JP3385637B2 - 共鳴トンネル電界効果型トランジスタの製造方法 - Google Patents

共鳴トンネル電界効果型トランジスタの製造方法

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JP3385637B2 JP01144293A JP1144293A JP3385637B2 JP 3385637 B2 JP3385637 B2 JP 3385637B2 JP 01144293 A JP01144293 A JP 01144293A JP 1144293 A JP1144293 A JP 1144293A JP 3385637 B2 JP3385637 B2 JP 3385637B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新機能な電子デバイス
に関し、特に、共鳴トンネル現象を利用した電界効果型
トランジスタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図14(a)〜(d)は、S.Y.Cho
u,et.al.,Appl.Phys.Lett., vol.55,
176 (1989)に示された従来の共鳴トンネル電界効果型ト
ランジスタの製造方法を工程順に示した断面摸式図であ
り、図15は、図14(a)〜(d)の製造工程を経て完成
した従来の共鳴トンネル電界効果型トランジスタを示す
断面摸式図である。図において、1は半絶縁性GaAs
基板、2はアンドープGaAsチャンネル層、3はアン
ドープAlGaAsスペーサ層、4はn型AlGaAs
層、5はn型GaAsキャップ層、6はAuGe/Ni
/Auからなるオーミック電極、7は良好なオーミック
接触を形成するために熱アニールすることによって生じ
た合金化領域、8はTi/Auからなるショットキー電
極、9は二次元電子ガス、11は電子ビーム露光用レジ
ストである。
【0003】まず、従来の共鳴トンネル電界効果型トラ
ンジスタの製造方法の説明をする。半絶縁性GaAs基
板1上に、分子線エピタキシャル成長法でアンドープG
aAsチャンネル層2、アンドープAlGaAsスペー
サ層3、n型AlGaAs層4、n型GaAsキャップ
層5を図14(a)に示すように順次成長する。ここで、
アンドープAlGaAsスペーサ層3の膜厚は 2.5n
m、n型AlGaAs層4の膜厚とドーピング濃度はそ
れぞれ45nmと2×1018cm-3であり、n型GaAs
キャップ層5の膜厚とドーピング濃度はそれぞれ50n
mと3×1018cm-3である。次に、AuGe/Ni/A
uを真空蒸着などで堆積させ、リフトオフ法などにより
オーミック電極6を図14(b)に示すように形成し、熱
アニールすることによって合金化させ良好なオーミック
接触を形成する。その後、ゲート領域のn型GaAsキ
ャップ層5を図14(b)に示すようにエッチングで除去
する。次に、電子ビーム露光用レジスト11を全面に塗
布し、電子ビーム露光法でn型GaAsキャップ層5を
除去した領域に、微小なストライプ状の開きパターンを
2本非常に近接させて図14(c)に示すように形成す
る。その後、Ti/Auからなるショットキー電極8を
真空蒸着法などの方向性のある方法で上部から堆積させ
る。図14(d)に示すような形状ができる。そして、電
子ビーム露光用レジスト11を除去すると、電子ビーム
露光用レジスト11上のTi/Auは同時に除去でき、
図15に示す構造が出来上がる。
【0004】図16は従来の共鳴トンネル電界効果型ト
ランジスタの動作説明をするための摸式的なエネルギー
バンド図であり、9は電子ガス、10a,10b,10
cは量子準位である。図17(a),(b)は従来の共鳴ト
ンネル電界効果型トランジスタの摸式的な特性図であ
る。
【0005】次に動作について説明する。従来の共鳴ト
ンネル電界効果型トランジスタは、上記(図15)のよ
うに構成されており、電子親和力の違いにより、n型A
lGaAs層4から、アンドープGaAsチャンネル層
2へ電子が供給され、アンドープGaAsチャンネル層
2中のアンドープAlGaAsスペーサ層3との界面部
に、電子ガス9が形成される。なおここで、アンドープ
AlGaAsスペーサ層3は、電子ガス9を不純物がド
ーピーングされているn型AlGaAs層4から空間的
に離すことにより、不純物散乱を抑制し、電子ガス9の
移動度を向上させるために設けられている。ショットキ
ー電極8からなるゲート(G)近傍は、n型GaAsキ
ャップ層5が除去されているが、n型AlGaAs層4
の膜厚やドーピング濃度が適当であれば、n型GaAs
キャップ層5が除去されている領域においても電子ガス
9が形成されている。
【0006】ここで、ゲート(G)に負の電圧を印加す
ると、通常の変調ドープ構造電界効果型トランジスタと
同様に、ゲート(G)直下の電子ガス9が空乏化、すな
わち、電子ガス9にとってポテンシャル障壁ができる。
通常の電界効果型トランジスタと異なりゲート(G)が
2本形成されているため、図16に示すように電子ガス
9が空乏化する領域は、2つになり、さらに、2本のシ
ョットキー電極8の間隔が狭いと、電子ガス9が空乏化
した領域の間の領域の電子は、とびとびの量子準位10
a,10b,10cなどのエネルギー状態しかとれなく
なる。2つのオーミック電極6をそれぞれソース
