JPH0443358Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は、非貼着性の接着剤を塗布したパネ
ル表面にポスター、写真、絵等の視覚形象を着脱
自在に定着させることができる一方、視覚形象の
大きさに応じて、視覚形象を貼付する開口部の大
きさを調節できる装飾用パネルに関する。

［従来の技術］ 第３図は、従来の装飾用パネルＢの外観斜視図
である。

図面において、１はシート状のボード又はパネ
ル（以下“パネル”という）で、その表面に完全
固着型の接着剤２が塗布されている。この接着剤
２の表面に、何らかの視覚形象３（例えば、ポス
ター、カラー写真プリント紙等）を貼りつけて固
着し、壁面その他に設置して種々の用途に供する
のである。

［考案が解決しようとする課題］ 従来の装飾用パネルＢにおいては、接着剤２が
完全固着型のため、視覚形象３は慎重に注意深く
パネル１表面に貼りつけなければならない。しか
し、肉厚の薄い比較的大型の視覚形象をパネル表
面に貼りつける場合には、手際よく貼りつけなけ
れば、第３図に示すとおり、接着面から外れてし
まい、視覚形象に皺４が生じ、しかも接着面から
取外しが不可能であるので、パネルばかりか、視
覚形象も２度と使えなくなる。

さらに、視覚形象の貼付が正確になし得たとし
ても、一度使用したパネルは再び使用できないと
いう不都合がある。

視覚形象が高品質のポスターなどの場合は、失
敗を許されない。

また、パネルと視覚形象との大きさを正確に一
致させる必要がある。たとえばポスター等がパネ
ルより小さい場合には視覚形象からはみだしたパ
ネルの端縁をカツトする必要がある。

この考案は、このような従来の装飾用パネルの
不都合、不利益を解消するためになされたもの
で、接着剤を非貼着性の接着剤として、接着面に
着脱自在に貼りつけることを可能とするととも
に、視覚形象の大きさに対応して視覚形象を貼付
すべき開口部分の大きさを調節できるようにした
装飾用パネルの提供を目的としている。

［考案の概要］ この考案に係る装飾用パネルの接着剤層面に対
し、貼付対象は着脱自在であるため、貼付対象
（視覚形象）を変える都度、パネルを変える必要
はないうえ、パネルへの正確な貼付が極めて容易
である。

すなわち、この考案に係る装飾用パネルは、パ
ネルと、その一面又は両面に形成した非貼着性の
接着剤層とこれを保護する離型紙とで構成されて
いるため、接着剤層に対して、ポスター、写真そ
の他の視覚形象が着脱自在となり、貼付作業が極
めて容易になり、視覚形象の交換も簡単になし得
る。

さらに、パネル上において、視覚形象を貼付す
べき開口部分の大きさを容易に調節できる。

［実施例］ 図面にもとづいて実施例を説明する。

第１図および第２図は、この考案の一実施例を
示す図である。

図１において、１はパネルであり、このパネル
１は非貼着性の接着剤層５を一面に有している。

また３は、ポスター、写真、絵その他の視覚形
象である。

パネル１は非貼着性の接着剤５を用いているた
め、図示のとおり、視覚形象３を指で簡単に何度
でも繰り返し取外すことができるし、例えばポス
ター等の視覚形象が接着面の所定位置に皺等を生
じることなく、ぴつたりと定着可能である。

また、視覚形象を交換したい場合は、何時でも
簡単に別の視覚形象に取替える交換することがで
きる。

なお、接着剤層５は、パネル１の片面ばかりで
なく、両面に形成しても良い。

第２図は、この考案に係る装飾用パネルの構成
状態を示す図で、１ａは枠体としてのフレーム６
を端縁に有したパネルである。このパネル１ａの
表面には、非貼着性の接着剤５が塗布されてい
て、視覚形象３を貼りつけることが出来る。

７ａ，７ｂは、枠体としてのフレーム６に四周
を内接して前記接着剤層５面に着脱自在に貼付さ
れた複数の間隙部材である。

この実施例では間隙部材は２重に形成されてい
るがそれ以上でもよいことは勿論である。

もし、視覚形象が間隙部材７ａを外形に一致す
る大きさであれば、間隙部材７ａを剥離し，間隙
部材７ｂのみを残す。

つまり、臨機応変に適宜好みのデザイン、カラ
ーを施した間隙部材を非貼着性の接着面に取外し
自在に貼りつけることができ、また取替え交換も
自在である。

この間隙部材７ａ，７ｂと、パネル１ａと、視
覚形象３と、図示していないが、未使用時の接着
剤層の面に保護材として貼付される離型紙と、に
より装飾用パネルＡが構成されている。

［考案の効果］ この考案は、以上説明した構成作用を有するの
で、次のような効果を奏する。

(A) パネル表面に非貼着性の接着剤を塗布したた
め、各種ポスター、写真プリント紙、絵等の視
覚形象を取外し自在に貼りつけ、適宜取替え交
換可能である。従つて、従来のような完全固着
型の接着剤表面に貼りつける場合の貼りつけ時
の失敗やミスは完全に回避される。

(B) パネル表面の全面に非貼着性の接着剤を塗布
しているため、視覚形象以外の空間に、色、デ
ザイン等の工夫をこらした間隙部材を取外し自
在に貼りつけることができる。また、その取替
え交換も自在である。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は、この考案に係る装飾用
パネルの一実施例を示す図で、第１図は、この考
案に係る装飾用パネルのパネルおよび視覚形象を
示す斜視図、第２図は、この考案の装飾用パネル
の構成状態を示す正面図、第３は、従来例の斜視
説明図である。 図において、Ａ……装飾用パネ
ル、１……パネル、２……非貼着性接着剤層、３
……視覚形象（ポスター、写真）、７ａ，７ｂ…
…間隙部材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 非貼着性の接着剤層を一面又は両面に形成した
   パネルと、パネル端縁に設けた枠体と、この枠体
   に四周を内接して前記接着剤層面に着脱自在に貼
   付された複数の間隙部材と、前記接着剤層面を保
   護するための離型紙とからなり、 離型紙を剥離した接着剤層面にポスター、写真
   等の視覚形象を着脱自在に貼付できるようにする
   とともに視覚形象の大きさに応じて前記間隙部材
   を剥離できるようにしたことを特徴とする装飾用
   パネル。