JP5894536B2 - 加熱蒸散器 - Google Patents

加熱蒸散器 Download PDF

Info

Publication number
JP5894536B2
JP5894536B2 JP2012546920A JP2012546920A JP5894536B2 JP 5894536 B2 JP5894536 B2 JP 5894536B2 JP 2012546920 A JP2012546920 A JP 2012546920A JP 2012546920 A JP2012546920 A JP 2012546920A JP 5894536 B2 JP5894536 B2 JP 5894536B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transpiration
port
heating
liquid
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012546920A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2012074020A1 (ja
Inventor
浅井 洋
洋 浅井
敦子 原田
敦子 原田
荒川 茂
茂 荒川
宏人 片岡
宏人 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Dainihon Jochugiku Co Ltd
Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Kanazawa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Dainihon Jochugiku Co Ltd
Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Kanazawa Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Dainihon Jochugiku Co Ltd, Toshiba Lifestyle Products and Services Corp, Kanazawa Kogyo Co Ltd filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2012546920A priority Critical patent/JP5894536B2/ja
Publication of JPWO2012074020A1 publication Critical patent/JPWO2012074020A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5894536B2 publication Critical patent/JP5894536B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01MCATCHING, TRAPPING OR SCARING OF ANIMALS; APPARATUS FOR THE DESTRUCTION OF NOXIOUS ANIMALS OR NOXIOUS PLANTS
    • A01M1/00Stationary means for catching or killing insects
    • A01M1/20Poisoning, narcotising, or burning insects
    • A01M1/2022Poisoning or narcotising insects by vaporising an insecticide
    • A01M1/2061Poisoning or narcotising insects by vaporising an insecticide using a heat source
    • A01M1/2077Poisoning or narcotising insects by vaporising an insecticide using a heat source using an electrical resistance as heat source

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Insects & Arthropods (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Description

