JP3006254U - 搬送用リール - Google Patents

搬送用リール

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JP3006254U
JP3006254U JP1994001969U JP196994U JP3006254U JP 3006254 U JP3006254 U JP 3006254U JP 1994001969 U JP1994001969 U JP 1994001969U JP 196994 U JP196994 U JP 196994U JP 3006254 U JP3006254 U JP 3006254U
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JP1994001969U
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English (en)
Inventor
孝三 山本
Original Assignee
山本 久枝
片山 昭子
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子・電気部品を多数取り付けたテープを巻
き付け搬送するための搬送用リールを、軽量かつ安価で
極めて製作の容易なものにする。 【構成】 夫々が平板状の合成樹脂製の中空構造体から
なる1対の側板部材20a,20bと、この1対の側板
部材の間に配された、平板状の合成樹脂製の中空構造体
からなる少なくとも1個の軸部材21a,21b,21
cとを具備し、これらの側板部材20a,20bと軸部
材(21a,21b,21c)とを所定箇所で溶着する
ことによって一体的に接合してなるリール1である。少
なくとも側板部材20a,20bを半透明にすると、リ
ール1に巻取られたテープ30の状態が外部から容易に
確認できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、搬送用リール、特に電子・電気部品を多数取り付けたテープを巻 き付け搬送するための搬送用リールに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子・電気部品(チップ)を取り付けるための多数の凹み又は穴を打ち込み又 は打ち抜き加工してなる金属製テープ若しくは樹脂製テープに多数の電子・電気 部品(チップ)を取付け、こうして多数の電子・電気部品(チップ)を取付けて なる該テープを搬送用リールに巻き付けて、例えば組立工場等へ搬送することは 広く知られるところである。これらのリールの素材としては、従来は、アルミニ ウムや合成樹脂の成型品あるいは段ボール紙等、多種多様のものが用いられてい る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来用いられていた素材から成るその種のリールにおいては、それぞ れ固有の欠点を有している。まず、アルミニウムや合成樹脂成型品からなるリー ルは金型成形によって製造する必要があるため、金型作成代が極めて高価である 上、材料費そのものも高価である。また、相当の重量となるので、巻取用のロッ ドへのリールの取付け・取外し作業や搬送に難点があった。さらに合成樹脂製の 場合、衝撃に弱いのも欠点のひとつになっている。
【0004】 一方、段ボール紙製のリールは安価で軽量であるが、耐久性はなく、また、湿 気を呼んだり、紙粉を発生するなど、電子・電気部品に悪影響を及ぼす欠点があ った。さらに、不透明なためにテープの巻き取り状態を外部から確認するための 長いスリットを穿設する必要があり、そのためリールの強度を著しく弱めてしま うという欠点があった。 この考案は上述の問題点を解決することを目的とするもので、軽量かつ安価で 極めて製作の容易な搬送用リールを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の問題点を解決する本考案の搬送用リールについて、図1〜図3を参照し て説明すると、この搬送用リール1は、夫々が平板状の合成樹脂製の中空構造体 からなる1対の側板部材20a,20bと、上記1対の側板部材20a,20b の間に配された、平板状の合成樹脂製の中空構造体からなる少なくとも1個の軸 部材21a,21b,21cとを具備し、上記側板部材と軸部材とを所定箇所で 溶着することによって一体的に接合してなることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】
