JP3006533U - 軒先消雪構造体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 降雪地の家屋に配置する消雪構造体に関し、
特に、融雪を促し、凍結雪の少ない構成体を提供する。 【構成】 枠体２に金網６を張設し、前記枠体２の一方
に波板７を固定せしめると共に、前記枠体２の他方の側
には山形を成すような支持体５を固定せしめ、この支持
体５にも金網６を張設するように構成したことを特徴と
するものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、軒先の消雪構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

屋根上に積もる雪は日中の温度上昇と、室内の暖房のため屋根上で融雪し軒先 部分に滑下していた。そして、夜気温が低下して凍結し又降雪があり、これを繰 り返す事によって軒先の凍結雪はその量を増していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そのため、その量が増した軒先の凍結雪は、軒の先端部に巻き込み或いはツラ ラとなって樋を破壊したり、又は屋根上の融雪水が溜まり屋根裏に水が回り雨漏 りの原因となるばかりでなく、春先にはこの凍結雪が落下して思わぬ事故を引き 起こす原因となっていた。

【０００４】 本考案はこのような樋の破損並びに凍結雪の落下事故を無くすために考案され たもので、軒先の消雪を促進させることを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため本考案は、枠体に金網を張設し、前記枠体の一方に波 板を固定せしめると共に、前記枠体の他方の側には山形を成すような支持体を固 定せしめ、この支持体にも金網を張設するように構成したことを特徴とするもの である。

【０００６】

【作用】

本考案によれば、融雪の流れ落ちる量が増すため、凍結雪の量が減る。又融雪 水が溜まることがなくなる。

【０００７】

【実施例】

以下に具体的な実施例を示す。 図１は、本考案の実施例の斜視図、図２は、本考案の実施例の縦断面図、図３ は、屋根に本考案の構造体を取り付けた状態の全体斜視図である。

【０００８】 軒先消雪構造体１の枠体２は短形状に形成され、この枠体２には補強用の枠体 ３が複数取り付けられている。

【０００９】 そして、前記枠体２は折曲げられ、図２に示すように断面が略三角形の山形部 ４が形成されるような支持体５を形成している。

【００１０】 そして、枠体２の一方には金網６が張設されると共に金網６が折り返され、ま た、前記支持体５に沿って金網６が張設され、山形部４が形成されている。

【００１１】 そして、山形部４が形成されていない側の枠体２の一方の側には、塩ビシート からなる波形をした波板７が取り付けられている。

【００１２】 図３は、本考案の軒先消雪構造１０を家の屋根１１の軒先１２に取り付けた図 であり、屋根の軒先から滑落してくる雪は山形部４で止まり、また軒先消雪構造 体１０全体にわたって積もる。

【００１３】 この堆積した雪は日中の太陽熱により融雪し、自重によって金網６によって細 かく分割されながら、波板７上に落下して積雪層の下側を伝って軒先の樋１３方 向に流れるものである。 なお、本実施例では山形部４は断面が三角形になるように形成したが、山形で あればどのような形でもよい。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は上記のように構成したので、金網により堆積された雪の融雪を促進さ せるばかりでなく、塊雪の落下による樋の破損ならびにこれによる危険の防止と いう効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の斜視図である。

【図２】本考案の実施例の縦断面図である。

【図３】本考案の軒先消雪構造体を屋根に取り付けた状
態の全体斜視図である。

【符号の説明】

１ 軒先消雪構造体 ２ 枠体 ４ 山形部 ５ 支持体 ６ 金網 ７ 波板

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 枠体に金網を張設し、前記枠体の一方に
   波板を固定せしめると共に、前記枠体の他方の側には山
   形を成すような支持体を固定せしめ、この支持体にも金
   網を張設するように構成したことを特徴とする軒先消雪
   構造体。