JP3007925B2 - 非接触式携帯用記憶媒体処理システム - Google Patents

非接触式携帯用記憶媒体処理システム

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JP3007925B2
JP3007925B2 JP7527590A JP7527590A JP3007925B2 JP 3007925 B2 JP3007925 B2 JP 3007925B2 JP 7527590 A JP7527590 A JP 7527590A JP 7527590 A JP7527590 A JP 7527590A JP 3007925 B2 JP3007925 B2 JP 3007925B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (a)産業上の利用分野 この発明は、携帯用記憶媒体に対してデータのリード
/ライトを行う処理システムに関し、特に主装置の交信
範囲内に位置する携帯用記憶媒体に対してデータの送受
信を行うようにした非接触式携帯用記憶媒体処理システ
ムに関する。
(b)従来の技術 携帯用記憶媒体に対してデータのリード/ライト処理
を実行する処理システムとして、駅等の改札口に設置さ
れる自動改札機がある。一般に、従来の自動改札機で
は、定期券や切符等の磁気券に通行データを磁気記録し
ておき、自動改札機の挿入口から挿入された磁気券に対
してデータのリード/ライトを行うようにしていた。と
ころが、利用者において定期券や切符等の磁気券を自動
改札機に挿入する作業が煩雑で、特に定期券にあっては
一般に定期入れに収納して保管されており、改札口を通
過するたびに定期入れから定期券を取り出して改札機の
挿入口に挿入し、更に放出口から放出された定期券を再
び定期入れに収納しなければならない。このように、従
来の自動改札機では利用者に煩雑な作業を強いるため、
有人改札口を通過する場合に比べて改札処理に長時間を
要し、自動改札機の利用率の向上が阻まれる結果となっ
ていた。
そこで、主装置に設けた通信部の交信範囲内に位置す
る携帯用記憶媒体に対してデータの送受信を行う非接触
式携帯用記憶媒体処理システムが提案されている。この
処理システムによれば、自動改札機等の主装置入を通過
する際に、利用者は所定の交信範囲内に携帯用記憶媒体
を提示するだけでよく、改札処理の簡略化によって自動
改札機の利用率を向上でき、改札口の省力化を図ること
ができる。
(c)発明が解決しようとする課題 しかしながら、従来の非接触式携帯用記憶媒体処理シ
ステムでは、データのリード/ライトを行うべき携帯用
記憶媒体を選択する手段を備えたものがなかった。この
ため、主装置の交信範囲内に同時に複数枚の携帯用記憶
媒体が存在する場合には、主装置から送信されたデータ
に対して複数の携帯用記憶媒体から同時にデータが送信
されて混線を生じ、正確な処理を実行することができな
くなる問題があった。このような問題は、定期券、回数
券およびプリベイドカード等の複数値の携帯用記憶媒体
が電鉄会社毎に備えられる自動改札システムにおいて特
に大きな問題となる。
この発明の目的は、携帯用記憶媒体に対して処理コマ
ンドとともに、識別コードを携帯用記憶媒体に送信する
ようにし、この識別コードに該当する携帯用記憶媒体に
おいてのみ受信した処理コマンドを実行することによ
り、送受信されるデータの混線を防止して正確な処理動
作を実行することができる非接触式携帯用記憶媒体処理
システムを提供することにある。
(d)課題を解決するための手段 この発明の非接触式携帯用記憶媒体処理システムは、
主装置と、この主装置の交信範囲内において主装置との
間でデータの送受信を行う携帯用記憶媒体と、によって
構成される処理システムにおいて、 前記主装置に、携帯用記憶媒体の識別コードを処理コ
マンドとともに送信する識別コード送信手段を設け、 前記携帯用記憶媒体に、主装置から送信された識別コ
ードと予め記憶している識別コードとが一致した場合に
のみ主装置に対してレスポンスを行うとともに、主装置
から送信された処理コマンドを実行するコマンド実行手
段を設けたことを特徴とする。
また、請求項(2)に記載した発明は、上記請求項
(1)に記載した発明の構成において識別コード送信手
段が、携帯用記憶媒体からの応答の有無に応じて複数の
識別コードを階層的に送信する階層送信手段であること
を特徴とする。
更に、請求項(3)に記載した発明は、請求項(1)
または(2)に記載した発明の構成において主装置が、
