JP3003199B2 - ストラット型サスペンション装置 - Google Patents
ストラット型サスペンション装置Info
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- JP3003199B2 JP3003199B2 JP2289359A JP28935990A JP3003199B2 JP 3003199 B2 JP3003199 B2 JP 3003199B2 JP 2289359 A JP2289359 A JP 2289359A JP 28935990 A JP28935990 A JP 28935990A JP 3003199 B2 JP3003199 B2 JP 3003199B2
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- Japan
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- liquid chamber
- camber angle
- telescopic
- bush
- wheel
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- Body Structure For Vehicles (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ショックアブソーバの上部マウントインシ
ュレータを利用して、旋回時のキャンバ角を補正する車
両のストラット型サスペンション装置に関する。
ュレータを利用して、旋回時のキャンバ角を補正する車
両のストラット型サスペンション装置に関する。
従来のストラット型サスペンション装置は、例えば実
開昭60−114004号公報に記載されているように、車輪に
連結されているショックアブソーバのピストンロッド上
部を車体に支持するマウントインシュレータに対して、
該マウントインシュレータを車体の幅方向に移動させる
アキュムレータを設け、さらに車両の旋回状態および走
行速度をそれぞれ検知するセンサと、該センサの信号に
より前記アキュムレータを制御する制御手段とを設けて
いる。
開昭60−114004号公報に記載されているように、車輪に
連結されているショックアブソーバのピストンロッド上
部を車体に支持するマウントインシュレータに対して、
該マウントインシュレータを車体の幅方向に移動させる
アキュムレータを設け、さらに車両の旋回状態および走
行速度をそれぞれ検知するセンサと、該センサの信号に
より前記アキュムレータを制御する制御手段とを設けて
いる。
そして、車両が旋回することにより車輪に正または負
のキャンバ角変化の発生を予想すると、前記センサから
の信号により制御手段を介して前記アキュムレータが作
動して、マウントインシュレーションが車体の幅方向に
移動される。すると、前記マウントインシュレータの移
動によって、ショックアブソーバの軸が車体の幅方向に
回転されて、該ショックアブソーバに連結されている車
輪に、該車輪に発生する正また負のキャンバ角を直進走
行時のキャンバ角に戻す方向のモーメントが働き、前記
車輪のキャンバ角を直進走行時のキャンバ角に近づくよ
うに補正している。
のキャンバ角変化の発生を予想すると、前記センサから
の信号により制御手段を介して前記アキュムレータが作
動して、マウントインシュレーションが車体の幅方向に
移動される。すると、前記マウントインシュレータの移
動によって、ショックアブソーバの軸が車体の幅方向に
回転されて、該ショックアブソーバに連結されている車
輪に、該車輪に発生する正また負のキャンバ角を直進走
行時のキャンバ角に戻す方向のモーメントが働き、前記
車輪のキャンバ角を直進走行時のキャンバ角に近づくよ
うに補正している。
しかしながら、前記のサスペンション装置では、車両
の旋回状態や走行速度を計測するためのセンサを必要と
し、さらにマウントインシュレータを車体の幅方向に移
動させるアキュムレータや該アキュムレータを制御する
制御手段を必要としているため、旋回時のキャンバ角の
補正の機構が複雑になるという問題がある。
の旋回状態や走行速度を計測するためのセンサを必要と
し、さらにマウントインシュレータを車体の幅方向に移
動させるアキュムレータや該アキュムレータを制御する
制御手段を必要としているため、旋回時のキャンバ角の
補正の機構が複雑になるという問題がある。
本発明は、前記のような問題点に着目してなされたも