(S)、ドレイン(D)とし、その間に電圧を印加し電
流を流すことを考える。ソース(S)、ドレイン(D)
間には、先ほど述べたように、2つのポテンシャル障壁
が形成されているが、2本のショットキー電極8の幅が
十分狭いと、その直下に形成されるポテンシャル障壁の
幅も狭くなり、それぞれのポテンシャル障壁を電子はト
ンネリングにより通り抜けが可能になる。しかし、ポテ
ンシャル障壁の間の領域の電子のエネルギー状態は量子
化されているため、量子準位(10a,10b,10c
など)のエネルギーを持った電子だけが共鳴的にトンネ
リングする。通常伝導に寄与する電子は、フェルミレベ
ル近傍のエネルギーを持った電子だけであるため、例え
ば、ゲート電圧(VGS)を一定にして、ソース、ドレイ
ン間の電圧(VDS)を増加させていくと、図17(a)の
ように、ソース、ドレイン間に流れる電流(IDS)は、
フェルミレベルが量子準位10b,10cと揃う近傍の
み多く流れるため、それぞれに対応する電圧、VDS=V
b、Vcでピークをもつ負性微分抵抗特性が得られる。ま
た、ゲート電圧を変化させると、ポテンシャル障壁の高
さおよび間隔が変化するので、量子準位(10a,10
b,10cなど)のレベルを変化させることができ、図
17(b)のようにゲート電圧(VGS)に対するソース、
ドレイン間の電流(IDS)は、量子準位10a,10
b,10cそれぞれがフェルミレベルと一致するゲート
電圧VGS=VGa,VGb,VGcでピークをもつ特性が得ら
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の共鳴トンネル電
界効果型トランジスタは、上記のように構成されている
ため、ソース、ドレイン間の良好な負性微分抵抗特性を
得るためには、非常に幅の狭い2本のショットキー電極
8を非常に近接させて形成する必要がある。現在、最小
のパターンを形成できるリソグラフィー技術としては、
電子ビーム露光法があげられるが、図14(c)に示すよ
うな電子ビーム露光用レジスト11のパターン(非常に
近接させた非常に幅の狭いストライプパターン)を形成
するのは、近接効果などの影響により、非常に困難であ
る。従来の共鳴トンネル電界効果型トランジスタでは、
2本のショットキー電極8の幅としては80nm、間隔
としては100nmとしているが、さらに特性を向上さ
せ、室温においても十分動作をする素子を得るために
は、何等かのブレークスルーが必要であるなどの問題が
あった。
【0008】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、良好な負性微分抵抗特性が室温
においても十分得られる共鳴トンネル電界効果型トラン
ジスタを簡便に製造できる方法を得ることを目的とす
る。
【0009】
【0010】
【課題を解決するための手段】 本発明に係る共鳴トンネ
ル電界効果型トランジスタ の製造方法は、基板上に第3
の半導体層と、これより電子親和力が小なるn型不純物
を含む第2の半導体層と、n型不純物を含む第1の半導
体層とを順に成膜すると共に、上記第1の半導体層を除
去した場合、除去した部分の層方向下方における上記第
3の半導体層の上記第2の半導体層側界面部分では電子
ガスが空乏化するような半導体結晶構造に構成し、スト
ライプ状の開口パターンを有するエッチングマスクを用
い、上記第1の半導体層を異方性エッチングにより断面
逆メサ形状に選択的に除去して上記第2の半導体層を露
出させ、第2の半導体層との間にショットキー障壁を形
成し得る金属を方向性のある成膜法で上部から堆積さ
せ、上記エッチングマスク上に堆積した上記金属をリフ
トオフ法で除去し、露出した上記第2の半導体層の中心
近傍にストライプ状のショットキー電極を形成するよう
にしたものである。
【0011】また、第1の半導体層上にこれとオーミッ
ク接触を形成し得る金属層を成膜し、これに上記第1の
半導体層を異方性エッチングした場合に逆メサ形状とな
るようにストライプ状の開口パターン形成し、これを第
1の半導体層のエッチングマスクとして用いるようにし
た。
【0012】あるいは、第1の半導体層を除去した後、
第2の半導体層を所定幅露出させて、除去した第1の半
導体層側面に絶縁膜を形成し、露出した第2の半導体層
上にショットキー電極を形成するようにしたものであ
る。
【0013】そして、本発明の別の製造方法は第1の半
導体層上に絶縁膜を形成し、この絶縁膜にストライプ状
の開口パターンを形成した後、第2の半導体層との間に
ショットキー障壁を形成し得る金属を方向性の少ない成
膜法で堆積させ、さらに方向性のあるドライエッチング
により上部から上記金属をエッチングし、上記絶縁膜の
ストライプ状開口パターンの側面の上記金属を選択的に
残すようにしてショットキー電極を形成するようにした
ものである。
【0014】
【作用】本発明に係る共鳴トンネル電界効果型トランジ
スタの製造方法は、上述のようになされているので、1
本のショットキー電極からなるゲート電極でソース、ド
レイン間に流れる共鳴トンネル電流を制御することが可
能になり、ゲート容量を小さくすることができ高速動作
化が可能になる。また、1本のゲート電極で同様の特性
が得られるので、製造が容易になる。また、微小なスト
ライプ状開きパターンを1本形成するのみで素子の主要
部分を形成することが可能となったので、リソグラフィ
