JP3007981B2 - コンクリート型枠の再生方法 - Google Patents

コンクリート型枠の再生方法

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JP3007981B2
JP3007981B2 JP6123058A JP12305894A JP3007981B2 JP 3007981 B2 JP3007981 B2 JP 3007981B2 JP 6123058 A JP6123058 A JP 6123058A JP 12305894 A JP12305894 A JP 12305894A JP 3007981 B2 JP3007981 B2 JP 3007981B2
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concrete
adhesive
polyolefin
resin film
film
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京介 石橋
武雄 西村
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株式会社石和総建
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート打設時に
使用する型枠に関し、大きさが小さくなったり、表面に
損傷が生じた木質板等の板状材を十分使用可能なコンク
リート型枠として再生する方法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート型枠としては木質合
板が非常に多く使用されており、また金属板もプレキャ
ストコンクリートの生産や一部の現場でのコンクリート
打設の型枠として使用されている。また最近、FRPと
か、プラスチック板も型枠として利用されているとの情
報もある。さらに最近では合板の表面にアクリル樹脂、
エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の合成樹脂を塗布したも
の(特公昭45−15064、特公昭53−3872
8、実開昭47−30639号)や面板の表面に、亜
鉛、アルミニウム、錫、鉛等の金属とウレタン樹脂、エ
ポキシ樹脂等の合成樹脂を順次塗布したり、鉄、銅、亜
鉛、鉛あるいはアルミニウムの硫酸化物、塩化物、また
は水酸化物を含有した紙あるいは布の層を設けたり、金
属亜鉛粉末を混入した樹脂被覆膜を形成したもの(特開
昭52−48232、特開昭62−253869、特開
昭53−67712)のほか、合板の表面に、ポリアミ
ド系フィルムあるいは親水性樹脂フィルムを接着したり
(特公昭53−764、特公昭57−42782)、低
軟化点高圧ポリエチレンフィルムと高軟化点の中低圧ポ
リエチレンフィルムもしくはポリプロピレンフィルムを
順次重ねて加熱融着をさせたり、変性ポリオレフィン層
とポリプロピレンフィルムを積層一体化させたもの、熱
硬化性樹脂接着剤とホットメルト型接着剤を使用して合
成樹脂シートを接着したもの、酸化処理したポリプロピ
レンフィルムを直接接着するか、あるいは不織布を介し
て接着するもの(特公昭58−22334、特公昭62
−32109、特公昭63−11984、特公昭62−
53343、特開平3−47370)が提案されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、コンクリート型
枠として広く使用されている木質合板は、新品では必要
な大きさを先に切り取って使い、残りの半端になった大
きさの小さなものは焼却等の廃棄処分をしている。また
何回か使用して大きさが小さくなったり、あるいは木質
板表面の一部が傷付くとか、破損したりしたものについ
ても前記と同じように廃棄処分が行われており、大変不
経済なことであった。さらに従来、広く使用されている
木質合板については、木材中に含まれているセルロー
ス、リグニン、タンニン、フミン酸等がセメントスラリ
ー中に溶出してセメントの硬化を阻害したり、コンクリ
ートの離型性をよくするためにオイル、パラフィン、シ
リコーン等の離型剤をわざわざ塗布する必要があるに加
え、そのようにしても汚れや損傷が激しく、2〜3回し