本発明に係る実施形態は加熱蒸散器に関する。
従来、気化した薬液の蒸散口を天井壁に有する円筒形状や角型形状等のカバーを備えた加熱蒸散器が知られている。
また、長軸を上下に向けて起立したようなたまご形状のカバーを備え、気化した薬液の蒸散口を頂部に有する加熱蒸散器が知られている。
これら従来の加熱蒸散器は、容器に貯蔵された薬液を吸い上げる吸液芯を備えた液体容器に組み合わさり、吸液芯を加熱して薬液を蒸散する。
ところで、気化した薬液は、ヒータの熱による上昇気流により、加熱蒸散器の置かれる部屋の天井へ向かって立ち上る。一方、加熱蒸散器は、薬剤の効果をより広い範囲で発揮させるために、薬剤を室内のより広い範囲に拡散できることが望まれる。
実公昭43−25081号公報 特開2005−253320号公報
従来の加熱蒸散器は、薬剤を広く拡散できるよう、吸液芯の真上の他にその周囲にも蒸散口を有する。具体的には、円筒型カバーを備えた加熱蒸散器の場合、円筒型カバーの天井壁(特に中央部分)に多数の蒸散口を有する。またたまご形カバーを備えた加熱蒸散器の場合、カバーの頂部に花びら模様状の蒸散口を有する。
しかし、従来の加熱蒸散器は、蒸散口が吸液芯の真上近傍に隣接、集中して開口するため、薬液の拡散を十分に促すことが困難であった。拡散の不十分な薬液は、部屋の天井における加熱蒸散器の真上部分に付着し易くなり、薬剤の拡散範囲が狭くなる上に薬剤の損失も大きくなる。ファンなどの送風装置を用いて能動的に薬剤をより広い範囲に拡散することが考えられるものの、寿命、静音性、費用面など他の種々の課題を生じる。
そこで、本発明は、送風機などの補機を必要とせず、より広い範囲に薬液を拡散可能な加熱蒸散器を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するため本発明の実施形態に係る加熱蒸散器は、容器に貯蔵された薬液を吸い上げる吸液芯を備えた液体容器に組み合わさり、前記薬液を蒸散する加熱蒸散器において、側壁と天井壁との間に屈曲部を有するとともに前記屈曲部に開口する外周蒸散口および前記吸液芯の上方に位置して前記天井壁に開口する中央蒸散口を有して前記液体容器の上方を覆うカバーと、前記カバーの内側に前記液体容器を着脱自在に保持する保持部と、前記カバーに収容されて前記吸液芯を加熱自在なヒータと、前記ヒータの加熱によって前記吸液芯から気化する前記薬液を前記蒸散口に導く誘導部と、を備え、前記外周蒸散口は、平面視において前記天井壁および前記屈曲部に隠れることを特徴とする。
また、本発明の実施形態に係る加熱蒸散器は、容器に貯蔵された薬液を吸い上げる吸液芯を備えた液体容器に組み合わさり、前記薬液を蒸散する加熱蒸散器において、側壁と天井壁との間に屈曲部を有するとともに前記屈曲部に開口する外周蒸散口および前記吸液芯の上方に位置して前記天井壁に開口する中央蒸散口を有して前記液体容器の上方を覆うカバーと、前記カバーの内側に前記液体容器を着脱自在に保持する保持部と、前記カバーに収容されて前記吸液芯を加熱自在なヒータと、前記ヒータの加熱によって前記吸液芯から気化する前記薬液を前記蒸散口に導く誘導部と、を備え、前記誘導部は、前記天井壁の下面であり、かつ加熱蒸散器を置く載置面に対して略平行な平面であることを特徴とする。
さらに、本発明の実施形態に係る加熱蒸散器は、容器に貯蔵された薬液を吸い上げる吸液芯を備えた液体容器に組み合わさり、前記薬液を蒸散する加熱蒸散器において、側壁と天井壁との間に屈曲部を有するとともに前記屈曲部に開口する外周蒸散口および前記吸液芯の上方に位置して前記天井壁に開口する中央蒸散口を有して前記液体容器の上方を覆うカバーと、前記カバーの内側に前記液体容器を着脱自在に保持する保持部と、前記カバーに収容されて前記吸液芯を加熱自在なヒータと、前記ヒータの加熱によって前記吸液芯から気化する前記薬液を前記蒸散口に導く誘導部と、を備え、前記保持部は、前記保持部に装着された前記液体容器の前記吸液芯と前記側壁との間、かつ前記吸液芯よりも前記側壁の内側よりに開口して外気を取り入れる吸気口を有することを特徴とする。
本発明の第1実施形態に係る加熱蒸散器を示す斜視図。 本発明の第1実施形態に係る加熱蒸散器を示す縦断面図。 本発明の第1実施形態に係る加熱蒸散器の他の例を示す断面図。 本発明の第1実施形態に係る加熱蒸散器の他の例を示す断面図。 本発明の第1実施形態に係る加熱蒸散器による薬剤の蒸散状態を示す概略図。 本発明の第2実施形態に係る加熱蒸散器を示す斜視図。 本発明の第2実施形態に係る加熱蒸散器を示す縦断面図。 本発明の第2実施形態に係る加熱蒸散器による薬剤の蒸散状態を示す概略図。 本発明の第3実施形態に係る加熱蒸散器を示す斜視図。 本発明の第3実施形態に係る加熱蒸散器を示す縦断面図。 本発明の第3実施形態に係る加熱蒸散器による薬剤の蒸散状態を示す概略図。
本発明に係る加熱蒸散器の実施形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
本発明に係る加熱蒸散器の第1実施形態について、図1から図5を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る加熱蒸散器を示す斜視図である。
図2は、図1のII−II線において本発明の第1実施形態に係る加熱蒸散器を示す縦断面図である。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る加熱蒸散器1は、容器102に貯蔵された薬液106を吸い上げる吸液芯105を備えた液体容器101に組み合わさり、薬液106を蒸散するものである。
ここで先ず、加熱蒸散器1とともに用いられる液体容器101は、容器102と、栓103と、吸液芯105と、薬液106と、を備える。
容器102は、熱に強い合成樹脂製の容器であり、円筒形状の下半部102aと、下半部102aよりも小径な円筒形状の上半部102bと、上半部102bの外周に形成された雄ネジ部102cと、を備える。上半部102b、下半部102aおよび雄ネジ部102cは、一体に成形される。上半部102bは、薬液106を注ぎ込む開口を有する。下半部102aは、薬液106を貯蔵する。
栓103は、容器102の開口を塞ぐとともに、容器102の内外を貫く吸液芯105を保持する。
吸液芯105は、栓103を貫いて容器102の内外に延びる棒状体である。吸液芯105の内側端は、薬液106に没する。吸液芯105の素材としては、従来より薬液の加熱蒸散を目的として使用されているものが特に制限なく使用可能であり、クレー、タルク、パーライト、珪藻土等の無機質材料を焼成・成形したもの、ポリエステル系繊維及び/又はポリアミド系繊維からなるプラスチック芯、多孔質セラミック芯等が挙げられる。また、磁器多孔質、グラスファイバーなどの無機繊維を石膏やベントナイトなどの結合剤で固めたものや、カオリン、活性白土、タルク、ケイソウ土、クレー、パーライト、石膏、ベントナイト、アルミナ、シリカ、アルミナシリカ、チタニウム、ガラス質火山岩焼成粉末、ガラス質火山灰焼成粉末などの鉱物質粉末を単独でまたは木粉、炭粉、活性炭などと共に糊剤、例えばデキストリン、デンプン、アラビアゴム、CMCなどで固めたもの等がある。なお、吸液芯105に、色素、防腐剤、酸化剤などを適宜添加してもよい。
