JP3005665B2 - 電子デバイス - Google Patents

電子デバイス

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JP3005665B2
JP3005665B2 JP6079894A JP7989494A JP3005665B2 JP 3005665 B2 JP3005665 B2 JP 3005665B2 JP 6079894 A JP6079894 A JP 6079894A JP 7989494 A JP7989494 A JP 7989494A JP 3005665 B2 JP3005665 B2 JP 3005665B2
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和彦 松本
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工業技術院長
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、平面上に形成された
微細構造により電子の流れを制御して様々な電流−電圧
特性を生じさせる電子デバイスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子デバイスとしては導電体/絶
縁体/導電体という構造を形成するためには、分子線エ
ピタキシャル法等の特殊な結晶成長法を用いて積層構造
を形成し、縦方向に電流を流すような構造のものが知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の積層構
造の導電体/絶縁体/導電体の電気デバイスでは、その
断面積を小さくするためにはパターン形成技術の限界で
制限され、このため導電体/絶縁体/導電体間の容量が
小さくできないという問題点があった。
【0004】また、上述の積層構造の電子デバイスで
は、下層の導電体に電気接続を行うためのコンタクトを
形成することが、困難であるという問題点もあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、この発明では、絶縁性の基板からなる第1の領域
と、前記第1の領域上に接して形成された導電性の第2
の領域と、前記第2の領域の一部を変成させることによ
り、電流方向を遮る方向に細線状に形成され、且つ、前
記電流方向に対して所定間隔をおいて形成された、高抵
抗率を有する複数の第3の領域と、前記複数の第3の領
域を挟んで前記第2の領域の両端側に形成され、前記両
端側にバイアス電圧を印加することにより、前記第3の
領域をトンネル効果或いは熱的にエネルギーバリアを超
えることで前記電流方向に電流が流れるようにした、電
気接続するための第1及び第2のコンタクト領域と、前
記複数の第3の領域に近接して形成され、印加される電
圧を制御することにより前記複数の第3の領域を介して
前記電流方向に流れる電流に係る電子を一つ一つカウン
トしながら流すためのゲート領域を備えた電子デバイス
を提案するものである。
【0006】
【作用】即ち、この発明では第1の領域を絶縁性の基板
とすることにより第1の領域上に形成された第2の領域
のみを流れる電流を形成することができるが、この第2
の領域を流れる電流は変成された第3の領域を通過する
場合、トンネル効果で通過するか、或は熱的に第3の領
域のエネルギーバリアを越えて流れなければならず、こ
のため大きな非線形の電流−電圧特性を示すデバイスが
得られる。
【0007】また、この発明では第1の領域上に形成し
た第2の領域を流れる電流を制御するデバイスであるた
め、従来のデバイスのように導電体/絶縁体/導電体間
の容量を問題にすることもなく、更に電気接続のための
コンタクトも形成し易い。
【0008】ここで、第1の領域としては絶縁性GaA
s、SiO2 等の絶縁性の基板を用いることができる。
【0009】第1の領域上に形成する第2の領域として
は導電性GaAs、GaAlAs、シリコン或はアモル
ファスシリコンなどの半導体、チタン、コバルト、コバ
ルトシリサイド、スズ、アルミニウム等の金属を用いる
ことができる。
【0010】また、第3の領域は、例えば第2の領域の
一部を酸化、熱溶融、格子欠陥形成或は切削等の手段で
変成して形成することができる。
【0011】この場合、走査型トンネル顕微鏡、電子ビ
ームを用いて第2の領域の一部を変成して第3の領域を
形成することもできる。
【0012】一方、第3の領域は第2の領域の1箇所形
成しても、第2の領域を流れる電子はこれをトンネル効
果或は熱的に第3の領域のエネルギーバリアを越えて流
れるために大きな非線形の電流−電圧特性が得られる
が、近接した2箇所以上の第2領域を形成した場合に
は、これら第2の領域を通過する電子の共鳴準位特性に
より負性抵抗が生じ、更に急峻な非線形の電流−電圧特
性が得られる。
【0013】また、第2の領域に、所定の間隔を置いて
2箇所の第3の領域を形成し、上記第3の領域の間隔の
下方に位置する第1の領域にはゲート電極を設ければ、
第2の領域に一つ一つカウントしながら電子を流すこと
ができる。
【0014】この他第2の領域の一部を第3の領域で完
全に遮断せずに、第3の領域と第1の領域と第2の領域
の境界に多少の間隔を置くようにすることにより、トン
ネル効果による電流とリーク電流の和となるような電流
−電圧特性が得られる。
【0015】更に、第2の領域を遮断する第3の領域の
幅を一部狭めることにより、トンネルし易くなり、電流
の流れを容易にすることができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例に基づいて詳
細に説明すると、図1はこの発明の一実施例を示すもの
であり、10は絶縁性のGaAsを用いて形成された第
1の領域で、第1の領域10上にはチタンの薄膜からな
る第2の領域20が形成され、第2の領域20の両端に
は電気接続のためのコンタクト領域21、22が形成さ
れ、更に第2の領域20の中央部にはその幅方向を遮断
し、且つその深さが第2の領域20と第1の領域10の
境界に達する第3の領域の酸化チタンの細線30が形成
される。
【0017】なお、酸化チタンの細線30は第2の領域
を局所的に酸化することにより形成される。
【0018】以上のような構造の電子デバイスにおい
て、コンタクト領域21及び22間にバイアスを印加す
ると、第2の領域であるチタン薄膜20中をその長さ方
向に電流が流れるが、第2の領域の中央部を幅方向に遮
断する酸化チタン細線30は高い抵抗率を有する絶縁物
であるため、この電流は第3の領域をトンネル効果で通
過するか、或は第3のエネルギーバリアを越えて流れな
ければならないため、このデバイスは図2に示すように
電流−電圧特性は大きな非線形特性を示す。
【0019】図3は、走査型トンネル顕微鏡(STM)
を用いて図1に示すデバイスを形成する方法を示すもの
であり、絶縁性のGaAsを用いて形成された第1の領
域10(a)上にチタン薄膜20(a)を形成する。
【0020】第2の領域のチタン薄膜20(a)にST
Mの探40を近接させて、この探針40とチタン薄膜2
0(a)の間にバイアス50を印加する。チタン薄膜2
0(a)が酸化され、STMの探針40を掃引すること
によりチタン薄膜20(a)の中央部にはその幅方向を
遮断し、且つその深さがチタン薄膜20(a)と第1の
領域10(a)の境界に達する第3の領域30(a)が
形成される。
【0021】図4は近接して2本の第3の領域を第2の
領域上に形成した実施例を示し、図5は近接して3本の
第3の領域を第2の領域上に形成した実施例を示す。
【0022】この場合は、電子が近接した複数の第2の
領域を通過する際の共鳴準位特性により負性抵抗が生
じ、更に急峻な非線形の電流−電圧特性が得られる。
【0023】図6は、第3の領域を、第1の領域と第2
の領域との境界まで達しない構造とした実施例を示すも
のであり、この場合はトンネル効果により流れる電流と
リーク電流の和による電流−電圧特性が得られる。
【0024】図7は、第3の領域の幅方向の一部を縊ら
せた構造の実施例を示すものであり、この場合はトンネ
ルし易くなり、電流の流れが容易にすることができる。
【0025】図8は、第3の領域の幅方向の一部を微細
間隔でカットした実施例を示すものであり、この場合は
カットされた微細間隔で共鳴準位ができ、これにより負
性抵抗が生じ、図4、図5の実施例と同様に急峻な非線
形の電流−電圧特性が得られる。
【0026】図9は、第2の領域に、所定の間隔を置い
て2箇所の第3の領域を形成し、上記第3の領域の間隔
の下方に位置する第1の領域にはゲート電極を設けた実
施例を示すものであり、この場合はゲート電極に印加す
る電圧を適当に制御することにより第2の領域に電子を
一つ一つカウントしながら流すことができる。
【0027】
【発明の効果】以上要するに、この発明によれば絶縁性
基板で構成される第1の領域上に形成された第2の領域
の一部を変成して第3の領域を形成することにより、第
2の領域を流れる電流を制御できるので、従来のデバイ
スのように容量の問題もなく、また電気接続のためのコ
ンタクト領域の形成が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例を示す電子デバイスの斜
視図
【図2】 同上の電流−電圧特性を示す図
【図3】 図1の電子デバイスの作成方法を示す図
【図4】 この発明の他の実施例を示す電子デバイスの
斜視図
【図5】 この発明の更に他の実施例を示す電子デバイ
スの斜視図
【図6】 この発明の更に他の実施例を示す電子デバイ
スの斜視図
【図7】 この発明の更に他の実施例を示す電子デバイ
スの斜視図
【図8】 この発明の更に他の実施例を示す電子デバイ
スの斜視図
【図9】 この発明の更に他の実施例を示す電子デバイ
スの斜視図
【符号の説明】
10は第1の領域 20は第2の領域 21,22はコンタクト領域 30は第3の領域 40はSTMの探針 50はバイアス

