JP3004708B2 - 熱収縮包装用積層フィルム - Google Patents

熱収縮包装用積層フィルム

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、熱収縮包装用積層フィルムに関し、特に、
熱収縮性に優れるのみならず、被包装物との融着の問題
を解消した熱収縮包装用積層フィルムに関する。
〔従来の技術〕 従来より、熱収縮性フィルムにより被包装物を包装し
た後、加熱装置(収縮トンネル)によってフィルムを熱
収縮させて、被包装物をその熱収縮したフィルムでタイ
トに包装する、所謂熱収縮包装は、各種被包装物に対し
てなされており、その熱収縮包装用フィルムとしては、
高圧法によるポリエチレン樹脂またはエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体樹脂が主に用いられている。
しかしながら、これら樹脂の熱収縮包装用フィルム
は、熱収縮性には優れるものの、例えば、紙パック飲料
品等の集積物、大型のポリエチレンラミネート原紙ロー
ル、表面保護フィルムが粘着された金属板やプラスチッ
ク板等建材の集積物等の熱収縮包装においては、包装フ
ィルムが被包装物と融着してしまい、包装を解く時にフ
ィルムが破れるとか、その破片が被包装物側に残るとか
の問題が往々にして発生する。
一方、この包装フィルムの被包装物との融着の問題を
解決すべく、フィルム表面にシリコンエマルジョン等を
塗布する方法があるが、これとて、被包装物との融着の
問題を充分に解決し得ていないばかりか、加熱包装時に
おけるこのシリコン塗布層の発泡による包装外観の低下
等の新たな問題も発生する。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、熱収縮包装用フィルムに係る前述の従来技
術における問題を解決すべくなされたものであり、従っ
て、本発明は、熱収縮性に優れるのみならず、被包装物
との融着の問題を解消した熱収縮包装用積層フィルムを
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の熱収縮包装用積層フィルムは、以下詳述すれ
ば、高圧法によるポリエチレン樹脂または20重量%まで
の酢酸ビニル含量のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂
からなる中間層の両面に、高圧法によるポリエチレン樹
脂または20重量%までのビニル化合物含量のエチレン−
ビニル化合物共重合体樹脂70〜85重量%とプロピレン−
エチレン共重合体樹脂30〜15重量%との混合物からなる
表面層が積層されてなることを特徴とする。
ここで、中間層を構成する高圧法によるポリエチレン
樹脂としては、密度が0.920〜0.930g/cm3、メルトイン
デックスが0.2〜2g/10分のものが好ましく、密度が0.92
0〜0.925g/cm3、メルトインデックスが0.5〜1g/10分の
ものが特に好ましい。また、エチレン−酢酸ビニル共重
合体樹脂としては、フィルム強度および自動包装適性の
面からその酢酸ビニル含量が20重量%以下であることが
必要であり、同含量が3〜15重量%、メルトインデック
スが0.2〜2g/10分のものが好ましく、同含量が3〜10重
量%、メルトインデックスが0.3〜1g/10分のものが特に
好ましい。この中間層を構成する樹脂として、後者のエ
チレン−酢酸ビニル共重合体樹脂は、前者のポリエチレ
ン樹脂より、低温での熱収縮性に優れ、かつ、包装のタ
イト性およびフィルム強度に優れることから好ましい。
また、両表面層を構成する樹脂混合物の一方の成分で
ある高圧法によるポリエチレン樹脂としては、中間層に
おいて挙げたと同様のものが用いられ、また、エチレン
−ビニル化合物共重合体樹脂としては、代表的には、中
間層において挙げたと同様のエチレン−酢酸ビニル共重
合体の外、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−
アクリル酸エチル共重合体等が用いられる。
さらに、両表面層を構成する樹脂混合物の他方の成分
であるプロピレン−エチレン共重合体樹脂としては、そ
のエチレン含量が2〜5.5重量%、メルトインデックス
が3〜12g/10分のものが好ましい。なお、プロピレン−
エチレン共重合体樹脂として、ランダム共重合体、ブロ
ック共重合体のいずれも使用可能であるが、ランダム共
重合体の方が好ましい。
本発明の熱収縮包装用積層フィルムは、前記高圧法に
よるポリエチレン樹脂または20重量%までのビニル化合
物含量のエチレン−ビニル化合物共重合体樹脂と前記プ
ロピレン−エチレン共重合体樹脂との混合物からなる表
面層が積層されていることが重要である。そして、その
混合割合は前者樹脂が70〜85重量%、後者樹脂が30〜15
重量%であるのが必須であり、前者樹脂が75〜85重量
%、後者樹脂が25〜15重量%であるのが好ましい。後者
樹脂の割合が15重量%未満では、包装用フィルムとして
の被包装物との融着の問題を解消し得ず、一方、30重量