携帯用記憶媒体に対して改札処理を行う自動改札機であ
ることを特徴とする。
(e)作用 請求項(1)に記載した発明においては、携帯用記憶
媒体が主装置の交信範囲内にすると、主装置の識別コー
ド送信手段から処理コマンドンとともに識別コードが送
信される。携帯用記憶媒体はこの識別コードを受信する
と、予め記憶している識別コードとの一致、不一致を判
別し、主装置から送信された識別コードと予め記憶して
いる識別コードとが一致した場合にのみ主装置に対して
レスポンスを行うとともに、主装置から送信された処理
コマンドを実行する。したがって、主装置の交信範囲内
に同時に複数種の携帯用記憶媒体が位置する場合に、識
別コードによって処理動作の対象となるべき単一の携帯
用記憶媒体が選択され、選択された携帯用記憶媒体にお
いてのみ処理コマンドが実行される。さらに、主装置か
ら送信されてきた識別コードと予め記憶している識別コ
ードとが一致しなかった携帯用記憶媒体においては、主
装置に対してレスポンスを行わないので、主装置におけ
るデータの混線を防止することができ、より正確に処理
動作を実行することができる。
また、請求項(2)に記載した発明においては、携帯
用記憶媒体に対して、その応答の有無に応じて複数の識
別コードが階層的に送信される。したがって、主装置の
交信範囲に複数の携帯用記憶媒体が存在する場合におい
て、上位の識別コードに該当する種類の携帯用記憶媒体
が複数ある場合にはより下位の識別コードが送信され、
処理コマンドを実行すべき単一の携帯用記憶媒体が段階
的に選択される。
更に、請求項(3)に記載した発明においては、主装
置として自動改札機が用いられ、自動改札機を通過する
定期券、回数券およびプリペイドカード等の携帯用記憶
媒体に対して識別コードによる選択がなされる。
(f)実施例 第1図(A)および(B)は、請求項(1)に記載し
た発明の実施例に係る処理システムを構成する主装置お
よび携帯用記憶媒体のブロック図である。
主装置1のCPU3は、ROM4に予め書き込まれたプログラ
ムにしたがってリード/ライト制御回路7を介して携帯
用記憶媒体2に対する処理を実行する。この処理におい
て入出力されるデータがRAM5に一般格納される。CPU3に
はインタフェース回路6を介してリード/ライト制御回
路7が接続されており、このリード/ライト制御回路7
に接続されたアンテナ8と携帯用記憶媒体2が有するア
ンテナ14との間で電磁界結合によりデータの送受信を行
う。このデータの送受信は他にマイクロ波や電波を用い
て行うこともできる。
携帯用記憶媒体2に備えられたCPU9はROM10に予め書
き込まれたプログラムにしたがって処理動作を実行し、
送受信制御回路13を介して主装置1との間でデータの送
受信を行う。この時、RAM11がワーキングエリアとして
用いられる。また、処理動作中に発生した記憶しておく
べきデータはEEPROM12に格納される。これは、携帯用記
憶媒体2がそれ自身電源を備えておらず、電磁界結合に
より主装置1から電力供給を受けることに起因してお
り、後の処理に必要なデータをEEPROM12に記憶してお
く。携帯用記憶媒体2主記憶1から電力供給を受けるた
めに電源回路15を備えており、電磁界結合により発生し
た電圧を送受信制御回路13から受けて電圧調整を行った
後、CPU9に供給する。なお、CPU9、ROM10およびRAM11は
一般にワンチップマイクロコンピュータによって構成さ
れる。
第2図(A)および(B)は、上記処理システムの主
装置および携帯用記憶媒体の送信データのフォーマット
を示す図である。
主装置1から携帯用記憶媒体2に対して送信される送
信デーは第2図(A)に示すように、処理コマンドの内
容を特定するコマンドコードを先頭に、識別コードおよ
び処理データがシリアルに送出される。識別コードは、
例えば処理すべき携帯用記憶媒体の発行会社別の会社コ
ードら所有者を特定する個人のIDコード等である。この
識別コードによって特定される携帯用記憶媒体に実行さ
せるべき処理データンがこの識別コードに続いて送出さ
れる。
同図(B)は、携帯用記憶媒体2から主装置1に対し
て送信されるデータであり、主装置に対する応答データ
であることを示すレスポンスコードを先頭に、識別コー
ドおよびレスポンスデータがシリアルに送出される。こ
の識別コードは同図(A)に示す主装置の送信データに
おける識別コードと同様のものであり、携帯用記憶媒体
2のEEPROM12に記憶されている。例えば、同図(A)に
示すデータにおいてレスポンスデータを送信すべき処理
