JP3003605B2 - 単語修正装置および単語修正方法 - Google Patents

単語修正装置および単語修正方法

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JP3003605B2
JP3003605B2 JP8345489A JP34548996A JP3003605B2 JP 3003605 B2 JP3003605 B2 JP 3003605B2 JP 8345489 A JP8345489 A JP 8345489A JP 34548996 A JP34548996 A JP 34548996A JP 3003605 B2 JP3003605 B2 JP 3003605B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ・シ
ステムの利用者インタフェースにおいて、過去の単語の
修正履歴に基づいて単語の修正候補の表示および自動置
換等を行う単語修正装置、単語修正方法および単語修正
用プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】誤った単語を正しい単語に修正する装置
は、利用者が命令や文書を単語で入力するシステムにお
いて、正しい単語を入力するのに要する労力を軽減する
ために使用されている。その一例が特開平4−3294
55号公報に記載されている。この公報に記載された情
報処理システムは、利用者が入力した命令単語に誤りが
ある場合、それを誤入力パターンと比較することによっ
て、利用者が入力しようとしていた命令の候補を探索
し、個々の命令の使用頻度などを参照してそれらの候補
の優先度を計算し、優先度の高い順に番号を付けて出力
する。利用者は番号を指定することによって、正しい命
令を入力しなおすことができる。
【0003】誤った単語とそれを修正するために入力さ
れた正しい単語の対を記録し、またそれらの単語の差分
を計算して記録し、その記録を利用者に提示することに
よって、犯しやすい誤りを利用者に理解させる装置は、
利用者が命令や文書を単語で入力するシステムにおい
て、利用者の入力技術の向上を助けるために使用されて
いる。その一例が特開昭62−197862号公報に記
載されている。この公報に記載された英文文書処理装置
における綴り誤り表示方法は、利用者が入力した単語を
修正した時に、誤った単語と正しい単語の対を、その出
現頻度と共に記録する。利用者からの要求があると、そ
れらの組を出現頻度の順に、誤った単語と正しい単語の
差分も含めて表示する。利用者はその表示を見ることに
より、自分が犯しやすい誤りを把握することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、誤った単語に対して正しい単語の
候補が複数存在する場合に、その中から正しい候補を正
確に選択することができないという問題点があった。
【0005】つまり、従来の技術では、候補の優先度を
計算して、それが高いものほど選択しやすいように表示
方法などを工夫しているものの、その優先度の計算にお
いては、犯しやすい誤りは利用者毎に異なりうるという
ことが全く考慮されていなかった。そのため、計算され
た優先度と、利用者にとっての優先度が異なってしま
い、選択しやすくするべき候補を選択しやすくできない
こともあった。
【0006】例えば、上記特開平4−329455号公
報に記載の情報処理システムにおいては、正しい単語の
候補が複数存在する場合には、使用頻度に基づいて優先
度を計算している。しかし、この方法は正確ではない。
例えば、頻繁に入力するが誤る確率は低い単語と、頻繁
には入力しないが誤る確率が高い単語が候補となった場
合には、どちらの候補に高い優先度を与えるべきかは状
況に応じて異なるが、この方法では常に前者に高い優先
度が与えられてしまう。
【0007】また、特開昭62−197862号公報に
記載されている英文文書処理装置における綴り誤り表示
方法では、犯した間違いをすべてまとめて表示されるだ
けであり、ある誤った単語に対する正しい単語の候補の
表示や、正しい単語による誤った単語の置換などは行わ
れない。
【0008】本発明の目的は、誤った単語に対する修正
候補を効率よく作成することができる単語修正装置、単
語修正方法および単語修正用プログラムを記録した記録