ので、センサ等の電子機器等を必要とせずに、車体に対
する車輪の上下動を利用する簡単な機構で旋回時のキャ
ンバ角の補正をすることを目的にしている。
ので、センサ等の電子機器等を必要とせずに、車体に対
する車輪の上下動を利用する簡単な機構で旋回時のキャ
ンバ角の補正をすることを目的にしている。
上記目的を達成するために、本発明のストラット型サ
スペンション装置は、左右の車輪に個別に連結される左
右のショックアブソーバの各ピストンロッド上部を車体
に個別に支持する左右のマウントインシュレータの少な
くとも一方に、前記ピストンロッドを挟んで右側液室と
左側液室を設け、さらに、左側車輪のバウンド時に拡張
し且つリバウンド時に縮小する第1伸縮液室と、右側車
輪のバウンド時に拡張し且つリバウンド時に縮小する第
2伸縮液室とを設けて、前記第1伸縮液室を前記右側液
室に接続し且つ前記第2伸縮液室を前記左側液室にそれ
ぞれ接続したことを特徴としている。
スペンション装置は、左右の車輪に個別に連結される左
右のショックアブソーバの各ピストンロッド上部を車体
に個別に支持する左右のマウントインシュレータの少な
くとも一方に、前記ピストンロッドを挟んで右側液室と
左側液室を設け、さらに、左側車輪のバウンド時に拡張
し且つリバウンド時に縮小する第1伸縮液室と、右側車
輪のバウンド時に拡張し且つリバウンド時に縮小する第
2伸縮液室とを設けて、前記第1伸縮液室を前記右側液
室に接続し且つ前記第2伸縮液室を前記左側液室にそれ
ぞれ接続したことを特徴としている。
例えば右旋回により車体が左側にロールすると、該左
側車輪がバウンドして該左側車輪に正のキャンバ角変化
を生じるとともに、右側車輪がリバウンドして該右側車
輪に負のキャンバ角変化を生じる。このとき、右側車輪
のリバウンドにより第2伸縮液室が縮小して、該第1伸
縮液室内の液体が、該液室に接続されている左右マウン
トインシュレータにおける各左側液室に送られ、前記両
左側液室が膨張する。一方、左側車輪のバウンドにより
第1伸縮液室が拡張して、該液室に接続されている左右
のマウントインシュレータにおける各右側液室内の液体
が前記第1伸縮液室に吸入され、前記両右側液室が収縮
する。
側車輪がバウンドして該左側車輪に正のキャンバ角変化
を生じるとともに、右側車輪がリバウンドして該右側車
輪に負のキャンバ角変化を生じる。このとき、右側車輪
のリバウンドにより第2伸縮液室が縮小して、該第1伸
縮液室内の液体が、該液室に接続されている左右マウン
トインシュレータにおける各左側液室に送られ、前記両
左側液室が膨張する。一方、左側車輪のバウンドにより
第1伸縮液室が拡張して、該液室に接続されている左右
のマウントインシュレータにおける各右側液室内の液体
が前記第1伸縮液室に吸入され、前記両右側液室が収縮
する。
これにより、左側のマウントインシュレータでは、左
側液室が膨張し且つ右側液室が収縮することにより、ピ
ストンロッド上部を車幅方向内側に移動する力が発生し
て、その力によって左側車輪に負のキャンバ角方向のモ
ーメントが生じ、これにより、正のキャンバ角変化を起
こした左側車輪のキャンバ角が直進走行時のキャンバ角
に近づくように戻される。また、右側のマウントインシ
ュレータでも、左側液室が膨張し且つ左側液室が収縮す
ることにより、ピストンロッド上部を車幅方向外側に移
動する力が発生し、負のキャンバ角変化を起こした右側
車輪のキャンバ角も直進走行時のキャンバ角に近づくよ
うに戻されて、左右の両車輪の対地角度が垂直に近づき
車両の旋回性が向上する。
側液室が膨張し且つ右側液室が収縮することにより、ピ
ストンロッド上部を車幅方向内側に移動する力が発生し
て、その力によって左側車輪に負のキャンバ角方向のモ
ーメントが生じ、これにより、正のキャンバ角変化を起
こした左側車輪のキャンバ角が直進走行時のキャンバ角
に近づくように戻される。また、右側のマウントインシ
ュレータでも、左側液室が膨張し且つ左側液室が収縮す
ることにより、ピストンロッド上部を車幅方向外側に移
動する力が発生し、負のキャンバ角変化を起こした右側
車輪のキャンバ角も直進走行時のキャンバ角に近づくよ
うに戻されて、左右の両車輪の対地角度が垂直に近づき
車両の旋回性が向上する。
左旋回をするときにも、前記右旋回時と同様に、正の
キャンバ角変化の発生した右側車輪に負のキャンバ角方
向のモーメントが発生し、且つ負のキャンバ角変化の発
生した左側車輪の正のキャンバ角方向のモーメントが発
生することで、左右の両車輪ともキャンバ角が直進走行
時のキャンバ角に近づくように補正されて、左右の両車