%超過では、包装用フィルムとしてシール強度が不足す
ることとなる。
本発明の積層フィルムの厚みは、特に制限されるもの
ではないが、通常、50〜120μ程度とし、中間層と一方
の表面層の厚み比は2:1〜6:1程度とするのが好ましい。
なお、本発明の熱収縮包装用積層フィルムは、公知の
積層フィルム製造方法によって製造できるが、多層環状
ダイを装着したインフレーションフィルム成形機を用い
ての共押出インフレーション成形方法によるのが好まし
く、その際、ブロー比は1.5〜6程度とするのがよい。
〔作用および効果〕
本発明の熱収縮包装用積層フィルムは、高圧法による
ポリエチレン樹脂または20重量%までの酢酸ビニル含量
のエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂からなる中間層を
有するので、熱収縮性に優れると共に、その両面に、高
圧法によるポリエチレン樹脂または20重量%までのビニ
ル化合物含量のエチレン−ビニル化合物共重合体樹脂70
〜85重量%とプロピレン−エチレン共重合体樹脂30〜15
重量%との混合物からなる表面層が積層されてなるの
で、被包装物が包装フィルムとの融着が起り易い場合で
あっても、その被包装物との融着を確実に防止し得る。
しかも、本発明の包装用積層フィルムで熱収縮包装した
包装物をパレット上に集積して、さらに従来のポリエチ
レン樹脂等の熱収縮包装用フィルムでパレットシュリン
ク包装するに際しても、その包装フィルムとの融着をも
防止することができる。
〔実施例〕
実施例1 中間層樹脂として、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹
脂(酢酸ビニル含量5重量%、メルトインデックス0.5g
/10分)を一方の押出機に、両表面層樹脂として、高圧
法ポリエチレン樹脂(密度0.924g/cm3、メルトインデッ
クス0.7g/10分)80重量%とプロピレン−エチレン共重
合体樹脂(エチレン含量2.6重量%、メルトインデック
ス10g/10分)20重量%とをドライブレンドして他方の押
出機に、それぞれ供給し、三層環状ダイを装着したイン
フレーション成形機を用いて共押出インフレーション成
形することにより、熱収縮包装用積層フィルムを製造し
た。なお、この際のブロー比は4とし、各層の厚さは、
中間層40μ、両表面層各10μとした。
得られた積層フィルムを切り開き、そのフィルムを用
いて、ポリエチレンラミネートのコートボール原紙(30
0g/m2)を包装した後、フィルム両端を溶断シールし、
次いで、加熱収縮トンネル(トンネル内温度120〜140
℃)を60秒通過させてフィルムを熱収縮させることによ
り、熱収縮包装した。
この包装物について、溶断シール部のシール強度、包
装のタイト性、および被包装物との融着の有無を評価
し、結果を表に示した。
実施例2 両表面層のプロピレン−エチレン共重合体樹脂とし
て、エチレン含量4.3重量%のプロピレン−エチレン共
重合体樹脂(メルトインデックス6g/10分)を用いた外
は、実施例1と同様にして熱収縮包装用積層フィルムを
製造し、熱収縮包装を実施した。
比較例1 実施例1にて中間層に用いたと同じエチレン−酢酸ビ
ニル共重合体樹脂の単層フィルム(厚み60μ)を製造
し、実施例1と同様にして熱収縮包装を実施した。
比較例2 両表面層のプロピレン−エチレン共重合体樹脂の混合
割合を10重量%とした外は、実施例1と同様にして積層
フィルムを製造し、熱収縮包装を実施した。
比較例3 両表面層のプロピレン−エチレン共重合体樹脂の混合
割合を35重量%とした外は、実施例1と同様にして積層
フィルムを製造し、熱収縮包装を実施した。
比較例4 両表面層のプロピレン−エチレン共重合体樹脂の代り
に、プロピレン単独重合体樹脂(メルトインデックス10
g/10分)を用いた外は、実施例1と同様にして積層フィ
ルムを製造し、熱収縮包装を実施した。
*1 溶断シール強度 加熱収縮包装後のフィルム両端の溶断シール部を15mm
幅の短冊状に打ち抜き、シール部を中央にして引張試験
機にて引張速度500mm/分で引張ったときの破断最大応力
を測定した。
*2 包装のタイト性 ○;被包装物にフィットし、タイトに包装できてい
る。
△;フィルムの一部に浮きがある。
×;フィルムに浮きやしわが多数発生している。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】高圧法によるポリエチレン樹脂または20重
    量%までの酢酸ビニル含量のエチレン−酢酸ビニル共重
    合体樹脂からなる中間層の両面に、高圧法によるポリエ
    チレン樹脂または20重量%までのビニル化合物含量のエ
    チレン−ビニル化合物共重合体樹脂70〜85重量%とプロ
    ピレン−エチレン共重合体樹脂30〜15重量%との混合物
    からなる表面層が積層されてなることを特徴とする熱収
    縮包装用積層フィルム。
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