薬液106は、例えば殺虫剤、殺菌剤、殺ダニ剤、忌避剤、消臭剤、芳香剤のいずれかもしくはいずれかの組合せを配合した水性薬液または油性薬液である。有効成分としては、エンペントリン、トランスフルトリン、メトフルトリン、プロフルトリン、プラレトリン、d−T80−フラメトリン、アレスリン等のピレスロイド殺虫剤、ディート、ジメチルフタレート、p−メンタン−3,8−ジオール等の忌避成分、ヒノキチオール、テトラヒドロリナロール、オイゲノール、シトロネラール、アリルイソチオシアネート等の抗菌成分、イソプロピルメチルフェノール、オルトフェニルフェノール等の防黴成分、シトロネラ油、オレンジ油、レモン油、ライム油、ユズ油、ラベンダー油、ペパーミント油、ユーカリ油、ジャスミン油、檜油、緑茶精油、リモネン、α−ピネン、リナロール、ゲラニオール、フェニルエチルアルコール、アミルシンナミックアルデヒド、クミンアルデヒド、ベンジルアセテート等の芳香成分、茶抽出物(チャノキ葉から製したもの)等の消臭成分が挙げられる。また、ジブチルヒドロキシトルエン、パラヒドロキシ安息香酸メチルのような安定化剤、pH調整剤、着色剤などを適宜配合してもよい。
次に、加熱蒸散器1について詳述する。
加熱蒸散器1は、液体容器101の上方を覆うカバー3と、カバー3の内側に液体容器101を着脱自在に保持する保持部5と、カバー3に収容されて吸液芯105を加熱自在なヒータ6と、ヒータ6の加熱によって吸液芯105から気化する薬液106を外周蒸散口3dに導く誘導部7と、を備える。カバー3は、側壁3aと天井壁3bとの間に屈曲部3cを有するとともに、屈曲部3cに開口する外周蒸散口3dと、吸液芯105の上方に位置して天井壁3bに開口する中央蒸散口19と、を有する。
また、加熱蒸散器1は、ヒータ6に電気的に接続された電源コード8と、ヒータ6に供給される電源を投入または遮断する電源スイッチ9と、を備える。
保持部5は、加熱蒸散器1を置く載置面に接する基部としての機能も備える。保持部5は、載置面に置かれる支持脚12と、支持脚12に支えられて液体容器101を着脱自在に保持するホルダー13と、を備える。ホルダー13は、容器102を収容可能な空間を区画するとともに、雄ネジ部102cをねじ込んで液体容器101を固定する雌ネジ部13aを備える。ホルダー13は、薬液106の貯蔵された容器102の下半部102aを下方に配置し、吸液芯105の外側自由端105aを上方に向ける。
また、保持部5は、保持部5に装着された液体容器101の吸液芯105よりも側壁3aの内側よりに開口して外気を取り入れる吸気口13bを複数有する。吸気口13bは、容器102(特に下半部102a)との間に隙間15をあけてホルダー13を部分的に拡大した吸気通路部16に連続して開口し、側壁3aの内面側下端近傍部へ外気を案内する。吸気口13bは、液体容器101の周囲を取り囲むように複数開口する。
カバー3は、合成樹脂の成形品であり、下方に開口する有底円筒形状を有する外郭である。カバー3は、保持部5の上方に覆い被さって蒸散空間17を区画する。円筒形状の側面にあたる側壁3aは、加熱蒸散器1の載置面に対して略垂直に立ち上がる壁である。円筒形状の底面にあたる天井壁3bは、加熱蒸散器1の載置面に対して略水平に延びる壁であり、中央部分に向かって下方へ窪む。側壁3aおよび天井壁3bは、直角または鋭角に折れ曲がった屈曲部3cで連接する。屈曲部3cは、カバー3の上端部であり、側壁3aの上端縁および天井壁3bの周縁の全周に渡る部分である。なお、カバー3の形状は円筒形状に限らず、角型、多角形など種々の形態にしてもよい。
外周蒸散口3dは、カバー3の内外を連通する貫通口である。また、外周蒸散口3dは、屈曲部3cの全周に渡って配置された開口群であり、略等間隔に配置されることが好ましい。外周蒸散口3dは、屈曲部3cの全周に渡って開口していても良い。
中央蒸散口19は、保持部5に装着された液体容器101の吸液芯105の真上にある小口径の円形開口19aと、円形開口19aを囲んで放射状に延びるスリット状で複数の線状口19bと、線状口19bを囲んで略楕円形状に延びる花びら状で複数の花弁状口19cと、を有する開口群である。また、中央蒸散口19は、広い範囲に気化した薬液を拡散させ易くするために、外周蒸散口3dよりも開口面積が小さい。天井壁3bは、蒸散空間17側(すなわち、天井壁3bの内面側)に中央蒸散口19(より詳しくは、円形開口19aおよび線状口19b)を囲む環状の蒸散筒21を備える。蒸散筒21は、吸液芯105から気化する薬液106を中央蒸散口19(より詳しくは、円形開口19aおよび線状口19b)に導くとともに、中央蒸散口19を通過しきれずに蒸散筒21の下端から溢れ出す薬液106の一部を誘導部7(ひいては、外周蒸散口3d)へ分配する。外周蒸散口3dと中央蒸散口19の開口面積および蒸散筒21の高さを適宜に調整することで、気化した薬液106の分配量を制御でき、所望する分配量に応じて蒸散筒21を廃止してもよい。また、外周蒸散口3dと中央蒸散口19の形状は上記した形状に限らず種々の形状としてもよい。この場合、同じ開口面積であっても、大きく1個開口させるよりも、小さく複数個開口させる方が広い範囲に拡散させることができるため好ましい。
ヒータ6は、吸液芯105を挿抜自在な加熱孔6aを有する金属製の環状部材(図示省略)と、例えばPTC(Positive Temperature Coefficient)ヒータを用いた発熱体(図示省略)と、を備える。ヒータ6は、締結部材22によって保持部5に固定される。
誘導部7は、中央蒸散口19を囲む蒸散筒21の下端から溢れ出す薬液106の蒸気を外周蒸散口3dに向けて案内する。誘導部7は、天井壁3bの下面であり、かつ下方に向く凸曲面である。換言すれば、誘導部7(すなわち、天井壁3bの下面)は、保持部5に装着された液体容器101の吸液芯105の上方近傍から外周蒸散口3dに向かって上り勾配θを有する。誘導部7の上り勾配は、外周蒸散口3dに近づくほど急峻であり、気化した薬液を外周蒸散口3dに導き易い。
電源コード8は、カバー3の側壁3aと保持部5との間に挟持されたコードプロテクタ23を介して保持され、加熱蒸散器1から遠ざかる方へ適宜に延びる。
電源スイッチ9は、カバー3の側壁3aと保持部5との間に挟持されて加熱蒸散器1の外面に露出する。
このように構成された加熱蒸散器1は、薬液106が残存する液体容器101をホルダー13に固定すると薬液106を蒸散可能な状態になる。そして、加熱蒸散器1は、電源スイッチ9が入るとヒータ6を発熱して吸液芯105を加熱する。
図3は、本発明の第1実施形態に係る加熱蒸散器の他の例を示す断面図である。
本実施形態に係る加熱蒸散器1Aにおいて、加熱蒸散器1と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図3に示すように、本実施形態に係る加熱蒸散器1Aは、ヒータ6の加熱によって吸液芯105から気化する薬液106を外周蒸散口3dに導く誘導部7Aを備える。誘導部7Aは、天井壁3bの下面であり、かつ加熱蒸散器1を置く載置面に対して略平行な平面である。
すなわち、加熱蒸散器1Aは、下方を向く凸曲面である誘導部7に代えて、単に平らな誘導部7Aであっても良い。この場合、誘導部7Aは、蒸散筒21の下端から溢れ出す薬液106の蒸気を外周蒸散口3dに向けて案内することができる。
図4は、本発明の第1実施形態に係る加熱蒸散器の他の例を示す断面図である。
本実施形態に係る加熱蒸散器1Bにおいて、加熱蒸散器1と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図4に示すように、本実施形態に係る加熱蒸散器1Bは、外周蒸散口3dから蒸散する薬液106を側方へ向けて拡散する指向部25を備える。
指向部25は、外周蒸散口3dの上壁を斜めに傾斜させることで、気化した薬液106が加熱蒸散器1Bの側方へと拡散するよう外周蒸散口3dから吐出する流れを偏向する。指向部25を設けることにより、側方へ向かう薬液106の拡散をさらに促すことができる。なお、指向部25は気化した薬液106を側方へ向けて拡散し易くなるような形態であればよく、ルーバ等を形成してもよい。また、指向部25はカバー3に一体成形可能な形状であることが好ましい。
