JPH0739426Y2 - 液体加熱蒸散器 - Google Patents

液体加熱蒸散器

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JPH0739426Y2
JPH0739426Y2 JP1990071646U JP7164690U JPH0739426Y2 JP H0739426 Y2 JPH0739426 Y2 JP H0739426Y2 JP 1990071646 U JP1990071646 U JP 1990071646U JP 7164690 U JP7164690 U JP 7164690U JP H0739426 Y2 JPH0739426 Y2 JP H0739426Y2
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JP
Japan
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liquid
heater
heating vaporizer
container
chemical
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JP1990071646U
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JPH0430877U (ja
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純郎 勝田
正博 朝倉
靖 宇佐見
務 神崎
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Kurabe Industrial Co Ltd
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Kurabe Industrial Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、殺虫成分を含有する薬剤や芳香剤等の各種薬
液を蒸散させるために用いられる液体加熱蒸散器に関す
るものである。
〔従来の技術〕
従来、液体加熱蒸散器は主に液体式電気蚊取器として使
用されている。その詳細な説明は実公昭43−25081号、
実公昭43−14913号または実公昭63−22841号等の各公報
に記載されている。
現在、実用化されている液体加熱蒸散器は第4図に示す
ように、円柱型吸液芯12が設置された薬液容器10と、円
柱型吸液芯12上部をその周囲から加熱するヒータ13と、
それらを収納する収納容器9から概略構成される。この
ような従来の液体加熱蒸散器において、吸液芯12により
吸液された薬液11が吸液芯12の周囲に設置されたヒータ
13により加熱されて蒸散する。薬液容器10内の薬液11は
徐々に吸液芯12により吸液されて薬液蒸散が継続する。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の液体加熱蒸散器は吸液芯の周囲に
ヒータが設置されているため、ヒータの周囲に熱が奪わ
れてしまい、熱効率が悪い等の問題があった。
本考案はこのような問題点を解決することを目的とする
ものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の液体加熱蒸散器は、基台、該基台に載置された
薬液容器、該薬液容器に設置された吸液材、該吸液材を
加熱するPTCヒータを備える液体加熱蒸散器であって、
薬液容器に開けられた貫通穴に、基台から直立し先端部
にPTCヒータを備えた支柱が挿入され、前記貫通穴の周
囲に吸液材が設置され、該吸液材と前記ヒータとは近接
状態で配置されてなることを特徴とする。
〔作用〕
本考案の液体加熱蒸散器は、ヒータの周囲に吸液材が位
置しており、ヒータの熱が有効に吸液材に伝わるため、
高い熱効率で薬液を蒸散させることができる。
〔実施例〕
次に図面を参照して本考案をさらに詳細に説明するが、
本考案はこれに限定されるものではない。
第1図は本考案による液体加熱蒸散器の一実施例を示す
断面図、第2図は第1図におけるヒータを備えた支柱お
よび基台を示す斜視図、第3図は第1図における吸液材
および薬液容器を示す斜視図である。
基台1より直立している支柱2は、直径12mm、高さ20mm
の金属ケースに入ったPTCヒータ部2aとガラス含有ナイ
ロン6からなる支持部2bからなる。薬液容器3は薬液4
を収納し、その中央部には上面と底面とを貫通する直径
13mmの貫通穴5が薬液4を漏出しないように開けられて
おり、そしてこの薬液容器3は貫通穴5に支柱2が挿入
された状態で基台1上に載置されている。
さらに、第2図に示すように、基台1には、薬液容器3
が載置されていないときのヒータ部2aの加熱を防止する
ためのリミットスイッチ7および電源スイッチ8を設け
てもよい。しかし電源スイッチ等は適宜その他の位置に
設けることが可能である。
溶液容器3に設置される吸液材6は、ガラス繊維からな
り、外径18mm、内径16mm、長さ60mmの円筒状である。吸
液材6は、蒸散器を組立てた状態でその上部が直径12mm
のヒータ部2aと近接状態にある。
第1図では、吸液材6の上部は全面露出しているが、薬
液容器3の貫通穴5に面する内壁をヒータ部2aの上方ま
で延長したりして、吸液材6とヒータ部2a間に適宜壁面