ー技術に対する負担を軽減することができる。
【0015】
【0016】さらに、オーミック電極をエッチングマス
クとして用いるようにしたので、自己整合的にゲート電
極を設けることができる。
【0017】さらにまた、除去した第1の半導体層側面
に絶縁膜を形成することにより、第2の半導体層の露出
幅を最初に形成した微小ストライプの幅よりさらに微小
な幅にすることができる。リソグラフィー技術に対する
負担を軽減することができる。
【0018】また、本発明に係る共鳴トンネル電界効果
型トランジスタの別の製造方法では、第1の半導体層上
に形成した絶縁膜に開口を形成し、ショットキー電極と
なる金属を全面に成膜し、上記絶縁膜の開口側面の上記
金属を選択的に残すようにしてエッチングしショットキ
ー電極を形成するようにしたので、二本の非常に近接し
た微小なストライプ状のゲート電極を形成するのが容易
になり特性の向上が図れる。また、多重障壁構造を持っ
た共鳴トンネル電界効果型トランジスタを簡便に製造す
ることができる。
【0019】
【実施例】実施例1.以下、本発明の実施例を図によっ
て説明する。図1は本発明の一実施例による共鳴トンネ
ル電界効果型トランジスタの断面摸式図であり、電圧を
かけた状態を表している。図において上述の図14、図
15と同一符号は同一または相当部分を表すものであ
り、ここで第3の半導体層はアンドープGaAsチャン
ネル層、第2の半導体層はn型AlGaAs層4、第3
の半導体層はn型GaAsキャップ層5である。
【0020】図2(a)〜(d)は本発明の一実施例による
共鳴トンネル電界効果型トランジスタの動作を説明する
ための図であり、図2(a)は、図1の素子のn型GaA
sキャップ層5が除去されていない領域の層方向でのエ
ネルギーバンド図、図2(b)は、図1の素子のn型Ga
Asキャップ層5が除去された領域の層方向での電子に
対するエネルギーバンド図、なお破線は従来例のものを
表している。図2(c)は、ゲート(G)に電圧が印加さ
れていない場合の、アンドープGaAsチャンネル層2
中のアンドープAlGaAsスペーサ層3界面における
電子の走行方向(ソース、ドレイン方向)のエネルギー
バンド図、図2(d)は、ゲート(G)に正の電圧を印加
した場合のアンドープGaAsチャンネル層2中のアン
ドープAlGaAsスペーサ層3界面における電子の走
行方向(ソース、ドレイン方向)のエネルギーバンド図
を摸式的に表したものである。図3は本発明の一実施例
による共鳴トンネル電界効果型トランジスタの特性を摸
式的に表した図である。
【0021】以下、本実施例による共鳴トンネル電界効
果型トランジスタの動作について説明する。上記のよう
に構成された共鳴トンネル電界効果型トランジスタにお
いても、従来の共鳴トンネル電界効果型トランジスタと
同様に、電子親和力の違いにより、n型AlGaAs層
4から、アンドープGaAsチャンネル層2へ電子が供
給され、アンドープGaAsチャンネル層2中のアンド
ープAlGaAsスペーサ層3との界面に、電子ガス9
が形成される。また、アンドープAlGaAsスペーサ
層3を、従来例と同様に、電子ガス9の移動度を向上さ
せるために設けている。ここで、ショットキー電極8か
らなるゲート(G)近傍は、n型GaAsキャップ層5
が従来例と同様に、除去されているが、本実施例におい
ては、例えば、アンドープAlGaAsスペーサ層3の
膜厚を10nmとし、n型AlGaAs層4の膜厚とド
ーピング濃度をそれぞれ40nmと1×1018cm-3
し、n型GaAsキャップ層5の膜厚とドーピング濃度
をそれぞれ50nmと3×1018cm-3とするなど、アン
ドープAlGaAsスペーサ層3、n型AlGaAs層
4およびn型GaAsキャップ層5の膜厚やドーピング
濃度を適当に設定することにより、n型GaAsキャッ
プ層5が除去されていない領域においては、図2(a)に
示すように電子ガス9が形成されているが、n型GaA
sキャップ層5が除去された領域では電子ガス9が空乏
化するようにすることができる。そうすると、ゲート
(G)に電圧が印加されていない場合の、アンドープG
aAsチャンネル層2中のアンドープAlGaAsスペ
ーサ層3界面における電子の走行方向(ソース、ドレイ
ン方向)のエネルギーバンド図は、摸式的に図2(c)に
示すように表され、電子にとってのポテンシャル障壁が
形成される。
【0022】次に、ゲート(G)に正の電圧を印加した
場合の、アンドープGaAsチャンネル層2中のアンド
ープAlGaAsスペーサ層3界面における電子の走行
方向(ソース、ドレイン方向)のエネルギーバンド図
は、摸式的に図2(d)に示すように表され、電子にとっ
てのポテンシャル障壁は2つに割れ、ショットキー電極
8の幅が十分狭ければ従来例と同様に、量子準位(10
a,10b,10cなど)が2つのポテンシャル障壁に
挟まれた井戸領域に形成される。
【0023】ここで、2つのポテンシャル障壁の幅が狭
くなり、それぞれのポテンシャル障壁を電子はトンネリ
ングにより通り抜けが可能になるように、n型GaAs
キャップ層5を除去した領域の両端とショットキー電極
8の間隔を狭くしておけば、従来例と同様に、量子準位
(10a,10b,10cなど)のエネルギーを持った
電子だけを共鳴的にトンネリングさせることができ、ゲ
ート電圧(VGS)を一定にして、ソース、ドレイン間の