輪の対地角度が垂直に近づき車両の旋回性が向上する。
キャンバ角変化の発生した右側車輪に負のキャンバ角方
向のモーメントが発生し、且つ負のキャンバ角変化の発
生した左側車輪の正のキャンバ角方向のモーメントが発
生することで、左右の両車輪ともキャンバ角が直進走行
時のキャンバ角に近づくように補正されて、左右の両車
輪の対地角度が垂直に近づき車両の旋回性が向上する。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず構成を説明すると、第1図に示すように、車輪1
を支持しているナックル2に下端を固定したショックア
ブソーバ3が、一定の傾きを有して立設され、該ショッ
クアブソーバ3の筒体3aから上方に突出しているピスト
ンロッド3bの上部が、該上部の外周を覆うマウントイン
シュレータ6を介して、車体11に支持されている。な
お、4はコイルスプリング,5はバンプストッパであっ
て、これらと前記ショックアブソーバ3とによってサス
ペンションストラットを構成している。また、左右の前
記ピストンロッド3b上部に位置する両マウントインシュ
レータ6内に、前記ピストンロッド3bを挟んで右側液室
6b,6dと左側液室6a,6cが形成されて、前記左右のマウン
トインシュレータ6における右側液室6b,6d同士及び左
側液室6a,6c同士がそれぞれ個別に接続されている。
を支持しているナックル2に下端を固定したショックア
ブソーバ3が、一定の傾きを有して立設され、該ショッ
クアブソーバ3の筒体3aから上方に突出しているピスト
ンロッド3bの上部が、該上部の外周を覆うマウントイン
シュレータ6を介して、車体11に支持されている。な
お、4はコイルスプリング,5はバンプストッパであっ
て、これらと前記ショックアブソーバ3とによってサス
ペンションストラットを構成している。また、左右の前
記ピストンロッド3b上部に位置する両マウントインシュ
レータ6内に、前記ピストンロッド3bを挟んで右側液室
6b,6dと左側液室6a,6cが形成されて、前記左右のマウン
トインシュレータ6における右側液室6b,6d同士及び左
側液室6a,6c同士がそれぞれ個別に接続されている。
また、前記左右のショックアブソーバ3の各筒体3aに
は、軸を上下にしたコンロッド7が、その上部でゴムブ
シュを介してそれぞれ連結されている。該コンロッド7
の下部は、端部が平坦になり貫通孔を有するスタビライ
ザ8の端部を、その上下を挟む上部ブシュと下部ブシュ
からなるコンロッドブシュ9と一緒に貫通して、スタビ
ライザ8の端部に個別に連結されている。
は、軸を上下にしたコンロッド7が、その上部でゴムブ
シュを介してそれぞれ連結されている。該コンロッド7
の下部は、端部が平坦になり貫通孔を有するスタビライ
ザ8の端部を、その上下を挟む上部ブシュと下部ブシュ
からなるコンロッドブシュ9と一緒に貫通して、スタビ
ライザ8の端部に個別に連結されている。
なお、前記コンロッドブシュ9は、第2図に示すよう
に、その上部を座金16を介して止め金具14により固定さ
れ、且つ下部を座金16を介してナット15の螺合により固
定されている。また、前記上部ブシュと下部ブシュ内に
はそれぞれ液室9a,9b,9c,9dが形成されて、前記スタビ
ライザ8の左側端部に設けられている上部ブシュの液室
9aと右側端部に設けられている下部ブシュの液室9dによ
り第1伸縮液室を形成し、且つ右側端部に設けられてい
る上部ブシュの液室9cと左側端部に設けられている下部
ブシュの液室9bにより第2伸縮液室を形成している。さ
らに、前記第1伸縮液室9a,9dは左右のマウントインシ
ュレータ6における各右側液室6b,6dと接続され、且つ
第2伸縮液室9b,9cは左右のマウントインシュレータ6
における各左側液室6a,6cと接続されている。
に、その上部を座金16を介して止め金具14により固定さ
れ、且つ下部を座金16を介してナット15の螺合により固
定されている。また、前記上部ブシュと下部ブシュ内に
はそれぞれ液室9a,9b,9c,9dが形成されて、前記スタビ
ライザ8の左側端部に設けられている上部ブシュの液室
9aと右側端部に設けられている下部ブシュの液室9dによ
り第1伸縮液室を形成し、且つ右側端部に設けられてい
る上部ブシュの液室9cと左側端部に設けられている下部
ブシュの液室9bにより第2伸縮液室を形成している。さ
らに、前記第1伸縮液室9a,9dは左右のマウントインシ
ュレータ6における各右側液室6b,6dと接続され、且つ
第2伸縮液室9b,9cは左右のマウントインシュレータ6
