JP3118516B2 - 耐久性のコンクリ−ト型枠用パネル - Google Patents

耐久性のコンクリ−ト型枠用パネル

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JP3118516B2
JP3118516B2 JP08295642A JP29564296A JP3118516B2 JP 3118516 B2 JP3118516 B2 JP 3118516B2 JP 08295642 A JP08295642 A JP 08295642A JP 29564296 A JP29564296 A JP 29564296A JP 3118516 B2 JP3118516 B2 JP 3118516B2
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京介 石橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接着性が良好で、
コーナーの破損がなく、且つコンクリートの離型性の良
い、繰返し使用の可能な耐久性のコンクリート型枠用パ
ネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】建設現場等でコンクリートを流し込みコ
ンクリート建造物を建設するに当たって古くから、合板
等の木質板が型枠として利用されてきた。大型の建造物
の場合には木質板に代わって金属板やプラスチック板等
も利用されるようになってきているが、木質板の軽量性
や安価であるという特徴が好まれ、今なお木質板が広く
使用されている。しかし、木質板をコンクリート型枠パ
ネルとして使用する場合、木質板は硬化したコンクリー
トとからの剥離性が悪いという問題がある。特に近年の
ように木質パネルが大型化するとこれはより大きい問題
となっている。剥離性が悪いため1回の使用で木質パネ
ルの表面状態が荒れて悪くなり、また離型時に破損が生
じることにより、繰り返し使用が制限され、その結果、
型枠にかかる費用が高くついている。また木質パネルを
使用した場合、それに接していたコンクリートの表面は
平滑性が劣っていた。
【0003】木質コンクリートパネルのこのような欠点
を改良するために、木質パネルの表面をプラスチックの
フィルムまたはシートで被覆して使用する試みがなされ
てきた。プラスチックフィルムの種類として、ポリオレ
フィン、ポリアミド、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、
ポリウレタン等種々のものが試みられているが、安価で
あり、コンクリートからの離型性がよく、しかもセメン
トのアルカリに対しても耐性があり、加えて強度が高い
という特性を備えたものとして、ポリオレフィン系樹脂
のフィルムが最も適性がある。
【0004】これらのプラスチックフィルムまたはシー
トを木質板の表面に貼り合わせるために接着剤が使用さ
れる。溶剤系および水系の液状の接着剤には種々のもの
があり、プラスチックフィルムの種類に応じて優れた接
着力のあるものが選択できる。しかし液状接着剤を使用
すると、乾燥に時間を要すること、大きな乾燥装置が必
要であること、溶剤の場合にはその回収処理を要するこ
とにより、工業生産には不利な面が多々ある。これを回
避するために接着剤としてホットメルト型の接着剤を使
用する方法がいくつか開示されている。
【0005】特開昭50−44626号公報は、合板の
表面に熱可塑性合成樹脂可塑性合成樹脂を主剤とするホ
ットメルト接着剤を用いて中低圧ポリエチレンまたは塩
化ビニルのような合成樹脂フィルムまたはシートを接着
する技術を開示している。ここで用いられているホット
メルト接着剤は、ポリアミド、ポリエステル、エチレン
−酢酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレン、ポリ
プロピレンを主剤とし、必要に応じて粘着化性樹脂等の
添加物が配合されている。特公昭63−11984号公
報は合板等の板材の表面に、熱硬化性樹脂接着剤とホッ
トメルト型接着剤とを混合した接着剤を介して合成樹脂
シートをオーバーレイする技術を開示している。熱硬化
性樹脂接着剤としては尿素樹脂、尿素メラミン樹脂、フ
ェノール樹脂等を、またホットメルト型接着剤としては