電圧(VDS)を増加させていくと、従来例の図17(a)
のような特性が得られる。また、ゲート電圧を変化させ
ると、2つのポテンシャル障壁に挟まれた井戸領域のポ
テンシャル高さが変化するので、量子準位10a,10
b,10cのレベルを変化させることができ、それぞれ
のレベルがフェルミレベルと一致するゲート電圧VGS
Ga,VGb,VGcで電流(IDS)がピークをもつ図3の
ような特性が得られる。この様に、本実施例による共鳴
トンネル電界効果型トランジスタにおいては、一本のシ
ョットキー電極ストライプからなるゲートの電圧で、共
鳴トンネル電流を制御することができる。従ってゲート
容量を小さくすることができ高速動作化が可能になる。
また、1本のゲート電極で同様の特性が得られるので、
製造が容易になる。
【0024】実施例2.次に、本発明による共鳴トンネ
ル電界効果型トランジスタの製造方法の説明をする。図
4(a)〜(d)は図1に示す本発明の共鳴トンネル電界効
果型トランジスタの製造方法の一実施例を説明するため
の断面模式図であり、図において図14と同一符号は同
一または相当部分を示すものである。
【0025】まず、図4(a)に示すように面方位が(1
00)の半絶縁性GaAs基板1上に、分子線エピタキ
シャル成長法などでアンドープGaAsチャンネル層
2、アンドープAlGaAsスペーサ層3、n型AlG
aAs層4、n型GaAsキャップ層5を順次成膜す
る。ここで、n型AlGaAs層4およびn型GaAs
キャップ層5の膜厚やドーピング濃度を、n型GaAs
キャップ層5が除去されていない領域においては、図2
(a)に示すように電子ガス9が形成されているが、n型
GaAsキャップ層5が除去されてた領域では、図2
(b)に示すように電子ガス9が空乏化するようにしてお
く。次に、AuGe/Ni/Auを真空蒸着などで堆積
させ、リフトオフ法などにより図4(b)に示すようにオ
ーミック電極6を形成し、熱アニールすることによって
合金化させ良好なオーミック接触を形成する。次に、電
子ビーム露光用レジスト11を全面に塗布し、電子ビー
ム露光法で2つのオーミック電極6の間の領域に、微小
なストライプ状の開きパターンを<0,−1,−1>方向
に形成する。この電子ビーム露光用レジスト11のパタ
ーンをエッチングマスクにし、例えばアンモニア水と過
酸化水素水からなるエッチング液で、n型GaAsキャ
ップ層5を選択的にエッチングする。この時、エッチン
グの異方性(特定の結晶方位面が出てくる性質)により
図4(c)に示すように逆メサ形状にn型GaAsキャッ
プ層5をエッチングすることができる。その後、ショッ
トキー電極8を形成するTi/Auなどの金属を真空蒸
着法などの方向性のある方法で堆積させると、図4(d)
に示すような形状ができる。そして、電子ビーム露光用
レジスト11を除去すると、電子ビーム露光用レジスト
11上のTi/Au8は同時に除去できるので、図1に
示す構造が出来上がる。
【0026】ここで、図4(c)に示すように幅bの一本
の微小なストライプ状の開きパターンを形成するのは、
従来例のように二本の微小なストライプ状の開きパター
ンを非常に近接させて形成するよりも容易である。さら
に、n型GaAsキャップ層5を除去した領域の端とシ
ョットキー電極8の端の間隔は、結晶方位面で決まるθ
とn型GaAsキャップ層5の膜厚aで決められるので
制御性よく素子を製造することができる。
【0027】実施例3.上記実施例では、ソース、ドレ
インの間にゲートを形成するためにマスク合わせが必要
であり、素子の寄生抵抗が高くなる恐れが合ったが、図
5(a)〜(d)の断面模式図に工程順に示す実施例3の製
造方法では、自己整合的にゲートを形成することができ
る。
【0028】以下、その製造方法について説明する。ま
ず、上記実施例と同様に図4(a)に示すような結晶成長
を行う。次に、図5(a)のようにオーミック電極6とな
るAuGe/Ni/Auを真空蒸着などで堆積させる。
そして、電子ビーム露光用レジスト11を全面に塗布
し、電子ビーム露光法で、微小なストライプ状の開きパ
ターンを<0,−1,−1>方向に形成する。この電子ビ
ーム露光用レジスト11のパターンをエッチングマスク
にし、AuGe/Ni/Auを図5(b)のようにエッチ
ングする。次に、AuGe/Ni/Auからなるオーミ
ック電極6をエッチングマスクにし、例えばアンモニア
水と過酸化水素水からなるエッチング液で、n型GaA
sキャップ層5を選択的にエッチングする。すると図4
(c)と同様にエッチングの異方性により図5(c)に示す
ように、逆メサ形状にn型GaAsキャップ層5をエッ
チングすることができる。その後、熱アニールすること
によって合金化させ良好なオーミック接触を形成する。
最後に、Ti/Au8を真空蒸着法などの方向性のある
方法で堆積させると、図5(d)に示すような形状ができ
る。
【0029】実施例4.上記実施例2、3の製造方法の
場合、エッチングの異方性を利用してn型GaAsキャ
ップ層5を逆メサ形状にエッチングしていたため、特定
の方向のストライプ状のゲート電極の形成にしか適用で
きないが、n型GaAsキャップ層5を逆メサ形状にエ
ッチングしなくても制御性よく素子を製造することがで
きる方法を次に説明する。図6(a)〜(d)及び図7はこ
の実施例4の製造方法を工程順に示す断面模式図であ
る。
