JP3007322U - 喫食時のカップの引き離しが容易にされたカップケ−キのカップ - Google Patents

喫食時のカップの引き離しが容易にされたカップケ−キのカップ

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JP3007322U
JP3007322U JP1994010311U JP1031194U JP3007322U JP 3007322 U JP3007322 U JP 3007322U JP 1994010311 U JP1994010311 U JP 1994010311U JP 1031194 U JP1031194 U JP 1031194U JP 3007322 U JP3007322 U JP 3007322U
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cup
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禎美 伊藤
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禎美 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カップケ−キのケ−キを取り出すために、カ
ップの側壁に斜めに設けられたミシン目に沿ってカップ
を引き千切ろうとしても、ミシン目の方向と力の掛かる
方向とがずれて不規則に破れ易い。ミシン目の上端部分
に切り欠きを設けた場合でもミシン目の途中から破れ易
いので、ミシン目に沿って容易にカップが破れケ−キを
取り出せるカップ。 【構成】 平行な2本のミシン目14、14を、両ミシ
ン目間の間隔を10mm程度以内として、カップ12の
上端から下端に向かって垂直に、または右手で上方から
右に引っ張る場合が多いことを考慮し、正面図で上端か
ら下端に向かって5〜20度の角度左に傾斜して設ける
ようにし、必要に応じてミシン目14、14の部分を引
っ張る手掛かりとなる突起部分17を設けた構成であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はカップケ−キの用のカップに関し、より詳細には、カップに充てんさ れ焼成されたケ−キを喫食しようとするのに先立ち、カップを引き千切りケ−キ 本体をカップから引き離す際に極めて手際よく引き離すことの可能な構造の分離 用のミシン目が設けられたカップケ−キのカップに関する。
【0002】
【従来の技術】
カップケ−キ1のカップ2は、通常長尺の原料紙を裁断し、引き離し用のミシ ン目4を設け、両端を張り付けて中空円錘筒形に成形し、図3のように狭い方の 開口部に底板3を取り付け、次に製菓現場でケ−キの原料であるドウ(dough) を充てんして所定の温度に加熱し、ドウ中の澱粉質をアルファ化してケ−キ5と して焼成して製品としてのカップケ−キ1とする。 これにより澱粉質をアルファ化させることにより、内容品であるケ−キ本体が カップの側壁2aと底板3の内表面に一体に密着し、移動や運搬してもカップが ケ−キ本体から分離しない製品カップケ−キにされる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そこで消費者がカップの内容品であるケ−キを食べようとし、カップのミシン 目4の上部に手をかけ下方に引っ張り、カップをケ−キ本体からミシン目に沿っ て分離しようとすると、製品としてカップケ−キに要求された密着性がカップを 引き千切るのには欠点となり、不規則に破れてしまうことが多い。 図4のように、カップのミシン目4の上部に切り欠き6を設けても、あまり効 果はなく途中から破れてしまうことが多い。 このようなことが起こるのは、次のような原因によるものと考えられる。 1)消費者が忠実にカップのミシン目4に沿ってカップに対し斜め下方に引っ 張らずに、水平に近い方向に引っ張るため、ミシン目から外れて引き千切られる ことと、 2)ミシン目4が図3に示されるように斜めに1本だけ設けられている場合、 ミシン目4の上端4′を指先でつかみ、ケ−キ本体との密着による抵抗に抗して ミシン目4に沿ってカップ4をケ−キ本体から引き離してゆくのに要する力は次 々に増大するので引き離しが逐次困難になることによる。 この状態を、図面を参照して考察する。