コマンドを携帯用記憶媒体の発行会社を特定して主装置
から送信すると、この送信データを受けた携帯用記憶媒
体2は識別コードとして一枚毎のカードに固有のIDコー
ドをレスポンスデータとともに送信する。
このレスポンスデータを受けた主装置1がその携帯用
記憶媒体2が記憶しているデータの書換処理を行う場合
には、受信したIDコードを識別コードとしてコマンドデ
ータとともに送信する。これによって送信範囲内に複数
の携帯用記憶媒体が存在する場合にもデータの書換処理
を行うべき携帯用記憶媒体のみにおいてデータの書き換
えが行われ、他の携帯用記憶媒体においてデータの書き
換えが行われることがない。
第3図(A)および(B)は、上記処理システムを構
成する主装置および携帯用記憶媒体の処理手順を示すフ
ローチャートである。
主装置1は第3図(A)に示すように、処理すべき携
帯用記憶媒体の識別コードを付加した処理データを送信
する(n1)。この処理データの送信は携帯用記憶媒体2
からのレスポンスデータを受信するまで継続的に行われ
る(n2)。携帯用記憶媒体2から送信されたレスポンス
データを受信すると処理を実行する(n3)。したがっ
て、主装置1は処理を実行すべき携帯用記憶媒体2が主
装置1の交信範囲内に存在する場合にのみ処理動作を実
行する。
携帯用記憶媒体2は第3図(B)に示すように、主装
置1から送信された処理データを受信すると、そのデー
タに含まれる識別コードがEPROM12に記憶している識別
コードと一致するか否かの判別を行い(n11,n12)、両
者が一致した際に第2図(B)に示すレスポンスデータ
を送信する(n13)。
以上の処理においてn1がこの発明の識別コード送信手
段に相当し、n12,n13が同じくコマンド実行手段に相当
する。以上のようにして、携帯用記憶媒体2は、主装置
1から送信された送信データに含まれる識別コードがそ
の携帯用記憶媒体2において予め記憶されている識別コ
ードと一致した時にのみレスポンスデータを送信する。
言い換えると、主装置1が送信した識別コードと一致す
る識別コードを記憶している携帯用記憶媒体2が主装置
1の交信範囲に存在する場合にのみ、その主装置1と携
帯用記憶媒体2との間で処理動作が実行される。したが
って、主装置1の交信範囲内に同時に複数の携帯用記憶
媒体が存在する場合においても、主装置1から送信され
たデータに含まれる識別コードに該当する携帯用記憶媒
体2のみに対して処理が行われる。なお、携帯用記憶媒
体2は、主装置1からの電力供給を受けて初めて第3図
(B)に示すn11〜n13の処理を実行する。したがって、
携帯用記憶媒体2が主装置1の交信範囲外にある場合に
は携帯用記憶媒体2は動作を停止している。
第4図(A)〜(C)は、請求項(2)および(3)
に記載した発明に係る処理システムの実施例である自動
改札機のそれぞれ平面図、X−X方向の側面図、および
正面図である。
自動改札機は2個のユニット本体100a,100bを1対と
して構成され、両ユニット本体100a,100bの間に改札通
路が形成される。なお、ユニット本体101bは隣接する他
の自動改札機の一方を構成する。一方のユニット本体10
0aにはアンテナ21a、ディスプレイ22aおよび通行阻止扉
23a(図示せず),24aが設けられている。また、ユニッ
ト本体100bにはアンテナ21b、ディスプレイ22bおよび通
行阻止扉23b,24bが備えられている。このユニット本体1
00a,100bによって形成される改札通路を第4図(A)に
示す矢印A方向に通行する場合にはアンテナ21a、ディ
スプレイ22aおよび通行阻止扉24a,24bが用いられ、反対
に矢印B方向に通行する場合にはアンテナ21b、ディス
プレイ22bおよび通行阻止扉23a,23bが用いられる。
このユニット本体100a,100bの改札通路に対向する側
面には人や物の通行状態を検出する複数のセンサが備え
られている。このセンサはユニット本体100aに設けられ
た送光器25a〜34a(図示せず)、と、ユニット本体100b
に設けられた受光器25b〜24bとによって構成されてい
る。このうちセンサ31〜34は、ユニット本体100a,100b
の上面から突出した手摺状の枠体41a,41bに備えられて
いる。この枠体41a,41bは自動改札機を通行する人また
は物の高さを検知するために設けられている。即ち、中
央部の4つのセンサ27,28,32,33の全てがオンした後こ
れらが全てオフする動作によって大人1名をカウント
し、センサ27,28のみがオン/オフする動作によって小
人または手荷物が通過したと判断する。