【0030】まず、実施例2と同様に結晶成長(図4
(a))、オーミック電極6の形成(図4(b))を行う。
次に、シリコン窒化膜などの絶縁膜12を図6(a)のよ
うに全面に堆積させる。そして、電子ビーム露光用レジ
スト11を全面に塗布し、電子ビーム露光法で、2つの
オーミック電極6の間の領域に微小なストライプ状の開
きパターンを形成し、この電子ビーム露光用レジスト1
1のパターンをエッチングマスクにし、絶縁膜12をエ
ッチング、さらに、絶縁膜12をエッチングマスクに
し、n型GaAsキャップ層5を図6(b)のようにエッ
チングする。図では、ドライエッチングなどにより垂直
にエッチングした場合について示してあるが、ある角度
を持っていても構わない。ただ、垂直にエッチングした
場合の方が、n型GaAsキャップ層5をエッチングす
る幅の制御性は良い。また、n型GaAsキャップ層5
は図6(b)のように必ずしも全てエッチングする必要は
なく、下の電子ガスが空乏化する程度にエッチングすれ
ばよい。次に、電子ビーム露光用レジスト11を除去し
た後、図6(c)に示すように絶縁膜13をCVD(Chem
ical Vapor Deposition)法などエッチング側壁にも均
一に膜を堆積させることのできる方法で全面に堆積させ
る。ここで、絶縁膜13の膜厚は、エッチングしたスト
ライプ幅の1/2以下にする。次に、ドライエッチング
などの方向性のあるエッチング法で絶縁膜13を上部方
向からエッチングすると、図6(d)に示すように、絶縁
膜12およびn型GaAsキャップ層5のエッチング側
壁に堆積させた絶縁膜13を選択的に残すことができ
る。最後に、ソース、ドレインの部分の絶縁膜12を除
去し、ショットキー電極8をリフトオフ法あるいはエッ
チングなどの通常のパターン形成法で、図7に示すよう
に、エッチングしたストライプ部分を被うように形成す
ると素子が完成する。
【0031】本実施例においては、電子ガスに対するポ
テンシャル障壁の幅を決める、n型GaAsキャップ層
5を除去した領域の端とショットキー電極8の端の間隔
は、n型GaAsキャップ層5のエッチング側壁に堆積
させた絶縁膜13の膜厚で決まるので、かなり精度よく
制御することができる。また、2つのポテンシャル障壁
の幅に挟まれた量子井戸の幅は、最初にn型GaAsキ
ャップ層5をエッチングにより除去した領域の幅からエ
ッチング側壁に堆積させた絶縁膜13の膜厚の2倍を差
し引いた大きさになり、最初に電子ビーム露光により形
成した微小ストライプの幅よりさらに微小な幅にするこ
とができる。リソグラフィー技術に対する負担を軽減す
ることができる。
【0032】また、本実施例においても実施例3の方法
を適用すれば、ソース、ドレインに対してゲートを自己
整合的に形成することができる。
【0033】実施例5.次に、従来例のような共鳴トン
ネル電界効果型トランジスタを製造するために必要な、
非常に幅の狭い2本のショットキー電極8を非常に近接
させて形成する方法として、従来例のように電子ビーム
露光などで非常に近接させた非常に幅の狭いストライプ
パターンを形成しなくても、幅の狭いストライプパター
ンを1本形成するだけで、非常に幅の狭い2本のショッ
トキー電極8を非常に近接させて形成することができる
方法を説明する。図8(a)〜(d)はこの実施例5の製造
方法を工程順に示す断面模式図である。
【0034】まず、従来例と同様に結晶成長(図14
(a))、オーミック電極6の形成(図14(b))を行
う。次に、シリコン窒化膜などの絶縁膜12を全面に堆
積させ、そして、電子ビーム露光用レジスト11を全面
に塗布し、電子ビーム露光法で、2つのオーミック電極
6の間の領域に微小なストライプ状の開きパターンを形
成し、この電子ビーム露光用レジスト11のパターンを
エッチングマスクにし、絶縁膜12を図8(a)のように
エッチングする。図では、ドライエッチングなどにより
垂直にエッチングした場合について示してあるが、ある
角度を持っていても構わない。ただ、垂直にエッチング
した場合の方が、絶縁膜12をエッチングする幅の制御
性は良い。次に、電子ビーム露光用レジスト11を除去
した後、図8(b)に示すようにショットキー電極8をC
VD(Chemical Vapor Deposition)法などエッチング
側壁にも均一に膜を堆積させることのできる方法で全面
に堆積させる。ここで、ショットキー電極8の膜厚は、
エッチングしたストライプ幅の1/2以下にする。次
に、ドライエッチングなどの方向性のあるエッチング法
でショットキー電極8を上部方向からエッチングする
と、図8(c)に示すように、絶縁膜12のエッチング側
壁に堆積させたショットキー電極8を選択的に残すこと
ができる。最後に、ソース、ドレインの部分の絶縁膜1
2を通常のパターン形成法で、除去すると素子が図8
(d)のように完成する。
【0035】本実施例においては、電子ガスに対するポ
テンシャル障壁の幅を決める、二本のショットキー電極
8の幅は、絶縁膜12のエッチング側壁に堆積させたシ
ョットキー電極8の膜厚で決まるので、かなり精度よく
制御することができる。また、2つのポテンシャル障壁
の幅に挟まれた量子井戸の幅は、最初に絶縁膜12をエ
ッチングにより除去した領域の幅からエッチング側壁に
堆積させたショットキー電極8の膜厚の2倍を差し引い
た大きさになり、最初に電子ビーム露光により形成した