【0004】 図5において、初めに引っぱられて離された部分7、中間に離される部分8、 最後に折り曲げ離される部分9に区分し、それぞれが等距離のピッチpで引き離 され次々に累積される。 このようにされたそれぞれの部分は、実際にはミシン目4から引き離された辺 の部分(これを三角形の底辺とする)が、ミシン目に同一角度を成し平行とはな らないが、ほぼ平行と見なし得る相似三角形としても大きな誤差は生じない。 そこで、7の部分と、7+8の部分、7+8+9の部分の面積、即ち、これら の部分がケ−キ本体と密着している部分、つまり引き離される部分の抵抗は、ミ シン目4の上端4′からミシン目4の線上の点7′、8′、9′までの長さの2 乗に比例する。 7の部分を離した後8の部分を引き離すには、すでに離された7の部分の面積 1a2を差し引き、8の部分の面積は4a2−1a2=3a2となり、同様に9の部 分は、7+8+9の部分の面積9a2から7+8の部分の面積4a2を差し引き5 a2となり、引き離すべき面積は逐次増大し、これに比例してカップとケ−キ本 体との密着による抵抗も増大するので、ミシン目から外れて不規則に破れるよう になる。 3)ミシン目が破れやすくなるよう、ミシン目の孔径を大にすると、カップ内 にケ−キのドウを充てんする際、ドウが膨張してミシン目の孔内に噴入し、焼成 によりケ−キとミシン目が一体になって一層離れにくくなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案では、従来のミシン目は成形されたカップに対し斜めに1本付けられて いるため、カップをケ−キ本体から引き離す場合の抵抗が、引き離す単位距離を 1p、2p、3pと増大するのに伴って、1a2、3a2、5a2と等差級数的に 上昇する点に着目して、引き離す部分の面積が引き離す距離が増大するのに伴っ て逐次増大しないようなミシン目とすることにより課題を解決した。 具体的な手段としては、平行な2本のミシン目とし、両ミシン目間の間隔を1 0mm程度以内として、カップの上端から下端に向かって垂直に、または右手で 上方から右に引っ張る場合が多いことを考慮し、正面図で上端から下端に向かっ て5〜20度の角度左に傾斜して設けるようにした。 また、この平行した2本のミシン目の上端に、必要に応じてミシン目の部分を 引っ張る手掛かりとなる突起部分を設けることにより課題を解決した。
【0006】
【作用】
幅10mm程度の2本のミシン目が平行に施され、ミシン目の上端、またはそ の上端に設けられた突起部分を指先でつかみ引くことにより、2本のミシン目間 の部分が一定の幅で引き離されるので、従来技術の1本のミシン目のように引き 離しの進行に伴って、次に引き離すべき部分の面積が増大し抵抗が急増すること なく、次に引き離すべき部分の面積は一定なので、平行なミシン目全部を円滑に 引き離すことができる。
【0007】
【実施例】
図1は本考案の引き離しが容易にされたカップケ−キのカップの一実施例の概 略側面図である。 符号10はカップケ−キ全体を、12はカップ全体を、12aは側壁を、13 は底板を、それぞれ示す。 符号14は、本考案の引き離し用の2本のミシン目で、通常のカップケ−キの 場合は10mm以下で5mm以上が適当である。17は必要に応じて設けたミシ ン目の部分を指でつかみ手先で引っ張る手掛かりとなる突起部分であり、花弁状 または波形の切り盛り部の寸法によっては突起部分は省略できる。 カップの上縁に花弁状などの切り盛り部16がなく平滑な場合は、必要に応じ カップ上縁に切り欠きを設ける。 図2は本考案のカップの別の実施例の概略側面図であり、図1に示したカップ の上縁に花弁状の切り盛り部16を有するカップの、ミシン目を施した部分の上 端両側に1対の切り欠き14aを設けたものであり、これにより突起部分17を 指でつかんで引き下げミシン目に沿って一層破り易くすることができる。
【0008】
【考案の効果】
従来の、カップの側壁の上端から下端に向かって斜めに1本のミシン目を施し た場合に比較し、間隔が10mm程度の平行な2本のミシン目を施し、さらに2 本のミシン目の上部に必要に応じ消費者が指先でつかみ引っ張るための突起部分 を設けることにより、引っ張りを進行させる場合にその部分の面積が急増するこ とがなく一定に保たれるので、カップをケ−キ本体から容易に引き離すことがで き、消費者の満足感に応え需要を増大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の引き離しが容易にされたカップケ−キ
のカップの一実施例の概略側面図である。
【図2】本考案のカップの別の実施例の概略側面図であ
る。