における各左側液室6a,6cと接続されている。
また、前記スタビライザ8の左右対称の位置にはクラ
ンプブシュ10が設けられ、そのクランクブシュ10を介し
て図示しないクランプによりスタビライザ8が車体11に
支持されている。なお、前記ナックス2に一端部が軸支
されているロアリンク12も他端部で車体11に回転可能に
支持されている。
ンプブシュ10が設けられ、そのクランクブシュ10を介し
て図示しないクランプによりスタビライザ8が車体11に
支持されている。なお、前記ナックス2に一端部が軸支
されているロアリンク12も他端部で車体11に回転可能に
支持されている。
前記構成のストラット型サスペンション装置では、例
えば右旋回により車体11が左側にロールすると、第1図
に示すように、該左側車輪1aがバウンドして該左側車輪
1aに正のキャンバ角変化を生じるとともに、右側車輪1b
がリバウンドして該右側車輪1bに負のキャンバ角変化を
生じる。このとき、前記左側車輪1aのバウンドにより左
側車輪1aに連結しているショックアブソーバ3の筒体3a
が上方に移動して、該ショックアブソーバ3に連結して
いるコンロッド7も上方に移動する。すると、第2図に
示すように、下部ブシュが下から押されて下部ブシュの
液室9bが縮小し、且つこれに対応して上部ブシュの液室
9aが拡張する。
えば右旋回により車体11が左側にロールすると、第1図
に示すように、該左側車輪1aがバウンドして該左側車輪
1aに正のキャンバ角変化を生じるとともに、右側車輪1b
がリバウンドして該右側車輪1bに負のキャンバ角変化を
生じる。このとき、前記左側車輪1aのバウンドにより左
側車輪1aに連結しているショックアブソーバ3の筒体3a
が上方に移動して、該ショックアブソーバ3に連結して
いるコンロッド7も上方に移動する。すると、第2図に
示すように、下部ブシュが下から押されて下部ブシュの
液室9bが縮小し、且つこれに対応して上部ブシュの液室
9aが拡張する。
一方、右側車輪1bのリバウンドにより右側車輪1bに連
結しているショックアブソーバ3の筒値3aが下方に移動
して、該ショクアブソーバ3に連結しているコンロッド
7も下方に移動する。すると、上部ブシュが上から押さ
れて上部ブシュの液室9cが縮小し、且つこれに対応して
下部ブシュの液室9dが拡張する。
結しているショックアブソーバ3の筒値3aが下方に移動
して、該ショクアブソーバ3に連結しているコンロッド
7も下方に移動する。すると、上部ブシュが上から押さ
れて上部ブシュの液室9cが縮小し、且つこれに対応して
下部ブシュの液室9dが拡張する。
すると、第2伸縮液室である左側の下部ブシュの液室
9bと右側の上部ブシュの液室9cが縮小することで、該第
2伸縮液室9b,9c内の液体が、該液室9b,9cに接続されて
いる左右のマウントインシュレータ6における各左側液
室6a,6cに送られ、前記両左側液室6a,6cが膨張する。一
方、第1伸縮液室である右側の下部ブシュの液室9dと左
側の上部ブシュの液室9aが拡張することで、該液室9a,9
dに接続されている左右のマウントインシュレータ6に
おける各右側液室6b,6d内の液体が前記第1伸縮液室9a,
9bに吸入され、前記両右側液室6b,6dが収縮する。
9bと右側の上部ブシュの液室9cが縮小することで、該第
2伸縮液室9b,9c内の液体が、該液室9b,9cに接続されて
いる左右のマウントインシュレータ6における各左側液
室6a,6cに送られ、前記両左側液室6a,6cが膨張する。一
方、第1伸縮液室である右側の下部ブシュの液室9dと左
側の上部ブシュの液室9aが拡張することで、該液室9a,9
dに接続されている左右のマウントインシュレータ6に
おける各右側液室6b,6d内の液体が前記第1伸縮液室9a,
9bに吸入され、前記両右側液室6b,6dが収縮する。
これにより、左側のマウントインシュレータ6では、
左側液室6aが膨張し且つ右側液室6bが収縮することによ
り、ピストンロッド3b上部を車幅方向内側に倒す力が発
生して、左側車輪1aに負のキャンバ角方向のモーメント
が発生する。すると、前記モーメントにより、正のキャ
ンバ角変化を起こした左側車輪1aのキャンバ角が直進走
行時のキャンバ角に近づくように戻される。また、右側
のマウントインシュレータ6でも、左側液室6cが膨張し
且つ右側液室6dが収縮することにより、ピストンロッド
3b上部を車幅方向外側に倒す力が発生し、負のキャンバ
角変化を起こした右側車輪1bのキャンバ角も直進走行時
のキャンバ角に近づくように戻されて、左右の両車輪1