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(EVA)、ポリエチ
レン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂などの
ベースポリマーにロジン系樹脂、テレペン樹脂などの粘
着付与剤、ワックスなどを添加したものを開示してい
る。また、特開平6−88425号公報は木質コンクリ
ート型枠基板の表面の一面および四周木口端面をプラス
チックフィルムで被覆するが、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリエステル等のフィルムを基板に積層するた
めにホットメルト接着剤などの接着剤を使用することに
言及している。
【0006】しかしながら上記のようにプラスチックフ
ィルムをホットメルトにより木質または金属等の他の材
質の型枠に接着するにあたっては、実際に十分な接着耐
久性が得られていないのが現実である。特にプラスチッ
クフィルムがポリプロピレンやポレエレチンのようなポ
リオレフィン系樹脂フィルムをこれら材質のコンクリー
ト型枠に満足に接着するには従来のホットメルト接着剤
では十分ではなかった。すなわち初期の接着強度もさる
ことながら、耐水性および耐候性に問題があった。コン
クリート型枠は一般に屋外で使用されるためこの問題は
プラスチックフィルム層の剥離につながった。また前記
従来のプラスチックフィルム接着品は何回か使用してい
るうちに表面のプラスチックフィルムが剥離したり、傷
付いたり、破れたり、汚れが付着したりした場合には廃
棄せざるを得なかった。また木質板のコンクリート型枠
用パネルの大きな欠点として、使用しているうちに角部
や側辺部が機械的な衝撃で欠けたり、破損して使えなく
なる場合が多く発生しており、このコンクリート型枠用
パネルを長期間繰り返し使用するためには、これを未然
に防止する手段をとるか、あるいは何らかの方法で補修
することが必要であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は長期の使用に
わたってプラスチックフィルムとコンクリート型枠基
板、特に木質基板との剥離がなく、コンクリートからの
離型性がよく、コーナー部の破損がなくて繰り返し使用
でき、且つ環境によいプラスチックフィルムを接着積層
したコンクリート型枠用パネルを提供することを目的と
し、更に本発明は表面のプラスチックフィルムが損傷し
た時はこれを新しいものに貼り替えるので、基板が半永
久的に使用できるようにしたコンクリート型枠用パネル
を得んとするものである。木質板の角部や周辺部は使用
中に破損することが多く、これを元通りに再生すること
はコンクリ−ト型枠用パネルを繰り返し使用する上で不
可欠で、極めて重要なことである。本発明はこの破損箇
所を再生するためのコ−ナ−補修具を提供するものであ
り、その後にポリオレフィン系樹脂フィルムを接着する
ことにより、さらに長期間使用できるコンクリ−ト型枠
用パネルである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、木質板にポリ
オレフィン系樹脂のフィルムをホットメルト接着剤を介
して接着したコンクリートパネルにおいて、木質板の4
角を適度な大きさ切り取って、この箇所に合う直角三角
形状のコーナー補修具を装着するか、あるいはさらに該
木質板の4辺の表面層を適度な大きさ除去して、この箇
所に合うコーナー補修具を装着し、この表面にポリオレ
フィン系樹脂フィルムをホットメルト接着剤を介して接
着せしめたことを特徴とする繰り返し使用可能な耐久性
のコンクリート型枠用パネルに関する。
【0009】本発明では木質基板上にポリプロピレンフ
ィルムを貼着してコンクリート型枠を構成しており、ポ
リプロピレン、ポリエチレン等のポリオレフィン系樹脂
のフィルムを使用することにより、コンクリートの付着
が少ないため、剥離性が不要で、且つ美しいコンクリー
ト表面が得られるに加え、廃棄するとき塩ビ板のような
有害ガスが発生せず環境にもよいという特徴が発揮でき
る。更に、本発明のホットメルト接着剤を使用する利点
は次の点にある:(1)接着力が大きいこと、(2)耐
候性、耐光性が優れていること、(3)ポリプロピレン
フィルムが破損した段階でも、破損フィルムを剥がして