微小ストライプの幅よりさらに微小な幅にすることがで
きる。例えば、従来例の場合、二本のショットキー電極
8の幅を80nm、その間隔を100nmとしていた
が、本実施例では、80nmの微小ストライプを一本電
子ビーム露光により形成できるとすると、膜厚が20n
mのショットキー電極8を形成すれば、幅が20nmの
ショットキー電極8を40nmの間隔で形成することが
でき、特性の向上を図ることができる。
【0036】実施例6.実施例2の変形例として、図4
(c)に示すように逆メサ形状にn型GaAsキャップ層
5をエッチングした後、ショットキー電極8となるTi
/Auを真空蒸着法などの方向性のある方法で斜め上方
から堆積させると、図9の断面模式図(ソース、ドレイ
ン部は簡単のため略してある)に示すように、n型Ga
Asキャップ層5をエッチングした領域の中心部からず
らしたところにTi/Au8を残すことができる。そう
すると、非対称な幅のポテンシャル障壁を持った共鳴ト
ンネル電界効果型トランジスタを製造することができ
る。
【0037】実施例7.さらに、図9に示すようにショ
ットキー電極8となるTi/Auを真空蒸着法などの方
向性のある方法で斜め上方から堆積させた後、逆方向の
斜め上方から再びTi/Au8を真空蒸着法などの方向
性のある方法で堆積させると、蒸着を行う方向を適当に
選んでやると、図10(a)の断面模式図に示すようにシ
ョットキー電極8のTi/Auのストライプ構造(G
1、G2)を2本近接させて形成させることができる。
【0038】このとき従来例のように、n型GaAsキ
ャップ層5をエッチングした領域においても電子ガスが
空乏化しないような半導体結晶構造を用いれば、従来例
と同様に、ショットキー電極8に逆方向電圧を印加し
て、共鳴トンネル電流を制御することができる。一方、
実施例2のように半導体結晶構造をn型GaAsキャッ
プ層5をエッチングした領域においては電子ガスが空乏
化するようにして、ショットキー電極8に順方向電圧を
印加すると、図10(b)のエネルギーバンド図に示すよ
うに2つの量子井戸ができ、それぞれに量子準位10
a,10b,10c,10dなどが形成された三重障壁
構造を持った共鳴トンネル電界効果型トランジスタを製
造することができる。
【0039】実施例8.図11(a)(b)は実施例4の変
形例の、この実施例8の製造方法を工程順に示す断面模
式図である。図6(d)に示すように、絶縁膜12および
n型GaAsキャップ層5のエッチング側壁に堆積させ
た絶縁膜13を選択的に残した後で、図11(a)に示す
ようにショットキー電極8をCVD(Chemical Vapor D
eposition )法などエッチング側壁にも均一に膜を堆積
させることのできる方法で全面に堆積させる。ここで、
ショットキー電極8の膜厚は、膜を堆積させる前のスト
ライプ状開口部の幅の1/2以下にする。次に、ドライ
エッチングなどの方向性のあるエッチング法でショット
キー電極8を上部方向からエッチングすると、図11
(b)に示すように、絶縁膜13の側壁に堆積させたショ
ットキー電極8を選択的に残すことができる。
【0040】本実施例においても、実施例7と同様に、
従来例のような素子への適用や、三重障壁構造を持った
共鳴トンネル電界効果型トランジスタへの適用が可能で
ある。
【0041】実施例9.図12(a)〜(d)は実施例5の
変形例の、この実施例8の製造方法を工程順に示す断面
模式図である。まず、図8(c)に示すように、絶縁膜1
2のエッチング側壁に堆積させたショットキー電極8を
選択的に残した後、図12(a)に示すように絶縁膜13
をCVD(Chemical Vapor Deposition)法などショッ
トキー電極8側壁にも均一に膜を堆積させることのでき
る方法で全面に堆積させる。ここで、絶縁膜13の膜厚
は、膜を堆積させる前のストライプ状開口部の幅の1/
2以下にする。次に、ドライエッチングなどの方向性の
あるエッチング法で絶縁膜13を上部方向からエッチン
グすると、図12(b)に示すように、ショットキー電極
8の側壁に堆積させた絶縁膜13を選択的に残すことが
できる。次に、第2のショットキー電極14をCVD
(Chemical Vapor Deposition)法など側壁にも均一に
膜を堆積させることのできる方法で全面に堆積させる。
ここで、ショットキー電極14の膜厚を、膜を堆積させ
る前のストライプ状開口部の幅の1/2以上にすると図
12(c)に示すように、ストライプ状開口部はショット
キー電極14で全て埋まる。次に、ドライエッチングな
どの方向性のあるエッチング法で第2のショットキー電
極14を上部方向からエッチングすると、図12(d)に
示すように、絶縁膜13の側壁に堆積させたショットキ
ー電極14を選択的に残すことができる。
【0042】本実施例においては以上のように、非常に
幅の狭い3本のショットキー電極を非常に近接させて形
成することができるが、この様な構造の場合、図13の
エネルギーバンド図に示すように、G1,G3に逆方向
電圧を印加し、G2に順方向電圧を印加すると、G2で
量子井戸のポテンシャルを制御ができ、量子準位10
a,10b,10cなどを変化させることができる。さ
らに、従来例のようにゲートが2本の場合は、そのゲー
トに逆方向電圧を印加しすぎると、量子井戸のポテンシ
ャルが上にあがりすぎるため、あまり電圧を印加するこ