の対地角度が垂直に近づき車両の旋回性が向上する(第
1図中のX→Y)。
左側液室6aが膨張し且つ右側液室6bが収縮することによ
り、ピストンロッド3b上部を車幅方向内側に倒す力が発
生して、左側車輪1aに負のキャンバ角方向のモーメント
が発生する。すると、前記モーメントにより、正のキャ
ンバ角変化を起こした左側車輪1aのキャンバ角が直進走
行時のキャンバ角に近づくように戻される。また、右側
のマウントインシュレータ6でも、左側液室6cが膨張し
且つ右側液室6dが収縮することにより、ピストンロッド
3b上部を車幅方向外側に倒す力が発生し、負のキャンバ
角変化を起こした右側車輪1bのキャンバ角も直進走行時
のキャンバ角に近づくように戻されて、左右の両車輪1
の対地角度が垂直に近づき車両の旋回性が向上する(第
1図中のX→Y)。
車両が左旋回するときにも、前記右旋回時と同様に、
正のキャンバ角変化の発生した右側車輪1bの負のキャン
バ角方向のモーメントが発生し、且つ負のキャンバ角変
化の発生した左側車輪1aに正のキャンバ角方向のモーメ
ントが発生することで、左右の両車輪1ともキャンバ角
が直進走行時のキャンバ角に近づくように補正されて、
左右の両車輪1の対地角度が垂直に近づき車両の旋回性
が向上する。
正のキャンバ角変化の発生した右側車輪1bの負のキャン
バ角方向のモーメントが発生し、且つ負のキャンバ角変
化の発生した左側車輪1aに正のキャンバ角方向のモーメ
ントが発生することで、左右の両車輪1ともキャンバ角
が直進走行時のキャンバ角に近づくように補正されて、
左右の両車輪1の対地角度が垂直に近づき車両の旋回性
が向上する。
なお、前記実施例では第1伸縮液室と第2伸縮液室
を、コンロッドブシュ9に形成したが、第3図に示すよ
うに、スタビライザ8と車体11との連結部に設けられて
いるクランプブシュ10に対して、前記スタビライザ8を
挟んだ上下に液室を設けて、第1伸縮液室及び第2伸縮
液室としてもよい。
を、コンロッドブシュ9に形成したが、第3図に示すよ
うに、スタビライザ8と車体11との連結部に設けられて
いるクランプブシュ10に対して、前記スタビライザ8を
挟んだ上下に液室を設けて、第1伸縮液室及び第2伸縮
液室としてもよい。
この場合には、左右のクランプブシュ10に設けた液室
の内、左側の下側液室10bと右側の上側液室10cが第1伸
縮液室を構成し、右側の下側液室10dと左側の上側液室1
0aが第2伸縮液室を構成する。そして、例えば車両が右
旋回すると、左側車輪1aがバウンドしてスタビライザ8
の左側部分は左側のクランプブシュ10の上側液室10aが
縮小し且つ下側液室10bが拡張する。同時に、右側車輪1
bがリバウンドすることでスタビライザ8の右側部分は
右側のクランプブシュ10の上側液室10cを拡張させ且つ
下側液室10dを縮小させて、第1実施例と同様な作用及
び効果を生じる。
の内、左側の下側液室10bと右側の上側液室10cが第1伸
縮液室を構成し、右側の下側液室10dと左側の上側液室1
0aが第2伸縮液室を構成する。そして、例えば車両が右
旋回すると、左側車輪1aがバウンドしてスタビライザ8
の左側部分は左側のクランプブシュ10の上側液室10aが
縮小し且つ下側液室10bが拡張する。同時に、右側車輪1
bがリバウンドすることでスタビライザ8の右側部分は
右側のクランプブシュ10の上側液室10cを拡張させ且つ
下側液室10dを縮小させて、第1実施例と同様な作用及
び効果を生じる。
また、前記第1及び第2実施例ではスタビライザ8
と、サスペンションまたは車体11との連結部に設けられ
ているブシュ9,10に液室を設けて第1伸縮液室及び第2
伸縮液室を形成しているが、左右の車輪1の上下動に個
別に連動して拡張と縮小をする液室であればよいから、
車輪1の上下動に連動して上下に移動するスタビライザ
8やロアリンク12等と車体11を結び且つ前記車輪1の上
下動で伸縮するシリンダを設けて第1伸縮液室及び第2
伸縮液室としても構わない。
と、サスペンションまたは車体11との連結部に設けられ
ているブシュ9,10に液室を設けて第1伸縮液室及び第2
伸縮液室を形成しているが、左右の車輪1の上下動に個
別に連動して拡張と縮小をする液室であればよいから、
車輪1の上下動に連動して上下に移動するスタビライザ
8やロアリンク12等と車体11を結び且つ前記車輪1の上
下動で伸縮するシリンダを設けて第1伸縮液室及び第2
伸縮液室としても構わない。
さらに、左右のマウントインシュレータ6を個々に作
用させてもよく、例えばロール発生時にバウンド側マウ