図5は、本発明の第1実施形態に係る加熱蒸散器による薬剤の蒸散状態を示す概略図である。
図5に示すように、加熱蒸散器1、1A、1Bは、発熱するヒータ6によって吸液芯105から薬液106の気化を促すのみならず、蒸散空間17の空気を暖める。
吸液芯105から気化する薬液106は、中央蒸散口19から加熱蒸散器1、1A、1B外に吐出するものと、誘導部7、7Aを経て外周蒸散口3dから加熱蒸散器1、1A、1B外に吐出するものとに分かれる。
他方、温められた蒸散空間17の空気は、蒸散空間17に空気の流れ(所謂、上昇流であり、図5中の実線矢F)を生じる。上昇流Fは、吸気口13bが吸液芯105よりも側壁3aの内側よりに開口しているため、吸気口13bから側壁3aの内側に沿うようにして蒸散空間17に流れ込み、ヒータ6によって温められて上昇しつつ、もっぱら中央蒸散口19よりも外周蒸散口3dから加熱蒸散器1、1A、1B外に吐出する流れとなる。
そして、上昇流Fは、蒸散空間17に漂う気化した薬液106を随伴して(図5中の実線矢f)、もっぱら加熱蒸散器1、1A、1Bの屈曲部3cから吐出し、加熱蒸散器1、1A、1Bの上方投影(図5中の二点鎖線A)よりも側方(幅方向)に拡散しつつ上昇する。なお、気化した薬液106が外周蒸散口3dに至る以前にカバー3内部で液化してしまうと拡散する薬液106の総量が減少するので、薬液106は中央蒸散口19からも吐出する。
本実施形態に係る加熱蒸散器1、1A、1Bは、気化する薬液106を加熱蒸散器1、1A、1Bの上方投影だけでなく側方に向けて拡散できるので、加熱蒸散器1、1A、1Bの真上方向へ立ち上る薬液106の指向性が放射状に分散し、部屋の天井における加熱蒸散器1、1A、1Bの真上部分に薬液106が付着することを抑制できる。また、加熱蒸散器1、1A、1Bの上方投影よりも側方に向けて拡散する薬液106は、より広い範囲に拡散するとともに、部屋全体に速やかに広がる。
具体的には出願人は加熱蒸散器1(図1)を実施例1、加熱蒸散器1A(図3)を実施例2として実験を行った。加熱蒸散器1または加熱蒸散器1Aを床面積が約6畳(長さ3.2m、幅2.8m)、天井高さが約2.5mの居室の床面中央に載置して、薬液106を約2時間蒸散させた。床からの高さ2.2mの壁面と、加熱蒸散器1の上方に位置する居室の天井面とにガラスプレートを設置し、蒸散開始後10分、20分、30分、60分および120分の時点でガラスプレートを回収し、薬剤の付着量を測定した。また、加熱蒸散器1Aの外周蒸散口3dを塞ぎ中央蒸散口19のみ開口する加熱蒸散器を従来例として同様の条件のもとで実験を行い、薬剤の付着量を測定した。なお、薬剤は薬液106に含むメトフルトリンである。
測定結果を表1および表2に示す。表1は居室の壁面における測定結果であり、表2は天井面における測定結果である。
Figure 0005894536
Figure 0005894536
表1の結果(壁面における蒸散時間毎のメトフルトリン付着量)から線形近似を求め、薬剤拡散速度を線形近似の傾きから算出し、従来の加熱蒸散器の薬剤拡散速度を1とするときの拡散速度相対比を求めた。拡散速度相対比は実施例1で約30%、実施例2で約15%の改善が見られ、薬剤の拡散体積は実施例1で約130%、実施例2で約60%上昇した。
一方、表2の結果(天井面における薬剤付着量)は、従来の加熱蒸散器と比較して実施例1で約30%、実施例2で約10%に低下したものの、蒸散開始10分という早期に薬剤が付着していることから、本実施形態により上昇気流を低下させることはなかった。つまり、本実施形態に係る加熱蒸散器1、1Aは、従来の加熱蒸散器の上昇気流の強さをほぼ変えずに、放射状に薬剤を拡散させることができるため、より速やかに薬剤を居室の隅々まで広げることができる。
本実施形態に係る加熱蒸散器1、1Aは、外周蒸散口3dを有することによって、従来例に比べてより速やかに居室の隅々まで薬液106を拡散できる。特に、加熱蒸散器1は、下方に向く凸曲面の誘導部7を有することによって、加熱蒸散器1Aに比べてもより速やかに居室の隅々まで薬液106を拡散できる。他方、加熱蒸散器1Aは、平坦な誘導部7Aを有するものの、従来の加熱蒸散器に比べてより速やかに居室の隅々まで薬液106を拡散できる。
さらに、本実施形態に係る加熱蒸散器1、1A、1Bは、曲面形状を有する誘導部7または平面形状を有する誘導部7Aによって、気化する薬液106を外周蒸散口3dへ案内するので、ファンなどの補機を必要としない簡易な構造によって薬液106の拡散速度を向上できる。
[第2の実施形態]
本発明に係る加熱蒸散器の第2実施形態について、図6から図8を参照して説明する。
図6は、本発明の第2実施形態に係る加熱蒸散器を示す斜視図である。
図7は、図6のVII−VII線において本発明の第2実施形態に係る加熱蒸散器を示す縦断面図である。
なお、本実施形態に係る加熱蒸散器1Cにおいて第1実施形態の加熱蒸散器1と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図6および図7に示すように、本実施形態に係る加熱蒸散器1Cは、液体容器101に組み合わさり、薬液106を蒸散するものである。
加熱蒸散器1Cは、液体容器101の上方を覆うカバー3Cと、カバー3Cの内側に液体容器101を着脱自在に保持する保持部5と、カバー3Cに収容されて吸液芯105を加熱自在なヒータ6と、ヒータ6の加熱によって吸液芯105から気化する薬液106を外周蒸散口3eに導く誘導部7Cと、を備える。カバー3Cは、側壁3aと天井壁3bとの間に屈曲部3fを有するとともに、屈曲部3fに開口する外周蒸散口3eと、吸液芯105の上方に位置して天井壁3bに開口する中央蒸散口19Cと、を有する。
カバー3Cは、合成樹脂の成形品であり、下方に開口する卵形状または半楕円体形状を有する外郭である。カバー3Cは、保持部5の上方に覆い被さって蒸散空間17を区画する。屈曲部3fを境にして載置面側にある側壁3aは、加熱蒸散器1Cの載置面に対して略垂直に立ち上がる根元部分から屈曲部3fに近づく上端部分ほど中央側へ湾曲する壁である。卵形状または半楕円体形状の頂部にあたる天井壁3bは、加熱蒸散器1Cの載置面に対して水平方向に延びる皿状の壁であり、中央部分に向かって上方へ膨らむ。側壁3aおよび天井壁3bは、鈍角に折れ曲がった屈曲部3fで連接する。屈曲部3fは、側壁3aの上端縁および天井壁3bの周縁の全周に渡る部分である。
外周蒸散口3eは、カバー3Cの内外を連通する貫通口である。また、外周蒸散口3eは、屈曲部3fの全周に渡って配置された開口群であり、略等間隔に配置されることが好ましい。外周蒸散口3eは、屈曲部3fの全周に渡って開口していても良い。
中央蒸散口19Cは、保持部5に装着された液体容器101の吸液芯105の真上にある小口径の円形開口19aと、円形開口19aを囲んで楕円形状に延びる小さな花びら状で複数の小花弁状口19dと、小花弁状口19dを囲んで略楕円形状に延びる花びら状で複数の花弁状口19cと、を有する開口群である。また、中央蒸散口19Cは、広い範囲に気化した薬液を拡散させ易くするために、外周蒸散口3eよりも開口面積が小さい。天井壁3bは、蒸散空間17側(すなわち、天井壁3bの内面側)に中央蒸散口19C(より詳しくは、円形開口19aおよび小花弁状口19d)を囲む環状の蒸散筒21Cを備える。蒸散筒21Cは、吸液芯105から気化する薬液106を中央蒸散口19C(より詳しくは、円形開口19aおよび小花弁状口19d)に導くとともに、中央蒸散口19Cを通過しきれずに蒸散筒21Cの下端から溢れ出す薬液106の一部を誘導部7C(ひいては、外周蒸散口3e)へ分配する。外周蒸散口3eと中央蒸散口19Cの開口面積および蒸散筒21Cの高さを適宜に調整することで、気化した薬液106の分配量を制御でき、所望する分配量に応じて蒸散筒21Cを廃止してもよい。また、外周蒸散口3eと中央蒸散口19Cの形状は上記した形状に限らず種々の形状としてもよい。この場合、同じ開口面積であっても、大きく1個開口させるよりも、小さく複数個開口させる方が広い範囲に拡散させることができるため好ましい。