とができなかったが、本実施例においてはG2に順方向
電圧を印加することにより、量子井戸のポテンシャルが
上にあがるのをおさえることができる。
【0043】なお、実施例9の方法で、さらに絶縁膜と
ショットキー電極を交互に側壁部に形成していくこと
で、多重障壁構造を持った共鳴トンネル電界効果型トラ
ンジスタを製造することができる。
【0044】また、上記実施例においては、変調ドープ
構造として、均一にn型不純物をドープしたn型AlG
aAs層4から、アンドープGaAsチャンネル層2へ
電子が供給され、アンドープGaAsチャンネル層2中
のアンドープAlGaAsスペーサ層3界面に、電子ガ
ス9が形成される構造のものを用いていたが、n型不純
物をAlGaAs層の中の特定の面内にのみドープした
電子供給層を持つ、いわゆるデルタドープ構造(プレー
ナドープ構造)を持った変調ドープ構造に本発明を適用
してもよい。
【0045】また、上記実施例においては、変調ドープ
構造として、電子ガス9が1層だけ形成された構造のも
のを用いていたが、変調ドープした二重量子井戸構造を
持ち電子ガスを2層持ったものに本発明を適用してもよ
い。
【0046】さらに、上記実施例においては、ショット
キー電極からなるゲートをストライプ状に形成するもの
について示したが、ドット状、あるいはドット状のもの
がマトリックス状に多数配置された構造などへも本発明
を適用することができる。
【0047】さらにまた、上記実施例では、AlGaA
s/GaAs系材料を用いた共鳴トンネル電界効果型ト
ランジスタについて説明したが、AlGaAs/InG
aAs系材料、AlInAs/InGaAs/InP系
材料など他の材料系を使用した素子に適用できることは
いうまでもない。
【0048】
【0049】
【発明の効果】 以上のように 本発明の製造方法によれ
ば、基板上に第3の半導体層と、これより電子親和力が
小なるn型不純物を含む第2の半導体層と、n型不純物
を含む第1の半導体層とを順に成膜すると共に、上記第
1の半導体層を除去した場合、除去した部分の層方向下
方における上記第3の半導体層の上記第2の半導体層側
界面部分では電子ガスが空乏化するような半導体結晶構
造に構成し、ストライプ状の開口パターンを有するエッ
チングマスクを用い、上記第1の半導体層を異方性エッ
チングにより断面逆メサ形状に選択的に除去して上記第
2の半導体層を露出させ、第2の半導体層との間にショ
ットキー障壁を形成し得る金属を方向性のある成膜法で
上部から堆積させ、上記エッチングマスク上に堆積した
上記金属をリフトオフ法で除去し、露出した上記第2の
半導体層の中心近傍にストライプ状のショットキー電極
を形成するようにしたので、電子ガスに対するポテンシ
ャル障壁のある領域の中心部に、微小なストライプ状開
きパターンを1本形成するのみで素子の主要部分を形成
することが可能となり、リソグラフィー技術に対する負
担を軽減できる効果がある。
【0050】さらに、オーミック電極に第1の半導体層
を異方性エッチングした場合に逆メサ形状となるように
ストライプ状の開口パターンを形成し、これをエッチン
グマスクとして用いるようにしたので、自己整合的にゲ
ート電極を設けることができる。
【0051】あるいは、第1の半導体層を除去した後、
第2の半導体層を所定幅露出させて、除去した第1の半
導体層側面に絶縁膜を形成し、露出した第2の半導体層
上にショットキー電極を形成するようにしたので、第2
の半導体層の露出幅を最初に形成した微小ストライプの
幅よりさらに微小な幅にすることができ、リソグラフィ
ー技術に対する負担を軽減することができる。
【0052】また、本発明の別の製造方法によれば、
1の半導体層上に絶縁膜を形成し、この絶縁膜にストラ
イプ状の開口パターンを形成した後、第2の半導体層と
の間にショットキー障壁を形成し得る金属を方向性の少
ない成膜法で堆積させ、さらに方向性のあるドライエッ
チングにより上部から上記金属をエッチングし、上記絶
縁膜のストライプ状開口パターンの側面の上記金属を選
択的に残すようにしてショットキー電極を形成するよう
にしたので、二本の非常に近接した微小なストライプ状
のゲート電極を形成するのが容易になり特性の向上が図
れる。また、多重障壁構造を持った共鳴トンネル電界効
果型トランジスタを簡便に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の共鳴トンネル電界効果型ト
ランジスタを示す断面模式図である。
【図2】本発明の一実施例、図1の共鳴トンネル電界効
果型トランジスタの動作を説明するためのエネルギーバ
ンド図である。
【図3】本発明の一実施例、図1の共鳴トンネル電界効
果型トランジスタの特性図である。
【図4】本発明の実施例2の共鳴トンネル電界効果型ト
ランジスタの製造方法を工程順に示す断面模式図であ
る。
【図5】本発明の実施例3の共鳴トンネル電界効果型ト
ランジスタの製造方法を工程順に示す断面模式図であ
る。
【図6】本発明の実施例4の共鳴トンネル電界効果型ト
ランジスタの製造方法を工程順に示す断面模式図の一部
である。
【図7】本発明の実施例4の共鳴トンネル電界効果型ト
ランジスタの製造方法を工程順に示す断面模式図の一部
である。
【図8】本発明の実施例5の共鳴トンネル電界効果型ト
ランジスタの製造方法を工程順に示す断面模式図であ
る。