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性の基板からなる第1の領域と、 前記第1の領域上に接して形成された導電性の第2の領
    域と、 前記第2の領域の一部を変成させることにより、電流方
    向を遮る方向に細線状に形成され、且つ、前記電流方向
    に対して所定間隔をおいて形成された、高抵抗率を有す
    る複数の第3の領域と、 前記複数の第3の領域を挟んで前記第2の領域の両端側
    に形成され、前記両端側にバイアス電圧を印加すること
    により、前記第3の領域をトンネル効果或いは熱的にエ
    ネルギーバリアを超えることで前記電流方向に電流が流
    れるようにした、電気接続するための第1及び第2のコ
    ンタクト領域と、 前記複数の第3の領域に近接して形成され、印加される
    電圧を制御することにより前記複数の第3の領域を介し
    て前記電流方向に流れる電流に係る電子を一つ一つカウ
    ントしながら流すためのゲート領域を備えた電子デバイ
    ス。
  2. 【請求項2】 絶縁性の基板からなる第1の領域と、 前記第1の領域上に接して形成された導電性の第2の領
    域と、 前記第2の領域の一部を変成させることにより電流方向
    を遮る方向に細線状に形成され、高抵抗率を有する第3
    の領域と、 前記第3の領域を挟んで前記第2の領域の両端側に形成
    され、前記両端側にバイアス電圧を印加することによ
    り、前記第3の領域をトンネル効果或いは熱的にエネル
    ギーバリアを超えることで前記電流方向に電流が流れる
    ようにした、電気接続するための第1及び第2のコンタ
    クト領域を備えた電子デバイスであって、 前記第3の領域は、前記第2の領域内に、前記第1の領
    域と前記第2の領域との境界まで達しないように形成さ
    れたことを特徴とする電子デバイス。
  3. 【請求項3】 前記第3の領域は、 前記第1及び第2のコンタクト領域間を流れる電流方向
    について幅を狭くした部分を備えたことを特徴とする請
    求項2に記載の電子デバイス。
  4. 【請求項4】 前記第3の領域は、 前記第1及び第2のコンタクト領域間を流れる電子が通
    過することができ、高抵抗率を有しない微細間隔部分を
    備えたことを特徴とする請求項2に記載の電子デバイ
    ス。
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