誘導部7Cは、中央蒸散口19Cを囲む蒸散筒21Cの下端から溢れ出す薬液106の蒸気を外周蒸散口3eに向けて案内する。誘導部7Cは、天井壁3bの下面であり、かつ下方に向く凹曲面である。換言すれば、誘導部7C(すなわち、天井壁3bの下面)は、保持部5に装着された液体容器101の吸液芯105の上方近傍から外周蒸散口3eに向かって下り勾配θを有する。誘導部7Cの下り勾配は、外周蒸散口3eに近づくほど急峻である。
このように構成された加熱蒸散器1Cは、薬液106が残存する液体容器101をホルダー13に固定すると薬液106を蒸散可能な状態になる。そして、加熱蒸散器1Cは、電源スイッチ9が入るとヒータ6を発熱して吸液芯105を加熱する。
図8は、本発明の第2実施形態に係る加熱蒸散器による薬剤の蒸散状態を示す概略図である。
図8に示すように、加熱蒸散器1Cは、発熱するヒータ6によって吸液芯105から薬液106の気化を促すのみならず、蒸散空間17の空気を暖める。
吸液芯105から気化する薬液106は、中央蒸散口19Cから加熱蒸散器1C外に吐出するものと、誘導部7Cを経て外周蒸散口3eから加熱蒸散器1C外に吐出するものとに分かれる。
他方、温められた蒸散空間17の空気は、蒸散空間17に空気の流れ(所謂、上昇流であり、図8中の実線矢F)を生じる。上昇流Fは、吸気口13bが吸液芯105よりも側壁3aの内側よりに開口しているため、吸気口13bから側壁3aの内側に沿うようにして蒸散空間17に流れ込み、ヒータ6によって温められて上昇しつつ、もっぱら中央蒸散口19Cよりも外周蒸散口3eから加熱蒸散器1C外に吐出する流れとなる。
そして、上昇流Fは、蒸散空間17に漂う気化した薬液106を随伴して(図8中の実線矢f)、もっぱら加熱蒸散器1Cの屈曲部3fから吐出し、加熱蒸散器1Cの上方投影(図8中の二点鎖線A)よりも側方(幅方向)に拡散しつつ上昇する。なお、気化した薬液106が外周蒸散口3eに至る以前にカバー3C内部で液化してしまうと拡散する薬液106の総量が減少するので、薬液106は中央蒸散口19Cからも吐出する。
本実施形態に係る加熱蒸散器1Cは、気化する薬液106を加熱蒸散器1Cの上方投影だけでなく側方に向けて拡散できるので、加熱蒸散器1Cの真上方向へ立ち上る薬液106の指向性が放射状に分散し、部屋の天井における加熱蒸散器1Cの真上部分に薬液106が付着することを抑制できる。また、加熱蒸散器1Cの上方投影よりも側方に向けて拡散する薬液106は、より広い範囲に拡散するとともに、部屋全体に速やかに広がる。
具体的には出願人は加熱蒸散器1Cを実施例3として実験を行った。加熱蒸散器1Cを床面積が約6畳(長さ3.2m、幅2.8m)、天井高さが約2.5mの居室の床面中央に載置して、薬液106を約2時間蒸散させた。床からの高さ2.2mの壁面と、加熱蒸散器1Cの上方に位置する居室の天井面とにガラスプレートを設置し、蒸散開始後10分、20分、30分、60分および120分の時点でガラスプレートを回収し、薬剤の付着量を測定した。また、加熱蒸散器1Aの外周蒸散口3dを塞ぎ中央蒸散口19のみ開口する加熱蒸散器を従来例として同様の条件のもとで実験を行い、薬剤の付着量を測定した。なお、薬剤は薬液106に含むメトフルトリンである。
測定結果を表3および表4に示す。表3は居室の壁面における測定結果であり、表4は天井面における測定結果である。
Figure 0005894536
Figure 0005894536
表3の結果(壁面における蒸散時間毎のメトフルトリン付着量)から線形近似を求め、薬剤拡散速度を線形近似の傾きから算出し、従来の加熱蒸散器の薬剤拡散速度を1とするときの拡散速度相対比を求めた。拡散速度相対比は実施例3で約10%の改善が見られ、薬剤の拡散体積は実施例3で約30%上昇した。
一方、表4の結果(天井面における薬剤付着量)は、従来の加熱蒸散器と比較して実施例3で約5%に低下したものの、蒸散開始10分という早期に薬剤が付着していることから、本実施形態により上昇気流を低下させることはなかった。つまり、本実施形態に係る加熱蒸散器1Cは、従来の加熱蒸散器の上昇気流の強さをほぼ変えずに、放射状に薬剤を拡散させることができるため、より速やかに薬剤を居室の隅々まで広げることができる。
本実施形態に係る加熱蒸散器1Cは、外周蒸散口3eを有することによって、従来例に比べてより速やかに居室の隅々まで薬液106を拡散できる。
[第3の実施形態]
本発明に係る加熱蒸散器の第3実施形態について、図9から図11を参照して説明する。
図9は、本発明の第3実施形態に係る加熱蒸散器を示す斜視図である。
図10は、図9のX−X線において本発明の第3実施形態に係る加熱蒸散器を示す縦断面図である。
なお、本実施形態に係る加熱蒸散器1Dにおいて第1実施形態の加熱蒸散器1と同じ構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図9および図10に示すように、本実施形態に係る加熱蒸散器1Dは、液体容器101に組み合わさり、薬液106を蒸散するものである。加熱蒸散器1Dは、液体容器101の上方を覆うカバー3Dと、カバー3Dの内側に液体容器101を着脱自在に保持する保持部5と、カバー3Dに収容されて吸液芯105を加熱自在なヒータ6と、ヒータ6の加熱によって吸液芯105から気化する薬液106を外周蒸散口3gに導く誘導部7Dと、を備える。カバー3Dは、側壁3aと天井壁3bとの間に屈曲部3hを有するとともに、屈曲部3hに開口する外周蒸散口3gと、吸液芯105の上方に位置して天井壁3bに開口する中央蒸散口19Dと、を有する。
カバー3Dは、合成樹脂の成形品であり、下方に開口する有底円筒形状を有する外郭である。カバー3Dは、保持部5の上方に覆い被さって蒸散空間17を区画する。円筒形状の側面にあたる側壁3aは、加熱蒸散器1Dの載置面に対して略垂直に立ち上がる壁である。円筒形状の底面にあたる天井壁3bは、加熱蒸散器1Dの載置面に対して略水平に延びる壁である。側壁3aおよび天井壁3bは、略直角に折れ曲がる屈曲部3hで連接する。屈曲部3hは、側壁3aの上端縁および天井壁3bの周縁の全周に渡る部分である。なお、カバー3Dの形状は円筒形状に限らず、角型、多角形など種々の形態にしてもよい。
外周蒸散口3gは、カバー3Dの内外を連通する貫通口である。また、外周蒸散口3gは、屈曲部3hに沿って延びるスリット状の開口群としているため、屈曲部3hのほぼ全周に渡って形成しても、外観を損なわず開口面積を大きくすることができる。外周蒸散口3gは、側壁3aの頂部にある大環状部分と、天井壁3bの外周縁部にある小環状部分とを、段差壁3iで区画された上下二条の開口群である。リブ26は、外周蒸散口3gを横切って側壁3aと段差壁3iと天井壁3bとを連結する。
また、外周蒸散口3gの上方から異物が侵入しにくいように、カバー3Dを上方から見下ろしたとき、外周蒸散口3gから蒸散空間17内が見えないようにすることが好ましい。すなわち、外周蒸散口3gは平面視において天井壁3bと屈曲部3hに隠れていることが好ましい。具体的には、カバー3Dは、段差壁3iの内側および側壁3a上端の内周側のそれぞれに下方に窪んで内側へ延びる段部3jを備え、それぞれの段部3jの内側上方に位置する壁の外周縁、すなわち天井壁3bの外周縁と段差壁3iの外周縁と、それぞれの段部3jの内周縁をを上下方向において近接または一致させている。また、第1の実施形態のように中心から放射状に延びるスリット(いわゆる縦スリット)よりも、本実施形態のように外周蒸散口3gが側方へ向くスリット(いわゆる横スリット)である方が、側方への拡散量を多くできるため好ましい(表1、表2、表5、表6参照)。