か繰り返し使用ができないという大きな問題点がある。
【0004】一方、金属板については重くて取り扱いが
非常にしにくい、錆が発生する、あるいはコンクリート
の離型性が不良で離型剤を付与する必要がある等の問題
がある。また、FRPやプラスチック板は軽いので取り
扱いは便利であるが、大きさが小さくなったり、傷付い
たりしたものは産業廃棄物となって、問題となってい
る。さらに合板の表面に、合成樹脂を塗布したものは塗
布層の厚さが薄いので、破損しやすく、かつ塗布するポ
リマーの極性が大きいために、コンクリートが可成りよ
く付着して掃除が大変であるという問題がある。また面
板の表面に金属と樹脂等を別々に、あるいは混合して付
与するものは使用中に矢張り錆が発生するのと、付与す
るポリマーの層が薄くて、傷付きやコンクリート付着が
しやすいために、長期間の使用はできないという問題が
ある。合板の表面に親水性樹脂フィルムを接着したもの
は矢張りコンクリートの付着が多くて、離型性に問題が
あり、またポリエチレンフィルムあるいはポリプロピレ
ンフィルムを接着したものはコンクリートの離型性は大
きく改善されたが、合板とフィルムとの接着性が不十分
なために、繰り返し使用しているうちに合板からフィル
ムが剥離してきて使えなくなるという問題がある。従っ
て前記の従来のコンクリート型枠、ならびに最近提案さ
れているものは前記のようにそれぞれ欠点を有してお
り、改善が強く望まれている。そのなかでも、従来コン
クリート型枠としてもっとも広く使用されている木質板
において、面積が小さくなったり、あるいは損傷を受け
たものを廃棄処分にすることなく、使用可能なコンクリ
ート型枠に再生せしめて、繰り返し使用できるようにす
ることが積年の願望であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記のような問
題点を解決するために、鋭気研究を行った結果、見出さ
れたものであって、本発明によってはじめて前記の問題
点をすべて改善したコンクリート型枠を得ることができ
た。つまり本発明は、何回か使用して大きさが小さくな
った木質板等の板状材、あるいは新しいが切って大きさ
が小さくなった木質板等の板状材を桟木でつなぎ合わせ
て、必要な大きさにして、または何回かの使用で、穴が
明いたり、凹んだり、あるいは一部欠けたりした木質板
等の板状材の型枠に、特定の接着剤である合成ゴム系接
着剤を使用して、ポリオレフィン系樹脂フィルムを貼着
して、十分使用可能なコンクリート型枠に再生するもの
で、本発明で作製したコンクリート型枠は継ぎ目等の欠
点のない1枚の板で作ったコンクリート型枠と同じよう
に継ぎ目等の欠点のないきれいなコンクリート表面が得
られる。またこのものは木質板等の板状材とフィルムと
の接着性が良好で、かつポリオレフィン系樹脂フィルム
にコンクリートが付着しにくいので、離型性は極めてす
ぐれていて、コンクリート表面が鏡面の如く美しくな
り、さらにフィルムの厚さも厚いので、破損も非常にし
にくい。
【0006】従って本発明のコンクリート型枠は何回も
繰り返して、長期間使用できる。また本発明品は非常に
長期間使用してポリオレフィン系樹脂フィルムに傷が目
立ったり、あるいは破損したりして問題となりはじめた
時には該フィルムを剥離するか、あるいは剥離せずに新
しいフィルムを本発明の方法で再度貼着することによ
り、一層長期間使用できるようになるという大きな利点
も持っている。本発明の合成ゴム系接着剤としては合成
ゴムを主体とするが、他の粘着剤等極性の低いものを混
入する方が接着性の点で良い場合が多く、またエマルジ
ョンタイプよりも有機溶剤で均一に溶解した溶液タイプ
が望ましい。ポリオレフィン系樹脂フィルムとしてはポ
リプロピレンフィルムで、表面を有機溶剤で拭いたり、
サンドペーパーでバフィングしたものが接着性の点で好
ましい。さらに接着剤を塗布した後に、50℃〜120
℃で短時間熱処理して貼着する方が、常温で貼着するよ
りも、強い接着力が得られる。
【0007】
【作用】以上述べたように、本発明は大きさが小さくな
った木質板等の板状材を桟木で必要な大きさにつなぎ合
わせて、あるいは表面に損傷を受けた木質板等の型枠の
木質板等の板状材の上にポリオレフィン系樹脂フィルム
を合成ゴム系接着剤で貼着してコンクリート型枠を得る