媒体を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、誤った単語に対する
複数の修正候補のそれぞれに適切な優先度を与えること
ができる単語修正装置、単語修正方法および単語修正用
プログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の単語修正
装置は、単語の修正が行われるごとに、修正前の単語
と、修正後の単語との対応を記憶していく第1のテーブ
ルと、単語の修正が行われるごとに、修正前の単語と修
正後の単語とで異なる部分の修正前後の状態の変化を記
憶していく第2のテーブルと、修正しようとする単語が
前記第1のテーブルに修正前の単語として記憶されてい
る場合には、該修正しようとする単語に対応する少なく
とも1つの修正後の単語を修正候補とし、一方、修正し
ようとする単語が前記第1のテーブルに修正前の単語と
して記憶されていない場合には、該修正しようとする単
語に前記第2のテーブルに記憶された状態の変化を加え
て得られた少なくとも1つの単語を修正候補とする修正
候補予測手段とを備えている。
【0011】本発明の第2の単語修正装置は、単語の修
正が行われるごとに、修正前の単語と、修正後の単語
と、前記修正前の単語から前記修正後の単語への修正の
頻度との対応を記憶していく第1のテーブルと、単語の
修正が行われるごとに、修正前の単語と修正後の単語と
で異なる部分の修正前後の状態の変化と、この状態の変
化を生じさせる修正の頻度との対応を記憶していく第2
のテーブルと、修正しようとする単語が前記第1のテー
ブルに修正前の単語として記憶されている場合には、該
修正しようとする単語に対応する少なくとも1つの修正
後の単語を修正候補とするとともに、該修正候補の優先
度を、該修正しようとする単語から該修正候補への修正
の頻度をもとに決定し、一方、修正しようとする単語が
前記第1のテーブルに修正前の単語として記憶されてい
ない場合には、該修正しようとする単語に前記第2のテ
ーブルに記憶された状態の変化を加えて得られた少なく
とも1つの単語を修正候補とするとともに、該修正候補
の優先度を、該状態の変化を生じさせる修正の頻度と該
修正しようとする単語の出現頻度とをもとに決定する修
正候補予測手段とを備えている。
【0012】本発明の第3の単語修正装置は、上記第2
の単語修正装置において、意味をなす全ての単語を記憶
している正当単語辞書を備え、前記修正候補予測手段
は、前記修正しようとする単語に前記第2のテーブルに
記憶された状態の変化を加えて得られた少なくとも1つ
の単語のうち、前記正当単語辞書に記憶されている単語
のみを修正候補とすることを特徴とする。
【0013】本発明の第4の単語修正装置は、上記第3
の単語修正装置において、前記修正候補予測手段が決定
した少なくとも1つの修正候補の中から、前記修正候補
予測手段が決定した優先度が最高である修正候補を選択
する修正候補選択手段と、前記修正しようとする単語
を、前記修正候補選択手段が選択した修正候補によって
置換する単語置換手段とを備えている。
【0014】本発明の第5の単語修正装置は、上記第3
の単語修正装置において、前記修正候補予測手段が決定
した少なくとも1つの修正候補を、前記修正候補予測手
段が決定した優先度の高い順に表示する修正候補選択手
段と、前記修正しようとする単語を、前記修正候補選択
手段が表示した少なくとも1つの修正候補の中から利用
者が選択した修正候補によって置換する単語置換手段と
を備えている。
【0015】本発明の第1の単語修正方法は、単語の修
正が行われるごとに記憶された修正前の単語と修正後の
単語との対応に、修正しようとする単語が修正前の単語
として記憶されている場合には、該修正しようとする単
語に対応する少なくとも1つの修正後の単語を修正候補
とし、一方、単語の修正が行われるごとに記憶された修
正前の単語と修正後の単語との対応に、修正しようとす
る単語が修正前の単語として記憶されていない場合に
は、単語の修正が行われるごとに記憶された修正前の単
語と修正後の単語とで異なる部分の修正前後の状態の変
化を、該修正しようとする単語に加えて得られた少なく
とも1つの単語を修正候補とすることを特徴とする。
【0016】本発明の第2の単語修正方法は、単語の修