側板部材20a,20bと軸部材21a,21b,21cは、それぞれ平板状 の合成樹脂製の中空構造体からなっているものである。従って、合成樹脂製の中 空構造体の板材(素材)を所望の形状に型抜加工することにより、これらの側板 部材20a,20bと軸部材21a,21b,21cを容易に成形することがで きる。そして、1対の側板部材20a,20bの間に軸部材21a,21b,2 1cを配して、これらを所定箇所で溶着することによって一体的に接合すること により、リール1が形成される。合成樹脂製の中空構造体の板材(素材)を型抜 きしてこれらを溶着する構成であるため、軽量かつ安価で極めて製作の容易な搬 送用リールを提供することができる。
【0007】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。 図1は、本考案の一実施例に関わる搬送用リール1の完成状態を示しており、 かつ、該リール1に電子・電気部品(チップ)32を取り付けてなるテープ30 を巻き取りつつある状態を示している。なお、巻き取り操作に際しては、駆動軸 であるロッド31が、リール1の中心に穿たれた軸穴に挿入される。
【0008】 一例として、図1に示す搬送用リール1の基となる平板状の合成樹脂製の中空 構造体の素材は、商品名「プラスチック段ボール」として一般に流通している、 半透明な合成樹脂製の軽量中空構造体からなる板材を用いるものとする。この既 存の軽量中空板材素材であるプラスチック段ボール10について図2により説明 すると、1対の外壁11とこの間に垂直に設けられた複数の仕切壁12とによっ て複数の縦長の中空部13を形成してなるもので、例えば、抽出成形などによっ て製作されるものである。このプラスチック段ボール10の外壁11及び仕切壁 12は、一般に、厚さ約0.2ミリ〜1.0ミリ程度の薄手の半透明なポリプロ ピレンやポリエチレンなどの合成樹脂からなっており、加熱溶着し易いものであ る。また、その中空構造によって軽量でありながら、一定の必要な強度を得るこ とができるものである。しかし、この素材材質としては、溶着性と一定の強度、 透明度等を有していれば他の合成樹脂であってもよい。また、同様の合成樹脂製 の軽量中空構造体からなるものであれば、その他の積層体からなる板材(素材) を使用してもよい。
【0009】 図3に示すように、搬送用リール1は、1対の円形の側板部材20a,20b と、複数個の軸部材21a,21b,21cを重合してなる巻取軸22とから構 成されている。これらの各部材20a,20b,21a,21b,21cは、上 述したような半透明なプラスチック段ボール10からなる平板状の合成樹脂製の 中空構造体の板材(素材)を抜型により所望サイズの円形に成形加工してなるも のであり、この抜型による成形時に、駆動軸(ロッド31)を通すための軸穴2 3と、テープ30の端部をリール1に固定するための円形の穴24が同時に成形 される。この穴24は、巻き取るテープの幅、性質その他巻取作業の要件に応じ て長円、スリット状その他の形状、大きさであってよいし、また、場合によって は設けなくてもよい。
【0010】 1対の側板部材20a,20bの間に軸部材21a,21b,21cを配して 、これらを所定箇所で溶着することによって一体的に接合することにより、リー ル1を形成する。溶着は、熱溶着、電気溶着など適宜の方法で行ってよい。例え ば、本実施例の場合、各部材20a,20b,21a,21b,21cを所定に 配置して治具を介して芯合せをした状態とし、電気溶着装置により一度に複数の 箇所で溶着・接合する。第1図における凹み25は、この溶着により生じた凹み を示すものであり、図の例では4箇所で溶着している。これらの各部材20a, 20b,21a,21b,21cの素材である上述したような半透明なプラスチ ック段ボール10からなる平板状の合成樹脂製の中空構造体の板材は、容易に溶 着・接合することができる。
【0011】 なお、巻取軸22を構成する軸部材21a,21b,21cの数は、本実施例 の場合3個であるが、巻き取るべきテープ30の幅と素材となるプラスチック段 ボール10の厚さに応じて、適宜1個から複数個を用いればよい。
【0012】 このリール1にテープ30を巻き取る際には、まず巻取機(図示せず)のロッ ド31にリール1を取り付け、テープ30の端部をリールの軸部材21a,21 b,21cに固定し、次いでロッド31を回転させながら、テープ30をリール 1に巻き取っていく。勿論、テープ30は、従来から知られているように、電子 ・電気部品(チップ)32を取り付けるための多数の凹み又は穴を打ち込み又は 打ち抜き加工してなる金属製テープ若しくは樹脂製テープなどからなるものであ り、これらの電子・電気部品(チップ)32を取付けた状態のテープ30の端部 をリール1の巻取軸22に固定した上で、ロッド31を回転させながら、該テー プ30をリール1に巻き取っていく。なお、テープ端部の固定は、直近の穴24 より作業員が指などを入れて行う。