もので、今まで廃棄処分をしていた木質板等の板状材が
利用できるようになってコンクリート型枠のコスト低下
に寄与できただけでなく、産業廃棄物の減少にも役立っ
た。
【0008】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。図
1は本発明のコンクリート型枠の平面図である。また図
2は図1の裏面図であり、図3は図1のY−Y断面図で
ある。まず、大きさが小さくなった5枚の木質板(1)
の裏面を桟木(3)で継ぎ・固定して面積を必要な大き
さにした。ここで使用した木質板(1)の表面には小さ
い穴とか、欠けが生じていた。この型枠の木質板(1)
の表面に合成ゴムと少量の粘着剤をシクロヘキサン、ト
ルエン及びメチレンクロライドの混合溶剤に固形分20
%で均一に溶解した合成ゴム系接着剤(4)を約120
g/m2塗布し、80℃で3分間熱処理した。また一
方、あらかじめ厚さ100μの二軸延伸ポリプロピレン
フィルム(OPPフィルム)(5)の表面をメチルエチ
ルチトンで拭いておき、この表面にも前記と同じ合成ゴ
ム系接着剤(4)を約100g/m2塗布したのち、8
0℃で3分間熱処理して、前記の木質板と接着面を合わ
せ、プレスローラーで圧着してコンクリート型枠を製造
した。このものの木質板とOPPフィルムとの接着力は
8Kg/inchと強く、これを用いてコンクリート製
品を作製したところ、木質板の継ぎ目は勿論のこと、穴
とか、欠けも全く目立たず、非常にフラット性の良いコ
ンクリート表面が得られた。またこのものは20回繰り
返し使用してもOPPフィルムの損傷が全くなく、コン
クリートの離型性も極めて良好であった。
【0007】
【発明の効果】本発明は、前述のように、大きさが小さ
くなったり、あるいは表面に損傷を受けたりした木質板
等の板状材らコンクリート型枠をつくる方法を提供する
もので、本発明で木質板等の板状材の利用率が大きくア
ップできたので、木材等の板状材の消費量が非常に削減
でき、型枠代が大きく節約できたに加え、コンクリート
の型枠への付着もなくなったので品質向上と省力化にも
役立った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のコンクリート型枠の平面図である。
【図2】図1の裏面図である。
【図3】図1のY−Y断面図である。
【符号の説明】
1 木質板 2 木質板の継ぎ目 3 桟木 4 合成ゴム系接着剤 5 ポリプロピレンフィルム(OPPフィルム)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大きさが小さくなった板状材を桟木でつ
    なぎ合わせて必要な大きさにして、または損傷を受けた
    板状材に、合成ゴム系接着剤を使用して、ポリオレフィ
    ン系樹脂フィルムを貼着することを特徴とするコンクリ
    ート型枠の再生方法。
  2. 【請求項2】 板状材、合成ゴム系接着剤及びポリオレ
    フィン系樹脂フィルムからなるコンクリート型枠を何回
    か使用して、コンクリートと接触するポリオレフィン系
    樹脂フィルムが損傷を受けた時に、該ポリオレフィン系
    樹脂フィルムを剥離するか、あるいは剥離せずに新しい
    ポリオレフィン系樹脂フィルムを合成ゴム系接着剤で木
    質板に貼着するコンクリート型枠の再生方法。
  3. 【請求項3】 板状材が木質板である請求項1又は2に
    記載のコンクリ−ト型枠の再生方法
  4. 【請求項4】 合成ゴム系接着剤が合成ゴムを主体と
    し、少量の粘着剤を混入して有機溶剤に溶解した溶液で
    ある請求項1又は2に記載のコンクリート型枠の再生方
    法。
  5. 【請求項5】 ポリオレフィン系樹脂フィルムがポリプ
    ロピレンフィルムであって、接着する前に接着面を有機
    溶剤で拭くか、あるいはサンドペーパーでバフィングし
    たものである請求項1又は2に記載のコンクリート型枠
    の再生方法。
  6. 【請求項6】 接着剤を塗布後、50〜120℃で短時
    間熱処理して貼着する請求項1又は2に記載のコンクリ
    ート型枠の再生方法。
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