正が行われるごとに記憶された修正前の単語と修正後の
単語との対応に、修正しようとする単語が修正前の単語
として記憶されている場合には、該修正しようとする単
語に対応する少なくとも1つの修正後の単語を修正候補
とするとともに、該修正候補の優先度を、該修正しよう
とする単語から該修正候補への修正の頻度をもとに決定
し、一方、単語の修正が行われるごとに記憶された修正
前の単語と修正後の単語との対応に、修正しようとする
単語が修正前の単語として記憶されていない場合には、
単語の修正が行われるごとに記憶された修正前の単語と
修正後の単語とで異なる部分の修正前後の状態の変化
を、該修正しようとする単語に加えて得られた少なくと
も1つの単語を修正候補とするとともに、該修正候補の
優先度を、該状態の変化を生じさせる修正の頻度と該修
正しようとする単語の出現頻度とをもとに決定すること
を特徴とする。
【0017】本発明の第3の単語修正方法は、上記第2
の単語修正方法において、単語の修正が行われるごとに
記憶された修正前の単語と修正後の単語とで異なる部分
の修正前後の状態の変化を前記修正しようとする単語に
加えて得られた少なくとも1つの単語のうち、意味をな
す単語のみを修正候補とすることを特徴とする。
【0018】本発明の第4の単語修正方法は、上記第3
の単語修正方法において、さらに、前記少なくとも1つ
の修正候補の中から、前記優先度が最高である修正候補
を選択し、前記修正しようとする単語を、該選択された
修正候補によって置換することを特徴とする。
【0019】本発明の第5の単語修正方法は、上記第3
の単語修正方法において、さらに、前記少なくとも1つ
の修正候補を、前記優先度の高い順に表示し、前記修正
しようとする単語を、前記表示された少なくとも1つの
修正候補の中から利用者が選択した修正候補によって置
換することを特徴とする。
【0020】本発明の第1の記録媒体は、単語の修正が
行われるごとに記憶された修正前の単語と修正後の単語
との対応に、修正しようとする単語が修正前の単語とし
て記憶されている場合には、該修正しようとする単語に
対応する少なくとも1つの修正後の単語を修正候補と
し、一方、単語の修正が行われるごとに記憶された修正
前の単語と修正後の単語との対応に、修正しようとする
単語が修正前の単語として記憶されていない場合には、
単語の修正が行われるごとに記憶された修正前の単語と
修正後の単語とで異なる部分の修正前後の状態の変化
を、該修正しようとする単語に加えて得られた少なくと
も1つの単語を修正候補とする処理をコンピュータに実
行させるプログラムを記録している。
【0021】本発明の第2の記録媒体は、単語の修正が
行われるごとに記憶された修正前の単語と修正後の単語
との対応に、修正しようとする単語が修正前の単語とし
て記憶されている場合には、該修正しようとする単語に
対応する少なくとも1つの修正後の単語を修正候補とす
るとともに、該修正候補の優先度を、該修正しようとす
る単語から該修正候補への修正の頻度をもとに決定し、
一方、単語の修正が行われるごとに記憶された修正前の
単語と修正後の単語との対応に、修正しようとする単語
が修正前の単語として記憶されていない場合には、単語
の修正が行われるごとに記憶された修正前の単語と修正
後の単語とで異なる部分の修正前後の状態の変化を、該
修正しようとする単語に加えて得られた少なくとも1つ
の単語を修正候補とするとともに、該修正候補の優先度
を、該状態の変化を生じさせる修正の頻度と該修正しよ
うとする単語の出現頻度とをもとに決定する処理をコン
ピュータに実行させるプログラムを記録している。
【0022】本発明の第3の記録媒体は、上記第2の記
録媒体において、単語の修正が行われるごとに記憶され
た修正前の単語と修正後の単語とで異なる部分の修正前
後の状態の変化を前記修正しようとする単語に加えて得
られた少なくとも1つの単語のうち、意味をなす単語の
みを修正候補とする処理をコンピュータに実行させるプ
ログラムを記録している。
【0023】本発明の第4の記録媒体は、上記第3の記
録媒体において、さらに、前記少なくとも1つの修正候
補の中から、前記優先度が最高である修正候補を選択
し、前記修正しようとする単語を、該選択された修正候
補によって置換する処理をコンピュータに実行させるプ
ログラムを記憶している。
【0024】本発明の第5の記録媒体は、上記第3の記