を付設してもよい。なお、吸液材6やヒータ部2aの上面
には安全性の点から保護カバーを設けるのが好ましい。
また、吸液材6の材質としては上記のガラス繊維の他、
その他の無機繊維、ポリエステルやナイロン等の人口繊
維、各種動物性繊維等も使用可能である。
薬液容器3に注入される薬液としては、殺虫剤等を適当
な溶媒中に溶解した溶液が一般に用いられる。溶媒とし
ては引火点が高く、臭みがなく、かつ毒性学上安全なも
のが好ましく、例えば炭素原紙数12以上のパラフィン系
溶剤が油性殺虫剤用の溶媒として好適である。また、本
考案の液体加熱蒸散器に使用される薬液は、適当な界面
活性剤を配合して水性殺虫剤となし、引火性の問題を解
消することもできる。
殺虫剤としては従来より用いられている各種蒸散性殺虫
剤を用いることができるが、一般に安全性が高いことか
らピレスロイド系殺虫剤が好適に用いられ、例えば (a)3−アリル−2−メチルシクロペンタ−2−エン
−4−オン−1−イルd−シス/トランス−クリサンテ
マート(商品名ピナミンフォルテ) (b)(S)−2−メチル−4−オキソ−3−(2−プ
ロピニル)シクロペンタ−2−エニルd−シス/トラン
ス−クリサンテマート(商品名エトック) (c)5−プロパルギル−2−フリルメチルd−シス/
トランス−クリサンテマート(商品名ピナミンDフォル
テ) 等である。
ここで上記のように構成された本考案の実施例と、第4
図に示す従来例との性能を比較するため、以下の試験を
行った。
試験例1 薬液容器内にピナミンフォルテを3.0重量%含有する一
定量の油性殺虫剤を注入し、これを常温雰囲気下で一定
時間ヒータによって加熱蒸散させ、消費電力および蒸散
前後の薬液の質量を測定した。従来例ではヒータ電圧が
100Vで電力4Wの時の蒸散量が1時間あたり0.1gであった
のに対し、本考案による蒸散器ではヒータ電圧が100Vで
電力2Wの時の蒸散量が1時間あたり0.1gであった。
このように本考案によるものは、吸液材の周囲から加熱
する従来のものと比べ、より効率的に加熱することがで
き、同量の薬液蒸散に必要な電力は約半分だった。
試験例2 薬液容器内にピナミンDフォルテを1.5重量%含有する
一定量の水性殺虫剤を注入し、これを常温雰囲気下で一
定時間ヒータによって加熱蒸散させ、経時的に蒸散薬液
量を測定した。なお、ヒータの加熱条件は本実施例、従
来例ともに試験例1と同様である。試験結果を下の表に
に示す。
このように、本考案の加熱蒸散器によれば経時的な薬液
蒸散量は500時間までほぼ一定で安定していた。従っ
て、本考案によって、従来の約半分の消費電力で同等以
上の蒸散性能を得ることができた。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案の液体加熱蒸散器は、ヒー
タの周囲に吸液材を設置する構造としたことにより、薬
液をより効率的に加熱蒸散させることができる。このた
め、本考案の液体加熱蒸散器は、同量の薬液を蒸散させ
るのに消費する電力が従来のものに比べ極めて少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による液体加熱蒸散器の一実施例を示す
断面図、 第2図は第1図におけるヒータを備えた支柱および基台
を示す斜視図、 第3図は第1図における吸液材および薬液容器を示す斜
視図、 第4図は従来の液体加熱蒸散器の断面図である。 図中、 1…基台 2…支柱 2a…ヒータ部 2b…支持部 3,10…薬液容器 4,11…薬液 5…貫通穴 6…吸液材 7…リミットスイッチ 8…電源スイッチ 9…収納容器 12…円柱型吸液芯 13…ヒータ
フロントページの続き (72)考案者 神崎 務 兵庫県宝塚市仁川北2丁目13―46―504 (56)参考文献 実開 昭63−58577(JP,U) 実公 昭43−8544(JP,Y2)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台、該基台に載置された薬液容器、該薬
    液容器に設置された吸液材、該吸液材を加熱するPTCヒ
    ータを備える液体加熱蒸散器であつて、薬液容器に開け
    られた貫通穴に、基台から直立し先端部にPTCヒータを
    備えた支柱が挿入され、前記貫通穴の周囲に吸液材が設
    置され、該吸液材と前記ヒータとは近接状態で配置され
    てなることを特徴とする液体加熱蒸散器。
JP1990071646U 1990-07-05 1990-07-05 液体加熱蒸散器 Expired - Lifetime JPH0739426Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0430877U JPH0430877U (ja) 1992-03-12
JPH0739426Y2 true JPH0739426Y2 (ja) 1995-09-13

Family

ID=31608862

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS438544Y1 (ja) * 1964-12-22 1968-04-15

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JPH0430877U (ja) 1992-03-12

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