なお、外周蒸散口3gは、一条の開口であっても良いし、上下に三条以上並ぶ多条の開口群でも良い。
中央蒸散口19Dは、保持部5に装着された液体容器101の吸液芯105の真上にある小口径の円形開口19aと、円形開口19aに連接して径方向外側へ放射状に延びるしずく形状で複数の湾曲口19eと、を有する。吸液芯105の直上中心部分に幅の狭いしずく形状のような先細り形状の開口(本実施例では中心側の先端部分)が存する場合、当該先細り部分に吸液芯105から気化して上昇する薬液106が結露しやすくなるため、中央部分では先細りの開口形状とならないようにすることが好ましく、中央蒸散口19Dは、円形開口19aと湾曲口19eとを連接している。また、中央蒸散口19Dは、広い範囲に気化した薬液を拡散させ易くするために、外周蒸散口3gよりも開口面積が小さい。天井壁3bは、蒸散空間17側(すなわち、天井壁3bの内面側)に中央蒸散口19D(より詳しくは、円形開口19aおよび湾曲口19e)を囲む環状の蒸散筒21Dを備える。蒸散筒21Dは、吸液芯105から気化する薬液106を中央蒸散口19D(より詳しくは、円形開口19aおよび湾曲口19e)に導くとともに、中央蒸散口19Dを通過しきれずに蒸散筒21Dの下端から溢れ出す薬液106の一部を誘導部7D(ひいては、外周蒸散口3g)へ分配する。外周蒸散口3gと中央蒸散口19Dの開口面積および蒸散筒21Dの高さを適宜に調整することで、気化した薬液106の分配量を制御でき、所望する分配量に応じて蒸散筒21Dを廃止してもよい。また、外周蒸散口3gと中央蒸散口19Dの形状は上記した形状に限らず種々の形状としてもよい。
誘導部7Dは、中央蒸散口19Dを囲む蒸散筒21Dの下端から溢れ出す薬液106の蒸気を外周蒸散口3gに向けて案内する。
このように構成された加熱蒸散器1Dは、薬液106が残存する液体容器101をホルダー13に固定すると薬液106を蒸散可能な状態になる。そして、加熱蒸散器1Dは、電源スイッチ9が入るとヒータ6を発熱して吸液芯105を加熱する。
図11は、本発明の第3実施形態に係る加熱蒸散器による薬剤の蒸散状態を示す概略図である。
図11に示すように、加熱蒸散器1Dは、発熱するヒータ6によって吸液芯105から薬液106の気化を促すのみならず、蒸散空間17の空気を暖める。
吸液芯105から気化する薬液106は、中央蒸散口19Dから加熱蒸散器1D外に吐出するものと、誘導部7Dを経て外周蒸散口3gから加熱蒸散器1D外に吐出するものとに分かれる。
他方、温められた蒸散空間17の空気は、蒸散空間17に空気の流れ(所謂、上昇流であり、図11中の実線矢F)を生じる。上昇流Fは、吸気口13bが吸液芯105よりも側壁3aの内側よりに開口しているため、吸気口13bから側壁3aの内側に沿うようにして蒸散空間17に流れ込み、ヒータ6によって温められて上昇しつつ、もっぱら中央蒸散口19Dよりも外周蒸散口3gから加熱蒸散器1D外に吐出する流れとなる。
そして、上昇流Fは、蒸散空間17に漂う気化した薬液106を随伴して(図11中の実線矢f)、もっぱら加熱蒸散器1Dの屈曲部3hから吐出し、加熱蒸散器1Dの上方投影(図11中の二点鎖線A)よりも側方(幅方向)に拡散しつつ上昇する。なお、気化した薬液106が外周蒸散口3gに至る以前にカバー3D内部で液化してしまうと拡散する薬液106の総量が減少するので、薬液106は中央蒸散口19Dからも吐出する。
本実施形態に係る加熱蒸散器1Dは、気化する薬液106を加熱蒸散器1Dの上方投影だけでなく側方に向けて拡散できるので、加熱蒸散器1Dの真上方向へ立ち上る薬液106の指向性が放射状に分散し、部屋の天井における加熱蒸散器1Dの真上部分に薬液106が付着することを抑制できる。また、加熱蒸散器1Dの上方投影よりも側方に向けて拡散する薬液106は、より広い範囲に拡散するとともに、部屋全体に速やかに広がる。
具体的には出願人は加熱蒸散器1Dを実施例4として実験を行った。加熱蒸散器1Dを床面積が約6畳(長さ3.2m、幅2.8m)、天井高さが約2.5mの居室の床面中央に載置して、薬液106を約2時間蒸散させた。床からの高さ2.2mの壁面と、加熱蒸散器1Dの上方に位置する居室の天井面とにガラスプレートを設置し、蒸散開始後10分、20分、30分、60分および120分の時点でガラスプレートを回収し、薬剤の付着量を測定した。また、加熱蒸散器1Aの外周蒸散口3dを塞ぎ中央蒸散口19のみ開口する加熱蒸散器を従来例として同様の条件のもとで実験を行い、薬剤の付着量を測定した。なお、薬剤は薬液106に含むメトフルトリンである。
測定結果を表5および表6に示す。表5は居室の壁面における測定結果であり、表6は天井面における測定結果である。
Figure 0005894536
Figure 0005894536
表5の結果(壁面における蒸散時間毎のメトフルトリン付着量)から線形近似を求め、薬剤拡散速度を線形近似の傾きから算出し、従来の加熱蒸散器の薬剤拡散速度を1とするときの拡散速度相対比を求めた。拡散速度相対比は実施例4で約20%の改善が見られ、薬剤の拡散体積は実施例4で約80%上昇した。
一方、表6の結果(天井面における薬剤付着量)は、従来の加熱蒸散器と比較して実施例4で約20%に低下したものの、蒸散開始10分という早期に薬剤が付着していることから、本実施形態により上昇気流を低下させることはなかった。つまり、本実施形態に係る加熱蒸散器1Dは、従来の加熱蒸散器の上昇気流の強さをほぼ変えずに、放射状に薬剤を拡散させることができるため、より速やかに薬剤を居室の隅々まで広げることができる。
本実施形態に係る加熱蒸散器1Dは、外周蒸散口3gを有することによって、従来例に比べてより速やかに居室の隅々まで薬液106を拡散できる。
また、本実施形態に係る加熱蒸散器1Dは、外周蒸散口3gを屈曲部3hに沿ってスリット状の開口にすることで、外周蒸散口3gが屈曲部3hのほぼ全周に渡って開口していても、外観を損なうことなく開口面積を大きくすることができ、もって従来に比べてより速やかに居室の隅々まで薬液106を拡散できる。さらに、外周蒸散口3gを側方に向くスリット(いわゆる横スリット)にすることで、第1の実施形態のように中心から放射状に延びるスリット(いわゆる縦スリット)よりも、側方への拡散量を多くすることができる。
さらにまた、本実施形態に係る加熱蒸散器1Dは、平面視において外周蒸散口3gが天井壁3bと屈曲部3hに隠れていることによって、外周蒸散口3gの上方からの異物の侵入を抑制することができる。
したがって、本実施形態に係る加熱蒸散器1、1A、1B、1C、1Dによれば、送風機などの補機を必要とせず、より広い範囲に薬液106を速やかに拡散することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1、1A、1B、1C、1D 加熱蒸散器
3、3C、3D カバー
3a 側壁
3b 天井壁
3c、3f、3h 屈曲部
3d、3e、3g 外周蒸散口
3i 段差壁
3j 段部
5 保持部
6 ヒータ
6a 加熱孔
7、7A、7C、7D 誘導部
8 電源コード
9 電源スイッチ
12 支持脚
13 ホルダー
13a 雌ネジ部
13b 吸気口
15 隙間
16 吸気通路部
17 蒸散空間
19、19C、19D 中央蒸散口
19a 円形開口
19b 線状口
19c 花弁状口
19d 小花弁状口
19e 湾曲口
21 蒸散筒
22 締結部材
23 コードプロテクタ
25 指向部
26 リブ
101 液体容器
102 容器
102a 下半部
102b 上半部
102c 雄ネジ部
103 栓
105 吸液芯
105a 外側自由端
106 薬液