【0013】 なお、図示を省略したが、ロッド31には適宜のキー結合用突起等を設け、リ ール1の中央の軸穴23にはキー結合用溝等を設けて、ロッド31の回転に伴っ てリール1が回転するようにするのは勿論である。この場合、リール1の軸穴2 3に設けるキー結合用溝は、上記溶着作業の際に、軸穴23の一部を加熱融溶す ることによって形成することができる。
【0014】 なお、合成樹脂製の中空構造体からなる板状素材は、必ずしも半透明であるこ とを要しない。この素材に不透明のものを使用した場合は、リール1におけるテ ープ30の巻取状況(又はテープ使用状況)を外部から容易に確認できるように するために、外側の側板部材20a,20bの適宜箇所に半径方向に伸びたスリ ット孔を設けるか、テープ30の端部を固定するための穴24を半径方向に長め に設けてやるのが好ましい。しかし、その場合、スリット孔によってリール1の 強度を多少損ねることがあるかもしれない。その点を考慮すると、少なくとも1 対の側板部材20a,20bの素材が半透明であるのが好ましいと言える(勿論 、より透明度が高くてもよい)。そうすれば、半透明の板部材を透して、リール 1におけるテープ30の巻取状況(又はテープ使用状況)を外部から容易に確認 することができるので、上記のように確認用の長めのスリット孔を設けたり、テ ープ端部固定用の穴24を拡大したりする必要がないので、リール1の強度を損 ねることがなく、好ましい。なお、テープ端部固定用の穴24は、その他適宜の 手段によってテープ端部を固定することができる場合、あるいは巻取られたテー プの重なりで自然にテープ端部を固定することで済ませるような場合などは、特 に設けなくてもよい。そのような場合は、側板部材20a,20bの素材が半透 明であれば、リール側面に孔を全く設けないようにすることができ、一層の強度 を確保することができる。
【0015】
【考案の効果】
以上の通りこの考案によれば、搬送用リール1を合成樹脂製の中空構造体から なる板状素材により構成したので、軽量かつ安価で衝撃にも強く、しかも紙粉や 湿気による悪影響が全くない。また、合成樹脂製の中空構造体からなる板状素材 を型抜きして各部材を成形し、これらを溶着によって接合固定する構成であるた め、従来の一体成形もの(金型成形品)のアルミニウム製又は合成樹脂成型品か らなるリールの比べて、製造コストが極めて安価であり、多様な寸法の要望にも わずかな費用で対応することができる。さらに、各部材は溶着により固定されて いるので、格別の接合材(例えば接着剤や鋲など)を使用する必要がないので安 上がりである上、溶着工程の際に芯合わせを容易に行なえるので作業効率が極め て高い。また、テープ30の幅の規格が様々であっても、それに応じた数の軸部 材21a,21b,21c,…を用意して一回の溶着作業で簡単にリール1を製 作することができるのも大きな特長の1つである。また、溶着による接合である であるため、溶着箇所を再加熱処理することにより各部材の取外しが容易であり 、取外した部材を再々加熱処理することによって再接合することも容易であり、 従って、修理も簡単に行えるという利点を有する。また、少なくとも1対の側板 部材の素材を半透明とすれば、半透明の部材を透して、リールにおけるテープの 巻取状況(又はテープ使用状況)を外部から容易に確認することができるので、 確認用の長めのスリット孔を設けたりする必要がないので、リールの強度を損ね ることがなく、好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る搬送用リールの一実施例を示す
斜視図。
【図2】同実施例の搬送用リールを構成する各部材の素
材として使用する合成樹脂製の中空構造体からなる板材
の一例を示す拡大図。
【図3】同実施例の搬送用リールの各部材を示す分解斜
視図。
【符号の説明】
1 搬送用リール 20a,20b 側板部材 21a,21b,21c 軸部材 30 テープ 32 電子・電気部品(チップ) 10 合成樹脂製の中空構造体からなる板材(プラスチ
ック段ボール) 25 溶着による凹み

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々が平板状の合成樹脂製の中空構造体
    からなる1対の側板部材(20a,20b)と、 上記1対の側板部材の間に配された、平板状の合成樹脂
    製の中空構造体からなる少なくとも1個の軸部材(21
    a,21b,21c)とを具備し、上記側板部材(20
    a,20b)と軸部材(21a,21b,21c)とを
    所定箇所で溶着することによって一体的に接合してなる
    ことを特徴とする搬送用リール。
  2. 【請求項2】 少なくとも上記側板部材(20a,20
    b)を構成する上記平板状の合成樹脂製の中空構造体が
    半透明からなっていることを特徴とする請求項1に記載
    の搬送用リール。
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