新しいフィルムを張り替える操作が容易である(即ち、
コンクリートパネルを過熱してホットメルト接着剤を溶
融させることによりポリオレフィン系樹脂フィルムを容
易にはぎ取ることができる)。
【0010】本発明のコンクリート型枠用パネルにおい
て木質板の表面に貼着するポリオレフィン樹脂系フィル
ムはインフレーションフィルム、キャストフィルムのい
ずれでもよく、通常の市販品をそのまま使用することが
できる。ポリエチレンは低圧法、中圧法あるいは高圧法
のいずれで重合したものでも良く、またポリプロピレン
はエチレン、ブテンなどを共重合した共重合ポリプロピ
レン、あるいはアタクティックポリマー、ポリブテン等
をブレンドしたブレンドポリプロピレンであってもよ
い。また紫外線吸収剤、酸化防止剤または着色剤等を添
加したフィルムも場合によってはより好ましい。フィル
ムはコロナ放電処理等により表面を活性化して使用して
もよいが特にその必要はない。フィルムの厚さは約10
μm以上あれば十分目的を果たすことができ、好ましく
は30〜300μm、より好ましくは50〜200μm
である。ポリオレフィン系樹脂フィルムはコンクリート
の付着が少ないため、剥離剤が不要で、且つ美しいコン
クリート表面が得られるに加え、廃棄するとき塩ビ板の
ような有害ガスが発生せず環境にもよい。
【0011】本発明で接着剤として使用するホットメル
ト接着剤はα−オレフィン共重合体と粘着付与剤を主成
分とする。α−オレフィン共重合体はα−オレフィン類
の2種以上のモノマーからなる共重合体であり、必要に
応じてこれに少量の他の共重合可能なモノマー類を共重
合体であることができる。α−オレフィンにはエチレ
ン、プロピレン、ペンテン−1、4−メチルペンテン−
1、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1、デセン
−1、ドデセン−1が含まれる。プロピレン、エチレ
ン、ペンテン−1、4−メチルペンテン−1、ブテン−
1、ヘキセン−1が好ましい。特に好ましくはプロピレ
ン、エチレン、ブテン−1からなる共重合体である。α
−オレフィン類と共に用いることのできるα−オレフィ
ンと共重合可能なモノマーとしては飽和カルボン酸のビ
ニルエステル、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸の
アルキルエステル等を挙げることができる。なお、α−
オレフィンの単独重合体、例えばポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリブテン等を添加してもよい。
【0012】本発明で使用する粘着付与剤としては、脂
肪族炭化水素、環状脂肪族炭化水素、水添石油樹脂等の
飽和石油樹脂が好ましい。これらは商品として市販され
ており、例えばアルコン(荒川化学社製)、エスコレッ
ツ(トーネックス社製)、FIR−600(三井石油化
学社製)等が使用できる。粘着付与剤としては飽和石油
樹脂の他にロジンおよびその誘導体やテルペン樹脂等も
必要に応じて配合することもできる。
【0013】ホットメルト接着剤の組成物中、α−オレ
フィン共重合体と粘着付与剤とは70〜95重量%と5
〜30重量%、好ましくは75〜90重量%と10〜2
5重量%、より好ましくは80〜90重量%と10〜2
0重量%の比率で配合する。α−オレフィン共重合体が
70重量%より少ないとその分粘着付与剤の割合が多く
なり粘着性が強くなり取り扱いにくくなるとともに、接
着後の強度も低くなる。α−オレフィン共重合体の割合
が95重量%より多くなると板状体との接着性が低下す
る傾向にある。
【0014】ホットメルト組成物には、接着特性その他
の性質を調整するために、更に滑剤や耐寒剤を配合する
こともできる。滑剤としてはパラフィンワックス、マイ
クロクリスタリンワックス、低分子量ポリエチレンワッ
クス、フィッシャー・トロプシュワックス、変性ワック
ス等のワックスやステアリン酸カルシウム、ステアリン
酸亜鉛等の金属石鹸等を用いることができる。耐寒剤と
してはポリイソブチレン、ブチルゴム、スチレンブタジ
ェンゴムなどの合成ゴムを使用することができる。また
接着剤には、その他の添加剤としては酸化防止剤、充填
剤、可塑剤、特殊オリゴマー等を配合することもでき
る。
