供等であっても容易に開放することが可能である。
【0044】 また本考案にあっては、瓶蓋開放具を引き出しに設けたポケットへ組み込んだ り、引き出し前板にステーを介して組み込んだり、引き出し前板の前面や水屋等 の開閉扉の前面へ直接取り付けたり、更には壁面等の平坦部に回動自在に装着し たから、瓶蓋を開けようとするときに瓶蓋開放具を一々捜し出す必要がなく、便 利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の請求項1及び2に係る実施例を示すも
のであり、図(a)は引き出しの全体を示す正面斜視
図、図(b)は瓶蓋開放具を取り出した状態を示す引き
出しの正面斜視図、図(c)は引き出しの底面図、図
(d)は瓶蓋開放具を取り出した状態を示す引き出しの
底面図である。
【図2】本考案の請求項1及び2に係る実施例の引き出
しの内部を示す斜視図である。
【図3】本考案の請求項1に係る実施例の瓶蓋開放具を
示す底面側から見た斜視図である。
【図4】本考案の請求項1及び2に係る実施例のキッチ
ンキャビネットを示す斜視図である。
【図5】本考案の請求項3に係る実施例を示す引き出し
と瓶蓋開放具の斜視図である。
【図6】本考案の請求項3の他の実施例に係る引き出し
と瓶蓋開放具とを示す側面図である。
【図7】本考案の請求項3の更に他の実施例に係る引き
出しと瓶蓋開放具とを示す側面図である。
【図8】本考案の請求項4に係る瓶蓋開放具の実施例を
示す引き出しを底面側から見た斜視図である。
【図9】本考案の請求項5に係る実施例であり、図
(a)は瓶蓋開放具を引き出しの前板へ立設した使用状
態を示す斜視図、図(b)は同縦断面側面図である。
【図10】本考案の請求項5に係る実施例の他の支持構
造を示すものであり、図(a)はステーと瓶蓋開放具と
の係合関係を示す側面図、図(b)は同係合関係を示す
縦断面正面図である。
【図11】本考案の請求項6に係る実施例の瓶蓋開放具
の平坦部への取付構造を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
2…引き出し 3…瓶蓋開放具 4…前板 5…ポケット 6…瓶蓋開放具の凹窩部 7…立壁 8…立壁 9…瓶蓋 10…鋸歯等の挟持突体 12…瓶本体 13…瓶蓋開放具 14…ステー 18…平坦部 19…取付基台 22…瓶蓋開放具 31…瓶蓋開放具

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】約60度の挟角を成す凹窩部における対向
    する立壁の一方に少なくとも1本又は上下2本以上の、
    隅角方向に起立端面を形成した鋸歯状の挟持突体を任意
    の方法で固定すると共に、前記立壁の両端部が開放状に
    なるように適材により主体部を形成したことを特徴とす
    る瓶蓋開放具。
  2. 【請求項2】約60度の挟角を成す凹窩部における対向
    する立壁の一方に少なくとも1本又は上下2本以上の、
    隅角方向に起立端面を形成した鋸歯状の挟持突体を任意
    の方法で固定すると共に、前記立壁の両端部が開放状に
    なるように適材により主体部を形成した瓶蓋開放具を、
    キッチンキャビネット等の引き出しの前板をくり抜いて
    形成したポケットに取り出し及び収納自在に組み込んだ
    ことを特徴とする瓶蓋開放具の取付構造。
  3. 【請求項3】約60度の挟角を成す凹窩部における対向
    する立壁の一方に少なくとも1本又は上下2本以上の、
    隅角方向に起立端面を形成した鋸歯状の挟持突体を任意
    の方法で固定すると共に、前記立壁の両端部が開放状に
    なるように適材により主体部を形成した瓶蓋開放具を、
    キッチンキャビネット等の引き出しの前板前面又は開閉
    扉の前面に取り付けたことを特徴とする瓶蓋開放具の取
    付構造。
  4. 【請求項4】約60度の挟角を成す凹窩部における対向
    する立壁の一方に少なくとも1本又は上下2本以上の、
    隅角方向に起立端面を形成した鋸歯状の挟持突体を任意
    の方法で固定すると共に、前記立壁の両端部が開放状に
    なるように成した瓶蓋開放具を、引き出し底板の下面側
    に一体的に形成したことを特徴とする瓶蓋開放具。
  5. 【請求項5】約60度の挟角を成す凹窩部における対向
    する立壁の一方に少なくとも1本又は上下2本以上の、
    隅角方向に起立端面を形成した鋸歯状の挟持突体を任意
    の方法で固定すると共に、前記立壁の両端部が開放状に
    なるように適材により主体部を形成した瓶蓋開放具を、
    キッチンキャビネット等の引き出しの前板上面に、支持
    ステーを介して脱着自在に立設したことを特徴とする瓶
    蓋開放具の取付構造。
  6. 【請求項6】約60度の挟角を成す凹窩部における対向
    する立壁の一方に少なくとも1本又は上下2本以上の、
    隅角方向に起立端面を形成した鋸歯状の挟持突体を任意
    の方法で固定すると共に、前記立壁の両端部が開放状に
    なるように適材により主体部を形成した瓶蓋開放具を、
    壁面又は扉等の平坦部に取り付けた取付基台に対して回
    動自在に枢着して成り、前記瓶蓋開放具は非使用時に前
    記平坦部と平行な面内に位置し、使用時に前記平坦部か
    ら略90度起立するものであることを特徴とする瓶蓋開
    放具の取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011131933A (ja) * 2009-11-29 2011-07-07 Medical Green:Kk 容器キャップ開閉装置及び容器キャップ開閉構造

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