JP3007730U - 薬剤の蒸散装置 - Google Patents

薬剤の蒸散装置

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JP3007730U JP1994011080U JP1108094U JP3007730U JP 3007730 U JP3007730 U JP 3007730U JP 1994011080 U JP1994011080 U JP 1994011080U JP 1108094 U JP1108094 U JP 1108094U JP 3007730 U JP3007730 U JP 3007730U
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敏夫 島村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 発熱体を上下二層式とし、かつ上部層を人体
の一部に触れても火傷を負わないよう断熱を施す断熱シ
ート、下部層を設定温度に発熱する発熱層として一体と
し、これにより、発熱体上方にカバーを使用することな
く、安全性を向上させ、しかも発熱層をさらに高温化す
ることにより発熱温度を高め、薬液の蒸散効率を上げ、
効力を増強させる。 【構成】 吸液芯6を具備する薬液容器4の吸液芯6の
上部を加熱して薬液を蒸散させる薬液蒸散器1におい
て、吸液芯6の上部を挿通しこれを加熱して所望の薬液
を蒸散させる発熱体5を上下二層式とし、この上部層5
1を発熱体の通電加熱時直接人体の一部が触れても火傷
を負わないよう断熱するための断熱シート、下部層52
を通電にて所定温度に発熱する発熱層とし、この上下層
51,52を一体とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は飛翔昆虫等の殺虫剤、殺菌剤、消臭剤、芳香剤等、その他の液体状薬 剤を長時間に亘って加熱蒸散させる場合、発熱体上面にカバーを設けなくとも安 全に使用できる薬剤の蒸散装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液体状殺虫薬剤を長時間に亘ってほぼ均一に殺虫成分を蒸散揮散させる装置と して、殺虫薬剤を充填した容器から薬剤の適量を吸い上げる吸上芯の上部を、筒 状をした電気ヒータ内に挿入し、この吸上芯外周部を加熱して蒸散させる装置、 所謂電気蚊取器であり、現在まで数多くの技術が開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
従来の容器に充填された液体殺虫薬剤を蒸散させる所謂電気蚊取器は、電気ヒ ータが一つのリング状または筒状となっており、通電により設定温度、例えば8 0−150℃の範囲内で加熱される。従って電気ヒータの下端部に於ける吸液芯 との周隙から空気を吸気し、上端部から大気中へ放出する際、このヒータ内周隙 を上昇気流となって流通する空気にヒータにて加熱され吸液芯から蒸散した殺虫 成分が混合して放出される。しかし電気ヒータが80−150℃と高温であるた め、その使用時等において発熱体に誤って手指や肌の一部が接触すると火傷を負 う危険性がある。この為、従来のマットを使用しない液体薬剤を用いる電気蚊取 器においてはこの発熱体の上面にカバーを配設被覆したり、或いは手指などが直 接触れないような構造とする必要がある。
【0004】 本考案は発熱体を上下二層式とし、かつ上部層を人体の一部に触れても火傷を 負わないよう断熱を施す断熱シート、下部層を設定温度に発熱する発熱層として 一体とし、これにより、発熱体上方にカバーを使用することなく、安全性を向上 させ、しかも発熱層をさらに高温化することにより発熱温度を高め、薬液の蒸散 効率を上げ、効力を増強させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記目的を達成するためになしたもので、吸液芯を具備する薬液容器 の吸液芯の上部を加熱して薬液を蒸散させる薬液蒸散器において、吸液芯の上部 を挿通しこれを加熱して所望の薬液を蒸散させる発熱体を上下二層式とし、この 上部層を発熱体の通電加熱時直接人体の一部が触れても火傷を負わないよう断熱 するための断熱シート、下部層を通電にて所定温度に発熱する発熱層とし、この 上下層を一体としたことを要旨とする。
【0006】
【作用】