上記の構成において、ユニット本体100a,100bに上面
近傍に設けられたアンテナ21a,21bは第1図(A)に示
すアンテナ8と同一のものであり、その上方の所定の空
間において交信範囲を構成する。利用者は自動改札機を
通過する際、アンテナ21a,21bによって構成される交信
範囲に携帯しているICカード(携帯用記憶媒体)を位置
させ、定期券、回数券またはプリペイドカードであるIC
カードと自動改札機との間でデータの送受信が行われ
る。この送受信によって得られた通行データによって自
動改札機において改札処理が行われ、その結果がディス
プレイ22a,22bに表示される。
第5図は上記自動改札機の制御部のブロック図であ
る。
CPU51は、ROM52に予め書き込まれたプログラムにした
がって改札処理を実行する。この時、RAM53の所定のメ
モリエリアがワーキングエリアとして用いられる。ディ
スプレイ制御部58にはユニット本体100a,100bの上面に
設けられるディスプレイ22が接続されており、このディ
スプレイ22に対する画面表示制御を行う。扉開閉制御回
路59は通行阻止扉23,24に対して開閉制御を行う。ま
た、リード/ライト制御回路60は、アンテナ21を介して
上述のICカード(定期券、回数券およびプリペイドカー
ド)とのデータの交信を行う。センサ制御回路61はセン
サ25〜34による物体検知を行う。これら制御回路58〜61
はインタフェース回路54〜57を介してバスラインに接続
されている。なお、ICカード71は第1図(B)に示した
携帯用記憶媒体と同様に構成されている。
第6図(A)および(B)は、上記自動改札機および
ICカードの間で送受信されるデータのフォーマットを示
す図である。
自動改札機のアンテナ21a,21bからは、そのデータの
処理コマンドの内容を表すコマンドコードを先頭に、電
鉄コード、カード種別コード、カードIDコードおよび処
理データがシリアルに送出される。なお、例えば読取処
理においては送信すべき処理データが無いため、処理デ
ータ領域は空白にされる。上記電鉄コード、カード種別
コードおよびカードIDコードが識別コードを構成してお
り、電鉄コードはその自動改札機が設置されている駅の
電鉄会社を表す会社毎の識別コードであり、カード種別
コードはICカードが定期券、回数券またはプリペイドカ
ードの何れであるかを識別するコードである。更に、カ
ードIDコードは一枚のカード毎に固有のコードである。
これら識別コードに“FF"を設定すれば、そのコード
の指定が無いことになる。例えば、カード種別コードと
して“FFFF"を設定すると、カード種別については問わ
ないことになる。また、自動改札機の交信範囲に存在す
るICカードを選択する場合、即ち自動改札機から最初に
送信される送信データにおいてはカードIDコードは特定
されておらず、この送信データにおいてカードIDコード
は“FFFFFFFF"が設定されている。
ICカード71からは第6図(B)に示す応答用のデータ
が送信される。これは、レスポンスコードを先頭にして
電鉄コード、カード種別コード、カードIDコードおよび
レスポンスデータがシリアルに送出される。レスポンス
コードは、その送信データが応答時のレスポンスデータ
に係るものであることを表すコードであり、電鉄コー
ド、カード種別コードおよびカードIDコードが識別コー
ドに相当する。この識別コードおよびレスポンスデータ
はICカード71のEEPROMに予め記憶されているデータであ
る。また、回数券やプリペイドカードにおける使用回数
や残高等の処理毎に内容が変化するデータもEEPROMから
読み出される。
第7図(A)および(B)は、上記自動改札機の制御
部の処理手順を示すフローチャートである。
自動改札機はICカードが記憶しているデータを読み取
る読取処理を指示するコマンドコードを含むデータを常
に送信しつつ、ICカードが交信範囲に出現するのを待機
する(n21,n22)。これに対してICカードは第8図に示
す処理を実行する。即ち、データを受信したICカードは
電鉄コード、カード種別コードおよびカードIDコードか
ら構成される識別コードがEEPROMに予め記憶している識
別コードと一致するか否かの判別を行い(n71,n72)、
両者が一致すれば処理を実行する(n73,n74)。
ここで、自動改札機から送信されている送信データは
前述のように、電鉄コード、カード種別コードおよびカ
ードIDコードの全てに“FF"が設定されており、ICカー
ドの種別は全く指定されていない。このため、交信領域
