JP3510521B2 - 軒先融雪法及び軒先融雪器 - Google Patents

軒先融雪法及び軒先融雪器

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JP3510521B2
JP3510521B2 JP08439199A JP8439199A JP3510521B2 JP 3510521 B2 JP3510521 B2 JP 3510521B2 JP 08439199 A JP08439199 A JP 08439199A JP 8439199 A JP8439199 A JP 8439199A JP 3510521 B2 JP3510521 B2 JP 3510521B2
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新平 原田
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株式会社ハラダ
有限会社盛岡原田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、雪国地方の建物の
屋根において、軒先部からの積雪の滑落を防止するとと
もに軒先部における積雪を迅速に消去する方法と融雪器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、屋根軒先の落雪防止器としては、
実用新案登録第2512750号及び同第300653
3号のごとき考案が公知となっており、これらは屋根面
の積雪が軒先から自由に滑落することを防止する効果は
確実にあった。しかし、その反対効果として、落雪防止
器を設置した軒先部の積雪が停滞しかつ加圧されること
により迅速には融解しにくい状態になることから、凍結
する欠点があり、また長い氷柱ができ易い状態になって
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、軒
先落雪防止器を設置したことによる軒先における雪止め
効果を発揮するとともに当該部分における積雪の融解を
促進し、氷柱の発生を防止し、また本器の軒先部への取
付けによる屋根の美観をこわさないようにすることを目
的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、屋根の軒先部
において、垂直部及び傾斜部を有する山形状の網体によ
り複数の空気層部を連続形成し、この隣接する空気層部
間を空気が循環することによって前記網体傾斜部上の積
雪の融解を促進するようにする融雪方法である。
【0005】また、その具体的な手段としては、適当大
きさに成る波形板の上面に、網板により前垂直部及びこ
れから後方への前傾斜部を形成しこの前傾斜部からさら
に中垂直部及びこれから後方への後傾斜部を形成した複
数の網体部を設置し、このように成る網体の各内部に空
気層部を形成した融雪器である。
【0006】
【発明の実施の形態】いま屋根面に積った雪が滑落しよ
うとすると、軒先において設置している本器によって停
止させられ、また後方から2つの網体の傾斜部に乗り上
げた雪はそのままの状態にあるが、傾斜部と垂直部から
成る2つの網体部の内部の空気層部には殆ど雪が侵入し
ない状態にある。
【0007】そこで、2つの網体内部に連通するA部と
B部の空気層部間には空気の循環作用が起こる。即ち、
A部の網体傾斜部から下方に入った空気は中垂直部から
必ず隣接のB部に入り、このB部の網体傾斜部から上方
に暖気が向うようになり、この寒暖空気の循環作用によ
って両網体部傾斜部上の積雪が融解するようになる。
【0008】また、軒先において、積雪の自重と加圧に
よる前側網体部の前垂直部への圧雪と雪かぶり現象は殆
ど起らなくなる。
【0009】また、前後両網体部間の中垂直部の設けに
よって積雪による圧力に対して逃げ道が作られているよ
うになっているから、網体傾斜部上の融雪現象が促進さ
れるようになる。
【0010】また、網体部を複数個構成すれば、各網体
部の垂直部の高さを、より低くおさえることができ、屋
根軒先の美観を害することを極力おさえられるようにな
る。
【0011】
【実施例】1は適当大きさに成る波形板で、この波形板
の左右側縁部及びその中間部には縦枠板2・・を適当間
隔をおいて固着する。
【0012】4は前記波形板1の先端縁部から少許間隔
をおいて内方に固着した軒横枠板で、この軒横枠板の左
右適所には波形板1の凹弧部に上面部を嵌置する後記掛
止め具5の基端部を通孔を介して固着3する。
【0013】5は上面部が前記波形板1の凹弧部1'に
嵌置するように成る弧状面6を有し,外端部がコ形部7
に形成した掛止め具で、この掛止め具のコ形部7の端部
には外方への曲折部8を形成する。
【0014】前記掛止め具5のコ形部7は、軒先部の任
意箇所aに掛け止めるものである。
【0015】この掛止め具5には、固定型(図4)と調
節可能型とがある。
【0016】調節可能型とは、前記掛止め具5のコ形部
7を各軒先部分の厚さに合わせて調節し得るように、長
孔を有する調節板を前記コ形部の外側面に当接しこれを
上下摺動して適位置で固定する構成である。
【0017】9は前記多数の縦枠板2の先端部を延長し
垂直に立設した前垂直部で、この前垂直部の上端から後
側方へ前傾斜部10を形成する。
【0018】11は前記縦枠板2の前傾斜部10に連設
して前記縦枠板2から垂直に立設した中垂直部で、この
中垂直部の上端からさらに後側方への後傾斜部12を形
成する。
【0019】この中垂直部及び後傾斜部の複数形成はさ
らに連続してもよい。
【0020】13は垂直部と傾斜部から成る前記形状の
縦枠板2の全上面に被套して取付けた網板で、この網板
の後端部は前記波形板1の後側部分を残して前記左右側
縦枠板2,2間に架設し、波形板に固着3した横枠板1
4・・に取付ける。
【0021】前記網板13を前記形状に成る全縦枠板2
に被套することによって、横方向に側面略三角形の空気
層部15,15'が2個形成されるが、このような空気
