JP3003868U - 装飾布付帯 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来の帯の締め方や太鼓部の結び方には全く
手を加えることなく締め上がりの帯に変化を付け、きも
のの柄や帯の柄に応じた形状的な装飾効果を高める。 【構成】 締めた後の帯本体の胴部及び／又は太鼓部に
装飾布を差し込み、一部を露出させる。なお、装飾布の
露出部分の柄を、その差し込む部分の帯本体の柄（胴部
に差し込む場合は胴部の柄、太鼓部に差し込む場合は太
鼓部の柄）とマッチさせることにより、装飾的効果をよ
り高めることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、女性用のきものの帯に関する。

【０００２】

【従来の技術】

現在の最も一般的な帯の結び方は太鼓結びであり、振り袖、訪問着、留め袖等 、きものの種類に拘らず同じ結び方が用いられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

きものの袖や柄に関しては、使用する場合に応じて多種の中から選択すること が可能となっており、また、帯の柄についても、きものの柄に合ったものを選択 することが可能となっているが、帯の締め方或いは太鼓部の結び方については、 伝統上の制約や帯の長さの制約等から大きな変化を付けることは難しい。

【０００４】 本考案は、従来の帯の締め方や太鼓部の結び方には全く手を加えることなく締 め上がりの帯に変化を付け、きものの柄や帯の柄に応じた形状的な装飾効果を高 めようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案に係るきもの用帯は、締めた後の帯本体の胴部及び／又は太鼓部に差し 込み、一部を露出させる装飾布を備えることを特徴とする。

【０００６】

【作用及び効果】

帯本体は通常通りに締め、太鼓部も通常の結び方で結ぶ。胴部の装飾布は、締 めた帯の胴部の前面又は側面の上部に差し込み、一部を露出させる。太鼓部の装 飾布は、太鼓部を形成した後、横から差し込み、先端を太鼓内で結ばれた帯の間 や帯締め等で固定して、一部を露出させる。

【０００７】 装飾布の露出部分の柄を、その差し込む部分の帯本体の柄（胴部に差し込む場 合は胴部の柄、太鼓部に差し込む場合は太鼓部の柄）とマッチさせることにより 、装飾的効果が更に高まる。

【０００８】

【実施例】

本考案の実施例を図１及び図２に示す。図１（ａ）は締め上げた帯本体の胴部 １１の前面に装飾布１３を差し込んだ状態の図であり、（ｂ）は装飾布１３自体 の平面図である。この場合装飾布１３は、締めた きもの１０と帯１１との間に 差し込むだけで十分に固定される。装飾布１３の露出部分１３ａの形状はこの例 のように単純な直線（差し込んだ状態では斜めになる方が変化が付き、装飾的効 果が高まる）としてもよいし、ゆるやかな曲線状としてもよい。また、装飾布１ ３は全面に柄を入れてもよいが、この図のように露出部分１３ａにのみ柄を付け 、その他の部分は無地としてもよい。

【０００９】 図２（ａ）は締め上げた帯本体の太鼓部１２の横から装飾布１４を差し込んだ 状態の図であり、（ｂ）は装飾布１４自体の平面図である。この場合、装飾布１ ４は、太鼓の中で結ばれた帯の間に差し込んで固定する。そのため、太鼓部用の 装飾布１４は胴部用の装飾布１３よりもやや長めにしておくことが望ましい。露 出部分１４ａの形状及び柄は、胴部の装飾布１３ａの露出部分の形状及び柄と合 わせてもよいし、帯本体の胴部１１と太鼓部１２の柄が異なる場合は、それぞれ の差し込む部分の帯の柄に合わせるようにしてもよい。

【００１０】 なお、胴部と太鼓部の装飾布１３、１４は、使用する場合や きもの１０、帯 １１、１２の柄等に応じて上記のように同時に装着してもよいし、いずれか一方 のみを装着してもよい。

【００１１】

【考案の効果】

本考案に係る装飾布付帯では、従来の帯の締め方や太鼓部の結び方には全く手 を加えることなく締め上がりの帯に変化を付け、きものの柄や帯の柄に応じた形 状的な装飾効果を高めることができる。また、装飾布の露出部分の柄を、その差 し込む部分の帯本体の柄（胴部に差し込む場合は胴部の柄、太鼓部に差し込む場 合は太鼓部の柄）とマッチさせることにより、装飾的効果をより高めることがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例である、胴部に装飾布を差
し込んだ状態の帯の締め上がりの図（ａ）、及び装飾布
の平面図（ｂ）。

【図２】 太鼓部に装飾布を差し込んだ状態の帯の締め
上がりの図（ａ）、及び装飾布の平面図（ｂ）。

【符号の説明】

１０…きもの １１…帯本体の胴部 １２…帯本体の太鼓部 １３、１４…装飾布

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 締めた後の帯本体の胴部及び／又は太鼓
   部に差し込み、一部を露出させる装飾布を備えることを
   特徴とするきもの用帯。