録媒体において、さらに、前記少なくとも1つの修正候
補を、前記優先度の高い順に表示し、前記修正しようと
する単語を、前記表示された少なくとも1つの修正候補
の中から利用者が選択した修正候補によって置換する処
理をコンピュータに実行させるプログラムを記憶してい
る。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
面を参照して詳細に説明する。
【0026】図1を参照すると、本発明の実施の形態
は、修正前後単語対取得手段1と、差分抽出手段2と、
単語出現頻度計測手段3と、修正前後単語対出現頻度表
4と、差分出現頻度表5と、単語出現頻度表6と、修正
前単語取得手段7と、正当単語辞書8と、修正候補予測
手段9と、修正候補予測表10と、修正候補選択手段1
1と、単語置換手段12とを含む。
【0027】修正前後単語対取得手段1は、単語の修正
が行われた際に、修正前の単語と修正後の単語を取得し
て、修正前後単語対出現頻度表4を更新するとともに、
それらの単語を差分抽出手段2に送る。
【0028】差分抽出手段2は、送られた修正前の単語
と修正後の単語を比較して、両者の異なる部分すなわち
差分を計算し、差分出現頻度表5を更新する。
【0029】単語出現頻度計測手段3は、作業対象文書
に含まれる単語を調べるなどして、単語の出現頻度を計
算し、それを単語出現頻度表6に記録する。
【0030】修正前後単語対出現頻度表4は、修正前の
単語と修正後の単語の対と、その修正が行われた頻度を
保持する。
【0031】差分出現頻度表5は、修正前の単語と修正
後の単語の差分と、そのような差分が出現した頻度を保
持する。
【0032】単語出現頻度表6は、各単語の出現頻度を
保持する。
【0033】修正前単語取得手段7は、修正の対象とな
る単語を取得し、修正候補予測手段9に送る。
【0034】正当単語辞書8は、正しい単語のリストを
保持する。
【0035】修正候補予測手段9は、送られた修正前の
単語に対する修正候補を、修正前後単語対出現頻度表
4、差分出現頻度表5、単語出現頻度表6および正当単
語辞書8を参照して検索し、その候補の優先度を計算し
て、修正候補予測表10に記入する。
【0036】修正候補予測表10は、修正候補とその優
先度の対を保持する。
【0037】修正候補選択手段11は、自動的に修正を
行うように設定されている場合には、修正候補予測表1
0の中から最高の優先度を持つ修正候補を選択し、それ
を単語置換手段12に送る。そうでない場合には、修正
候補を優先度の順に表示し、それを利用者に選択させ、
選択された修正候補を単語置換手段12に送る。
【0038】単語置換手段12は、修正前の単語を修正
候補で置換する。
【0039】なお、上記の手段はすべて、CPUと該C
PUの動作を制御するプログラムとにより実現される。
このプログラムは、半導体メモリや磁気ディスク等の記
録媒体に記録されて提供される。
【0040】次に、図1および図2を参照して、本発明
の実施の形態の動作について説明する。
【0041】図2を参照すると、まず、修正前単語取得
手段7が、修正前の単語を取得する(ステップ20
1)。
【0042】次に、修正候補予測手段9は、その単語が
修正前後単語対出現頻度表4に含まれているかどうかを
検索する(ステップ202)。ここで、検索が成功した
場合には(ステップ203でYES)、表中でその修正
前単語に対応している修正後単語を修正候補として修正
候補予測表10に記入するとともに、その対の出現頻度
に基づいて優先度を計算する。例えば、その出現頻度そ
のものを優先度として修正候補予測表10に記入する
(ステップ207)。また、検索が失敗した場合には
(ステップ203でNO)、差分出現頻度表5に記憶さ
れた差分を修正前単語に適用して修正後単語の候補を生
成し、生成された候補が正当単語辞書8中に存在するか
どうかを検索する(ステップ204)。ここで、検索が
成功した場合には(ステップ205でYES)、その修
正後単語を修正候補として修正候補予測表10に記入す
る。また、その差分の出現頻度とその修正後単語の出現
頻度に基づいて、優先度を計算する。例えば、差分の出
現頻度とその修正後の単語の出現頻度の積を優先度とし
て修正候補予測表10に記入する(ステップ208)。
【0043】なお、差分の適用と検索は、出現頻度が高