層部の形成は3個以上でもよく、複数個形成することを
特徴とする。図2では、前空気層部15をA,後空気層
部15'をBとした。
【0022】前記網板13によって形成する2つの傾斜
部の平面は、直線状でも弯曲線状でもよい。この網板に
よって被套した2つの被套部を網体と称し、各被套部は
網体部と称する。
【0023】16は前記波形板1の後側縁部に固着した
後横枠板で、この後横枠板の左右適所には後記連結具1
7の調節板18の掛止部19を掛止める。
【0024】17は長孔を有する調節板18の先端部に
掛止部19を設けた連結具で、この連結具の後端部には
取付ける屋根構造体bに合わせて構成する取付部材20
を設ける。
【0025】前記連結具17の掛止部19は、網体部の
ない後側方に延長する波形板1の一端部に設けた横枠板
14の適所に掛止めるものである。
【0026】なお、本発明において使用する前記波形板
1は、2枚の同大の波形板を重ね合わせ、この両波形板
の中間部に薄い発熱板を介装し、この発熱板を加熱する
ことによって軒先部における融雪を促進する方法を採用
することができるし、また波形板に発熱用フィルム又は
シートを接着構成して融雪促進手段としてもよい。さら
に、波形板自体を発熱体のあるものにより構成するなら
ばそれでもよいが、現在のところまだそのような構成の
波形板材は製造されていない。
【0027】
【発明の効果】本発明はこのような構成及び作用を有す
るものであるため、次のような良効果を発揮することが
できるのである。
【0028】隣接する複数の山形状の空気層部によって
網体の各傾斜部上の積雪との間に寒気と暖気との空気循
環が継続的に行われるようになるから、積雪の融解効率
がきわめて高くなる。
【0029】屋根面から滑落した積雪は軒先部で停止す
るばかりでなく、前側網体部の前垂直部における雪の前
かぶり現象がなくなるから、凍結による氷柱の発生を防
止することができる。
【0030】複数の網体部の中間に中垂直部を形成して
いることによって、これが積雪の圧力の逃げ道となり、
融雪効果が良好になる。
【0031】本器の設置によって、軒先部の多量の積雪
による建物垂木部分が折損することを防止することがで
きる。
【0032】複数の網体部を形成することによって、各
網体の山形高さを比較的低くおさえることができるよう
になり、したがって屋根軒先の美観の損いを最小限度に
とどめることができる。
【0033】本器の軒先部への取付けは、軒先の状態に
適合させてその任意箇所に掛止めて使用することができ
る。
【0034】本発明の軒先融雪兼落雪防止器によれば、
波形板部に発熱体を設けた場合には、相乗効果によっ
て、豪雪地帯の屋根において多大な効果をあげることが
できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】取付状態を示した屋根一部の斜視図
【図2】取付時の屋根面要部の側面図
【図3】取付要部の正断面図
【図4】一部品の斜視図
【図5】他部品の斜視図
【符号の説明】
1 波形板 2・・ 縦枠板 4 軒横枠板 5 掛止め具 9 前垂直部 10 前傾斜部 11 中垂直部 12 後傾斜部 13 網板 14・・ 横枠板 15,15' 空気層部 16 後横枠板 17 連結具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−202541(JP,A) 特開 平8−170413(JP,A) 実開 昭62−91822(JP,U) 登録実用新案3006533(JP,U) 登録実用新案3021180(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 13/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 垂直部及び傾斜部を有する山形状の網体
    部を前後に複数一体に構成し屋根軒先部に平行に設置し
    て前後に連続する空気層部を形成し、この空気層部間に
    空気を流通循環せしめることによって前記網体傾斜部上
    の積雪の融解を促進することを特徴とする軒先融雪法。
  2. 【請求項2】 適当大きさに成る波形板の上面に、網板
    により前垂直部及びこれから後方への前傾斜部を形成し
    この前傾斜部からさらに中垂直部及びこれから後方への
    後傾斜部を形成した複数の網体部を一体に構成し、この
    ように成る前後両網体部の内部に空気が流通循環する
    気層部を形成して成ることを特徴とする軒先融雪器。
  3. 【請求項3】 垂直部及び傾斜部から成る山形状の複数
    網体部を、波形板の一部分を後側方に残した状態で一
    体に設置して成る軒先融雪器。
  4. 【請求項4】 軒先部への取付け時に掛止め具を、垂直
    部及び傾斜部から成る山形状の網体部の先端縁部の任意
    位置に取付け、網体部を設置した波形板の後側縁部の任
    意位置と屋根面の一部との間に連結具を介装して成る
    先融雪器。
  5. 【請求項5】 垂直部及び傾斜部から成る山形状の網体
    部を設置する波形板が中間部に発熱体を介装して成る軒
    先融雪器。
  6. 【請求項6】 垂直部及び傾斜部から成る山形状の網体
    部を設置する波形板が発熱体を一体に構成して成る軒先
    融雪器。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3006533U (ja) 1994-07-11 1995-01-24 三條物産株式会社 軒先消雪構造体
JP3021180U (ja) 1995-07-31 1996-02-16 正 伊勢崎 軒先融雪器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3006533U (ja) 1994-07-11 1995-01-24 三條物産株式会社 軒先消雪構造体
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