【図3】従来のカップケ−キのカップを示す概略側面図
である。
【図4】ミシン目の上端に切り欠きを有する従来のカッ
プケ−キのカップを示す概略側面図である。
【図5】従来のカップケ−キを1本のミシン目に沿って
上端から引き離して行く過程で引き離される面積が等差
級数的に増大するのを示す説明図である。
【符号の説明】
10 カップケ−キ全体 12 カップ全体 12a 側壁 13 底板 14 ミシン目 14a 切り欠き 16 切り盛り部 17 突起部分

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空円錘筒形に成形され、その内部にケ
    −キの原料である生のドウが充てんされ、所定の温度に
    焼成され、ドウ中の澱粉質がアルファ化されて製品とな
    るカップケ−キ用のカップとして、喫食の際に前記カッ
    プをケ−キ本体から引き離すためにカップの側壁の上端
    から下端に向かって斜めに明けられた1本のミシン目が
    施されたケ−キ用カップにおいて、 前記1本のミシン目に代わり、間隔が5〜10mm程度
    の2本のミシン目が、カップ側壁の上端から下方に向か
    って垂直にまたはわずかに傾斜して形成されていること
    を特徴とする喫食時のカップの引き離しが容易にされた
    カップケ−キのカップ。
  2. 【請求項2】 中空円錘筒形に成形され、その内部にケ
    −キの原料である生のドウが充てんされ、所定の温度に
    焼成され、ドウ中の澱粉質がアルファ化されて製品とな
    るカップケ−キ用のカップとして、喫食の際に前記カッ
    プをケ−キ本体から引き離すためにカップの側壁の上端
    から下端に向かって斜めに明けられた1本のミシン目が
    施されたケ−キ用カップにおいて、 前記1本のミシン目に代わり、間隔が5〜10mm程度
    の2本のミシン目が、カップ側壁の上端から下方に向か
    って垂直にまたはわずかに傾斜して形成され、この2本
    のミシン目の上端に前記2本のミシン目間の部分の引き
    離しを一層容易にするための突起部分が一体に設けられ
    ていることを特徴とする喫食時のカップの引き離しが容
    易にされたカップケ−キのカップ。
  3. 【請求項3】 前記カップの側壁は、その上端が平滑
    で、前記2本のミシン目が上端から下方に向かって垂直
    にまたはわずかに平行に形成され、その上端に前記2本
    のミシン目間の部分の引き離しを容易にするための突起
    部分と、その両側に、前記2本のミシン目の部分の引き
    離しを一層容易にするための切り欠きが設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の喫食時のカップの引き
    離しが容易にされたカップケ−キのカップ。
  4. 【請求項4】 前記カップがその上端に花弁状または波
    形の切り盛り部の複数個を有し、前記2本のミシン目
    が、1個の切り盛り部を挟んで形成され、その切り盛り
    部の両側に前記2本のミシン目に沿う引き離しを一層容
    易にするための突起部分が設けられ、その突起部分の両
    側に前記2本ミシン目に沿う引き離しを一層容易にする
    ための切り欠きが設けられていることを特徴とする請求
    項1記載の喫食時のカップの引き離しが容易にされたカ
    ップケ−キのカップ。
JP1994010311U 1994-07-29 1994-07-29 喫食時のカップの引き離しが容易にされたカップケ−キのカップ Expired - Lifetime JP3007322U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014043256A (ja) * 2012-08-24 2014-03-13 Tokan Kogyo Co Ltd 包装用容器
JP2018050614A (ja) * 2016-09-29 2018-04-05 一夫 戸村 防災用長期保存パン
JP2021533050A (ja) * 2018-08-01 2021-12-02 イナスター ホールディングス,リミティド ライアビリティ カンパニー 剥ぎ取り式焼成容器
JP2022517577A (ja) * 2019-01-17 2022-03-09 湖北克拉弗特実業有限公司 二重容器

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