【0015】ホットメルト接着剤の使用量は接着表面の
状態によってある程度異なるが、ポリオレフィン系樹脂
フィルムと合板の接着の場合、厚さ約10μm〜300
μm、好ましくは30〜200μmで使用される。本発
明のホットメルト接着剤のVicat軟化温度は50〜
150℃、好ましくは60〜120℃である。軟化温度
が50℃より低いとコンクリート型枠用パネルとして使
用中太陽熱等により過熱された際に接着剤が軟化して剥
離し易くなる。また軟化温度が150℃より高いと接着
加工工程に高温を要し、型枠に反りを発生させる等のト
ラブルを生じる原因となったり、無駄なエネルギー消費
となる。
【0016】本発明のホットメルト接着剤の溶融粘度M
FR(190℃)は0.5〜100、好ましくは1〜5
0であることが望ましい。本ホットメルト接着剤はポリ
プロピレンフィルムと基板、特に木質板との接着力が大
で耐水性、耐アルカリ性、耐候性、耐光性等が良好な上
に、使用によりポリプロピレンフィルムが損傷し、これ
を剥離して新しいものに貼り替える操作がしやすい利点
もある。
【0017】本発明のコンクリート型枠用パネルの製造
は、一般には、プラスチックフィルムへのホットメルト
接着剤の塗布、この接着剤塗布フィルムの木質板への積
層、積層体の熱圧着、冷却の工程に沿って行われる。接
着剤塗布フィルムと木質板との積層に当たっては、フィ
ルムへの接着剤の塗布と積層とを連続して行ってもよい
が、予め連続した長尺フィルムに接着剤を塗布冷却して
例えばロール状に巻いておいたものを使用してもよい。
またホットメルト接着剤を木質板の方に、またはポリオ
レフィン系樹脂フィルムと木質板の両方に塗布しておく
方法をとることも可能である。ホットメルト接着剤の塗
布は従来のホットメルト接着剤で使用されてきたロール
コーター、ダイコーター等を使用して行うことができ
る。
【0018】本発明のコンクリート型枠用パネルの基板
は従来コンクリート型枠として使用されてきた材質いず
れも適用することができる。しかし、軽量性、加工容易
性、現場での組み立て容易性、価格の低さ等の点で木質
板が好適である。木質板というのは合板、パーティクル
ボード、ハードボード等の板材を意味する。しかし、本
発明では木質板を基板とするコンクリート型枠だけでな
く、金属、FRP等を基板とするコンクリート型枠をも
その範囲に含む。金属、FRP等の場合もコンクリート
型枠として直接コンクリートに接して使用されるから、
これらの基板の場合も必ずしもコンクリートとの離型性
が満足されるものではなく、また使用するにつれて錆び
等の汚れが生じて、あるいはコンクリートの付着により
その表面が粗面化する。
【0019】このような状態の型枠を使用してコンクリ
ートを打つと、硬化したコンクリートの表面は滑らかに
形成されず、また錆び等による汚れが付着する。したが
ってこれらの材質を使用したコンクリート型枠も樹脂被
覆するすることにより、コンクリートとの離型性が改良
され、且つ表面をいつまでも美しく使用することができ
る。ポリオレフィン系樹脂フィルムによる木質板の被覆
は、木質板の一つの平面だけでもよいし、必要であれば
4周の木口をも被覆してもよく、更に6面全体を被覆し
てもよい。また本ポリオレフィン系樹脂フィルム被覆コ
ンクリート型枠用合板パネルは使用によって、傷付いた
り、破損したりして使えなくなった時は、このポリプロ
ピレンフィルムを剥がして合板表面に新しいポリオレフ
ィン系樹脂フィルムを接着してさらに使用することがで
きる。
【0020】一方本発明では、木質板の4角、あるいは
さらに4辺表面に補修具を装着するが、4角には該木質
板状材と同じ厚さで、直角三角形状の補修具を使用し、
4辺には、表面だけを補修する場合には薄板の補修具
が、また表面と側面を同時に補修する場合にはL字型の
補修具を使用する。該補修具はプラスチック、木、金属
等でつくれるが、成形性やコストの点でプラスチック製
がベストである。該補修具は木質板が新品の時に木質板
の防止のためにあらかじめ取りつけることもできるし、
一定期間使用し、コーナーが破損してから、これを修正
するために取りつけることもできる。またこの補修具の
木質板への取り付けは、木質板の補修箇所をあらかじめ
補修具が装着できるように切り取っておいて、この箇所