吸液芯の上部を挿通し、これを加熱して所望の薬液を蒸散させる発熱体を上下 二層式とし、この上部層を断熱シート、下部層を発熱層として一体としているた め、この発熱体の上面が露出し、直接人体の一部が触れても断熱されているので 火傷等を負うことなく発熱体の上方にカバーを設けなくとも安全に使用できる。 しかも上面にカバーの配設がないため蒸散した薬液は100%器外に放出される ため、カバー裏面に蒸散した一部がコンデンスして器具を汚損することもなく蒸 散効果を高めることができる。
【0007】
【実施例】
以下本考案の薬剤の蒸散装置を図示の実施例にもとづいて説明する。 図において1は殺虫剤等の液体薬液を加熱蒸散させる蒸散器本体で、この蒸散 器本体1は所要の形状・大きさ等を備え、この蒸散器本体1の蓋2または底3の いずれか一方、又は双方を本体1と着脱可能とし、これにより蒸散器本体1内に 液体状の薬剤を充填した薬液容器4を収納できるようになす。
【0008】 図示の実施例では蒸散器本体1に対し、底3を着脱可能とし、蓋2は本体1と 一体とし、底3の内側の中央部に薬液容器4を交換可能にして収納できるように なすと共に、この蒸散器本体1を携行する際、必要に応じて妄りに移動しないよ う底内部所定位置に固定できるようになすこともある。このように底3を着脱式 とする場合、蓋2は本体1と一体とする。また反対に底3を本体1と一体とし、 蓋2を着脱式とすることもでき、さらには薬液容器に発熱体を備えた蒸散器本体 を直接係着して一体とする等、この蒸散器本体の構成は各種形態を採用すること ができ、図示の構成に限定されることはない。
【0009】 また、蒸散器本体内には電気を通電することにより発熱する発熱体5を配設し 、この発熱体5の中央に設けた透孔内に図に示すようにこの内周面と所要の隙間 Cをあけるようにして吸液芯6を挿通する。そしてこの吸液芯6にて毛細管現象 にて吸い上げた薬液容器4内の薬液をその殺虫有効成分を損なうことなく発熱体 にて加熱蒸散させるようになす。
【0010】 なお薬液容器4内には所望の液体状の殺虫剤、その他の薬剤が充填され、ほぼ 容器内底部に達するよう吸液芯6を挿通し、この吸液芯6の上端を容器より少し 突出させて、この突出芯端を発熱体5にて加熱するようになす。そしてこの吸液 芯6は毛細管現象にて液体薬剤を吸い上げるものであれば、その材質はフェルト 状、織紐状、セラミック製等限定されることなく適宜採用することができる。
【0011】 前記発熱体5はマイカ、ガラスウール板、セラミック板などのシート状をした 断熱物質と、セラミック等通電により発熱する物質とをもって成形するもので、 この上部層51と下部層52とより上下二層式に構成され、この上部層51は手 指などが誤って直接触れても火傷を負わないように断熱されるものとし、また、 下部層52を通電により50−300℃の範囲内の設定温度に加熱される時でも 上部層51は断熱されているため火傷を負わない構成とする。
【0012】 この上部層51と下部の発熱層52とは一体とされるが、この上下部両層51 ,52間を密着して一体とするか、または上下部両層51,52間に隙間53を あけて両者間を一体とするもので、さらにこの上下部両層51,52のほぼ中央 部には吸液芯6の外径より少し太径の円形若しくは多角形等吸液芯を挿通するた めの透孔5Hを穿孔し、かつこの吸液芯と透孔との間には適当な周隙Cをあける ものとする。
【0013】 前記発熱体5は上下部両層51,52を上下に対設して一体としたものである が、これをさらに左右2つに分割することができる。この左右に分割する場合、 その一端縁の形状を吸液芯6の外径より予め定めた周隙Cを有するように少し大 径の半円弧、その他吸液芯を挿通可能な形状の切欠を形成すると共に、この切欠 と反対側端の形状を、蒸散器本体1への取り付けが行えるように適当な形状とす るものである。そしてこのように形成する左右2分割の発熱体5A,5Bは対称 をなす形状とし、その一端縁に上述のように半円弧形その他の形状の切欠を有す るものを、互いにその半円弧形等の切欠を突き合わせるように対設して2個一組 として用い、この2つの発熱体5A,5Bを蒸散器本体1に夫々固定し、かつ左 右の発熱体に夫々個別的に配線され、左右の発熱体5A,5Bが個別に通電可能 となるようにする。さらにこの左右両発熱体の互いの突合面には5mm以下の隙 間C2を有するようにし、対設した発熱体の切欠内周面と吸液芯外周との間に生 じる周隙Cの下面側と、この発熱体突合隙間C2とより空気を前記周隙内に吸い 込まれて上昇気流を発生させ、殺虫有効成分が従来よりも広範囲に亘ってしかも 強力に揮散させることができる。