内にICカードが提示されると、そのICカードの種別に関
わらず全てのICカードが読取処理に係る動作を実行す
る。この自動改札機の待機処理中の交信範囲内にICカー
ドが提示されると、自動改札機から送信されたデータの
読取処理のコマンドコードに応答してICカードからレス
ポンスデータが送信される。
もし、一枚のICカードのみが自動改札機の交信範囲内
に提示された場合には、このレスポンスデータは混線を
生じることがない。そこでn23からn24〜n28に進み、IC
カードから送出されたレスポンスデータが有効であるか
否かの判別を行い、判別結果に応じて通行阻止扉23,24
の開閉およびその他の処理を行う。即ち、レスポンスデ
ータが有効である場合にはカードIDコードを指定して書
込データを送信するとともに、通行阻止扉23,23を開放
し、レスポンスデータが無効である場合にはディスプレ
イ22にカードが不良である旨を表示して通行阻止扉を閉
鎖する。
自動改札機の交信範囲内に同時に複数枚のICカードが
提示されると、自動改札機のリード/ライト制御回路60
においてICカードのレスポンスデータが混線を生じる。
この場合にはまず、電鉄コードを指定して再びリードコ
マンドのデータを送信する(n29)。交信範囲に提示さ
れたICカードの内にその自動改札機が設置されている駅
の電鉄会社が発行したICカードが無い場合にはICカード
からのレスポンスデータを得ることができない。そこで
n30からn31,n32に進み、ディスプレイ22に有効カードが
無い旨を表示して通行阻止扉を閉鎖する。
交信範囲内に提示された複数枚のICカードの中に指定
した電鉄会社が発行したICカードが一枚だけ含まれてい
る場合には、自動改札機はそのレスポンスデータを混線
することなく受信でき、n33からn34〜n38に進んでレス
ポンスデータの有効無効に応じた処理を行う。即ち、レ
スポンスデータが有効であれば、カードIDコードを指定
して書込データを送信して通行阻止扉を開放し、カード
が不良である場合にはその旨を表示して通行阻止扉23,2
4を閉鎖する。
電鉄コードを指定してリードコマンドのデータを出力
したところ、複数枚のICカードからレスポンスデータが
送信されて混線を生じた場合には、n39において電鉄コ
ードと定期券コードとを指定して再びリードコマンドに
係るデータを送信する。ここで、単一のICカードからレ
スポンスデータが送信された場合にはそのレスポンスデ
ータが有効であるか否かの判別を行い(n44)、有効で
ある場合にはカードIDコードを指定して書込データを送
信し、通行阻止扉23,24を開放する(n45,n46)。また、
複数のICカードからレスポンスデータが送信された場合
にはディスプレイ22に複数枚の有効定期券がある旨を表
示し、通行阻止扉23,24を閉鎖する(n42,n43)。
n39において電鉄コードおよび定期券コードを指定し
てリードコマンドに係るデータを送信したにも関わらず
ICカードからの応答がなかった場合は、交信範囲内に提
示された複数枚のICカードに対して電鉄コードおよび回
数券コードを指定して再度リードコマンドに係るデータ
を送信する(n47)。この送信データに対して複数枚のI
Cカードから応答があった場合には、ディスプレイ22に
複数枚の回数券がある旨を表示して通行阻止扉23,24を
閉鎖する。一方、単一のICカードから応答があり、その
レスポンスデータが有効である場合にはカードIDコード
を指定して書込データを送信し、通行阻止扉23,24を開
放する(n49→n52〜n54)。
電鉄コードおよび回数券コードを指定してリードコマ
ンドに係る送信データを送出したにも関わらずICカード
から応答がなかった場合、または応答されたレスポンス
データが無効であった場合には、電鉄コードおよびプリ
ペイドカードコードを指定してリードコマンドに係るデ
ータを送信する(n55)。この送信データに対して単一
のICカードから応答があり、そのレスポンスデータが有
効である場合にはカードIDコードを指定して書込データ
を送り、通行阻止扉23,24を開放する(n61,n62)。この
時、複数のICカードから応答があった場合には複数枚の
プリペイドカードがある旨をディスプレイ22に表示して
通行阻止扉23,24を閉鎖する(n58,n59)。また、ICカー
ドから応答がない場合、または応答されたレスポンスデ
ータが無効であった場合には有効カードが無い旨を表示
して通行阻止扉を閉鎖する(n63,n64)。
以上のように、自動改札機の交信範囲に同時に複数枚
のICカードが提示された場合、電鉄コード、電鉄コード