ントインシュレータ6の右側液室6bを拡張させ、且つ左
側液室6aを縮小させて、リバウンド側マウントインシュ
レータ6へは作用させなくても同様の効果を生じる。
用させてもよく、例えばロール発生時にバウンド側マウ
ントインシュレータ6の右側液室6bを拡張させ、且つ左
側液室6aを縮小させて、リバウンド側マウントインシュ
レータ6へは作用させなくても同様の効果を生じる。
以上説明してきたように、本発明のストラット型サス
ペンション装置は、車両の旋回状態を計測するセンサ等
の電子機器を必要とせずに、車体に対する車輪の上下動
を利用する簡単な機構で旋回時のキャンバ角を直進走行
時のキャンバ角に近づけることができ、もって車両の旋
回性が向上するという効果がある。
ペンション装置は、車両の旋回状態を計測するセンサ等
の電子機器を必要とせずに、車体に対する車輪の上下動
を利用する簡単な機構で旋回時のキャンバ角を直進走行
時のキャンバ角に近づけることができ、もって車両の旋
回性が向上するという効果がある。
第1図は第1実施例を示す正面図、第2図はコンロッド
ブシュを示す側面断面図、第3図は第2実施例の第1伸
縮液室及び第2伸縮液室を示す側面図である。 1……車輪、3……ショックアブソーバ、6……マウン
トインシュレータ、6a,6c……左側液室、6b,6d……右側
液室、7……コンロッド、8……スタビライザ、9……
コンロッドブシュ、10……クランプブシュ、11……車体
ブシュを示す側面断面図、第3図は第2実施例の第1伸
縮液室及び第2伸縮液室を示す側面図である。 1……車輪、3……ショックアブソーバ、6……マウン
トインシュレータ、6a,6c……左側液室、6b,6d……右側
液室、7……コンロッド、8……スタビライザ、9……
コンロッドブシュ、10……クランプブシュ、11……車体
Claims (1)
- 【請求項1】左右の車輪に個別に連結される左右のショ
ックアブソーバの各ピストンロッド上部を車体に個別に
支持する左右のマウントインシュレータの少なくとも一
方に、前記ピストンロッドを挟んで右側液室と左側液室
を設け、さらに、左側車輪のバウンド時に拡張し且つリ
バウンド時に縮小する第1伸縮液室と、右側車輪のバウ
ンド時に拡張し且つリバウンド時に縮小する第2伸縮液
室とを設けて、前記第1伸縮液室を前記右側液室に接続
し且つ前記第2伸縮液室を前記左側液室にそれぞれ接続
したことを特徴とするストラット型サスペンション装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2289359A JP3003199B2 (ja) | 1990-10-26 | 1990-10-26 | ストラット型サスペンション装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2289359A JP3003199B2 (ja) | 1990-10-26 | 1990-10-26 | ストラット型サスペンション装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH04163216A JPH04163216A (ja) | 1992-06-08 |
JP3003199B2 true JP3003199B2 (ja) | 2000-01-24 |
Family
ID=17742187
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2289359A Expired - Lifetime JP3003199B2 (ja) | 1990-10-26 | 1990-10-26 | ストラット型サスペンション装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3003199B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100957157B1 (ko) * | 2008-05-15 | 2010-05-11 | 현대자동차주식회사 | 능동형 롤 제어 장치 |
-
1990
- 1990-10-26 JP JP2289359A patent/JP3003199B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04163216A (ja) | 1992-06-08 |
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