い順に、差分出現頻度表5に含まれる差分の数だけ繰り
返す。ただし、最大の優先度を持つ候補を検索する場合
などのように、優先度がある基準値以上の候補のみを検
索する場合には、途中で検索を打ち切ることができるこ
とがある。差分の出現頻度が徐々に減少していくように
検索が行われるので、例えば差分の出現頻度と単語の出
現頻度の積を優先度とする場合には、その時点での差分
の出現頻度と、単語の出現頻度の最大値との積が、基準
値を下回った時点で、それ以上検索を続けても条件を満
たす候補は発見されないことがわかるからである。検索
が一度も成功しなかった場合には、従来の技術を使用し
て修正を行い(ステップ206)、処理を終了する。
【0044】修正候補予測表10に修正候補が記入され
た場合には、それを使用して修正を行う。自動的に修正
を行う設定になっている場合には(ステップ209でY
ES)、修正候補選択手段11は、修正候補予測表10
の中から最高の優先度を持つ修正候補を選択する(ステ
ップ210)。自動的に修正を行う設定になっていない
場合には(ステップ209でNO)、修正候補選択手段
11は、修正候補予測表10に含まれる候補を、優先度
の高いものほど選択しやすくなるように表示し(ステッ
プ211)、利用者に選択させる(ステップ212)。
【0045】最後に、単語置換手段12が、選択された
候補によって修正前単語を置換する(ステップ21
3)。
【0046】以上で、本実施の形態の動作が終了する。
【0047】本実施の形態は、修正前単語と修正後単語
との対応に加え、修正前単語と修正後単語とで異なる部
分の修正前後の状態変化を記憶して修正しようとする単
語にこの状態変化を加えて修正後の単語を作成するよう
にしたことにより、誤った単語に対する修正候補を効率
よく作成することができるという効果を有している。
【0048】また、修正前単語と修正後単語に対応付け
て記憶された修正の頻度と、修正前単語と修正後単語と
で異なる部分の修正前後の状態変化に対応付けて記憶さ
れたこの状態変化を生じさせる修正の頻度とをもとに、
修正候補の優先度を決定するようにしたことにより、誤
った単語に対する複数の修正候補のそれぞれに適切な優
先度を与えることができるという効果を有している。
【0049】
【実施例】次に、本発明の実施の形態の一実施例の動作
を詳細に説明する。
【0050】一例として本発明をワード・プロセッサや
エディタなどの文書編集装置に適用した場合について説
明する。
【0051】以前に行われた修正を観察した結果、図3
に示すような修正前後単語対出現頻度表4、図4に示す
ような差分出現頻度表5が得られているとする。また、
以前に入力された単語を観察した結果、図5に示すよう
な単語出現頻度表6が得られているとする。
【0052】今、paileという単語を修正するとす
る。paileを修正前後単語対出現頻度表4中で検索
すると、二つの対すなわちpaileとpail、pa
ileとpaleが発見される。paileとpail
の出現頻度は20、paileとpaleの出現頻度は
1である。それらの二つの対は、それぞれ修正候補とし
て修正候補予測表10に優先度と共に記入される。pa
ilの対の優先度は20、paleの対の優先度は1で
ある。自動的に修正を行う設定になっている場合には、
より高い優先度を持つpailが修正候補として選択さ
れる。そうでない場合には、pailの方がより選択し
やすくなるように両修正候補を表示し、利用者に選択さ
せる。表示の例を図6に示す。その結果、pailが選
択されたとすると、paileをpailによって置換
することにより修正が終了する。この場合、単語の出現
頻度にのみ着目する従来の装置では、単語出現頻度表6
より、より出現頻度の高いpaleが修正候補として優
先されてしまう。つまり、利用者がpaleをpail
eと誤ることよりもpailをpaileと誤ることが
多いという観測事実に反して優先度を与えてしまうこと
になる。
【0053】次に、maetという単語を修正するとす
る。maetは修正前後単語対出現頻度表4中には発見
されないので、差分出現頻度表5を参照して、修正後単
語を予測する。aeをeaに修正するという差分を適用
すると、meatが得られる。meatは正当単語辞書
8中に含まれているので、修正候補となる。差分の出現
頻度と単語の出現頻度の積を優先度とすることにする