【図9】本発明の実施例6の共鳴トンネル電界効果型ト
ランジスタの製造方法を示す断面模式図である。
【図10】本発明の実施例7の共鳴トンネル電界効果型
トランジスタの製造方法を示す断面模式図である。
【図11】本発明の実施例8の共鳴トンネル電界効果型
トランジスタの製造方法を工程順に示す断面模式図であ
る。
【図12】本発明の実施例9の共鳴トンネル電界効果型
トランジスタの製造方法を工程順に示す断面模式図であ
る。
【図13】本発明の実施例9の共鳴トンネル電界効果型
トランジスタの動作を説明するためのエネルギーバンド
図である。
【図14】従来の共鳴トンネル電界効果型トランジスタ
の製造方法を工程順に示す断面模式図である。
【図15】従来の共鳴トンネル電界効果型トランジスタ
を示す断面模式図である。
【図16】従来の共鳴トンネル電界効果型トランジスタ
の動作を説明するためのエネルギーバンド図である。
【図17】従来の共鳴トンネル電界効果型トランジスタ
の動作を説明するための特性図である。
【符号の説明】
1 基板 2 第3の半導体層のアンドープGaAsチャンネル層 3 アンドープAlGaAsスペーサ層 4 第2の半導体層のn型AlGaAs層 5 第1の半導体層のn型GaAsキャップ層 6 オーミック電極 8,14 ショットキー電極 9 電子ガス 11 エッチングマスクの電子ビーム露光用レジスト 12,13 絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/338 H01L 29/80 H01L 29/778 H01L 29/812

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に第3の半導体層と、これより電
    子親和力が小なるn型不純物を含む第2の半導体層と、
    n型不純物を含む第1の半導体層とを順に成膜すると共
    に、上記第1の半導体層を除去した場合、除去した部分
    の層方向下方における上記第3の半導体層の上記第2の
    半導体層側界面部分では電子ガスが空乏化するような半
    導体結晶構造に構成する工程、ストライプ状の開口パタ
    ーンを有するエッチングマスクを用い、ゲート領域の
    記第1の半導体層を異方性エッチングにより断面逆メサ
    形状に選択的に除去して上記第2の半導体層を露出させ
    る工程、上記第2の半導体層との間にショットキー障壁
    を形成し得る金属を方向性のある成膜法により上部から
    堆積させる工程、及び上記エッチングマスク上に堆積し
    た上記金属をリフトオフ法で除去し、露出した上記第2
    の半導体層の中心近傍にストライプ状のショットキー電
    極を形成する工程を施したことを特徴とする共鳴トンネ
    ル電界効果型トランジスタの製造方法。
  2. 【請求項2】 第1の半導体層上にこれとオーミック接
    触を形成し得る金属層を成膜し、この金属膜にストライ
    プ状の開口パターンを形成し、この開口パターンを上記
    第1の半導体層のエッチングマスクとして用いるように
    したことを特徴とする請求項記載の共鳴トンネル電界
    効果型トランジスタの製造方法。
  3. 【請求項3】 基板上に第3の半導体層と、これより電
    子親和力が小なるn型不純物を含む第2の半導体層と、
    n型不純物を含む第1の半導体層とを順に成膜すると共
    に、上記第1の半導体層を除去した場合、除去した部分
    の層方向下方における上記第3の半導体層の上記第2の
    半導体層側界面部分では電子ガスが空乏化するような半
    導体結晶構造に構成する工程、ストライプ状の開口パタ
    ーンを有するエッチングマスクを用い、ゲート領域の上
    記第1の半導体層を除去して上記第2の半導体層を露出
    させる工程、除去した第1の半導体層側面に、上記第2
    の半導体層を所定幅露出させて絶縁膜を形成する工程、
    及び露出した上記第2の半導体層上にショットキー電極
    を形成する工程を施したことを特徴とする共鳴トンネル
    電界効果型トランジスタの製造方法。
  4. 【請求項4】 基板上に第3の半導体層と、これより電
    子親和力が小なるn型不純物を含む第2の半導体層と、
    n型不純物を含む第1の半導体層とを順に成膜する工
    程、上記第1の半導体層上にオーミック電極を形成する
    工程、及びゲート領域の上記第1の半導体層を除去し、
    露出した上記第2の半導体層上にショットキー電極を形
    成する工程を施す共鳴トンネル電界効果型トランジスタ
    の製造方法において、上記第1の半導体層上に絶縁膜を
    形成し、この絶縁膜にストライプ状の開口パターンを形
    成した後、上記第2の半導体層との間にショットキー障
    壁を形成し得る金属を方向性の少ない成膜法で堆積さ
    せ、さらに方向性のあるドライエッチングにより上部か
    ら上記金属をエッチングし、上記絶縁膜のストライプ状
    開口パターンの側面の上記金属を選択的に残すようにし
    てショットキー電極を形成するようにしたことを特徴と
    する共鳴トンネル電界効果型トランジスタの製造方法。
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