+定期券コード、電鉄コード+回数券コード、電鉄コー
ド+プリペイドカードコードを順に指定し、有効なICカ
ードを有無を階層的に調べ、複数枚のICカードの中から
処理動作を行わせるべきICカードを特定することができ
る。ただし、定期券、回数券およびプリペイドカードが
同時に2枚以上提示される状態、即ち上記フローチャー
トにおけるn41〜n43、n49〜n51およびn57〜n59の処理
は、同一の電鉄会社において同一種別のカードを同一に
発行しないようにすることによって排除できる。
なお、本実施例では非接触式ICカードのみが用いられ
る自動改札機について説明したが、非接触式ICカードと
通行データを磁気記憶した磁気券とを併用することがで
きる自動改札機においてもこの発明の処理システムを同
様に実施例できる。また、一枚のICカードに複数の券種
または複数の電鉄会社券が割当てられている場合には、
読取処理すべきデータおよび書換処理すべきエリアを正
確に特定できる。
(g)発明の効果 請求項(1)に記載した発明によれば、主装置の交信
範囲内に同時に複数の携帯用記憶媒体が存在する場合
に、識別コードによって指定される特定の携帯用記憶媒
体に対してのみ処理を実行することができ、さらに、主
装置から送信されてきた識別コードと予め記憶している
識別コードとが一致しなかった携帯用記憶媒体において
は、主装置に対してレスポンスを行わないので、主装置
におけるデータを混線を生じることがなく正確に処理動
作を実行することができる。
また、請求項(2)に記載した発明によれば、携帯用
記憶媒体からの応答の有無に応じて階層的に複数の識別
コードを送信し、処理すべき携帯用記憶媒体を段階的に
特定することができ、より確実な処理の実行が可能とな
る。
更に、請求項(3)に記載した発明においては、定期
券、回数券およびプリペイドカード等の複数種の携帯用
記憶媒体が同時に交信範囲内に位置する可能性の高い自
動改札機においても正確に改札処理を実行できる利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)および(B)は請求項(1)に記載した発
明に係る処理システムを構成する主装置および携帯用記
憶媒体の制御部のブロック図、第2図(A)および
(B)は同処理システムにおいて送受信される送信デー
タのフォーマットを示す図、第3図(A)および(B)
は同処理システムを構成する主装置および携帯用記憶媒
体の制御部の処理手順を示すフローチャートである。 第4図(A)〜(C)は請求項(2),(3)に記載し
た発明に係る処理システムの実施例である自動改札機の
それぞれ平面図、X−X方向の側面図および正面図、第
5図は同自動改札機の制御部のブロック図、第6図
(A)および(B)は同自動改札機において送受信され
る送信データのフォーマットを示す図、第7図(A)お
よび(B)は同自動改札機の制御部の処理手順を示すフ
ローチャート、第8図は同自動改札機に使用されるICカ
ードの処理手順を示すフローチャートである。 1……主装置、 2……携帯用記憶媒体(ICカード)、 8,21a,21b……アンテナ、 100a,100b……ユニット本体。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主装置と、この主装置の交信範囲において
    主装置との間のデータの送受信を行う携帯用記憶媒体
    と、によって構成される処理システムにおいて、 前記主装置に、携帯用記憶媒体に携帯用記憶媒体の識別
    コードを処理コマンドとともに送信する識別コード送信
    手段を設け、 前記携帯用記憶媒体に、主装置から送信された識別コー
    ドと予め記憶している識別コードとが一致した場合にの
    み主装置に対してレスポンスを行うとともに、主装置か
    ら送信された処理コマンドを実行するコマンド実行手段
    を設けたことを特徴とする非接触式携帯用記憶媒体処理
    システム。
  2. 【請求項2】前記識別コード送信手段が、携帯用記憶媒
    体からの応答の有無に応じて複数の識別コードを階層的
    に送信する階層送信手段である請求項(1)に記載の非
    接触式携帯用記憶媒体システム。
  3. 【請求項3】前記主装置が、携帯用記憶媒体に対して改
    札処理を行う自動改札機である請求項(1)または
    (2)に記載の非接触式携帯用記憶媒体処理システム。
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