【0014】 また本考案に用いる薬剤として、従来より採用されている各種薬剤を使用でき 、一例として以下のものが使用される。 (±)−3−アリル−2−メチル−4−オキソ−2−シクロペンテニル (+ )−シス/トランス−クリサンテマート(一般名:d1・d−T80−アレスリ ン) [5−(2−プロピニル)−2−フリル]メチル (+)−シス/トランス− クリサンテマート(一般名:d−T80−フラメトリン) (+)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プロピニル)−2−シクロペン テニル (+)−シス/トランス−クリサンテマート(一般名:d,d−T80 −プラレトリン)
【0015】 また、上記以外で防虫剤や各種芳香剤等も用いられ、一例として以下のものが 使用される。 (EZ)−(±)−1−エチニル−2−メチル−2−ペンテニル (+)−シ ス/トランス−クリサンテマート(一般名:EZ−エンペントリン)
【0016】 従って上述の如く構成した薬剤の蒸散装置において、上下二層式とした下部の 発熱層52への通電により下部発熱層が設定温度にて加熱されると、蒸散器本体 から入る空気によって殺虫有効成分が上部カバーの裏面等障害物に邪魔されるこ となく従来よりも広範囲に亘ってしかも強力に揮散させることができる。また発 熱体の上面は断熱シート等にて断熱されているので、カバー等で覆う必要がなく 、手指が触れても火傷等を負う危険はない。
【0017】
【考案の効果】
本考案の薬剤の蒸散装置は、吸液芯を具備する薬液容器の吸液芯の上部を加熱 して薬液を蒸散させる薬液蒸散器において、吸液芯の上部を挿通しこれを加熱し て所望の薬液を蒸散させる発熱体を上下二層式とし、この上部層を発熱体の通電 加熱時直接人体の一部が触れても火傷を負わないよう断熱するための断熱シート 、下部層を通電にて所定温度に発熱する発熱層とし、この上下層を一体としてい るので、上部層は常に低温であるため発熱体上部にカバーを設けなくても安全に 使用できると共に、蒸散した薬液の一部がカバー裏面に付着することなく極めて 効率よく薬液を放出させることができる利点がある。 また発熱体を上部に断熱シート、下部に発熱層を配し、互いに密着して一体と しているので、発熱体の温度を従来より高温に設定することができ、薬液の蒸散 効率を上げることにより、従来品にも増して効力の増強を図ることができる。 さらにまた発熱体を上部に断熱シート、下部に発熱層を配し、この両層間に隙 間を介して一体とするようにしているので、この隙間の空気層も断熱の作用をし 、上部層の断熱がより確実に行え、しかもさらに発熱体の温度を高温にすること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の薬剤の蒸散装置の一実施例を示す断面
図である。
【図2】発熱体部の説明図である。
【図3】異なる実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 蒸散器本体 2 蓋 3 底 4 薬液容器 5 発熱体 51 上部層 52 下部の発熱層 5H 吸液芯を挿通するための透孔 6 吸液芯 C 周隙 C2 隙間

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸液芯を具備する薬液容器の吸液芯の上
    部を加熱して薬液を蒸散させる薬液蒸散器において、吸
    液芯の上部を挿通しこれを加熱して所望の薬液を蒸散さ
    せる発熱体を上下二層式とし、この上部層を発熱体の通
    電加熱時直接人体の一部が触れても火傷を負わないよう
    断熱するための断熱シート、下部層を通電にて所定温度
    に発熱する発熱層とし、この上下層を一体としたことを
    特徴とする薬剤の蒸散装置。
  2. 【請求項2】 上下二層式とした発熱体の上部層を発熱
    体の通電加熱時直接人体の一部が触れても火傷を負わな
    いよう断熱するための断熱シート、下部層を通電にて所
    定温度に発熱する発熱層とし、かつ密着して一体とした
    請求項1記載の薬剤の蒸散装置。
  3. 【請求項3】 上下二層式とした発熱体の上部層を発熱
    体の通電加熱時直接人体の一部が触れても火傷を負わな
    いよう断熱するための断熱シート、下部層を通電にて所
    定温度に発熱する発熱層とし、かつこの上下層間に断熱
    のための空間を存して一体とした請求項1記載の薬剤の
    蒸散装置。
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