と、その優先度は、差分の出現頻度30とmeatの出
現頻度50の積の1500となる。leをlに修正する
という差分、teをtに修正する差分、aiをaに修正
するという差分は、maetに対しては適用できない。
aeをaiに修正するという差分を適用すると、mai
tが得られるが、それは正当単語辞書8に含まれていな
いので修正候補とはならない。etをteに修正すると
いう差分を適用すると、mateが得られる。mate
は正当単語辞書8中に含まれているので、修正候補とな
る。その優先度は、差分の頻度5とmateの出現頻度
200の積の1000となる。従って、meatの方が
高い優先度を持つことになる。以降の処理は、pail
eの例と同様である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明には、誤っ
た単語に対する修正候補を効率よく作成することができ
るという効果がある。
【0055】また、本発明には、誤った単語に対する複
数の修正候補のそれぞれに適切な優先度を与えることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態の全体構成を示すブ
ロック図である。
【図2】図2は本発明の実施の形態の動作を示す流れ図
である。
【図3】図3は本発明の実施の形態における修正前後単
語対出現頻度表4の内容を示す図である。
【図4】図4は本発明の実施の形態における差分出現頻
度表5の内容を示す図である。
【図5】図5は本発明の実施の形態における単語出現頻
度表6の内容を示す図である。
【図6】図6は本発明の一実施例における修正候補の表
示例を示す図である。
【符号の説明】
1 修正前後単語対取得手段 2 差分抽出手段 3 単語出現頻度計測手段 4 修正前後単語対出現頻度表 5 差分出現頻度表 6 単語出現頻度表 7 修正前単語取得手段 8 正当単語辞書 9 修正候補予測手段 10 修正候補予測表 11 修正候補選択手段 12 単語置換手段

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単語の修正が行われるごとに、修正前の
    単語と、修正後の単語との対応を記憶していく第1のテ
    ーブルと、 単語の修正が行われるごとに、修正前の単語と修正後の
    単語とで異なる部分の修正前後の状態の変化を記憶して
    いく第2のテーブルと、 修正しようとする単語が前記第1のテーブルに修正前の
    単語として記憶されている場合には、該修正しようとす
    る単語に対応する少なくとも1つの修正後の単語を修正
    候補とし、一方、修正しようとする単語が前記第1のテ
    ーブルに修正前の単語として記憶されていない場合に
    は、該修正しようとする単語に前記第2のテーブルに記
    憶された状態の変化を加えて得られた少なくとも1つの
    単語を修正候補とする修正候補予測手段とを備えたこと
    を特徴とする単語修正装置。
  2. 【請求項2】 単語の修正が行われるごとに、修正前の
    単語と、修正後の単語と、前記修正前の単語から前記修
    正後の単語への修正の頻度との対応を記憶していく第1
    のテーブルと、 単語の修正が行われるごとに、修正前の単語と修正後の
    単語とで異なる部分の修正前後の状態の変化と、この状
    態の変化を生じさせる修正の頻度との対応を記憶してい
    く第2のテーブルと、 修正しようとする単語が前記第1のテーブルに修正前の
    単語として記憶されている場合には、該修正しようとす
    る単語に対応する少なくとも1つの修正後の単語を修正
    候補とするとともに、該修正候補の優先度を、該修正し
    ようとする単語から該修正候補への修正の頻度をもとに
    決定し、一方、修正しようとする単語が前記第1のテー
    ブルに修正前の単語として記憶されていない場合には、
    該修正しようとする単語に前記第2のテーブルに記憶さ
    れた状態の変化を加えて得られた少なくとも1つの単語
    を修正候補とするとともに、該修正候補の優先度を、該
    状態の変化を生じさせる修正の頻度と該修正しようとす
    る単語の出現頻度とをもとに決定する修正候補予測手段
    とを備えたことを特徴とする単語修正装置。