Claims (8)

  1. 容器に貯蔵された薬液を吸い上げる吸液芯を備えた液体容器に組み合わさり、前記薬液を蒸散する加熱蒸散器において、
    側壁と天井壁との間に屈曲部を有するとともに前記屈曲部に開口する外周蒸散口および前記吸液芯の上方に位置して前記天井壁に開口する中央蒸散口を有して前記液体容器の上方を覆うカバーと、
    前記カバーの内側に前記液体容器を着脱自在に保持する保持部と、
    前記カバーに収容されて前記吸液芯を加熱自在なヒータと、
    前記ヒータの加熱によって前記吸液芯から気化する前記薬液を前記外周蒸散口に導く誘導部と、を備え
    前記外周蒸散口は、平面視において前記天井壁および前記屈曲部に隠れることを特徴とする加熱蒸散器。
  2. 前記誘導部は、前記天井壁の下面であり、かつ下方に向く凸曲面であることを特徴とする請求項1に記載の加熱蒸散器。
  3. 前記天井壁の下面は、前記保持部に装着された前記液体容器の前記吸液芯の上方近傍から前記外周蒸散口に向かって上り勾配を有することを特徴とする請求項2に記載の加熱蒸散器。
  4. 前記誘導部は、前記天井壁の下面であり、かつ加熱蒸散器を置く載置面に対して略平行な平面であることを特徴とする請求項1に記載の加熱蒸散器。
  5. 前記保持部は、前記保持部に装着された前記液体容器の前記吸液芯と前記側壁との間、かつ前記吸液芯よりも前記側壁の内側よりに開口して外気を取り入れる吸気口を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の加熱蒸散器。
  6. 前記外周蒸散口から蒸散する前記薬液を側方へ向けて拡散する指向部を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の加熱蒸散器。
  7. 前記中央蒸散口は前記外周蒸散口よりも開口面積が小さいことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の加熱蒸散器。
  8. 前記外周蒸散口は、前記屈曲部に沿って延びるスリット状の開口であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の加熱蒸散器。
JP2012546920A 2010-12-02 2011-11-30 加熱蒸散器 Active JP5894536B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012546920A JP5894536B2 (ja) 2010-12-02 2011-11-30 加熱蒸散器