に補修具を接着剤、くぎ、ねじ等で取り付ける。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
する。図1及び図2は本発明のコンクリート型枠用パネ
ルの斜視図である。実施例 1 まず2回使用した木質板製のコンクリート型枠用パネル
(1)は4角部の一部が使用中に破損していたので、4
角はすべて一辺が30mmの二等辺三角形状に切り落
し、この部分にあらかじめつくっておいた同じ形状をし
た、同じ厚さのポリスチレン製の補修具(3)をくぎ
(4)で取り付けた。一方下記のホットメルト接着剤配
合物を、抽出機ペレタイザーで溶融ブレンドしてペレッ
トを作成した。 〔ホットメルト接着剤配合組成〕 (1)エチレン−αオレフィン共重合体 75 重量部 (密度0.87g/cm3、Vicat軟化点62℃、 MFR(190℃)3.4 (2)飽和石油樹脂(軟化点115℃) 25 重量部 (3)滑剤(脂肪酸アマイド) 0.3重量部 得られたペレットをTダイ抽出機で厚さ75μmのフィ
ルム状に抽し出すと同時に、厚さ70μmのポリプロピ
レンフィルムの片面にラミネートしてホットメルト接着
剤ラミネートポリプロピレンフィルムを成形した。こう
して得られたラミネートフィルムを、接着剤側が合板に
接するようにして木質合板(5プライ、厚さ12mm)
上に重ねて、真空プレス機で120℃、2.5Kgf/
cm2、25秒の条件で熱接着し、ポリプロピレンフィ
ルム被覆コンクリート型枠用合板パネルを作製した。こ
のパネルは外観的に良好であり、且つ10回使用しても
全然問題が発生しなかった。
【0022】実施例 2 実施例1と同時に使用した木質板製のコンクリート型枠
用パネル(1)に、4辺表面が使用中に衝撃で欠けてい
る箇所があったので、その上面を端から巾20mmを厚
さ3mmはぎ取って、この箇所に、これに合うようにあ
らかじめつくっていたABS製の薄板(5)の補修具を
接着剤で貼着した。次いで実施例1と同じようにしてつ
くったホットメルト接着剤ラミネートポリプロピレンフ
ィルム被覆コンクリート型枠用合板パネルを作製した。
このものも外観が良くて、10回使用しても全く問題は
なかった。
【0023】
【発明の効果】本発明のポリオレフィン系樹脂フィルム
被覆コンクリート型枠用パネルは、従来のホットメルト
接着剤または溶剤系接着剤を用いてポリオレフィン系樹
脂フィルムをラミネートしたポリオレフィン系樹脂フィ
ルムラミネート合板と比較して接着力が高いだけでな
く、耐久性に優れ、且つ木質板のコ−ナ−の一部が破損
しても、コ−ナ−補修具で補修するので、繰り返し使用
が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の4角に補修具を装着したコンクリート
型枠用パネル
【図2】本発明の4辺表面に補修具を装着したコンクリ
ート型枠用パネル
【符号の説明】
1 木質のコンクリート型枠用パネル 2 さん 3 4角補修具 4 くぎ 5 4辺表面補修具

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質板にポリオレフィン系樹脂のフィル
    ムをホットメルト接着剤を介して接着したコンクリート
    型枠用パネルにおいて、木質板の4角を適度な大きさ切
    り取って、この箇所に合う直角三角形状のコーナー補修
    具を装着するか、あるいはさらに該木質板の4辺の表面
    層を適度な大きさ除去して、この箇所に合うコーナー補
    修具を装着し、この表面にポリオレフィン系樹脂フィル
    ムをホットメルト接着剤で接着せしめることを特徴とす
    る繰返し使用可能な耐久性のコンクリート型枠用パネ
    ル。
  2. 【請求項2】 コーナー補修具が熱溶融成形ができるプ
    ラスチック製である請求項1記載の耐久性のコンクリー
    ト型枠用パネル。
  3. 【請求項3】 ホットメルト接着剤がα−オレフィン共
    重合体70〜95重量%と粘着付与剤5〜30重量%か
    らなり、且つ、α−オレフィン共重合体が構成モノマー
    成分の一つとしてエチレンを含む共重合体であり、また
    粘着付与剤が飽和石油樹脂である請求項1または請求項
    2記載の耐久性のコンクリート型枠用パネル
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