  3. 【請求項3】 意味をなす全ての単語を記憶している正
    当単語辞書を備え、 前記修正候補予測手段は、前記修正しようとする単語に
    前記第2のテーブルに記憶された状態の変化を加えて得
    られた少なくとも1つの単語のうち、前記正当単語辞書
    に記憶されている単語のみを修正候補とすることを特徴
    とする請求項2に記載の単語修正装置。
  4. 【請求項4】 前記修正候補予測手段が決定した少なく
    とも1つの修正候補の中から、前記修正候補予測手段が
    決定した優先度が最高である修正候補を選択する修正候
    補選択手段と、 前記修正しようとする単語を、前記修正候補選択手段が
    選択した修正候補によって置換する単語置換手段とを備
    えたことを特徴とする請求項3に記載の単語修正装置。
  5. 【請求項5】 前記修正候補予測手段が決定した少なく
    とも1つの修正候補を、前記修正候補予測手段が決定し
    た優先度の高い順に表示する修正候補選択手段と、 前記修正しようとする単語を、前記修正候補選択手段が
    表示した少なくとも1つの修正候補の中から利用者が選
    択した修正候補によって置換する単語置換手段とを備え
    たことを特徴とする請求項3に記載の単語修正装置。
  6. 【請求項6】 単語の修正が行われるごとに記憶された
    修正前の単語と修正後の単語との対応に、修正しようと
    する単語が修正前の単語として記憶されている場合に
    は、該修正しようとする単語に対応する少なくとも1つ
    の修正後の単語を修正候補とし、一方、単語の修正が行
    われるごとに記憶された修正前の単語と修正後の単語と
    の対応に、修正しようとする単語が修正前の単語として
    記憶されていない場合には、単語の修正が行われるごと
    に記憶された修正前の単語と修正後の単語とで異なる部
    分の修正前後の状態の変化を、該修正しようとする単語
    に加えて得られた少なくとも1つの単語を修正候補とす
    ることを特徴とする単語修正方法。
  7. 【請求項7】 単語の修正が行われるごとに記憶された
    修正前の単語と修正後の単語との対応に、修正しようと
    する単語が修正前の単語として記憶されている場合に
    は、該修正しようとする単語に対応する少なくとも1つ
    の修正後の単語を修正候補とするとともに、該修正候補
    の優先度を、該修正しようとする単語から該修正候補へ
    の修正の頻度をもとに決定し、一方、単語の修正が行わ
    れるごとに記憶された修正前の単語と修正後の単語との
    対応に、修正しようとする単語が修正前の単語として記
    憶されていない場合には、単語の修正が行われるごとに
    記憶された修正前の単語と修正後の単語とで異なる部分
    の修正前後の状態の変化を、該修正しようとする単語に
    加えて得られた少なくとも1つの単語を修正候補とする
    とともに、該修正候補の優先度を、該状態の変化を生じ
    させる修正の頻度と該修正しようとする単語の出現頻度
    とをもとに決定することを特徴とする単語修正方法。
  8. 【請求項8】 単語の修正が行われるごとに記憶された
    修正前の単語と修正後の単語とで異なる部分の修正前後
    の状態の変化を前記修正しようとする単語に加えて得ら
    れた少なくとも1つの単語のうち、意味をなす単語のみ
    を修正候補とすることを特徴とする請求項7に記載の単
    語修正方法。
  9. 【請求項9】 さらに、前記少なくとも1つの修正候補
    の中から、前記優先度が最高である修正候補を選択し、
    前記修正しようとする単語を、該選択された修正候補に
    よって置換することを特徴とする請求項8に記載の単語
    修正方法。
  10. 【請求項10】 さらに、前記少なくとも1つの修正候
    補を、前記優先度の高い順に表示し、 前記修正しようとする単語を、前記表示された少なくと
    も1つの修正候補の中から利用者が選択した修正候補に
    よって置換することを特徴とする請求項8に記載の単語
    修正方法。
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