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010269662 2010-12-02
JP2010269662 2010-12-02
PCT/JP2011/077698 WO2012074020A1 (ja) 2010-12-02 2011-11-30 加熱蒸散器
JP2012546920A JP5894536B2 (ja) 2010-12-02 2011-11-30 加熱蒸散器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2012074020A1 JPWO2012074020A1 (ja) 2014-05-19
JP5894536B2 true JP5894536B2 (ja) 2016-03-30

Family

ID=46171946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012546920A Active JP5894536B2 (ja) 2010-12-02 2011-11-30 加熱蒸散器

Country Status (5)

Country Link
JP (1) JP5894536B2 (ja)
CN (1) CN103237444B (ja)
HK (1) HK1185512A1 (ja)
TW (1) TWI461228B (ja)
WO (1) WO2012074020A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104474623B (zh) * 2014-09-26 2017-03-29 中国人民解放军总医院 吸入式麻醉蒸发过滤装置
SG11201913954SA (en) * 2017-07-06 2020-01-30 Thermacell Repellents Inc Portable thermal insect repellent system
GB2565802A (en) * 2017-08-23 2019-02-27 Reckitt Benckiser Brands Ltd Modified liquid electrical vaporiser

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS438544Y1 (ja) * 1964-12-22 1968-04-15
JPS448361Y1 (ja) * 1965-12-27 1969-04-01
JPS468113Y1 (ja) * 1967-06-12 1971-03-23
JPS5765089U (ja) * 1980-10-03 1982-04-17
JPH02113982U (ja) * 1989-02-28 1990-09-12
JPH0789806A (ja) * 1993-09-21 1995-04-04 Fumakilla Ltd 薬剤の加熱蒸散方法
JPH07289139A (ja) * 1995-02-17 1995-11-07 Dainippon Jochugiku Co Ltd 加熱蒸散装置および加熱蒸散殺虫方法
JPH11196747A (ja) * 1998-01-14 1999-07-27 Dainippon Jochugiku Co Ltd 蒸散用吸液芯およびその製造方法
JP2005253320A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 Toshiba Consumer Marketing Corp 加熱蒸散器

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5072658U (ja) * 1973-11-13 1975-06-26
JPS5180577A (en) * 1975-01-09 1976-07-14 Masaaki Koide Denkikatorikino dengensashikomipuragu
JPS6131075U (ja) * 1984-07-31 1986-02-25 スタンレー電気株式会社 電気燻蒸殺虫器
CN1025276C (zh) * 1988-02-10 1994-07-06 阿诗制药株式会社 加热蒸发器
JPH0413977Y2 (ja) * 1988-11-18 1992-03-30
JPH0452482U (ja) * 1990-09-10 1992-05-01
JPH083273Y2 (ja) * 1990-11-14 1996-01-31 株式会社小谷製缶工業 蚊取り線香燻煙器
JP3595915B2 (ja) * 1995-10-24 2004-12-02 大日本除蟲菊株式会社 加熱薬液蒸散装置
US6389739B1 (en) * 2000-07-19 2002-05-21 S. C. Johnson & Son, Inc. Adjustable burnable coil container
JP4096553B2 (ja) * 2001-12-05 2008-06-04 フマキラー株式会社 薬剤揮散器具
GB0215145D0 (en) * 2002-07-01 2002-08-07 Reckitt Benckiser Uk Ltd Electrical heated vapour dispensing apparatus
JP2005261410A (ja) * 2004-03-18 2005-09-29 Kenkichi Sato マルチ収納容器
US6968124B1 (en) * 2004-06-25 2005-11-22 S. C. Johnson & Son, Inc. Electric liquid volatile dispenser
TWM279414U (en) * 2005-06-09 2005-11-01 Chung Tai Sing Chemical Indust Liquid atomization device
JP3125530U (ja) * 2006-07-13 2006-09-21 コーア株式会社 加熱蒸散装置

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS438544Y1 (ja) * 1964-12-22 1968-04-15
JPS448361Y1 (ja) * 1965-12-27 1969-04-01
JPS468113Y1 (ja) * 1967-06-12 1971-03-23
JPS5765089U (ja) * 1980-10-03 1982-04-17
JPH02113982U (ja) * 1989-02-28 1990-09-12
JPH0789806A (ja) * 1993-09-21 1995-04-04 Fumakilla Ltd 薬剤の加熱蒸散方法
JPH07289139A (ja) * 1995-02-17 1995-11-07 Dainippon Jochugiku Co Ltd 加熱蒸散装置および加熱蒸散殺虫方法
JPH11196747A (ja) * 1998-01-14 1999-07-27 Dainippon Jochugiku Co Ltd 蒸散用吸液芯およびその製造方法
JP2005253320A (ja) * 2004-03-09 2005-09-22 Toshiba Consumer Marketing Corp 加熱蒸散器

Also Published As

Publication number Publication date
TW201238614A (en) 2012-10-01
HK1185512A1 (en) 2014-03-14
CN103237444A (zh) 2013-08-07
JPWO2012074020A1 (ja) 2014-05-19
TWI461228B (zh) 2014-11-21
WO2012074020A1 (ja) 2012-06-07
CN103237444B (zh) 2015-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9457117B2 (en) Emanator element for volatile liquids and devices incorporating same
NL1018660C2 (nl) Dubbele functie-afgeefinrichting.
AU766525B2 (en) Dual function dispenser
CA2640287C (en) Fragrance emanation system
US7597308B1 (en) Constant-rate volatile material dispensing device
US11554191B2 (en) Dispenser with an improved heater arrangement
US10471168B2 (en) Volatile composition dispenser with increased membrane exposure and volatile composition weight loss
JP5894536B2 (ja) 加熱蒸散器
US20210187146A1 (en) Disposable container
US9498554B2 (en) Dispensing device
JP2926172B2 (ja) 加熱蒸散装置および加熱蒸散殺虫方法
JP5473185B2 (ja) 薬剤蒸散装置
JP3595915B2 (ja) 加熱薬液蒸散装置
JP4389212B2 (ja) 加熱式薬剤蒸散装置
JP5100058B2 (ja) 薬剤蒸散装置
ES1295595U (es) Dispositivo de difusión de sustancias volátiles
JP2001204352A (ja) 薬剤加熱蒸散装置
JP3007730U (ja) 薬剤の蒸散装置
JPS6041236Y2 (ja) 薬液連続供給式加熱蒸散器
ES2834998A1 (es) Dispositivo de difusión de sustancias volátiles
JP2005348662A (ja) 薬剤の蒸散方法及び装置、蒸散用薬剤蒸散体
JPH0580U (ja) 加熱蒸散装置
JPH0838015A (ja) 薬剤の蒸散装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20140214

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160223

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5894536

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350