JP3008228U

JP3008228U - 室内表装材

Info

Publication number: JP3008228U
Application number: JP1994010540U
Authority: JP
Inventors: 昌道毛利
Original assignee: 太平洋物産株式会社
Priority date: 1994-08-25
Filing date: 1994-08-25
Publication date: 1995-03-07
Anticipated expiration: 2000-08-25

Abstract

(57)【要約】【目的】壁紙、襖紙または床紙の貼り替え作業が、業
者に依存することなく素人でも容易にできる。【構成】順次、剥離可能に接着剤１３を介して重ね合
わせた複数のシート１５、１７、１９から成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、接着剤を塗布したシートより成る壁紙等の室内表装材に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の室内表装材としては、例えば図３に示すように、裏面に接着剤３を塗布したシート５に裏紙７を貼付して形成した壁紙１が知られている。そして、この従来の壁紙１を住宅等の室内の壁面に貼付するときは、シート５から裏紙７を剥がし取り、接着剤３の付着したシート５を壁面に貼付するようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来の室内表装材としての壁紙１にあっては、シート５を壁面に貼付する際に、シート５と壁面の間に空気が入り込み皺になってしまったり、また、シート５の端縁を壁面の端縁に合わせて貼付することが容易なことではなかった。そこで、一般的には、壁紙貼り付け作業や壁紙貼り替え作業は、この作業に熟練した業者が請け負って行っている。

【０００４】本考案は、このような従来の困難な壁紙貼り付け作業や壁紙貼り替え作業に鑑みてなされたものであり、特に、室内表装材としての壁紙等の貼り替え作業を、業者に依存せず素人でも容易に行うことができる室内表装材の提供を目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案は、順次、剥離可能に接着剤を介して重ね合わせた複数のシートからなる壁紙であることとした。

【０００６】また、順次、剥離可能に接着剤を介して重ね合わせた複数のシートからなる襖紙であることとした。

【０００７】さらに、順次、剥離可能に接着剤を介して重ね合わせた複数のシートからなる床紙であることとした。

【０００８】

【作用】

一旦、接着剤を介して重ね合わせた複数のシートから成る室内表装材を、例えば、住宅等の室内の壁面に貼付すると、順次、表面のシートから内側のシートへ容易に剥がし取ることができる。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。図１及び図２は本考案に係る室内表装材の一実施例を示す。図１及び図２において、室内表装材としての壁紙１１は、接着剤１３を塗布した第１のシート１５と、接着剤１３を塗布した第２のシート１７と、接着剤１３を塗布した第３のシート１９とを接着剤１３を介して重ね合わせ、さらに、第３のシート１９に付着した接着剤１３を保護する裏紙２１を、接着剤１３を介して第３のシート１９に貼付して構成される。

【００１０】上記の接着剤１３は、各シート１５、１７、１９の間に介在している状態では、固まることなく常に粘着性を有し、さらに、この接着剤１３を介して重ね合わせたシートが容易に剥離し得るアクリル系等の接着剤を用いる。

【００１１】このような壁紙１１の裏紙２１を剥がし、一旦、接着剤１３の付着した第３のシート１９を住宅等の室内の壁面に貼付すると、まず、表面の第１のシート１５、次に、その内側の第２のシート１７を、順次、容易に剥がし取ることができる。

【００１２】従って、困難な壁紙貼り付け作業を、この作業に熟練した業者に依存して、一旦、第３のシート１９を住宅等の室内の壁面に貼付すると、業者に依存せず素人でも、第１のシート１５、及び第２のシート１７を容易に剥がし取ることができ、即ち、壁紙貼り替え作業を容易に行うことができる。さらに、本実施例では、壁紙貼り替え作業を、適時、行うことにより、壁面の汚れや損傷に対して対応することができ、また、室内のイメージを色々に変えて楽しむことができる。

【００１３】なお、本実施例では、第３のシート１９に塗布した接着剤１３を保護するために裏紙２１を貼付したが、第３のシート１９に接着剤１３を塗布せず、かつ裏紙２１を貼付せずに、壁紙１１を構成するようにしてもよい。この場合は、壁紙１１を住宅等の室内の壁面に貼付する際に、壁面または壁紙１１の第３のシート１９に接着剤を塗布して壁面に貼付することができる。

【００１４】また、本実施例では、３枚のシート１５、１７、１９を接着剤１３を介して重ね合わせて構成したが、２枚のシート又は４枚以上のシートを接着剤１３を介して重ね合わせて構成することもできる。

【００１５】さらに、本実施例では、本考案を室内表装材としての壁紙に使用したが、本考案を室内表装材としての襖紙や床紙に使用することもできる。

【００１６】なお、室内表装材としての壁紙１１の貼り付け又は貼り替え作業時、「廻り縁」と称する壁紙１１の端部と壁面・天井面を覆いかくす部材を、ネジ等により壁面や天井面等に取り外し可能に取り付けるようにしてもよい。このようにすると、壁紙１１の端部を美麗に仕上げることができ、また、長期間経過時の自然剥離による端部のめくれを防止することができる。

【００１７】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、例えば、困難な壁紙貼り付け作業を業者に依存して、一旦、室内表装材としての壁紙を住宅等の室内の壁面に貼付すると、業者に依存することなく素人でも、壁紙貼り替え作業を容易に行うことができる。

【００１８】さらに、室内表装材としての壁紙等の表面シートを剥がし取ることにより、壁面等の汚れや損傷に対して容易に対応でき、また、室内のイメージを色々に変えて楽しむことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る室内表装材の一実施例を示す断面
図である。

【図２】図１の室内表装材のシートを一部剥離させた状
態を示す平面図である。

【図３】従来の室内表装材の一例を示す断面図である。

【符号の説明】

１１室内表装材（壁紙、襖紙、床紙）１３接着剤１５第１のシート１７第２のシート１９第３のシート

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｄ２１Ｈ 27/30 7199−3ＢＤ２１Ｈ 1/04

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】順次、剥離可能に接着剤を介して重ね合
わせた複数のシートから成る壁紙であることを特徴とす
る室内表装材。
【請求項２】順次、剥離可能に接着剤を介して重ね合
わせた複数のシートから成る襖紙であることを特徴とす
る室内表装材。
【請求項３】順次、剥離可能に接着剤を介して重ね合
わせた複数のシートから成る床紙であることを特徴とす
る室内表装材。